JP2004231114A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体への取着作業性を向上できるとともに、ハウジングの枢支部から操舵輪側へ離隔した個所の構造を簡素にできるようにする。
【解決手段】操舵軸1を支持するハウジング2の下端部を揺動可能に枢支する枢軸4と、枢軸4に回動自在に支持された取着体5と、該取着体5と向き合う座体3と、取着体5を離間する方向へ回動させるように座体3及び取着体5間に介し、ハウジング2を揺動方向一方へ付勢するコイルバネ10とを備え、このコイルバネ10の付勢力がハウジング2を押し上げる押上力としてハウジング2に加わるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】操舵軸1を支持するハウジング2の下端部を揺動可能に枢支する枢軸4と、枢軸4に回動自在に支持された取着体5と、該取着体5と向き合う座体3と、取着体5を離間する方向へ回動させるように座体3及び取着体5間に介し、ハウジング2を揺動方向一方へ付勢するコイルバネ10とを備え、このコイルバネ10の付勢力がハウジング2を押し上げる押上力としてハウジング2に加わるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵軸を支持するハウジングの下端部を揺動の中心として、該ハウジングを車体に揺動可能に枢支するステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリング装置としては、例えば操舵輪の運転席に対する上下位置を調節することができるようにしたチルト機構を有するチルトタイプが知られている。
【0003】
チルトタイプのステアリング装置は、操舵輪に繋がる操舵軸を回転可能に収納支持する円筒状のハウジングの下端部に、ハウジングの長手方向と交差するように配置される枢軸及び該枢軸を介してハウジングを車体に揺動可能に枢支する第1の取着具を備えており、また、前記ハウジングの長手方向中央部に第2の取着具と、チルト調節用の調節レバー及びハウジングの揺動を抑制する2つのコイルバネとを備えている(例えば、特許文献1。)。
【0004】
調節レバーはレバー台を介してハウジングに枢支されており、第2の取着具は衝撃エネルギー吸収体を介して車体に取着されるものであり、調節レバーを操作することによりハウジングを第2の取着具に対してチルト調節域で揺動させ得るようにしてある。また、第2の取着具とレバー台との間に前記コイルバネが張設されており、チルト調節を行うときにハウジングを支え、ハウジングの下方への揺動を抑制するようにしてある。また、第1の取着具は前記ハウジングに相対移動可能に外嵌されている。
【0005】
このように構成されたチルトタイプのステアリング装置を車体に取着する場合、第1の取着具を車体に取着してハウジングの下端部を車体に枢支した状態で、ハウジングを上方へ揺動させ、第2の取着具が車体に取着される。
【0006】
また、運転者から操舵輪に加わる二次衝撃エネルギを吸収する場合、第2の取着具の衝撃エネルギー吸収体が破断し、第1及び第2の取付着具に対してハウジングが長手方向へ移動しつつ二次衝撃エネルギを吸収する。
【0007】
【特許文献1】
実開平6−42523号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上のように構成された従来のチルトタイプのステアリング装置にあっては、第1の取付着具によりハウジングの下端部を車体に枢支した状態で第2の取付着体を車体に取付着するとき、ステアリング装置の重量に打ち勝って該ステアリング装置を押し上げる必要があり、さらに、第2の取着具を車体に取着するまでステアリング装置の押し上げ状態を維持する必要があるため、作業者の負担が大きく、取着作業性の改善策が要望されていた。
【0009】
また、従来のチルトタイプのステアリング装置にあっては、車室に配置される調節レバーの近傍に2つのコイルバネが装着されているため、調節レバー近傍の構造が複雑であり、しかも、二次衝撃エネルギを吸収する場合、2つのコイルバネがハウジングとともに移動するため、この2つのコイルバネが周辺の部品と干渉する要因となり、改善策が要望されていた。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車体への取着作業性を向上できるとともに、ハウジングの枢支部から操舵輪側へ離隔した個所の構造を簡素にできるステアリング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るステアリング装置は、操舵軸を支持するハウジングの下端部を揺動の中心として、該ハウジングを揺動可能に車体に枢支するステアリング装置において、枢支部の近傍に、前記ハウジングとの相対回転が可能な支持部材を備えており、該支持部材と前記ハウジングとの間に、該ハウジングを揺動方向一方へ付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
