JP2004230396A - 薄肉溶接管の製造装置および製造方法 - Google Patents

薄肉溶接管の製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークのクランプおよび溶接はもちろん、ワークの搬入および製品の搬出を含めて自動化を図り、もって生産性の向上に大きく寄与する薄肉溶接管の製造装置を提供する。
【解決手段】ワークWを内側から吊下支持するバック電極20を、駆動手段23によりレール12上を進退動する第1可動台21上に搭載し、バック電極20の前進に応じて、ワーク受渡ユニット110から該バック電極20にワークWを移載し、ワークWの左・右エッジ部の間隙に挿入した位置決めプレート80に沿ってワークWを第2可動台51上のクランプユニット50内に搬入する。そして、クランプユニット50によりワークを低圧クランプした後、位置決めプレート80を抜き取って高圧クランプに切替えてワークを位置決め固定し、第1可動台21と第2可動台51とを同期して前進させて、溶接トーチによりワークWの左・右エッジ部の突合せ部を溶接し、続いてワーク払出ユニット120に製品Pを払い出す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状に成形されたワークの左・右エッジ部を突合せ溶接して薄肉溶接管を得る製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒状に成形された規定長(一例として、200〜400mm)のワークの左・右エッジ部を突合せ溶接する場合、単にワークを側方からクランプしたのでは、ワークの左・右エッジ部が段違いに突合され、あるいは突合せラインが溶接ラインから心ずれを起こすことが多い。特に、プラズマ溶接、TIG溶接等を採用する薄肉(0.5〜1.0mm)の溶接管の製造においては、前記した段違いや心ずれが溶接不良を招く大きな原因になり、これらをいかに少なくするかが、重要な課題となっている。
【0003】
そこで従来、薄肉溶接管を製造する場合は、図16に示すように、円筒状に成形されたワークWを、サイドクランパ1を構成する左・右の押えブロック2,3の相対移動により側方からクランプする際、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbを、一旦位置決めプレート4を介して突合せ、その後、この位置決めプレート4を退避させて、左・右エッジ部Wa,Wbを本突合せさせるようにしていた。また、前記サイドクランパ1とは別に、ワークWの上方にアッパクランパ5,6を配置し、このアッパクランプ5,6を上方からワークWに接近させて、ワークWの内部に位置固定的に配置した受けブロック(バック電極)7,8に対して、エッジ部Wa,Wbを押圧固定するようにしていた。溶接は、前記のごとく位置決めされたワークWに対して溶接トーチ9を接近させ、左・右エッジ部Wa,Wbの突合せライン(溶接ライン)に沿って溶接トーチ9を移動させることにより行われる。
なお、円筒状に予備成形されたワークの左・右エッジ部を上方から押えて矯正することは、厚肉(5〜9mm)の溶接管の製造においても行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記した位置決めプレートは、平板の突合せ溶接においても採用されることが多い(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭59−39087号公報
【特許文献2】
実開昭60−34394号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図16に示した従来の薄肉溶接管の製造装置および方法によれば、サイドクランパ1を始め、位置決めプレート4、アッパクランパ5,6、バック電極7,8、溶接トーチ9等の多くの装置が固定設備となっているため、設備内へのワークWの搬入および溶接後における製品(溶接管)の設備外への搬出を自動化することは極めて困難で、手作業に頼らざるを得ない状況にあった。すなわち、従来は、ワークの搬入および製品の搬出を手作業で行っていたため、これらの作業に多くの時間を要し、その分、生産性が犠牲になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、ワークのクランプおよび溶接はもちろん、ワークの搬入および製品の搬出を含めて自動化を図り、もって生産性の向上に大きく寄与する薄肉溶接管の製造装置を提供し、併せて前記製造装置を用いて高能率にかつ高精度に薄肉溶接管を得るための製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る薄肉溶接管の製造装置は、ワーク受渡ステーションと、ワーク位置決めステーションと溶接ステーションとを製造ラインに沿って連続に設定し、円筒状に成形されたワークを吊下支持するバック電極と、該バック電極に支持されたワークをクランプし、該ワークの左・右エッジ部を突合せた状態として前記バック電極に押圧固定するクランプユニットとを前記製造ラインに沿って移動可能に配設した各独立の可動台に搭載し、前記ワーク位置決めステーション内の上方に、前記バック電極に支持されたワークの左・右エッジ部の隙間に挿入可能な位置決めプレートを昇降可能に配設すると共に、前記ワーク溶接ステーション内の上方に溶接トーチを位置固定的に配設し、さらに前記バック電極用可動台を前記ワーク受渡ステーションと前記溶接ステーションとの間で移動させる駆動手段と該バック電極用可動台の移動に前記クランプユニット用可動台を同期させる同期手段とを設けたことを特徴とする。
