JP2004223541A - 酸素センサの主体金具の製造方法 - Google Patents

酸素センサの主体金具の製造方法 Download PDF

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Takahide Sugiyama
隆秀 杉山
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SUGIYAMA KK
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Abstract

【課題】主体金具の製造途中で被加工部材にバリが形成されることを防止し、さらに前記主体金具を所定の形状にする酸素センサの主体金具の製造方法を提供する。
【解決手段】第1凹部を有する第1鍛造部材を成形する第1工程と、第1段部と第2凹部とを有する第2鍛造部材を成形する第2工程と、第3凹部と第4凹部とを有する第3鍛造部材を成形する第3工程と、前記第3凹部より深い第5凹部と第2段部とを有する第4鍛造部材を成形する第4工程と、前記第5凹部より深い第6凹部と第3段部と第1凸部とを有する第5鍛造部材を成形する第5工程と、前記第6凹部より深い第7凹部と前記第1凸部より長い第2凸部とを有する第6鍛造部材を成形する第6工程と、連通孔を有する第7鍛造部材を成形する第7工程とを含む酸素センサの主体金具の製造方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸素センサの主体金具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に酸素センサは、自動車の排気ガス中の酸素の検出、洞道内の酸素の検出、窒素発生器の残留酸素濃度の検出等に使われている。前記自動車の排気ガス中の酸素を検出する酸素センサは、下記の特許文献等に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この酸素センサは、主体金具と、検出素子と、検出素子の保護管と、前記検出素子やこのセンサに内蔵されるセラミックヒータにそれぞれ接続される電極用端子金具と、該端子金具に接続されるリード線と、前記端子金具等を保護するハウジングを備えている。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−78482号公報 (第1−3頁、第1−2図)
【0004】
前記主体金具は前記検出素子を格納する部分であると同時に排気ガスからの気密性を保つものである。この主体金具の製造方法は、下記の特許文献等に示すものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献2】
特開2001−121240号公報 (第1−8頁、第1−9図)
【0006】
前記製造方法は、被加工部材である筒状部材等を分離可能な上型と下型とからなる成形型に挿入し、前記筒状部材等を複数の工程からなる冷間鍛造によって最終製造物である主体金具にするものである。この製造方法においては、可動機構であるスプリング等によって前記下型を上型に付勢して両型を当接させ、前記主体金具を所定の形状となるようにしている。
【0007】
しかしながら、上記の製造方法においては、前記上型と下型とが前記スプリングの付勢力が弱まると当接しないおそれがある。この場合には、前記上型と下型との間に隙間が生じ、この隙間が前記主体金具の製造途中で前記筒状部材等にバリを形成する原因となる。この筒状部材等に形成されたバリは、該筒状部材等が次工程の成形型に挿入されることを妨げる等の問題を生じさせる。
【0008】
加えて、前記スプリングの付勢力が弱まると以下のような問題も生じさせる。各種ポンチが前記成形型に挿入された筒状部材等を押圧すると、この押圧によって前記上型と下型との当接が維持できないおそれがある。