第1発明にあっては、ハウジングを車体に枢支する枢支部の近傍に備える支持部材とハウジングとの間に付勢手段を有するため、ハウジングの下端部を車体に枢支した場合、付勢手段によってハウジングを揺動方向上方へ付勢することができ、この付勢力がハウジングを押し上げる押上力としてハウジングに加わる。従って、作業者による押上力を低減でき、車体への取着作業を楽に行うことができる。また、ハウジングの車体への枢支部近傍に付勢手段を備えるため、二次衝撃エネルギを吸収する場合に付勢手段がハウジングの周辺の部品に干渉する要因もない。
【0013】
第2発明に係るステアリング装置は、前記支持部材は前記枢支部に回動自在に支持され、車体に取着される取着体であり、前記ハウジングは前記取着体と向き合う座体を有しており、前記付勢手段は前記座体及び取着体間に介在する弾性体であることを特徴とする。
【0014】
第2発明にあっては、ハウジングに座体を設けることにより、該座体と車体に取着する既存の取着体との間に弾性体を介在することができるため、構造が簡単であり、車体への取着作業を楽に行うことができる割にコストを低減できる。
【0015】
第3発明に係るステアリング装置は、前記取着体は車体に取着する取着部を前記枢支部よりも前記ハウジングの上端側に有することを特徴とする。
【0016】
第3発明にあっては、取着体の取着部と弾性体との間の距離を前記取着部が枢支部よりも弾性体側に設けられている場合に比べて長くすることができるため、車体に仮締めされた取着ねじに取着体を押し込む工程において、取着体を押し込む押込力により弾性体を撓ませることができ、押込み工程での弾性体によるハウジングの押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1はステアリング装置の構成を示す正面図、図2は車体への枢支側部分を拡大した斜視図である。
【0018】
チルトタイプのステアリング装置は、舵取りのための操舵輪Aに繋がる操舵軸1と、該操舵軸1を収納して回転自在に支持する円筒状のハウジング2と、該ハウジング2の下端部に二次衝突の際には相対移動可能に外嵌された座体3と、該座体3に枢軸4を介して相対回転可能に枢支された支持部材としての第1の取着体5と、ハウジング2の長手方向中央部にレバー台6を介して枢支されたチルト調節用の調節レバー7と、レバー台6にハウジング2の揺動方向への相対移動を可能に支持された第2の取着体8とを備えている。
【0019】
ハウジング2は両端部に内嵌された軸受によって操舵軸1を回転可能に支持しており、操舵輪Aに加わる二次衝撃エネルギは操舵軸1及び操舵輪側の軸受を介してハウジング2に伝達される。
【0020】
座体3はハウジング2に外嵌される嵌合孔31aを有する第1板部31と、該第1板部31の両側に屈曲部を介して連なる2つの第2板部32,32とにより略コ字形に形成されている。各第2板部32,32の上部にはその軸芯がハウジング2の長手方向と交差する枢支孔(図示せず)が穿設されており、各枢支孔に挿入する枢軸4により第1の取着体5が回動自在に支持されている。また、各第2板部32,32の下部には係合凸部33,33が上向きに突設されている。
【0021】
第1の取着体5はハウジング2の長手方向と平行的に配置される取着板部51と、該取着板部51に垂下され、各第2板部32,32と向き合う連結板部52,52とを有する。取着板部51にはその長手方向がハウジング2の長手方向となる2つの取着溝53,53が設けられている。
【0022】
この取着溝53,53はハウジング2の長手方向と交差する方向へ離隔した位置でハウジング2の長手方向となる一端から設けられており、車体Bに螺着される2つの取着ねじ9が挿入される。
【0023】
連結板部52,52には、座体3の各枢支孔に対応する枢支孔54,54が穿設されており、さらに、各係合凸部33,33に対応する係合凸部55,55が垂設されており、各係合凸部33,33、55,55間に、ハウジング2を揺動方向一方へ付勢、換言すれば揺動方向上方へ付勢する付勢手段としての2つのコイルバネ10,10を介在してある。各係合凸部55,55は枢支部となる枢支孔54,54に対してハウジング2の他端部と反対側へ離隔した位置に設けられており、コイルバネ10,10の弾性復元力によりハウジング2を揺動方向上方へ付勢している。各枢支孔54,54には枢軸4,4が挿入されており、座体3の枢支孔、枢支孔54,54及び枢軸4,4により枢支部が構成されている。
【0024】
コイルバネ10,10は取着板部51がハウジング2の中心と平行になる位置に対して第1の取着体5を係合凸部33,33、55,55間の距離が長くなるように回動させている。
【0025】
レバー台6は略U字形に形成されており、その両端部がハウジング2の外周部下面に溶接により固定されている。このレバー台6の対向する2つの側片に軸孔(図示せず)が設けられており、この軸孔に、調節レバー7に繋がるレバー軸(11が挿入支持されている。