このように構成した薄肉溶接管の製造装置においては、ワーク受渡ステーションでワークをバック電極に吊下支持させた後、可動台と共にバック電極を移動させてワークをクランプステーション内に自動的に搬入することができ、この際、位置決めプレートはワーク位置決めステーション内の上方に配置されているので、ワーク搬入の障害になることはない。また、位置決めステーション内のクランプユニットによりワークを位置決めした後は、バック電極用可動台とクランプユニット用可動台とを同期して溶接ステーション内へ移動させることで、位置固定の溶接トーチがワークと相対移動し、ワークの左・右エッジ部の突合せ部が溶接トーチにより溶接され、溶接終了と同時に製品が溶接ステーション外へ搬出される。
本製造装置において、上記クランプユニットは、下端部を支点に開閉動作する左右一対の押えブロックを備えている構成とするのが望ましい。このように開閉動作する押えブロックは、その上部側がワークの左・右エッジ部をバック電極に押圧固定するので、別途アッパクランパを設ける必要がなくなり、その分、構造は簡単となる。
また、上記位置決めプレートは、ナイフエッジ形状とするのが望ましい。このようなナイフエッジ形状の位置決めプレートを用いることで、クランプユニットによりワークの左・右エッジ部を押えた際、該左・右エッジ部が、位置決めプレートに沿って円滑に滑動し、正確に突合される。
また、上記したナイフエッジ形状の位置決めプレートを用いる場合は、クランプユニット用可動台に、バック電極に支持されたワークを弾発的に持上げるリフト手段を配設するのが望ましい。このリフト手段によりワークを弾発的に持上げることで、ワークの左・右エッジ部がナイフエッジ形状の位置決めプレートに密着し、位置決めプレートの背面側を基準にワークを正確に位置決めすることができる。
本製造装置は、上記ワーク受渡ステーションに、ワークを仮置きし、かつ該ワーク内に進入してきたバック電極にワークを受渡すワーク受渡ユニットを位置固定的に配設した構成とすることができる。この場合は、ワーク受渡ユニットにワークを仮置きするだけで、ワークのセットは完了し、ワークセットは極めて簡単となる。
本製造装置はまた、溶接ステーションに隣接して製品払出しステーションを設定し、該製品払出しステーション内に、バック電極から製品を受取る製品払出ユニットを配設した構成とすることができる。この場合は、製品払出し作業も自動的に行うことができるので、製造のサイクルタイムがより一層短縮する。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る薄肉溶接管の製造方法は、円筒状に成形されたワークをバック電極に吊下支持させた後、ワーク位置決めステーション内の上方に配置した位置決めプレートをワークの左・右エッジ部の隙間内に挿入させつつ、ワークを前記ワーク位置決めステーション内に搬入し、次に、該ワーク位置決めステーション内に位置決めされているクランプユニットを低圧クランプ動作させて前記ワークの左・右エッジ部を前記位置決めプレートを介して突合せ、その後、前記位置決めプレートを前記ワークの左・右エッジ部の隙間から抜いて前記クランプユニットを高圧クランプ動作させて、ワークの左・右エッジ部を突合せた状態として前記バック電極に対して押圧固定し、しかる後、前記バック電極と前記クランプユニットとを同期して移動させて、前記ワークの左・右エッジ部の突合せ部を位置固定の溶接トーチにより溶接することを特徴とする。
このように行う薄肉溶接管の製造方法においては、ワークをバック電極に吊下支持させてワーク位置決めステーション内に搬入する際、位置決めプレートをワークの左・右エッジ部の隙間内に挿入させることで、搬入中、ワークがバック電極上で回転方向に位置ずれを起こすことがない。また、クランプユニットを最初に低圧動作させることで、ワークの左・右エッジ部の突合せ部から位置決めプレートを円滑に抜くことができ、しかも、その後にクランプユニットを高圧クランプ動作させることで、ワークを正確に位置決めできる。
本製造方法においては、クランプユニットの低圧クランプ動作に先行して、該クランプユニットに付設したリフト手段によりワークを弾発的に持上げ、該ワークの左・右エッジ部の端面をナイフエッジ形状の位置決めプレートに当接させるようにしてもよく、この場合は、ワークの左・右エッジ部がナイフエッジ形状の位置決めプレートに密着するので、位置決めプレートの背面側を基準にワークを正確に位置決めすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
