JP2004224214A - ウォッシャポンプ - Google Patents

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Shin Akimoto
伸 秋元
Daisuke Tanaka
大助 田中
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

【課題】流路抵抗を減らして吐出能力を高める。
【解決手段】インペラ12の回転方向によって2つの吐出管15A、15Bからの吐出圧差が逆転するポンプ本体1と、吐出圧差によって圧力の低い方の導出流路を閉鎖し圧力の高い方の導出流路を開放するバルブ機構2とを備える。バルブ室23に連通路24A、24Bを連通させ、バルブ室の両端壁23A、23Bに導出管25A、25Bを貫通させる。導出管のバルブ室内側への突出部分26A、26Bとバルブ室内周壁との間に環状流路27A、27Bを確保する。前記突出部分の先端面を弁座28A、28Bとし、弁座間に膜状弁体30を配置し、膜状弁体でバルブ室を2つに仕切る。膜状弁体30が2つの環状流路の圧力差によって変位することで、圧力が低い方の弁座を閉鎖し圧力の高い方の弁座を開放する。バルブ室の両端壁23A、23Bの内面を、各弁座28A、28B側への流れを誘導する傾斜壁面として形成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として車両に搭載され、ウォッシャタンク内のウォッシャ液をフロントウインドウ及びリアウインドウの双方に選択的に送給するのに利用されるウォッシャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウォッシャポンプの従来例は、例えば、特開平9−188227号公報に開示されている。図6は同公報に記載されたものと類似のウォッシャポンプの例を示している。
【0003】
このウォッシャポンプ100は、ポンプ本体101と、該ポンプ本体101に結合されたバルブ機構102とからなる。ポンプ本体101は、正逆回転可能な図示外のモータを収納した本体ケース110を備えており、本体ケース110には、モータで駆動されるインペラ111を収容したポンプ室112と、ポンプ室112に連通する図示外のウォッシャ液吸入管と、ポンプ室112の外周部に連通する2つのウォッシャ液吐出管113A、113Bとが設けられている。2つの吐出管113A、113Bは、左右対称な関係で、互いに平行にバルブ機構102側に向けて突出している。このポンプ本体101は、インペラ111の回転方向(即ち、モータの回転方向)により、大小関係が逆転する圧力差をもってウォッシャ液を吐出する。
【0004】
バルブ機構102は、ポンプ本体101の各吐出管113A、113Bにそれぞれ連通する2つの導出流路105A、105B(矢印で示す)を有しており、前記圧力差によって内蔵の弁体(後述)が作動することにより、2つの導出流路105A、105Bのうち、圧力の低い方の導出流路を閉鎖すると共に、圧力の高い方の導出流路を開放するバルブ機能を果たす。このバルブ機構102は、両端及び中央の3つの分割ハウジング120A、120B、120Cを合体することで構成されたハウジング120と、中央のリング状の分割ハウジング120Cの中心開口部に変位可能に設けられたピストン形の弁体130と、この弁体130を保持すると共に3つの分割ハウジング120A、120B、120Cの結合面をシールするダイヤフラム140とを備えている。
【0005】
第1、第2の分割ハウジング120A、120Bは左右対称形状のもので、両分割ハウジング120A、120Bの間にリング状の第3の分割ハウジング120Cが挟まれている。3つの分割ハウジング120A、120B、120Cは、中央の第3の分割ハウジング120Cの両面に、第1、第2の分割ハウジング120A、120Bのフランジ部121を係合することにより一体化されている。中央の第3の分割ハウジング120Cの中心開口部には、合体前に予めピストン形の弁体130がダイヤフラム140を介して収容されており、ダイヤフラム140の弾性により、弁体130が変位可能となっている。また、ダイヤフラム140の周縁シール部を合体面に介在させることによって、第1、第2、第3の分割フランジ120A、120B、120Cが液密に結合されている。
【0006】