【0026】
第2の取着体8はレバー台6の2つの側片と対向する2つの連結板部81及び各連結板部81の上部から直角状に屈曲して車体Bに取着される取着板部82と、該取着板部82に設けられる一対の衝撃エネルギ吸収体(図示せず)とを備えている。各連結板部81にはレバー台6の軸孔に対応する位置からその長手方向がハウジング2の揺動方向となるチルト調節用の長孔83を設けてあり、該長孔83及び前記軸孔に挿入するレバー軸11に繋がる調節レバー7を操作することにより各連結板部81をレバー台6に押圧し、レバー台6を有するハウジング2の揺動に摩擦力を付与し所定の上下位置を保つことができるようにしてある。
【0027】
以上のように構成されたチルトタイプのステアリング装置を車体Bに取着する場合、車体Bに仮締めされたボルトからなる2本の取着ねじ9に第1の取着体5を係止した状態で第2の取着体8が車体Bに取着され、この後で取着ねじ9が締め込まれ、第1の取着体5が固定される。
【0028】
車体Bに取着していないときの第1の取着体5は図1のように係合凸部33,33、55,55間の距離が長くなるように回動し、ハウジング2の中心に対して傾斜しており、コイルバネ10,10を撓ませる力が働いていないため、コイルバネ10,10は車体取着時よりも長くなっており、ハウジング2の中心に対する第1の取着体5の傾斜角度θは、車体取着時よりも大きくなっている(図1参照)。
【0029】
図3は車体に取着する過程を示す説明図、図4は車体に取着した状態を示す説明図である。
車体Bへの取着工程において、第1の取着体5の取着板部51を車体Bと取着ねじ9の頭部との間に位置させ、各取着ねじ9に各取着溝53を臨ませた状態でステアリング装置をハウジング2の長手方向へ押し込むことにより、第1の取着体5が車体Bに当接し、前記傾斜角度θが次第に小さくなり、各取着溝53に各取着ねじ9が挿入されつつコイルバネ10の撓み量が多くなり、コイルバネ10の弾性復元力が座体3を介してハウジング2に加わり、該ハウジング2を揺動方向上方へ付勢することになり、押し込み完了位置ではハウジング2を押し上げようとする偶力(M1)が発生する。この結果、ハウジング2等の自重によって発生する偶力(M2)よりも偶力(M1)が大きくなるようにコイルバネ10の弾性復元力を設定することにより、コイルバネ10によって第2の取着体8が車体Bに当接する位置、又は車体Bの近傍となる位置へハウジング2を押し上げることができ、ハウジング2を自立した状態にできる。
【0030】
この状態では両手での取着作業が可能であり、取着作業性を良好にでき、さらに、第2の取着体8を仮止めすることなく、本締め固定することが可能であり、取着作業工数を削減できる。また、偶力(M1)が偶力(M2)よりも小さい場合においても、コイルバネ10によってハウジング2を押し上げることができるため、作業者による押上力を低減でき、比較的小さい押上力でハウジング2を押し上げることができる。
【0031】
以上のように車体Bに取着された状態において、チルト調節を行う場合、調節レバー7を操作してハウジング2の第2の取着体8への固定を解除し、これに伴いレバー軸11が長孔83に沿って移動可能となり、ハウジング2を枢軸4を支点としてチルト調節域で上下に揺動させることができ、チルト調節を行うことができる。しかも、チルト調節を行う場合においても、コイルバネ10がハウジング2を揺動方向上方へ付勢し、この付勢力がハウジング2を押し上げる押上力としてハウジング2に加わっているため、ハウジング2の揺動を抑制することができ、チルト調節を容易にできる。
【0032】
また、車両の前面衝突等により運転者から操舵輪に二次衝撃エネルギが加わり、該二次衝撃エネルギによってハウジング2が長手方向へ移動する場合、衝撃エネルギ吸収体が破断しつつ、また、嵌合孔31a及びハウジング2の接触によってハウジング2の移動に抵抗力が加えられつつハウジング2が長手方向へ移動し、二次衝撃エネルギを吸収することができる。この場合、コイルバネ10はハウジング2の一端部に配置されているため、二次衝撃エネルギを吸収する場合にコイルバネ10が周辺の部品に干渉する要因もない。
【0033】
実施の形態2
図5はステアリング装置の実施の形態2の構成を示す正面図である。
この実施の形態2のステアリング装置は、第1の取着体5の取着溝53,53を、図2の鎖線で示すように取着板部51の一端から枢支部となる枢支孔54,54よりもハウジング2の上端側位置にかけて設け、枢支部よりもハウジング2の上端側に取着ねじ9を位置させるようにしたものである。
【0034】
実施の形態2にあっては、第1の取付体5の取着溝53が枢支部よりもハウジング2の上端側位置に至るまで設けられており、第1の取着体の押込み工程で第1の取着体が車体と接触する距離を長くすることができるようにしてあるため、車体Bに仮締めされた取着ねじ9に第1の取着体5を押し込む工程において、第1の取着体5を押し込む押込力によりコイルバネ10を撓ませることができ、押込み工程でのコイルバネ10によるハウジング2の押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0035】