図1および2は、本発明の一つの実施の形態としての薄肉溶接管の製造装置の全体構造を示したものである。両図において、10は、フロア11上に固定した架台であり、架台10上には、ワーク受渡ステーションST1と、ワーク位置決めステーションST2と、溶接ステーションST3とワーク払出ステーションST4とが連続に設定されている。架台10の上板10aの上面には、前記ワーク受渡ステーションST1からワーク位置決めステーションST2および溶接ステーションST3を経てワーク払出ステーションST4まで延びる左右一対のレール12が敷設されており、この一対のレール12の間に製造ラインLが設定されている。
【0010】
上記一対のレール12上には、ワークWを吊下支持する後述のバック電極20を搭載した第1可動台21とこのバック電極20に対してワークWを位置決め固定する後述のクランプユニット50を搭載した第2可動台51とが、それぞれガイド部材22、52を介して摺動可能に載置されている。一方、架台10内には前記第1可動台21を移動させるための後述の駆動装置(駆動手段)23が配設されており、この駆動装置23から架台10の上板10aに形成した開口10bを挿通して延ばされた移動体24が第1可動台21の下面に連結されている。前記開口10bは、一対のレール13間をワーク受渡ステーションST1から溶接ステーションST3まで延ばされており、この開口10a内を移動体24が進退動することで、第1可動台21と一体にバック電極20が、ワーク受渡ステーションST1とワーク払出ステーションST4との間を往復移動する。
【0011】
上記位置決めステーションST2には、製造ラインLを跨ぐ配置で門形フレーム13が設けられている。この門形フレーム13は、架台10に固定された支柱部14の上端に枠形状の横梁部15を備えており、この横梁部15には、位置決めプレート80を昇降可能に支持する後述の昇降ユニット81が配設されている。また、この門形フレーム13の横梁部15には、前記溶接ステーションST3内に配置された溶接トーチ90を位置調整可能に支持する後述の調整ユニット91が取付けられている。
また、上記ワーク受渡ステーションST1には、ワークWを仮置きしかつ該ワークWを前記バック電極20に受渡すワーク受渡ユニット110が配設されている。
さらに、上記ワーク払出ステーションST4には、溶接を終えた製品(薄肉溶接管)Pを前記バック電極20から受取るための製品払出ユニット120が配設されている。
【0012】
上記バック電極20は、図3〜6によく示されるように、上部が曲面をなす棒状の本体25と、この本体25の上部曲面中央に長手方向に沿って形成された縦溝26内に配置された左・右の受けブロック27A,27Bとからなっている。各受けブロック27A,27Bは、相互間にわずかの隙間Sを形成するように前記縦溝26内に配置され、かつ本体25内にその背面側から挿入したボルト28(図3)により該本体25に脱着自在に固定されている。本体25の基端部は、前記第1可動台21内の支持ブロック29に対し、左右一対の押え板30とボルト31とを用いて脱着自在に固定されている。本体25の、押え板30からの突出長さl(図5)は、ワークWの規定長に合せて設定されており、前記押え板30の端面31は、ワークWの端面が当接する位置決めストッパとして提供されるようになっている。ここで、ワークWとしては、より短尺のものもあり、本体25の長手方向中間部には、このような短尺のワークを位置決めするためのストッパピン32を挿脱可能に植立するためのピン穴33が設けられている。なお、このピン穴33にはストッパピン32の挿脱を円滑にするためのメタルブッシュ34が嵌着されている(図3)。
【0013】
バック電極20を構成する本体25および左・右受けブロック27A,27Bは銅からなっており、ワークWは、その左・右エッジ部Wa,Wbを前記左・右受けブロック27A,27Bに載せた状態で該バック電極20に吊下支持される(図4)。本体25および左・右受けブロック27A,27Bの内部には、図3に示されるように、冷却媒体を流通させるための冷却通路35が形成されており、また、本体25の縦溝26内の底面には、前記左・右の受けブロック27Aと27Bとの隙間Sにアルゴンガス等の不活性ガスを供給するためのガス通路36が設けられている。
【0014】
第1可動台21は、前記レール12に係合するガイド部材22を下面に有する台板37を備え、この台板37上に前記バック電極20を支持する支持ブロック29を設けている。この台板37の下面には、前記したように架台10内に配設した駆動装置23から延ばした移動体24が連結されている。
駆動装置23は、ここではボールねじ機構からなっており、上記移動体24には、前記ボールねじ機構を構成するボールねじ38に螺合するナット39(図4)が内装されている。ボールねじ38は、図1に示すように架台10の上板10aに垂設した前・後のブラケット40,41に回動自在に軸着されており、その一端部には、同じく架台10の上板10aに垂設したサーボモータ37が継手42を介して作動連結されている。サーボモータ37によりボールねじ38が回転することで、ナット39と一体に移動体24が製造ラインLに沿って進退動し、この動きに第1可動台21と一体にバック電極20とが追従する。なお、バック電極20は、図1に示した位置が待機位置となっている。
【0015】
