JP7344555B2 - 摘採機 - Google Patents

摘採機 Download PDF

Info

Publication number
JP7344555B2
JP7344555B2 JP2020006146A JP2020006146A JP7344555B2 JP 7344555 B2 JP7344555 B2 JP 7344555B2 JP 2020006146 A JP2020006146 A JP 2020006146A JP 2020006146 A JP2020006146 A JP 2020006146A JP 7344555 B2 JP7344555 B2 JP 7344555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
door
storage section
storage
plucking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020006146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021112147A (ja
Inventor
嘉人 伊藤
Original Assignee
落合刃物工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 落合刃物工業株式会社 filed Critical 落合刃物工業株式会社
Priority to JP2020006146A priority Critical patent/JP7344555B2/ja
Publication of JP2021112147A publication Critical patent/JP2021112147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7344555B2 publication Critical patent/JP7344555B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 令和1年11月8日~9日の2019お客様大感謝祭にて発表
本発明は、茶葉などの摘採物を摘採する摘採機に関するものである。
下記特許文献1には、摘採対象となる茶葉などの摘採物を刈り取る刈刃を具備する摘採部と、摘採部で刈り取られた摘採物を所定位置まで移送する移送部と、移送部で移送された摘採物を収容する収容部を備える摘採機である茶刈装置が開示されている。この茶刈装置は、摘採した摘採物を収容部から放出する際に、収容部の底部を開放させてトラックの荷台などの放出先に放出させる構造となっている。
特開2008―35704号公報
ところで、特許文献1に開示される装置において、茶葉の萌芽期などに茶畝の樹冠面の乱れを整える整枝作業を行う際は、刈り取った茶葉を畝間に落下させる刈捨て装置を収容部に取り付ける必要がある。
しかしながら、特許文献1の装置では、開放面が収容ユニットの底部のみであるため、作業者は、刈捨て装置を収容部の底部から内方に取り付けなければならず取付作業性が悪い。
また、特許文献1の装置では、収容部の底部しか開口しないため、収容部内を清掃する際は、底部からしか洗浄することができず、枝葉の屑、埃などの堆積物が除去しにくく清掃性が悪い上、収容部の内部をメンテナンスする際にも底部からしか行えず、メンテナンス性も悪い。
以上のように、特許文献1の装置は、収容部の内方に対して作業を行う場合に底部からアプローチして行うため作業効率が悪く、収容部内部に対する作業性において改善の余地がある。
本発明の一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、収容部内部に対する作業性を向上させることのできる摘採機を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る摘採機は、畝を跨いだ機体を走行させながら摘採した摘採物を収容する収容部を備え、前記収容部の底部から前記摘採物を放出先に放出させる摘採機において、前記収容部の後面には、前記後面を開放又は閉塞する扉部が設けられている。
好適には、前記摘採機において、前記収容部は、前記摘採物を収容する収容姿勢から、前記収容部の前後方向の大きさが小さくなる格納姿勢となる構成としてもよい。
好適には、前記摘採機において、前記収容部の側面、天面及び底面は、前記収容部の内方に回動することにより前記格納姿勢となる構成としてもよい。
好適には、前記摘採機において、前記扉部は、基端部を回動中心とし、先端部が召し合わせ部となる一対の扉部材からなり、前記召し合わせ部には、前記扉部を閉扉状態に維持するロック機構が設けられる構成としてもよい。