実施の形態3
図6はステアリング装置の実施の形態3の構成を示す正面図である。
この実施の形態3のステアリング装置は、ハウジング2の下端部に設けた座体3aと第1の取着体5aとの間に合成ゴム等の緩衝体12を設け、調節レバー7によりチルト調節を行う場合、第1の取着体5aに対してハウジング2が揺動するとき、座体3aを第1の取着体5aに直接当接させることなく、緩衝体12に当接させ、当接による音鳴りを抑制するようにしたものである。緩衝体12は第1の取着体5a又は座体3aに取着されている。
【0036】
実施の形態3にあっては、合成ゴムからなる緩衝体12の厚さ及び硬度によって衝撃エネルギの吸収力を変えることができるため、特許文献1のようにハウジングの長手方向中央部にコイルバネを設けたものに比べて安価に構成することができ、しかも、ハウジングの長手方向中央部の構造を簡素にできる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0037】
尚、以上説明した実施の形態では、支持部材としての第1の取着体5を備え、該第1の取着体5と座体3との間に付勢手段としてのコイルバネ10を介した構成としたが、その他、第1の取着体5がなく、例えば枢支孔を有する2つの支持板部を備えた車体の前記枢支孔に挿入される枢軸を介してハウジング2の下端部を車体に枢支するように構成されたステアリング装置において、ハウジング2の下端部に設ける第1座体と、ハウジングを枢支する枢軸に対して回転が阻止された第2座体とを備え、この第1座体及び第2座体の間にハウジングを揺動方向上方へ付勢する付勢手段としてのコイルバネを介した構成としてもよいのであり、付勢手段を保持する部分の構成は特に制限されない。
また、付勢手段はコイルバネである他、弾性復元力が発生する板ばね、合成ゴム等の弾性体であってもよい。
【0038】
また、以上説明した実施の形態のステアリング装置は、二次衝撃エネルギ吸収タイプであるため、座体3,3aをハウジング2に相対移動可能に外嵌したが、その他、二次衝撃エネルギを吸収しないタイプのステアリング装置にあっては、付勢手段としての弾性体を支持するための座体をハウジング2に固定、又はハウジング2と一体に設けてもよい。また、このような構成とした場合、ハウジング2は座体を介して枢支する他、座体を介することなく例えば第1の取着体5又は車体Bに枢支してもよく、ハウジング2の枢支構造は特に制限されない。また、実施の形態はマニュアルコラムであるが、電動式パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明によれば、車体に枢支したハウジングを揺動方向一方へ付勢することができ、この付勢力がハウジングを押し上げる押上力としてハウジングに加わるため、作業者による押上力を低減でき、車体への取着作業を楽に行うことができる。しかも、ハウジングの車体への枢支部近傍に付勢手段を備えるため、ハウジング周辺の構造を簡素にでき、二次衝撃エネルギを吸収する場合においても、付勢手段が周辺の部品に干渉する要因をなくすることができる。また、本発明を電動式パワーステアリング装置に用いると、モータ及び減速機分の重量が存在するため、通常マニュアルコラムよりも重量が大きいわけであるから、特に有益である。
【0040】
第2発明によれば、ハウジングに座体を設けることにより、該座体と車体に取着する既存の取着体との間にばね体を介することができるため、構造が簡単であり、車体への取付着作業を楽に行うことができる割にコストを低減できる。
【0041】
第3発明によれば、車体に仮締めされた取着ねじに取着体を押し込む工程において、取着体を押し込む押込力により弾性体を撓ませることができ、押込み工程での弾性体によるハウジングの押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の実施の形態1の構成を示す正面図である。
【図2】本発明に係るステアリング装置の車体への枢支側部分を拡大した斜視図である。
【図3】本発明に係るステアリング装置を車体に取着する過程を示す説明図である。
【図4】本発明に係るステアリング装置を車体に取着した状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るステアリング装置の実施の形態2の構成を示す正面図である。
【図6】本発明に係るステアリング装置の実施の形態3の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 操舵軸
2 ハウジング
3 座体
4 枢軸(枢支部)
5 取着体(支持部材)
53 取着溝(取着部)
