JP2004226059A - 電子レンジ - Google Patents

Abstract

【課題】操作盤のメンブレイン板が結合される部分の空気が外部に円滑に排出されるようにして、メンブレイン板と表面シートの付着を容易にするだけでなく、操作盤の外観を美麗に維持することができる電子レンジを提供する。
【解決手段】飲食物を収納する調理室と、飲食物を調理する加熱部と、電子レンジの動作を制御する操作盤２０とを含んでなり、前記操作盤２０は、パネルケース２１と、前記パネルケース２１の前面に装着されるメンブレイン板２２と、前記メンブレイン板２２を結合するため、前記パネルケース２１の前面の所定部位に形成されたメンブレイン板結合部２７と、前記メンブレイン板結合部２７と前記メンブレイン板２２間に存在する空気を排出させるため、前記メンブレイン板結合部２７に設けられる空気排出溝３１とを含む。
【選択図】図３

Description

本発明は電子レンジ係り、より詳しくは操作盤メンブレインの空気排出構造を改善した電子レンジに関するものである。

一般に、電子レンジは高周波を用いて飲食物を調理するもので、飲食物を内部から加熱する誘電加熱方式で飲食物を調理する装置である。かかる電子レンジは、飲食物を収納する調理室と、該調理室の内部に高周波を供給するマグネトロンとを備える。電子レンジの前面には調理室を開閉するためのドアが取り付けられ、マグネトロンなどの各種の電装品を収容する電装室の前面には、電子レンジの動作制御のための多数の操作パッドと動作状態を表示する表示部とを有する操作盤が設けられる。

図１に示すように、このような操作盤は、パネルケース１の前面に結合された薄板状のメンブレイン板２と、該メンブレイン板２の前面に付着され、表面に多数の操作記号が印刷された表面シート３と、パネルケース１の後面に結合される回路基板４とを含む。パネルケース１の上部には、ＬＣＤ又はタッチスクリーンなどからなる表示部５が装着される開口６が設けられる。

また、パネルケース１の前面には、メンブレイン板２が結合できるように所定深さで陥没した平面状のメンブレイン板結合部８が設けられる。メンブレイン板２は通常の両面接着テープ（図示せず）又は接着剤などにより結合部８に付着され、表面シート３はメンブレイン板２の前面に同一方式で付着される。

しかし、このような電子レンジの操作盤は、メンブレイン板２と表面シート３が接着テープ又は接着剤により付着される過程で、接着部に空気が流入する場合、気泡により表面シート３又はメンブレイン板２が浮かび上がり、この気泡は除去し難いという問題点があった。

また、このような電子レンジの操作盤は、電子レンジを使用する過程で、メンブレイン板２及び表面シート３とパネルケース１間の接着部に存在する空気が周辺温度の影響により膨張する場合、表面シート３が膨らむなど、美観が良くないという欠点があった。

したがって、本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的は、操作盤のメンブレイン板が結合される部分の空気が外部に円滑に排出されるようにして、メンブレイン板と表面シートの付着を容易にするだけでなく、操作盤の外観を美麗に維持することができる電子レンジを提供することにある。

前記のような目的を達成するため、本発明は、飲食物を収納する調理室と、飲食物を調理する加熱部と、電子レンジの動作を制御する操作盤とを含んでなり、前記操作盤は、パネルケースと、前記パネルケースの前面に装着されるメンブレイン板と、前記メンブレイン板を結合するため、前記パネルケースの前面の所定部位に形成されたメンブレイン板結合部と、前記メンブレイン板結合部と前記メンブレイン板間に存在する空気を排出させるため、前記メンブレイン板結合部に設けられる空気排出溝とを含む電子レンジを提供する。

前記操作盤は、前記メンブレイン板の前面に付着され、前記メンブレイン板より大きく、外面に操作記号が印刷された表面シートと、前記表面シートを前記パネルケースに付着するため、前記メンブレイン板結合部の外郭の前記パネルケースに設けられるシート付着部とをさらに含み、前記空気排出溝は前記シート付着部に延長される。

前記空気排出溝には、前記パネルケースの後面まで前記パネルケースに形成された少なくとも一つの空気排出孔が設けられる。

本発明による電子レンジの操作盤は、パネルケースのメンブレイン板結合部及びシート接着部に形成される空気排出溝と空気排出孔を通じて、メンブレイン板と表面シートが接着する部分に残存する空気が外部に排出されるので、メンブレイン板と表面シートの付着が容易であるだけでなく、表面シートが空気の膨張により膨らむ現象が発生しないので、操作盤の外観を美麗にする効果がある。