また、上記第1可動台21の台板37の片隅には、貫通孔43を有する同期板44が、ワーク位置決めステーションST2側へ突出する状態で固定されている(図6)。同期板44は、上記駆動装置23により第1可動台21が溶接ステーションST3側へ移動(以下、この方向の移動を前進、この方向と逆方向への移動を後退とする)した際、前記クランプユニット50を搭載した第2可動台51の下側に入り込むようになっている。しかして、第2可動台51には、図7に示されるように、前記同期板44の貫通孔43内に挿脱可能な同期ピン45とこの同期ピン45を上下駆動するシリンダ46とが配設されている。同期ピン45は、第2可動台51に突設したガイド筒47内のメタルブッシュ48を案内に上下動するようになっている。同期板44の貫通孔43と同期ピン45とは、第1可動台21が第2可動台51に接触するまで前進した際、同心に合されるようになっており、この状態でシリンダ46を伸長動作させると、同期ピン45が同期板44の貫通孔43に挿入され、これにより第1可動台21と第2可動台51とが連結された状態となる。したがって、これら同期板44、同期ピン45、シリンダ46等は、第1可動台21の移動に第2可動台51を同期させる同期手段を構成している。
【0016】
図7に示すように、上記クランプユニット50を搭載した第2可動台51には、ロックピン53とこのロックピン53を上下駆動するシリンダ54とが配置されており、ロックピン53は、第2可動台51に突設したガイド筒55内のメタルブッシュ56を案内に上下動するようになっている。一方、架台10の上板10aの、ワーク位置決めステーションST2内に位置する部位には、前記ロックピン53の嵌入を許容する筒状の受ブロック57が固設されている。第2可動台51をワーク位置決めステーションST2内に適宜位置決めした状態として、シリンダ54を伸長動作させると、ロックピン53が受ブロック57内に嵌入され、これにより第2可動台51はワーク位置決めステーションST2内に位置固定される。したがって、これらロックピン53、シリンダ54、受けブロック57等は、第2可動台51をワーク位置決めステーションST2内に固定および固定解除する位置固定手段を構成している。
【0017】
クランプユニット50は、図7および8によく示されるように、製造ラインLを挟んで対向配置され、下端部を支点に開閉動作する左・右の押えブロック60A,60Bとこの左・右の押えブロック60A,60Bを開閉動作させるシリンダ61A,61Bとから概略構成されている。
より詳しくは、左・右押えブロック60A,60Bは、それぞれの下端部が、第2可動台51上にブラケット62およびボルト63を用いて両端部が固定された支軸64に軸受65を介して回動可能に支持されている。各押えブロック60A,60Bの対向面は湾曲形状をなしており、その上部側には、前記バック電極20に吊下支持されたワークWを左右方向からクランプし、かつワークWの左・右エッジ部Wa,Wbを該バック電極20の受けブロック27A,27Bに押圧固定するための押圧板66が一体に設けられている。
【0018】
また、各シリンダ61A,61Bは、それぞれの下端部が第2可動台51上に固定されたブラケット67にピン68を用いて軸着される一方で、それぞれのロッド69の先端部が、各押えブロック60A,60Bの上部側背面に突設したブラケット70にピン71を用いて軸着されている。左・右押えブロック60A,60Bは、対応するシリンダ61A,61Bのロッド69が同期して伸縮動作することにより支軸64を支点に開閉動作し、その開き動作(アンクランプ動作)時には、バック電極20に支持されたワークWに干渉しない位置に退避する。
【0019】
第2可動台51にはまた、バック電極20に支持されてワーク位置決めステーションST2内に搬入されてきたワークWを下側から弾発的に持上げるリフト装置(リフト手段)72が配置されている。このリフト装置72は、図7および図9によく示されるように、第2可動台51上の幅方向の中心位置に製造ラインLに沿って配置された昇降ローラ73とこの昇降ローラ73を昇降させるシリンダ74とを備えている。昇降ローラ73は、第2可動台51に垂設されたガイド筒75を摺動可能に挿通して上下方向へ延ばされた一対のガイドロッド76の上端に回動可能に橋架支持されている。前記一対のガイドロッド76の、開口10bを挿通して架台10内まで延ばされた下端は連結バー77により連結されており、両者は同期して昇降するようになっている。一方、シリンダ74は、第2可動台51に垂設されており、そのロッド74aの先端には、前記連結バー77を摺動可能に挿通させた支持部材78が設けられている。この支持部材78には、常時は連結バー77を上方へ付勢するばね79が巻装されており、したがって、昇降ローラ73は、このばね79を介してフローティング可能にシリンダ74に支持された状態となっている。
【0020】
上記位置決めプレート80は、図10に示すように、その下端部がナイフエッジ形状をなしている。この位置決めプレート80は、前記バック電極20に吊下支持される長尺のワークWよりも十分に大きい長さを有しており(図1)、そのナイフエッジ形状の先端が製造ラインLに沿うように前記昇降ユニット81を構成する支持ブロック82にボルト83を用いて固定されている。
