JP2004220104A - 共用車両管理システム - Google Patents

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雅行 宮下
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【課題】コンパクトかつ安価な電子カードを採用するとともに追加搭載される機器を少なくすることで低コスト化される−共用車両を用いた共用車両管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザによる共用車両2の貸出申し込みに基づいて貸し出しすべき共用車両を特定する車両管理サーバと、前記各共用車両に搭載されるとともに貸出準備のための機器制御を行う車載コントローラと、共用車両の駐車エリアに設置された駐車管理装置3から構成される。駐車管理装置3は車両貸出ユーザの認証に用いられる電子カード4を読み取る電子カード処理ユニットと電子カードから読み取った個人情報を車両管理サーバに伝送する通信ユニットを備え、車両管理サーバは車両貸出ユーザの認証を駐車管理装置から伝送された個人情報に基づいて行った後該当共用車両の車載コントローラに貸出準備の実行命令を送る。
【選択図】図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザによる共用車両の貸出申し込みに基づいて貸し出しすべき共用車両を特定する車両管理サーバと、前記各共用車両に搭載されるとともに貸出準備のための機器制御を行うコントローラとからなる共用車両管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の共用車両管理システムの1つでは、ユーザから共用車両管理センタに車両貸出申し出があると、管理センタは申込ユーザを特定するユーザIDコード付きの電子カードを申込ユーザに配布するとともに、管理センタのサーバコンピュータは貸出予約が設定された共用車両の車載コンピュータ(コントローラ)に管理用IDコードを送信し、管理用IDコードを受け取った車載コンピュータはその後該当ユーザの電子カードから読み取ったユーザIDコードと受信した管理用IDコードとの照合一致を確認すると、このユーザの車両利用を許可し、ドアの開閉やエンジン始動を可能とする。さらに、管理センタのサーバコンピュータと共用車両の車載コンピュータとの間で双方向通信が可能であり、管理センタから共用車両には常時運行計画を含む管理情報が送信され、共用車両から管理センタには運行状態や車両整備状態や現在位置を含む運行情報が送信されるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、車載コンピュータが、サーバコンピュータとの通信によって取得した管理用IDコードとユーザが持参した電子カードからカードリーダを介して取得したユーザIDコードとを照合するので、貸出人の個人認証が車内で確実に行われるが、各共用車両に車載用に設計された専用のカードリーダを設置しなければならず、共用車両のコストが高くなるという欠点がある。
【0003】
また別の共用車両管理システムでは、共用車両の駐車場には各共用車両毎に貸出申し込みのためのステーションボックスが設置されており、ユーザが使用しようとする共用車両に対応したステーションボックスの貸出ボタンを操作することで無線通信機能付き電子カードに車両の使用許諾、貸出日時、車両情報が書き込まれるので、この電子カードを持って指定の共用車両に接近すると、車両に設置された車載コントローラが電子カードから所定の情報を取り込み、電子カード中の個人識別情報とステーションボックスからの予約情報中の予約者識別情報とが一致すると、車載コントローラからドアロック機構にアンロック信号が送信され、共用車両のドアロックが解除される。さらに、ユーザが車内に乗り込んだ後、車載コントローラに付属するカードリーダに電子カードを挿入すると個人識別情報と予約者識別情報とが再度照合され、キー保持装置のロックが解除されてメインキーが使用可能となり、これによって共用車両の走行が可能となる(例えば、特許文献2参照。)。このシステムではさらに車載コントローラなど共用車両に搭載する制御機器が複雑化しており、そのコスト高が共用車両の普及を抑え込んでいる。
【0004】
