JPH01302326A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JPH01302326A
JPH01302326A JP13373888A JP13373888A JPH01302326A JP H01302326 A JPH01302326 A JP H01302326A JP 13373888 A JP13373888 A JP 13373888A JP 13373888 A JP13373888 A JP 13373888A JP H01302326 A JPH01302326 A JP H01302326A
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JP
Japan
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surface acoustic
light
acoustic wave
optical
wave
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JP13373888A
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English (en)
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Masami Hatori
正美 羽鳥
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光導波路に表面弾性波を発生させ、この表面
弾性波の回折作用によって導波光を偏向させるようにし
た光偏向装置、特に詳細には同時に2本の光ビームを偏
向して、2画像の並行記録あるいは読取りに利用できる
ようにした光偏向装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より例えば特開昭81−183826号公報に示さ
れるように、表面中r性波が伝播可能な材料から形成さ
れた光導波路に光を入射させ、この光導波路内を進行す
る導波光と交わる方向に表面弾性波を発生させて該表面
弾性波によって導波光をブラッグ回折させ、そして上記
表面弾性波の周波数を連続的に変化させることにより導
波光の回折角(偏向角)を連続的に変化させるようにし
た光偏向装置が公知となっている。このような光偏向装
置は、例えばガルバノメータミラーやポリゴンミラー等
の機械式光偏向器や、EOD (電気光学光偏向器)や
AOD (音響光学光偏向器)等の光偏向素子を用いる
光偏向器に比べると、小形軽量化が可能で、また機械的
動作部分を持たないので信頼性も高い、といった特長を
有している。
この光偏向装置を用いて例えば光走査記録装置を構成す
るには、記録光としての光ビームを発生する光源と、光
導波路から出射した光ビームの照射を受ける位置に配さ
れた感光材料を、該光ビームに対して、その偏向の方向
と略直角な方向に相対的に移動させる副走査手段を設け
るとともに、光ビームを画像信号に基づいて変調(強度
変調やパルス変調)する変調手段を設ければよい。光ビ
ームを上述のように変調するために従来は、記録光とし
ての光ビームを発する半導体レーザを直接変調したり、
あるいは表面弾性波の強度を変化させて導波光の回折効
率、つまり偏向される光ビームの光量を変えるようにし
ていた。なお周波数が連続的に変化する表面弾性波を発
生させる手段としては一般に、交叉くし形電極対(ID
T+Inter  D jgital  T rans
ducer )と、この電極対に周波数が連続的に変化
する交番電圧を印加するドライバーとが用いられ、この
場合には、電極対に印加する電圧の値を変えることによ
って表面弾性波強度を変化させることができる。
(発明が解決しようとする課Wn) ところが上述のような光偏向装置には、偏向角を大きく
とることが困難であるという問題がある。
つまりこの光導波路を用いた光偏向装置においては、光
偏向角は表面弾性波の周波数にほぼ比例するので、大き
な偏向角を得ようとすれば必然的に表面弾性波の周波数
を極めて高い値まで変化させることが必要となる。また
このように表面弾性波の周波数を広い帯域に亘って変化
させるのみならず、ブラッグ条件を満たすために、表面
弾性波の進行方向を連続的に変化(ステアリング)させ
て導波光の表面弾性波への入射角を制御する必要がある
上記のような要求に応えるため、例えば前記特開昭61
−183826号公報にも示されるように、互いに異な
る帯域で周波数が変化する表面弾性波を発生する複数の
交叉くし形電極対をそれぞれ表面弾性波発生方向が異な
るように配置し、各IDTをスイッチング作動させるよ
うにした光偏向装置が提案されている。
しかし上記構成の光偏向装置は、各IDTが発する表面
弾性波のクロスオーバー周波数を中心にして回折効率が
落ち込むので、偏向された光ビームの光量が、偏向角に
応じて変動してしまうという問題が生じる。
また上記の構成にしても、結局偏向角の高い部分を受は
持つIDTは、極めて高い周波数の表面弾性波を発生し
うるように構成されなければならない。以下、この点に
ついて、具体例を挙げて説明する。表面弾性波の進行方
向に対する導波光の入射角をθとすると、表面弾性波と
導波光との音響光学相互作用による導波光の偏向角αは
、α−2θである。そして導波光の波長、実効屈折率を
λ、Neとし、表面弾性波の波長、周波数、速度をそれ
ぞれΔ、f、vとすれば、 2θ−2sin’(λ/2Ne・A) ユλ/Ne  ・A −λ・f/Ne−■・・・・・・(1)である。したが
って偏向角範囲Δ(2θ)は、△(2θ)−Δf・λ/
Ne ・■ となる。ここで例えばλ−0.78μm5Ne = 2
.2、v −3500TrL/ Sとして偏向角範囲Δ
(2θ)−to”を得ようとすれば、表面弾性波の周波
数範囲すなわちIDTに印加する高周波の周波数帯域へ
f = 1.72 GHzが必要となる。この周波数帯
域を、2次回折光の影響を受けないように1オクターブ
とすれば、中心周波数fo = 2.57 GHz 。
最大周波数fz −3,43GHzとなる。この最大周
波数f2を得るIDTの周期A−1,02μ瓦となり、
IDT電極指の線幅W−A/4−0.255μmとなる
IDTを形成する技術として一般的なフォトリソ法、電
子ビーム描画法においては、現在のところ線幅限界がそ
れぞれ0.8μm、0.5μm程度であり、したがって
上記のように極めて小さい線幅を有するIDTは実現困
