JP2004229586A - 乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置 - Google Patents

乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者に負担をかけることなく、しかも、茶葉回収装置の一部を取り外すことなく機体の前後長を容易に短縮化することができる乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供する。
【解決手段】収容部60の連結部、すなわち係合部69及び案内軸部70から分離された上枠61と、案内軸部73及び係合部74から分離された連結柱64aとを伴って茶葉分離枠51,51’が乗用型茶葉摘採機10の前方に向かって回動可能に支持させると共に、上枠61及び連結柱64aが分離された収容部60が乗用型茶葉摘採機10の後部に対して折り畳み可能となるように支持させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置には、茶葉回収装置の一部を取り外したり、或いは折り畳むことによって、機体の前後長を短縮化する折り畳み機構が備えられている。そして、特許文献1に記載されている乗用型茶葉機の茶葉回収装置にあっては、図7に示されるように、荷台枠1を上方に回動させたのち、補助アーム2を前方に向かって回動させることによって、機体3の前後長を短縮化する折り畳み機構が備えられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−159210号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置は、同図に示されるように、茶畝4から刈刃5によって刈り取った茶葉を送風ファン6の風によって茶袋7に収納し、茶葉で満杯になった茶袋7を補助リンク8によって支えられた荷台枠1に載置するように構成されている。そのため、積載車両に積載する場合等において機体3を短縮化しようとすると機体3から補助リンク8を取り外す必要があるだけでなく、補助リンク8を取り外すと荷台枠1が下降してしまうので、作業者は荷台枠1を支えながら折り畳み作業を行う必要があり、作業者の負担になってしまうという問題があった。
【0005】
また、補助リンク8のように、茶葉回収装置の一部を取り外さなければ機体を短縮化することのできない従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置にあっては、茶葉回収装置の一部を取り外す作業と、取り外した茶葉回収装置の一部を機体と共に積載車両に積み降ろしする作業とが必要となるため、機体の短縮化作業が増大してしまい、効率的な摘採作業を行うことができないという問題が発生してしまう。
【0006】
この発明は、上記のような従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、作業者に負担をかけることなく、しかも、茶葉回収装置の一部を取り外すことなく機体の前後長を容易に短縮化することができる乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記目的を達成するために、茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、前記茶葉分離枠によって吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段とを備えた乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
前記茶葉分離枠は、前記乗用型茶葉摘採機の前方に向かって回動可能に支持され、且つ前記収容手段は、前記茶葉分離枠を分離した状態で前記乗用型茶葉摘採機の後部に対して折り畳み可能となるように支持されていることを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記収容手段には、前記茶葉分枠を分離、或いは係合するための連結部が少なくとも2つ備えられていることを特徴とする。
【0009】