上述した従来技術で用いられた電子カードに代えて、携帯通信器を用いるシステムも知られている(例えば、特許文献3参照。)。このシステムでは、予約センタからの求めに応じてコミュータの停留情報および利用可能な時刻情報を送信するとともに駐車中の共用車両を充電するステーションが駐車場に設置され、共有車両には予約センタなどと通信可能な通信ユニットが搭載され、さらに特徴的なこととして共有車両を利用する全ユーザに専用の携帯通信器が所有される。予約センタは各ステーションから共有車両の停留情報と利用可能な時刻情報を受け付け、共有車両の情報管理を行っている。共有車両の予約は携帯通信器を通じて行われ、予約センタでは携帯通信器からの予約情報を受信すると、管理される共有車両情報と照合して、利用可能な共有車両を抽出し、抽出された共有車両情報は携帯通信器へ送信されるとともに予約対象となった共有車両に予約情報の登録を行う。この携帯通信器は共有車両のドアキーやエンジンキーとしても機能するように構成されており、ユーザを携帯通信器を用いて個人認識を行い、共有車両を走行させる。この携帯通信器は、例えば携帯電話通信のような遠隔通信機能や予約操作などのためのキーマトリックスを持たなければならないことから、電子カードなどに比べて、コンパクト化や低コスト化が困難であり、このことが共用車両システム普及の妨げの1つとなっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−311287号公報(第2−3頁、第1図)
【0006】
【特許文献2】
特開2000−120308号公報(段落番号0028−0033、第7図、第9図)
【0007】
【特許文献3】
特開平11−338935号公報(段落番号0030−0039、第1−4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記実状に鑑み、本発明の課題は、共用車両の普及を促進するため、コンパクトかつ安価な電子カードを採用するとともに追加搭載される機器を少なくすることで低コスト化される共用車両を用いた共用車両管理システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、ユーザによる共用車両の貸出申し込みに基づいて貸し出しすべき共用車両を特定する車両管理サーバと、前記各共用車両に搭載されるとともに貸出準備のための機器制御を行うコントローラとからなる、本発明による共用車両管理システムでは、車両貸出ユーザの個人認証のために用いられる電子カードを読み取る電子カード処理ユニットと電子カードから読み取った個人情報を前記車両管理サーバに伝送する通信ユニットを備えた駐車管理装置が共用車両の駐車エリアに設置されており、かつ前記車両管理サーバは共用車両の貸出予約を行った車両貸出ユーザの個人認証を前記駐車管理装置から伝送された個人情報に基づいて行った後該当共用車両のコントローラに貸出準備の実行命令を送る。
【0010】
このようなシステム構成では、車両貸出ユーザの認証のために用いられる電子カードから必要な情報を読み取るカード処理ユニット(カードリーダや場合によってはカードライタも含まれる)は共用車両の駐車エリアに設置される駐車管理装置に備えられ、共用車両にカード処理ユニットを搭載する必要がなくなる。特に、この駐車管理装置が多数の共用車両を管轄する場合、必要なカード処理ユニットの台数は激減することになる。また、駐車管理装置に組み込まれるカード処理ユニットには振動や設置スペースなどの問題が生じにくいので汎用の安価なカード処理ユニットを流用することができる。ここでは、駐車管理装置が電子カードから取得した必要情報を車両管理サーバに与え、車両管理サーバがこの貸出が適正であると判断すると該当共用車両に対して貸出準備を命じる制御コマンドを伝送するので、ユーザはこの共用車両に乗り込んで運転することが可能となる。共用車両には割高となる専用のカードリーダ等のカード処理ユニットが搭載されないので、標準仕様の共用車両に対して付加すべき機器のコストが低減され、より多くの共用車両をこの共用車両管理システムに投入することが可能となる。
【0011】
車両管理サーバが共用車両に与える制御コマンドによって共用車両側で行われる貸出準備として、例えば、照明機器の点灯や車両ドアの開錠が挙げられる。このような構成の場合、駐車エリアに設置された駐車管理装置に電子カードの内容を接触方式又は非接触方式で読み取らせてこの貸出が正当に認識されると、該当する共用車両のインジケータやハザードランプといった照明機器を点灯(好ましくは点滅)するのでユーザは容易に貸出対象の共用車両を見つけ出すことができ、またその時点で貸出対象の共用車両のドアが開錠されているので、すぐに乗り込むことができる。
【0012】
