JP2004227174A - 共用車両のデータ管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、共用車両に利用者固有のデータを表示し、利用者の業務支援を行うシステムを実現することを目的とする。
【解決手段】車載コントローラ21と表示手段22を備えた共用車両のためのシステムであって、共用車両2毎に利用者と認証情報と貸出時間とを含む予約情報を記録する予約情報DBと利用者毎に業務地及び業務内容を含む利用情報を記憶する利用情報DBとを備え、利用者からの共用車両2貸出申込みに基づいて、貸出しすべき共用車両2を特定するとともに、予約情報及び利用情報を予約情報DB及び利用情報DBに記録する車両管理手段12と、利用開始時に利用者から認証情報を取得し予約情報の認証情報と照合する認証制御手段とを有し、車載コントローラ21は利用者が認証された場合に利用を許可すると共に利用情報を利用情報DBから取得し、表示手段22は利用情報を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】車載コントローラ21と表示手段22を備えた共用車両のためのシステムであって、共用車両2毎に利用者と認証情報と貸出時間とを含む予約情報を記録する予約情報DBと利用者毎に業務地及び業務内容を含む利用情報を記憶する利用情報DBとを備え、利用者からの共用車両2貸出申込みに基づいて、貸出しすべき共用車両2を特定するとともに、予約情報及び利用情報を予約情報DB及び利用情報DBに記録する車両管理手段12と、利用開始時に利用者から認証情報を取得し予約情報の認証情報と照合する認証制御手段とを有し、車載コントローラ21は利用者が認証された場合に利用を許可すると共に利用情報を利用情報DBから取得し、表示手段22は利用情報を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の利用者によって共同利用される共用車両の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
共用車両の利用者及び利用目的は様々であり、維持管理や費用等の問題から社用車を持たない企業や法人等に於いて業務目的で利用されるだけでなく、個人が私用で用いる場合もある。近年、車両の利用において、交通渋滞・大気汚染といった問題が大きく取り上げられるようになってきており、車両を共同利用することで移動効率を上げることにより、上述した問題の解消に役立つと考えられる。
【0003】
従来の共用車両の管理システムには、ユーザから共用車両管理センタに車両貸出申し出があると、管理センタは申込ユーザを特定するユーザIDコード付きのICカードを申込ユーザに配布するとともに、管理センタのサーバコンピュータは貸出予約が設定された共用車両のクライアントコンピュータに管理用IDコードを送信し、その後該当ユーザがICカードを予約した共用車両のクライアントコンピュータに設けられたICリーダに挿入することにより読み取らせたユーザIDコードと受信した管理用IDコードが照合一致することで、クライアントコンピュータはこのユーザの車両利用を許可し、ドアの開閉やエンジン始動が可能となる。さらに、管理センタのサーバコンピュータと共用車両のクライアントコンピュータとの間で双方向通信が可能であり、管理センタから共用車両には常時運行計画を含む管理情報が送信され、共用車両から管理センタには運行状態や車両整備状態や現在位置を含む運行情報が送信されるように構成されている共用車両の管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ドアロック機構によりドアをロックするとともに、キーロック機構によりメインキーを車内にロック状態で保持しておき、予約者が有する情報記録手段(例えばICカード)中の個人識別情報と予約情報中の予約者識別情報とが一致したときドアロックを解除し、再度個人識別情報と予約者識別情報とが一致した時にキーロックを解除するよう構成されているレンタル自動車用のエントリー装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−311287号公報([0006]〜[0008]、第1図)
【特許文献2】
特開2000−120308号公報([0011][0012]、第13図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述した共用車両の管理システム及びレンタル自動車用のエントリー装置は、何れも管理システムの運用を円滑にするためのものであるが、共用車両の利用者に対する利用便利性の改善に関するものではない。
【0007】
特に、配送や集荷等、共用車両が業務目的で利用される場合には、利用者は、業務内容や業務地等の業務に係る情報、例えば、配送する製品及びその個数、配送先、配送先までの経路情報等をパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)や書類で持ち込まなければならない。更に、利用者は、共用車両の利用開始及び乗換えの度に、業務情報を記載したPCや書類の移動だけでなく、情報のセキュリティ管理、共用車両の乗り換えに伴う手続き(個人認証)等、多くの手間を要している。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、共用車両の運用を円滑に進めると共に、利用者の利便性を高め、共用車両の利用効率の向上を図る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明に係る共用車両データ管理システムの第一特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、複数の共用車両を管理する管理センタと通信可能に構成された車載コントローラを備えた前記共用車両のための共用車両データ管理システムであって、共用車両毎に利用者と前記利用者固有の認証情報と貸出し時間とを含む予約情報を記録する予約情報データベースと、前記利用者毎に業務地及び業務内容を含む利用情報を記憶する利用情報データベースとを備え、前記利用者からの前記共用車両貸出し申込みに基づいて、貸出しすべき共用車両を特定するとともに、前記予約情報及び前記利用情報を前記予約情報データベース及び前記利用情報データベースに記録する車両管理手段と、前記利用者の前記共用車両の利用開始時に、前記利用者から認証情報を取得し、前記予約情報の認証情報と照合して一致した場合に前記利用者を認証する認証制御手段と、を有し、前記車載コントローラは、前記認証制御手段に於いて前記利用者が認証された場合に、前記利用者に対し利用を許可すると共に、前記利用者の前記利用情報を前記利用情報データベースから取得し、出力する点にある。
【0010】
本発明に係る共用車両データ管理システムの上記第一特徴構成によれば、共用車両を業務目的で利用する利用者に対し、業務内容及び業務地等の情報を提供する。業務情報を記載したPCや書類の移動は手間がかかるため、本構成の如く、共用車両の車載コントローラが予め利用者の利用情報を取得し、出力することにより、利用者の手間を省力化して、共用車両の利便性を高めることができる。
【0011】
また、業務に不慣れな利用者(臨時や、新人など)の場合には特に、業務情報の管理に手間を要していると考えられる。従って、本構成の如く、利用者が認証された場合に、利用者の利用情報を利用情報データベースから取得し出力する構成にすることにより、利用者は特に意識する必要なく、教務内容及び業務地に係る利用情報を容易に管理することができる。
【0012】