10 コイルバネ(付勢手段、弾性体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵軸を支持するハウジングの下端部を揺動の中心として、該ハウジングを車体に揺動可能に枢支するステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリング装置としては、例えば操舵輪の運転席に対する上下位置を調節することができるようにしたチルト機構を有するチルトタイプが知られている。
【0003】
チルトタイプのステアリング装置は、操舵輪に繋がる操舵軸を回転可能に収納支持する円筒状のハウジングの下端部に、ハウジングの長手方向と交差するように配置される枢軸及び該枢軸を介してハウジングを車体に揺動可能に枢支する第1の取着具を備えており、また、前記ハウジングの長手方向中央部に第2の取着具と、チルト調節用の調節レバー及びハウジングの揺動を抑制する2つのコイルバネとを備えている(例えば、特許文献1。)。
【0004】
調節レバーはレバー台を介してハウジングに枢支されており、第2の取着具は衝撃エネルギー吸収体を介して車体に取着されるものであり、調節レバーを操作することによりハウジングを第2の取着具に対してチルト調節域で揺動させ得るようにしてある。また、第2の取着具とレバー台との間に前記コイルバネが張設されており、チルト調節を行うときにハウジングを支え、ハウジングの下方への揺動を抑制するようにしてある。また、第1の取着具は前記ハウジングに相対移動可能に外嵌されている。
【0005】
このように構成されたチルトタイプのステアリング装置を車体に取着する場合、第1の取着具を車体に取着してハウジングの下端部を車体に枢支した状態で、ハウジングを上方へ揺動させ、第2の取着具が車体に取着される。
【0006】
また、運転者から操舵輪に加わる二次衝撃エネルギを吸収する場合、第2の取着具の衝撃エネルギー吸収体が破断し、第1及び第2の取付着具に対してハウジングが長手方向へ移動しつつ二次衝撃エネルギを吸収する。
【0007】
【特許文献1】
実開平6−42523号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上のように構成された従来のチルトタイプのステアリング装置にあっては、第1の取付着具によりハウジングの下端部を車体に枢支した状態で第2の取付着体を車体に取付着するとき、ステアリング装置の重量に打ち勝って該ステアリング装置を押し上げる必要があり、さらに、第2の取着具を車体に取着するまでステアリング装置の押し上げ状態を維持する必要があるため、作業者の負担が大きく、取着作業性の改善策が要望されていた。
【0009】
また、従来のチルトタイプのステアリング装置にあっては、車室に配置される調節レバーの近傍に2つのコイルバネが装着されているため、調節レバー近傍の構造が複雑であり、しかも、二次衝撃エネルギを吸収する場合、2つのコイルバネがハウジングとともに移動するため、この2つのコイルバネが周辺の部品と干渉する要因となり、改善策が要望されていた。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車体への取着作業性を向上できるとともに、ハウジングの枢支部から操舵輪側へ離隔した個所の構造を簡素にできるステアリング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るステアリング装置は、操舵軸を支持するハウジングの下端部を揺動の中心として、該ハウジングを揺動可能に車体に枢支するステアリング装置において、枢支部の近傍に、前記ハウジングとの相対回転が可能な支持部材を備えており、該支持部材と前記ハウジングとの間に、該ハウジングを揺動方向一方へ付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
第1発明にあっては、ハウジングを車体に枢支する枢支部の近傍に備える支持部材とハウジングとの間に付勢手段を有するため、ハウジングの下端部を車体に枢支した場合、付勢手段によってハウジングを揺動方向上方へ付勢することができ、この付勢力がハウジングを押し上げる押上力としてハウジングに加わる。従って、作業者による押上力を低減でき、車体への取着作業を楽に行うことができる。また、ハウジングの車体への枢支部近傍に付勢手段を備えるため、二次衝撃エネルギを吸収する場合に付勢手段がハウジングの周辺の部品に干渉する要因もない。
【0013】
第2発明に係るステアリング装置は、前記支持部材は前記枢支部に回動自在に支持され、車体に取着される取着体であり、前記ハウジングは前記取着体と向き合う座体を有しており、前記付勢手段は前記座体及び取着体間に介在する弾性体であることを特徴とする。
【0014】
第2発明にあっては、ハウジングに座体を設けることにより、該座体と車体に取着する既存の取着体との間に弾性体を介在することができるため、構造が簡単であり、車体への取着作業を楽に行うことができる割にコストを低減できる。