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記駐車管理装置の電子カード処理ユニットは、共用車両貸出開始時の電子カード処理においてはユーザ所有の電子カードに前記車両管理サーバから受けた貸出共用車両のID(識別コード)を記録し、共用車両貸出終了時の電子カード処理においては投入された電子カードから返却共用車両のIDを読み取って前記車両管理サーバに送るように構成されている。この構成によれば、駐車エリアで駐車している共用車両に関する情報は、例えばどの共用車両がどこの駐車エリアに駐車しているかといった情報は、駐車管理装置を通じて車両管理サーバで把握することができるので、従来そのような共用車両の駐車位置を特定するために共用車両に搭載されていたGPSユニットは不要となる。
【0013】
このような共用車両管理システムでは通信コストの削減が重要となるが、この目的のため、本発明のさらに好適な実施形態の1つでは、前記車両管理サーバと前記駐車管理装置との間の通信はインターネットを介して行われ、前記車両管理サーバと前記コントローラとの間の通信は携帯電話通信網を介して行わる構成を採用している。つまり、車両管理サーバと駐車管理装置はいずれも所定の地点に固定されているので、それらの間の通信は大量のデータを安価に伝送できるインターネットを用い、共用車両のコントローラと車両管理サーバとの間の通信だけは、共用車両が種々の地点を移動してることを考慮して、携帯電話通信網を用いるのである。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による共用車両管理システムの実施形態が模式的に図1に示されている。このシステムは、共用車両(以下単に車両と称する)2を管理する管理センタ1に設置された車両管理サーバ10と、各車両2に搭載された車載コントローラ20と、車両2の駐車エリアに設置されている駐車管理装置3と、車両2を利用するためにこの共用車両管理システムに登録したユーザに与えられるユーザ携帯機器としての非接触式又は接触式の電子カード4を主な構成要素としている。後で詳しく説明されるが、車両管理サーバ10はユーザの申込により適当な車両を割り当て管理する共用車両予約管理機能や車載コントローラ20に対してハザードランプの点滅やドアの開錠を指令する機能をハードウエアやソフトウエアによって構築している。
【0015】
ユーザによる車両貸出の申し込みは、通常インターネット8を介してパソコンやPDAなどのユーザ端末5から直接車両管理サーバ10にアクセスして自動的又は半自動的に行われるが、電話やFaxによるオペレータを介在させた申し込みも可能である。車両管理サーバ10と各車両2の車載コントローラ20との間のデータ伝送は携帯電話通信網などの無線通信回線9を介して行われる。
【0016】
管理センタ1には、図2に示されているように、車両管理サーバ10とデータベースサーバ11と回線通信部12が構築されている。車両管理サーバ10には、Webサーバ機能やメールサーバ機能などを有するパケット通信部10a、車両利用を希望するユーザの認証を行う認証サーバ部10b、ユーザによる車両貸出申込みに基づいて空きの車両を探し出して車両予約を成立させる処理をデータベースサーバ11にアクセスしながら行う予約管理部10c、駐車管理装置3からのリクエストに応じて貸出開始時のデータ処理を行う貸出開始管理部10d、貸出対象車両2に対する貸出準備のためなどの車両制御コマンドを生成する車両制御コマンド生成部10e、車両貸出終了時の情報処理を行う貸出終了管理部10fが主にプログラムによって実装されている。
【0017】
データベースサーバ11には、登録されたユーザの情報を格納しているユーザデータベース部11aや車両2の貸出予約情報などを格納している車両管理データベース部11bや貸出実績情報ないしは貸出が有料の場合には課金情報も格納している貸出実績データベース部11cなどが含まれている。ユーザデータベース部11aのデータファイル構造は図3に示されており、「ユーザID」をキーフィールドとするレコードには、「ユーザ名」、「住所」、「メールアドレス」、「免許証番号」などの個人情報を示すフィールドや、登録時に割り当てられ車両利用におけるキーコードとして機能する固有の「車両操作コード」、本人認証のための認証手続きに用いられる「認証データ」、場合によっては生じる料金発生時の料金引き落としに利用される「引き落とし口座番号」などがフィールドとして備えられている。ここで記録されている車両操作コードは登録時にユーザに渡される電子カード4にユーザIDとともに書き込まれている。
【0018】