同第二特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、上記第一特徴構成に加えて、前記利用情報に含まれる前記業務地と、GPSによる前記共用車両の位置情報を基に、前記業務地までの経路誘導を行う経路誘導手段を備える点にある。
【0013】
共用車両を業務上利用する利用者は、必ずしも地理や業務に精通しているとは限らない。地理に不慣れな利用者の場合には、業務地の情報だけでは、業務を円滑に行うことが難しい。ここで、GPSによる経路誘導は従来より行われているが、本発明では、利用情報より業務地の情報を取得して自動的に経路誘導を実施する経路誘導手段を備える構成にすることにより、経路誘導手段の端末に業務地の位置情報(例えば、住所や、経度緯度情報等)を入力する手間を省き、入力ミスを効果的に防止して業務の効率化を図ることができる。
【0014】
同第三特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一特徴構成から上記第二特徴構成に加えて、前記車載コントローラは、前記利用者の前記共用車両の利用終了を確認した時に、前記利用者の前記利用情報を削除する点にある。
【0015】
共用車両の利用は、一般的に、利用者がインターネット等の通信回線を通じて管理センタに車両の貸出し申込み(予約)を行い、共用車両を利用する時間(利用開始予定時刻及び終了予定時刻)や共用車両の返却所の指定(返却所が複数ある場合)等を指定する。管理センタは、この貸出し申込みに基づいて利用者に対し貸出す共用車両を割当てるが、ここで、通勤に利用する場合等のように、利用時間が短く次の利用までに相当の時間が経過するような場合には、当該共用車両が1日の内で複数人に使用される場合もある。
【0016】
利用情報は、業務内容及び業務地を含むため機密性が高いと言え、複数の利用者、特に異なる企業若しくは法人の利用者が利用する場合には、情報漏洩を防止するための対策を講じる必要がある。
【0017】
従って、本構成の如く、利用者の共用車両の利用終了を確認した時に、利用者の利用情報を削除する構成にすることにより、利用者が特に意識しなくても、利用情報の漏洩等を効果的に防止してセキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0018】
尚、共用車両の利用終了の確認は、一般的には、利用者の利用終了手続きに基づいて管理センタからの通信によって行うが、車載コントローラがエンジンの駆動状態やドアの開閉等を監視して、独自に判断する構成等も考えられる。
【0019】
同第四特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、上記第一特徴構成から上記第二特徴構成に加えて、前記車載コントローラは、前記利用者が他の共用車両で認証された場合に、当該共用車両の前記利用者の前記利用情報を削除する点にある。
【0020】
同第四特徴構成によれば、利用者が他の共用車両で認証された場合に、車載コントローラが利用情報データベースから取得した利用情報を削除する。ここで、利用者が他の共用車両で認証された場合には、利用者は当該共用車両における利用を終了したと考えられる。この場合には、上記第三特徴構成と同様に、利用情報を削除する構成にすることにより、利用者の利用情報の漏洩を防ぎ、セキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る共用車両データ管理システム(以下、適宜「本発明システム」と略称する)の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0022】
本発明に係る共用車両のデータ管理システムの一実施形態は、図1に示すように、管理センタ1と、無線により管理センタ1と通信可能に構成された共用車両2と、共用車両2の貸出申込みを行う利用者端末としてのパーソナルコンピュータ3(以下、PC3と略称する)と、共用車両2を利用するために本発明システムに登録した利用者に与えられるユーザ携帯機器としてのICカード5とで構成される。また、各駐車エリアには、貸出終了手続きを行うための端末6が設置されている。後で詳しく説明されるが、管理センタ1はユーザの申込により適当な共用車両2を割り当て管理する共用車両予約管理機能や車載コントローラ21に対してハザードランプの点滅やドアの開錠を指令する機能をハードウエアやソフトウエアによって構築している。
【0023】
利用者による共用車両2の貸出申込みは、インターネット4を介してパソコンやPDA(Personal Digital(Data) Assistants)等の利用者端末から直接管理センタ1の車両管理手段12にアクセスして自動的又は半自動的に行われるが、電話やFaxによるオペレータを介在させた申し込みも可能である。尚、インターネット4ではなく、専用線など他の通信手段を用いてもよい。
【0024】
管理センタ1には、図1に示すように、データベースサーバ11(以下、DBサーバ11と略称する)と車両管理手段12と通信手段13が構築されている。
【0025】
DBサーバ11には、図2に示すように、共用車両2の貸出予約情報を格納している予約情報データベース11a(以下、予約情報DB11aと略称する)、共用車両2の利用者毎車両毎の利用目的等が格納されている利用情報データベース11b(以下、利用情報DB11bと略称する)、登録された利用者の情報を格納しているユーザデータベース11c(以下、ユーザDB11cと略称する)、各共用車両2の車両情報や貸出実績情報ないしは貸出が有料の場合には課金情報も格納している車両管理データベース11d(以下、車両管理DB11dと略称する)が備えられている。
【0026】
図3は、予約情報DB11a、利用情報DB11b、ユーザDB11c、車両管理DB11dのデータファイル構造を示している。
予約情報DB11aのデータファイル構造は、図3(a)に示すように、「予約No」、「車両ID」「車両操作コード」などの貸出対象車両情報を示すフィールド、「ユーザID」などの個人情報を示すフィールド、本人認証のための認証手続きに用いられる利用者固有の「認証情報」、「予約日」「貸出開始時刻」「貸出終了時刻」「返却駐車位置」などのの貸出し予約時間を示すフィールドを備えている。予約情報DB11aの各フィールドは、利用者による車両貸出申し込みを受けて予約管理部12cが車両管理DB11dの車両ファイルを検索して未予約で利用者が希望する駐車位置に駐車している又は駐車予定の共用車両2を抽出することによって貸出予約を決定した段階で記録される。また、ここで記録されている車両操作コードは貸出予約の登録時に利用者に渡されるICカード5にユーザIDとともに書き込まれる。尚、予約情報DB11aのデータファイル構造は上述した構造に限られず、貸出車両及び利用者とその認証情報及び貸出し時間夫々に対応するフィールドが含まれていればよいし、適宜必要な項目を追加しても良い。
【0027】
利用情報DB11bのデータファイル構造は、図3(b)に示すように、「予約No」、「車両ID」、「車両操作コード」、「ユーザID」、「予約日」、「貸出開始時刻」以外に、「業務地」「業務内容」等の利用情報を示すフィールドが備えられている。利用情報DB11bの各フィールドは、予約情報DB11aと同様に、貸出予約を決定した段階で記録され、共用車両2に於いて、当該予約時に利用者が認証された時に貸出対象の共用車両2にデータ伝送される。尚、利用情報DB11bのデータファイル構造は上述した構造に限られず、利用者とその業務地及び業務内容に夫々対応するフィールドが含まれていれば良いし、適宜必要な項目を追加しても良い。
