JP2004225365A - 扉用ロックハンドル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作用のハンドル2が一体に設けられ内部が長さ方向に貫通する筒状となっている本体部1と、この本体部1を嵌入させ本体部1を水平軸心の周りで回転自在に支持し扉を貫通して扉に取り付けられるフランジ部材3と、本体部1の長さ方向の前側におけるほぼ半分に形成された収納スペース5に収納されたシリンダー4と、デッドピン11の収納スペース12に収納されシリンダー4の回転操作により前記フランジ部材3の径方向に移動してフランジ部材3の内面の溝部14に対し出入し、シリンダー4とフランジ部材3とを係脱するデッドピン11を備え、板ばね10によってフランジ部材3に対して本体部1を時計または反時計方向に付勢するとともに、板ばね9によって本体部1に対してシリンダー4を時計または反時計方向に付勢し、本体部1の後端部に止め金6を外嵌させてねじ止めした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筐体の前面開口部を閉じる扉に取り付けられる扉用ロックハンドル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種扉用ロックハンドル装置としては、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。この特許文献1に開示されている扉用ロックハンドル装置は、錠前ユニットの鍵孔に鍵を挿入してロック解除を行ない、その状態で手によってハンドルを回転操作して、ハンドルに一体に繋がる軸部の端部に取り付けられた止め金を回転させて筐体の枠との係合を外し、扉を開くようになっている。また、扉を閉じて施錠する場合はハンドルを握って扉を閉じるとともにハンドルを回転させて止め金を筐体の枠に係合させ、その状態で錠前ユニットの鍵孔に鍵を挿入してロックを行なうようになっている。
【0003】
しかしながら、扉の開閉の度に鍵孔に鍵を挿入してロック解除ならびにロックを行なうとともに、ハンドルを回転操作しなければならず、操作に手間がかかるという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特公平8−23238号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような課題を解決するもので、扉の開閉操作を簡単に行なえるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、手前側の一端下側に操作用のハンドルが一体に設けられ内部が長さ方向に貫通する筒状となっている本体部と、この本体部の長さ方向の後側におけるほぼ半分を嵌入させ本体部を水平軸心の周りで回転自在に支持し、筐体の前面開口部を閉じる扉を貫通して扉に取り付けられるフランジ部材と、本体部の長さ方向の前側におけるほぼ半分に形成された収納スペースに水平軸心の周りで回転自在に収納されたシリンダーと、前記収納スペースの後端部に隣接して形成されたデッドピンの収納スペースに収納されシリンダーの回転操作により前記フランジ部材の径方向に移動してフランジ部材の内面の溝部に対し出入し、シリンダーとフランジ部材とを係脱するデッドピンを備え、板ばねによってフランジ部材に対して本体部を時計または反時計方向に付勢するとともに、板ばねによって本体部に対してシリンダーを時計または反時計方向に付勢し、フランジ部材から後方に突出する本体部の後端部に止め金を外嵌させてねじ止めしてなることを要旨とするものである。
【0007】
この構成により、扉を開くときはシリンダーに鍵を差し込んでシリンダーを回転させることにより閉塞状態のロックが解除されるとともに板ばねによって本体部(ハンドルを含む)も回転し、この本体部の時計または反時計方向への回転により止め金も一緒に回転して筐体との係止が解除され、ハンドルを握って扉を開くことができ、本体部(ハンドルを含む)を手で回転操作させる必要がなく、開扉操作を簡単に行なうことができる。また、扉を閉じるときは扉が閉まり切った状態においてハンドルを握って本体部を板ばねのばね力に抗して所定角度回すことにより閉塞状態がロックされることになり、シリンダーに鍵を差し込むなどの操作が不要であり、閉扉操作を簡単に行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図7において、1はロックハンドル装置の本体部で、内部が筒状となっており、この本体部1の手前側の一端下側に操作用のハンドル2が一体に設けられている。この本体部1の長さ方向の後側におけるほぼ半分がフランジ部材3に嵌入されてフランジ部材3に対して水平軸心の周りで回転自在となっている。なお、本体部1の後端部はフランジ部材3から後方に突出する。前記本体部1の内部は前述のように筒状となっていて長さ方向に貫通しており、本体部1の長さ方向の前側におけるほぼ半分にシリンダー4の収納スペース5が形成され、本体部1の長さ方向の後側におけるほぼ半分に止め金6の取り付け用のボルト7を螺入させる雌ねじ孔8が形成されている。