JPH01302327A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JPH01302327A
JPH01302327A JP13373988A JP13373988A JPH01302327A JP H01302327 A JPH01302327 A JP H01302327A JP 13373988 A JP13373988 A JP 13373988A JP 13373988 A JP13373988 A JP 13373988A JP H01302327 A JPH01302327 A JP H01302327A
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acoustic wave
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光導波路に表面弾性波を発生させ、この表面
弾性波の回折作用によって導波光を偏向させるようにし
た光偏向装置、特に詳細には導波光を2つの表面弾性波
によって2回偏向させることにより、広偏向角範囲が得
られるようにした光偏向装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より例えば特開昭61−183826号公報に示さ
れるように、表面弾性波が伝播可能な材料から形成され
た光導波路に光を入射させ、この光導波路内を進行する
導波光と交わる方向に表面弾性波を発生させて該表面弾
性波によって導波光をブラッグ回折させ、そして上記表
面弾性波の周波数を連続的に変化させることにより導波
光の回折角(偏向角)を連続的に変化させるようにした
光偏向装置が公知となっている。このような光偏向装置
は、例えばガルバノメータミラーやポリゴンミラー等の
機械式光偏向器や、EOD (電気光学光偏向器)やA
OD (音響光学光偏向器)等の光偏向素子を用いる光
偏向器に比べると、小形軽量化が可能で、また機械的動
作部分を持たないので信頼性も高い、といった特長を有
している。
この光偏向装置を用いて例えば光走査記録装置を構成す
るには、記録光としての光ビームを発生する光源と、光
導波路から出射した光ビームの照射を受ける位置に配さ
れた感光材料を、該光ビームに対して、その偏向の方向
と略直角な方向に相対的に移動させる副走査手段を設け
るとともに、光ビームを画像信号に基づいて変調(強度
変調やパルス変調)する変調手段を設ければよい。光ビ
ームを上述のように変調するために従来は、記録光とし
ての光ビームを発する半導体レーザを直接変調したり、
あるいは表面弾性波の強度を変化させて導波光の回折効
率、つまり偏向される光ビームの光量を変えるようにし
ていた。なお周波数が連続的に変化する表面弾性波を発
生させる手段としては一般に、交叉くし形電極対(ID
T:Inter  D 1g1tal  T rans
ducer )と、この電極対に周波数が連続的に変化
する交番電圧を印加するドライバーとが用いられ、この
場合には、電極対に印加する電圧の値を変えることによ
って表面弾性波強度を変化させることができる。
(発明が解決しようとする課題) ところが上述のような光偏向装置には、偏向角を大きく
とることが困難であるという問題がある。
つまりこの光導波路を用いた光偏向装置においては、光
偏向角は表面弾性波の周波数にほぼ比例するので、大き
な偏向角を得ようとすれば必然的に表面弾性波の周波数
を極めて高い値まで変化させることが必要となる。また
このように表面弾性波の周波数を広い帯域に亘って変化
させるのみならず、ブラッグ条件を満たすために、表面
弾性波の進行方向を連続的に変化(ステアリング)させ
て導波光の表面弾性波への入射角を制御する必要がある
上記のような要求に応えるため、例えば前記特開昭81
−183826号公報にも示されるように、互いに異な
る帯域で周波数が変化する表面弾性波を発生ずる複数の
交叉くし形電極対をそれぞれ表面弾性波発生方向が異な
るように配置し、各IDTをスイッチング作動させるよ
うにした光偏向装置が提案されている。
しかし上記構成の光偏向装置は、各IDTが発する表面
弾性波のクロスオーバー周波数を中心にして回折効率が
落ち込むので、偏向された光ビームの光量が、偏向角に
応じて変動してしまうという問題が生じる。
また上記の構成にしても、結局偏向角の高い部分を受は
持つIDTは、極めて高い周波数の表面弾性波を発生し
うるように構成されなければならない。以下、この点に
ついて、具体例を挙げて説明する。表面弾性波の進行方
向に対する導波光の入射角をθとすると、表面弾性波と
導波光との音響光学相互作用による導波光の偏向角αは
、α−2θである。そして導波光の波長、実効屈折率を
λ、Neとし、表面弾性波の波長、周波数、速度をそれ
ぞれA、f、vとすれば、 2θ−2sln’(λ/2Ne・Δ) ユλ/Ne  ・A −λ・ f/Ne−■・・・・・・(1)である。した
がって偏向角範囲△(2θ)は、△(2θ)−△f・λ
/Ne  ψ■ となる。ここで例えばλ−0.78μTrLSNQ −
2,2、v −3500171/ Sとして偏向角範囲
Δ(2θ)−10°を得ようとすれば、表面弾性波の周
波数範囲すなわちIDTに印加する高周波の周波数帯域
Δf = 1.72 GHzが必要となる。この周波数
帯域を、2次回折光の影響を受けないように1オクター
ブとすれば、中心周波数fo = 2.57 GHz 
最大周波数f2−3.43 GHzとなる。この最大周
波数f2を得るIDTの周期Δ−1,02μmとなり、
IDT電極指の線幅W−Δ/4−0.255μmとなる
IDTを形成する技術として一般的なフォトリソ法、電
子ビーム描画法においては、現在のところ線幅限界がそ
れぞれ0.8μm、0.5μm程度であり、したがって
上記のように極めて小さい線幅を有するIDTは実現困
難である。またこのように精細なIDTが将来形成でき
たとしても、3643GHz程度の高周波を生成するド
ライバーは、製造困難でかつ極めて高価なものとなるし
、このように精細なIDTには高電圧を印加することか
難しくなる。さらに、上記のように表面弾性波の周波数
を高めれば、当然その波長が短くなるので該表面弾性波
が光導波路に吸収されやすくなり、回折効率が低下する
ことになる。
一方文献I E E E  T ransactlon
s on  C1rcuIts  and  5yst
e11s、 voi、  CAS −26,No。
12、  p1072 [Guided −Wave 