本発明の一実施形態によれば、収容部内部に対する作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る摘採機において収容部を格納した状態を示す該機全体の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る摘採機において収容部を展開した状態を示す該機全体の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る摘採機において収容部の扉部を開扉した状態を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る摘採機において収容部の扉部を閉扉した状態を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る摘採機において摘採物放出時の収容部の状態を示す概略側面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る摘採機において扉部が開扉された収容部に刈捨て装置を取り付けた状態を示す概略斜視図であり、(b)は本発明の一実施形態に係る摘採機において収容部に刈捨て装置を取り付けて扉部を閉扉した状態を示す概略斜視図ある。 (a)~(h)は本発明の一実施形態に係る摘採機の収容部を展開する状態を順に示す概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
さらに、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「前後方向」を摘採機1の走行方向に沿った方向とし、「左右方向」を摘採機1の幅方向(走行方向と直交する方向)に沿った方向とし、「上下方向」を摘採機1の高さ方向(すなわち、前後方向及び左右方向と直交する方向)に沿った方向としてそれぞれ定義する。よって、例えば図1において、「前側(前方)」は図中の右側であり、「後側(後方)」は図中の左側であり、「左側(左方)」は図中の奥行側であり、「右側(右方)」が図中の手前側であり、「上側(上方)」は図中の上側であり、「下側(下方)」は図中の下側となる。
本実施形態に係る摘採機1は、搭乗した作業者が操作して走行しながら畝状の茶樹(茶畝)から摘採物として茶葉の摘採を行うものである。
なお、本実施形態に係る摘採機1は、作業者が搭乗した状態で自ら操縦して摘採を行う構成であるが、これに限らず、摘採機1から離れた位置から操縦機を操作して遠隔操作により摘採を行う構成、GNSS(Global Navigation Satellite System)、測距センサなどの各種センサを利用した自動運転技術により摘採動作、走行動作などを自律して行う構成としてもよい。また、本実施形態に係る摘採機1では、摘採物として茶畝から茶葉を摘採する形態で説明するが、摘採物は茶葉に限定されない。
[機器構成]
図1~6を適宜参照しながら、本実施形態に係る摘採機1の構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る摘採機1の収容部50を格納した状態が示され、図2には収容部50を展開した状態が示され、図3には展開された収容部50に設けられた後述する扉部53を開扉した状態が示され、図4には展開された収容部50の扉部53を閉扉した状態が示され、図5には収容部50に収容された茶葉を放出先に放出する際の収容部50の状態が示され、図6には扉部53を収容部50内に刈捨て装置100が収容された状態が示されている。
図1又は図2に示すように、本実施形態に係る摘採機1は、機体10と、茶畝を跨いだ状態で茶畝の延びる方向に沿って機体10を走行させるための走行部20と、茶畝から茶葉を摘採するための摘採部30と、摘採した茶葉を収容部50に向けて移送するための移送部40と、移送部40により移送された茶葉を収容する折り畳み式の収容部50と、摘採部30、移送部40及び収容部50を昇降可能に支持する昇降部60と、収容部50に収容された摘採物を放出する際に収容部50を揺動させる揺動部70と、を備えている。
また、本実施形態に係る摘採機1は、各部の駆動処理を統括的に制御する制御部(図示せず)を備えている。制御部は、例えば後述する操作入力部13から所定の指示が入力されると、この指示に従って摘採機1を構成する各部の駆動源に対して制御指令を出力する。制御部は、摘採機1を構成する各部に対して所定の処理動作(例えば、摘採部30による茶葉の摘採動作、移送部40による茶葉の移送動作、昇降部60による摘採部30、移送部40及び収容部50の昇降動作、揺動部70による収容部50の揺動動作など)を実行させる。
<機体>
図1又は図2に示すように、機体10は、走行方向側からみて茶畝を跨ぐような略門型をなしている。機体10の上部には、前側に略水平面状に形成された床部11を備えている。床部11には、作業者が着座するシート12が設けられており、シート12の前方には操作入力部13が設けられている。操作入力部13は、作業者が摘採機1の動作に関する操作入力を行う際に操作される。また、機体10には、走行部20、摘採部30及び移送部40の図示しない動力源(例えばエンジン、モータ)が設けられている。