これらの構成の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置によれば、収容手段の連結部から分離された茶葉分離枠が乗用型茶葉摘採機の前方に向かって回動可能に支持されると共に、茶葉分離枠が連結部から分離されることによって収納手段が乗用型茶葉摘採機の後部に対して折り畳み可能となるように支持されている。これにより、重量のある茶葉分離枠を機体から取り外さなくても機体を短縮化することのできる乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することができる。さらに、茶葉回収装置から茶葉分離枠を取り外す作業や、取り外した茶葉分離枠を機体と共に積載車両に積み降ろしする作業が不必要となるため、機体の短縮化作業を短縮することができると共に、作業者の労働強度を低減して効率的な摘採作業を行うことができる。
【0010】
第3の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記乗用型茶葉摘採機は、前記茶葉分離枠が前方に向かって回動した際に、前記茶葉分離枠を反転した状態でそれ以上茶葉分離枠が回動しないように係止する係止部材が備えられていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、乗用型茶葉摘採機には、前方に向かって回動した茶葉分離枠を反転した状態でそれ以上回動しないように係止する係止部材が備えられている。これにより、収容手段から分離されて前方に向かって回動された茶葉分離枠が係止部材によってそれ以上の回動が阻止されることによって、作業者に負担をかけずに、しかも安定した形態で乗用型茶葉摘採機に載置することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施形態について、図1,2を参照しながら詳細に説明を行う。図1は、本実施形態に係る乗用型茶葉摘採機の外観構造を示した側面図、図2は、同例の正面図である。
【0013】
まず、本乗用型茶葉摘採機の構造について説明する。図1,2に示されるように、本乗用型茶葉摘採機10は、茶畝を跨いだ状態で走行する乗用車体20と、この乗用車体20に備えられて茶畝から茶葉を摘採する摘採装置30と、摘採装置30によって摘採された茶葉を乗用車体20の後部上方に搬送する搬送装置40と、搬送装置40で搬送された茶葉を収容すると共に折り畳み機構を有した茶葉回収装置50とを備えて構成されている。
【0014】
乗用車体20は、図1,2に示されるように、畝間を走行する左右一対の無限軌道式の走行装置21,21と、これら走行装置21,21を連結する前後2つの門型フレーム22,23、及びこれら門型フレーム22,23を連結する前後方向に延びた連結フレーム24(図1に図示)とから構成されている。
【0015】
この乗用車体20の上部右側には、乗用車体20を操縦すると共にこの乗用型茶葉摘採機10に備えられた各種装置、つまり摘採装置30、搬送装置40等を駆動制御するための図示しない操縦席及び制御装置が備えられている。
【0016】
摘採装置30は、図1に示されるように、乗用車体20の下部の門型フレーム22,23間に取り付けられているものであって、その正面視は、図2に示されるように、摘採を目的として作られた樹形に合わせて弧状(或いは水平)に形成されており、茶畝から茶葉を摘採するために、図示しない駆動機構によって機体幅方向に往復駆動されるバリカン刃(図示略)が備えられている。なお、バリカン刃は、茶畝の高さに合わせて高さ調整が可能とされている。
【0017】
搬送装置40は、図1,2に示されるように、乗用車体20の上部のエンジンカバー41で覆われたエンジンと、このエンジンによって駆動される送風機42と、送風機42によって発生された風(気流)を乗用車体20の上部から下部に向けて導くと共にバリカン刃の高さ調節に合わせて上下方向に伸縮される蛇腹状の送風ダクト43と、送風ダクト43によって導かれた気流を摘採装置30のバリカン刃前面に吹き付ける枝管44と、摘採装置30によって刈り取られた茶葉を気流中に混合させて乗用車体20の後方上部に搬送し吐出する左右一対の搬送ダクト45,45とから構成されている。
【0018】
そして、このように構成された搬送装置40によれば、送風ダクト43が、ダクト内を通過する気流の脈動を吸収すると共にバリカン刃の高さ調節に合わせて伸縮されることによって、常にバリカン刃前面に充分な流量の気流を吹き付けることができるので、搬送ダクト45,45に安定した気流を送り込むことが可能とされている。
【0019】
次に、茶葉回収装置50について図1〜6を用いて説明する。図3は、同例の茶葉回収装置の収納及び折り畳み状態を示した側面図、図4は、図3の正面図、図5は、図3の要部を拡大した側面図、図6は、図5の正面図である。
【0020】
