JP2003207140A - 加熱調理器などの操作機構 - Google Patents

加熱調理器などの操作機構

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JP2003207140A
JP2003207140A JP2002010403A JP2002010403A JP2003207140A JP 2003207140 A JP2003207140 A JP 2003207140A JP 2002010403 A JP2002010403 A JP 2002010403A JP 2002010403 A JP2002010403 A JP 2002010403A JP 2003207140 A JP2003207140 A JP 2003207140A
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panel substrate
circuit board
electronic unit
outer frame
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Kentaro Okamoto
健太郎 岡本
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部を構成するパネル部のデザイン変更や
補修に際して、容易且つ速やかに対処でき、しかもコス
ト的にも有利な操作機構を提供する。 【解決手段】 調理メニュー等を設定する操作部25
と、この操作部25の裏側に配置され複数のスイッチや
電子部品等を実装した回路基板44,45からなる電子
ユニット27を有する操作機構において、前記操作部2
5は、パネル部26を構成するパネル基板29と、この
パネル基板29の外周囲を形成する外枠部28とを具備
し、これらパネル基板29と外枠部28とを別部材にて
組立てる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏側に電子ユニッ
トを配置し調理メニュー等を設定する操作部を有する加
熱調理器などの操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱調理器として、例えば電子レ
ンジにおける操作機構としては、内部に加熱室を有する
筐体の前面部に操作部が設けられ、この操作部は、加熱
調理するためのメニューや加熱条件等を適宜設定できる
機能を有するもので、その裏側内方に操作部に応答する
電子ユニットが配置されている。この電子ユニットは、
プリント基板等の回路基板に、必要な電子部品等を実装
してなるもので、その回路基板はねじ止めなど適宜の取
付手段にて前記操作部に取付固定されている。
【0003】そこで図8は、従来の操作機構の一例とし
て、その概略構成を分解して示したもので、図示しない
電子レンジの筐体の前面には操作部1が設けられ、これ
は全体に矩形箱状をなし後面側を開放した形状にあっ
て、その前面たる外表面をパネル部2とし、その周りを
外枠部3とする構成としている。そのうち、パネル部2
は、上記外枠部3と一体に樹脂成形されたパネル基板4
と、このパネル基板4の上面に貼着されたパネルシート
5とからなるとともに、パネル基板4には上部に貫通し
た矩形の窓部6を有し、その下方領域には後述するスイ
ッチ作動部7(図中、二点鎖線で領域のみ示す)を設け
ている。そして、前記パネルシート5は、上記パネル基
板4と対応した配置構成にあって、上記窓部6に対応し
た透明な透視部8、および上記スイッチ作動部7に対応
した位置には各種の操作キー9を備えていて、パネル基
板4とともにパネル部2として機能する。
【0004】一方、このような操作部1を構成する外枠
部3の裏側内方には、電子ユニット10を配置し図示し
ないが適宜の取付手段にて取付固定している。この電子
ユニット10は、例えば2枚(第1,第2)の回路基板
11,12を具備してなり、特に前面側(図示左側)の
第1の回路基板11には、上記パネル基板4の窓部6に
対応する表示器13や、上記スイッチ作動部7に対応す
る各種スイッチ部14(具体構成は省略し図中、二点鎖
線にて領域のみを示す)を有するとともに、電子レンジ
の作動全般を制御するマイクロコンピュータ等の電子部
品(図示せず)を実装していて、第2の回路基板12と
は電気的にフラットケーブル15にて接続されている。
尚、第2の回路基板12には図示しないがインバータ等
を構成する電子部品を実装している。
【0005】しかして、操作部1に電子ユニット10を
組み込むことにより、使用者に対し窓部6および透視部
8は、表示器13による調理メニューや時間等を知らせ
る表示部として機能し、一方、押圧操作される操作キー
9およびスイッチ作動部7は、スイッチ部14に対して