この場合には、最終製造物である主体金具を所定の形状にすることができない問題を生じさせる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、主体金具の製造途中で被加工部材にバリが形成されることを防止し、さらに前記主体金具を所定の形状にする酸素センサの主体金具の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、排気ガス中の酸素を検知する酸素センサの主体金具の製造方法であって、第1ポンチが挿通可能な内孔を有する第1成形型に筒状部材を挿入し、前記第1ポンチによって前記筒状部材の一端を軸方向に押圧して形成される第1凹部を有する第1鍛造部材を成形する第1工程と、前記第1鍛造部材を第1段部内孔とこれに連通して第2ポンチが挿通可能な内孔とを有する第2下型に立設するとともに、前記第2下型と第3ポンチが挿通可能な内孔を有する第2上型とを型合わせしつつ、前記第3ポンチによって前記第1鍛造部材の第1凹部を軸方向に押圧して前記第1段部内孔により形成された第1段部と前記第2ポンチによって前記第1鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成された第2凹部とを有する第2鍛造部材を成形する第2工程と、前記第2鍛造部材を第4ポンチが挿通可能な内孔を有する第3下型に立設するとともに、前記第3下型と第5ポンチが挿通可能な内孔を有する第3上型とを型合わせしつつ、前記第5ポンチによって前記第2鍛造部材の第2凹部を軸方向に押圧して形成された第3凹部と前記第4ポンチによって前記第2鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成された第4凹部とを有する第3鍛造部材を成形する第3工程と、前記第3鍛造部材を第2段部内孔を有する第4下型に立設するとともに、前記第4下型と第6ポンチが挿通可能な内孔を有する第4上型とを型合わせしつつ、前記第6ポンチによって前記第3鍛造部材の第3凹部を軸方向に押圧して変形された該第3凹部より深い第5凹部と前記第2段部内孔によって形成された第2段部とを有する第4鍛造部材を成形する第4工程と、前記第4鍛造部材を第7ポンチが挿通可能な第3段部内孔と第1捨て軸とを有する第5成形型に立設し、前記第7ポンチによって前記第4鍛造部材の第5凹部を軸方向に押圧して変形された該第5凹部より深い第6凹部と前記第3段部内孔によって形成された第3段部と前記第1捨て軸によって形成された第1凸部とを有する第5鍛造部材を成形する第5工程と、前記第5鍛造部材を第2捨て軸を有する第6下型に立設するとともに、前記第6下型と第8ポンチが挿通可能な内孔を有する第6上型とを型合わせしつつ、前記第8ポンチによって前記第5鍛造部材の第6凹部の一部を軸方向に押圧して変形された該第6凹部より深い第7凹部と前記第2捨て軸によって変形された前記第1凸部より長い第2凸部とを有する第6鍛造部材を成形する第6工程と、前記第6鍛造部材を外部と連通する内孔を有する第7下型に立設するとともに、前記第7下型と第9ポンチが挿通可能な内孔を有する第7上型とを型合わせしつつ、前記第9ポンチによって前記第6鍛造部材の第2凸部を打ち抜くことにより連通孔を有する第7鍛造部材を成形する第7工程とを含むことを特徴とする酸素センサの主体金具の製造方法に係る。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、前記第2、第3、第6工程では、前記各下型と上型との型合わせが前記各下型または上型が圧縮空気によって移動した作動油の油圧を受けて行われる酸素センサの主体金具の製造方法に係る。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1において、前記第3工程では、前記第2鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成される第4凹部が半球面形状である酸素センサの主体金具の製造方法に係る。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る酸素センサの主体金具の製造方法の第1工程の説明図、図2は同製造方法の第2工程の説明図、図3は同製造方法の第3工程の説明図、図4は同製造方法における第4工程の第1説明図、図5は第4工程の第2説明図、図6は第5工程の説明図、図7は第6工程の第1説明図、図8は第6工程の第2説明図、図9は第7工程の説明図、図10は第2工程における第2成形型の一部を示す概略図、図11は第2鍛造部材にバリが形成される状態を示す図、図12は第3鍛造部材にふくらみが発生する状態を示す図、図13は第6鍛造部材の形状や寸法の不良状態を示す図、図14は第3鍛造部材の第4凹部が下方へ倒れ込む状態を示す図、図15は第4鍛造部材の底面に折り込み部が形成される状態を示す図である。
【0014】
