JP2004222515A - 栄養食品 - Google Patents

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照海 高岡
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Abstract

【課題】稲若葉またはアブラナ科植物の葉をその粒径が100μm以下になるように微粉砕した微粉末を、加工食品に混合することにより、食感を何等悪化させることなく、賞味期限および日持ちの向上を図ることができる栄養食品の提供を目的とする。
【解決手段】粒径が100μm以下に粉砕された稲若葉微粉末またはアブラナ科植物の葉の微粉末(AまたはB)が加工食品(DまたはE)に混合された栄養食品であることを特長とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、豆腐やうどん類(うどん、ひやむぎ、そうめん、きしめん)のような植物性蛋白食品または、もち等の加工食品に食物繊維を付加したような栄養食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、稲若葉の粉末を穀物等の適宜の材料に混入して製造した栄養食品は既に知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−191322号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の稲若葉は約71wt%が食物繊維であるため、穀物等の適宜の材料に混入して製造された栄養食品を食すると、容易に食物繊維を摂取することができる利点がある。
しかし、上述の稲若葉を単に所定大に粉砕して粉状にした程度では、上記食品の摂取時にのどにひっかかる等、食感が悪化する問題点があった。
【0005】
そこで、この発明は、稲若葉またはアブラナ科植物の葉をその粒径が100μm以下になるように微粉砕した微粉末を、加工食品に混合することにより、食感を何等悪化させることなく、賞味期限および日持ちの向上を図ることができる栄養食品の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による栄養食品は、粒径が100μm以下に粉砕された稲若葉微粉末またはアブラナ科植物の葉の微粉末が加工食品に混合されたものである。
上記構成のアブラナ科植物の葉としては、ケール葉を用いてもよい。
【0007】
上記構成によれば、稲若葉またはアブラナ科植物の葉を粒径100μm以下に粉砕した微粉末を、加工食品に混合するので、容易に食物繊維を摂取することができるのは勿論、食感を何等悪化させることなく、賞味期限および日持ちの向上を図ることができる。さらに上記微粉末が100μm以下であるため加工食品に対して良好に混合することができる。なお、日持ちが向上するのは微粉末に含有する成分の抗菌作用によるものと推考される。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記加工食品は豆腐、うどん類、もちの何れか1つの農産加工食品に設定されたものである。
上記構成の豆腐は、絹ごし豆腐、木綿豆腐の何れであってもよく、うどん類は、うどん、ひやむぎ、そうめん、きしめんの何れであってもよい。
【0009】
上記構成によれば、加工食品を豆腐に設定した場合には、微粉末の混合により弾力性が向上し、型くずれが防止され、特に絹ごし豆腐の場合には型くずれを、より一層良好に防止することができる。また加工食品をうどん類に設定した場合には、微粉末の混合により、のどごしが良好となり、さらに加工食品をもちに設定した場合には、もちの柔らかい期間が長くなる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記微粉末の加工食品に対する混合比率は0.1wt%以上に設定されたものである。
上記混合比率が0.1wt%未満の場合には微粉末混合による効果が得られず、2.0wt%を超過するとコスト面で不利となるので、混合比率は0.1〜2.0wt%の範囲が望ましい。
【0011】
上記構成によれば、混合比率を所定値に設定したので、微粉末のうすいグリーン色を呈することができる。なお、混合比率を増加する程、グリーン色は次第に濃くなる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記微粉末は水で溶かれたものを混合するものである。
上記構成によれば、微粉末を水で溶いて混合するので、微粉末を加工食品に対して全体にムラなく均一に混合することができる。なお、微粉末と水との割合は、微粉末に対して3〜4倍の水を用いることが望ましい。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記微粉末は遠赤外線照射によりγ−アミノ酪酸または/および必須アミノ酸が富化されたものに設定したものである。 上記構成によれば、γ−アミノ酪酸または/および必須アミノ酸が富化された栄養食品をえることができる。