難である。またこのように精細なIDTが将来形成でき
たとしても、3.43GHz程度の高周波を生成するド
ライバーは、製造困難でかつ極めて高価なものとなるし
、このように精細なIDTには高電圧を印加することが
難しくなる。さらに、上記のように表面弾性波の周波数
を高めれば、当然その波長が短くなるので該表面弾性波
が光導波路に吸収されやす(なり、回折効率が低下する
ことになる。
一方文献I E E E  T ransaction
s on  C1rcuits  and  Syst
ems、 vol 、  CAS −28,No。
12、  p1072 [Guided −Wave 
 AcoustooptlcBragg  Modul
ators for Wide−Band I nte
grated 0ptic  Coaa+unlcat
1ons and Signal Pr。
cesslng ] by  C,S、 TSA Iに
は、前述のように複数のIDTをスイッチング作動させ
ず、1つのIDTを電極指線幅が連続的に変化しかつ各
電極指が円弧状をなす湾曲指IDTとして構成し、この
1つのIDTによって表面弾性波の周波数および進行方
向を広範囲に亘って連続的に変化させるようにした光偏
向装置が示されている。このような構成においては、前
述のように光ビームの光量が偏向角に応じて変動してし
まうという問題は解消できるが、表面弾性波の周波数を
極めて高く設定しなければならない点はそのままであり
、それにより前述と全く同様の問題が生じる。
一方例えば医用画像等を再生記録するに際しては、拡大
率や画像処理条件の異なる2つの画像を1つの記録媒体
上に並べて記録したいという要望がある。前述したよう
な光偏向装置は勿論、光ビームを感光材料上に走査させ
て上述のような画像を記録する光走査記録装置において
も用いられうるちのであり、さらには上述のように2画
像を並行記録するために利用することも可能である。つ
まり、この光偏向装置による光ビームの偏向角範囲を2
分割し、分割された各偏向角範囲内において光ビームを
各々別の画像信号に基づいて変調すれば、感光材料上に
2画像が並べて記録されるようになる。
また、上述のような光偏向装置を用いて、2画像を同時
に読み取る光走査読取装置を構成することも可能である
。つまりこの場合は、2画像が記録されている読取原稿
上に光ビームを走査させることにより該原稿から発せら
れた発光光、反射光等を光電的に検出して得られた読取
画像信号を、分割された各偏向角範囲毎にそれぞれ別個
に抽出すれば、各々1つの画像を担持する2組の画像信
号が得られる。
ところが、先に述べた通りこの種の光偏向装置において
は、偏向角範囲を大きくとることが困難であるので、2
画像を並行記録しあるいは読み取る場合、各画像を記録
しあるいは読み取る光ビームの偏向角範囲は、比較的小
さな偏向角範囲を2分割したさらに小さなものになって
しまう。したがってこのような画像記録あるいは読取方
法では、小サイズの画像しか記録あるいは読取りできな
いことになる。
他方、画像記録のために前述のように半導体レーザを直
接変調する場合は、光波長の変動、特にモードホッピン
グによる波長のジャンプが生じやすく、そのために表面
弾性波による導波光の回折効率および回折角度が変動し
て、記録光の光量および走査位置が不安定になりやすい
という問題がある。
また光変調のために表面弾性波の強度を変化させる場合
は、ある変調状態から次の変調状態に完全に移行するの
に、少なくとも、表面弾性波が導波光を横切るのに要す
る時間を必要とするから、変調周波数を高めることが困
難であるという問題がある。このことを以下、具体的に
説明する。導波光のビーム幅をり1表面弾性波の速度を
■とすると、表面弾性波が導波光を横切るのに要する時
間τは、τ−D/vである。上記ビーム幅りは、解像点
数を多くとるために大きく設定されるのが一般的であり
、例えばDmlmmとし、またV−3500m/sとす
ると、r −0,288u sとなる。変調周波数fM
は最大でもfM−1/τであるから、上記の場合は最大
でもf M =3.5 MHzとかなり低くなる。この
ように変調周波数が低ければ、当然高速記録は難しくな
る。
そこで本発明は、2画像の並行記録あるいは読取りのた
めに利用可能で、しかも各画像を記録しあるいは読み取
るための光ビーム偏向角範囲を大きくとることができる
光偏向装置を提供することを目的とするものである。
また本発明は、光変調を行なう場合には前述したような
光量変動および走査位置変動を招かず、また変調速度を
高めることができる光偏向装置を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の第1の光偏向装置は、前述のように表面弾性波
が伝播可能な材料から形成された光導波路内に導波光を
進行させ、この導波光を表面弾性波によって回折、偏向
させるようにした光偏向装置において、 上記光導波路を、電気光学効果を示す材料から形成した
上で、 この光導波路内に入射されて該光導波路を導波する1本
の光ビームを回折させて、第1の導波光および第2の導
波光の2系統に分岐可能で、該光導波路への電界印加状
態を変えることによって上記回折の効率を変えて、第1
の導波光と第2の導波光の光量比を変化させる電気光学
光スイッチと、光導波路内を進行する第1の導波光の光
路に交わる方向に進行して該導波光を回折、偏向させる
第1の表面弾性波を光導波路において発生させる第1の
表面弾性波発生手段と、 上記のように回折された第1の導波光の光路に交わる方
向に進行して該導波光を、上記回折による偏向をさらに
増幅させる方向に回折、偏向させる第2の表面弾性波を
光導波路において発生させる第2の表面弾性波発生手段
とを設け、そしてこれら第1、第2の表面弾性波発生手
段を、第1の表面弾性波によって回折される前、後の導
波光の波数ベクトルをそれぞれに1.に2、第2の表面
弾性波によって回折された導波光の波数ベクトルをに3
、第1、第2の表面弾性波の波数ベクトルをに1 * 
K2としたとき、kl +Kl −に2 に2+に2謂に3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の表面弾性
波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
形成し、 さらに、上記第2の導波光の光路に交わる方向に進行し
て該第2の導波光を回折、偏向させる第3の表面弾性波
を光導波路において発生させる第3の表面弾性波発生手