電子レンジ使用時のキー操作部として機能するものであ
る。この場合、表示部として機能する透視部8の曇り止
めとするために、従来ではパッキン16を、パネル基板
4の窓部6周縁と電子ユニット10間で挟持し、気密構
成とすることで透視部8への気流の進入を防止する対策
構造としている。
【0006】ここで、前記スイッチ作動部7について概
述すると、上記のように各種操作キー9と第1の回路基
板11の各種スイッチ部14との間にスイッチ作動部7
は介在されていて、今選択された任意の操作キー9が押
圧操作されたとき、これに対応した部位が弾性変形し所
謂スイッチ作動部7の弾性変位により、これと対応する
スイッチ部14をオン操作する伝達機能をなすもので、
その構成は一般的に採用されているようにパネル基板4
にスパイラルな切り込みを設けて弾性変形が容易な部位
を複数個所に形成してなるものである。
【0007】ところで、この種電子レンジとしては調理
機能や調理容量(一度に加熱できる量)等に応じてデザ
イン変更し、キー操作部も異なる配置構成とするなど複
数の機種構成として提供されている。例えば、加熱調理
を多機能化した場合には、各種の操作キー9やスイッチ
作動部7およびスイッチ部14も増大することとなり、
従って上記操作部1に代えて新たにデザインを施した操
作部を設けることになる。即ち、上記電子ユニット10
を始めパネル部2であるスイッチ作動部7を有するパネ
ル基板4や、操作キー9を有するパネルシート5のデザ
イン構成を変更する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記操作部
1の構成では、パネル基板4は外枠部3と一体に形成さ
れているため、パネル部2(パネル基板4)のみの変更
であって外枠部3としての大きさや形状は変わらない場
合であっても、新たな操作部として全体を製作する必要
があり、所謂新規に樹脂成形用の型をその都度製作せね
ばならず、従って製造コストの高騰や、型製作のために
相当の期間を要するなどの問題を有していた。その他、
上記パネル基板4は、調理メニュー等を設定するとて頻
繁に押圧操作されることから、破損等の不具合を生じる
ことも考えられ、この場合でもやはり外枠部3を含む操
作部1全体を取り替えねばならず、無駄となることが予
測される。
【0009】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、操作部を構成するパネル基
板と外枠部とを別部材による組立構成として、パネル部
のデザイン変更や補修等に際して容易且つ速やかに対処
でき、しかもコスト的にも有利な加熱調理器などの操作
機構を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器などの操作機構は、調理メニュ
ー等を設定する操作部と、この操作部の裏側に配置され
複数のスイッチや電子部品等を実装した回路基板からな
る電子ユニットを有するものにおいて、前記操作部は、
パネル部を構成するパネル基板と、このパネル基板の外
周囲を形成する外枠部とを具備してなり、これらパネル
基板と外枠部とを別部材にて組立構成としたことを特徴
とする(請求項1の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、外枠部の変更を伴わ
ないパネル部の各種のデザイン変更に対して、小型のパ
ネル基板の型製作で対応でき、型製作期間の短縮や製造
コストの低減に極めて有効である。また、実使用におい
て、パネル部の操作キーによる押圧操作を受けることか
らパネル基板が、最も不具合を生じ易いものの、この場
合もパネル基板のみ交換修理すればよく無駄なく補修が
できる。
【0012】そして、請求項1記載のものにおいて、パ
ネル部は、パネル基板の前面を覆うように各種操作キー
を配置したパネルシートを取着してなることを特徴とす
る(請求項2の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、パネル基板はパネル
シートにより覆われるので、外枠部との別部材の構成に
あることから、該パネル基板は、その彩色や光沢など自
然色の材料を自由に選択利用できてコスト低減が可能
で、また、パネル基板としての強度や難燃性などの適正
材料を採用できる点でも設計的に有利である。
【0014】また、請求項1記載のものにおいて、パネ
ル基板と外枠部とは、着脱可能な取付手段にて組立構成
されていることを特徴とする(請求項3の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、上記請求項1の発明
が有する効果に加えて、パネル基板と外枠部との分解組
立が容易で、且つパネル基板の交換修理も効率良く容易
にできる。