【0014】
すなわち、γ−アミノ酪酸(いわゆるGABA)の富化により、血圧上昇抑制作用、精神安定作用、腎機能改善作用、肝機能改善作用、肥満防止作用、口臭や体臭などの消臭効果が得られる。
また必須アミノ酸は体内で生合成することが不可能なアミノ酸であって、この必須アミノ酸(旨味成分)の富化により、食品の味(おいしさ)および食感をさらに向上させることができる。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は栄養食品の製造方法を示すが、まず図1を参照して微粉末を形成する工程について説明する。
【0016】
図1において、まず稲科植物の若葉としての稲若葉、またはアブラナ科植物の葉としてのケール葉を準備する。ここで稲若葉またはケール葉は農薬、化学肥料を一切用いないで栽培することが望ましい。
【0017】
稲若葉については草丈約20〜50cmの出穂前の若葉の段階で刈取ったものを用い、ケール葉についてはケール生葉の全葉を用いる。なお図1に示す工程図において、稲若葉を用いる場合と、ケール葉を用いる場合とで、その工程はほぼ同様である。
スライス工程s1で、採取した稲若葉またはケール葉を約0.5〜10cmの葉片にスライスする。
【0018】
次に一次遠赤外線処理による富化工程(詳しくはGABAおよび必須アミノ酸の富化工程)s2で、所定大に切断された葉片に対して遠赤外線を約30秒〜2.5分の所定短時間の範囲内で照射する。遠赤外線の照射時間が2.5分を超過すると、必須アミノ酸の合成量が減少する。
【0019】
上述の葉片に遠赤外線を可及的万遍なく照射すると、葉片に含まれているグルタミン酸がγ−アミノ酪酸(いわゆるGABA)に変わるので、このγ−アミノ酸の富化、倍加、増大を図ることができると共に、遠赤外線照射により必須アミノ酸の合成が促進される。
【0020】
次に洗浄工程s3で、富化処理後の葉片を水または水に対して殺菌剤としてのクエン酸を加えた溶液を用いて洗浄処理する。
【0021】
次に殺菌工程s4で、洗浄後の葉片を殺菌する。この殺菌処理には、次亜塩素酸ソーダを混入した適宜濃度の殺菌水に浸して行なう。薬剤としては蒸気の他にクエン酸や、高度サラシ粉等からなる適宜の弱酸性機能水生成用薬剤等を用い、殺菌水に所定時間浸した後に、水洗いを行なう。
【0022】
次に予備乾燥工程s5で、殺菌後の葉片を予備乾燥室に入れて、予備乾燥し、残りの水分が5〜8wt%になるように乾燥する。
次に二次赤外線処理工程s6で、予備乾燥後の葉片を遠赤外線乾燥室に入れて、遠赤外線を照射し、乾燥処理により水分を除去し、残りの水分が2〜3wt%になるように乾燥する。
【0023】
上述の富化工程s2による一次遠赤外線照射処理と、工程s6の二次遠赤外線照射処理との相乗効果により、緑色保持しているγ−アミノ酪酸の含有率がさらに高められる。
【0024】
次に粉砕工程s7で、稲若葉またはケール葉の葉片をその粒径が100μm以下、望ましくは0.5〜80μmになるように微粉砕して、微粉末Aを得る。
粉砕装置としてはミル等の粉砕手段を用いることができる。
【0025】
図1に示す製造方法により製造された稲若葉の微粉末をアミノ酸自動分析器を用いて測定した結果(GABA含量)を、次の[表1]に示す。なお同表の時間は工程s2における遠赤外線の照射時間である。
【0026】
【表1】
Figure 2004222515
この[表1]により遠赤外線処理で稲若葉中のGABA含量が増大していることが明白である。
【0027】
同様に、図1に示す製造方法により製造されたケール葉の微粉末をアミノ酸自動分析器を用いて測定した結果(GABA含量)を、次の[表2]に示す。ここで、同表中の時間については[表1]と同様である。
【0028】
【表2】
Figure 2004222515
この[表2]により遠赤外線処理でケール葉中のGABA含量が増大していることが明白である。
【0029】
このように上記方法によりGABAの含量は稲若葉で46〜59mg/100g、ケール葉では530〜580mg/100gに増大し、何れも緑色が一段と濃くなり、しかも、タンパク質、脂質、糖質、繊維、食物繊維、カルシウム、リン、鉄、マグネシウム、亜鉛、総カロチン、サイアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、総アスコルピン酸(ビタミンC)、総トコフェロール(ビタミンE)、メチルメチオニンスルホニウム塩(ビタミンU)、スーパーオキシド消去活性、総クロロフィル等の成分はほとんどそのまま維持されていることが判明した。
【0030】