車両管理データベース部11bのデータファイル構造は図4に示されており、「車両ID」によってリレーショナルな関係となっている車両ファイルと予約ファイルから構成されている。車両ファイルには、「車両ID」以外「車種」、「通信アドレス」、「駐車位置」、「駐車管理装置アドレス」などのフィールドが含まれている。通信アドレスは、車両管理サーバ10に接続されている回線通信部12から各車両2に搭載されている回線通信部21を呼び出すための電話番号である。いずれにしても、この電話番号を用いて管理センタの車両管理サーバ10は車載コントローラ20との間の双方向のデータ伝送を行うことができる。「駐車位置」や「駐車管理装置アドレス」のフィールドには、車両2が走行中はもちろん空白となるが、貸出が終了して駐車された場合には「駐車位置」にはその駐車エリアの場所データが、「駐車管理装置アドレス」にはその駐車エリアに設置されている駐車管理装置3の通信ユニット33のIPアドレスが入ることになる。
【0019】
予約ファイルには、ユーザによる車両貸出申し込みを受けて予約管理部10cが車両管理データベース部11bの車両ファイルを検索して未予約でユーザが希望する駐車位置に駐車している又は駐車予定の車両2を抽出することによって貸出予約を決定した段階で記録される、「予約No」、「車両ID」、「ユーザID」、「予約日」、「貸出開始時刻」、「貸出終了時刻」、「返却駐車位置」などのフィールドが含まれている。従って、車両IDを検索キーとして予約ファイルを検索することで、特定車両2の予約状況を知ることができるし、予約日や貸出開始時刻を検索キーとして予約ファイルを検索することで、貸出予約が入っている車両2を特定することができる。
【0020】
貸出実績データベース部11cのデータファイル構造は図5に示されており、「車両ID」と「ユーザID」によって車両ファイルやユーザファイルとリレーショナルな関係となっている。貸出実績を記録するために、「貸出日」や「貸出時間」のフィールドも備えられている。
【0021】
図6に示された機能ブロック図から明らかなように、駐車管理装置3は、共有車両ユーザが所有する電子カード4に対するデータ処理を行う電子カード処理ユニット30と、必要に応じてユーザによるキー入力を受けるためのキーマトリックス31、各種データを所定のプログラムに従って処理するデータ処理部32と、この駐車管理装置3と車両管理サーバ10との間のデータ伝送を制御する通信ユニット33を備えている。この実施の形態では、電子カード処理ユニット30は電子カード4に記録された情報を読み取るカードリーダ30aと電子カード4に情報を記録するカードライタ30bからなり、例えば、共用車両貸出開始時にユーザによって挿入された電子カード4に対する処理においては電子カード4からユーザ情報を読み取るとともに車両管理サーバ10から送られてきた貸出対象車両2のIDを記録し、共用車両貸出終了(返却)時にユーザによって挿入された電子カード4に対する処理においては電子カード4からユーザ情報や使用した車両2のIDを読み取るといったカード処理を行う。なお、車両2の貸出時と返却時に電子カード4からユーザ情報を読み取り、その情報を車両管理サーバ10に転送すれば、車両管理サーバ10は車両管理データベース部11bの該当データを参照することで貸し出された車両2や返却された車両2を特定することが可能であるので、駐車管理装置3の電子カード処理ユニット30からカードライタ30bを省くことも可能である。
【0022】
駐車管理装置3と車両管理サーバ10との間のデータ伝送はインターネット8を用いて行われるので、第1通信ユニット33はTCP/IP方式で動作し、ルータ34を通じてインターネット8に接続されている。各駐車管理装置3の通信ユニット33はIPアドレスを所有しており、ある駐車管理装置3が駐車中車両2を管理している場合その駐車中車両2に関する車両管理データベース部11bの「駐車管理装置アドレス」フィールドにその駐車管理装置3の第1通信ユニット33のIPアドレスが格納されることになる。
【0023】
図7は、車両2に備えられている車載コントローラ20及び車載コントローラ20に接続されている周辺機器や車両動作機器を示す機能ブロック図である。車載コントローラ20は、車両管理サーバ10の回線通信部12と携帯電話通信網9を通じて双方向データ伝送を行うために回線通信部21と接続しており、車両管理サーバ10からの制御コマンドを受けて種々の車両動作機器に対する制御を行う。車載コントローラ20によって制御可能な車両動作機器としてドアロック・アンロック機構22、キーホルダロック・アンロック機構23、エンジン制御機構24、ハザードランプ25などが挙げられ、そのためにコンピュータシステムとして構成されている車載コントローラ20には実質的にプログラムによって予約情報管理部20aや車両制御部20bなどが実装されている。
【0024】