 Acoustooptlcsragg  〜(odu
laLors for Wide−Band I nt
egratcd 0ptic  Communlcat
lons and Signal Pr。
ccsslng ] by  C,S、  TSA I
には、前述のように複数のIDTをスイッチング作動さ
せず、1つのIDTを電極指線幅が連続的に変化しかつ
各電極指が円弧状をなす湾曲指IDTとして構成し、こ
の1つのIDTによって表面弾性波の周波数および進行
方向を広範囲に亘って連続的に変化させるようにした光
偏向装置が示されている。このような構成においては、
前述のように光ビームの光量が偏向角に応じて変動して
しまうという問題は解消できるが、表面弾性波の周波数
を極めて高く設定しなければならない点はそのままであ
り、それにより前述と全く同様の問題が生じる。
他方、画像記録のために前述のように半導体レーザを直
接変調する場合は、光波長の変動、特にモードホッピン
グによる波長のジャンプが生じやすく、そのために表面
弾性波による導波光の回折効率および回折角度が変動し
て、記録光の光量および走査位置が不安定になりやすい
という問題がある。
また光変調のために表面弾性波の強度を変化させる場合
は、ある変調状態から次の変調状態に完全に移行するの
に、少なくとも、表面弾性波が導波光を横切るのに要す
る時間を必要とするから、変調周波数を高めることが困
難であるという問題がある。このことを以下、具体的に
説明する。導波光のビーム幅をD1表面弾性波の速度を
Vとすると、表面弾性波が導波光を横切るのに要する時
間rは、τ−D/vである。上記ビーム幅りは、解像点
数を多くとるために大きく設定されるのが一般的であり
、例えばD−1mmとし、またV−3500m/sとす
ると、τ−0,288μsとなる。変調周波数fMは最
大でもfM−1/τであるから、上記の場合は最大でも
f M =3.5 MHzとかなり低くなる。このよう
に変調周波数が低ければ、当然高速記録は難しくなる。
そこで本発明は、以上述べた光ビームの光量変動を招か
ず、また表面弾性波の周波数を著しく高く設定しなくて
も広偏向角範囲が得られる光偏向装置を提供することを
目的とするものである。
また本発明は、光変調を行なう場合には前述したような
光量変動および走査位置変動を招がず、また変調速度を
高めることができる光偏向装置を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の第1の光偏向装置は、前述のように表面弾性波
が伝播可能な材料から形成された光導波路内に導波光を
進行させ、この導波光を表面弾性波によって回折、偏向
させるようにした光偏向装置において、 上記光導波路を、電気光学効果を示す材料から形成し、 この光導波路において前記導波光の光路に配され、該光
導波路への電界印加状態を変えることによってこの導波
光の回折効率を変えて該導波光を変調する電気光学光変
調器と、 前記光導波路内を進行する変調された導波光の光路に交
わる方向に進行して該導波光を回折、−向させる第1の
表面弾性波を前記光導波路において発生させる第1の表
面弾性波発生手段と、上記のように回折された導波光の
光路に交わる方向に進行して該導波光を、上記回折によ
る偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏向させる第2
の表面弾性波を光導波路において発生させる第2の表面
弾性波発生手段とを設け、 そしてこれら第1、第2の表面弾性波発生手段を、第1
の表面弾性波によって回折される前、後の導波光の波数
ベクトルをそれぞれlkl、■2、第2の表面弾性波に
よって回折された導波光の波数ベクトルを■3、第1、
第2の表面弾性波の波数ベクトルをIKl、 IK2と
したとき、■l +IK1 驕■2 1に2+IK2−1に3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の表面弾性
波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
形成したことを特徴とするものである。
また本発明の第2の光偏向装置は、前記第1の光偏向装
置と同様に光導波路を電気光学効果を示す材料から形成
し、 この光導波路内に入射されて該光導波路を導波する1本
の光ビームを回折させて、第1の導波光および第2の導
波光の2系統に分岐可能で、該光導波路への電界印加状
態を変えることによって上記回折の効率を変えて、第1
の導波光と第2の導波光の光量比を変化させる電気光学
光スイッチを設け、 この光スイッチによって分岐された第1の導波光は前記
第1の光偏向装置と同様にして第1、第2の表面弾性波
発生手段が発生する第1、第2の表面弾性波により2回
回折させ、 そして、上記第2の導波光の光路に交わる方向に進行し
て該第2の導波光を回折、偏向させる第3の表面弾性波
を光導波路において発生させる第3の表面弾性波発生手
段と、 上記第3の表面弾性波によって回折された第2の導波光
の光路に交わる方向に進行して該第2の導波光を、前記
回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏向さ
せる第4の表面弾性波を前記光導波路において発生させ
る第4の表面弾性波発生手段とを設け、 上記第3および第4の表面弾性波発生手段も、第1およ
び第2の表面弾性波発生手段と同様に、第3の表面弾性
波によって回折される前、後の第2の導域光の波数ベク
トルをそれぞれlk、、■、、第4の表面弾性波によっ
て回折された第2の導波光の波数ベクトルを1に6、第
3、第4の表面弾性波の波数ベクトルをIK3,1に4
としたとき、1に、  +lK3  mlk。
lk 5  + IK 4  = ■ 6なる条件を満
たしながらそれぞれ第3、第4の表面弾性波の周波数お
よび進行方向を連続的に変化させるように形成した上で
、 これら第1.2.3および4の表面弾性波発生手段を、
上記光導波路から出射した第1および第2の導波光が所
定の面上を互いに一線に並んで走査し、かつそれぞれの
走査端が相隣接するように配置したことを特徴とするも
のである。
また本発明の第3の光偏向装置は、上述の第2の光偏向
装置においてさらに、電気光学光スイッチに接続され、
画像信号に基づいて該スイッチへの印加電圧を制御する
変調回路を設けて、この光スイッチを光変調器としても
機能するように構成したことを特徴とするものである。