【0016】また、請求項1記載のものにおいて、電子
ユニットが有する表示器に対応して、パネル基板には開
口する窓部を設けるとともに該窓部の前面を透明部材に
て覆う構成にあって、前記窓部の周縁から後方に複数の
筒状リブを延出して設け、この各リブの端部が前記電子
ユニットに夫々密着する構成としたことを特徴とする
(請求項4の発明)。
【0017】斯かる構成によれば、窓部を囲う複数の筒
状リブの端部を、後方に位置する電子ユニットと密着さ
せたので、当該窓部には操作部の内方とは気密に遮断さ
れ、従って窓部の透明部材が曇ることを防止でき、且つ
従来の曇り防止用のパッキンを介在して組立てる場合に
比し、電子ユニットの組み込むことに併せて複数のリブ
で気密構成とすることができて、組立簡単にしてコスト
的にも有利となる。
【0018】そしてまた、請求項4記載のものにおい
て、複数のリブが電子ユニットに密着する構成は、その
うちの少なくとも一つが表示器の外表面に密着するとと
もに、他の一つは回路基板に密着する構成としたことを
特徴とする(請求項5の発明)。
【0019】斯かる構成によれば、上記請求項4の発明
が有する効果に加えて、複数のリブのうちの一つは、直
接表示器および回路基板の夫々異なる面に密着させるよ
うにしたので、該表示器に対応した窓部内への気密性を
保持するに有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子レンジの操作
機構に適用して示す、図1ないし図5を参照して説明す
る。まず図2は、電子レンジの全体構成を示す斜視図
で、外殻を形成する箱状の筐体21の内部には、前面を
開口した加熱室22を形成するとともに、この加熱室2
2内の底部には、被加熱物を載置する回転皿23が設け
られ、加熱調理時に図示しないモータにより回転駆動さ
れる。尚、この加熱室22の右側には図示しない機械室
が設けられ、被加熱物を加熱調理する加熱手段として加
熱室22にマイクロ波を供給するマグネトロン等のマイ
クロ波発振器や導波管、およびマグネトロンや後述する
電子ユニットを冷却する冷却ファンなどを配設してい
る。
【0021】そして、前記筐体21の前面部には、加熱
室22の前面開口部を開閉する扉24を回動可能に設け
るとともに、この扉24と並列位置に操作機構を構成す
る操作部25を設けている。この操作部25は、使用者
が加熱調理するメニュー等に応じて前面のパネル部26
を選択操作し、更には加熱条件や時間等を設定するもの
である。しかるに、図1は、操作機構を構成する操作部
25の具体的構成を説明するための分解斜視図で、併せ
て操作部25の裏側内方に配設される電子ユニット27
の概略構成を示している。
【0022】まず、操作部25の概略構成について述べ
ると、これは外表面に後述する操作キー等を有する上記
パネル部26と、このパネル部26の外周囲に設けられ
該パネル部26を取付支持する矩形枠状の外枠部28と
から構成されている。具体的には、上記パネル部26
は、樹脂製で矩形平板状をなすパネル基板29と、この
パネル基板29の全表面を覆うように例えば貼付された
柔軟性を有する樹脂製のパネルシート30とから構成さ
れる。
【0023】そのうち、パネルシート30には、上部に
透明な矩形の透視部31を有して、該透視部31を除く
表面には印刷等による文字表示や意匠的彩色が施される
とともに、下半部には加熱調理に係わる調理メニューや
加熱条件等を設定する複数の各種操作キー32を配設し
ている。一方、パネル基板29は、前面は平坦状をなし
て上部に前記透視部31と対応する位置に貫通開口した
窓部33を有し、その下方には前記操作キー32に対応
して具体的には図示しないが複数のスイッチ作動部34
(図中、二点鎖線で領域のみ示す)を備えている。この
スイッチ作動部34は、操作キー32の個々に対応して
例えばスパイラルな切り込みが形成されて弾性変形に富
んだ部位を設けてなるもので、操作キー32が押圧操作
されたときの押圧変位を後述する電子ユニット27のス
イッチ部分に伝達する。
【0024】更に、このパネル基板29の裏側の左右両
側には、後方に延びる複数のフック部35を突設し、ま
た上記窓部33の周縁には2つ(第1,第2)の角筒状
のリブ36,37を突設している。図3は、このパネル
基板29の特には上記各リブ36,37を裏面側からみ
た拡大斜視図で、図示するように第1のリブ36は低
く、第2のリブ37は大きく突出していて、高さは異な
るが窓部33を囲むように言わば二重壁構成をなしてい
る。また、同じく裏面の中央部から下方において、同じ
高さの例えば2個の円筒状の第1の取付ボス38を後方
に突設するとともに、4隅部にはこれより低い円筒状の
第2の取付ボス39を夫々突設しており、因みにこの第
2の取付ボス39の突出高さは、前記第2のリブ37と
略同一としている。