請求項1の発明の酸素センサの主体金具の製造方法は、第1凹部11を有する第1鍛造部材10を成形する第1工程と、第1段部21と第2凹部22とを有する第2鍛造部材20を成形する第2工程と、第3凹部31と第4凹部32とを有する第3鍛造部材30を成形する第3工程と、第5凹部41と第2段部42とを有する第4鍛造部材40を成形する第4工程と、第6凹部51と第3段部52と第1凸部53とを有する第5鍛造部材50を成形する第5工程と、第7凹部61と第2凸部62とを有する第6鍛造部材60を成形する第6工程と、連通孔71を有する第7鍛造部材70を成形する第7工程とを含んでいる。
【0015】
前記第1工程では、図1に図示したように、筒状部材5を第1成形型81が有する内孔82に挿入する。この筒状部材5の一端は前記内孔82を挿通可能な第1ポンチ151によって該筒状部材5の軸方向に押圧される。これによって、前記筒状部材5は、その一端が前記第1ポンチ151の先端に沿って形成された第1凹部11を有する第1鍛造部材10となる。なお、図中の符号Gは第1ポンチガイド部材である。
【0016】
前記第2工程では、図2に図示したように、前記第1鍛造部材10を内孔92を有する第2下型91Aに立設する。なお、この第2下型91Aは後述する第1段部21を形成する第1段部内孔93を有している。その後、前記第2下型91Aは内孔94を有する第2上型91Bと型合わせされる。続いて前記第2下型91Aと第2上型91Bとを型合わせしつつ、前記第1鍛造部材10の第1凹部11が前記内孔94を挿通可能な第3ポンチ153によって該第1鍛造部材10の軸方向に押圧される。これと同時に前記第1鍛造部材10の他端が前記内孔92を挿通可能な第2ポンチ152によって該第1鍛造部材10の軸方向に押圧される。これによって、前記第1鍛造部材10は、前記第1段部内孔93に沿って形成された第1段部21と前記第2ポンチ152の先端に沿って形成された第2凹部22とを有する第2鍛造部材20となる。
【0017】
前記第3工程では、前記第2鍛造部材20を反転させ、図3に図示したように、この反転させた第2鍛造部材20を内孔102を有する第3下型101Aに立設する。その後、前記第3下型101Aは内孔103を有する第3上型101Bと型合わせされる。続いて前記第3下型101Aと第3上型101Bとを型合わせしつつ、前記立設した第2鍛造部材20の第2凹部22が前記内孔103を挿通可能な第5ポンチ155によって該第2鍛造部材20の軸方向に押圧される。これと同時に前記第2鍛造部材20の他端が前記内孔102を挿通可能な第4ポンチ154によって該第2鍛造部材20の軸方向に押圧される。これによって、前記第2鍛造部材20は、前記第5ポンチ155の先端に沿って形成された第3凹部31と前記第4ポンチ154の先端に沿って形成された第4凹部32とを有する第3鍛造部材30となる。
【0018】
前記第4工程では、図4に図示したように、前記第3鍛造部材30を第2段部内孔112を有する第4下型111Aに立設する。その後、前記第4下型111Aは内孔113を有する第4上型111Bと型合わせされる。続いて、前記第4下型111Aと第4上型111Bとを型合わせしつつ、前記第3鍛造部材30の第3凹部31が前記内孔113を挿通可能な第6ポンチ156によって該第3鍛造部材30の軸方向に押圧される。これによって、図5に図示したように、前記第3鍛造部材30は、前記第6ポンチ156の先端に沿って変形された前記第3凹部31より深い第5凹部41と前記第2段部内孔112に沿って形成された第2段部42とを有する第4鍛造部材40となる。
【0019】
前記第5工程では、図6に図示したように、前記第4鍛造部材40を第3段部内孔122を有する第5下型121Aに立設する。なお、この第5下型121Aは後述する第1凸部53を形成する第1捨て軸123を有している。その後、前記第4鍛造部材40の第5凹部41が前記第3段部内孔122を挿通可能な第7ポンチ157によって該第4鍛造部材40の軸方向に押圧される。これによって、前記第4鍛造部材40は、前記第7ポンチ157の先端に沿って形成された前記第5凹部41より深い第6凹部51と前記第3段部内孔122に沿って形成された第3段部52と前記第3捨て軸123に沿って伸長して形成された第1凸部53とを有する第5鍛造部材50となる。
【0020】