昇降ユニット81は、図8および図12によく示されるように、前記支持フレーム13の上梁部15に固定された支持板84上に設置したシリンダ85を備えており、前記支持ブロック82は、このシリンダ85から下方向へ延ばしたロッド85aの先端にボルト86(図10)を用いて固定されている。前記支持板84にはまた、支持ブロック82から上方へ延ばした複数(ここでは、2つ)のガイドロッド87を摺動案内するガイド筒88が設置されている。複数のガイドロッド87の上端は、連結バー89により連結されており、これにより位置決めプレート80と支持ブロック82とは、シリンダ85の伸縮動作に応じて上下方向へ一体に平行移動するようになる。なお、82aは、支持ブロック82の一端に固定され、ワーク位置決めステーションST2内へのワークWの搬入端を規制するストッパである。
【0021】
上記溶接トーチ90は、ここではプラズマトーチからなっている。この溶接トーチ90を支持する調整ユニット91は、図8、図11および図12によく示されるように、前記支持フレーム13の上梁部15にブラケット92を用いて固定された固定ブロック93と、この固定ブロック93を摺動可能に挿通して、製造ラインLに直交する水平方向(Y方向)へ延ばされた一対の作動ロッド94の先端に固定された第1可動体95と、この第1可動体95に橋架された一対のガイドロッド96に上下方向(Z軸方向)へ摺動可能に装着された第2可動体97と、この第2可動体97に橋架された一対のガイドロッド98に溶接方向(X方向)へ摺動可能に装着された第3可動体99とを備えており、前記第3可動体99と一体のヘッド100に溶接トーチ90が支持されている。
【0022】
上記作動ロッド94の基端は連結バー101により連結されており、この連結バー101には、固定ブロック93に先端部がねじ込まれた回転ノブ102が係止されている。連結バー101と一体の一対の作動ロッド94は、第1回転ノブ102の回転に応じてY方向へ直線移動し、この動きに第1可動体95が連動する。また、第1可動体95には、第2可動体97に先端部がねじ込まれた第2回転ノブ103が係止されており、第2可動体97はこの第2回転ノブ103の回転に応じて、第1可動体95に対してZ軸方向へ移動する。さらに、第2可動体97には、第3可動体99に先端部がねじ込まれた第3回転ノブ104が係止されており、第3可動体99はこの第3回転ノブ104の回転に応じて、第2可動体97に対してX軸方向へ移動する。すなわち、溶接トーチ90を支持するヘッド100は、各回転ノブ102、103、104の回転によりX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向へ移動し、これにより溶接トーチ90は、溶接ライン上に正確に位置決めされる。なお、固定ブロック93、第1可動体95および第2可動体97には、対応するロッド94、96、98を位置固定するための蝶ねじ105、106、107がねじ込まれている。
【0023】
ワーク受渡ユニット110は、図13および図14によく示されるように、製造ラインLの左・右に配置され、ワークWを下側から支承する左・右のワーク受111A,11Bとこの左・右のワーク受111A,111Bを相互に接近離間させるシリンダ112A,112Bとを備えている。左・右シリンダ112A,112Bは、架台10の上板10a上に支持脚114を介して固定した支持板115に固設されており、各シリンダ112A,112Bのロッド116が対応するワーク受111A,111Bの背面に連結されている。支持板115にはまた、各ワーク受111A,111Bから側方へ延ばした複数(ここでは、2つ)のガイドロッド117を摺動案内するガイド筒118が設置されている。左・右ワーク受111A,111Bは、左・右シリンダ112A,112Bが同期して伸縮動作することで、相互間隔を縮小、拡大させる。
【0024】
しかして、左・右のワーク受111Aと111Bとの相互間隔が縮小された状態において、ワークWは、バック電極20に吊下支持された位置よりもわずか高い位置に位置決めされるようになっている(図14)。したがって、いま、この左・右ワーク受111Aと111B上にワークWを仮置きした状態で、バック電極20を図1に示した後退位置から前進させると、該バック電極20はワークWに干渉することなくその内部に挿入可能となる。一方、ワークW内にバック電極20が挿入された後、左・右のシリンダ112A,112Bを同期して短縮動作させると、左・右ワーク受111Aと111B上の間隔が開いて、ワークWがバック電極20上に載り移り、その移載が完了する。
【0025】
一方、製品払出ユニット120は、図15によく示されるように、前記製造ラインLに沿って延ばされ、ワークWを下側から支承する一対の支持バー121(片側は省略)とこの支持バー121を昇降動させるシリンダ122とを備えている。シリンダ122は、架台10の上板10aに立設した支柱123上に固設され、そのロッド122aの先端には前記一対の支持バー121の一端部を脱着自在に支持する支持ブロック124が固定されている。一対の支持バー121は、図示の実線位置が待機位置、図示の破線(二点鎖線)位置がワーク受取り位置となっており、シリンダ122の伸縮動作に応じて前記2つの位置の何れかに位置決めされる。なお、一対の支持バー121は、短尺な製品品P´はもちろん、長尺な製品Pを支承するに足る十分な長さに形成されている。