【0025】一方、このようなパネル部26(パネル基
板29)を支持するとともに操作部25を構成する前記
外枠部28にあっては、前面に大きな矩形の開口部40
を有し、後面は全体が開放した矩形枠状をなしている。
上記開口部40は、上記パネル基板29の外形より若干
小さく、その周縁は一段窪んだ内方フランジ部41を形
成するとともに、このフランジ部41の左右両側には前
記フック部35と対応する係合孔42を複数形成してい
る。
【0026】即ち、内方フランジ部41を有する矩形の
窪み部分は、前記パネル基板29の外形形状と略同一で
収納可能な大きさにあり、従って各フック部35が対応
する係合孔42に嵌合され弾性的に抜け止め状態に係合
保持されることで、該パネル基板29は外枠部28の前
面と略面一に着脱可能に取付支持される。また、この内
方フランジ部41の4隅部には、上記第2の取付ボス3
9を挿通する挿通孔43を設けている。斯かる構成の外
枠部28は、開放端部に突設されたねじ止め片28aや
係合片28bを利用して、後述する電子ユニット27を
取付けた後に、図2に示す筐体21の前面にねじ止め手
段や係合手段により取付固定され、以って操作部25が
組み付けられる。
【0027】次いで、上記操作部25の裏側に配設され
た電子ユニット27につき、図1を参照して述べる。こ
の電子ユニット27は、回路基板として本実施例では2
枚のプリント基板からなる第1,第2の回路基板44,
45と、これら回路基板44,45に夫々実装した各種
電子部品(図示省略)、および各回路基板44,45を
電気接続した接続線としてのフラットケーブル46とか
ら構成される。
【0028】そのうち、第1の回路基板44には、前記
操作部25の表示部として機能する透視部31および窓
部33と対応する位置に、液晶ディスプレイや蛍光表示
管等による表示器47や、電子レンジの作動全般を制御
するマイクロコンピュータ等を電子部品として実装する
とともに、前記パネル部26の各種操作キー32と対応
するタクトスイッチ等の複数のスイッチ部48(具体的
には省略し図中、二点鎖線にて領域のみ示す)を電子部
品として実装している。
【0029】これに対し、第2の回路基板45には、前
記加熱室22内の回転皿23を駆動するモータの通断電
をするリレーや、マイクロ波発振器の通断電をするイン
バータ構成部品等を電子部品として実装するとともに、
電源部たる電源トランスを電子部品として実装してい
る。尚、第1の回路基板45には、パネル基板29の第
1の取付ボス38と対応する位置に、これを挿通可能な
取付孔49を設け、また4隅部には第2の取付ボス39
に対応してねじ孔50を形成していて、ねじ51をねじ
孔50を通して第2の取付ボス39に締め付け固着さあ
れている。一方、第2の回路基板45は、上記第1の回
路基板44の背後に突出された第1の取付ボス38の端
面に当接した状態にて、ねじ52により締め付け固定さ
れている(後述する図5参照)。
【0030】次に、上記構成の操作部25の組立手順お
よび該操作部25への電子ユニット27の取付手順につ
き、図1および図4,図5を参照して述べる。尚、図4
は操作部25の正面図で、図5は図4のA−A線に沿っ
て切断して示す要部の拡大断面図である。まず、図1中
に示すパネル基板29を、外枠部28に組み込む。この
場合、パネル基板29の両側のフック部35を、係合孔
42に弾性的に嵌合して抜け止め状態に係合保持させ
る。このとき同時に、4隅部の第2の取付ボス39は、
挿通孔43を貫通するので組立作業は支障なくできる。
これにより、パネル基板29は、その外周縁部が窪み部
分である内方フランジ部41上に収納された状態に密着
し、且つ着脱可能な状態に組み込まれる。
【0031】そして、このように組立構成されたパネル
基板29の裏面にあって、外枠部28の内方に位置して
電装ユニット27を取付ける。具体的には、パネル基板
29の第2の取付ボス39は、外枠部28の挿通孔43
を経て後方に突出しているので、この取付ボス39の端
面に、まず第1の回路基板44の4隅部が当接するよう
に、且つねじ孔50と対峙した位置に宛がわれる。この
場合、特に図5の断面図から明らかなように、2個の第
1の取付ボス38(1個のみ示す)は、第1の回路基板
44の取付孔49を貫通して後方に突出することで第1
の回路基板44との位置決めができるとともに、第1の
リブ36を表示器47の外表面に当接させ、また第2の
リブ37を第1の回路基板44の外表面たる前面に当接
させた状態に配置する。
【0032】この状態から、上記各ねじ孔50を通して
第2の取付ボス39にねじ51を夫々締め付けることに
より、パネル基板29と第1の回路基板44とは結合さ
れる。同時に、この結合により上記第1のリブ36は、
表示器47の外表面に密着保持され、また第2のリブ3