機体10の幅方向両側には、それぞれ下方に延びる一対の脚部14が設けられている。脚部14の下端部には、走行部20が設けられている。一対の脚部14は、機体10の幅方向両側の前側から下方に延びる前側部材14aと、後側から下方に延びる後側部材14bと、前側部材14aの下端側と後側部材14bの下端側との間を連結する連結部材14cを有している。
脚部14は、それぞれが機体10に対して幅方向に移動可能に支持されている。脚部14は、例えば各脚部14側に固定されたラックと、機体10側に回転可能に支持されたピニオンからなる脚部連動機構によって互いに連動する。脚部14は、例えば油圧モータで脚部連動機構のピニオンを駆動させることによって互いの間隔調整が可能であるため、機体10が茶畝の幅方向の長さに合わせて跨ぐ幅(機体幅)を調整することができる。
<走行部>
図1又は図2に示すように、走行部20は、脚部14のそれぞれの下端部に設けられている。走行部20は、各脚部14の後側部材14bの近傍に設けられた駆動輪21と、脚部14の前側部材14aの近傍に設けられた従動輪22と、駆動輪21及び従動輪22に巻き掛けられたゴム製又は金属製のクローラ23を有している。走行部20は、駆動輪21が回転駆動することで駆動輪21及び従動輪22に巻き掛けられたクローラ23が回転する。なお、走行部20は、摘採機1を所定方向に進行させることができればよいため、その形態は無限軌道に限定されず、車輪などの他の走行機構でもよい。
<摘採部>
図1又は図2に示すように、摘採部30は、機体10の後側に取り付けられ、摘採物として茶畝から茶葉を摘採する。摘採部30の摘採高さ(地表から摘採位置までの高さ)は、昇降部60による昇降動作によって茶畝の被摘採面の高さに合わせて調整される。摘採部30は、一例として脚部14の間を幅方向に延びる上下一対の刈刃と、上下方向の一方の刈刃に対して他方の刈刃を幅方向に往復動させるための駆動部(油圧モータ)を有している。一対の刈刃は、それぞれ幅方向に延びる櫛形の刃であり、一方の刈刃に対して他方の刈刃を往復動させることで茶葉を挟み切る。一対の刈刃は、茶畝の上面である被摘採面を略円弧状に整枝するため、それぞれ長手方向の両端部に対して中央部が上方に位置するように略円弧状に形成されている。
なお、摘採部30において、刈刃の幅方向の長さは、茶畝における被摘採面の幅方向の長さに合わせて調整可能な構成としてよい。このような構成の刈刃としては、一例として幅方向に伸縮可能な伸長式の刈刃を用いればよい。さらに、摘採部30による摘採形態は、上述した刈刃を用いた形態の他、摘採物の種類、摘採物の栽培形態に応じて他の形態を採用してもよい。
<移送部>
図1又は図2に示すように、移送部40は、摘採部30と連結されて上方に延びるように設けられ、摘採部30で刈り取られた茶葉を回収して収容部50に移送する。移送部40は、幅方向に沿って刈刃の後側近傍に設けられた図示しない回転ブラシによって後方に移動した茶葉を、上方、かつ、後方に案内するための搬送ダクト41と、搬送ダクト41内に流通させる空気の流れを発生させる送風手段としての送風機42と、例えば蛇腹状のフレキシブルダクト42aを介して送風機42と接続され送風機42によって発生させた空気の流れを搬送ダクト41内に導入するための空気導入ダクト43を有している。移送部40において、搬送ダクト41の一端側の開口は摘採部30の直上に配置され、他端側の開口は収容部50の前面51aと連通されている。
移送部40は、送風機42で発生させた空気を、空気導入ダクト43を介して搬送ダクト41に送り込み、回転ブラシで後方に移動した茶葉を搬送ダクト41に沿って移送させて収容部50に放出させる。また、移送部40の放出口は、収容部50の前面51aと連通して設けられている。これにより、移送部40で移送された茶葉は、収容部50の底部から順に積載させることができる。
<収容部>
図1~図4の何れかに示すように、収容部50は、機体10における摘採部30よりも後側に設けられ、移送部40から移送された茶葉を収容する。収容部50は、前面51a、後面51b、側面51c、天面51d及び底面51eからなる略直方体形状の外形を有する本体51と、本体51の側面51c(左右面)などに配置される通気窓52と、本体51の後面51bに取り付けられる扉部53を有している。
また、収容部50は、揺動機構72の揺動動作によって茶葉を収容する「収容位置」と、茶葉を放出する「放出位置」との間を移動する。ここで、「収容位置」は、折り畳まれた収容部50を略箱状に展開されたときの位置であり、「放出位置」は図5に示すように収容位置から機体10の後上方に移動して底部が開口した状態となる位置である。