前記第6工程では、図7に図示したように、前記第5鍛造部材50を第2捨て軸132を有する第6下型131Aに立設する。その後、前記第6下型131Aは内孔133を有する第6上型131Bと型合わせされる。続いて、前記第6下型131Aと第6上型131Bとを型合わせしつつ、前記第5鍛造部材50の第6凹部51の一部51Aが前記内孔133を挿通可能な第8ポンチ158によって該第5鍛造部材50の軸方向に押圧される。これによって、図8に図示したように、前記第5鍛造部材50は、前記第8ポンチ158の先端に沿って変形された前記第6凹部51より深い第7凹部61と前記第2捨て軸132に沿って伸長して変形された前記第1凸部53より長い第2凸部62とを有する第6鍛造部材60となる。
【0021】
前記第7工程では、図9に図示したように、前記第6鍛造部材60を外部と連通する内孔142を有する第7下型141Aに立設する。その後、前記第7下型141Aは内孔143を有する第7上型141Bと型合わせされる。続いて、前記第7下型141Aと第7上型141Bとを型合わせしつつ、前記第6鍛造部材60の第2凸部62が前記内孔143を挿通可能な第9ポンチ159によって該第6鍛造部材60の軸方向に押圧される。これによって、図示したように、前記第6鍛造部材60は、前記第9ポンチ159によって前記第2凸部62が打ち抜かれて連通孔71を有する第7鍛造部材70となる。この第7鍛造部材70が最終製造物である主体金具1である。
【0022】
前記第2、第3、第6工程では、請求項2の発明として規定するように、前記各下型と上型との型合わせが圧縮空気によって移動した作動油の油圧を受けて行われる。
【0023】
前記第2工程では、図10に図示したように、第2成形型90がシリンダーS1,S2を有している。このシリンダーS1,S2はそれぞれ作動油Oを貯留するとともに、前記第2下型91Aの支え棒B1,B2とそれぞれに一体成形されたピストンP1,P2を収容している。そして、前記シリンダーS1は前記作動油Oの流通路Rを介して公知の空油変換器160と接続されている。なお、この空油変換器160は空気圧力を同圧の油圧に変換する機器をいい、空気圧回路中に配置して空気圧力を作動油に伝達するものである。前記空油変換器160は、油圧装置に比べて前記ピストンP1,P2の作動特性を向上させることができる。
【0024】
前記第2工程では、前記第2鍛造部材20を成形する際に、圧縮空気が前記空油変換器160に供給され、この圧縮空気が該空油変換器160に貯留された作動油を加圧し、油圧が図示のX1方向に移動する。これによって、前記ピストンP1が作動油Oの油圧を受けてX2方向に上昇するとともに前記ピストンP2も前記X2方向に上昇し、前記第2下型91Aが前記第2上型91B(図示せず)と型合わせされる。この場合には、前記第2下型91Aが前記第2上型91Bの押圧方向とは反対方向に押圧され、該下型91Aと該上型91Bとが当接した状態を維持することができる。そこで、図11に図示したように、前記第2下型91Aと第2上型91Bとの間に隙間T1が生じることがなく、前記第2鍛造部材20にバリUが形成されることを防止できる。
【0025】
一方、前記第2鍛造部材20の成形を終了する際には、前記圧縮空気の供給を停止する。これによって、前記ピストンP1をこれが受ける作動油Oの油圧を解くことにより前記X2方向とは逆方向に下降させるとともに前記ピストンP2も下降させ、前記第2下型91Aと第2上型91Bとを型開きする。
【0026】
前記第3工程では、前記第3上型101Bが圧縮空気によって移動した作動油の油圧を受けて下降し、前記第3下型101Aが前記第3上型101Bと型合わせされる。前記第3上型101Bの作動は、上述した第2工程における第2下型91Aと同様である。この場合には、前記第3上型101Bが前記第2鍛造部材20と当接した状態を維持することができる。そこで、図12に図示したように、前記第3上型101Bと第2鍛造部材20との間に隙間T2が生じることがなく、前記第3鍛造部材30にふくらみVが発生することを防止できる。
【0027】
前記第6工程では、前記第6上型131Bが圧縮空気によって移動した作動油の油圧を受けて下降し、前記第6下型131Aが前記第6上型131Bと型合わせされる。前記第6上型131Bの作動は、上述した第2工程における前記第2下型91Aと同様である。この場合には、前記第6上型131Bが前記第5鍛造部材50と当接した状態を維持することができる。そこで、図8に図示したように、前記第6鍛造部材60の前記第7凹部61,第2凸部62,直線部Y1がそれぞれ所定の形状や寸法となる。
【0028】