図1,2に示されるように、茶葉回収装置50は、搬送装置40によって気流と共に乗用車体20の後部上方に搬送された茶葉を気流から分離して回収するものであり、一対の搬送ダクト45,45のそれぞれの吐き出し口に各個別に連結され、気流に混合された茶葉が吐き出される茶葉分離枠51,51’と、各茶葉分離枠51,51’の下方側に設けられ、吐き出し方向から分離されて落下した茶葉を収容する収容部60とを備えて構成されている。
【0021】
なお、これら茶葉分離枠51,51’は、機体の左右両側にそれぞれ等しく配置されるものであるから、以下では、機体左側に配置される茶葉分離枠51について説明を行うものとする
また、茶葉分離枠51,51’の下方側に対向配置される収容部60は、機体中心に左右対称となるように一体的に構成されているものであるから、以下では、収容部60の左側について説明を行うものとする。
【0022】
まず、収容部60について説明する。
図1に示されるように、収容部60は、平面視がコ字形状の上枠61と、平面視が矩形状の下枠62と、これら上枠61と下枠62とを連結自在とする前後2本ずつの連結柱63〜64(図中にあっては左側のみ図示)と、上枠61から垂下された収納袋65〜65の横ずれを防止するサイドパネル66とから構成された枠体であり、乗用車体20の後部に三角形状のブレース67により補強された各連結柱63によって乗用車体20の後部に張り出し支持されている。
【0023】
上枠61の前端部は、前側2本の連結柱63によって片持ち状に支持されるものであって、各連結柱63と上枠61との間には、上枠61を連結柱63から分離可能とする連結部(符号省略)がそれぞれ1つずつ設けられている。これらの連結部は、各連結柱63の上端部にブレース68(図1,3にあっては左側のみ図示)によって補強された左右一対の角筒形状の係合部69(図1,3にあっては左側のみ図示)と、この係合部69に挿抜可能となるように上枠61の各前端部に形成された左右一対の円筒形状の案内軸部70(図3中に左側のみ図示)とから構成されており、係合部69に案内軸部70が後方向から挿入されることによって、各連結柱63に上枠61が確実、且つ強固に係合される。なお、各係合部69には、案内軸部70の係合を容易化するための図示しない上向きの切り欠きが設けられている。
【0024】
そして、これらの連結部には、図1,3に示されるように、上枠61と連結柱63とを強固に固定するための一対の留め具71、例えばバックル及びフック、がそれぞれ配設されている。
【0025】
この上枠61の上面側には、茶葉分離枠51が載置された状態で一体的に結合固定されている。また、上枠61の後端部の2隅には、上枠61の後端部を下方から支える連結柱64の上端部が接合された状態で結合固定されており、これらは互いに三角形状のブレース72によって補強されている。
【0026】
各連結柱64は、図1に示されるように、その上端部が上枠61の後端部に結合固定された連結柱64aと、下枠62に敷設された床面(図示略)に重ね合わせることができるように前向きに回動可能に支持された連結柱64bとから構成されているものであって、これら連結柱64aと連結柱64bとの間には、連結柱64aから連結柱64bを着脱可能とする連結部(符号省略)が設けられている。
【0027】
これらの連結部は、連結柱64aの下端部に一体的に形成された円筒形状の案内軸部73(図4に図示)と、この案内軸部73に着脱可能となるように連結柱64bの上端部に形成された角筒形状の係合部74(図1に図示)とから構成されており、案内軸部73の前方から係合部74を係合させることによって、連結柱64aに連結柱64bが確実、且つ強固に係合される。なお、係合部74には案内軸部73に係合するための図示しない切り欠きが設けられていると共に、連結部には、連結柱64aと連結柱64bとを固定するための一対の留め具が設けられるのが好ましい。
【0028】
さらに、各連結柱64aの中間部には、図4に示されるように、連結柱64bとの係合が解除された案内軸部73側を自重によって機体幅方向に直角に折り曲げ可能とするヒンジ部75が備えられている。
【0029】
下枠62は、図示しない床面が敷設されていると共に、その前端部に設けられたヒンジ部76によって前方に向かって回動可能となるように乗用車体20の後部に片持ち状に支持されている。そのため、収容部60の後側に配設されている全ての連結柱64bが前向きに回動されて重ね合わされた状態で下枠62を前方に向かって回動すると、図3に示されるように、乗用車体20の後部に倒立した状態、且つ連結柱63に並列された状態で連結柱64bと共に乗用車体20の後部に折り畳み収納される。
