JP3702154B2 - 調理器の操作パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、キー入力部や表示部を配置した調理器の操作パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の操作パネルは、例えば特開平8−35668号公報に記載されている。
【0003】
このものは、加熱源の制御用にマイクロコンピュータを用いた電子回路を内蔵し、前記電子回路への入力の取り込みをキーボードで行う構成とし、前記キーボードは表面側から化粧フィルム、絶縁シート、スペーサ、プリント基板の順に積み重ねて一体とし、さらに前記化粧フィルムと絶縁シートとの間に導電性シートを介在させるとともに、前記導電性シートをシャーシにアースしたことを特徴とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、調理器の操作パネルは、様々な曲面への対応のため、非金属、特にABSなどの樹脂を用いて形成されている。また、化粧フィルムは、使用者に高級感や清潔感を与えるために、金属のように見せるメタリック系塗料を使用している。このメタリック系塗料は、より金属に見せるために金属燐を含み、導電性が他の塗料に比べ高くなっている。
【0005】
そこで、静電気で帯電した指で、化粧フィルムに触ると、静電気は化粧フィルム表面を伝わり、キーボード側部を介して前記導電性シートに放電する。
【0006】
前述の触る位置がキーボード付近であれば、キーボード裏面の導電性シートまであまり距離がないので、静電気は問題なく導電性シートに放電する。しかし、操作パネルの表示部付近を触ると、裏面に導電性シートが存在しないため、静電気は化粧フィルム表面から化粧フィルムの導電性の印刷層を伝わり、キーボード裏面の導電性シートをめがけて化粧フィルムの印刷層を流れる。
【0007】
静電気が導電性シートまで伝わる経路が長いため、途中、表示部を臨ませるために絶縁シートを無くし化粧フィルムのみで形成した部分を通る経路や表示部脚部への経路の抵抗が、絶縁シート表面を通る経路の抵抗より小さければ、その部分で放電が発生する。この放電が発生すれば、表示部の端子より電子回路内に放電によるノイズが入り、電子回路が誤動作を起こしたり、最悪の場合破壊してしまう恐れがある。
【0008】
本発明は、斯かる課題を解決するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の調理器の操作パネルは、表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、前記化粧フィルムは、少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触した、前記印刷層より導電性の高い第2印刷層を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第2の調理器の操作パネルは、表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触すると共に、前記化粧フィルとは別体の導電シートを設けたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第3の調理器の操作パネルは、表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、前記化粧フィルム裏面の少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触すると共に、前記印刷層より導電性の高いワイヤーを設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2において、1は本発明の調理器の一実施例となる電子レンジ本体、2は本体1に内設した加熱室、3は該加熱室2の前面開口を開閉するドア、4は樹脂(ABSなど)の非金属材料により形成された操作パネルである。該操作パネル4は、後述するマグネトロンの制御動作を設定するキー入力部5を下部に、また少なくとも前記設定内容を表示する表示部6を上部に配置している。また、本体1内は、加熱室2に隣接して電子部品などを配置する電装室1aを有している。
【0013】
7は被調理物8を載置するために加熱室2内に配置したターンテーブル、9は該ターンテーブルを回転するために加熱室2の底板の外下部に配置し、加熱室2の定板2aを貫通させてターンテーブル7と連結する回転軸を有する回転モータである。
【0014】
10は導波管11を介して加熱室2内の被調理物8にマイクロ波を供給するために、電装室1a内に配置され、加熱源となるマグネトロン、12は加熱室2の電装室1aと仕切られる側壁2bに設けた開口13を介して加熱室2内の被調理物8の赤外線を検知して温度を検出する赤外線センサー、14は電装室1a内に配置し、前記マグネトロン及び赤外線センサ12に冷却風を供給する冷却ファンである。
