JP7344555B2 - 摘採機 - Google Patents
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Description
ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図1~6を適宜参照しながら、本実施形態に係る摘採機1の構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る摘採機1の収容部50を格納した状態が示され、図2には収容部50を展開した状態が示され、図3には展開された収容部50に設けられた後述する扉部53を開扉した状態が示され、図4には展開された収容部50の扉部53を閉扉した状態が示され、図5には収容部50に収容された茶葉を放出先に放出する際の収容部50の状態が示され、図6には扉部53を収容部50内に刈捨て装置100が収容された状態が示されている。
図1又は図2に示すように、機体10は、走行方向側からみて茶畝を跨ぐような略門型をなしている。機体10の上部には、前側に略水平面状に形成された床部11を備えている。床部11には、作業者が着座するシート12が設けられており、シート12の前方には操作入力部13が設けられている。操作入力部13は、作業者が摘採機1の動作に関する操作入力を行う際に操作される。また、機体10には、走行部20、摘採部30及び移送部40の図示しない動力源(例えばエンジン、モータ)が設けられている。
図1又は図2に示すように、走行部20は、脚部14のそれぞれの下端部に設けられている。走行部20は、各脚部14の後側部材14bの近傍に設けられた駆動輪21と、脚部14の前側部材14aの近傍に設けられた従動輪22と、駆動輪21及び従動輪22に巻き掛けられたゴム製又は金属製のクローラ23を有している。走行部20は、駆動輪21が回転駆動することで駆動輪21及び従動輪22に巻き掛けられたクローラ23が回転する。なお、走行部20は、摘採機1を所定方向に進行させることができればよいため、その形態は無限軌道に限定されず、車輪などの他の走行機構でもよい。
図1又は図2に示すように、摘採部30は、機体10の後側に取り付けられ、摘採物として茶畝から茶葉を摘採する。摘採部30の摘採高さ(地表から摘採位置までの高さ)は、昇降部60による昇降動作によって茶畝の被摘採面の高さに合わせて調整される。摘採部30は、一例として脚部14の間を幅方向に延びる上下一対の刈刃と、上下方向の一方の刈刃に対して他方の刈刃を幅方向に往復動させるための駆動部(油圧モータ)を有している。一対の刈刃は、それぞれ幅方向に延びる櫛形の刃であり、一方の刈刃に対して他方の刈刃を往復動させることで茶葉を挟み切る。一対の刈刃は、茶畝の上面である被摘採面を略円弧状に整枝するため、それぞれ長手方向の両端部に対して中央部が上方に位置するように略円弧状に形成されている。
図1又は図2に示すように、移送部40は、摘採部30と連結されて上方に延びるように設けられ、摘採部30で刈り取られた茶葉を回収して収容部50に移送する。移送部40は、幅方向に沿って刈刃の後側近傍に設けられた図示しない回転ブラシによって後方に移動した茶葉を、上方、かつ、後方に案内するための搬送ダクト41と、搬送ダクト41内に流通させる空気の流れを発生させる送風手段としての送風機42と、例えば蛇腹状のフレキシブルダクト42aを介して送風機42と接続され送風機42によって発生させた空気の流れを搬送ダクト41内に導入するための空気導入ダクト43を有している。移送部40において、搬送ダクト41の一端側の開口は摘採部30の直上に配置され、他端側の開口は収容部50の前面51aと連通されている。
図1~図4の何れかに示すように、収容部50は、機体10における摘採部30よりも後側に設けられ、移送部40から移送された茶葉を収容する。収容部50は、前面51a、後面51b、側面51c、天面51d及び底面51eからなる略直方体形状の外形を有する本体51と、本体51の側面51c(左右面)などに配置される通気窓52と、本体51の後面51bに取り付けられる扉部53を有している。