【0015】
第3発明に係るステアリング装置は、前記取着体は車体に取着する取着部を前記枢支部よりも前記ハウジングの上端側に有することを特徴とする。
【0016】
第3発明にあっては、取着体の取着部と弾性体との間の距離を前記取着部が枢支部よりも弾性体側に設けられている場合に比べて長くすることができるため、車体に仮締めされた取着ねじに取着体を押し込む工程において、取着体を押し込む押込力により弾性体を撓ませることができ、押込み工程での弾性体によるハウジングの押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1はステアリング装置の構成を示す正面図、図2は車体への枢支側部分を拡大した斜視図である。
【0018】
チルトタイプのステアリング装置は、舵取りのための操舵輪Aに繋がる操舵軸1と、該操舵軸1を収納して回転自在に支持する円筒状のハウジング2と、該ハウジング2の下端部に二次衝突の際には相対移動可能に外嵌された座体3と、該座体3に枢軸4を介して相対回転可能に枢支された支持部材としての第1の取着体5と、ハウジング2の長手方向中央部にレバー台6を介して枢支されたチルト調節用の調節レバー7と、レバー台6にハウジング2の揺動方向への相対移動を可能に支持された第2の取着体8とを備えている。
【0019】
ハウジング2は両端部に内嵌された軸受によって操舵軸1を回転可能に支持しており、操舵輪Aに加わる二次衝撃エネルギは操舵軸1及び操舵輪側の軸受を介してハウジング2に伝達される。
【0020】
座体3はハウジング2に外嵌される嵌合孔31aを有する第1板部31と、該第1板部31の両側に屈曲部を介して連なる2つの第2板部32,32とにより略コ字形に形成されている。各第2板部32,32の上部にはその軸芯がハウジング2の長手方向と交差する枢支孔(図示せず)が穿設されており、各枢支孔に挿入する枢軸4により第1の取着体5が回動自在に支持されている。また、各第2板部32,32の下部には係合凸部33,33が上向きに突設されている。
【0021】
第1の取着体5はハウジング2の長手方向と平行的に配置される取着板部51と、該取着板部51に垂下され、各第2板部32,32と向き合う連結板部52,52とを有する。取着板部51にはその長手方向がハウジング2の長手方向となる2つの取着溝53,53が設けられている。
【0022】
この取着溝53,53はハウジング2の長手方向と交差する方向へ離隔した位置でハウジング2の長手方向となる一端から設けられており、車体Bに螺着される2つの取着ねじ9が挿入される。
【0023】
連結板部52,52には、座体3の各枢支孔に対応する枢支孔54,54が穿設されており、さらに、各係合凸部33,33に対応する係合凸部55,55が垂設されており、各係合凸部33,33、55,55間に、ハウジング2を揺動方向一方へ付勢、換言すれば揺動方向上方へ付勢する付勢手段としての2つのコイルバネ10,10を介在してある。各係合凸部55,55は枢支部となる枢支孔54,54に対してハウジング2の他端部と反対側へ離隔した位置に設けられており、コイルバネ10,10の弾性復元力によりハウジング2を揺動方向上方へ付勢している。各枢支孔54,54には枢軸4,4が挿入されており、座体3の枢支孔、枢支孔54,54及び枢軸4,4により枢支部が構成されている。
【0024】
コイルバネ10,10は取着板部51がハウジング2の中心と平行になる位置に対して第1の取着体5を係合凸部33,33、55,55間の距離が長くなるように回動させている。
【0025】
レバー台6は略U字形に形成されており、その両端部がハウジング2の外周部下面に溶接により固定されている。このレバー台6の対向する2つの側片に軸孔(図示せず)が設けられており、この軸孔に、調節レバー7に繋がるレバー軸(11が挿入支持されている。
【0026】
第2の取着体8はレバー台6の2つの側片と対向する2つの連結板部81及び各連結板部81の上部から直角状に屈曲して車体Bに取着される取着板部82と、該取着板部82に設けられる一対の衝撃エネルギ吸収体(図示せず)とを備えている。各連結板部81にはレバー台6の軸孔に対応する位置からその長手方向がハウジング2の揺動方向となるチルト調節用の長孔83を設けてあり、該長孔83及び前記軸孔に挿入するレバー軸11に繋がる調節レバー7を操作することにより各連結板部81をレバー台6に押圧し、レバー台6を有するハウジング2の揺動に摩擦力を付与し所定の上下位置を保つことができるようにしてある。
【0027】
以上のように構成されたチルトタイプのステアリング装置を車体Bに取着する場合、車体Bに仮締めされたボルトからなる2本の取着ねじ9に第1の取着体5を係止した状態で第2の取着体8が車体Bに取着され、この後で取着ねじ9が締め込まれ、第1の取着体5が固定される。
【0028】