第1、第2の分割ハウジング120A、120Bは、フランジ部121と反対方向に突出する導出管122A、122Bを有すると共に、導出管122A、122Bと直交する方向に軸線を向けた連通路123A、123Bを有している。各連通路123A、123Bの先端は、ポンプ本体101の各吐出管113A、113Bにそれぞれ接続されている。左右の導出管122A、122Bは、同軸上に位置しており、弁座124A、124Bとされたハウジング120内側の先端面を、互いに間隔をおいて対向させた関係にある。
【0007】
弁座124A、124Bの周囲には、環状空間125A、125Bが設けられており、各環状空間125A、125Bと連通路123A、123Bが、環状空間125A、125Bの底壁の1箇所に形成した連通孔126A、126Bを介して連通している。従って、環状空間125A、125Bと連通路123A、123Bの連通部分付近は、流路がエルボ状に折れ曲がった形になっている。
【0008】
左右の環状空間125A、125Bは互いに向き合った位置関係にあり、両環状空間125A、125Bは、弁体130を保持するダイヤフラム140によって互いに液密的に仕切られている。そして、両環状空間125A、125Bを仕切るダイヤフラム140で支持された弁体130が、両弁座124A、124Bの間に位置し、両環状空間125A、125Bの圧力差に応じて弁体130が左右に変位することで、一方の弁座124A(124B)を閉鎖したとき他方の弁座124B(124A)が開放されるようになっている。なお、バルブ機構102の導出流路105A、105Bは、連通路123A、123Bと連通孔126A、126Bと、環状空間125A、125Bと、導出管122A、122B内の空間とによって構成されている。
【0009】
次に動作を説明する。
ポンプ本体101の2つのウォッシャ液吐出管113A、113Bから、バルブ機構102の2つの連通路123A、123B及び連通孔126A、126Bを通して、ダイヤフラム140で仕切られた両環状空間125A、125Bに、圧力差をもったウォッシャ液の送給がなされると、ダイヤフラム140の作用により、2つの環状空間125A、125Bのうちの圧力の低い方の弁座124A(124B)側に弁体130が変位して、この弁座124A(124B)を閉塞すると共に、圧力の高い方の弁座124B(124A)を開放して、それにより2つの導出管122A、122Bのうちの圧力の高い方の導出管からウォッシャ液が吐出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のウォッシャポンプ100では、ダイヤフラム140によって保持したピストン形の弁体130を使用していたので、バルブ機構102をコンパクト化するのに限界があった。また、バルブ機構102の導出路105A、105Bの途中に、エルボ形状の曲がり部が存在するので、その部分の流路抵抗が大きかった。また、弁座124A、124Bの周囲に確保した環状空間125A、125Bに対し、その底壁の1箇所に設けた連通孔126A、126Bを通してウォッシャ液が流入するようになっているので、環状空間125A、125Bを確保しているにもかかわらず、その部分へのウォッシャ液の流れがスムーズに行われず、結果的に流路抵抗の増大につながっていた。従って、流路抵抗が大きいために、吐出性能を向上させにくいという問題があった。なお、単に流路抵抗を減らすために流路を拡大すると、寒冷時に凍結割れを起こしやすくなるという問題もある。
【0011】
本発明は、上記事情を考慮し、流路抵抗が小さく、吐出能力を高めることができ、しかも、コンパクト化が可能で、内部容積の増大も最小限に抑えることのできるウォッシャポンプを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、インペラの回転方向によって大小関係が逆転する圧力差をもってウォッシャ液を吐出する2つの吐出口を有したポンプ本体と、前記各吐出口にそれぞれ連通する2つの導出流路を有し、前記圧力差によって作動することにより、前記2つの導出流路のうち、圧力の低い方の導出流路を閉鎖すると共に圧力の高い方の導出流路を開放するバルブ機構と、を具備したウォッシャポンプにおいて、前記バルブ機構が、円柱空間よりなるバルブ室が形成されたバルブハウジングと、前記ポンプ本体の2つの吐出口にそれぞれ連通すると共に、前記バルブ室の軸線と直交する方向からバルブ室の軸線方向の両端の外周部に連通する2つの連通路と、前記バルブ室の両端壁を貫通し、バルブ室内への突出部分とバルブ室内周壁との間に環状流路を確保し、且つ、バルブ室内への突出部分