【0030】
また、この下枠62には、図1に示されるように、ヒンジ部77,77を介して機体幅方向に向かって揺動可能に支持されたサイドパネル66が備えられている。
【0031】
サイドパネル66は、その両端部に連結フック78,78が連結されることによって揺動が規制されるように構成されており、摘採作業時には、図1に示されるように、連結フック78,78がそれぞれ連結されて収納袋65〜65の横揺れを防止する。また、下枠62の回動時には、これらの連結フック78,78は外される。
【0032】
さらに、このサイドパネル66の片端部には係合フック79が設けられている。そして、図3に示されるように、下枠62の折り畳み収納時には、その係合フック79に、門型フレーム23から後方に向かって張り出すようにして設けられた係止バネ80が係止される。
【0033】
そして、各連結柱63の上端部に設けられ、茶葉分離枠51の回動を規制すると共に乗用車体20の後方上部を補強する三角形状の係止部材81及び支持部材82を介して茶葉分離枠51が前方に向かって回動可能に支持されている。
【0034】
次に、茶葉分離枠51について説明する。
茶葉分離枠51は、図1,2に示されるように、搬送ダクト45の吐き出し方向に延びる長尺状の枠体であり、その前面には搬送ダクト45の吐き出し口に対して着脱可能に連結されていると共に、茶葉分離枠51の上面、左右側面及び後面は、それぞれ網部52によって囲まれている。
【0035】
これらの網部52は、気流のみを通過させ、茶葉の通過を規制する網目形状を有していると共に、茶葉分離枠51の後面は、吹き出し方向に対して斜めに対向するように傾斜角度がつけられており、後面の網部52に捕獲された茶葉の目詰まりが防止されていると共に、茶葉の均等な落下が図られている。
【0036】
茶葉分離枠51は、上枠61によって下方から支承されているだけでなく、図1に示されるように、その前端部に設けられたピボットヒンジ53を介して前方に向かって回動可能に軸支されている。このピボットヒンジ53は、支持部材82の上端部に取り付けられているものであって、搬送ダクト45の吐き出し方向に沿った状態、つまり水平状態の茶葉分離枠51をその姿勢のまま後方に向かって若干スライド移動させたのち前方に向かって回動させるように、その回動中心軸が変位するように構成されている。そして、茶葉分離枠51は、ピボットヒンジ53を回動中心として前方に向かって回動されると、図3に示されるように、係止部材81の上端部に当接してそれ以上の回動が阻止されることによって、反転した状態で乗用車体20の後方上部に載置される。
【0037】
そして、反転した茶葉分離枠51は、図5,6に示されるように、一対の留め具54、例えばバックル及びフック、によって係止部材81に強固に固定される。この留め具54は、反転した茶葉係止部材51を支えるように茶葉分離枠51の上部に設けられた角筒形状の左右一対の支持部55のうち、図4に示されるように、操縦席に近接した方の支持部55と係止部材81とに跨るように備えられるのが好ましい。
【0038】
さらに、茶葉分離枠51の上部には、図1に示されるように、茶葉分離枠51内において吐き出し方向から茶葉を分離、落下させる図示しない分離シャッタを揺動可能に支持する複数の軸支持部56,56と、茶葉分離枠51の回動時に作業者が使用するU字形状の左右一対の作業用補助具57(図3参照)とが備えられている。
【0039】
そして、上枠61及び連結柱64aが一体化された茶葉分離枠51(以下では茶葉分離枠51と言う)を収容部60(上枠61及び連結柱64aを除いた収納部60のこと)から分離させるには、茶葉分離枠51を水平状態のまま後方に向かって若干スライド移動させればよい。すなわち、図1に示されている茶葉分離枠51を後方に向かってスライド移動すると、連結柱63と上枠61とを係合している2つの連結部、つまり、各係合部69と案内軸部70との係合が解除され、且つ連結柱64aと連結柱64bとを係合している2つの連結部、つまり、各案内軸部73と係合部74との係合も解除されることによって、茶葉分離枠51は収容部60から容易に分離される。このとき、茶葉分離枠51は、ピボットヒンジ53によって軸支されているので、収容部60から分離させても下降することはない。
【0040】
また、収容部60から茶葉分離枠51を分離させるには、上述のような形態に限られたものではなく、まず、各連結柱64bを前方に向かって回動することによって、連結柱64aと連結柱64bとを係合している2つの連結部、つまり、各案内軸部73と係合部74との係合を解除する。次に、茶葉分離枠51を水平状態のまま後方に向かって若干スライド移動させることによって、連結柱63と上枠61とを係合している2つの連結部、つまり、各係合部69と案内軸部70との係合を解除する。これによっても、茶葉分離枠51は収容部60から容易に分離される。