本体51のフレーム部分は、金属材料、樹脂材料などで構成され、収容した茶葉の重量に耐え得る強度と摘採機1の軽量化が図れる材料を適宜選択して作製するのが好ましい。また、収容部50における側面51c及び扉部53の幅寸法は、一例として側面51cと扉部53の扉部材の面が連続した状態のまま扉部材を折り畳まずに開扉位置の姿勢のまま折り畳み可能に設定されている。
天面51dの側端部には、収容部50の展開・格納時に天面51dを上下方向に回動させるためのリンク機構54が設けられている。リンク機構54の一端は、揺動部70の支持部71の上部近傍に取り付けられている。
側面51cの後端部には、揺動機構72の先端部が係合される係合部55が設けられている。本体51は、係合部55と係合する揺動機構72の駆動によって後上方(又は前下方)に揺動する。
また、側面51cの前端部近傍には、図3又は図4に示すように、側面51cを本体51の内方に折り畳むための第1蝶番51hが設けられている。側面51cは、第1蝶番51hを支点として収容部50の内方に折り畳まれる。
底面51eは、第1底面51fと、第1底面51fの上面を移動可能な第2底面51gを含み、揺動部70の支持部71に対し回動して折り畳み可能に取り付けられている。底面51eにおいて、第1底面51fは、収容された茶葉を放出するため、本体51における前面51a、後面51b及び側面51cの下端部と離隔可能となっている。本体51に収容された茶葉を放出先に放出する際は、揺動部70により本体51を揺動させることで本体51を第1底面51fから離隔させ、本体51の底部を開口させた状態で茶葉を放出させる。
第1底面51fは、両側端部がリンク機構56を介して回動可能に支持され、収容部50を展開する際に、姿勢が略鉛直状態から略水平状態となって底面51eの一部を構成する。また、第1底面51fの左右には、収容部50内に刈捨て装置100を取り付ける際に、収容部50の排出口を収容部50の外方に突出させるための開閉扉が設けられている。これにより、刈捨て装置100を取り付けた際に、刈捨て装置100を収容部50内に収容した状態で刈捨て装置100の排出口が収容部50の外方に位置するため、刈り取った茶葉を外部に排出させることができる。
第2底面51gは、前面51aに対し、前端部を回動支点として姿勢が略水平状態から略鉛直状態に回動可能に取り付けられる。第2底面51gは、その後端部が第1底面51fの上面に載った状態で隣接して配置される。第2底面51gは、収容部50が展開された際は、姿勢が略鉛直状態から略水平状態となり、第1底面51fと共に底面51eの一部を構成する。また、第2底面51gは、収容部50を揺動させた際には、収容部50の揺動方向に応じて第1底面51fの上面を前方向又は後方向に移動する。
第2底面51gは、収容部50が後上方に移動した際は、収容部50の移動に伴って前端部が後方に引っ張られて後端部を支点として起き上がり、上面(収容部50の内方側に向く面)が後上方に向いた状態で傾斜する。次いで、第2底面51gは、収容部50がさらに移動すると、上面が機体10の後上方に向けられたまま、第1底面51fの上面上を後方に移動しながら第1底面51fの後端部近傍まで移動する。
また、第2底面51gは、収容部50を前下方に移動した際には、傾斜状態が徐々に略水平状態へと姿勢を変えながら第1底面51fの上面を後端部側から前端部側に向けて移動し、収容部50の移動が終了すると、姿勢が略水平状態となって第1底面51fと共に本体51の底面51eを構成する。
このように、第2底面51gは、底面51eとして機能するだけでなく、収容部50の後上方への移動に合わせて第1底面51fの上面を移動して、摘採物放出時に第1底面51fに放出された茶葉を放出先まで押して移送させる「押送部」としても機能する。これにより、第1底面51f上に収容された茶葉を放出先まで移送させることができる。
また、図5に示すように、第2底面51gは、第1底面51fの後端部まで移動した後は、傾斜状態が維持されるため、収容部50から放出される茶葉を放出先に案内する「案内部」としても機能する。これにより、収容部50から放出された茶葉は、放出先の外方に飛び散らずに第2底面51gの上面によって放出先へと案内される。
以上のように、本実施形態に係る摘採機1の収容部50は、側面51c、天面51d及び底面51eを折り畳むことで、その姿勢を、摘採物が収容可能な「収容姿勢」(すなわち、折り畳まれた収容部50の各面を展開して内部に摘採物が収容可能な状態となった展開時の姿勢)から折り畳んで少なくとも前後方向にサイズが小さくなるように格納された「格納姿勢」へと変形させることが可能となる。そのため、摘採機1のサイズが縮小されて比較的小型なトラック(例えば1.5tクラス)の荷台にも積載が可能となる。
通気窓52は、本体51の所定箇所に設けられている。通気窓52は、収容部50内の通気が可能であり、かつ、収容部50内に茶葉が外部に漏れずに収容可能な程度の大きさの通気孔が複数形成されている。通気窓52は、強度、軽量化などを鑑みて、金属材料、樹脂材料などを適宜用いて作製されてよい。本実施形態に係る摘採機1において、通気窓52は、本体51の前面51a、側面51c、天面51dと、扉部53の扉部材のそれぞれに設けられている。