一方、スプリング等の可動機構によって前記第6上型131Bと前記第5鍛造部材50とを当接させた場合には、前記スプリングの付勢力が弱まると該上型131Bと該鍛造部材50との当接を維持することができない。そこで、図13に図示したように、前記第5鍛造部材50と前記第6下型131Aとの間に隙間Zが生じることとなり、前記第6鍛造部材60の第7凹部61A,第2凸部62A,直線部Y2がそれぞれ所定の形状や寸法とならない。
【0029】
前記第3工程では、請求項3の発明であって図3に図示したように、第2鍛造部材20の他端を軸方向に押圧して形成される第4凹部32が半球面形状となる。この第3工程では、前記第3凹部31と前記半球面形状の第4凹部32とを有する第3鍛造部材30が成形される。
【0030】
その後、この第3鍛造部材30は、図4に図示したように、前記第4工程の第4下型111Aに立設される。この第4工程では、図5に図示したように、前記第3鍛造部材30は、前記第5凹部41と第2段部42とを有する第4鍛造部材40となる。この時、図14に図示したように、前記第3凹部31が前記第6ポンチ156によって前記第3鍛造部材30の軸方向に押圧されると、前記第4凹部32をその半球面形状によって図示のように下方へ倒れ込ませることができる。
【0031】
一方、前記第4凹部32が円筒形状の場合には、図15に図示したように、前記第2凹部31が前記第6ポンチ156によって前記第3鍛造部材30の軸方向に押圧されると、前記第4凹部32の端部が中央部付近より遅れて下方へ倒れ込む。この場合には、前記第4鍛造部材40の底面に折り込み部45が形成され、該鍛造部材40を所定の形状とすることができない。
【0032】
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施することができる。例えば、前記空油変換器は、これに供給される圧縮空気が直接作動油の油面を加圧するものや圧縮空気がフロート等を介在して作動油の油面を加圧するもの等の適宜なものとしてよい。
【0033】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明によれば、酸素センサの主体金具の製造途中で下型と上型とが当接した状態を維持することができる。これによって被加工部材にバリが形成されることを防止できる。さらに、前記下型と上型との当接によって前記被加工部材にふくらみが発生することも防止でき、前記主体金具を所定の形状に成形することができる。また、前記第2鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成される第4凹部を半球面形状とし、前記第4工程で成形される第4鍛造部材の底面に折り込み部が形成されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る酸素センサの主体金具の製造方法の第1工程の説明図である。
【図2】同製造方法の第2工程の説明図である。
【図3】同製造方法の第3工程の説明図である。
【図4】同製造方法における第4工程の第1説明図である。
【図5】第4工程の第2説明図である。
【図6】第5工程の説明図である。
【図7】第6工程の第1説明図である。
【図8】第6工程の第2説明図である。
【図9】第7工程の説明図である。
【図10】第2工程における第2成形型の一部を示す概略図である。
【図11】第2鍛造部材にバリが形成される状態を示す図である。
【図12】第3鍛造部材にふくらみが発生する状態を示す図である。
【図13】第6鍛造部材の形状や寸法の不良状態を示す図である。
【図14】第3鍛造部材の第4凹部が下方へ倒れ込む状態を示す図である。
【図15】第4鍛造部材の底面に折り込み部が形成される状態を示す図である。
【符号の説明】
1 主体金具
5 筒状部材
10 第1鍛造部材
11 第1凹部
20 第2鍛造部材
21 第1段部
22 第2凹部
30 第3鍛造部材
31 第3凹部
32 第4凹部
40 第4鍛造部材
41 第5凹部
42 第2段部
50 第5鍛造部材
51 第6凹部
52 第3段部
53 第1凸部
60 第6鍛造部材
61 第7凹部
62 第2凸部
70 第7鍛造部材
71 連通孔
81 第1成形型
82 第1成形型の内孔
91A 第2下型
91B 第2上型
92 第2下型の内孔
93 第1段部内孔
94 第2上型の内孔
101A 第3下型
101B 第3上型
102 第3下型の内孔
103 第3上型の内孔
111A 第4下型
111B 第4上型