【0028】
ユーザDB11cのデータファイル構造は、図3(c)に示すように、「ユーザID」をキーフィールドとするレコードには、「ユーザ名」、「住所」、「メールアドレス」、「免許証番号」などの個人情報を示すフィールドや、貸出予約の登録時に割り当てられる「車両操作コード」、本人認証のための認証手続きに用いられる「認証情報」、場合によっては生じる料金発生時の料金引き落としに利用される「引き落とし口座番号」などがフィールドとして備えられている。
【0029】
車両管理DB11dのデータファイル構造は、図3(d)に示すように、「車両ID」をキーコードとして、「車種」、「通信アドレス」、「駐車位置」などのフィールドが含まれている。通信アドレスは、車両管理手段12に接続されている通信手段13から各車両2に搭載されている通信部23を呼び出すための電話番号である。いずれにしても、この電話番号を用いて管理センタ1の車両管理手段12は車載コントローラ21との間の双方向のデータ伝送を行うことができる。「駐車位置」のフィールドは、共用車両2が走行中はもちろん空白となるが、貸出が終了して駐車された場合には「駐車位置」にその駐車エリアの場所データが入ることになる。
【0030】
車両管理手段12には、図3に示すように、WWWサーバ機能やメールサーバ機能などを有するパケット通信部12a、車両利用を希望する利用者の認証を行う認証サーバ12b、利用者による車両貸出申込みに基づいて空きの共用車両2を探し出して車両予約を成立させる処理をデータベースサーバ11にアクセスしながら行う予約管理部12c、貸出開始時のデータ処理を行う貸出開始管理部12d、貸出対象の共用車両2に対する貸出準備のためなどの車両制御コマンドを生成する車両制御コマンド生成部12e、車両貸出終了時の情報処理を行う貸出終了管理部12fが主にプログラムによって実装されている。
【0031】
パケット通信部12aとPC3との間のデータ伝送はインターネット4を介して行われるので、パケット通信部12aはTCP/IP方式で動作し、ルータを通じてインターネット4に接続されている。また、パケット通信部12aには、貸出申込みのためのWebページが備えられており、利用者がPC3よりインターネット4を介してアクセスし、所定の利用情報及び予約情報を提供することにより貸出予約の登録を行う。前記Webページには、予約日時、利用開始・終了予定時刻等の予約情報の記入欄、業務内容、業務地等を含む利用情報の記入欄等が設けられている。
【0032】
認証サーバ12bは、利用者の前記Webページ利用開始時や共用車両2からのアクセスに基づいて、ユーザIDを基にユーザDB11cを検索し、ユーザDB11cに記憶された認証情報と提供された認証情報とを比較照合して利用者の認証を行う。ここで、認証情報は、利用者に対して個別に設定されており、詳細には、パスワードや指紋、虹彩等である。
【0033】
共用車両2には、図1に示すように、本人認証を行う認証手段20、車載コントローラ21、業務地や業務内容、業務地までの地図を表示する表示手段22、管理センタ1及びICカード5とデータ伝送を行う通信部23、経路誘導手段24、当該共用車両2の予約情報、及び、共用車両2が利用中である場合には利用情報を記憶する記憶装置25が備えられている。
【0034】
車載コントローラ21は、管理センタ1の通信手段13と携帯電話通信網を通じて双方向データ伝送を行うために通信部23と接続しており、車両管理手段12からの制御コマンドを受けて種々の車両動作機器に対する制御を行う。また、通信部23を介してICカード5より車両IDやユーザIDを取得可能に構成されている。車載コントローラ21によって制御可能な車両動作機器としてドアロック・アンロック機構、キーホルダロック・アンロック機構、エンジン制御機構などが挙げられ、そのためのコンピュータシステムとして構成されている車載コントローラ21には実質的にプログラムによって予約情報管理部や車両制御部などが実装されている。
【0035】
経路誘導手段24は、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)を利用したカーナビゲーションシステム(カーナビ)であり、共用車両2の現在位置から業務地までの経路誘導を行う。表示手段22は、液晶ディスプレイであり、道路情報や現在位置の情報などの経路誘導情報の他に、業務地及び業務内容が表示される。
【0036】
ICカード5は非接触式カードであり、アンテナが内蔵され、外部の端末(管理センタ1の通信手段13及び共用車両2の通信部23)が発する微弱な電波を利用してデータの送受信を行う。ICカード5には、図3(a)に示すような予約情報の記録・消去が可能であり、管理センタ1で予約許可され、当該予約情報が書き込まれた後に利用者に配布される。
【0037】
上述した共用車両管理システムにおける典型的な運用手順の概略を図4乃至図6を用いて以下に説明する。
〔車両利用予約の申し込み・予約許可〕
まず、利用者は、利用者端末としてPC3を用いて車両管理手段12のパケット通信部12aのWWWサーバ部に接続して、貸出予約ページを選択し、認証情報の入力欄に、予め管理センタ1より割当てられた利用者固有のユーザID及び認証情報を入力する(ステップ#101)。認証サーバ12bはユーザDB11cをユーザIDをキーとして検索して前記利用者の認証情報を取得し、利用者からの認証情報と比較照合して一致した場合に利用者を認証する(ステップ#102)。
【0038】
利用者が認証されると、WWWサーバ部はPC3に対して貸出し申込みページを送信する。WWWサーバ部から送られる貸出し申込みページには、例えば貸出日、乗り込み駐車エリア、返却駐車エリア、貸出開始時刻、貸出終了時刻、業務地、業務内容などの入力欄が設けられており、利用者は、貸出申込ページの各入力欄に適切に予約申込情報を入力することで車両利用予約の申し込みを行う(ステップ#103)。入力内容が予約管理部12cに転送されると、予約管理部12cは、車両管理DB11dにアクセスしてこの予約条件を満たす共用車両2を検索し、貸し出しすべき共用車両2を決定する(ステップ#104)。この車両利用予約が成立すると、車両管理DB11dから貸出車両2の通信アドレスなどの車両個別情報が読み出されて、図3(a)、(b)で示された内容を含む車両貸出予約情報及び利用情報が作成され、新規の予約レコードとして予約情報DB11a及び利用情報DB11bに夫々書き込まれる(ステップ#105)。また、この車両貸出予約情報及び利用情報は、予約完了確認ページの形式に変換されて再びPC3に送られ、利用者による確認のためその画面に表示される。
【0039】
管理センタ1は、この予約に対して割当てられた共用車両2の車両ID及び車両操作コード、利用者のユーザID及び認証情報をICカード5に記録して、利用者に配布する(ステップ#106)。更に、この共用車両2に対し、予約情報DB11aに記録された予約情報を送信する。共用車両2では、通信部23が予約情報を受信すると、車載コントローラ21が記憶装置25にこの予約情報を記憶する(ステップ#107)。
【0040】
〔駐車エリアでの車両利用手続き〕
車両貸出予定時刻に貸出対象の共用車両2が駐車している駐車エリアに到着した利用者は、先ず、ICカード5を共用車両2に提示する。共用車両2の車載コントローラ21は、通信部23を通じてICカード5から車両ID及び車両操作コード、利用者のユーザID及び認証情報を読み取り(ステップ#201)、このICカード5の認証を要求する。認証手段20は、ICカード5の車両IDとこの共用車両2の車両IDとを比較照合し(ステップ#202)、車両IDが一致した場合には、当該共用車両2の利用を許可し、ドアロック・アンロック機構によってドアを開錠させる(ステップ#203)。