前記収納スペース5にはシリンダー4が水平軸心の周りで回転自在に収納され、シリンダー4の外周を取り巻くように設けられた円形に湾曲する板ばね9の一端9aがシリンダー4の外周面に形成した係合溝4aに係合し、この板ばね9の他端9bが前記収納スペース5の内周面に形成した係合溝5aに係合している。また、前記フランジ部材3に対する本体部1の嵌入部において、本体部1の外周を取り巻くように設けられた円形に湾曲する板ばね10の一端10aが本体部1の外周面に形成した係合溝1aに係合し、この板ばね10の他端10bが前記フランジ部材3の内周面に形成した係合溝3aに係合している。そして、前記板ばね10によってフランジ部材3に対して本体部1を時計方向に付勢し、また前記板ばね9によって本体部1に対してシリンダー4を時計方向に付勢している。ところで、前記収納スペース5の後端部に隣接してデッドピン11の収納スペース12が形成されている。このデッドピン11の収納スペース12は本体部1を直径方向に貫通し、この収納スペース12に収納されたデッドピン11が収納スペース12より外側に飛び出してデッドピン11の一端がフランジ部材3の内面に形成された溝部14に係止するように構成されている。このデッドピン11には前記シリンダー4の後端部に設けられシリンダー4と一体に回転する回転駒15から後方に突出するピン16が係合し、前記板ばね9の付勢力に抗したシリンダー4の反時計方向への回転操作によりピン16と係合するデッドピン11が前記フランジ部材3の径方向に移動してフランジ部材3の内面の溝部14から抜け出し、このデッドピン11によるシリンダー4の係止が解除され、かかる状態で本体部1は板ばね10の付勢力によりフランジ部材3に対して時計方向に回転することになる。ところで、前記ハンドル2の上側に位置する収納スペース12に内蔵されたシリンダー4の前端部はビス17により枢結された開閉自在な蓋体18により覆われ、蓋体18を回転させてシリンダー4の前端部を露出させた状態でシリンダー4の前端部に形成された―溝4bに鍵を差し込んでシリンダー4を時計方向に回転させることができるようになっている。
【0009】
上記のような構成のロックハンドル装置は前記フランジ部材3の後方に突出する筒状部3bを筐体19の前面開口部を閉じる扉20に形成されている孔部(図示せず)に外側から嵌入させ、孔部から扉20の内側に突出する筒状部3bの外面雄ねじ部3cに雌ねじ部材21を螺合させて締め付けることにより扉20に取り付けられる。なお、前記扉20の外面とフランジ部材3との間にはシート状パッキン22が介在され、扉20の内面と雌ねじ部材21との間には座金23が介在されている。このようにロックハンドル装置が扉20に取り付けられた状態においてフランジ部材3から後方に突出する本体部1の後端部に止め金6を外嵌させ、本体部1の後端部の雌ねじ孔8にボルト7を螺合させて締め付けることにより取り付け作業が完了する。ところで、本体部1の後端部に止め金6を外嵌させるとき、止め金6を複数枚の座金24により前後から挟むようにしてボルト7による締め付け力が止め金6に作用するようにしている。
【0010】
上記構成において、閉じられた扉20を開くときは前記蓋体18を開いてシリンダー4の前端部を露出させ、かかる状態でシリンダー4の―溝4bに鍵を差し込んでシリンダー4を前記板ばね9のばね力に抗して反時計方向に回転させることにより前記デッドピン11が前記フランジ部材3の内面の溝部14から抜け出し、このデッドピン11によるシリンダー4の係止が解除され、デッドピン11はフランジ部材3の内面に接触しながら前記本体部1(ハンドル2を含む)は前記板ばね10のばね力によってフランジ部材3に対して時計方向に回転する。この本体部1の時計方向への回転により本体部1の後端部にボルト7により取り付けられている止め金6も一緒に回転して筐体19の枠19aの孔部19bから外れ、ハンドル2を握って扉20を開くことができる。なお、前記シリンダー4の―溝4bに鍵を差し込んでシリンダー4を前記板ばね9のばね力に抗して反時計方向に回転させた後、シリンダー4に対して回転させる力を除くとシリンダー4は前記板ばね9のばね力により元の状態まで回転し、デッドピン11が孔部13から飛び出そうとするが、前記本体部1を元の状態に戻さない限りデッドピン11は前記フランジ部材3の内面の溝部14に係合することができない。
【0011】