一方、図1に示す製造方法により製造された稲若葉微粉末の必須アミノ酸量を生体液分析法により測定した結果を次の〔表3〕に示す。なお、実施例品1では工程s2の遠赤外線照射時間を30秒に設定し、実施例品2では40秒に設定し、実施例品3では2.5分に設定し、比較例品では遠赤外線を一切照射しないものである。
【0031】
【表3】
Figure 2004222515
【0032】
ここに、Thrはスレオニン、Valはバリン、Metはメチオニン、Ileはイソロイシン、Leuはロイシン、Pheはフェニルアラニン、Hisはヒスチジン、Lysはリジン、Trpはトリプトファンの略であり、His以外の8種類は必須アミノ酸である。またHiSは体内で合成されるものの、急速な発育をする幼児期に欠かせないアミノ酸である。
【0033】
図2は上記〔表3〕の必須アミノ酸総量を図面で示すものであって、遠赤外線を一切照射しない比較例品に対して、実施例品1〜3は必須アミノ酸のそれぞれ及び総量が共に大幅に増加していることが判明した。
【0034】
なお、稲若葉はタンパク質、脂質、糖質、繊維、食物繊維、灰分、ナトリウム、カルシウム、リン、鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛、総カロチン、ビタミンA、β−カロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンU、スーパーオキシド消去活性、総クロロフィルなどの栄養価が高く、またケール葉はタンパク質、脂質、糖質、繊維、食物繊維、灰分、ナトリウム、カルシウム、リン、鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛、総カロチン、ビタミンA、β−カロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、総ビタミンC、ビタミンE、葉酸、ビタミンU、スーパーオキシド消去活性などの栄養価が高いものである。
【0035】
図3は微粉末を形成する他の工程を示しず、図3において、まず稲科植物の若葉としての稲若葉、またはアブラナ科植物の葉としてのケール葉を準備する。ここで稲若葉またはケール葉は農薬、化学肥料を一切用いないで栽培することが望ましい。
【0036】
稲若葉については草丈約20〜50cmの出穂前の若葉の段階で刈取ったものを用い、ケール葉についてはケール生葉の全葉を用いる。なお図3に示す工程図において、稲若葉を用いる場合と、ケール葉を用いる場合とで、その工程はほぼ同様である。
スライス工程n1で、採取した稲若葉またはケール葉を約0.5〜10cmの葉片にスライスする。
【0037】
次に洗浄工程n2で所定大に切断された後の葉片を水または水に対して殺菌剤としてのクエン酸を加えた溶液を用いて洗浄処理する。
【0038】
次に殺菌工程n3で、洗浄後の葉片を殺菌する。この殺菌処理には、次亜塩素酸ソーダを混入した適宜濃度の殺菌水に浸して行なう。薬剤としては蒸気の他にクエン酸や、高度サラシ粉等からなる適宜の弱酸性機能水生成用薬剤等を用い、殺菌水に所定時間浸した後に、水洗いを行なう。
次に脱水工程n4で、殺菌後の葉片を脱水手段にて脱水処理する。
【0039】
次に一次遠赤外線処理による富化工程n5で、脱水処理後の葉片に対して遠赤外線を約30秒〜2.5分の所定短時間の範囲内で照射する。遠赤外線の照射時間が2.5分を超過すると、必須アミノ酸の合成量が減少する。
【0040】
上述の葉片に遠赤外線を可及的万遍なく照射すると、葉片に含まれているグルタミン酸がγ−アミノ酪酸(いわゆるGABA)に変わるので、このγ−アミノ酸の富化、倍加、増大を図ることができると共に、遠赤外線照射により必須アミノ酸の合成が促進される。
次に保温工程n6で、一次遠赤外線処理後の葉片を約40℃前後の温風を用いて30分〜1.5時間程度保温処理する。
【0041】
次に予備乾燥工程n7で、保温後の葉片を予備乾燥室に入れて、予備乾燥し、残りの水分が5〜8wt%になるように乾燥する。
次に二次赤外線処理工程n8で、予備乾燥後の葉片を遠赤外線乾燥室に入れて、遠赤外線を照射し、乾燥処理により水分を除去し、残りの水分が2〜3wt%になるように乾燥する。
【0042】
上述の富化工程n5による一次遠赤外線照射処理と、工程n8の二次遠赤外線照射処理との相乗効果により、緑色保持しているγ−アミノ酪酸の含有率がさらに高められる。
【0043】
次に粉砕工程n9で、稲若葉またはケール葉の葉片をその粒径が100μm以下、望ましくは0.5〜80μmになるように微粉砕して、微粉末Bを得る。粉砕装置としてしはミル等の粉砕手段を用いることができる。
【0044】
図3に示す製造方法により製造された稲若葉の微粉末をアミノ酸自動分析器を用いて測定した結果(GABA含量)を、次の[表4]に示す。なお同表の時間は工程n5における遠赤外線の照射時間である。
【0045】
【表4】
Figure 2004222515