扉部53は、左右一対の扉部材からなり、側面51cの後端部と扉部53の基端部を連結する第2蝶番53aを介して開閉可能に取り付けられている。扉部53は、収容部50の側面51cが展開された状態で、第2蝶番53aを回動中心として収容部50の内方から前後方向と略平行になる位置まで回動可能となっている。つまり、扉部53は、側面51cに対する扉部材の開閉角度が略90°に設定されている。
このため、扉部53を開扉させることで、収容部50の後面51bは全面的に開放され、収容部50の内部の清掃性とメンテナンス性、さらには刈捨て装置100の取付作業性を高めることができる。また、扉部53を左右一対とすることで、扉部53を両開き(観音開き)とすることで、片開き扉と比べて後面51bを容易に全開させることができると共に、扉部材1枚あたりの開閉面積を小さくすることができる。
また、図4に示すように、扉部53を閉扉した際に、2枚の扉部材の先端側が対向して重なり合う領域が召し合わせ部53cとなっており、この召し合わせ部53cには、扉部53をロックして閉扉状態(後面51bの閉塞状態)を維持させるロック機構53bが設けられている。図4において、ロック機構53bは、召し合わせ部53cの上端位置近傍、中央位置近傍、下端位置近傍の3箇所に設けられている。ロック機構53bは、例えば扉部53の閉扉状態が維持される機構であればよく、一例として掛け金、丸落とし、かんぬき、マグネットキャッチなどが利用可能である。
図6(a)には、扉部53が開扉された状態で収容部50内に刈捨て装置100を取り付けた状態が示されており、図6(b)には収容部50に刈捨て装置100を収容して扉部53を閉扉した状態が示されている。図6(a)、(b)に示すように、刈捨て装置100は、上側部材100aと、上側部材100aの下部に対して図中左右に取り付けられた一対の下側部材100bとで構成されているため、本実施形態に係る摘採機1において、扉部53を開扉することで収容部50の後面51bが全開となり、刈捨て装置100(特に、上側部材100a)の取付作業を容易に行うことができる。
<昇降部>
図1、図2又は図5に示すように、昇降部60は、移送部40と収容部50との間に配置される支持部61と、支持部61に沿って昇降可能に取り付けられて摘採部30、移送部40及び収容部50を昇降させる昇降機構62を備えている。
支持部61は、機体10の後方に取り付けられる一対の支柱(支持体)であり、昇降機構62が上下方向に移動可能に取り付けられている。
昇降機構62は、上部昇降機構と下部昇降機構を含み、支持部61のそれぞれに取り付けられている。上部昇降機構には、収容部50と揺動部70が取り付けられ、下部昇降機構には、摘採部30が取り付けられている。昇降機構62は、例えば摘採部30の摘採位置を調整する際に駆動され、昇降動作によって、摘採部30の摘採位置を茶畝の被摘採面の高さに合わせて調整する。この昇降動作に伴って、摘採部30の他、移送部40、収容部50及び揺動部70も連れて昇降する。なお、昇降機構62の昇降動作は、多段式、無段階式など、例えば摘採部30の高さ調整が行える方式であればよい。
<揺動部>
図1~図6の何れかに示すように、揺動部70は、昇降部60に取り付けられ、収容部50を揺動可能に支持する。揺動部70は、昇降部60に取り付けられる支持部71と、収容部50を揺動させる揺動機構72を備えている。
支持部71は、枠体などで構成され、昇降部60の昇降機構62に取り付けられている。支持部71の上端には、揺動動作に伴う移動の際の回動中心となるように収容部の前面51aの上部前端が回動可能に取り付けられている。
揺動機構72は、収容部50を後上方又は前下方に揺動させるための機構であり、例えば油圧シリンダのようなシリンダ機構が採用される。揺動機構72は、その基端部が支持部71の側端部に取り付けられ、先端部は側面51cの後端部に設けられた係合部55と係合して取り付けられている。
揺動機構72は、収容部50に収容された茶葉を放出する際に駆動され、収容部50の上部前端を中心に収容部50を後上方に移動させる。これにより、収容部50は、収容位置から放出位置まで移動する。また、揺動機構72は、収容部50に収容された茶葉の放出が完了すると、前記上部前端を中心に収容部50を前下方に移動させる。これにより、収容部50は、放出位置から収容位置まで移動する。
[動作]
次に、図7を参照しながら収容部50の展開時の動作について説明する。
本実施形態において、収容部50は、作業者によって展開される形態である。なお、図7に示した収容部50の展開順序は一例であり、収容部50の収容形態(折り畳み順など)によって適宜入れ替え可能である。