段と、 上記第3の表面弾性波によって回折された第2の導波光
の光路に交わる方向に進行して該第2の導波光を、前記
回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏向さ
せる第4の表面弾性波を前記光導波路において発生させ
る第4の表面弾性波発生手段とを設け、 上記第3および第4の表面弾性波発生手段も、第1およ
び第2の表面弾性波発生手段と同様に、第3の表面弾性
波によって回折される前、後の第2の導波光の波数ベク
トルをそれぞれに4 r k5、第4の表面弾性波によ
って回折された第2の導波光の波数ベクトルをに6、第
3、第4の表面弾性波の波数ベクトルをに、、に、とし
たとき、k、+に3 mk5 に5  +に、  −1c6 なる条件を満たしながらそれぞれ第3、第4の表面弾性
波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
形成した上で、 これら第1.2.3および4の表面弾性波発生手段を、
上記光導波路から出射した第1および第2の導波光が所
定の面上を互いに重ならないで走査するように配置した
ことを特徴とするものである。
また本発明の第2の光偏向装置は、上述の第2の光偏向
装置においてさらに、電気光学光スイッチに接続され、
画像信号に基づいて該スイッチへの印加電圧を制御する
変調回路を設けて、この先スイッチを光変調器としても
機能するように構成したことを特徴とするものである。
上記のような第1.2.3および4の表面弾性波発生手
段は、例えば電極指間隔が段階的に変化しかつ各電極指
の向きが段階的に変化する傾斜指チャーブ交叉くし形電
極対(T 1lted −F 1ngerChirpe
d  I DT)と、この電極対に周波数が連続的に変
化する交番電圧を印加するドライバーとの組合せ等によ
って形成することができる。
(作  用) 第1の表面弾性波発生手段と第2の表面弾性波発生手段
および第3の表面弾性波発生手段と第4の表面弾性波発
生手段が前述のように配置された本発明の光偏向装置に
よって光ビームを偏向させると、光導波路から出射した
2本の光ビームは所定面上(すなわち被走査面上)のそ
れぞれ別個の箇所を走査するから、各ビームによって別
個の画像を記録し、あるいは読み取ることができる。こ
の際各光ビームは、それぞれ別個の表面弾性波に   
  −よって偏向されるから、各表面弾性波によって実
現される偏向角範囲の全体を、それぞれ1画像を記録し
あるいは読み取るために利用可能となる。
そしてさらに、この光偏向装置においては、第1(第3
)の表面弾性波によって偏向された第1(第2)の導波
光が第2(第4)の表面弾性波によって再度偏向される
から、1画像を記録しあるいは読み取るための偏向角範
囲は、極めて大きくなる。
また上記の装置においては、電気光学光スイッチを制御
することにより、第1および第2の導波光がともに進行
する状態、あるいは実質的にそれらのうちの一方のみが
進行する状態とを随意に作り出せるから、光量が相等し
くされた2本の光ビームを同時に走査させることもでき
るし、あるいは上記の場合のほぼ2倍の光量を有する1
本の光ビームを走査させることも可能となる。
また本発明の第2の装置において、前述のような電気光
学光変調器を用いれば、光量変動および走査位置変動と
いう問題を有する記録光源としての半導体レーザの直接
変調は不要となり、また該電気光学光変調器への電圧印
加状態を変えれば光ビームの変調状態は瞬時に変化する
から、変調速度を高めることができる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1図は本発明の第1実施例による光偏向装置50を示
すものである。この光偏向装置50は、基板11上に形
成されたスラブ状光導波路12と、この光導波路12上
に形成された光ビーム入射用線状回折格子(Linea
rGratlng  Coupler、以下LGCと称
する)13と、光ビーム出射用L G C14と、これ
らのLGC13,14の間を進行する導波光の光路に交
わる方向に進行する表面弾性波15.16をそれぞれ発
生させる第1、第2の傾斜指チャーブ交叉くし形電極対
(Tflted −Finger  ChirpedI
 nter  D Igital  T ransdu
cer 、以下傾斜指チャーブIDT、あるいは単にI
DTと称する)17.18と、電気光学光スイッチとし
ての電気光学グレーティング(E Iectroopt
lc G ratlng%以下EOGと称する)4と、
上記表面弾性波15.16を発生させるために傾斜指チ
ャーブIDT17.18に高周波の交番電圧を印加する
高周波アンプ19と、上記電圧の周波数を連続的に変化
(掃引)させるスィーパ−20とを有している。また光
導波路12には、第1の傾斜指チャーブIDT17と導
波光光路をはさんで反対側に第3の傾斜指チャーブID
T27が、第2の傾斜指チャーブIDTIIIと導波光
光路をはさんで反対側に第4の傾斜指チャープIDT2
gが設けられている。これら第3のIDT27と第4の
ID728は、第1のIDT17と第2のIDT18に
対して、第1図中で上下対称に形成、配置されており、
前述した高周波アンプ19およびスィーパ−20と各々
同じ高周波アンプ19°およびスィーパ−20゛ によ
って駆動される。
本実施例においては一例として、基板11にLiNbO
3ウェハを用い、このウェハの表面にTi拡散膜を設け
ることにより光導波路12を形成している。なお基板1
1としてその他サファイア、Si等からなる結晶性基板
が用いられてもよい。また光導波路12も上記のTi拡
散に限らず、基板11上にその他の材料をスパッタ、蒸
着する等して形成することもできる。なお光導波路につ
いては、例えばティー タミール(T、 Taa+ir
)編「インチグレイテッド オブティクス(I nte
grated  0ptics ) J  ()ピック
ス イン アプライド フィジックス(Topics 
 In  AppHed  Physics)第7巻)
スブリンガー フエアラーグ(S prlnger −
Verlag )刊(1975)  、西原、巻毛、栖
原共著「光集積回路」オーム社刊(1985)等の成著
に詳細な記述があり、本発明では光導波路12としてこ
れら公知の光導波路のいずれをも使用できる。
ただし、この光導波路12は、上記Ti拡散膜等、後述
する表面弾性波が伝播可能で、かつ電気光学効果を示す
材料から形成されなければならない。
また光導波路は2層以上の積層構造を有していてもよい