上記のような第1.2.3および4の表面弾性波発生手
段は、例えば電極指間隔が段階的に変化しかつ各電極指
の向きが段階的に変化する傾斜指チャープ交叉くし形電
極対(T 11ted −F IngcrChlrl)
ed  I DT)と、この電極対に周波数が連続的に
変化する交番電圧を印加するドライバーとの組合せ等に
よって形成することができる。
(作  用) 上記構成の第1の光偏向装置においては、第1の表面弾
性波によって偏向された導波光が第2の表面弾性波よっ
て再度偏向されるから、第1、第2の表面弾性波それぞ
れの周波数帯域をさほど広く設定しなくても、全体とし
て広偏向角範囲が得られるようになる。
上記のことは、第2、第3の光偏向装置においても同様
であり、またこれら第2、第3の装置においては、第3
および第4の表面弾性波によって2回回折される第2の
導波光についても同じことが言える。そして、上述のよ
うにして偏向した上で光導波路から出射する2本の光ビ
ームの所定面上(被走査面上)における軌跡は1本につ
ながったものとなるから、光ビーム走査幅は、第1の装
置におけるものよりもさらに広いものとなりつる。
また上記第2および第3の装置においては、電気光学光
スイッチを制御することにより、第1および第2の導波
光がともに進行する状態、あるいは実質的にそれらのう
ちの一方のみが進行する状態とを随意に作り出せるから
、光量がF目等しくされた2本の光ビームを合成して極
めて長いラインを走査することもできるし、あるいは上
記の場合のほぼ2倍の光量を有する1本の光ビームによ
って、上記の場合の半分の長さのラインを走査すること
も可能となる。
また上記第1および第3の光偏向装置においては、電気
光学光変調器によって光導波路内を導波する光ビームの
変調が行なわれるので、光量変動および走査位置変動と
いう問題を有する、記録光+l’Xとしての半導体レー
ザの直接変1周は不要となり、また電気光学光変調器へ
の電圧印加状態を変えれば光ビームの変、要状態は瞬時
に変化するから、変調速度を高めることができる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実帷例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1図は本発明の第1実施例による光偏向装置IOを示
すものである。この光偏向装置10は、基板ll上に形
成されたスラブ状光導波路12と、この光導波路12上
に形成された光ビーム入射用線状回折格子(LInea
rGratlng  Coupler、以下LGCと称
する)13と、光ビーム出射用L G C14と、これ
らのL G C13,14の間を進行する導波光の光路
に交わる方向に進行する表面弾性波15.16をそれぞ
れ発生させる第1、第2の傾斜指チャーブ交叉くし形電
極対(Tilted −F Inger  Chirp
edI nter  D Igltal  T ran
sducer 、以下傾斜指チャープIDT、あるいは
単にIDTと称する)17.18と、電気光学光変調器
としての電気光学グレーティング(E 1ectroo
ptlc G rating、以下EOGと称する)5
と、上記表面弾性波15.16を発生させるために傾斜
指チャーブIDT17.1gに高周波の交番電圧を印加
する高周波アンプ19と、上記電圧の周波数を連続的に
変化(掃引)させるスィーパ−20とを有している。
本実施例においては一例として、基板11にL1NbO
3ウェハを用い、このウェハの表面にTi拡散膜を設け
ることにより光導波路12を形成している。なお基板1
1としてその他サファイア、Si等からなる結晶性基板
が用いられてもよい。また光導波路12も上記のTi拡
散に限らず、基板ll上にその他の材料をスパッタ、蒸
着する等して形成することもできる。なお光導波路につ
いては、例えばティー タミール(T、Tam1r)編
「インチグレイテッド オブティクス(I ntegr
ated  0ptlcs ) J  (トピックス 
イン アプライド フィジックス(Toples  i
n  Applied  Physics)第7巻)ス
ブリンガー フエアラーグ(S prlnger −V
erlag )刊(1975)  、西原、巻毛、栖原
共著「光集積回路」オーム社刊(1985)等の成著に
詳細な記述があり、本発明では光導波路12としてこれ
ら公知の光導波路のいずれをも使用できる。
ただし、この光導波路12は、上記Ti拡散膜等、後述
する表面弾性波が伝播可能で、かつ電気光学効果を示す
材料から形成されなければならない。
また光導波路は2層以上の積層構造を有していてもよい
傾斜指チャーブIDT17.18およびEOG5は、例
えば光導波路12の表面にポジ型電子線レジストを塗布
し、さらにその上にAu導電用薄膜を蒸着し、電極パタ
ーンを電子線描画し、Au薄膜を剥離後現像を行ない、
次いでCr薄膜、Al薄膜を蒸着後、有機溶媒中でリフ
トオフを行なうことによって形成することができる。な
お傾斜指チャーブIDT17.18は、基板11や光導
波路12が圧電性を有する材料からなる場合には、直接
光導波路12内あるいは基板lI上に設置しても表面弾
性波15.16を発生させることができるが、そうでな
い場合には基板11あるいは光導波路12の一部に例え
ばZnO等からなる圧電性薄膜を蒸着、スパッタ等によ
って形成し、そこにIDT17.18を設置すればよい
偏向される光ビームLは、例えば半導体レーザ等の光t
i、21から、L G C13に向けて射出される。
この光ビームL(平行ビーム)は、LGC13によって
光導波路12内に取り込まれ、該光導波路12内を導波
モードで進行してEOG5の部分に入射する。なお光ビ
ームLが発散ビームである場合は、L G C13の代
わりに集光性回折格子(F ocustlgG rat
lng  Coupler : F G C)を用い、
このFCCによって発散ビームを平行ビーム化して光導
波路12内に取り込むことができる。
EOG5には、EOG駆動回路6から電圧■が印加され
る。この電圧Vの値は、画像信号Sを受ける変調回路7
により、該信号Sに応じて変化するように(つまり導波
光を強度変調する場合は連続的に変化するように、0N
−OFF変調する場合は2値のうちの一方を選択的にと
るように)制御されるEOG5は回折格子を形成するも
のであり、このEOG5により導波光りが回折し、回折
光L1は第1図の実線表示の方向に、また0次光L0は
破線表示の方向に進行する。そしてこのEOG5によっ