の先端面をそれぞれ弁座として、両弁座同士を間隔をおいて対向させた2つの導出管と、前記両弁座間に配置されることで、前記バルブ室を2つの室に液密的に仕切ると共に、2つの室の圧力差によって変位することで、圧力が低い方の室側の弁座を閉鎖すると共に圧力の高い方の室側の弁座を開放する膜状弁体と、を備え、前記連通路と環状流路と導出管内の空間によって、前記バルブ機構の各導出流路が構成されると共に、前記連通路がそれぞれ連通するバルブ室の両端壁の内面が、各弁座側への流れを誘導する傾斜壁面として形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明のウォッシャポンプでは、ポンプ本体の2つの吐出口から、バルブ機構の2つの連通路及び環状流路に、圧力差をもったウォッシャ液の送給がなされると、膜状弁体が2つの環状流路のうちの圧力の低い方の弁座側に変位して、この弁座を閉塞すると共に、圧力の高い方の弁座を開放して、それにより2つの導出管のうちの圧力の高い方の導出管からウォッシャ液が吐出される。
【0014】
この際、ポンプ本体の吐出口につながる連通路が、直接バルブ室内の環状流路の外周部に連通しており、途中の流路にエルボ状に曲がった部分がないため、連通路から環状流路へのウォッシャ液の流れ込みがスムーズであり、環状流路の全周が有効な流路としての機能を果たし、環状流路の全周から導出管の中にウォッシャ液が流れ込むことになる。しかも、円柱状のバルブ室の端壁の内面が、軸線に垂直な壁ではなく、弁座側への流れを誘導する傾斜壁面として形成されているので、弁座側へのウォッシャ液の流れが一層スムーズになる。従って、大きな流路抵抗を発生せず、高い吐出圧を確保することができる。また、バルブ室の端壁の内面が傾斜壁面となっていることにより、実際には流路として有効利用されない角部デッドスペースが省略されることになり、流路容積を極力小さくすることができて、寒冷時の凍結割れの問題を極力回避することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明によれば、2つの導出管を前記バルブ室の軸線と同軸に配置して構成したので、バルブ室内への突出部分とバルブ室の内周壁との間に環状流路を確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態のウォッシャポンプの構成図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)図のIc−Ic矢視断面図である。図2は同ウォッシャポンプの要部拡大断面図である。
【0017】
図1に示すように、このウォッシャポンプ10は、ポンプ本体1と、該ポンプ本体1に結合されたバルブ機構2とからなる。ポンプ本体1は、正逆回転可能なモータ3を収納した本体ケース11を備えている。本体ケース11には、モータ3で駆動されるインペラ12を収容したポンプ室13と、ポンプ室13に連通するウォッシャ液吸入管14と、ポンプ室13の外周部に連通する2つのウォッシャ液吐出管(吐出口)15A、15Bとが設けられている。
【0018】
図2に示すように、2つの吐出管15A、15Bは、左右対称な関係で、互いに平行にバルブ機構2側に向けて突出している。このポンプ本体1は、インペラ12の回転方向(即ちモータ3の回転方向)により、大小関係が逆転する圧力差をもってウォッシャ液を吐出する。例えば、インペラ12が反時計回り方向(図中矢印A方向)に回転するとき、左側の吐出管15Aの吐出圧の方が、右側の吐出管15Bの吐出圧よりも高くなる。また、インペラ12が時計回り方向(図中矢印B方向)に回転するとき、右側の吐出管15Bの吐出圧の方が、左側の吐出管15Aの吐出圧よりも高くなる。
【0019】
バルブ機構2は、ポンプ本体1の各吐出管15A、15Bにそれぞれ連通する2つの導出流路21A、21B(矢印で示す)を有しており、両吐出管15A、15Bから吐出されるウォッシャ液の圧力差によって内蔵の弁体(後述)が作動することにより、2つの導出流路21A、21Bのうち、圧力の低い方の導出流路を閉鎖すると共に圧力の高い方の導出流路を開放するバルブ機能を果たす。
【0020】