112 第2段部内孔
113 第4上型の内孔
121 第5成形型
122 第3段部内孔
123 第1捨て軸
131A 第6下型
132 第2捨て軸
133 第6上型の内孔
141A 第7下型
141B 第7上型
142 第7下型の外部と連通する内孔
143 第7上型の内孔
O 作動油

Claims (3)

  1. 排気ガス中の酸素を検知する酸素センサの主体金具の製造方法であって、
    第1ポンチが挿通可能な内孔を有する第1成形型に筒状部材を挿入し、前記第1ポンチによって前記筒状部材の一端を軸方向に押圧して形成される第1凹部を有する第1鍛造部材を成形する第1工程と、
    前記第1鍛造部材を第1段部内孔とこれに連通して第2ポンチが挿通可能な内孔とを有する第2下型に立設するとともに、前記第2下型と第3ポンチが挿通可能な内孔を有する第2上型とを型合わせしつつ、前記第3ポンチによって前記第1鍛造部材の第1凹部を軸方向に押圧して前記第1段部内孔により形成された第1段部と前記第2ポンチによって前記第1鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成された第2凹部とを有する第2鍛造部材を成形する第2工程と、
    前記第2鍛造部材を第4ポンチが挿通可能な内孔を有する第3下型に立設するとともに、前記第3下型と第5ポンチが挿通可能な内孔を有する第3上型とを型合わせしつつ、前記第5ポンチによって前記第2鍛造部材の第2凹部を軸方向に押圧して形成された第3凹部と前記第4ポンチによって前記第2鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成された第4凹部とを有する第3鍛造部材を成形する第3工程と、
    前記第3鍛造部材を第2段部内孔を有する第4下型に立設するとともに、前記第4下型と第6ポンチが挿通可能な内孔を有する第4上型とを型合わせしつつ、前記第6ポンチによって前記第3鍛造部材の第3凹部を軸方向に押圧して変形された該第3凹部より深い第5凹部と前記第2段部内孔によって形成された第2段部とを有する第4鍛造部材を成形する第4工程と、
    前記第4鍛造部材を第7ポンチが挿通可能な第3段部内孔と第1捨て軸とを有する第5成形型に立設し、前記第7ポンチによって前記第4鍛造部材の第5凹部を軸方向に押圧して変形された該第5凹部より深い第6凹部と前記第3段部内孔によって形成された第3段部と前記第1捨て軸によって形成された第1凸部とを有する第5鍛造部材を成形する第5工程と、
    前記第5鍛造部材を第2捨て軸を有する第6下型に立設するとともに、前記第6下型と第8ポンチが挿通可能な内孔を有する第6上型とを型合わせしつつ、前記第8ポンチによって前記第5鍛造部材の第6凹部の一部を軸方向に押圧して変形された該第6凹部より深い第7凹部と前記第2捨て軸によって変形された前記第1凸部より長い第2凸部とを有する第6鍛造部材を成形する第6工程と、
    前記第6鍛造部材を外部と連通する内孔を有する第7下型に立設するとともに、前記第7下型と第9ポンチが挿通可能な内孔を有する第7上型とを型合わせしつつ、前記第9ポンチによって前記第6鍛造部材の第2凸部を打ち抜くことにより連通孔を有する第7鍛造部材を成形する第7工程と
    を含むことを特徴とする酸素センサの主体金具の製造方法。
  2. 前記第2、第3、第6工程において、前記各下型と上型との型合わせは前記各下型または上型が圧縮空気によって移動した作動油の油圧を受けて行われる請求項1に記載の酸素センサの主体金具の製造方法。
  3. 前記第3工程において、前記第2鍛造部材の他端を軸方向に押圧して形成される第4凹部は半球面形状である請求項1に記載の酸素センサの主体金具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007152413A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nsk Ltd 車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する軌道輪部材の製造方法
CN113976809A (zh) * 2021-10-27 2022-01-28 通裕重工股份有限公司 确定风机主轴冲孔位置的装置、方法及风机主轴制作方法

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