て光導波路12に電界が印加されると、電気光学効果に
より光導波路12の屈折率が変化し、上記回折の効率が
変化する。この回折効率は、上記電界の大きさ、すなわ
ちEOG5に印加される電圧Vの値に応じて変化するの
で、結局上記回折光L1は画像信号Sに応じて変調され
る。
なお、本実施例におけるEOG5は、電極指線幅が3,
75μm1電極指周期が15μm、電極指の有効長がI
J mm、電極指対数が100対のものであり、最大回
折効率η−93%、変調周波数fM−25MHzを実現
できた。このようなEOG5は、公知のフォトリソ法等
によって形成可能である。
EOG5から出射した導波光L1は次に、第1の傾斜指
チャープIDT17から発せられた第1の表面弾性波1
5との音響光学相互作用により、図示のように回折(B
 ragg回折)する。こうして回折、偏向した導波光
L2は、第2の傾斜指チャープIDT18から発せられ
た第2の表面弾性波16との音響光学相互作用により、
上記偏向をさらに増幅させる方向に回折する。そして前
述のように、第1の傾斜指チャーブIDT17に印加さ
れる交番電圧の周波数が連続的に変化するので、第1の
表面弾性波15の周波数が連続的に変化する。前述の第
(1)式から明らかなように、表面弾性波15によって
回折した導波光L2の偏向角は表面弾性波15の周波数
にほぼ比例するので、上記のように表面弾性波15の周
波数が変化することにより、導波光L2は矢印Aで示す
ように連続的に偏向する。この導波光L2は次に第2の
表面弾性波16によって偏向されるが、この第2の表面
弾性波16も第1の表面弾性波15と同様に周波数が連
続的に変化するので、第2の表面弾性波16を通過した
後の導波光L3は、矢印Bで示すように連続的に偏向す
る。この導波光り、はLGC14によって光導波路12
外に出射せしめられる。
上述のようにして光偏向装置10外に出射した光ビーム
L4は、感光材料40上を矢印U方向に走査(主走査)
する。それとともに感光材料40が、移送手段(図示せ
ず)により上記主走査の方向と略直角な矢印V方向に移
送されて副走査がなされるので、感光材料40は光ビー
ムL4により2次元的に走査される。前述したようにこ
の光ビームL1は画像信号Sに基づいて変調されている
ので、感光材料40上にはこの画像信号Sが担う画像が
記録される。
なお1主走査ライン分の画像信号Sと光ビームL4の主
走査との同期をとるためには、この画像信号Sに含まれ
るブランキング信号sbをトリが信号として用いて、I
DT17.18への電圧印加タイミングを制御すればよ
い。またこのブランキング信号sbにより前記感光材料
移送手段の駆動タイミングを制御することにより、上記
主走査と副走査との同期をとることができる。
次に、導波光L3の偏向角範囲2Δ(2θ)について、
第2図を参照して説明する。この第2図は、第1の傾斜
指チャーブIDT17および第2の傾斜指チャーブID
T18の詳細な形状と配置状態を示している。図示され
るように第1の傾斜指チャーブID”f’17および第
2の傾斜指チャーブIDT1gはそれぞれ、電極指の間
隔が変化率一定で段階的に変化するとともに、各電極指
の向きも変化率一定で段階的に変化するように形成され
ている。
第1の傾斜指チャープIDT17および第2の傾斜指チ
ャーブIDT18とも電極指の間隔が狭い方(図中上端
部)が導波光側に位置するように配置され、前述のよう
に印加電圧の周波数が掃引されることにより、それぞれ
この上端部が最大周波数f2−2GH2、下端部が最小
周波数f1−IGHzの表面弾性波15.16を発生す
るようになっている。そして第1の傾斜指チャーブI’
DTI7は、上端部と下端部の電極指が互いに3°傾い
た形状とされ、導波光L!の進行方向に対して上端部の
電極指が6°の角度をなし、下端部の電極指が30の角
度をなすように配置されている。一方第2の傾斜指チャ
ープIDT1gは、上端部と下端部の電極指が互いに9
°傾いた形状とされ、導波光L1の進行方向に対して、
上端部の電極指が18″の角度をなし、下端部の電極指
が9°の角度をなすように配置されている。なお、両傾
斜指チャーブIDT17.18のアース電極は互いに一
体化されてもよい。また以上述べたような傾斜指チャー
ブIDTについては、例えば前述のC,S、TSAIに
よる文献において詳しい説明がなされている。
第1の傾斜指チャープIDT17および第2の傾斜指チ
ャーブIDT+8からそれぞれ2GHzの表面弾性波1
5.16が発せられたときの光ビームの回折状態は第2
図の■で示す状態となる。つまりこの場合は、2GHz
の表面弾性波15に対して導波光L1が入射角6″で入
射し、この角度はブラッグ条件を満足している。すなわ
ち導波光L1 、回折後の導波光L2の波数ベクトルを
それぞれlkl、1に2、表面弾性波15の波数ベクト
ルをIKlとすると、第3図(1)に示すように ticl+lK、 −1に2 となっている。つまり回折された導波光L2の進行方向
は、ベクトル■2の向きとなる(偏向角α−20−12
” )。またこのとき、2GHzの表面弾性波16は第
2の傾斜指チャープIDT18の第2図中上端部の電極
指(第1の傾斜指チャープIDT17の上端部と12°
の角度をなす)によって励振され該電極指と直角な向き
に進行するから、この表面弾性波16に対する導波光L
2の入射角も6゜となり、そして表面弾性波16は表面
弾性波15と同波長であるから、ブラッグ条件を満足す
る。すなわち表面弾性波16による回折後の導波光L3
の波数ベクトルを1に3、表面弾性波16の波数ベクト
ル′をIKlとすると、第3図(1)に示すように+に
2+lKz鵬■3 となっている。
上記の状態から表面弾性波15.16の周波数がIGH
zまで次第に下げられる。表面弾性波15.16の各波
数ベクトル”’s s IKlの大きさ1lK11.1
IKzlは、その波長を八とすると2π/Aであるから
、結局表面弾性波15.16の周波数に比例する。した
がって、表面弾性波15.16の周波数がIGHzのと
き、表面弾性波15.18の波数ベクトルIK、 、I
Klの大きさは、周波数が2GHzのときの1/2とな
る。またこの場合の表面弾性波15、表面弾性波16の
進行方向つまり波数ベクトルIK、、IKlの向きは、
IGHzの表面弾性波15.1(iを励振する第1の傾
斜指チャーブIDT17、第2の傾斜指チャーブIDT
18の電極指部分が前述のように2GHzの表面弾性波
15.18を励振する電極指部分に対してそれぞれ3’
 、9”傾いているから、2GHzの表面弾性波15.