【0015】
前記赤外線センサ12は、例えば図3に示すように、赤外線検知窓12aを有し、支点16を中心に加熱室2の側壁2bへ回動可能に取り付けられた設置台15に取り付けられている。該設置台15は、冷却ファン14からの冷却風を受ける風受け部17を延設している。
【0016】
また、設置台15は、冷却ファン14が動作していないとき、即ち加熱動作せず冷却ファン14が冷却風を送風する必要がないとき、赤外線センサ12が壁面2bの開口13に対向しない位置、すなわち赤外線センサ12の赤外線検出窓12aが開口13と対向しない位置に、支点16を中心にして移動配置するように付勢するばね18が、側壁2bとの間に取り付けられている。
【0017】
斯かる赤外線センサの構成において、加熱動作を行っていないときは、冷却ファン14が回転せず、冷却風が供給されていないので、図3に示すように、赤外線検知窓12aが開口13と対向しない位置に、ばね18の付勢力により赤外線センサ12を配置する。そして、加熱動作時、冷却ファン14が回転し、冷却風をマグネトロン10などに供給する。このとき、冷却風が風受け部17に当接し、ばね18の付勢力より勝って、支点16を中心に設置台15を回転させ、図4に示すように、赤外線検知窓12aが開口13に対向する位置に配置する。この状態は、冷却風が冷却ファン14より供給されている間保持される。
【0018】
赤外線センサは、図4に示すように配置している間に、被加熱物8の赤外線を開口13を介して検知し、温度を検出する。このようにして、必要なとき、即ち加熱時のみ開口13から赤外線検知窓12aを望む構成としているので、赤外線検知窓12aを不所望に汚すことを防止し、検出温度誤差を抑制するものである。
【0019】
図5において、操作パネル4の構成をさらに説明する。
【0020】
19は表示部6を載置したプリント基板、20はキー入力部5と対応する部分に配置されたメンブレンキーボード、21は化粧フィルムである。
【0021】
まず、操作パネル4は、下部に前記メンブレンキーボード20を接着して取り付けるキー貼付部4aと、上部に表示部6を臨ませる表示窓4bとが設けられている。
【0022】
前記プリント基板19は、前記操作パネル4の裏面に取り付けられるとともに、加熱源を制御する制御部の部品が載置され、さらに前記表示窓4bと対向する位置に表示部6が載置されている。
【0023】
また、プリント基板19は、図11に示すように、メイン基板19aとサブ基板19bとで構成され、メイン基板19aとサブ基板19bとの境界には、分離しやすいようにスリット19cが設けられている。製品によって回路規模が異なるので、回路規模の大きな製品の制御回路は、スリット19c間の連結部19dに配線パターン19eを配置して、サブ基板19bも使用して制御回路を構成し、また回路規模の小さな制御回路は、メイン基板19aのみで制御回路を構成し、サブ基板19bは境界のところで、分離して使用しないような構成としている。したがって、プリント基板19は、制御回路の回路規模に応じて、プリント基板の大きさを自由に選択でき、プリント基板19のコスト削減に寄与できるものとなっている。
【0024】
前記メンブレンキーボード20は、図6に示すように、スイッチ接点電極22a、22b及び各接点を接続する配線22cが印刷されたメンブレンシート22と、該メンブレンシート22を半分に曲げて合わせることでスイッチ接点電極22aと22bとを対向させかつ所定距離を離して配置するためのスペーサ23と、メンブレンシート22を半分に曲げて形成した一面22d、すなわち化粧フィルム21と対向する面に設けた例えば金属箔などの導電層24と、から構成されている。
【0025】
また、メンブレンシート22は、配線22cを延設してプリント基板19の制御回路25と接続するための信号ライン26と、導電層24と制御回路25のアースライン27とを接続するための接続部28とを備えている。なお、前記操作パネル4のキー貼付部4aと対向する面22eには、キー貼付部4aに貼り付けるための粘着のり29が設けられている。
【0026】
前記化粧フィルム21は、図7に示すように、透明フィルム層30と、該透明フィルム層30の裏面にキーなどを描いて印刷した印刷層31と、該印刷層31の裏面に印刷をはっきり使用者に見せるための白色の絶縁層32とを有している。
【0027】
該化粧フィルム21は、操作パネル4に配置したメンブレンキーボード20及び表示部6を覆うように操作パネル4上に取り付けられている。したがって、印刷層31及び白色の絶縁層32は表示窓4bに対向する部分を除いてほぼ全面に施されている。
【0028】