【0026】
以下、上記のように構成した薄肉溶接管の製造装置による製造方法を説明する。
薄肉溶接管の製造に際しては、別途円筒状に成形されたワークWがワーク払出ステーション−ST1内のワーク受渡ユニット110内に投入され、その左・右のワーク受111A,111Bに仮置きされる(図14)。この時、ワーク受渡ユニット110内の左・右のワーク受111A,111Bは、相互に間隔を縮めた状態となっており、これにより、ワークWはバック電極20による支持位置よりもわずか持上げられた状態に位置決めされる。また、この投入に際しては、ワークWの左・右のエッジ部WaとWbとの隙間S(図3)にワーク位置決めステーションST2内の位置決めプレート80の後端部をわずか挿入させるようにする(図1)。
【0027】
そして、上記ワークWの仮置きを待って、駆動装置23を構成するサーボモータ37が回転され、ボールねじ機構(ボールねじ、ナット)38,39の作動により移動体24が前進し、第1可動台21と一体にバック電極20が待機位置から前進する。すると、バック電極20が、前記ワーク受渡ユニット110の左・右ワーク受111A,111Bに支承されているワークW内に挿入される。バック電極20は、その基端部を支持する押え板30の端面(ストッパ)31にワークWが当接する位置で前進が停止され、この停止によりワーク受渡ユニット110内の左・右のシリンダ112A,112Bが同期して短縮動作し、これにより左・右ワーク受111Aと111Bとの間隔が広がって、ワークWがバック電極20上に移載される。
【0028】
上記ワークWの移載完了後、バック電極20は第1可動台21と一体に再び前進を開始する。このバック電極20の前進により、該バック電極20に吊下支持されたワークWは、位置決めプレート80に沿って移動し、したがって該ワークWの回転方向の位置ずれは防止される。また、このバック電極20の前進に際しては、ワークWの後端が前記押え板30のストッパ31に当接し、これによりバック電極20に対するワークWの軸方向の位置ずれも防止される。
【0029】
ワーク位置決めステーションST2には、クランプユニット50を搭載した第2可動台51が、ロックピン53と受ブロック57と(図7)の嵌合により位置固定されている。クランプユニット50を構成する左・右の押えブロック60A,60Bは、当初、上部側を開いた状態で待機しており、前記バック電極20に吊下支持されているワークWは、バック電極20の前進に応じてこの開き状態の左・右の押えブロック60A,60Bの間に搬入される(図7)。バック電極20は、ワークWの先端が、昇降ユニット81の支持ブロック82に設けたストッパ82a(図8)に当接すると同時に前進が停止される。この段階では、第1可動台21の前端が第2可動台51の後端に接触する状態となり、第2可動台51上の同期ピン45がシリンダ46の作動により下動して、同期板44の貫通孔43に挿入され、これにより第1可動台21と第2可動台51とが連結状態となる。
【0030】
その後、第2可動台51に設けられているリフト装置72内のシリンダ74が短縮動作し、昇降ローラ73(図9)が上昇する。すると、バック電極20に吊下支持されていたワークWが、この昇降ローラ73によりわずか持上げられ、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbが位置決めプレート80に密着する。この場合、ナイフエッジ形状の位置決めプレート80の背面が基準面となり、ここでは、ワークWの右側のエッジ部Wbがこの基準面に当接することになる(図10)。
【0031】
次に、位置決めユニット50内の左・右シリンダ61A,61Bが、低圧で伸長動作し、左・右の押えブロック60A,60Bがその下端部の支軸64を支点に低圧でクランプ動作する。すると、左・右の押えブロック60A,60Bの上部側の押圧板66がワークWを左右からクランプすると共に、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbを押える(図7)。これにより、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbが位置決めプレート80に沿って滑動しながら押し下げられ、その隙間を次第に縮めてバック電極20の受けブロック27A,27Bに押圧される。この時、リフタ装置72内の昇降ローラ73は、ワークWから下方向への力を受け、ばね79(図9)の弾発力に抗してわずか下降する。
【0032】
次に、昇降ユニット81内のシリンダ85(図8)が短縮動作し、支持ブロック82と一体に位置決めプレート80が上昇し、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbの間から完全に抜ける。次に、位置決めユニット50内の左・右シリンダ61A,61Bが、高圧で伸長動作し、左・右の押えブロック60A,60BがワークWを高圧でクランプすると共に、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbをバック電極20の受けブロック27A,27Bに対して強く押圧し、これによりワークWの左・右エッジ部Wa,Wbは、相互に突合された状態でバック電極20に対して強固に位置決め固定される。