また、第2底面51gは、収容部50を前下方に移動した際には、傾斜状態が徐々に略水平状態へと姿勢を変えながら第1底面51fの上面を後端部側から前端部側に向けて移動し、収容部50の移動が終了すると、姿勢が略水平状態となって第1底面51fと共に本体51の底面51eを構成する。
図1、図2又は図5に示すように、昇降部60は、移送部40と収容部50との間に配置される支持部61と、支持部61に沿って昇降可能に取り付けられて摘採部30、移送部40及び収容部50を昇降させる昇降機構62を備えている。
図1~図6の何れかに示すように、揺動部70は、昇降部60に取り付けられ、収容部50を揺動可能に支持する。揺動部70は、昇降部60に取り付けられる支持部71と、収容部50を揺動させる揺動機構72を備えている。
次に、図7を参照しながら収容部50の展開時の動作について説明する。
本実施形態において、収容部50は、作業者によって展開される形態である。なお、図7に示した収容部50の展開順序は一例であり、収容部50の収容形態(折り畳み順など)によって適宜入れ替え可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る摘採機1は、茶畝を跨いだ機体10を走行させながら摘採した摘採物を収容する収容部50を備え、収容部50の底部から摘採物を放出先に放出させる摘採機1において、収容部50の後面51bには、後面51bを開放又は閉塞する扉部53が設けられている。
なお、上述した形態において、収容部50は、側面51c、天面51d及び底面51eをそれぞれ収容部50の内方に折り畳む構造として説明したが、これに限定されることはない。収容部50は、収容姿勢から格納姿勢へと変形可能な構成であればよく、一例として、側面51cを幅方向に折り畳めるように蝶番を設け、蝶番を支点として側面51cを収容部50の内方に折り畳み可能な構成としてもよい。この場合、扉部53は、閉扉位置の状態のまま側面51cを折り畳み、天面51d及び底面51eを折り畳むように回動させることで、収容部50を格納させることができる。
10 機体
11 床部
12 シート
13 操作入力部
14 一対の脚部(14a 前側部材、14b 後側部材、14c 連結部材)
20 走行部
21 駆動輪
22 従動輪
23 クローラ
30 摘採部
40 移送部
41 搬送ダクト
42 送風機(42a フレキシブルダクト)
43 空気導入ダクト
50 収容部
51 本体(51a 前面、51b 後面、51c 側面、51d 天面51d、51e 底面、51f 第1底面、51g 第2底面、51h 第1蝶番)
52 通気窓
53 扉部(53a 第2蝶番、53b ロック機構、53c 召し合わせ部)
54 天面のリンク機構
55 係合部
56 第1底面のリンク機構
60 昇降部
61 支持部
62 昇降機構
70 揺動部
71 支持部
72 揺動機構
100 刈捨て装置(100a 上側部材、100b 下側部材)
Claims (3)
- 畝を跨いだ機体を走行させながら摘採した摘採物を収容する収容部を備え、前記収容部の底部から前記摘採物を放出先に放出させる摘採機において、
前記収容部は、
前面と後面と一対の側面と天面と前記底部を形成する底面を有する本体と、
前記本体における前記後面の全面を開放又は閉塞する一対の扉部とを有し、
前記側面、前記天面及び前記底面は、内方に折り畳むことにより、前記収容部の前後方向の大きさが小さくなる格納姿勢となり、
前記格納姿勢では、一方側の前記側面と一方側の前記扉部を一緒に回動させて折り畳み、それに重ねて他方側の前記側面と他方側の前記扉部を一緒に回動させて折り畳む、摘採機。 - 前記底面は、第1底面と、前記第1底面の上面を移動可能な第2底面を含み、前記収容部を揺動可能に支持する支持部に回動して折り畳み可能に取り付けられている、請求項1記載の摘採機。
- 前記扉部は、基端部を回動中心とし、先端部が召し合わせ部となり、前記召し合わせ部には、前記扉部を閉扉状態に維持するロック機構が設けられる、請求項1又は2記載の摘採機。
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