以下、本発明による好ましい実施形態を添付した図面に基づいて詳細に説明する。
図２に示すように、本発明による電子レンジは、本体１０の内部が、飲食物の調理のための調理室１１と、各種の電気部品を内装する電装室１２とに区画される。調理室１１は飲食物の収納ができるように前面が開放され、開放前面には調理室１１の開閉のためのドア１３が取り付けられ、調理室１１の内部には飲食物の搭載のための回転トレイ１４が回転可能に設けられる。

電装室１２の内部には、調理室１１内に高周波を供給するための通常のマグネトロン１６と、該マグネトロン１６に高電圧を供給するための高圧トランス１７及び高圧コンデンサ１８、電装室１２の冷却のための循環ファン１９などの各種の電気部品が設けられる。電装室１２の前面には、使用者が機器の動作を制御し得るように、多数の操作部と、動作状態を表示する表示部とが設けられた操作盤２０が設けられる。

図３及び図４に示すように、かかる電子レンジの操作盤２０は、電装室１２の前面に対応する大きさのパネルケース２１の前面に結合されるメンブレイン板２２と、該メンブレイン板２２の前面に付着される表面シート２３と、電子レンジの動作制御のため、パネルケース２１の後面部に設けられる回路基板２４とを含む。

メンブレイン板２２は多数の操作パッド２２ａを有する薄板状のパネルからなり、表面シート２３は、その前面にメンブレイン板２２の操作パッド２２ａに対応する位置に多数の操作記号２３ａが印刷された膜状に構成される。表面シート２３は、メンブレイン板２２及びその周囲を完全に覆うため、メンブレイン板２２より大きく形成される。また、操作盤２０は、パネルケース２１の上部に設けられたＬＣＤ、タッチスクリーンなどからなる表示部２６を含む。

パネルケース２１の前面には、メンブレイン板２２が収容され結合されるように所定深さで陥没し、メンブレイン板２２の大きさに対応する大きさの平面状のメンブレイン板結合部２７が形成され、メンブレイン板結合部２７の外郭部には表面シート２３が付着されるシート接着部２８が設けられる。前記メンブレイン板２２は通常の両面接着テープ、接着剤などを介してメンブレイン板結合部２７に付着され、表面シート２３はメンブレイン板２２の前面及びシート接着部２８に同一方式で付着される。

図３及び図４に示すように、本発明は、操作盤２０の製造過程において、メンブレイン板２２と表面シート２３をパネルケース２１に付着するとき、パネルケース２１との接着部に存在する空気が外部に容易に排出されるようにするため、パネルケース２１のメンブレイン板結合部２７及びシート接着部２８に空気排出溝３１，３２が形成される。

この空気排出溝３１，３２は互いに連通する複数の溝からなる。メンブレイン板結合部２７の空気排出溝３１とシート接着部２８の空気排出溝３２も互いに連通する。この空気排出溝３１，３２には、空気がパネルケース２１の後方に排出されるように、空気排出溝３１，３２からパネルケース２１の後方に貫通した複数の空気排出孔３３が設けられる。

このような空気排出溝３１，３２と空気排出孔３３は、操作盤２０の製造過程において、メンブレイン板２２及び表面シート２３を付着するとき、メンブレイン板２２とメンブレイン板結合部２７との間、又は表面シート２３とシート接着部２８との間に存在する空気が空気排出溝３１，３２と空気排出孔３３を通じて外部に排出されるようにすることにより、メンブレイン板２２と表面シート２３の接着部に気泡が残存しないようにするとともに、これらを易しく付着し得るようにする。

また、本発明は、メンブレイン板２２と表面シート２３間の接着部に空気が残存しないようにすることにより、電子レンジの動作中にメンブレイン板２２及び表面シート２３に熱が加わってもメンブレイン板２２及び表面シート２３が空気の膨張により膨らむ現象が発生しないので、操作盤２０に美麗な外観を与える効果があるものである。

従来の電子レンジの操作盤の構造を示す分解斜視図である。 本発明による電子レンジの構造を示す斜視図である。 図２に示す電子レンジの操作盤の構造を示す分解斜視図である。 図２に示す電子レンジの操作盤の構造を示す横断面図である。