7は第1の回路基板44の前面に密着状態に保持され
る。しかも、4隅部をねじ51にて結合したので第1の
回路基板44はパネル基板29に対して堅固に取付固定
され、該回路基板44自身の反り等の変形防止に有効に
組立構成される。加えて、2個の第1の取付ボス38
が、第1の回路基板44の取付孔49に挿通されて互い
の位置決めができ、パネル基板29の複数のスイッチ作
動部34と第1の回路基板44の複数のスイッチ部48
とが、夫々対応した位置に組立てられる。
【0033】次に、このように第1の回路基板44を取
付けた後、その背後にフラットケーブル46にて電気的
接続された第2の回路基板45を取付固定する。この場
合、特に図5から明らかなようにパネル基板29から延
出された第1の取付ボス38は、第1の回路基板44を
挿通して後方に突出しているので、この第1の取付ボス
38の端面に第2の回路基板45の前面側を当接させ、
該回路基板45の図示しないねじ孔を第1の取付ボス3
8と対峙する位置に宛がい、後方からねじ53にて締付
け固定する。従って、第2の回路基板45も第1の取付
ボス38を介してパネル基板29に取付固定され、第1
の回路基板44と所定の間隔を存して並設され、以って
電子ユニット27の組み込みが終了する。尚、上記2枚
の回路基板44,45間に、図示しない仲介部材を介し
て所定間隔を堅固に保持する構成としても良い。
【0034】そして、上記のようにパネル基板29,外
枠部28,電子ユニット27を組立てた後のパネル基板
29の前面に、その全面を覆った状態にパネルシート3
0を貼着する。従って、パネル基板29は、図4の正面
図に示すように透視部31から窓部33が見える以外は
パネルシート30にて完全に覆われる。斯くして、パネ
ルシート30とパネル基板29とからパネル部26が構
成され、このパネル部26と外枠部28とから構成され
る操作部25に、電子ユニット27を取付固定したもの
を、筐体21の前面にねじ止め手段や係合手段等を適宜
用いた取付手段にて組み付け、操作部25の組立作業は
終了する。尚、上記のように組立てた状態で、前方から
パネルシート30の所望の操作キー32を押圧すれば、
それに対応したスイッチ作動部34を経て電子ユニット
27のスイッチ部48が動作して操作部25の操作が受
け付けられ、それに基づいて、電子レンジの作動が制御
される。
【0035】このように、上記構成によれば次の効果を
有する。即ち、操作部25を構成するうちのパネル基板
29と、このパネル基板29の外周囲を形成する外枠部
28とを別部材にて組立構成としたことにより、外枠部
28の変更を伴わないパネル部26の各種のデザイン変
更に対して、小型のパネル基板29の型製作で対応で
き、デザイン変更に伴う型製作期間の短縮や製造コスト
の低減に極めて有効である。また、実使用において、パ
ネル部26の各種操作キー32による押圧操作を受ける
パネル基板29は、破損等の不具合を生じ易いものの、
斯かる場合にもパネル基板29のみ交換修理すればよく
無駄なく補修ができる。しかも、パネル基板29と外枠
部28とは、フック部35を利用した着脱可能な取付手
段にて組立構成され、また電子ユニット27も簡単なね
じ止め手段を用いているので、操作機構全体の分解が容
易であるばかりか、パネル基板29と外枠部28との分
解組立が容易で、且つパネル基板29自身の交換修理も
容易にできる。
【0036】また、パネル基板29は、その前面に各種
操作キー32を有するパネルシート30を貼着してパネ
ル部26を構成してなるもので、従って当該パネル基板
29はパネルシート30により全面が覆われ、且つ前記
外枠部28とは別部材にあることから、該パネル基板2
9は、その彩色や光沢など自然色の材料を任意に選択利
用できてコスト低減が可能であるばかりか、パネル基板
29として或は外枠部28として夫々強度や難燃性など
の適正材料を選択採用でき、設計的にも都合良く有利で
ある。
【0037】一方、電子ユニット27が有する表示器4
7に対応して、パネル基板29の窓部33の前面をパネ
ルシート30の透視部31にて覆う表示部構成としてい
るが、その窓部33の周縁から後方に延出して複数(第
1,第2)の筒状リブ36,37を設けるとともに、そ
の端部が前記電子ユニット27に夫々密着する構成とし
た。具体的には、複数のリブ36,37のうちの第1の
リブ36は、表示器47の外表面に直接密着させ、また
他の第2のリブ37は第1の回路基板44の前面に密着
する構成とした。従って、透視部31で覆われた窓部3
3は、周りを第1,第2のリブ36,37の所謂2重壁
で囲まれるとともに、異なる面で密着した気密構成が得
られ、窓部33内に操作部25内方から気流が侵入して
透視部31を曇らせるようなことはない。
【0038】このことから、従来構成にて述べた如き曇