【0033】
その後、リフト装置72内のシリンダ74が伸長動作して、昇降ローラ73が原位置まで下降し、これによりワークWの位置決めは終了する。そして、この位置決め終了により、第2可動台51上のシリンダ54が短縮動作して、ロックピン53が架台10上の受ブロック57から抜け(図7)、続いて駆動装置23を構成するサーボモータ37が再び回転され、ボールねじ機構38,39の作動により移動体24が前進する。すると、前記したように同期ピン45と同期板44とを介して第1可動台21と第2可動台51とが連結されているため、第1可動台21上のバック電極20と第2可動台51上のクランプユニット50とが一体となって(同期して)前進する。これにより、ワークWは溶接ステーションST3内へ搬送され、その左・右エッジ部Wa,Wbの突合せ部が溶接トーチ90の直下を通過する。この結果、ワークWの左・右エッジ部Wa,Wbの突合せ部は、溶接トーチ90とワークWとの間に発生するプラズマアークにより相互に突合せ溶接される。
【0034】
このようにして薄肉溶接管としての製品Pは完成するが、この製品Pは、図1に示すように、溶接終了と同時に自動的にワーク払出ステーションST4内に搬入される。ワーク払出ステーションST4内には、前記したようにワーク払出ユニット120の一対の支持バー121が待機しており(図15)、溶接を終えた製品Pは、この一対の支持バー121上に移動し、これと同時に第1可動台21と第2可動台51の前進が停止される。すると、この前進停止によりクランプユニット50内の左・右シリンダ61A,61Bが短縮動作し、左・右押えブロック60A,60Bの上部側が開き、製品Pがクランプユニット50から解放される。一方、このクランプユニット50からの製品Pの解放に応じて、ワーク払出ユニット120内のシリンダ122が短縮動作し、前記一対の支持バー121が、図15に示した破線位置まで上昇し、これによりバック電極20に吊下支持されていた製品Pがワーク払出ユニット120に移載される。
【0035】
その後は、駆動装置23を構成するサーボモータ37が逆方向へ回転され、ボールねじ機構38,39の作動により移動体24が後退し、これに応じて第1可動台21と第2可動台51が一体に後退する。サーボモータ37は、第2可動台51がワーク位置決めステーションST2内の所定位置に戻ったところで、一旦その回転が停止される。すると、この回転停止と同時に、第2可動台51上のシリンダ54の作動によりロックピン53が架台10上の受ブロック57に嵌入され、第2可動台51が位置固定される。また、これと同時に第2可動台51上の同期ピン45がシリンダ46の作動により同期板44の貫通孔43から抜け、第1可動台21と第2可動台51との連結が解除される。次に、前記サーボモータ37が再び逆方向へ回転され、これにより第1可動台21とバック電極20とが、図1に示した待機位置に後退し、これにより一連の製管サイクルは終了する。
【0036】
なお、上記実施の形態においては、バック電極20を搭載した第1可動台21とクランプユニット50を搭載した第2可動台51とを同期板44と同期ピン45とを脱着して、機械的に両者の同期をとるようにしたが、第1可動台21と第2可動台51とは、各独立の駆動手段により移動させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、溶接トーチ90としてプラズマトーチを用いた、この溶接トーチの種類は任意であり、例えば、汎用のTIG溶接トーチ、レーザ溶接トーチ、電子ビームトーチ等を用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る薄肉溶接管の製造装置によれば、バック電極およびクランプユニットを移動可能に配することで、ワークのクランプおよび溶接はもちろん、ワークの搬入および製品の搬出を含めて全自動で製管を行うことができるようなり、生産性の大幅な向上を達成できる。
また、本発明に係る薄肉溶接管の製造方法によれば、位置決めプレートを活用し、かつクランプユニットを低圧および高圧クランプ動作させることで、薄肉溶接管の製造を高能率にかつ高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄肉溶接管の製造装置の全体的構造を示す側面図である。
【図2】本製造装置の全体的構造を示す平面図である。
【図3】本製造装置を構成するバック電極の構造を示す断面図である。
【図4】本製造装置を構成するバック電極の支持構造を、一部断面として示す正面図である。
【図5】本製造装置を構成するバック電極の支持構造を示す側面図である。
【図6】本製造装置を構成するバック電極の支持構造を示す平面図である。
【図7】本製造装置を構成するクランプユニットの構造とその支持構造を、一部断面として示す正面図である。
【図8】ワーク位置決めステーションと溶接ステーション内に装備された装置類を、一部断面として示す側面図である。