符号の説明

１０ 本体
１１ 調理室
１２ 電装室
１３ ドア
１４ トレイ
１６ マグネトロン
１７ 高圧トランス
１９ 冷却ファン
２０ 操作盤
２１ パネルケース
２２ メンブレイン板
２３ 表面シート
２４ 回路基板
２６ 表示部
２７ メンブレイン板結合部
２８ シート接着部
３１ 空気排出溝
３２ 空気排出溝
３３ 空気排出孔

Claims (19)

1. 飲食物を収納する調理室と、
   飲食物を調理する加熱部と、
   電子レンジの動作を制御する操作盤とを含んでなり、
   前記操作盤は、
   パネルケースと、
   前記パネルケースの前面に装着されるメンブレイン板と、
   前記メンブレイン板を結合するため、前記パネルケースの前面の所定部位に形成されたメンブレイン板結合部と、
   前記メンブレイン板結合部と前記メンブレイン板間に存在する空気を排出させるため、前記メンブレイン板結合部に設けられる空気排出溝とを含むことを特徴とする電子レンジ。
2. 前記操作盤は、
   前記メンブレイン板の前面に付着され、前記メンブレイン板より大きく、外面に操作記号が印刷された表面シートと、
   前記表面シートを前記パネルケースに付着するため、前記メンブレイン板結合部の外郭の前記パネルケースに設けられるシート付着部とをさらに含み、
   前記空気排出溝は前記シート付着部に延長されることを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
3. 前記空気排出溝には、前記パネルケースの後面まで前記パネルケースに形成された少なくとも一つの空気排出孔が設けられることを特徴とする請求項２に記載の電子レンジ。
4. 前記メンブレイン板結合部は、前記空気排出溝から前記パネルケースを介して前記パネルケースの後面まで形成された少なくとも一つの空気排出孔を有することを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
5. 前記加熱部は、高周波を発生するマグネトロンを含むことを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
6. 前記操作盤は、
   前記電子レンジの動作を制御するため、前記パネルケースの後面に装着される回路基板と、
   前記電子レンジの動作状態を表示する表示部をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
7. 前記空気排出溝は互いに連通する補助溝を含むことを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
8. 前記空気排出溝は、前記メンブレイン板が前記メンブレイン板結合部に結合されると、前記メンブレイン板結合部と前記メンブレイン板間に存在する空気を排出させることを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
9. 前記電子レンジは壁掛け型電子レンジであることを特徴とする請求項１に記載の電子レンジ。
10. 前記空気排出溝は前記メンブレイン板結合部、前記メンブレイン板、及び前記表面シート間に存在する空気を排出させることを特徴とする請求項２に記載の電子レンジ。
11. 飲食物を収納する調理室と、
    飲食物を調理する加熱部と、
    調理装置の動作を制御する操作盤とを含んでなり、
    前記操作盤は、
    一つ以上の排出溝を有するパネルケースと、
    前記パネルケースに装着される操作板とを含み、
    前記一つ以上の空気排出溝は前記操作板と前記パネルケース間に存在する空気を排出させることを特徴とする調理装置。
12. 前記一つ以上の空気排出溝は前記操作板と前記パネルケース間の界面から空気を排出させる少なくとも一つの空気排出孔を含むことを特徴とする請求項１１に記載の調理装置。
13. 前記操作盤は前記操作板を覆う表面シートをさらに含み、
    前記一つ以上の空気排出溝は前記表面シートと前記パネルケース間の界面に延長されることを特徴とする請求項１２に記載の調理装置。
14. 前記操作板は前記パネルケースの前面の第１面に装着され、
    前記表面シートは前記パネルケースの前面の第２面に装着され、
    前記一つ以上の空気排出溝は前記表面シート、前記操作板、及び前記パネルケース間に存在する空気を排出させることを特徴とする請求項１３に記載の調理装置。
15. 前記加熱部は高周波を発生するマグネトロンを含むことを特徴とする請求項１２に記載の調理装置。
16. 飲食物を収納する調理室と、
    飲食物を調理する加熱部と、
    層状構造のパネル部を有し、前記パネル部間の界面から空気を排出させるため、前記パネル部間に設けられた少なくとも一つの空気排出溝を含む操作盤とを含んでなることを特徴とする調理装置。
17. 前記空気排出溝は前記パネル部間に存在する空気を排出させる少なくとも一つの空気排出孔を含むことを特徴とする請求項１６に記載の調理装置。
18. 前記加熱部は高周波を発生するマグネトロンを含むことを特徴とする請求項１６に記載の調理装置。
19. 前記調理装置は壁掛け型電子レンジであることを特徴とする請求項１８に記載の調理装置。
    
    

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