り防止用のパッキンを用意して組立てる必要もなく、本
構成では単に電子ユニット27を組み込むことで第1,
第2のリブ36,37による気密構成を得ることができ
て、組立作業が簡単にしてコスト的にも有利となる。ま
た、第1,第2の筒状リブ36,37は、小型化された
パネル基板29と型成形にて容易に形成できる点でも有
利である。
【0039】尚、上記のような曇り防止のための気密構
成は、上記構成に限らず種々展開可能で、例えば図6の
(a),(b),(c)は、夫々異なる形態の変形例を
示す要部の拡大断面図にあって、特には上記パネル基板
29の第1のリブ36に代えて以下のように夫々変形し
たもので、他は共通の構成にある。まず、同図(a)に
あっては、パネル基板53の窓部54の周縁から後方に
突出された第1のリブ55が、窓部54内方に向けて傾
斜するテーパ状をなすとともに、その端部に平坦状の面
接触部55aを設けたもので、第1の回路基板44が有
する表示器47の外表面に比較的広い面を介して接触し
気密性を得る構成にあって、上記実施例と略同様に透視
部56の曇り止め効果が得られる。
【0040】また、同図(b)に示したものは、パネル
基板57の窓部58周縁から突出した第1のリブ59
が、その後方端部を先細とする線接触部59aを形成し
たもので、表示器47の外表面との接触性が良好で、更
に気密性が向上し透視部60の曇り止め効果の向上が期
待できる。そして、同図(c)に示したパネル基板61
は、上記(a)実施例と類似する窓部62内方に傾斜す
るテーパ状の第1のリブ63を有して、その端部の背面
には複数条の溝を形成してなる溝状接触部63aを形成
したものである。従って、表示器47と接触する溝状接
触部63aは、窓部62に対して第1のリブ63のみを
もってしても複数壁に囲われたと同等の機能を発揮する
もので、より一層気密性を高めることができ透視部64
の曇り止めの効果を発揮する。尚、上記一例はいずれも
第1のリブ55,59,63について述べたが、図示し
ない第2のリブにおける接触端部にも同様に適宜展開可
能で、この場合、一層良好な気密性たる曇り防止効果が
期待できることは言うまでもない。
【0041】また、上記実施例では操作機構を構成する
パネル基板29に対して、パネルシート30を貼付して
パネル部26を構成したが、これに限らず例えば以下の
ように一体に型成形してなる所謂インサート成形により
パネル部65を構成することも可能である。即ち、図7
に示す断面図は、パネル部65のインサート成形を説明
するために、その成形工程を概略的に示したもので、因
みに当該パネル部65が本来有する操作キーや窓部およ
び透視部からなる表示部、その他、リブ形状や取付ボス
などの具体的な構成部分は省略している。
【0042】まず、同図(a)では、図示しない操作キ
ー等を設けてなるパネルシート66を、成形型67を構
成する一方の第1の成形型67a内の所定位置(二点鎖
線で示す)に収納配置する。このパネルシート66は、
上記実施例と同様の柔軟なシート製でも良いし、或は板
状の成形品であっても構わない。次いで、同図(b)に
示すように他方の第2の成形型67bを、第1の成形型
67aに型合わせし密着させる。これにより、成形型6
7内にはパネルシート66の背面側に面してキャビティ
68が形成され、このキャビティ68は後述するパネル
基板69の形状に相応する。この状態から、成形型67
内のキャビティ68に樹脂溶液を充填し、そして固化す
る。
【0043】しかして、同図(c)に示すように成形型
67内から取り出された成形品は、前面側にパネルシー
ト66を一体的に取着したパネル基板69にあって、即
ちパネル部65として一体化された構成にある。このよ
うに、パネル部65は、パネルシート66をインサート
した型成形にて一体に容易に製作できるし、或は両者を
単にねじ止め手段を用いて取着する構成としても良
い。。
【0044】更には、具体的部分においても適宜変更可
能で、例えば上記実施例で述べたパネルシート30の透
視部31に代えて、図示しないがパネル基板の窓部に拡
大レンズなどの透明部材を嵌合取着する構成でも良い
し、また電子ユニット27は、第1の回路基板44のみ
からなる1枚構成であっても良い。その他、本発明は、
電子レンジに適用して述べたがこれに限らず、電気ヒー
タを有する電気オーブンや、これらを組み合わせた加熱
調理器などの操作機構に容易に適用できるなど、上記し
且つ図面に示した実施例にのみ限定されず、要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更して実施し得る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の加熱調理器などの操作機構は、調理メニュー等を