【0041】
ユーザが適正にドアを開けて車内に乗り込むことが確認され、さらに、認証手段20の認証端末にユーザID及びパスワードが入力されると(ステップ#204)、認証手段20は、記憶装置25にアクセスし、予め記憶された予約情報より入力されたユーザIDを含む予約情報の検索を行い、予約情報よりこの利用者が当該共用車両2を利用予約しているかどうかチェックする。この利用者が利用予約していることを確認すると、予約情報から認証情報(パスワード)を抽出して入力されたパスワードと照合する(ステップ#205)。パスワードが一致し、この利用者が正当な予約者であることが確認されると、車載コントローラ21は管理センタ1に対して共用車両2の利用開始を通知し(ステップ#206)、更に、キーホルダロック・アンロック機構によってエンジンキーを格納しているキーホルダを開錠して利用者がエンジンキーを手にすることを可能にする。これにより、ユーザはエンジンキーを使ってエンジンを始動させ、自由に共用車両2を走行させることができる。尚、パスワード認証ではなく、指紋認証や虹彩認証等を用いても良いし、管理センタ1の認証サーバ12bを利用して認証を行ってもよい。
【0042】
管理センタ1の貸出開始管理部12dは、共用車両2の貸出が通知されると、通信手段13を介して貸出対象の共用車両2より車両ID及び利用者IDを取得し、利用情報DB11bからこの貸出に対応する利用情報を抽出し、共用車両2に対し利用情報を含むデータ送信する(#207)。共用車両2の車載コントローラ21は、利用情報を取得すると(#208)、表示手段22にこの利用情報より業務地及び業務内容を抽出して表示させ、音声による業務地及び業務内容の読み上げを行う(#209)。
【0043】
更に、GPSより現在の共用車両2の位置情報を取得して(ステップ#210)、利用情報に含まれる業務地までの経路探索を行い(ステップ#211)、表示手段22に経路情報及び現在位置を表示させて経路誘導を行う(ステップ#212)。尚、業務地及び業務内容が複数組ある場合には、業務地到着毎若しくは利用者の操作により業務地及び業務内容を次の情報に表示切替えするように構成しても良いし、所定の数の業務地及び業務内容を同時に表示するように構成しても良い。また、表示手段22に表示する情報は、業務地及び業務内容に限らず、貸出終了時刻や共用車両2を返却する駐車エリアの情報等を表示しても良い。
【0044】
〔貸出車両の返却〕
共用車両2の利用が終了すると、利用者は共用車両2を駐車エリアに停止させて降車し(ステップ#301)、ICカード5の返却、及び、駐車エリアの端末6を利用して車両貸出終了手続きを行う(ステップ#302)。端末6は車両貸出終了手続き操作によって、管理センタ1に対し車両ID及びユーザIDを含む予約情報と共に車両貸出終了通知を行う。端末6から管理センタ1に対して車両貸出終了が通知されると、管理センタ1の貸出終了管理部12fは、その共用車両2が予約時に設定された返却駐車位置に駐車されているかどうかチェックする。予定の返却駐車位置に駐車されていない場合には駐車エラー処理が行われる。この駐車エラー処理では、予定の返却駐車位置まで共用車両2を移動させるようにユーザに報知するか、あるいは返却駐車位置違反の事実を車両管理DB11dに書き込み、後日の追徴課金等の処理に利用する。正当な返却が確認されると、貸出終了管理部12fは、今回の車両貸出データを車両管理DB11dに記録し、必要であれば、所定口座から利用料金の引き落としを行うための課金処理を行う。(ステップ#303)。
【0045】
更に、車両制御コマンド生成部12eは、共用車両2に対し、貸出終了を通知すると共に利用情報を消去するよう要求する(ステップ#304)。共用車両2の車載コントローラ21は、通信部23を介して貸出終了通知を受信すると、記憶装置25に記憶された利用情報を消去する(ステップ#305)。
【0046】
尚、利用者による車両貸出終了手続きは、車載コントローラ21の端末を利用する構成や、利用者のPC3から行う構成、任意の端末を選択的に使用可能な構成であってもよい。車載コントローラ21の端末を利用する場合には、車載コントローラ21は利用者の車両貸出終了手続きに基づいて利用情報を削除し、管理センタ1に貸出終了を通知する。
【0047】
更に、利用情報DB11bの利用情報は、貸出予約申込み時だけでなく、例えば、共用車両2の貸出し利用時等、任意の時に追加・修正可能である。共用車両2の貸出し利用時に、業務内容や場合によっては業務地が突然追加若しくは変更されることも有り得るため、利用情報を適宜変更可能に構成することが望ましい。尚、管理センタ1に於いて利用情報が変更された時点で既に共用車両2が貸出しされている場合には、車両管理手段12は共用車両2に対し変更内容を送信し、共用車両2の表示手段22に変更内容を表示させる。また、表示手段22に於ける業務内容の表示色の変更や点滅、音声を用いた通知等により、利用情報に変更があったことを利用者に対し適切に通知する。更に、変更理由等も表示手段22に於いて適宜表示可能に構成してもよい。このような構成にすることにより、例えば、利用情報の変更者と共用車両2の利用者とが異なる場合には特に、利用情報のデータ管理が容易になる。
【0048】
更に、本実施形態では、表示手段22及び音声を用いて利用者に対する報知を行うが、これに限るものではない。表示手段22若しくは音声の何れか一方を用いる構成であっても良いし、利用者の操作に基づいて選択的に報知する構成であってもよい。また、所定の携帯機器に出力可能な出力端子若しくは無線LAN等を用い、所定の装置に対してデータ出力を行う構成であってもよい。更に、共用車両2を複数の利用者が利用する場合には、利用者夫々に対して個々に利用情報を提示可能な構成にしてもよい。
【0049】
また、別実施形態として、車両制御コマンド生成部12eによる利用情報の消去(ステップ#305)を、利用者が他の共用車両で認証された場合に実施する構成にしても良い。何れにしても、利用情報の消去を行うことで、利用者の利用情報の漏洩を防ぎ、セキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0050】
上記の説明から明らかなように、本発明による共用車両データ管理システムでは、業務地及び業務内容を含む利用情報を車載の表示手段に表示させることにより、利用者は特に意識する必要なく、教務内容及び業務地に係る利用情報を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による共用車両のデータ管理システムの一実施形態を表す図
【図2】本発明による管理センタの一実施構成を表す図
【図3】本発明によるデータファイル構造の一実施例を表す図
【図4】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【図5】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【図6】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【符号の説明】
1 管理センタ
2 共用車両
3 PC
4 インターネット
5 ICカード
6 貸出終了手続き用端末
11 データベースサーバ
12 車両管理手段
13 通信手段
20 認証手段
21 車載コントローラ
22 表示手段
23 通信部
24 経路誘導手段