上述した共用車両管理システムにおける典型的な運用手順の概略を図8を用いて以下に説明する。
〔ステップ#1:車両利用予約の申し込み〕
まず、ユーザがユーザ端末5を用いて車両管理サーバのパケット通信部10aとしてのWWWサーバ部に接続して、貸出予約ページを選択し、認証サーバ部10bによる認証手続きの後、WWWサーバ部から送られた貸出申込ページの各入力欄に、例えば貸出日、乗り込み駐車エリア、返却駐車エリア、貸出開始時刻、貸出終了時刻などの入力欄に適当な予約申込情報を入力することで車両利用予約の申し込みを行う。
【0025】
〔ステップ#2:車両利用予約の許可〕
ユーザによる車両利用予約内容が予約管理部10cに転送されると、予約管理部10cは車両管理データベース部11bにアクセスしてこの予約条件を満たす車両2を検索し、貸し出しすべき車両2を決定する。この車両利用予約が成立すると、車両管理データベース部11bの車両ファイルから貸出車両2の車両通信アドレスなどの車両個別情報が読み出されて、図4で示された予約ファイルの内容を含む車両貸出予約情報が作成され、新規の予約レコードとして車両管理データベース部11bの予約ファイルに書き込まれる。また、この車両貸出予約情報は予約完了確認ページの形式に変換されて再びユーザ端末5に送られ、ユーザによる確認のためその画面に表示される。
【0026】
〔ステップ#3:駐車エリアでの車両利用手続き〕
車両貸出予定時刻に貸出対象車両2が駐車している駐車エリアに到着したユーザは、その駐車エリアに設置されている駐車管理装置3の電子カード処理ユニット30に電子カード4の内容を読み込ませ、車両貸出開始手続きが割り付けられているキーマトリックス31のキーを操作する。
【0027】
〔ステップ#4:駐車管理装置と車両管理サーバとの間での車両貸出手続き〕
データ処理部32は電子カード処理ユニット30のカードリーダ30aを通じて電子カード4から読み取ったユーザ情報を通信ユニット33を介して車両管理サーバ10に送信し、このユーザによる車両貸出の手続きをリクエストする。車両管理サーバ10の貸出開始管理部10dはこのリクエストを受けて車両管理データベース部11bの予約ファイルにアクセスし、このユーザが当該駐車エリアに駐車している特定車両2を利用予約しているかどうかチェックする。このユーザが正当な予約者であることが確認されると車両貸出手続きの開始を駐車管理装置3に通知する。これにより駐車管理装置3は必要に応じて貸出許可された車両のIDを含む車両貸出情報を電子カード4に書き込み、この電子カード4が接触式の場合はユーザによって挿入された電子カード4を受け取り口に送り出す。
【0028】
〔ステップ#5:車両管理サーバから車載コントローラへの貸出準備命令の送信〕
駐車管理装置3通じて車両貸出手続きを行ったユーザが正当な予約者であることが確認されると車両制御コマンド生成部10eは回線通信部12と21を介して貸出対象車両2の車載コントローラ20に貸出準備の実行命令を送信するとともに、必要に応じて貸出開始管理部10dも車載コントローラ20に貸車両利用予約情報を送信する。
【0029】
〔ステップ#6:車載コントローラによる車両の貸出準備〕
貸出開始管理部10dから受け取った車両利用予約情報は予約情報管理部20aに格納され、予約ユーザIDや車両返却日時や車両返却地など情報が必要に応じて利用可能となる。さらに、車両制御コマンド生成部10eから貸出準備実行命令を受けると、車両制御部20bは、車両2の貸出準備として、つまり予約ユーザが車両2乗り込んで走行できるように、まずこの車両2が貸出対象車両であることをユーザに知らせる目的でハザードランプ25を点滅させ、ドアロック・アンロック機構22によってドアを開錠させる。さらに、ユーザが適正にドアを開けて車内に乗り込むことが確認されると、キーホルダロック・アンロック機構23によってエンジンキーを格納しているキーホルダを開錠し、ユーザがエンジンキーを手にすることを可能にする。同時に、エンジン制御機構24を制御してエンジン始動待機状態を作り出す。これにより、ユーザはエンジンキーを使ってエンジンを始動させ、自由に車両2を走行させることができる。なお、キーホルダの開錠に関しては、管理サーバ10による制御ではなく車両2自体でパスワード認証や指紋認証などを用いて行ってもよい。
【0030】
〔ステップ#7:貸出車両の返却〕