車体Bに取着していないときの第1の取着体5は図1のように係合凸部33,33、55,55間の距離が長くなるように回動し、ハウジング2の中心に対して傾斜しており、コイルバネ10,10を撓ませる力が働いていないため、コイルバネ10,10は車体取着時よりも長くなっており、ハウジング2の中心に対する第1の取着体5の傾斜角度θは、車体取着時よりも大きくなっている(図1参照)。
【0029】
図3は車体に取着する過程を示す説明図、図4は車体に取着した状態を示す説明図である。
車体Bへの取着工程において、第1の取着体5の取着板部51を車体Bと取着ねじ9の頭部との間に位置させ、各取着ねじ9に各取着溝53を臨ませた状態でステアリング装置をハウジング2の長手方向へ押し込むことにより、第1の取着体5が車体Bに当接し、前記傾斜角度θが次第に小さくなり、各取着溝53に各取着ねじ9が挿入されつつコイルバネ10の撓み量が多くなり、コイルバネ10の弾性復元力が座体3を介してハウジング2に加わり、該ハウジング2を揺動方向上方へ付勢することになり、押し込み完了位置ではハウジング2を押し上げようとする偶力(M1)が発生する。この結果、ハウジング2等の自重によって発生する偶力(M2)よりも偶力(M1)が大きくなるようにコイルバネ10の弾性復元力を設定することにより、コイルバネ10によって第2の取着体8が車体Bに当接する位置、又は車体Bの近傍となる位置へハウジング2を押し上げることができ、ハウジング2を自立した状態にできる。
【0030】
この状態では両手での取着作業が可能であり、取着作業性を良好にでき、さらに、第2の取着体8を仮止めすることなく、本締め固定することが可能であり、取着作業工数を削減できる。また、偶力(M1)が偶力(M2)よりも小さい場合においても、コイルバネ10によってハウジング2を押し上げることができるため、作業者による押上力を低減でき、比較的小さい押上力でハウジング2を押し上げることができる。
【0031】
以上のように車体Bに取着された状態において、チルト調節を行う場合、調節レバー7を操作してハウジング2の第2の取着体8への固定を解除し、これに伴いレバー軸11が長孔83に沿って移動可能となり、ハウジング2を枢軸4を支点としてチルト調節域で上下に揺動させることができ、チルト調節を行うことができる。しかも、チルト調節を行う場合においても、コイルバネ10がハウジング2を揺動方向上方へ付勢し、この付勢力がハウジング2を押し上げる押上力としてハウジング2に加わっているため、ハウジング2の揺動を抑制することができ、チルト調節を容易にできる。
【0032】
また、車両の前面衝突等により運転者から操舵輪に二次衝撃エネルギが加わり、該二次衝撃エネルギによってハウジング2が長手方向へ移動する場合、衝撃エネルギ吸収体が破断しつつ、また、嵌合孔31a及びハウジング2の接触によってハウジング2の移動に抵抗力が加えられつつハウジング2が長手方向へ移動し、二次衝撃エネルギを吸収することができる。この場合、コイルバネ10はハウジング2の一端部に配置されているため、二次衝撃エネルギを吸収する場合にコイルバネ10が周辺の部品に干渉する要因もない。
【0033】
実施の形態2
図5はステアリング装置の実施の形態2の構成を示す正面図である。
この実施の形態2のステアリング装置は、第1の取着体5の取着溝53,53を、図2の鎖線で示すように取着板部51の一端から枢支部となる枢支孔54,54よりもハウジング2の上端側位置にかけて設け、枢支部よりもハウジング2の上端側に取着ねじ9を位置させるようにしたものである。
【0034】
実施の形態2にあっては、第1の取付体5の取着溝53が枢支部よりもハウジング2の上端側位置に至るまで設けられており、第1の取着体の押込み工程で第1の取着体が車体と接触する距離を長くすることができるようにしてあるため、車体Bに仮締めされた取着ねじ9に第1の取着体5を押し込む工程において、第1の取着体5を押し込む押込力によりコイルバネ10を撓ませることができ、押込み工程でのコイルバネ10によるハウジング2の押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0035】
実施の形態3
図6はステアリング装置の実施の形態3の構成を示す正面図である。
この実施の形態3のステアリング装置は、ハウジング2の下端部に設けた座体3aと第1の取着体5aとの間に合成ゴム等の緩衝体12を設け、調節レバー7によりチルト調節を行う場合、第1の取着体5aに対してハウジング2が揺動するとき、座体3aを第1の取着体5aに直接当接させることなく、緩衝体12に当接させ、当接による音鳴りを抑制するようにしたものである。緩衝体12は第1の取着体5a又は座体3aに取着されている。
【0036】
実施の形態3にあっては、合成ゴムからなる緩衝体12の厚さ及び硬度によって衝撃エネルギの吸収力を変えることができるため、特許文献1のようにハウジングの長手方向中央部にコイルバネを設けたものに比べて安価に構成することができ、しかも、ハウジングの長手方向中央部の構造を簡素にできる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0037】