25 記憶装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の利用者によって共同利用される共用車両の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
共用車両の利用者及び利用目的は様々であり、維持管理や費用等の問題から社用車を持たない企業や法人等に於いて業務目的で利用されるだけでなく、個人が私用で用いる場合もある。近年、車両の利用において、交通渋滞・大気汚染といった問題が大きく取り上げられるようになってきており、車両を共同利用することで移動効率を上げることにより、上述した問題の解消に役立つと考えられる。
【0003】
従来の共用車両の管理システムには、ユーザから共用車両管理センタに車両貸出申し出があると、管理センタは申込ユーザを特定するユーザIDコード付きのICカードを申込ユーザに配布するとともに、管理センタのサーバコンピュータは貸出予約が設定された共用車両のクライアントコンピュータに管理用IDコードを送信し、その後該当ユーザがICカードを予約した共用車両のクライアントコンピュータに設けられたICリーダに挿入することにより読み取らせたユーザIDコードと受信した管理用IDコードが照合一致することで、クライアントコンピュータはこのユーザの車両利用を許可し、ドアの開閉やエンジン始動が可能となる。さらに、管理センタのサーバコンピュータと共用車両のクライアントコンピュータとの間で双方向通信が可能であり、管理センタから共用車両には常時運行計画を含む管理情報が送信され、共用車両から管理センタには運行状態や車両整備状態や現在位置を含む運行情報が送信されるように構成されている共用車両の管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ドアロック機構によりドアをロックするとともに、キーロック機構によりメインキーを車内にロック状態で保持しておき、予約者が有する情報記録手段(例えばICカード)中の個人識別情報と予約情報中の予約者識別情報とが一致したときドアロックを解除し、再度個人識別情報と予約者識別情報とが一致した時にキーロックを解除するよう構成されているレンタル自動車用のエントリー装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−311287号公報([0006]〜[0008]、第1図)
【特許文献2】
特開2000−120308号公報([0011][0012]、第13図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述した共用車両の管理システム及びレンタル自動車用のエントリー装置は、何れも管理システムの運用を円滑にするためのものであるが、共用車両の利用者に対する利用便利性の改善に関するものではない。
【0007】
特に、配送や集荷等、共用車両が業務目的で利用される場合には、利用者は、業務内容や業務地等の業務に係る情報、例えば、配送する製品及びその個数、配送先、配送先までの経路情報等をパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)や書類で持ち込まなければならない。更に、利用者は、共用車両の利用開始及び乗換えの度に、業務情報を記載したPCや書類の移動だけでなく、情報のセキュリティ管理、共用車両の乗り換えに伴う手続き(個人認証)等、多くの手間を要している。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、共用車両の運用を円滑に進めると共に、利用者の利便性を高め、共用車両の利用効率の向上を図る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明に係る共用車両データ管理システムの第一特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、複数の共用車両を管理する管理センタと通信可能に構成された車載コントローラを備えた前記共用車両のための共用車両データ管理システムであって、共用車両毎に利用者と前記利用者固有の認証情報と貸出し時間とを含む予約情報を記録する予約情報データベースと、前記利用者毎に業務地及び業務内容を含む利用情報を記憶する利用情報データベースとを備え、前記利用者からの前記共用車両貸出し申込みに基づいて、貸出しすべき共用車両を特定するとともに、前記予約情報及び前記利用情報を前記予約情報データベース及び前記利用情報データベースに記録する車両管理手段と、前記利用者の前記共用車両の利用開始時に、前記利用者から認証情報を取得し、前記予約情報の認証情報と照合して一致した場合に前記利用者を認証する認証制御手段と、を有し、前記車載コントローラは、前記認証制御手段に於いて前記利用者が認証された場合に、前記利用者に対し利用を許可すると共に、前記利用者の前記利用情報を前記利用情報データベースから取得し、出力する点にある。
【0010】
本発明に係る共用車両データ管理システムの上記第一特徴構成によれば、共用車両を業務目的で利用する利用者に対し、業務内容及び業務地等の情報を提供する。業務情報を記載したPCや書類の移動は手間がかかるため、本構成の如く、共用車両の車載コントローラが予め利用者の利用情報を取得し、出力することにより、利用者の手間を省力化して、共用車両の利便性を高めることができる。
【0011】
また、業務に不慣れな利用者(臨時や、新人など)の場合には特に、業務情報の管理に手間を要していると考えられる。従って、本構成の如く、利用者が認証された場合に、利用者の利用情報を利用情報データベースから取得し出力する構成にすることにより、利用者は特に意識する必要なく、教務内容及び業務地に係る利用情報を容易に管理することができる。
【0012】
同第二特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、上記第一特徴構成に加えて、前記利用情報に含まれる前記業務地と、GPSによる前記共用車両の位置情報を基に、前記業務地までの経路誘導を行う経路誘導手段を備える点にある。
【0013】
共用車両を業務上利用する利用者は、必ずしも地理や業務に精通しているとは限らない。地理に不慣れな利用者の場合には、業務地の情報だけでは、業務を円滑に行うことが難しい。ここで、GPSによる経路誘導は従来より行われているが、本発明では、利用情報より業務地の情報を取得して自動的に経路誘導を実施する経路誘導手段を備える構成にすることにより、経路誘導手段の端末に業務地の位置情報(例えば、住所や、経度緯度情報等)を入力する手間を省き、入力ミスを効果的に防止して業務の効率化を図ることができる。
【0014】
同第三特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一特徴構成から上記第二特徴構成に加えて、前記車載コントローラは、前記利用者の前記共用車両の利用終了を確認した時に、前記利用者の前記利用情報を削除する点にある。
【0015】
共用車両の利用は、一般的に、利用者がインターネット等の通信回線を通じて管理センタに車両の貸出し申込み(予約)を行い、共用車両を利用する時間(利用開始予定時刻及び終了予定時刻)や共用車両の返却所の指定(返却所が複数ある場合)等を指定する。管理センタは、この貸出し申込みに基づいて利用者に対し貸出す共用車両を割当てるが、ここで、通勤に利用する場合等のように、利用時間が短く次の利用までに相当の時間が経過するような場合には、当該共用車両が1日の内で複数人に使用される場合もある。
【0016】
利用情報は、業務内容及び業務地を含むため機密性が高いと言え、複数の利用者、特に異なる企業若しくは法人の利用者が利用する場合には、情報漏洩を防止するための対策を講じる必要がある。