傾斜指チャーブIDT17.18.27および28とE
OG4は、例えば光導波路12の表面にポジ型電子線レ
ジストを塗布し、さらにその上にAu導電用薄膜を蒸着
し、電極パターンを電子線描画し、AU薄膜を剥離後現
像を行ない、次いでCr薄膜、At薄膜を蒸着後、有機
溶媒中でリフトオフを行なうことによって形成すること
ができる。なお傾斜指チャーブIDT17.18.27
および28は、基板11や光導波路12が圧電性を有す
る材料からなる場合には、直接光導波路12内あるいは
基板11上に設置しても表面弾性波15.16を発生さ
せることができるが、そうでない場合には基板11ある
いは光導波路12の一部に例えばZnO等からなる圧電
性薄膜を蒸着、スパッタ等によって形成し、そこにID
T17.18.27および28を設置すればよい。
偏向される光ビームLは、例えば半導体レーザ等の光[
21から、L G C13に向けて射出される。
この光ビームL(平行ビーム)は、LGC13によって
光導波路12内に取り込まれ、該光導波路12内を導波
モードで進行してEOG4の部分に入射する。なお光ビ
ームLが発散ビームである場合は、L G C13の代
わりに集光性回折格子(F ocustigG rat
ing  Coupler : F C; C)を用い
、このFCCによって発散ビームを平行ビーム化して光
導波路12内に取り込むことができる。
前記EOG4は回折格子として作用して、そこに入射し
た導波光を回折し、それにより導波光は第1の導波光り
工 (0次光)と第2の導波光しl′(回折光)とに分
岐されうる。またこのEOG4への電圧印加状態は、ス
イッチ駆動回路3によって3通りに切換え可能となって
おり、それにより上記回折の効率は0%に近い値、10
0%に近い値、および50%に変えられる。したがって
それらの各場合には、実質的に導波光し1のみが進行す
る状態、実質的に導波光L1°のみが進行する状態、そ
して互いに等光量の導波光り、 、L1″が進行する状
態となる。
導波光L1が進行する状態とされたとき、EOG4から
出射した導波光L1は次に、第1の傾斜指チャーブID
T17から発せられた第1の表面弾性波15との音響光
学相互作用により、図示のように回折(B ragg回
折)する。こうして回折、偏向した導波光L2は、第2
の傾斜指チャーブIDT18から発せられた第2の表面
弾性波1Bとの音響光学相互作用により、上記の偏向を
さらに増幅させる方向に回折する。そして前述のように
、第1の傾斜指チャーブIDT17に印加される交番電
圧の周波数が連続的に変化するので、第1の表面弾性波
15の周波数が連続的に変化する。前述の第(1)式か
ら明らかなように、表面弾性波15によって回折した導
波光L2の偏向角は表面弾性波15の周波数にほぼ比例
するので、上記のように表面弾性波15の周波数が変化
することにより、導波光L2は矢印Aで示すように連続
的に偏向する。この導波光L2は次に第2の表面弾性波
1Bによって偏向されるが、この第2の表面弾性波1B
も第1の表面弾性波15と同様に周波数が連続的に変化
するので、第2の表面弾性波1Bを通過した後の導°波
光L3は、矢印Bで示すように連続的に大きく偏向する
。この導波光L3はL G C14によって光導波路1
2外に出射せしめられる。
一方、第3および第4の傾斜指チャープIDT27.2
8には、第1および第2の傾斜指チャーブ!DT17.
18に対するのと同様にして、周波数掃引された交番電
圧が印加される。したがって、導波光Lllが進行する
状態においては、IDT27から発せられた第3の表面
弾性波25を通過した後の導波光L2°は、矢印Cで示
すように連続的に偏向する。こうして回折、偏向した導
波光し2°は、第4の傾斜指チャーブID72gから発
せられた第4の表面弾性波26との音響光学相互作用に
より、上記偏向をさらに増幅させる方向に回折する。そ
こで、第4の表面弾性波2Bを通過した後の導波光L3
1 は、矢印りで示すように連続的に大きく偏向する。
導波光りが前述したように互いに等光量の導波光り、 
、Lloに分岐されている場合は、上述のようにして偏
向した導波光L3とL3°の双方が、L G C14に
よって光導波路12外に出射せしめられる。光導波路1
2外に出射した光ビームL、 、L、。
はそれぞれ、被走査面30上を1次元的に走査(主走査
)する。本実施例の装置において第1.2.3および4
の傾斜指チャープIDT17.18.27および28は
、第2図にも詳しく示すように、光導波路12外に出射
した光ビームL、 、L、°が、被走査面30上で互い
に重ならないで平行となるように配置されている。した
がって被走査面30上においては、光ビームL、とり、
′とによって別個に主走査ラインが形成される。そこで
被走査面30を公知の副走査手段(図示せず)によって
上記主走査の方向Xと略直角なY方向に移動させれば、
この被走査面30の各々別の領域が、各々光ビームL4
、L4°によって2次元的に走査される。
したがって、この光偏向装置50を用いて画像読取りを
行なう場合(この場合被走査面30は2画像が記録され
ている読取原稿である)は、光ビームL、 、L、’ 
の走査を受けた被走査面30の箇所から並行して生じる
発光光、反射光あるいは透過光をそれぞれ別の光電読取
手段によって独自に検出すれば、上記画像をそれぞれ担
持する2組の画像信号が得られる。
また、前述した通りEOG4の作用により、第1の導波
光し!のみあるいは第2の導波光し1゜のみを進行させ
ることも可能であるから、光ビームL4あるいはり、°
のみを被走査面30上において走査させることもできる
。この場合は走査ビームの光量を、2本の光ビームLA
およびL4°を走査させる場合に比べて2倍に高めるこ
とができる。
次に、導波光L3の偏向角範囲2Δ(2θ)について、
第5図を参照して説明する。この第5図は、第1の傾斜
指チャーブIDT17および第2の傾斜指チャーブID
718の詳細な形状と配置状態を示している。図示され
るように第1の傾斜指チャーブIDT17および第2の
傾斜指チャーブIDT18はそれぞれ、電極指の間隔が
変化率一定で段階的に変化するとともに、各電極指の向
きも変化率一定で段階的に変化するように形成されてい
る。
第1の傾斜指チャーブIDT17および第2の傾斜指チ
ャーブIDT1gとも電極指の間隔が狭い方(図中上端
部)が等波光側に位置するように配置され、前述のよう
に印加電圧の周波数が掃引されることにより、それぞれ
この上端部が最大周波数12mm ’) Q HZ s
下端部が最小周波数fl−IGHzの表面弾性波15.