16の波数ベクトルIK、、IKlの向きから各々3″
、9°変化する。また、第3図(1)においてa=bで
あるから結局、表面弾性波15.16の周波数がIGH
z場合の波数ベクトルIKL、IK2は、第3図(L2
Jに示すものとなる。
以上説明した通り、表面弾性波15.16の周波数がI
GHzである場合も、前述の の関係が成立している。
そして波数ベクトルlklの大きさ1lkl+は、導波
光Llの波長をλとするとn・2π/λ(nは屈折率)
で、この波長は導波光L2、L3についても同じである
から、結局常に 11に11−1kz  1=I■31 であり、一方表面弾性波15の波数ベクトルIKlの大
きさIIKIIはその波長を八とすると2π/Δで、こ
の波長は常に表面弾性波16の波長と等しいから 11Kll −11Kz  l である。また波数ベクトルlK1 、IK2の向きは、
先に説明したように表面弾性波15.16の周波数が2
GHzからIGHzに変化する際に、それぞれ固有の一
定変化率で変化する。したがって、表面弾性波15.1
6の周波数が上記のように2GHzからIGHzに変化
する間、常に前述の(2)式の関係が成り立ち、導波光
L1と表面弾性波15とのブラッグ条件、導波光Lzと
表面弾性波16とのブラッグ条件が常に満たされる。
以上の説明から明らかなように、表面弾性波15.16
の周波数が2GHz、IGHzのとき、2回回折した導
波光L3の進行方向はそれぞれ第3図(1)のベクトル
■3、第3図(′2Jのベクトルlk3の向き(第2図
に■、■″で示す向き)であり、その差は2Δ(2θ)
−24−12−12’である。つまり本装置においては
、光導波路内において12”の広偏向角範囲が得られる
。ちなみに、周波数がIGHzから2GH2まで変化す
る(2次回折光の影響を受けないように周波数帯域を1
オクターブとする)1つの表面弾性波のみで光ビーム偏
向を行なう場合には、偏向角範囲は6″となる。
なお表面弾性波15.1Gの周波数をIGHzよりもさ
らに低くすれば、導波光L3は第3図(′2Jに■。
で示した位置よりもさらに大きく偏向する。しかしこの
位置には、上記周波数が2GHzのとき僅かであるが1
回回折の導波光L2が出射するので、本実施例における
ように第3図(2)の■〜■゛の範囲を光ビーム偏向範
囲として利用するのが好ましい。
光導波路12から出射した光ビームL4の偏向角範囲Δ
δは、上述の光導波路内の偏向角範囲2Δ(2θ)より
もさらに広くなる。これは光導波路12の屈折率が空気
の屈折率よりも大きいためである。
以下、上記の光偏向装置lOにおいてなしうる構成の変
更について説明する。まず、以上の説明では、表面弾性
波15.16の周波数を2GHzからIGHzに連続的
に変化させるようにしているが、この反対にIGHzか
ら2GHzまで変化させるようにしてもよい。この場合
は光ビームL、の偏向の方向が逆になるだけである。ま
た上記周波数を2呻1→2→IGHzとなるように変化
させれば、光ビームL4が往復で偏向するようになり、
光ビームの往復走査が可能となる。
また以上説明の実施例では、周波数2GHzの表面(l
it性波I5に対する導波光L1の入射角(つまり第1
の傾斜指チャーブIDT17の2GHzを励振する電極
指と導波光L1の進行方向がなす角度)を6″とし、第
1の傾斜指チャーブIDT17のIGHzを励振する電
極指が上記導波光り、の進行方向となす角を3″、一方
第2の傾斜指チャーブIDT1gの2GHz、IGHz
を励振する電極指が上記進行方向となす角をそれぞれ1
8″、9″としているが、一般に表面弾性波15.16
の最小、最大周波数をfl、fl (fl −2fl 
)とする場合には、上記の例において6°、3″、18
″、9°と設定された各角度を各々θ、θ/2.3θ、
3θ/2とすれば、いかなる場合も常に前述のブラッグ
条件を満足させることが可能となる。このことは、第3
図(1)、(2を参照すれば自明であろう。
なお傾斜指チャーブIDT17.18の形状を上記θで
規定される形状とする場合においても、表面弾性波15
.1Bの最小、最大周波数rt 、rzを「2−2f1
 となるように設定することは必ずしも必要ではなく、
例えば最大周波数「2を2r1なる値よりもやや小さめ
に設定しても構わない。しかし上記のような形状に傾斜
指チャーブIDT17.18を形成する以上はこのID
T形状を最大限活かして、最小周波数f1のとき発生す
る2次回折光が偏向角範囲に入り込まないで最大偏向角
範囲が得られるようになるrlからf’2−21’lの
間で表面弾性波周波数を変化させるのが好ましい。
さらに本発明においては、表面弾性波15.1Bの最小
、最大周波数fl、flをf2m2f、となるように設
定し、また表面弾性波15.16の周波数を常に互いが
等しくなるように変化させることは必ずしも必要ではな
く、表面弾性波15.1Bの周波数および進行方向を個
別に変化させても、第1、第2の傾斜指チャーブI D
T17.18の形状および配置状態によって前述の(2
式の関係を満たすことが可能である。
しかし、上記実施例におけるように、表面弾性波15.
16の周波数を同じように変化させれば、2つの傾斜指
チャーブIDTを共通のドライバーで駆動可能となり、
高価なドライバーが1つで済むので好都合である。
また本発明装置においては、以上説明した傾斜指チャー
ブIDT17.18に代えて、電極指間隔が段階的に変
化しかつ各電極指が円弧状をなすいわゆる湾曲指IDT
を使用して、第1、第2の表面弾性波の周波数および進
行方向を連続的に変化させるようにしてもよい。第4図
はこの湾曲指IDTの配置例を示している。この例にお
いては第1の湾曲指IDT117も、第2の湾曲指ID
TIHIも図中右端の電極指部分が最大周波数r2の表
面弾性波15.16を発生し、左端の電極指部分が最小
周波数11の表面弾性波15.1B(図中破線で示す)
を発生するように構成されている。この場合もrz=2
ft とするのであれば、最大周波数r2の第1の表面
弾性波15に対する導波光L1の入射角をθとして、第
1の湾曲指IDT117の左端の電極指部分が上記導波
光L1の進行方向に対してθ/2の角度をなし一方第2
の湾曲指IDT111tの右端、左端の電極指部分が上
記導波光L1の進行方向に対してそれぞれ3θ、3θ/
2の角度をなすように両IDTl17.118を作成、
配置すればよい。
また光導波路12を前述のT+拡散LI NbO3に代
えてZnOからなる光導波路にした場合には、−例とし
て表面弾性波15.1Bの最大、最小周波数を1.OG
 Hz 、  0.5G Hzすると、2Δ(2θ)=
8°程度の偏向角範囲が得られる。
また本発明においては、光導波路に3つ以上の表面弾性
波を伝播させ、これらの表面弾性波によって導波光を3
回置上回折、偏向させるようにしてもよい。この装置に
おいても、隣り合う2つの表面弾性波により以上述べた
通りの作用効果が得られる訳であるから、このような光
偏向装置も本発明の装置に含まれるものとする。
さらに、光ビームを光導波路12内に入射させ、またそ
こから外部に出射させるためには、前述のFGC13,
14の他、カプラープリズム等を用いてもよいし、ある
いは光導波路12の端面から直接光ビームを入射、出射
させるようにしてもよい。また発散ビームである光ビー
ムLを平行ビーム化したり、光導波路12から出射する
光ビームL4を集束させるためには、導波路レンズや通
常の外部レンズを用いることができる。
なお以上説明した構成の変更は、以下に説明する実施例
においてもなされうるちのである。