設定する操作部を構成するうちのパネル基板と、このパ
ネル基板の外周囲を形成する外枠部とを別部材にて組立
てる構成としたことにより、外枠部の変更を伴わないパ
ネル部の各種のデザイン変更に対して、小型のパネル基
板の型製作で対応でき、デザイン変更に伴う型製作期間
の短縮や製造コストの低減に極めて有効である。また、
実使用において、パネル部の各種操作キーによる押圧操
作を受けるパネル基板は、破損等の不具合を生じ易いも
のの、斯かる場合にもパネル基板のみ交換修理すればよ
く無駄なく補修ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の分解斜視図
【図2】本発明を適用した電子レンジ全体の外観斜視図
【図3】パネル基板の裏面から見た要部を拡大して示す
斜視図
【図4】操作部の正面図
【図5】図4のA−A線に沿って切断して示す拡大断面
【図6】本発明の変形例(a),(b),(c)を示す
要部の拡大断面図
【図7】他の異なる変形例の成形工程(a),(b),
(c)を説明するための断面図
【図8】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は筐体、25は操作部、26,65はパネル部、2
7は電子ユニット、28は外枠部、29,53,57,
61,69はパネル基板、30,66はパネルシート、
31は透視部、32は操作キー、33,54,58,6
2は窓部、36,55,59,63は第1のリブ(リ
ブ)、37は第2のリブ(リブ)、44は第1の回路基
板(回路基板)、45は第2の回路基板(回路基板)、
47は表示器、55aは面接触部、59aは線接触部、
および63aは溝状接触部を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理メニュー等を設定する操作部と、こ
    の操作部の裏側に配置され複数のスイッチや電子部品等
    を実装した回路基板からなる電子ユニットを有するもの
    において、 前記操作部は、パネル部を構成するパネル基板と、この
    パネル基板の外周囲を形成する外枠部とを具備してな
    り、これらパネル基板と外枠部とを別部材にて組立構成
    としたことを特徴とする加熱調理器などの操作機構。
  2. 【請求項2】 パネル部は、パネル基板の前面を覆うよ
    うに各種操作キーを配置したパネルシートを取着してな
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器などの操
    作機構。
  3. 【請求項3】 パネル基板と外枠部とは、着脱可能な取
    付手段にて組立構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の加熱調理器などの操作機構。
  4. 【請求項4】 電子ユニットが有する表示器に対応し
    て、パネル基板には開口する窓部を設けるとともに該窓
    部の前面を透明部材にて覆う構成にあって、前記窓部の
    周縁から後方に複数の筒状リブを延出して設け、この各
    リブの端部が前記電子ユニットに夫々密着する構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器などの操
    作機構。
  5. 【請求項5】 複数のリブが電子ユニットに密着する構
    成は、そのうちの少なくとも一つが表示器の外表面に密
    着するとともに、他の一つは回路基板に密着する構成と
    したことを特徴とする請求項4記載の加熱調理器などの
    操作機構。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308341A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Rinnai Corp コンロ
JP2007139306A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 操作パネル及びこれを用いた高周波加熱調理器
KR100766223B1 (ko) * 2006-12-26 2007-10-10 린나이코리아 주식회사 가스레인지의 전면판넬 디스플레이부 조립구조
JP2010287315A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Panasonic Corp 組込式誘導加熱調理器
JP2016075470A (ja) * 2015-12-10 2016-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器

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