【0017】
従って、本構成の如く、利用者の共用車両の利用終了を確認した時に、利用者の利用情報を削除する構成にすることにより、利用者が特に意識しなくても、利用情報の漏洩等を効果的に防止してセキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0018】
尚、共用車両の利用終了の確認は、一般的には、利用者の利用終了手続きに基づいて管理センタからの通信によって行うが、車載コントローラがエンジンの駆動状態やドアの開閉等を監視して、独自に判断する構成等も考えられる。
【0019】
同第四特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、上記第一特徴構成から上記第二特徴構成に加えて、前記車載コントローラは、前記利用者が他の共用車両で認証された場合に、当該共用車両の前記利用者の前記利用情報を削除する点にある。
【0020】
同第四特徴構成によれば、利用者が他の共用車両で認証された場合に、車載コントローラが利用情報データベースから取得した利用情報を削除する。ここで、利用者が他の共用車両で認証された場合には、利用者は当該共用車両における利用を終了したと考えられる。この場合には、上記第三特徴構成と同様に、利用情報を削除する構成にすることにより、利用者の利用情報の漏洩を防ぎ、セキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る共用車両データ管理システム(以下、適宜「本発明システム」と略称する)の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0022】
本発明に係る共用車両のデータ管理システムの一実施形態は、図1に示すように、管理センタ1と、無線により管理センタ1と通信可能に構成された共用車両2と、共用車両2の貸出申込みを行う利用者端末としてのパーソナルコンピュータ3(以下、PC3と略称する)と、共用車両2を利用するために本発明システムに登録した利用者に与えられるユーザ携帯機器としてのICカード5とで構成される。また、各駐車エリアには、貸出終了手続きを行うための端末6が設置されている。後で詳しく説明されるが、管理センタ1はユーザの申込により適当な共用車両2を割り当て管理する共用車両予約管理機能や車載コントローラ21に対してハザードランプの点滅やドアの開錠を指令する機能をハードウエアやソフトウエアによって構築している。
【0023】
利用者による共用車両2の貸出申込みは、インターネット4を介してパソコンやPDA(Personal Digital(Data) Assistants)等の利用者端末から直接管理センタ1の車両管理手段12にアクセスして自動的又は半自動的に行われるが、電話やFaxによるオペレータを介在させた申し込みも可能である。尚、インターネット4ではなく、専用線など他の通信手段を用いてもよい。
【0024】
管理センタ1には、図1に示すように、データベースサーバ11(以下、DBサーバ11と略称する)と車両管理手段12と通信手段13が構築されている。
【0025】
DBサーバ11には、図2に示すように、共用車両2の貸出予約情報を格納している予約情報データベース11a(以下、予約情報DB11aと略称する)、共用車両2の利用者毎車両毎の利用目的等が格納されている利用情報データベース11b(以下、利用情報DB11bと略称する)、登録された利用者の情報を格納しているユーザデータベース11c(以下、ユーザDB11cと略称する)、各共用車両2の車両情報や貸出実績情報ないしは貸出が有料の場合には課金情報も格納している車両管理データベース11d(以下、車両管理DB11dと略称する)が備えられている。
【0026】
図3は、予約情報DB11a、利用情報DB11b、ユーザDB11c、車両管理DB11dのデータファイル構造を示している。
予約情報DB11aのデータファイル構造は、図3(a)に示すように、「予約No」、「車両ID」「車両操作コード」などの貸出対象車両情報を示すフィールド、「ユーザID」などの個人情報を示すフィールド、本人認証のための認証手続きに用いられる利用者固有の「認証情報」、「予約日」「貸出開始時刻」「貸出終了時刻」「返却駐車位置」などのの貸出し予約時間を示すフィールドを備えている。予約情報DB11aの各フィールドは、利用者による車両貸出申し込みを受けて予約管理部12cが車両管理DB11dの車両ファイルを検索して未予約で利用者が希望する駐車位置に駐車している又は駐車予定の共用車両2を抽出することによって貸出予約を決定した段階で記録される。また、ここで記録されている車両操作コードは貸出予約の登録時に利用者に渡されるICカード5にユーザIDとともに書き込まれる。尚、予約情報DB11aのデータファイル構造は上述した構造に限られず、貸出車両及び利用者とその認証情報及び貸出し時間夫々に対応するフィールドが含まれていればよいし、適宜必要な項目を追加しても良い。
【0027】
利用情報DB11bのデータファイル構造は、図3(b)に示すように、「予約No」、「車両ID」、「車両操作コード」、「ユーザID」、「予約日」、「貸出開始時刻」以外に、「業務地」「業務内容」等の利用情報を示すフィールドが備えられている。利用情報DB11bの各フィールドは、予約情報DB11aと同様に、貸出予約を決定した段階で記録され、共用車両2に於いて、当該予約時に利用者が認証された時に貸出対象の共用車両2にデータ伝送される。尚、利用情報DB11bのデータファイル構造は上述した構造に限られず、利用者とその業務地及び業務内容に夫々対応するフィールドが含まれていれば良いし、適宜必要な項目を追加しても良い。
【0028】
ユーザDB11cのデータファイル構造は、図3(c)に示すように、「ユーザID」をキーフィールドとするレコードには、「ユーザ名」、「住所」、「メールアドレス」、「免許証番号」などの個人情報を示すフィールドや、貸出予約の登録時に割り当てられる「車両操作コード」、本人認証のための認証手続きに用いられる「認証情報」、場合によっては生じる料金発生時の料金引き落としに利用される「引き落とし口座番号」などがフィールドとして備えられている。
【0029】
車両管理DB11dのデータファイル構造は、図3(d)に示すように、「車両ID」をキーコードとして、「車種」、「通信アドレス」、「駐車位置」などのフィールドが含まれている。通信アドレスは、車両管理手段12に接続されている通信手段13から各車両2に搭載されている通信部23を呼び出すための電話番号である。いずれにしても、この電話番号を用いて管理センタ1の車両管理手段12は車載コントローラ21との間の双方向のデータ伝送を行うことができる。「駐車位置」のフィールドは、共用車両2が走行中はもちろん空白となるが、貸出が終了して駐車された場合には「駐車位置」にその駐車エリアの場所データが入ることになる。
【0030】
車両管理手段12には、図3に示すように、WWWサーバ機能やメールサーバ機能などを有するパケット通信部12a、車両利用を希望する利用者の認証を行う認証サーバ12b、利用者による車両貸出申込みに基づいて空きの共用車両2を探し出して車両予約を成立させる処理をデータベースサーバ11にアクセスしながら行う予約管理部12c、貸出開始時のデータ処理を行う貸出開始管理部12d、貸出対象の共用車両2に対する貸出準備のためなどの車両制御コマンドを生成する車両制御コマンド生成部12e、車両貸出終了時の情報処理を行う貸出終了管理部12fが主にプログラムによって実装されている。
【0031】