このバルブ機構2は、左右2つの分割ハウジング22A、22Bを合体することで一体化されたバルブハウジング22と、左右の分割ハウジング22A、22Bの間に肉厚の外周シール部31が挟まれた1枚の膜状弁体(ダイヤフラム式の弁)30とを備えている。膜状弁体30は、中心部に円形で肉厚の硬質部33を有し、その外周に軟質の可撓部32を有し、その外周に肉厚の外周シール部31を有するもので、可撓部32が撓み変形することにより、実質的に弁体として機能する中心の硬質部33が、膜面に垂直な方向に変位可能となっている。また、外周シール部31を分割ハウジング22A、22Bの合体面で挟むことにより、両方の分割フランジ22A、22Bの結合面をシールしている。
【0021】
また、このように一つに合体されたバルブハウジング22には、その内部に円柱状の空間として形成されたバルブ室23と、ポンプ本体1の2つの吐出管15A、15Bにそれぞれ接続された連通路24A、24Bと、外部にウォッシャ液を導出するための導出管25A、25Bとが設けられている。連通路24A、24Bは、バルブ室23の軸線と直交する方向から、バルブ室23の軸線方向の両端の外周部に連通している。また、連通路24A、24Bと直交する関係にある導出管25A、25Bは、バルブ室23の両端壁23A、23Bをそれぞれバルブ室23の軸線と同軸に貫通しており、それにより、バルブ室23内側への突出部分26A、26Bとバルブ室23の内周壁との間に環状流路27A、27Bを確保している。これら導出管25A、25Bのバルブ室23内側への突出部分26A、26Bの先端面はそれぞれ、導出管25A、25Bの軸線と直交する弁座28A、28Bとして構成されており、両弁座28A、28Bは、所定の間隔をおいて対向している。
【0022】
前記膜状弁体30は、2つの分割ハウジング22A、22Bの間に挟持されることによって、両弁座28A、28B間に配置されており、それにより、バルブ室23を2つの室に液密的に仕切っている。そして、左右2つの室(環状流路27A、27Bが相当する)の圧力差によって変位することにより、圧力が低い方の室側の弁座28A(28B)を閉鎖すると共に、圧力の高い方の室側の弁座28B(28A)を開放することができるようになっている。
【0023】
従って、バルブ機構2の導出流路21A、21B(矢印で示す)は、連通路24A、24Bと環状流路27A、27Bと導出管25A、25B内の空間によって構成されている。また、このバルブ機構2では、連通路24A、24Bが連通するバルブ室23の端壁23A、23Bの内面を、各弁座28A、28B側への流れを誘導する傾斜壁面として形成している。
【0024】
次に動作について述べる。
このウォッシャポンプ10では、ポンプ本体1の2つの吐出管15A、15Bから、バルブ機構2の2つの連通路24A、24B及び環状流路27A、27Bに、圧力差をもったウォッシャ液の送給がなされると、膜状弁体30が2つの環状流路27A、27Bのうちの圧力の低い方の弁座28A(28B)側に変位して、この弁座28A(28B)を閉塞すると共に、圧力の高い方の弁座28B(28A)を開放して、それにより2つの導出管25A、25Bのうちの圧力の高い方の導出管からウォッシャ液が吐出される。
【0025】
例えば、図4に示すように、インペラ12が反時計回り方向(矢印A方向)に回転したときは、左側の吐出管15Aの吐出圧の方が右側の吐出管15Bの吐出圧よりも高いので、膜状弁体30は、2つの環状流路27A、27Bのうちの圧力の低い方の弁座28B側に変位して、これを閉塞すると共に、圧力の高い方の弁座28Aを開放する。従って、左側の導出管25Aからウォッシャ液が吐出される。
【0026】
反対に、図5に示すように、インペラ12が時計回り方向(矢印B方向)に回転したときは、右側の吐出管15Bの吐出圧の方が左側の吐出管15Aの吐出圧よりも高いので、膜状弁体30は、2つの環状流路27A、27Bのうちの圧力の低い方の弁座28A側に変位して、これを閉塞すると共に、圧力の高い方の弁座28Bを開放する。従って、右側の導出管25Aからウォッシャ液が吐出される。
【0027】
このようにウォッシャ液が流れる際、ポンプ本体1の吐出管15A、15Bにつながる連通路24A、24Bが、直接バルブ室23内の環状流路27A、27Bの外周部に連通しており、従来例のように途中の流路にエルボ状に曲がった部分がないため、連通路24A、24Bから環状流路27A、27Bへのウォッシャ液の流れ込みがスムーズであり、環状流路27A、27Bの全周が有効な流路としての機能を果たし、図3に示すように、環状流路27B(27A)の全周から導出管25B(25A)の中にウォッシャ液が流れ込むことになる。
【0028】