16を発生するようになっている。そして第1の傾斜指
チャープIDT17は、上端部と下端部の電極指が互い
に3°傾いた形状とされ、導波光L1の進行方向に対し
て上端部の電極指が6@の角度をなし、下端部の電極指
が3°の角度をなすように配置されている。一方第2の
傾斜指チャーブIDTl8は、上端部と下端部の電極指
が互いに9°傾いた形状とされ、導波光L1の進行方向
に対して、上端部の電極指が18″の角度をなし、下端
部の電極指が9″の角度をなすように配置されている。
なお、両傾斜指チャーブIDT17.18のアース電極
は互いに一体化されてもよい。また以上述べたような傾
斜指チャーブlDTについては、例えば前述のC,S、
TSAIによる文献において詳しい説明がなされている
第1の傾斜指チャーブIDT17および第2の傾斜指チ
ャーブIDT1gからそれぞれ2GHzの表面弾性波1
5.16が発せられたときの光ビームの回折状態は第5
図の■で示す状態となる。つまりこの場合は、2GHz
の表面弾性波15に対して導波光り、が入射角6″で入
射し、この角度はブラッグ条件を満足している。すなわ
ち導波光L11回折後の導波光L2の波数ベクトルをそ
れぞれ■l、Ikl、表面弾性波15の波数ベクトルを
lK1 とすると、第6図(1)に示すように Ikl +IK1−1に2 となっている。つまり回折された導波光L2の進行方向
は、ベクトル■2の向きとなる(偏向角α−2θ−12
@)。またこのとき、2GHzの表面弾性波16は第2
の傾斜指チャーブIDT18の第5図中上端部の電極指
(第1の傾斜指チャープIDT17の上端部と12″の
角度をなす)によって励振され該電極指と直角な向きに
進行するから、この表面弾性波1Bに対する導波光L2
の入射角も6″となり、そして表面弾性波16は表面弾
性波15と同波長であるから、ブラッグ条件を満足する
。すなわち表面弾性波16による回折後の導波光L3の
波数ベクトルを■3、表面弾性波16の波数ベクトルを
lK2とすると、第6図(1)に示すようにに2+1K
2−1に3 となっている。
上記の状態から表面弾性波15.16の周波数がIGH
zまで次第に下げられる。表面弾性波15.18の各波
数ベクトルIK1、lK2の大きさ1IK11.1IK
21は、その波長を八とすると2π/Δであるから、結
局表面弾性波15.18の周波数に比例する。したがっ
て、表面弾性波15.16の周波数がIGHzのとき、
表面弾性波15.18の波数ベクトル”’t 、IK2
の大きさは、周波数が2GHzのときの172となる。
またこの場合の表面弾性波15、表面弾性波16の進行
方向つまり波数ベクトルIKl。
IK2の向きは、IGHzの表面弾性波15.18を励
振する第1の傾斜指チャーブIDT17、第2の傾斜指
チャーブIDT18の電極指部分が前述のように2GH
zの表面弾性波15.16を励振する電極指部分に対し
てそれぞれ3’ 、9”傾いているから、2GHzの表
面弾性波15.16の波数ベクトルIKl。
IK2の向きから各々3°、9″変化する。また、第6
図(1)においてa = bであるから結局、表面弾性
波15.16の周波数がIGHz場合の波数ベクトルI
Ks 、IK2は、第6図(′2Jに示すものとなる。
以上説明した通り、表面弾性波15.1[iの周波数が
IGHzである場合も、前述の の関係が成立している。
そして波数ベクトル■、の大きさ1■l+は、導波光L
lの波長をλとするとn・2π/λ(nは屈折率)で、
この波長は導波光L2、L3についても同じであるから
、結局常に Ikt  1−ILkz  1=IIks  lであり
、−刃表面弾性波15の波数ベクトルIKIの大きさl
lK!+はその波長をAとすると2π/Aで、この波長
は常に表面弾性波16の波長と等しいから 11に4 1 = 1lK2 1 である。また波数ベクトルIK1、IK2の向きは、先
に説明したように表面弾性波15.1Bの周波数が2G
HzからIGHzに変化する際に、それぞれ固有の一定
変化率で変化する。したがって、表面弾性波15. i
aの周波数が上記のように2GHzからIGHzに変化
する間、常に前述の(′2J式の関係が成り立ち、導波
光し1と表面弾性波15とのブラッグ条件、導波光L2
と表面弾性波1Bとのブラッグ条件が常に満たされる。
以上の説明から明らかなように、表面弾性波15.16
の周波数が2GHz、IGHzのとき、2回回折した導
波光L3の進行方向はそれぞれ第6図(1)のベクトル
Ik3、第6図(21のベクトルnc3の向き(第5図
に■、■゛で示す向き)であり、その差は2Δ(2θ)
−24−12−12°である。つまり本装置においては
、光導波路内において分岐された一方の光ビームについ
て、12’の広偏向角範囲が得られる。ちなみに、周波
数がIGHzから2GHzまで変化する(2次回折光の
影響を受けないように周波数帯域を1オクターブとする
)1つの表面弾性波のみで光ビーム偏向を行なう場合に
は、偏向角範囲は6@となる。
前述の通り本例では、第1および第2の傾斜指チャーブ
IDT17.18に対して、第3および第4の傾斜指チ
ャープIDT27.28は互いに同じ構成とされ(配置
は左右対称)、それぞれへの電圧印加も互いに同様にな
されるので、第3の表面弾性波25によって回折される
前の第2の導波光しl。
の波数ベクトルを1に4、第3の表面弾性波25によっ
て回折された後の第2の導波光L2°の波数ベクトルを
■5、第4の表面弾性波26によって回折された第2の
導波光L3°の波数ベクトルをIk6、第3、第4の表
面弾性波25.26の波数ベクトルをIK3.IK、と
すると、 nca +IK3 m1k5 1に5 +IK4−1に6 なる関係が常に満たされ、導波光L3°の偏向角範囲2
Δ(2θ)°は、導波光L3の偏向角範囲2Δ(2θ)
と等しく12@ となる。
以上説明したように本装置50においては、各個の画像
を記録しあるいは読み取るための光ビーム2本を、それ
ぞれ2つの表面弾性波によって偏向させるようにしてい
るので、個々の画像については、1本の光ビームで1画
像を記録しあるいは読み取る場合と同じだけの偏向角範
囲が確保され、この偏向角範囲自体も極めて大きなもの
となる。
ここで、2本の光ビームを走査させる場合、光ビーム(
導波光)Ll 、Lloがもし互いに別の光源から発せ
られたものであれば、各光源の光量バラツキ、光量変動
、さらには経時変化の差等により両光ビームLISL1
’の光量が異なり、そのため、例・えばこの光偏向装置
50によって画像を記録する場合は走査ラインの右側画
像と左側画像との間で濃度段差が生じ、また画像読取り
を行なう場合は右側画像と左側画像とで読取画像信号が
変動してしまうが、本装置における2本の光ビームLI
 SLl ’ は共通の光源21から発せられたもので
あるから、EOG4によって光ビームLが互いに等光量
で光ビームL1、Ll’ に分岐されるようにしておけ
ば、上述の問題は生じない。
なお光ビームLは、必ずしも互いに等光量で2本に分岐
されなくてもよい。すなわち分岐された光ビーム(導波
光) LlとL1″との間に光量差が有る場合は、光量
大の方の導波光を減衰させる手段を光導波路12に設け