パケット通信部12aとPC3との間のデータ伝送はインターネット4を介して行われるので、パケット通信部12aはTCP/IP方式で動作し、ルータを通じてインターネット4に接続されている。また、パケット通信部12aには、貸出申込みのためのWebページが備えられており、利用者がPC3よりインターネット4を介してアクセスし、所定の利用情報及び予約情報を提供することにより貸出予約の登録を行う。前記Webページには、予約日時、利用開始・終了予定時刻等の予約情報の記入欄、業務内容、業務地等を含む利用情報の記入欄等が設けられている。
【0032】
認証サーバ12bは、利用者の前記Webページ利用開始時や共用車両2からのアクセスに基づいて、ユーザIDを基にユーザDB11cを検索し、ユーザDB11cに記憶された認証情報と提供された認証情報とを比較照合して利用者の認証を行う。ここで、認証情報は、利用者に対して個別に設定されており、詳細には、パスワードや指紋、虹彩等である。
【0033】
共用車両2には、図1に示すように、本人認証を行う認証手段20、車載コントローラ21、業務地や業務内容、業務地までの地図を表示する表示手段22、管理センタ1及びICカード5とデータ伝送を行う通信部23、経路誘導手段24、当該共用車両2の予約情報、及び、共用車両2が利用中である場合には利用情報を記憶する記憶装置25が備えられている。
【0034】
車載コントローラ21は、管理センタ1の通信手段13と携帯電話通信網を通じて双方向データ伝送を行うために通信部23と接続しており、車両管理手段12からの制御コマンドを受けて種々の車両動作機器に対する制御を行う。また、通信部23を介してICカード5より車両IDやユーザIDを取得可能に構成されている。車載コントローラ21によって制御可能な車両動作機器としてドアロック・アンロック機構、キーホルダロック・アンロック機構、エンジン制御機構などが挙げられ、そのためのコンピュータシステムとして構成されている車載コントローラ21には実質的にプログラムによって予約情報管理部や車両制御部などが実装されている。
【0035】
経路誘導手段24は、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)を利用したカーナビゲーションシステム(カーナビ)であり、共用車両2の現在位置から業務地までの経路誘導を行う。表示手段22は、液晶ディスプレイであり、道路情報や現在位置の情報などの経路誘導情報の他に、業務地及び業務内容が表示される。
【0036】
ICカード5は非接触式カードであり、アンテナが内蔵され、外部の端末(管理センタ1の通信手段13及び共用車両2の通信部23)が発する微弱な電波を利用してデータの送受信を行う。ICカード5には、図3(a)に示すような予約情報の記録・消去が可能であり、管理センタ1で予約許可され、当該予約情報が書き込まれた後に利用者に配布される。
【0037】
上述した共用車両管理システムにおける典型的な運用手順の概略を図4乃至図6を用いて以下に説明する。
〔車両利用予約の申し込み・予約許可〕
まず、利用者は、利用者端末としてPC3を用いて車両管理手段12のパケット通信部12aのWWWサーバ部に接続して、貸出予約ページを選択し、認証情報の入力欄に、予め管理センタ1より割当てられた利用者固有のユーザID及び認証情報を入力する(ステップ#101)。認証サーバ12bはユーザDB11cをユーザIDをキーとして検索して前記利用者の認証情報を取得し、利用者からの認証情報と比較照合して一致した場合に利用者を認証する(ステップ#102)。
【0038】
利用者が認証されると、WWWサーバ部はPC3に対して貸出し申込みページを送信する。WWWサーバ部から送られる貸出し申込みページには、例えば貸出日、乗り込み駐車エリア、返却駐車エリア、貸出開始時刻、貸出終了時刻、業務地、業務内容などの入力欄が設けられており、利用者は、貸出申込ページの各入力欄に適切に予約申込情報を入力することで車両利用予約の申し込みを行う(ステップ#103)。入力内容が予約管理部12cに転送されると、予約管理部12cは、車両管理DB11dにアクセスしてこの予約条件を満たす共用車両2を検索し、貸し出しすべき共用車両2を決定する(ステップ#104)。この車両利用予約が成立すると、車両管理DB11dから貸出車両2の通信アドレスなどの車両個別情報が読み出されて、図3(a)、(b)で示された内容を含む車両貸出予約情報及び利用情報が作成され、新規の予約レコードとして予約情報DB11a及び利用情報DB11bに夫々書き込まれる(ステップ#105)。また、この車両貸出予約情報及び利用情報は、予約完了確認ページの形式に変換されて再びPC3に送られ、利用者による確認のためその画面に表示される。
【0039】
管理センタ1は、この予約に対して割当てられた共用車両2の車両ID及び車両操作コード、利用者のユーザID及び認証情報をICカード5に記録して、利用者に配布する(ステップ#106)。更に、この共用車両2に対し、予約情報DB11aに記録された予約情報を送信する。共用車両2では、通信部23が予約情報を受信すると、車載コントローラ21が記憶装置25にこの予約情報を記憶する(ステップ#107)。
【0040】
〔駐車エリアでの車両利用手続き〕
車両貸出予定時刻に貸出対象の共用車両2が駐車している駐車エリアに到着した利用者は、先ず、ICカード5を共用車両2に提示する。共用車両2の車載コントローラ21は、通信部23を通じてICカード5から車両ID及び車両操作コード、利用者のユーザID及び認証情報を読み取り(ステップ#201)、このICカード5の認証を要求する。認証手段20は、ICカード5の車両IDとこの共用車両2の車両IDとを比較照合し(ステップ#202)、車両IDが一致した場合には、当該共用車両2の利用を許可し、ドアロック・アンロック機構によってドアを開錠させる(ステップ#203)。
【0041】
ユーザが適正にドアを開けて車内に乗り込むことが確認され、さらに、認証手段20の認証端末にユーザID及びパスワードが入力されると(ステップ#204)、認証手段20は、記憶装置25にアクセスし、予め記憶された予約情報より入力されたユーザIDを含む予約情報の検索を行い、予約情報よりこの利用者が当該共用車両2を利用予約しているかどうかチェックする。この利用者が利用予約していることを確認すると、予約情報から認証情報(パスワード)を抽出して入力されたパスワードと照合する(ステップ#205)。パスワードが一致し、この利用者が正当な予約者であることが確認されると、車載コントローラ21は管理センタ1に対して共用車両2の利用開始を通知し(ステップ#206)、更に、キーホルダロック・アンロック機構によってエンジンキーを格納しているキーホルダを開錠して利用者がエンジンキーを手にすることを可能にする。これにより、ユーザはエンジンキーを使ってエンジンを始動させ、自由に共用車両2を走行させることができる。尚、パスワード認証ではなく、指紋認証や虹彩認証等を用いても良いし、管理センタ1の認証サーバ12bを利用して認証を行ってもよい。
【0042】
管理センタ1の貸出開始管理部12dは、共用車両2の貸出が通知されると、通信手段13を介して貸出対象の共用車両2より車両ID及び利用者IDを取得し、利用情報DB11bからこの貸出に対応する利用情報を抽出し、共用車両2に対し利用情報を含むデータ送信する(#207)。共用車両2の車載コントローラ21は、利用情報を取得すると(#208)、表示手段22にこの利用情報より業務地及び業務内容を抽出して表示させ、音声による業務地及び業務内容の読み上げを行う(#209)。
【0043】