作業者は、図7(a)に示すような折り畳まれた状態の収容部50を展開するにあたり、まず図7(b)に示すように、第1底面51fを回動させて姿勢を略水平状態とし、図7(c)に示すように天面51dを回動させて姿勢を略水平状態とする。
続いて、作業者は、図7(d)に示すように、図中左側の扉部53を側面51cと一緒に回動させ、摘採機1の後方に張り出した状態に展開させ、図7(e)に示すように、図中右側の扉部53を側面51cと一緒に回動させ、摘採機1の後方に張り出した状態に展開させ、図7(f)に示すように、第2底面51gを回動させて後端部が第1底面51f上に載置されるように展開させる。ここまでの動作により、収容部50は、扉部53が全開位置の状態で略箱状に展開される。
そして、作業者は、図7(g)に示すように、図中右側の扉部53を閉扉させると共に、図7(h)に示すように図中左側の扉部53を閉扉させ、ロック機構53bをロックさせる。これにより、収容部50の動作は終了となり、収容位置に展開された状態で茶葉の収容が可能となる。
また、本実施形態に係る摘採機1では、収容部50の内部清掃、メンテナンス作業を行う場合、又は刈捨て装置100の取付作業を行う場合は、扉部53を、図7(h)の状態から図7(f)の状態となるように扉部53を開扉させて収容部50の後面51bを全面開放させることで、各種作業が容易に行える。
なお、本実施形態の摘採機1において、扉部53は、収容部50に対して左右一対に設けられているが、これに限定されることはなく、上下一対として各扉部材を上下方向に回動可能とした構成、後面51bの全面が閉塞・開放可能な一枚扉とした構成など、後面51bの全面が閉塞・開放可能な形態としてよい。また、側面51cに対する扉部53の開閉角度は、略90°に限定されず、それ以上に回動可能としてよい。さらに、扉部53は、作業者が手動で開閉させる構成の他、第2蝶番53aにモータなどの駆動源とを設け、制御部が扉部53の開閉に必要な情報(一例として、操作入力部13又は図示しない他の操作機器からの操作信号)の入力をトリガとして自動的に開閉する構成としてもよい。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態に係る摘採機1は、茶畝を跨いだ機体10を走行させながら摘採した摘採物を収容する収容部50を備え、収容部50の底部から摘採物を放出先に放出させる摘採機1において、収容部50の後面51bには、後面51bを開放又は閉塞する扉部53が設けられている。
上記構成により、収容部50の後面51bとして機能する扉部53を開扉状態とすることで収容部50の後面51bを開放させることができるため、収容部50の内部の清掃性とメンテナンス性の向上が図れると共に、収容部50に対する刈捨て装置100の取付作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る摘採機1において、収容部50は、摘採物を収容する収容姿勢から、収容部50の前後方向の大きさが小さくなる格納姿勢となる。また、本実施形態に係る摘採機1において、収容部50の側面51c、天面51d及び底面51eは、収容部50の内方に回動することにより格納姿勢となる。
上記構成により、収容部50を折り畳んで格納させて収容部50の前後方向の大きさを小さくさせることで、摘採機1のサイズが小型化し、比較的小型なトラックなどの荷台にも摘採機1を積載することが可能となる。特に、収容部50の側面51c、天面51d及び底面51eを、収容部50の内方に回動可能な構成とすれば、格納された収容部50の左右方向のサイズはそのままで前後方向のサイズを小さくさせることができる。
また、本実施形態に係る摘採機1において、扉部53は、基端部を回動中心とし、先端部が召し合わせ部53cとなる一対の扉部材からなり、召し合わせ部53cには、扉部53を閉扉状態に維持するロック機構53bが設けられている。
上記構成により、後面51bに配置される扉部53が両開き(観音開き)となるため、扉部53の開閉動作が容易となって扉部材の開閉に必要な空間を低減させることができると共に、ロック機構53bにより扉部53を閉扉状態として扉部53を収容部50の後面51bとして機能させることができる。
[その他の実施形態]
なお、上述した形態において、収容部50は、側面51c、天面51d及び底面51eをそれぞれ収容部50の内方に折り畳む構造として説明したが、これに限定されることはない。収容部50は、収容姿勢から格納姿勢へと変形可能な構成であればよく、一例として、側面51cを幅方向に折り畳めるように蝶番を設け、蝶番を支点として側面51cを収容部50の内方に折り畳み可能な構成としてもよい。この場合、扉部53は、閉扉位置の状態のまま側面51cを折り畳み、天面51d及び底面51eを折り畳むように回動させることで、収容部50を格納させることができる。
また、上述した形態において、収容部50の後面51bの全面を開放させるようにしたものを説明したが、これに限定されることはない。収容部50の後面は、収容部50の内部の清掃性とメンテナンス性の向上が図れると共に、収容部50に対する刈捨て装置100の取付作業性の向上を図ることができるものであれば、一部分を開放させるようにしてもよい。