たり、あるいは傾斜指チャーブIDT17と27 (1
gと28)に印加する交番電圧のレベルを上記光量差に
応じて互いに変えて、表面弾性波による回折の効率が第
1の導波光と第2の導波光とで異なるようにする等して
、最終的に光ビームL4とり、l の光量を等しくする
ことができる(中間調画像記録のため該光ビームL。
とLm’ を画像信号に基づいてアナログ的に変調する
場合は、同一の画像信号に対して光量が等しくなるとい
うことである)。前述したように2個の光源を用いる場
合でも、上記と同様にして両光源の光量バラツキを補正
することはできるが、両光源の光量変動や経時変化の差
に起因する光ビームI−AとL4゛の光量差を解消する
ことはできない。それに対して本発明装置においては、
前記減衰手段を設ける等の場合でも、上記の問題は生じ
ない。
なお、光導波路12から出射した光ビームL4、L4’
 の偏向角範囲Δδ、Δδ゛は、上述の光導波路内の偏
向角範囲2Δ(2θ)、2Δ(2θ)゛よりもさらに広
くなる。これは光導波路12のm折率が空気の屈折率よ
りも大きいためである。
以上説明した実施例においては、第2図に示すように、
被走査面30上で光ビームL、 、L、°の走査始端L
sSLs’  どうしが相近接するようにしているが、
IDT17.18およびIDT27.28の配置状態や
、それらに印加させる交番電圧の周波数の掃引の仕方次
第で、第3図に示すように光ビームL、 、L4’ の
走査終端どうしを互いに近接させたり、あるいは第4図
に示すように、光ビームL4、L、’ の一方の走査始
端と他方の走査終端とを相近接させることも可能である
なお表面弾性波15.16の周波数をIGHzよりもさ
らに低くすれば、導波光L3は第6図(2)に■゛で示
した位置よりもさらに大きく偏向する。しかしこの位置
には、上記周波数が2GHzのとき僅かであるが1回回
折の導波光L2が出射するので、本実施例におけるよう
に第6図(2)の■〜■°の範囲を光ビーム偏向範囲と
して利用するのが好ましい。
以下、上記の光偏向装置50においてなしうる構成の変
更について説明する。なお以下の説明は、第1および第
2の傾斜指チャーブIDT17.18側を例に挙げて行
なうが、同様の変更は当然ながら第3および第4の傾斜
指チャーブIDT27.28側においても適用可能であ
る。まず、以上の説明では、表面弾性波15.16の周
波数を2GHzからIGHzに連続的に変化させるよう
にしているが、この反対にIGHzから2GHzまで変
化させるようにしてもよい。この場合は光ビームL4の
偏向の方向が逆になるだけである。また上記周波数を2
→1→2−IGH2となるように変化させれば、光ビー
ムL4が往復で偏向するようになり、光ビームの往復走
査が可能となる。
また以上説明の実施例では、周波数2GHzの表面弾性
波15に対する導波光り、の入射角(つまり第1の傾斜
指チャープIDT17の2GHzを励振する電極指と導
波光L1の進行方向がなす角度)を6″とし、第1の傾
斜指チャーブIDT17のIGHzを励振する電極指が
上記導波光り、の進行方向となす角を3°、−力筒2の
傾斜指チャープIDT18の2GHz、IGHzを励振
する電極指が上記の進行方向となす角をそれぞれ1g’
 、 9’としているが、一般に表面弾性波15、tC
の最小、最大周波数を’1 、f2  (f2 ””2
f1 )とする場合には、上記の例において6°、3°
、18°、9°と設定された各角度を各々θ、θ/2.
3θ、3θ/2とすれば、いかなる場合も常に前述のブ
ラッグ条件を満足させることが可能となる。このことは
、第6図(1)、(2を参照すれば自明であろう。
なお傾斜指チャーブIDT1?、18の形状を上記θで
規定される形状とする場合においても、表面弾性波15
.16の最小、最大周波数fl、r2をr2−2f’l
 となるように設定することは必ずしも必要ではなく、
例えば最大周波数r2を2flなる値よりもやや小さめ
に設定しても構わない。しかし上記のような形状に傾斜
指チャーブIDT17.18を形成する以上はこのID
T形状を最大限活かして、最小周波数r1のとき発生す
る2次回折光が偏向角範囲に入り込まないで最大偏向角
範囲が得られるようになるrlからr 2−2rsの間
で表面弾性波周波数を変化させるのが好ましい。
さらに本発明においては、表面弾性波15.16の最小
、最大周波数fl 、f2をf2−2f、となるように
設定し、また表面弾性波15.1Bの周波数を常に互い
が等しくなるように変化させることは必ずしも必要では
なく、表面弾性波15.16の周波数および進行方向を
個別に変化させても、第1、第2の傾斜指チャーブID
T17.18の形状および配置状態によって前述の(2
)式の関係を満たすことが可能である。
しかし、上記実施例におけるように、表面弾性波15.
16の周波数を同じように変化させれば、2つの傾斜指
チャーブIDTを共通のドライバーで駆動可能となり、
高価なドライバーが1つで済むので好都合である。
また光導波路12を前述のTI拡散LiNbO3に代え
てZnOからなる光導波路にした場合には、−例として
表面弾性波15.1Bの最大、最小周波数を1.0G 
Hz 、  0.5G Hzすると、2Δ(2θ)−8
°程度の偏向角範囲が得られる。
さらに、光ビームを光導波路12内に入射させ、またそ
こから外部に出射させるためには、前述のFGC13,
14の他、カプラープリズム等を用いてもよいし、ある
いは光導波路12の端面から直接光ビームを入射、出射
させるようにしてもよい。また発散ビームである光ビー
ムLを平行ビーム化したり、光導波路12から出射する
光ビームL4を集束させるためには、導波路レンズや通
常の外部レンズを用いることができる。
なお以上説明した構成の変更は、以下に説明する実施例
においてもなされうるちのである。
次に第7図を参照して、本発明の第2実施例について説
明する。なおこの第7図において、前記第1図中の要素
と同等の要素には同番号を付し、それらにういての説明
は特に必要の無い限り省略する。この光偏向装置60は
、第1図の装置と比べると、EOG4およびスイッチ駆
動回路3の代わりに、EOG5と、その駆動回路6と、
変調回路7とが設けられている点が異なっている。EO
G5には、EOG駆動回路6から電圧Vが印加される。
この電圧■の値は、画像信号Sを受ける変調回路7によ
り、該信号Sに応じて変化するように(つまり導波光を
強度変調する場合は連続的に変化するように、0N−O
FF変調する場合は2値のうちの一方を選択的にとるよ
うに)制御される。
EOG5は回折格子として作用するものであり、該EO
G5により導波光りが回折し、回折光L1と0次光L1
とが得られる。そしてこのIDT5によって光導波路1
2に電界が印加されると、電気光学効果により光導波路
12の屈折率が変化し、上記回折の効率が変化する。こ
の回折効率は、上記電界の大きさ、すなわちEOG5に
印加される電圧■の値に応じて変化するので、結局上記
回折光L11 あるいは0次光L1は画像信号Sに応じ
て変調される。
なお、本実施例におけるEOG5は、電極指線幅が3.