【図9】クランプユニットを搭載した第2可動台に装備されたリフト装置の構造を示す側面図である。
【図10】本製造装置を構成する位置決めプレートの形状とその使用態様を示す正面図である。
【図11】本製造装置を構成する溶接トーチを支持する調整ユニットの構造を示す正面図である。
【図12】本製造装置を構成する位置決めプレートを支持する昇降ユニットと溶接トーチを支持する調整ユニットの構造を示す平面図である。
【図13】本製造装置を構成するワーク受渡ユニットの構造を示す平面図である。
【図14】本製造装置を構成するワーク受渡ユニットの構造を、一部断面として示す正面図である。
【図15】本製造装置を構成するワーク払出ユニットの構造を示す側面図である。
【図16】従来の薄肉溶接管の製造方法を示す模式図である。
【符号の説明】
10 架台、 12 レール、 13 支持フレーム
20 バック電極、 21 第1可動台(バック電極用)
23 駆動手段、 24 移動体
27A、27B バック電極の左・右の受け部材
43 同期板(同期手段)、 45 同期ピン(同期手段)
50 クランプユニット、 51 第2可動台(クランプユニット用)
53 ロックピン(位置固定手段)、 57 受ブロック(位置固定手段)
60A,60B 左・右の押えブロック
61A,61B クランプ用シリンダ
64 支軸、 72 リフト装置(リフト手段)
80 位置決めプレート、 81 昇降ユニット(位置決めプレート用)
90 溶接トーチ、 91 調整ユニット(溶接トーチ用)
110 ワーク受渡ユニット
120 ワーク払出ユニット
W ワーク、 P 製品
ST1 ワーク受渡ステーション
ST2 ワーク位置決めステーション
ST3 溶接ステーション
ST4 ワーク払出ステーション

Claims (8)

  1. ワーク受渡ステーションと、ワーク位置決めステーションと溶接ステーションとを製造ラインに沿って連続に設定し、円筒状に成形されたワークを吊下支持するバック電極と、該バック電極に支持されたワークをクランプし、該ワークの左・右エッジ部を突合せた状態として前記バック電極に押圧固定するクランプユニットとを前記製造ラインに沿って移動可能に配設した各独立の可動台に搭載し、前記ワーク位置決めステーション内の上方に、前記バック電極に支持されたワークの左・右エッジ部の隙間に挿入可能な位置決めプレートを昇降可能に配設すると共に、前記ワーク溶接ステーション内の上方に溶接トーチを位置固定的に配設し、さらに前記バック電極用可動台を前記ワーク受渡ステーションと前記溶接ステーションとの間で移動させる駆動手段と該バック電極用可動台の移動に前記クランプユニット用可動台を同期させる同期手段とを設けたことを特徴とする薄肉溶接管の製造装置。
  2. クランプユニットが、下端部を支点に開閉動作する左・右の押えブロックを備えていることを特徴とする請求項1に記載の薄肉溶接管の製造装置。
  3. 位置決めプレートが、ナイフエッジ形状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の薄肉溶接管の製造装置。
  4. クランプユニット用可動台に、バック電極に支持されたワークを弾発的に持上げるリフト手段を配設したことを特徴とする請求項3に記載の薄肉溶接管の製造装置。
  5. ワーク受渡ステーションに、ワークを仮置きし、かつ該ワーク内に進入してきたバック電極にワークを受渡すワーク受渡ユニットを位置固定的に配設したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の薄肉溶接管の製造装置。
  6. 溶接ステーションに隣接して製品払出しステーションを設定し、該製品払出しステーション内に、バック電極から製品を受取る製品払出ユニットを配設したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の薄肉溶接管の製造装置。
  7. 円筒状に成形されたワークをバック電極に吊下支持させた後、ワーク位置決めステーション内の上方に配置した位置決めプレートをワークの左・右エッジ部の隙間内に挿入させつつ、ワークを前記ワーク位置決めステーション内に搬入し、次に、該ワーク位置決めステーション内に位置決めされているクランプユニットを低圧クランプ動作させて前記ワークの左・右エッジ部を前記位置決めプレートを介して突合せ、その後、前記位置決めプレートを前記ワークの左・右エッジ部の隙間から抜いて前記クランプユニットを高圧クランプ動作させて、ワークの左・右エッジ部を突合せた状態として前記バック電極に対して押圧固定し、しかる後、前記バック電極と前記クランプユニットとを同期して移動させて、前記ワークの左・右エッジ部の突合せ部を位置固定の溶接トーチにより溶接することを特徴とする薄肉溶接管の製造方法。
  8. クランプユニットの低圧クランプ動作に先行して、該クランプユニットに付設したリフト手段によりワークを弾発的に持上げ、該ワークの左・右エッジ部の端面をナイフエッジ形状の位置決めプレートに当接させることを特徴とする請求項7に記載の薄肉溶接管の製造方法。
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