1 摘採機
10 機体
11 床部
12 シート
13 操作入力部
14 一対の脚部(14a 前側部材、14b 後側部材、14c 連結部材)
20 走行部
21 駆動輪
22 従動輪
23 クローラ
30 摘採部
40 移送部
41 搬送ダクト
42 送風機(42a フレキシブルダクト)
43 空気導入ダクト
50 収容部
51 本体(51a 前面、51b 後面、51c 側面、51d 天面51d、51e 底面、51f 第1底面、51g 第2底面、51h 第1蝶番)
52 通気窓
53 扉部(53a 第2蝶番、53b ロック機構、53c 召し合わせ部)
54 天面のリンク機構
55 係合部
56 第1底面のリンク機構
60 昇降部
61 支持部
62 昇降機構
70 揺動部
71 支持部
72 揺動機構
100 刈捨て装置(100a 上側部材、100b 下側部材)

Claims (3)

  1. 畝を跨いだ機体を走行させながら摘採した摘採物を収容する収容部を備え、前記収容部の底部から前記摘採物を放出先に放出させる摘採機において、
    前記収容部は、
    前面と後面と一対の側面と天面と前記底部を形成する底面を有する本体と、
    前記本体における前記後面の全面を開放又は閉塞する一対の扉部とを有し、
    前記側面、前記天面及び前記底面は、内方に折り畳むことにより、前記収容部の前後方向の大きさが小さくなる格納姿勢となり、
    前記格納姿勢では、一方側の前記側面と一方側の前記扉部を一緒に回動させて折り畳み、それに重ねて他方側の前記側面と他方側の前記扉部を一緒に回動させて折り畳む、摘採機。
  2. 前記底面は、第1底面と、前記第1底面の上面を移動可能な第2底面を含み、前記収容部を揺動可能に支持する支持部に回動して折り畳み可能に取り付けられている、請求項1記載の摘採機。
  3. 前記扉部は、基端部を回動中心とし、先端部が召し合わせ部となり、前記召し合わせ部には、前記扉部を閉扉状態に維持するロック機構が設けられる、請求項1又は2記載の摘採機。
JP2020006146A 2020-01-17 2020-01-17 摘採機 Active JP7344555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020006146A JP7344555B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 摘採機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020006146A JP7344555B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 摘採機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021112147A JP2021112147A (ja) 2021-08-05
JP7344555B2 true JP7344555B2 (ja) 2023-09-14

Family

ID=77076184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020006146A Active JP7344555B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 摘採機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7344555B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001061328A (ja) 1999-06-25 2001-03-13 Kawasaki Engineering Inc 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP2001224223A (ja) 2000-02-16 2001-08-21 Kawasaki Engineering Inc 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP3088504U (ja) 2002-03-11 2002-09-20 ベストファスナーズ工業株式会社 ゴミ集積用具
JP2003081264A (ja) 2001-09-07 2003-03-19 Yodogawa Steel Works Ltd 折畳式収納箱
JP2008035704A (ja) 2006-08-01 2008-02-21 Kawasaki Kiko Co Ltd 茶畝跨走型茶刈装置