75μm1電極指周期が15μm1電極指の有効長が1
.3 mm、電極指対数が100対のものであり、最大
回折効率η−93%、変調周波数fM−25MHzを実
現できた。このようなEOG5は、公知のフォトリソ法
等によって形成可能である。
光偏向装置60外に出射した光ビームL1あるいはL4
°は、感光材料40上を矢印X方向に走査(主走査)す
る。それとともに感光材料40が、移送手段(図示せず
)により上記主走査の方向と略直角な方向に移送されて
副走査がなされるので、感光材料40は光ビームL、あ
るいはL4°により2次元的に走査される。前述したよ
うにこの光ビームL、あるいはL4°は画像信号Sに基
づいて151れているので、感光材料40上にはこの画
像信号Sが担う画像が記録される。この場合、光ビーム
L、のみで画像を記録したいときは、画像信号S(、:
、IAづく所望光量が第1の導波光L1に与えられるよ
うにEOG5の駆動を制御すればよいし、反対に先ビー
ムL、°のみで画像を記録したいときは、画像信号Sに
基づく所望光量が第2の導波光し1′に与えられるよう
にEOG5の駆動を制御すればよい。
なお1主走査う・r部分の画像信号Sと光ビームL、あ
るいはL4′の主走査との同期をとるためには、この画
像信号Sに含まれるブランキング信号をトリガ信号とし
て用いて、IDT17.18あるいはIDT27.28
への電圧印加タイミングを制御すればよい。またこのブ
ランキング信号により前記感光材料移送手段の駆動タイ
ミングを制御することにより、上記主走査とM走査との
同期をとることができる。
この第2実施例の光偏向装置60も第1実施例の装置5
0と同様、IDT5を光スィッチと17で作動させて、
被走査面30上に光ビームL4のみあるいは光ビームL
番゛のみを走査させたり、双方の光ビームLA 、L4
 ’ を走査させたりすることができる。しかし本実施
例の装置においては、2本の光ビームL、 、L、°に
よって同時に画像を記録することはできないから、光ビ
ームL4で画像を記録する場合は第3、第4のIDT2
7.28を駆動停止させ、光ビームL4°で画像を記録
する場合は第1、第2のIDTl7、I8を駆動停止さ
せる。
なお本発明装置においては、以上説明した傾斜指チト−
ブIDT17.18.27.28に代えて、電極指間隔
が段階的に変化しかつ各電極指が円弧状をなすいわゆる
湾曲指IDTを使用することもできる。第8図はこの湾
曲指IDTの配置例を示している。この例においては第
1の湾曲指IDT117も、第2の湾曲指IDTl18
も図中右端の電極指部分が最大周波数f2の表面弾性波
15.16を発生し、左端の電極指部分が最小周波数f
1の表面弾性波I5.16(図中破線で示す)を発生す
るように構成されている。この場合もT2−2「lとす
るのであれば、最大周波数rzの第1の表面弾性波15
に対する導波光Llの入射角をθとして、第1の湾曲指
IDT117の左端の電極指部分が上記導波光Llの進
行方向に対してθ/2の角度をなし、一方第2の湾曲指
IDTIL8の右端、左端の電極指部分が上記導波光り
、の進行方向に対してそれぞれ3θ、3θ/2の角度を
なすように両IDT117.118を作成、配置すれば
よい。また第3および第4の湾曲指I DT127 、
+28は、上記IDTl17 、ftaと同様に形成す
ればよい。
また本発明においては、光導波路に一方の導波光当り3
つ以上の表面弾性波を伝播させ、これらの表面弾性波に
よって1つの導波光を3回以上回折、偏向させるように
してもよい。この装置においても、隣り合う2つの表面
弾性波により以上述べた通りの作用効果が得られる訳で
あるから、このような光偏向装置も本発明の装置に含ま
れるものとする。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光偏向装置においては
、それぞれ表面弾性波によって2回回折した2本の光ビ
ームが被走査面上を別個に走査するように構成したこと
により、1本の光ビームの偏向角範囲を2分割して2画
像を記録あるいは読み取る場合に比べて、1画像当たり
の偏向角範囲を著しく拡大することが可能となる。した
がって本発明装置によれば、大サイズの画像の記録ある
いは読取りが可能となり、また上記のようにして極めて
広い偏向角範囲が得られるから、光偏向装置から被走査
面までの距離を短くして、光走査記録装置や読取装置の
小型化を達成することができる。
そして本発明装置においては、個々の表面弾性波の周波
数を著しく高く設定しなくても上述のように広偏向角範
囲が得られるようになっているから、表面弾性波発生手
段どしてIDTを用いる場合にはその線幅を極端に小さ
く設定する必要がなく、このIDTを現在確立されてい
る技術によって容易に製造可能となる。また上記の通り
であるから、IDTに印加する交番電圧の周波数も著し
く高く設定する必要がなくなり、したがってIDTのド
ライバーが容易かつ安価に形成可能となる。
さらに本発明装置においては、所定面上で並行して走査
させる2本の光ビームを、共通の光導波路内において導
波させて偏向するようにしているので、2本の光ビーム
の走査位置調整が、高精度かつ容易に行なわれうる。
さらに本発明の光偏向装置においては、1本の光ビーム
を2系統に分岐してそれぞれを偏向させるようにしてい
るので、被走査面上を走査する2本の光ビームの光量を
常に等しくすることができる。したがってこの光偏向装
置を2画像記録装置あるいは2画像読取装置に適用する
場合に、右側画像と左側画像との間で記録画像の濃度が
変わったり、あるいは読取画像信号レベルが変動するこ
とを防止できる。
また請求項2に記載の装置においては、光導波路内を導
波する光ビームを電気光学光変調器によって変調するよ
うにしているので、記録光源としての半導体レーザを直
接変調することに起因する記録光の波長変動を防止でき
、よってこの波長変動による記録光の光量変動および走
査位置変動を防止して、高画質、高精細の画像を記録可
能となる。また上述の電気光学光変調器を用いれば、表
面弾性波の強度を制御することによって光変調を行なう
場合に比べて変調速度を著しく高めることができるので
、本装置によれば高速記録が可能となる。
また本発明の光偏向装置においては、電気光学光スイッ
チの作用によって光ビームの走査位置を切り換えること
ができ、それに加えて、比較的低光量の光ビームで長い
走査範囲を得る状態と、高強度の光ビームで比較的短い
走査範囲を得る状態とを随意に切り換えることもできる