以上のようにして開かれた扉20を閉じるときは扉20を手で直接押すか、ハンドル2を握って閉動させ、扉20が閉まり切った状態においてハンドル2を握って本体部1を板ばね10のばね力に抗して反時計方向に所定角度回すことによりデッドピン11が前記フランジ部材3の内面の溝部14の位置で溝部14に嵌入して閉塞状態がロックされる。なお、本体部1を板ばね10のばね力に抗して反時計方向に所定角度回すことによって前記止め金6も一緒に回転して筐体19の枠19aの孔部19bに係止し、扉20の閉塞状態を維持できることになる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、扉を開くときはシリンダーに鍵を差し込んでシリンダーを回転させることにより閉塞状態のロックが解除されるとともに板ばねによって本体部(ハンドルを含む)も回転し、この本体部の時計または反時計方向への回転により止め金も一緒に回転して筐体との係止が解除され、ハンドルを握って扉を開くことができ、本体部(ハンドルを含む)を手で回転操作させる必要がなく、開扉操作を簡単に行なうことができる。また、扉を閉じるときは扉が閉まり切った状態においてハンドルを握って本体部を板ばねのばね力に抗して所定角度回すことにより閉塞状態がロックされることになり、シリンダーに鍵を差し込むなどの操作が不要であり、閉扉操作を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるロックハンドル装置の正面図である。
【図2】同ロックハンドル装置の施錠時の状態を示す横断面図である。
【図3】同ロックハンドル装置の施錠時の状態を示す縦断面図である。
【図4】同ロックハンドル装置の解錠時の状態を示す横断面図である。
【図5】同ロックハンドル装置の解錠時の状態を示す正面図である。
【図6】同ロックハンドル装置の斜視図である。
【図7】同筐体におけるロックハンドル装置の取付部の切り欠き正面図である。
【符号の説明】
1 本体部
1a 係合溝
2 ハンドル
3 フランジ部材
3a 係合溝
3b 筒状部
3c 外面雄ねじ部
4 シリンダー
4a 係合溝
4b ―溝
5 収納スペース
5a 係合溝
6 止め金
7 ボルト
8 雌ねじ孔
9 板ばね
9a 一端
9b 他端
10 板ばね
10a 一端
10b 他端
11 デッドピン
12 収納スペース
14 溝部
15 回転駒
16 ピン
19 筐体
19a 枠
19b 孔部
20 扉
21 雌ねじ部材
Claims (1)
- 手前側の一端下側に操作用のハンドルが一体に設けられ内部が長さ方向に貫通する筒状となっている本体部と、この本体部の長さ方向の後側におけるほぼ半分を嵌入させ本体部を水平軸心の周りで回転自在に支持し、筐体の前面開口部を閉じる扉を貫通して扉に取り付けられるフランジ部材と、本体部の長さ方向の前側におけるほぼ半分に形成された収納スペースに水平軸心の周りで回転自在に収納されたシリンダーと、前記収納スペースの後端部に隣接して形成されたデッドピンの収納スペースに収納されシリンダーの回転操作により前記フランジ部材の径方向に移動してフランジ部材の内面の溝部に対し出入し、シリンダーとフランジ部材とを係脱するデッドピンを備え、板ばねによってフランジ部材に対して本体部を時計または反時計方向に付勢するとともに、板ばねによって本体部に対してシリンダーを時計または反時計方向に付勢し、フランジ部材から後方に突出する本体部の後端部に止め金を外嵌させてねじ止めしてなることを特徴とする扉用ロックハンドル。
Priority Applications (1)
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JP2003014114A JP3816057B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 扉用ロックハンドル |
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Publications (2)
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JP2004225365A true JP2004225365A (ja) | 2004-08-12 |
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JP2007217925A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Tochigiya Co Ltd | 扉用レバーハンドル |
US7980153B2 (en) | 2004-02-13 | 2011-07-19 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Actuation system for a gearbox |
JP2014518969A (ja) * | 2011-06-03 | 2014-08-07 | ヨンジン コウ, | レバー型取っ手及びレバー型取っ手用ロック部材 |
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2003
- 2003-01-23 JP JP2003014114A patent/JP3816057B2/ja not_active Expired - Fee Related
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