この[表4]により遠赤外線処理で稲若葉中のGABA含量が増大していることが明白である。
【0046】
同様に、図3に示す製造方法により製造されたケール葉の微粉末をアミノ酸自動分析器を用いて測定した結果(GABA含量)を、次の[表5]に示す。ここで、同表中の時間については[表4]と同様である。
【0047】
【表5】
Figure 2004222515
この[表5]により遠赤外線処理でケール葉中のGABA含量が増大していることが明白である。
【0048】
このように上記方法によりGABAの含量は稲若葉で50〜62mg/100g、ケール葉では550〜600mg/100gに増大し、何れも緑色が一段と濃くなり、しかも、タンパク質、脂質、糖質、繊維、食物繊維、カルシウム、リン、鉄、マグネシウム、亜鉛、総カロチン、サイアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、総アスコルピン酸(ビタミンC)、総トコフェロール(ビタミンE)、メチルメチオニンスルホニウム塩(ビタミンU)、スーパーオキシド消去活性、総クロロフィル等の成分はほとんどそのまま維持されていることが判明した。
【0049】
一方、必須アミノ酸量については微粉末Aと微粉末Bとで、ほぼ同様に増加するものと推考される。
図4は上述の微粉末AまたはBが混合された栄養食品の一例としての豆腐の製造方法を示す。
【0050】
まず、原料大豆Cを準備し、工程c1で原料大豆Cを水に入れて微細磨砕する。次に工程c2で、遠心分離により、おからを除去する。
次に工程c3で、おからが除去された大豆粉の液を約100℃に加熱する。この加熱後において工程c4で温度が80〜85℃に降温した時、予め水で溶かした微粉末AまたはBを混合する。
【0051】
ここで、微粉末AまたはBと水との割合は、微粉末に対して3〜4倍の水を用いることが望ましい。また微粉末AまたはBの混合比率は0.1wt%〜2.0wt%が望ましい。さらに微粉末AまたはBを混合するタイミングは温度が80〜85℃の範囲が望ましい。
すなわち、85℃を超過する高温時に微粉末を混合すると、微粉末が変色し、80℃未満の低温時に微粉末を混合すると、混合性が悪化する。
【0052】
次に工程c5で真空脱臭を行なって豆乳液を得る。この豆乳の全体を工程c6でそのまま固めると、絹ごし豆腐Dが得られ、豆乳に次の工程c7でカルシウム塩を加えて凝固させると、木綿豆腐Eが得られる。
何れにしても、これらの豆腐D,Eには粒径100μm以下の微粉末AまたはBが0.1wt%以上含有されて、うすいグリーン色を呈する。
【0053】
図5は上述の微粉末AまたはBが混合された栄養食品の他の例としてうどん類(うどん、そうめん等)の製造方法を示す。
まず、工程u1で中力小麦粉に食塩水を加え、次に工程u2で混合機を用いて食塩水が加えられた中力小麦粉をこねる。この工程u2において0.1wt%以上、望ましくは0.1〜2.0wt%の微粉末AまたはBを混合する。
この場合、上述の微粉末AまたはBは予め所定量の水で溶かれたものを用いる。
【0054】
次に工程u3で、圧延機等を用いてめんを延ばして、めん帯とした後に、次の工程u4で製造すべきうどん類に対応して、切出機を用いて細い棒状のめんとする。
うどんを製造する場合には、約2.2〜3mmの角状または丸状に切出し、ひやむぎを製造する場合には、約1.5mmの角状に切出し、そうめんを製造する場合には約1.0mmの丸状に切出し、きしめんを製造する場合には約4〜6mmのひま状に切出す。
【0055】
次に工程u5で、切出しためんをゆで上げた後に、工程u6で冷却すると、うどんFが得られ、工程n4の後に、切出しためんを工程u7で乾燥処理すると、そうめんGが得られる。
【0056】
何れにしても、これらのうどんF、そうめんGには粒径100μm以下の微粉末AまたはBが0.1wt%以上含有されて、うすいグリーン色を呈する加工食品となる。
【0057】
一方、もちを製造する場合には、もち米を蒸してつく際に、粒径100μm以下(望ましくは0.5〜80μm)の微粉末AまたはBを予め水で溶いて、微粉末の混合比率が0.1wt%以上(望ましくは0.1〜2.0wt%)となるように混合すればよい。
【0058】
このように上記実施例の栄養食品は、粒径が100μm以下に粉砕された稲若葉微粉末A,Bまたはアブラナ科植物の葉の微粉末A,Bが加工食品(豆腐D,E、うどんF、そうめんG、もち参照)に混合されたものである。
この構成によれば、稲若葉またはアブラナ科植物の葉を粒径100μm以下に粉砕した微粉末AまたはBを、加工食品に混合するので、容易に食物繊維を摂取することができるのは勿論、食感を何等悪化させることなく、賞味期限および日持ちの向上を図ることができる。さらに上記微粉末AまたはBが100μm以下であるため加工食品に対して良好に混合することができる。なお、日持ちが向上するのは微粉末AまたはBに含有する成分の抗菌作用によるものと推考される。