ので、本装置によれば、極めて多機能の光走査記録装置
や読取装置を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の光偏向装置を示す概略図
、 第2.3および4図は、本発明装置における2本の光ビ
ームの偏向方向の例を示す説明図、第5図は上記光偏向
装置の一部を拡大して示す平面図、 第6図は本発明装置における光ビーム偏向の仕組みを説
明する説明図、 第7図は本発明の第2実施例の光偏向装置を示す概略平
面図、 第8図は本発明において用いられる表面弾性波発生手段
の他の例を示す平面図である。 3・・・スイッチ駆動回路  4.5・・・EOG6・
・・EOG駆動回路   7・・・変調回路11・・・
基板 I2・・−光導波路 13・・・光ビーム入射用LGC 14・・・光ビーム出射用LGC 15・・・第1の表面弾性波  16・・・第2の表面
弾性波17・・・第1の傾斜指チャーブIDT18・・
・第2の傾斜指チャーブIDT19.19°・・・高周
波アンプ 20.20°・・・スィーパ−21・・・光源25・・
・第3の表面弾性波  2G・・・第4の表面弾性波2
7・・・第3の傾斜指チャーブIDT28・・・第4の
傾斜指チャーブIDT30・・・被走査面      
40・・・感光材料50、BO・・・光偏向装置 117・・・第1の湾曲指IDT 118・・・第2の湾曲指IDT 127・・・第3の湾曲指IDT 128・・・第4の湾曲指IDT L、・・・第1の表面弾性波に入射する前の導波光L2
・・・第1の表面弾性波を通過した導波光L3・・・第
2の表面弾性波を通過した導波光し五″・・・第3の表
面弾性波に入射する前の導波光L2°・・・第3の表面
弾性波を通過した導波光し3″・・・第4の表面弾性波
を通過した導波光Ls SLs ’ ・・・光ビームの
走査始端+に!・・・導波光L1の波数ベクトル■2・
・・導波光L2の波数ベクトル Ik3・・・導波光L3の波数ベクトルIKl・・・第
1の表面弾性波の波数ベクトルIK2・・・第2の表面
弾性波の波数ベクトル第 2図 第3図 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面弾性波が伝播可能でかつ電気光学効果を示す
    材料から形成された光導波路と、この光導波路内に入射
    されて該光導波路を導波する1本の光ビームを回折させ
    て、第1の導波光および第2の導波光の2系統に分岐可
    能で、該光導波路への電界印加状態を変えることによっ
    て上記回折の効率を変えて、第1の導波光と第2の導波
    光の光量比を変化させる電気光学光スイッチと、この光
    導波路内を進行する第1の導波光の光路に交わる方向に
    進行して該導波光を回折、偏向させる第1の表面弾性波
    を前記光導波路において発生させる第1の表面弾性波発
    生手段と、 前記第1の表面弾性波によって回折された前記第1の導
    波光の光路に交わる方向に進行して該第1の導波光を、
    前記回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏
    向させる第2の表面弾性波を前記光導波路において発生
    させる第2の表面弾性波発生手段と、 前記光導波路内を進行する第2の導波光の光路に交わる
    方向に進行して該導波光を回折、偏向させる第3の表面
    弾性波を前記光導波路において発生させる第3の表面弾
    性波発生手段と、 前記第3の表面弾性波によって回折された前記第2の導
    波光の光路に交わる方向に進行して該第2の導波光を、
    前記回折による偏向をさらに増幅させる方向に回折、偏
    向させる第4の表面弾性波を前記光導波路において発生
    させる第4の表面弾性波発生手段とを有し、前記第1お
    よび第2の表面弾性波発生手段が、前記第1の表面弾性
    波によって回折される前、後の第1の導波光の波数ベク
    トルをそれぞれ■_1、■_2、第2の表面弾性波によ
    って回折された第1の導波光の波数ベクトルを■_3、
    第1、第2の表面弾性波の波数ベクトルを■_1、■_
    2としたとき、■_1+■_1=■_2 ■_2+■_2=■_3 なる条件を満たしながらそれぞれ第1、第2の表面弾性
    波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
    形成され、 前記第3および第4の表面弾性波発生手段が、前記第3
    の表面弾性波によって回折される前、後の第2の導波光
    の波数ベクトルをそれぞれ■_4、■_5、第4の表面
    弾性波によって回折された第2の導波光の波数ベクトル
    を■_6、第3、第4の表面弾性波の波数ベクトルを■
    _3、■_4としたとき、■_4+■_3=■_5 ■_5+■_4=■_6 なる条件を満たしながらそれぞれ第3、第4の表面弾性
    波の周波数および進行方向を連続的に変化させるように
    形成され、 これら第1、2、3および4の表面弾性波発生手段が、
    前記光導波路から出射した第1および第2の導波光が所
    定の面上を互いに重ならないで走査するように配置され
    ていることを特徴とする光偏向装置。
  2. (2)前記電気光学光スイッチに、画像信号に基づいて
    該スイッチへの印加電圧を制御する変調回路が接続され
    て、該光スイッチが光変調器としても機能することを特
    徴とする請求項1記載の光偏向装置。
JP13373888A 1988-05-31 1988-05-31 光偏向装置 Pending JPH01302326A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085910A (ja) * 2009-09-18 2011-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置

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JP2011085910A (ja) * 2009-09-18 2011-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置

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