次に第5図を参照して、本発明の第2実施例について説
明する。なおこの第5図において、前記第1図中の要素
と同等の要素には同番号を付し、それらについての説明
は特に必要の無い限り省略する。この光偏向装置50に
おいては、第1の傾斜指チャーブIDT17と導波光光
路をはさんで反対側に第3の傾斜指チャープIDT27
が、また第2の傾斜指チャーブIDT1gと導波光光路
をはさんで反対側に第4の傾斜指チャーブID728が
設けられている。これら第3のIDT27と第4のID
72gは、第1のIDT17と第2のIDT18に対し
て、第5図中で上下対称に形成、配置されており、前述
した高周波アンプ19およびスィーパ−20と各々同じ
高周波アンプ19゛ およびスィーパ−20°によって
駆動される。モして光導波路12を導波する光ビームL
の光路部分には、電気光学光スイッチとしてのEOG4
が設けられている。このEOG4は回折格子として作用
して、そこに入射した導波光を回折し、それにより導波
光は第1の導波光L1 (0次光)と第2の導波光し1
゛ (回折光)とに分岐されうる。またこのEOG4へ
の電圧印加状態は、スイッチ駆動回路3によって3通り
に切換え可能となっており、それにより上記回折の効率
は0%に近い値、10(196に近い値、および50%
に変えられる。したがってそれらの各場合には、実質的
に導波光り、のみが進行する状態、実質的に導波光L1
°のみが進行する状態、そして互いに等光量の導波光L
1 、Ll ’が進行する状態となる。
上述のようにして光導波路12内を導波光L1が進行す
る状態とされたとき、第1の表面弾性波15および第2
の表面弾性波16によって該導波光L!が広い角度範囲
で偏光されうるのは、前記第1実施例におけるのと同様
である。
第3および第4の傾斜指チャーブIDT27.28には
、前記第1および第2の傾斜指チャーブIDT17.1
8に対するのと同様にして、周波数掃引された交番電圧
が印加される。したがって、導波光Ll゛が進行する状
態においては、IDT27から発せられた第3の表面弾
性波25を通過した後の導波光L2°は、矢印Cで示す
ように連続的に偏向する。こうして回折、偏向した導波
光し2°は、第4の傾斜指チャーブIDT28から発せ
られた第4の表面弾性波26との音響光学相互作用によ
り、上記偏向をさらに増幅させる方向に回折する。そこ
で、第4の表面弾性波2Bを通過した後の導波光L31
 は、矢印りで示すように連続的に大きく偏向する。
前述の通り本例では、第1および第2の傾斜指チャーブ
IDT17.18に対して、第3および第4の傾斜指チ
ャープIDT27.28は互いに同じ構成とされ(配置
は左右対称)、それぞれへの電圧印加も互いに同様にな
されるので、第3の表面弾性波25によって回折される
前の第2の導波光L1’の波数ベクトルを1に4、第3
の表面弾性波25によって回折された後の第2の導波光
し2′の波数ベクトルを1に3、第4の表面弾性波26
によって回折された第2の導波光し3″の波数ベクトル
を■6、第3、第4の表面弾性波25.28の波数ベク
トルをIK3.IK、とすると、 1に、 +IK3 m1k5 +に、 +IK、 −uc。
なる関係が常に満たされ、導波光L3°の偏向角範囲2
Δ(2θ)°は、導波光L3の偏向角範囲2Δ(2θ)
と等しく12’ となる。
導波光りが前述したように互いに等光量の導波光t、1
、Ll’ に分岐されている場合は、上述のようにして
偏向した導波光L3とL3°の双方が、LGC14によ
って光導波路12外に出射せしめられる。光導波路12
外に出射した光ビームL、 、L、’は、被走査面30
上を1次元的に走査する。この光ビームL、 、L、°
の偏向角範囲Δδ、Δδ′は、導波光L3、L3°の偏
向角範囲2Δ(2θ)、2Δ(2θ)°よりも広いもの
となる。本実施例の装置において第1.2.3および4
の傾斜指チャーブIDT1?、18.27および28は
、第6図にも詳しく示すように、光導波路12外に出射
した光ビームL、 、L、″が、被走査面30上で互い
に一線に並び、しかも各ビームL4%Lム゛の走査始端
Ls 、 Ls ’ が相隣接する状態に配置されてい
る。
したがって被走査面30上においては、光ビームL、と
L4゛ とによって1本の主走査ラインが形成される。
例えば導波光L3とL3゛の偏向角範囲が同一に設定さ
れている場合は、第1の表面弾性波15および第2の表
面弾性波16によって光偏向を行なう場合に比べて、2
倍の走査幅を得ることができる。つまり前記第1実施例
の光偏向装置と比べれば、あたかも2倍の偏向角範囲を
有するような光偏向装置が実現されることになる。
また、前述した通りEOG4の作用により、第1の導波
光し1のみあるいは第2の導波光し1“のみを進行させ
ることも可能であるから、光ビームL4あるいはL4°
のみを被走査面30上において走査させることもできる
。この場合は走査ビームの光量を、2本の光ビームL4
およびL4°を走査させる場合に比べて2倍に高めるこ
とができる。
上記の光偏向装置50を用いて画像読取りを行なう場合
(この場合被走査面30は画像が記録されている読取原
稿である)は、光ビームLA 、L4 ’の走査を受け
た被走査面30の箇所から生じる発光光、反射光あるい
は透過光を光電読取手段によって検出すれば、上記画像
を担持する画像信号が得られる。
ここで、2本の光ビームを走査させる場合、光ビーム(
導波光)Ll、Lloがもし互いに別の光源から発せら
れたものであれば、各光源の光量バラツキ、光量変動、
さらには経時変化の差等により両光ビームLl、Llo
の光量が異なり、そのため、例えばこの光偏向装置50
によって画像を記録する場合は走査ラインの右半分側と
左半分側との間で濃度段差が生じ、また画像読取りを行
なう場合は走査ラインの右半分側と左半分側とで読取画
像信号が変動してしまうが、本装置における2本の光ビ
ームL1、Lloは共通の光源21から発せられたもの
であるから、EOG4によって光ビームLが互いに等光
量で光ビームLs 、Ll ’に分岐されるようにして
おけば、上述の問題は生じない。
I DT17.18.27および28は、上記実施例に
おけるように配置する他、例えば導波光の進行方向の右
側、あるいは左側に4個並べて配置するようにしてもよ
い。
なお光ビームLは、必ずしも互いに等光量で2本に分岐
されなくてもよい。すなわち分岐された光ビーム(導波
光)Lr とLlo との間に光量差が有る場合は、光
量大の方の導波光を減衰させる手段を光導波路12に設
けたり、あるいは傾斜指チャープIDT17と27 (
18と28)に印加する交番電圧のレベルを上記光量差
に応じて互いに変えて、表面弾性波による回折の効率が
第1の導波光と第、2の導波光とで異なるようにする等
して、最終的に光ビームL4とL4°の光量を等しくす
ることができる(中間調画像記録のため該光ビームL。
とL4゛を画像信号に基づいてアナログ的に変調する場
合は、同一の画像信号に対して光量が等しくなるという
ことである)。前述したように2個の光源を用いる場合
でも、上記と同様にして両光源の光量バラツキを補正す
ることはできるが、両光源の光量変動や経時変化の差に
起因する光ビームL4とL4゛の光量差を解消すること
はできない。それに対して本発明装置においては、前記
減衰手段を設ける等の場合でも、上記の問題は生じない
以上説明した実施例においては、被走査面30上で光ビ
ームL、 、L、’ の走査始端LsSLs’が相隣接
するようにしているが、IDT17.18および27.