また、メンブレンキーボード20と対向する部分の絶縁層32は、図5に示すように、所々除去された除去箇所33が設けられ、印刷層31と導電層24とが接触するように構成されている。
【0029】
斯かる構成により、静電気で帯電した指で操作パネル4に触っても、印刷層31を介して導電層24に放電するので、ノイズが制御回路25まで届かず、誤動作を防止することができる。
【0030】
図9に本発明の第2の実施例となる操作パネルを示している。この操作パネルは、化粧フィルム21の絶縁層32のさらに裏面に、印刷層31より導電性が高い塗料で形成した第2印刷層34を設けている。
【0031】
斯かる構成により、静電気で帯電した指で操作パネル4に触っても、静電気は印刷層31を介し、さらにその裏面の第2印刷層34に流れ、該第2印刷層34から導電層24に静電気が流れて、アースライン28に逃すことになり、ノイズを制御回路25に入り込まないようにしている。さらに、キー入力部5より離れた表示部6の周囲を触っても、第2印刷層34を介して導電層24に流れるので、表示窓4b付近で放電が起こり、表示部6の端子から制御回路25にノイズが入り込むことを防ぐことができる。
【0032】
なお、前記第2印刷層34は、少なくとも表示部6の周囲の絶縁層裏面に設け、かつ一端を導電層24と接触していればよい。また、第2印刷層34の代わりに、化粧フィルム21とは別体の導電性シートを挟むようにしても良い。
【0033】
図10に本発明の第3の実施例となる操作パネルを示している。この操作パネルは、化粧フィルム21の裏面に、印刷層31より導電性が高く一端を導電層24に接触させているワイヤー35が配置され、操作パネル4に帯電した指で触っても、静電気が印刷層31からワイヤー35を介して導電層24に静電気が流れ、アースライン28に導いている。
【0034】
斯かる構成により、制御回路25にノイズが入り込んで誤動作するのを防止している。
【0035】
なお、ワイヤー35は、少なくとも表示部6の周囲に配置すればよい。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、静電気に対し、誤動作することを抑制でき、安定した動作を提供できるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジの外観図である。
【図2】図1の電子レンジの断面図である。
【図3】赤外線センサの取り付け構造を示す図である。
【図4】赤外線センサの動きを説明する図である。
【図5】操作パネルの分解斜視図である。
【図6】メンブレンキーボードの断面図である。
【図7】第1の実施例の化粧フィルムの断面図である。
【図8】図7の化粧フィルムの裏面から見た図である。
【図9】第2の実施例の化粧フィルムの断面図である。
【図10】第3実施例の化粧フィルムを裏面から見た図である。
【図11】プリント基板の構成を示した外観図である。
【符号の説明】
4 操作パネル
21 化粧フィルム
24 導電層
31 印刷層
34 第2印刷層
35 ワイヤー

Claims (3)

  1. 表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、
    前記化粧フィルムは、少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触した、前記印刷層より導電性の高い第2印刷層を設けたことを特徴とする調理器の操作パネル。
  2. 表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、
    少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触すると共に、前記化粧フィルとは別体の導電シートを設けたことを特徴とする調理器の操作パネル。
  3. 表示部を載置したプリント基板が裏面に取り付けられ、前記表示部を臨ませる表示窓とキー貼付部とを有する非金属製の操作パネルと、制御動作を設定するために調理器の制御回路と接続するスイッチ接点電極を有し、前記操作パネルのキー貼付部に貼り付けられるメンブレンキーボードと、前記表示窓と前記メンブレンキーボードとを覆うように前記操作パネルに取り付けられ、前記表示窓に対向する部分を除いて形成された印刷層を有する化粧フィルムと、前記メンブレンキーボードの前記化粧フィルム側に設けられ、静電気で帯電した使用者の指が前記化粧フィルムを触ったとき前記制御回路のアースラインに放電させるための導電層と、を備えたものにおいて、
    前記化粧フィルム裏面の少なくとも前記表示窓の周囲に設けられ、一端を前記導電層と接触すると共に、前記印刷層より導電性の高いワイヤーを設けたことを特徴とする調理器の操作パネル。
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