しかも、図2に示すように、円柱状のバルブ室23の端壁23A、23Bの内面が、軸線に垂直な壁ではなくて、弁座28A、28B側への流れを誘導する傾斜壁面として形成されているので、弁座28A、28B側へのウォッシャ液の流れが一層スムーズになる。従って、大きな流路抵抗を発生せず、高い吐出圧を確保することができる。また、バルブ室23の端壁23A、23Bの内面が傾斜壁面となっていることにより、実際には流路として有効利用されない角部デッドスペースが省略されることになるため、流路容積を極力小さくすることができて、寒冷時の凍結割れの問題を極力回避することができる。
【0029】
また、このウォッシャポンプ10では、流路を切り替えるための弁体として膜状弁体30を使用し、この膜状弁体30を挟みながら2つの分割ハウジング22A、22Bを合体することによりバルブ機構2を構成しているので、部品点数が少なくなる上、バルブ機構2の構造がコンパクトになるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、流路抵抗を小さくできて、ウォッシャ液の流れをスムーズにすることができるので、高い吐出圧を確保することができる。また、バルブ室の端壁の内面を傾斜壁面とすることにより、実際には流路として有効利用されないデッドスペースを省略しているので、内容積を小さくできて、寒冷時の凍結割れの問題を極力回避することができる。また、膜状弁体を使用しているので、コンパクトな構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略構成図で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)図のIc−Ic矢視断面図である。
【図2】同ウォッシャポンプの要部拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視断面によりウォッシャ液の流れを示す図である。
【図4】同ウォッシャポンプにおいて、インペラの回転方向によるウォッシャ液の流れを説明するための図である。
【図5】図4と反対方向にインペラが回転したときのウォッシャ液の流れを説明するための図である。
【図6】従来のウォッシャポンプの要部構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体
2 バルブ機構
10 ウォッシャポンプ
12 インペラ
13 ポンプ室
15A,15B 吐出管(吐出口)
21A,21B 導出流路
22 バルブハウジング
23 バルブ室
23A,23B 端壁
24A,24B 連通路
25A,25B 導出管
26A,26B バルブ室内側への突出部分
27A,27B 環状流路
28A,28B 弁座
30 膜状弁体

Claims (2)

  1. インペラの回転方向によって大小関係が逆転する圧力差をもってウォッシャ液を吐出する2つの吐出口を有したポンプ本体と、前記各吐出口にそれぞれ連通する2つの導出流路を有し、前記圧力差によって作動することにより、前記2つの導出流路のうち、圧力の低い方の導出流路を閉鎖すると共に圧力の高い方の導出流路を開放するバルブ機構と、を具備したウォッシャポンプにおいて、
    前記バルブ機構が、
    円柱空間よりなるバルブ室が形成されたバブルハウジングと、
    前記ポンプ本体の2つの吐出口にそれぞれ連通すると共に、前記バルブ室の軸線と直交する方向からバルブ室の軸線方向の両端の外周部に連通する2つの連通路と、
    前記バルブ室の両端壁を貫通し、バルブ室内への突出部分とバルブ室内周壁との間に環状流路を確保し、且つ、バルブ室内への突出部分の先端面をそれぞれ弁座として、両弁座同士を間隔をおいて対向させた2つの導出管と、
    前記両弁座間に配置されることで、前記バルブ室を2つの室に液密的に仕切ると共に、2つの室の圧力差によって変位することで、圧力が低い方の室側の弁座を閉鎖すると共に圧力の高い方の室側の弁座を開放する膜状弁体と、を備え、
    前記連通路と環状流路と導出管内の空間によって、前記バルブ機構の各導出流路が構成されると共に、
    前記連通路がそれぞれ連通するバルブ室の両端壁の内面が、各弁座側への流れを誘導する傾斜壁面として形成されていることを特徴とするウォッシャポンプ。
  2. 2つの導出管が前記バルブ室の軸線と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のウォッシャポンプ。
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