車両2の利用が終了すると、ユーザは車両を駐車エリアに停止させて降車し、その駐車エリアに設置されている駐車管理装置3の電子カード処理ユニット30とユーザ所有の電子カード4とをデータ伝送可能に接続し、車両貸出終了手続きが割り付けられているキーマトリックス31のキーを操作する。駐車管理装置3のデータ処理部32は電子カード4から読み取ったユーザ情報や貸出車両IDを通信ユニット33を介して車両管理サーバ10に送信し、このユーザによる車両返却の手続きをリクエストする。車両管理サーバ10の貸出終了管理部10fはこのリクエストを受けて、まずリクエスト元の駐車管理装置3が設置されている駐車エリアに基づいてその車両2が予約時に設定された返却駐車位置に駐車されているかどうかチェックされる。予定の返却駐車位置に駐車されていない場合駐車エラー処理が行われる。この駐車エラー処理では、予定の返却駐車位置まで車両2を移動させるようにユーザに報知するか、あるいは返却駐車位置違反の事実を実績データベース部11cのファイルに書き込み、後日の追徴課金等の処理に利用する。正当な返却が確認されると貸出終了管理部10fは今回の車両貸出データを貸出実績データベース部11cに格納し、必要であれば、所定口座から利用料金の引き落としを行うための課金処理を行う。同時に正当な返却であることを駐車管理装置3に通知すると、駐車管理装置3はこれを受けて、車両返却処理を完了する。
【0031】
上記の説明から明らかなように、本発明による共用車両管理システムでは、カードリーダなどの電子カード処理機器を車両2に装備せず、複数の車両2を管理する駐車管理装置3側に装備させているので、共用車両2自体のオプション経費が低減され、またこの駐車管理装置3が車両貸出時と車両返却時に該当ユーザが差し出す電子カード4から読み取る情報により該当駐車エリアに駐車されている車両2を把握することが可能となるので、車両2にGPS等の位置情報取得機構を搭載して車両2の駐車位置を把握するという必要はなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による共用車両管理システムの1つの実施形態を示す模式図
【図2】管理センタに設置された車両管理サーバやデータベースサーバの機能構成図
【図3】ユーザデータベース部のデータファイル構造図
【図4】車両管理データベース部のデータファイル構造図
【図5】貸出実績データベース部のデータファイル構造図
【図6】駐車管理装置の機能構成図
【図7】車載コントローラの機能構成図
【図8】共用車両管理システムにおける典型的な運用手順を示す説明図
【符号の説明】
1 管理センタ
2 共用車両
3 駐車管理装置
5 ユーザ端末
4 電子カード
8 インターネット
9 携帯電話通信網
10 車両管理サーバ
10c 予約管理部
11 データベースサーバ
20 車載コントローラ
20a 予約情報管理部
20b 車両制御部
21 回線通信部
22 ドアロック・アンロック機構
25 ハザードランプ
30 電子カード処理ユニット
30a カードリーダ
30b カードライタ
31 キーマトリックス
32 データ処理部
33 通信ユニット

Claims (4)

  1. ユーザによる共用車両の貸出申し込みに基づいて貸し出しすべき共用車両を特定する車両管理サーバと、前記各共用車両に搭載されるとともに貸出準備のための機器制御を行うコントローラとからなる共用車両管理システムにおいて、
    車両貸出ユーザの個人認証のために用いられる電子カードを読み取る電子カード処理ユニットと電子カードから読み取った個人情報を前記車両管理サーバに伝送する通信ユニットを備えた駐車管理装置が共用車両の駐車エリアに設置されており、かつ
    前記車両管理サーバは共用車両の貸出予約を行った車両貸出ユーザの個人認証を前記駐車管理装置から伝送された個人情報に基づいて行った後該当共用車両のコントローラに貸出準備の実行命令を送ることを特徴とする共用車両管理システム。
  2. 前記コントローラは前記貸出準備として照明機器の点灯と車両ドアの開錠とを行うことを特徴とする請求項1に記載の共用車両管理システム。
  3. 前記駐車管理装置の電子カード処理ユニットは、共用車両貸出開始時の電子カード処理においては投入された電子カードに前記車両管理サーバから受けた貸出共用車両のIDを記録し、共用車両貸出終了時の電子カード処理においては投入された電子カードから返却共用車両のIDを読み取って前記車両管理サーバに送ることを特徴とする請求項1又は2に記載の共用車両管理システム。
  4. 前記車両管理サーバと前記駐車管理装置との間の通信はインターネットを介して行われ、前記車両管理サーバと前記コントローラとの間の通信は携帯電話通信網を介して行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の共用車両管理システム。
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