28の配置や、それらに印加させる交番電圧の周波数の
掃引の仕方次第で、第7図に示すように光ビームLt 
、L4 ’の走査終端を相隣接させたり、あるいは第8
図に示すように、光ビームLA、L、″の一方の走査始
端と他方の走査終端とを相隣接させることも可能である
また光ビームL、 、L、°の偏向のタイミングは、相
隣接する走査端が時間的にも相前後して被走査面30上
に存在するように設定してもよいし、あるいはそのよう
にならないように設定しても構わない。すなわち例えば
第8図に示した例で説明すれば、光ビームL4の走査始
端が光ビームL4′の走査終端と時間的に連続して被走
査面30上にあるように両ビームL、 、L、°の偏向
タイミングを設定すれば、あたかも1本の光ビームが被
走査i!1i30上を走査しているような状態となるが
、その他例えば、両ビームLA、L4゛の走査開始タイ
ミングが一致するように偏向タイミングを設定してもよ
い。
被走査面30上のビーム走査幅は、偏向角範囲Δδで偏
向される先ビームL4による走査幅と、偏向角範囲Δδ
°で偏向される光ビームL 、 l による走査幅とを
合わせたものとなり、そして上記の通り本例においては
△δ゛ −△δであるから、1つの表面弾性波のみで光
偏向を行なう場合に比べて、4倍の走査幅を得ることが
できる。
次に第9図を参照して、本発明の第3実施例について説
明する。この第9図の光偏向装置60は、第5図の装置
と比べると、EOG4およびスイッチ駆動回路3の代わ
りに、第1図の装置に設けられたものと同様のEOG5
と、その駆動回路6と、変調回路7とが設けられている
点が異なっている。
この構成においては、第1の導波光L1あるいは第2の
導波光Ll“を、画像信号Sに基づいて変調することが
できる。この場合、光ビームL4のみで画像を記録した
いときは、画像信号Sに基づく所望光量が第1の導波光
L1に与えられるようにEOG5の駆動を制御すればよ
いし、反対に光ビームL1°のみで画像を記録したいと
きは、画像信号Sに基づく所望光量が第2の導波光L1
゜に与えられるようにEOG5の駆動を制御すればよい
この第3実施例の光偏向装置60も第2実施例の装置5
0と同様、EOG5を光スイッチとして作動させて、被
走査面30上に光ビームL4のみあるいは光ビームL4
゛のみを走査させたり、双方の光ビームL、、L、°を
走査させたりすることができる。しかし本実施例の装置
においては、2本の光ビームL、 、L、°によって同
時に画像を記録することはできないから、光ビームL4
で画像を記録する場合は第3、第4のIDT27.2B
を駆動停止させ、光ビームL、lで画像を記録する場合
は第1、第2のIDT17.18を駆動停止させる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光偏向装置においては
、表面弾性波によって一度偏向させた光ビームをさらに
別の表面弾性波によって偏向させて広偏向角範囲を得る
ようにしているので、複数のIDTをスイッチング作動
させる場合のように偏向された光ビームの光量が偏向角
に応じて変動してしまうことがない。したがって本発明
装置によれば精密な光ビーム走査記録あるいは読取りが
可能となり、また上記のように広偏向角範囲が得られる
から光偏向装置から被走査面までの距離を短くして、光
走査記録装置や読取装置の小型化を達成することができ
る。
そして本発明装置においては、個々の表面弾性波の周波
数を著しく高く設定しなくても上述のように広偏向角範
囲が得られるようになっているから、表面弾性波発生手
段としてIDTを用いる場合にはその線幅を極端に小さ
く設定する必要がなく、このIDTを現在確立されてい
る技術によって容易に製造可能となる。また上記の通り
であるから、IDTに印加する交番電圧の周波数も著し
く高く設定する必要がなくなり、したがってIDTのド
ライバーが容易かつ安価に形成可能となる。
そして、特に請求項2あるい3に記載の光偏向装置にお
いては、それぞれ2つの表面弾性波によって2回偏向さ
せた2本の光ビームを被走査面上で合成させることによ
り、極めて広い走査範囲が得られるから、光偏向装置か
ら被走査面までの距離を特に短くして、光走査記録装置
や読取装置を著しく小型化することができる。
また請求項1あるいは3に記載の装置においては、光導
波路内を導波する光ビームを電気光学光変調器によって
変調するようにしているので、記録光源としての半導体
レーザを直接変調することに起因する記録光の波長変動
を防止でき、よってこの波長変動による記録光の光量変
動および走査位置変動を防止して、高画質、高精細の画
像を記録可能となる。また上述の電気光学光変調器を用
いれば、表面弾性波の強度を制御することによって光変
調を行なう場合に比べて変調速度を著しく高めることが
できるので、本装置によれば高速記録が可能となる。
さらに請求項2あるいは3に記載の装置においては、所
定面上で合成させる2本の光ビームを、共通の光導波路
内において導波させて偏向するようにしているので、2
本の光ビームの走査位置調整が、高精度かつ容易に行な
われつる。また、この請求項2あるいは3に記載の装置
においては、1本の光ビームを2系統に分岐してそれぞ
れを偏向させるようにしているので、走査面上で合成さ
れる2本の光ビームの光量を常に等しくすることができ
る。したがってこの光偏向装置を光走査記録装置あるい
は光走査読取装置に適用する場合に、主走査ラインの右
半分側と左半分側とで記録画像の濃度が変わったり、あ
るいは読取画像信号が変動することを防止できる。
また請求項2あるいは3に記載の装置においては、電気
光学光スイッチの作用によって光ビームの走査位置を切
り換えることができ、それに加えて、比較的低光量の光
ビームで長い走査範囲を得る状態と、高強度の光ビーム
で比較的短い走査範囲を得る状態とを随意に切り換える
こともできるので、本装置によれば、極めて多機能の光
走査記録装置や読取装置を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の光偏向装置を示す概略斜
視図、 第2図は上記光偏向装置の一部を拡大して示す平面図、 第3図は本発明装置における光ビーム偏向の仕組みを説
明する説明図、 第4図は本発明において用いられる表面弾性波発生手段
の他の例を示す平面図、 第5図は本発明の第2実施例の光偏向装置を示す概略平
面図、 第6.7および8図は、本発明装置における2本の光ビ
ームの偏向方向の例を示す説明図、第9図は本発明の第
3実施例の光偏向装置を示す概略平面図である。 3・・・スイッチ駆動回路  4.5・・・EOG6・
・・EOG駆動回路   7・・・変調回路l0150