【0041】
このような茶葉分離枠51と対称形状に構成され、機体左側に配置される茶葉分離枠51’も、同様の態様により、図3に示されるように機体右側に配置される。
また、機体右側の茶葉分離枠51’の下方側に対向配置される収容部60の右側も、収容部60の左側と同様の態様により構成される。
【0042】
次に、茶葉回収装置50における折り畳み手順の一実施形態について説明する。
【0043】
まず、収容部60の分離、折り畳みから開始すると、図1に示された収容部60の左右の上枠61から2列の収納袋65〜65を取り外すと共に、各留め具71を外して連結柱63と上枠61とを非固定状態にする。さらに、サイドパネル66の両端から連結フック78,78を取り外しておく。
【0044】
それから、後側4本の連結柱64bの下端部を回動中心として各連結柱64bを前方に向かって回動させる。これにより、連結柱64aと連結柱64bとを連結していた合計4つの連結部、つまり各案内軸部73と係合部74との係合が解除される。このとき、連結柱64aから連結柱64bを分離しても、茶葉分離枠51,51’は、それぞれ上枠61及びピボットヒンジ53によって軸支されているために下降することはない。
【0045】
そして、前方に回動させた4本の連結柱64bを下枠62の床面に重ね合わせるとと共に、その状態のまま下枠62及び連結柱64bをヒンジ部76を回動中心として前方に向かって回動させて倒立させる。そのことによって、収容部60は、図3に示されるように、乗用車体20の後部にコンパクトに折り畳まれる。折り畳まれた収容部60は、上側の連結フック78によって乗用車体20に固定されると共に、サイドパネル66の係合フック79に係止バネ80を係止させる。
【0046】
収容部60が折り畳まれたならば、水平状態に張り出されている茶葉分離枠51,51’をそのまま後方に向かって若干スライド移動させる。これにより、茶葉分離枠51,51’がそれぞれピボットヒンジ53に軸支されたまま、連結柱63と各上枠61との間の合計4つの連結部、つまり各係合部69と案内軸部70との係合が解除されると共に、搬送ダクト45,45と茶葉分離枠51,51’との係合も解除される。
【0047】
それから、作業者は乗用車体20の上部に上って作業用補助具57,57をそれぞれ引き起こすと共にそれらを掴んで茶葉分離枠51,51’を前方に向かって回動させる。そして、各ピボットヒンジ53を回動中心として回動された茶葉分離枠51,51’は、各支持部55が係止部材81の上端部に当接されることによって、それ以上の回動が阻止されて、乗用車体20の後方上部において反転された状態で載置される。
【0048】
このとき、各連結柱64aは、図4に示されるように、茶葉分離枠51の回動に伴ってヒンジ部75から先の案内軸部73側が自重により車体幅方向に折り曲げられることによって、機体上下方向に対してもコンパクトに収納されるようになっている。
【0049】
そして、反転した茶葉分離枠51,51’を留め具54によって係止部材81に確実、且つ強固に固定することによって運搬時のがたつきを防止して茶葉分離枠51,51’の反転作業は終了する。
【0050】
なお、上述した茶葉分離枠51,51’の反転作業は、収容部60を乗用車体20の後部に折り畳んでから茶葉分離枠51,51’を反転するようにしたが、このような作業形態に限られたものではなく、例えば、茶葉分離枠51,51’を収容部60から分離させたのち反転させ、それから収納部60を乗用車体20の後部に折り畳むような作業形態としてもよい。
また、機体の整備や輸送等の際には、ピボットヒンジ53と茶葉分離枠51との係合が解除されるように構成してもよい。
【0051】
かかる構成によれば、茶葉回収装置50は、上枠61と連結柱64aとが分離された状態で乗用車体20の後部に折り畳める収容部60と、収容部60から分離した上枠61と連結柱64aとを伴って反転した状態で乗用車体20の後部上方に載置される茶葉分離枠51,51’とから構成されている。そのため、収容部60を乗用車体20の後部に折り畳むと共に、茶葉分離枠51,51’を反転した状態で乗用車体20の後部上方に載置することによって、機体の前後長を容易に短縮化することが可能となる。しかも、茶葉回収装置50の一部を機体から取り外す必要はないので、機体の短縮化作業が短縮されると共に積載車両への積載が容易になり、作業者の労働強度が低減されて摘採作業の効率化を図ることが可能となる。