【0059】
また、上記加工食品は豆腐D,E、うどん類(うどんF、そうめんG参照)、もちの何れか1つの農産加工食品(特に大豆、小麦粉、もち米などの穀物を原材料とする加工食品)に設定されたものである。
この構成によれば、加工食品を豆腐D,Eに設定した場合には、微粉末AまたはBの混合により弾力性が向上し、型くずれが防止される。また加工食品をうどん類(うどんF、そうめんG参照)に設定した場合には、微粉末AまたはBの混合により、のどごしが良好となり、さらに加工食品をもちに設定した場合には、もちの柔らかい期間が長くなる。
【0060】
しかも、上記微粉末AまたはBの加工食品に対する混合比率は0.1wt%以上に設定されたものである。
上記混合比率が0.1wt%未満の場合には微粉末AまたはBの混合による効果が得られず、2.0wt%を超過するとコスト面で不利となるので、混合比率は0.1〜2.0wt%の範囲が望ましい。
【0061】
この構成によれば、混合比率を上記所定値に設定したので、微粉末AまたはBのうすいグリーン色を呈することができる。特に、豆腐、うどん類、もちは加工食品それ自体が白色であるから、微粉末の混合により、うすいグリーン色が美しく現われる。なお、混合比率を増加する程、グリーン色は次第に濃くなる。
【0062】
さらに、上記微粉末AまたはBは水で溶かれたものを混合するものである。 この構成によれば、微粉末AまたはBを水で溶いて混合するので、微粉末AまたはBを加工食品に対して全体にムラなく均一に混合することができる。なお、微粉末と水との割合は、微粉末に対して3〜4倍の水を用いることが望ましい。
【0063】
加えて、上記微粉末AまたはBは遠赤外線照射によりγ−アミノ酪酸または/および必須アミノ酸が富化されたものに設定したものである。
この構成によれば、γ−アミノ酪酸または/および必須アミノ酸が富化された栄養食品をえることができる。
【0064】
すなわち、γ−アミノ酪酸(いわゆるGABA)の富化により、血圧上昇抑制作用、精神安定作用、腎機能改善作用、肝機能改善作用、肥満防止作用、口臭や体臭などの消臭効果が得られる。
また必須アミノ酸は体内で生合成することが不可能なアミノ酸であって、この必須アミノ酸(旨味成分)の富化により、食品の味(おいしさ)および食感をさらに向上させることができる。
【0065】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の加工食品は、実施例の豆腐D,E、うどんF、そうめんGまたは、もちに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0066】
例えば、上記構成の栄養食品は中華めんを含むめん類に適用することも可能であり、また図4、図5で示した豆腐D,E、うどんF、そうめんGの製造工程は図示の工程のみに限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、稲若葉またはアブラナ科植物の葉をその粒径が100μm以下になるように微粉砕した微粉末を、加工食品に混合したので、食感を何等悪化させることなく、賞味期限および日持ちの向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工食品に混合する微粉末の製造工程図。
【図2】必須アミノ酸総量の対比を示す特性図。
【図3】加工食品に混合する微粉末の他の実施例を示す製造工程図。
【図4】豆腐の製造工程を示す工程図。
【図5】うどん類の製造工程を示す工程図。
【符号の説明】
A,B…微粉末
D,E…豆腐
F…うどん
G…そうめん

Claims (5)

  1. 粒径が100μm以下に粉砕された稲若葉微粉末またはアブラナ科植物の葉の微粉末が加工食品に混合された
    栄養食品。
  2. 上記加工食品は豆腐、うどん類、もちの何れか1つの農産加工食品に設定された
    請求項1記載の栄養食品。
  3. 上記微粉末の加工食品に対する混合比率は0.1wt%以上に設定された
    請求項1または2記載の栄養食品。
  4. 上記微粉末は水で溶かれたものを混合する
    請求項1〜3の何れか1に記載の栄養食品。
  5. 上記微粉末は遠赤外線照射によりγ−アミノ酪酸または/および必須アミノ酸が富化されたものに設定した
    請求項1〜4の何れか1に記載の栄養食品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5118032B2 (ja) * 2006-06-16 2013-01-16 日清オイリオグループ株式会社 γ−アミノ酪酸又はγ−アミノ酪酸含有組成物の製造方法

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