尚、以上説明した実施の形態では、支持部材としての第1の取着体5を備え、該第1の取着体5と座体3との間に付勢手段としてのコイルバネ10を介した構成としたが、その他、第1の取着体5がなく、例えば枢支孔を有する2つの支持板部を備えた車体の前記枢支孔に挿入される枢軸を介してハウジング2の下端部を車体に枢支するように構成されたステアリング装置において、ハウジング2の下端部に設ける第1座体と、ハウジングを枢支する枢軸に対して回転が阻止された第2座体とを備え、この第1座体及び第2座体の間にハウジングを揺動方向上方へ付勢する付勢手段としてのコイルバネを介した構成としてもよいのであり、付勢手段を保持する部分の構成は特に制限されない。
また、付勢手段はコイルバネである他、弾性復元力が発生する板ばね、合成ゴム等の弾性体であってもよい。
【0038】
また、以上説明した実施の形態のステアリング装置は、二次衝撃エネルギ吸収タイプであるため、座体3,3aをハウジング2に相対移動可能に外嵌したが、その他、二次衝撃エネルギを吸収しないタイプのステアリング装置にあっては、付勢手段としての弾性体を支持するための座体をハウジング2に固定、又はハウジング2と一体に設けてもよい。また、このような構成とした場合、ハウジング2は座体を介して枢支する他、座体を介することなく例えば第1の取着体5又は車体Bに枢支してもよく、ハウジング2の枢支構造は特に制限されない。また、実施の形態はマニュアルコラムであるが、電動式パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように第1発明によれば、車体に枢支したハウジングを揺動方向一方へ付勢することができ、この付勢力がハウジングを押し上げる押上力としてハウジングに加わるため、作業者による押上力を低減でき、車体への取着作業を楽に行うことができる。しかも、ハウジングの車体への枢支部近傍に付勢手段を備えるため、ハウジング周辺の構造を簡素にでき、二次衝撃エネルギを吸収する場合においても、付勢手段が周辺の部品に干渉する要因をなくすることができる。また、本発明を電動式パワーステアリング装置に用いると、モータ及び減速機分の重量が存在するため、通常マニュアルコラムよりも重量が大きいわけであるから、特に有益である。
【0040】
第2発明によれば、ハウジングに座体を設けることにより、該座体と車体に取着する既存の取着体との間にばね体を介することができるため、構造が簡単であり、車体への取付着作業を楽に行うことができる割にコストを低減できる。
【0041】
第3発明によれば、車体に仮締めされた取着ねじに取着体を押し込む工程において、取着体を押し込む押込力により弾性体を撓ませることができ、押込み工程での弾性体によるハウジングの押上力を大きくすることができ、取着作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の実施の形態1の構成を示す正面図である。
【図2】本発明に係るステアリング装置の車体への枢支側部分を拡大した斜視図である。
【図3】本発明に係るステアリング装置を車体に取着する過程を示す説明図である。
【図4】本発明に係るステアリング装置を車体に取着した状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るステアリング装置の実施の形態2の構成を示す正面図である。
【図6】本発明に係るステアリング装置の実施の形態3の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 操舵軸
2 ハウジング
3 座体
4 枢軸(枢支部)
5 取着体(支持部材)
53 取着溝(取着部)
10 コイルバネ(付勢手段、弾性体)
Claims (3)
- 操舵軸を支持するハウジングの下端部を揺動の中心として、該ハウジングを揺動可能に車体に枢支するステアリング装置において、枢支部の近傍に、前記ハウジングとの相対回転が可能な支持部材を備えており、該支持部材と前記ハウジングとの間に、該ハウジングを揺動方向一方へ付勢する付勢手段を備えていることを特徴とするステアリング装置。
- 前記支持部材は前記枢支部に回動自在に支持され、車体に取着される取着体であり、前記ハウジングは前記取着体と向き合う座体を有しており、前記付勢手段は前記座体及び取着体間に介在する弾性体である請求項1記載のステアリング装置。
- 前記取着体は車体に取着する取着部を前記枢支部よりも前記ハウジングの上端側に有する請求項2記載のステアリング装置。
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- 2003-01-31 JP JP2003024289A patent/JP2004231114A/ja active Pending
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