更に、GPSより現在の共用車両2の位置情報を取得して(ステップ#210)、利用情報に含まれる業務地までの経路探索を行い(ステップ#211)、表示手段22に経路情報及び現在位置を表示させて経路誘導を行う(ステップ#212)。尚、業務地及び業務内容が複数組ある場合には、業務地到着毎若しくは利用者の操作により業務地及び業務内容を次の情報に表示切替えするように構成しても良いし、所定の数の業務地及び業務内容を同時に表示するように構成しても良い。また、表示手段22に表示する情報は、業務地及び業務内容に限らず、貸出終了時刻や共用車両2を返却する駐車エリアの情報等を表示しても良い。
【0044】
〔貸出車両の返却〕
共用車両2の利用が終了すると、利用者は共用車両2を駐車エリアに停止させて降車し(ステップ#301)、ICカード5の返却、及び、駐車エリアの端末6を利用して車両貸出終了手続きを行う(ステップ#302)。端末6は車両貸出終了手続き操作によって、管理センタ1に対し車両ID及びユーザIDを含む予約情報と共に車両貸出終了通知を行う。端末6から管理センタ1に対して車両貸出終了が通知されると、管理センタ1の貸出終了管理部12fは、その共用車両2が予約時に設定された返却駐車位置に駐車されているかどうかチェックする。予定の返却駐車位置に駐車されていない場合には駐車エラー処理が行われる。この駐車エラー処理では、予定の返却駐車位置まで共用車両2を移動させるようにユーザに報知するか、あるいは返却駐車位置違反の事実を車両管理DB11dに書き込み、後日の追徴課金等の処理に利用する。正当な返却が確認されると、貸出終了管理部12fは、今回の車両貸出データを車両管理DB11dに記録し、必要であれば、所定口座から利用料金の引き落としを行うための課金処理を行う。(ステップ#303)。
【0045】
更に、車両制御コマンド生成部12eは、共用車両2に対し、貸出終了を通知すると共に利用情報を消去するよう要求する(ステップ#304)。共用車両2の車載コントローラ21は、通信部23を介して貸出終了通知を受信すると、記憶装置25に記憶された利用情報を消去する(ステップ#305)。
【0046】
尚、利用者による車両貸出終了手続きは、車載コントローラ21の端末を利用する構成や、利用者のPC3から行う構成、任意の端末を選択的に使用可能な構成であってもよい。車載コントローラ21の端末を利用する場合には、車載コントローラ21は利用者の車両貸出終了手続きに基づいて利用情報を削除し、管理センタ1に貸出終了を通知する。
【0047】
更に、利用情報DB11bの利用情報は、貸出予約申込み時だけでなく、例えば、共用車両2の貸出し利用時等、任意の時に追加・修正可能である。共用車両2の貸出し利用時に、業務内容や場合によっては業務地が突然追加若しくは変更されることも有り得るため、利用情報を適宜変更可能に構成することが望ましい。尚、管理センタ1に於いて利用情報が変更された時点で既に共用車両2が貸出しされている場合には、車両管理手段12は共用車両2に対し変更内容を送信し、共用車両2の表示手段22に変更内容を表示させる。また、表示手段22に於ける業務内容の表示色の変更や点滅、音声を用いた通知等により、利用情報に変更があったことを利用者に対し適切に通知する。更に、変更理由等も表示手段22に於いて適宜表示可能に構成してもよい。このような構成にすることにより、例えば、利用情報の変更者と共用車両2の利用者とが異なる場合には特に、利用情報のデータ管理が容易になる。
【0048】
更に、本実施形態では、表示手段22及び音声を用いて利用者に対する報知を行うが、これに限るものではない。表示手段22若しくは音声の何れか一方を用いる構成であっても良いし、利用者の操作に基づいて選択的に報知する構成であってもよい。また、所定の携帯機器に出力可能な出力端子若しくは無線LAN等を用い、所定の装置に対してデータ出力を行う構成であってもよい。更に、共用車両2を複数の利用者が利用する場合には、利用者夫々に対して個々に利用情報を提示可能な構成にしてもよい。
【0049】
また、別実施形態として、車両制御コマンド生成部12eによる利用情報の消去(ステップ#305)を、利用者が他の共用車両で認証された場合に実施する構成にしても良い。何れにしても、利用情報の消去を行うことで、利用者の利用情報の漏洩を防ぎ、セキュリティ上安全性の高い共用車両データ管理システムを実現することができる。
【0050】
上記の説明から明らかなように、本発明による共用車両データ管理システムでは、業務地及び業務内容を含む利用情報を車載の表示手段に表示させることにより、利用者は特に意識する必要なく、教務内容及び業務地に係る利用情報を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による共用車両のデータ管理システムの一実施形態を表す図
【図2】本発明による管理センタの一実施構成を表す図
【図3】本発明によるデータファイル構造の一実施例を表す図
【図4】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【図5】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【図6】本発明システムによる共用車両貸出しのフロー図
【符号の説明】
1 管理センタ
2 共用車両
3 PC
4 インターネット
5 ICカード
6 貸出終了手続き用端末
11 データベースサーバ
12 車両管理手段
13 通信手段
20 認証手段
21 車載コントローラ
22 表示手段
23 通信部
24 経路誘導手段
25 記憶装置
Claims (4)
- 複数の共用車両を管理する管理センタと通信可能に構成された車載コントローラを備えた前記共用車両のための共用車両データ管理システムであって、
共用車両毎に利用者と前記利用者固有の認証情報と貸出し時間とを含む予約情報を記録する予約情報データベースと、前記利用者毎に業務地及び業務内容を含む利用情報を記憶する利用情報データベースとを備え、
前記利用者からの前記共用車両貸出し申込みに基づいて、貸出しすべき共用車両を特定するとともに、前記予約情報及び前記利用情報を前記予約情報データベース及び前記利用情報データベースに記録する車両管理手段と、
前記利用者の前記共用車両の利用開始時に、前記利用者から認証情報を取得し、前記予約情報の認証情報と照合して一致した場合に前記利用者を認証する認証制御手段と、を有し、
前記車載コントローラは、前記認証制御手段に於いて前記利用者が認証された場合に、前記利用者に対し利用を許可すると共に、前記利用者の前記利用情報を前記利用情報データベースから取得し、出力することを特徴とする共用車両データ管理システム。 - 前記利用情報に含まれる前記業務地と、GPSによる前記共用車両の位置情報を基に、前記業務地までの経路誘導を行う経路誘導手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の共用車両データ管理システム。
- 前記車載コントローラは、前記利用者の前記共用車両の利用終了を確認した時に、前記利用者の前記利用情報を削除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共用車両データ管理システム。
- 前記車載コントローラは、前記利用者が他の共用車両で認証された場合に、当該共用車両の前記利用者の前記利用情報を削除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共用車両データ管理システム。
Priority Applications (1)
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