JP2013223440A (ja) 2012-04-20 2013-10-31 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3624697A (en) * 1970-02-03 1971-11-30 William W Fuller Forage plot harvester
JPS5383833U (ja) * 1976-12-13 1978-07-11
US4430849A (en) * 1981-11-03 1984-02-14 Powell Manufacturing Co. Harvester for tea or the like
JP3093174B2 (ja) * 1997-10-14 2000-10-03 スワンムービングウォール株式会社 折畳み自在のゴミ収集ステ−ション

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001061328A (ja) 1999-06-25 2001-03-13 Kawasaki Engineering Inc 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP2001224223A (ja) 2000-02-16 2001-08-21 Kawasaki Engineering Inc 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP2003081264A (ja) 2001-09-07 2003-03-19 Yodogawa Steel Works Ltd 折畳式収納箱
JP3088504U (ja) 2002-03-11 2002-09-20 ベストファスナーズ工業株式会社 ゴミ集積用具
JP2008035704A (ja) 2006-08-01 2008-02-21 Kawasaki Kiko Co Ltd 茶畝跨走型茶刈装置
JP2013223440A (ja) 2012-04-20 2013-10-31 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 茶葉摘採機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021112147A (ja) 2021-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4542475B2 (ja) コンバイン
JP2007037460A (ja) コンバイン
JP7344555B2 (ja) 摘採機
US9668423B2 (en) Crop cart unloading system
WO2013064816A1 (en) A trailer
JP6031249B2 (ja) 茶葉摘採機
JP2010042031A (ja) コンバイン
JP7239925B2 (ja) 非結球性葉菜類の刈取装置
JP2010042031A5 (ja)
JP2013243941A (ja) 汎用コンバインの梯子構造
JP3872212B2 (ja) 茶葉摘採機
US20070054713A1 (en) Quick-adjust cotton picker basket
JP3380866B2 (ja) 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JP2009124984A (ja) コンバインのキャビン
JPH0646647A (ja) 加工用トマト収穫作業機
JP2001016948A (ja) 乗用型茶樹摘採機
JP2014198008A (ja) トウモロコシ収穫機
JP4044450B2 (ja) 乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置
JP2876381B2 (ja) 軌道式茶葉摘採機
JP3360931B2 (ja) 生茶葉等運搬用ダンプ車
EP4321415A1 (en) Agricultural vehicles for collecting grain or other agricultural material
JP4659901B2 (ja) コンバイン
JP4659916B2 (ja) コンバイン
JP2000324930A (ja) 茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置
JPH07115827A (ja) 軌道式茶葉摘採機

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20200127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7344555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150