.60・・・光偏向装置 11・・・基  板12・・
・光導波路 13・・・光ビーム入射用LGC I4・・・光ビーム出射用LGC I5・・・第1の表面弾性波  I6・・・第2の表面
弾性波17・・・第1の傾斜指チャーブIDT18・・
・第2の傾斜指チャーブIDTl9.19°・・・高周
波アンプ 20.20°・・・スィーパ−21・・・光  源25
・・・第3の表面弾性波  2B・・・第4の表面弾性
波27・・・第3の傾斜指チャープIDT2B・・・第
4の傾斜指チャープIDT30・・・被走査面    
  40・・・感光材料117・・・第1の湾曲指ID
T 118・・・第2の湾曲指IDT L!・・・第1の表面弾性波に入射する前の導波光L2
・・・第1の表面弾性波を通過した導波光L3・・・第
2の表面弾性波を通過した導波光LI° ・・・第3の
表面弾性波に入射する前の導波光L2゛・・・第3の表
面弾性波を通過した導波光L3′・・・第4の表面弾性
波を通過した導波光Ls、Ls’ ・・・光ビームの走
査始端+kl・・・導波光L1の波数ベクトル1に2・
・・導波光L2の波数ベクトル+に3・・・導波光L3
の波数ベクトルIK、・・・第1の表面弾性波の波数ベ
クトルIK2・・・第2の表面弾性波の波数ベクトル第
2rA 17旧 第3図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面弾性波が伝播可能でかつ電気光学効果を示す
    材料から形成された光導波路と、この光導波路において
    前記導波光の光路に配され、該光導波路への電界印加状
    態を変えることによってこの導波光の回折効率を変えて
    該導波光を変調する電気光学光変調器と、 前記光導波路内を進行する変調された導波光の光路に交
    わる方向に進行して該導波光を回折、偏向させる第1の
    表面弾性波を前記光導波路において発生させる第1の表
    面弾性波発生手段と、回折された前記導波光の光路に交
    わる方向に進行して該導波光を、前記回折による偏向を
    さらに増幅させる方向に回折、偏向させる第2の表面弾
    性波を前記光導波路において発生させる第2の表面弾性
    波発生手段とからなり、 前記第1および第2の表面弾性波発生手段が、前記第1
    の表面弾性波によって回折される前、後の導波光の波数
    ベクトルをそれぞれ■_1、■_2、第2の表面弾性波
    によって回折された導波光の波数ベクトルを■_3、第
    1、第2の表面弾性波の波数ベクトルを■_1、■_2
    としたとき、 ■_1+■_1=■_2 ■_2+■_2=■_3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の表面弾性
    波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
    形成されていることを特徴とする光偏向装置。
  2. (2)表面弾性波が伝播可能でかつ電気光学効果を示す
    材料から形成された光導波路と、この光導波路内に入射
    されて該光導波路を導波する1本の光ビームを回折させ
    て、第1の導波光および第2の導波光の2系統に分岐可
    能で、該光導波路への電界印加状態を変えることによっ
    て上記回折の効率を変えて、第1の導波光と第2の導波
    光の光量比を変化させる電気光学光スイッチと、この光
    導波路内を進行する第1の導波光の光路に交わる方向に
    進行して該導波光を回折、偏向させる第1の表面弾性波
    を前記光導波路において発生させる第1の表面弾性波発
    生手段と、 前記第1の表面弾性波によって回折された前記第1の導
    波光の光路に交わる方向に進行して該第1の導波光を、
    前記回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏
    向させる第2の表面弾性波を前記光導波路において発生
    させる第2の表面弾性波発生手段と、 前記光導波路内を進行する第2の導波光の光路に交わる
    方向に進行して該導波光を回折、偏向させる第3の表面
    弾性波を前記光導波路において発生させる第3の表面弾
    性波発生手段と、 前記第3の表面弾性波によって回折された前記第2の導
    波光の光路に交わる方向に進行して該第2の導波光を、
    前記回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏
    向させる第4の表面弾性波を前記光導波路において発生
    させる第4の表面弾性波発生手段とを有し、前記第1お
    よび第2の表面弾性波発生手段が、前記第1の表面弾性
    波によって回折される前、後の第1の導波光の波数ベク
    トルをそれぞれ■_1、■_2、第2の表面弾性波によ
    って回折された第1の導波光の波数ベクトルを■_3、
    第1、第2の表面弾性波の波数ベクトルを■_1、■_
    2としたとき、■_1+■_1=■_2 ■_2+■_2=■_3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の表面弾性
    波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
    形成され、 前記第3および第4の表面弾性波発生手段が、前記第3
    の表面弾性波によって回折される前、後の第2の導波光
    の波数ベクトルをそれぞれ■_4、■_5、第4の表面
    弾性波によって回折された第2の導波光の波数ベクトル
    を■_6、第3、第4の表面弾性波の波数ベクトルを■
    _3、■_4としたとき、■_4+■_3=■_5 ■_5+■_4=■_6 なる条件を満たしながらそれぞれ第3、第4の表面弾性
    波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
    形成され、 これら第1、2、3および4の表面弾性波発生手段が、
    前記光導波路から出射した第1および第2の導波光が所
    定の面上を互いに一線に並んで走査し、かつそれぞれの
    走査端が相隣接するように配置されていることを特徴と
    する光偏向装置。
  3. (3)前記電気光学光スイッチに、画像信号に基づいて
    該スイッチへの印加電圧を制御する変調回路が接続され
    て、該光スイッチが光変調器としても機能することを特
    徴とする請求項2記載の光偏向装置。
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