【0052】
さらに、茶葉分離枠51,51’は、上枠61及びピボットヒンジ53によって支持され、また、下枠62は、乗用車体20の後部に支持されているので、機体の短縮化作業において、作業者が茶葉回収装置50の一部、すなわち、従来の荷台枠に相当する茶葉分離枠51,51’や収容部60を作業者が支える必要はなくなり、作業者の負荷を大幅に低減することが可能になり、摘採作業の効率化をさらに図ることができる。
【0053】
それらの結果、作業者に負担をかけることなく、しかも、茶葉回収装置の一部を取り外すことなく機体の前後長を容易に短縮化することができる乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置によれば、収容部60から分離された茶葉分離枠51,51’が乗用型茶葉摘採機10の前方に向かって回動可能に支持されると共に、茶葉分離枠51,51’を分離した状態の収納部60が乗用型茶葉摘採機10の後部に対して折り畳み可能となるように支持されている。これにより、重量のある茶葉分離枠を機体から取り外さなくても機体を短縮化することのできる乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することができる。さらに、茶葉回収装置から茶葉分離枠を取り外す作業や、取り外した茶葉分離枠を機体と共に積載車両に積み降ろしする作業が不必要となるため、機体の短縮化作業を短縮することができると共に、作業者の労働強度を低減して効率的な摘採作業を行うことができる。
【0055】
また、本発明の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置によれば、前方に向かって回動した茶葉分離枠51,51’を反転した状態でそれ以上回動しないように係止する係止部材81が備えられている。これにより、上枠61及び連結柱64aを伴って前方に向かって回動された茶葉分離枠51,51’が係止部材81によってそれ以上の回動が阻止されることによって、作業者に負担をかけずに、しかも安定した形態で乗用型茶葉摘採機10に載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る乗用型茶葉摘採機の外観構造を示した側面図である。
【図2】同例の正面図である。
【図3】同例の茶葉回収装置の収納及び折り畳み状態を示した側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図3の要部を拡大した側面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 乗用型茶葉摘採機
30 摘採装置
40 搬送装置
50 茶葉回収装置
51,51’ 茶葉分離枠
60 収容部
61 上枠
64a 連結柱
69 係合部
70 案内軸部
73 案内軸部
74 係合部
81 係止部材

Claims (3)

  1. 茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、前記茶葉分離枠によって吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段とを備えた乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
    前記茶葉分離枠は、前記乗用型茶葉摘採機の前方に向かって回動可能に支持され、且つ前記収容手段は、前記茶葉分離枠を分離した状態で前記乗用型茶葉摘採機の後部に対して折り畳み可能となるように支持されていることを特徴とする乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
  2. 前記収容手段には、前記茶葉分離枠を分離、或いは係合するための連結部が少なくとも2つ備えられていることを特徴とする請求項1に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
  3. 前記乗用型茶葉摘採機は、前記茶葉分離枠が前方に向かって回動した際に、前記茶葉分離枠を反転した状態でそれ以上茶葉分離枠が回動しないように係止する係止部材が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
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