JP2004222057A - 制御機器および録画方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御機器に接続されている複数の録画サブユニットをGUI画面40上に接続機器一覧表41として表示して、その中からユーザーに録画する録画サブユニットを選択させ(47a、47b)、さらにGUI画面40上の録画オプション43から同時録画43aか連続録画43bか選択させる。制御機器は、録画オプション43から選択された同時録画43aまたは連続録画43bの指示にしたがって、選択された録画サブユニットとの間で伝送経路を確立する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のターゲット側機器と制御機器とが通信回線で接続された録画システムにおいて、制御機器(以下、コントローラ側機器という)から、操作対象となる録画機能をもった複数のターゲット側機器の録画サブユニットを制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のオーディオヴィジュアル(AV)機器を相互に接続するインタフェースとして、IEEE(Institute Of Electrical AndElectronics Engineers)1394準拠のデジタルシリアルインタフエースが知られている。
【0003】
従来、このIEEE1394準拠のデジタルシリアルインタフエースであるIEEE1394シリアルバスにより複数のAV機器が接続されているネットワーク上において、コントローラ側機器が操作対象(以下、ターゲット側機器という)となる録画機能をもった機器(以下、ターゲット側機器の録画サブユニットという)に対して録画を行いたい場合、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)アプリケーションを用いてターゲット側機器の録画サブユニットを選定し、録画操作を行うことができるようにしている。
【0004】
具体的には、たとえば、図7に示すように、コントローラ側機器となるセットトップボックス(STB)101に、ターゲット側機器となるデジタルビデオデッキ3台(ここではD−VHSデッキ103、105、および107)が、通信回線となるIEEE1394シリアルバス111により接続されたシステムにおいて、STB101から、ターゲット側機器の一つであるD−VHSデッキ103に対して録画操作を行う際には、図8に示すように、STB101のGUI画面113から、ユーザーがIEEE1394シリアルバス111上に接続されている機器のサブユニット単位での接続機器一覧表から制御対象であるD−VHSデッキ103をリモコン等により選択する。
【0005】
次に、ユーザーがSTB101の制御パネル145から録画ボタン145bを選択することにより、STB101とD−VHSデッキ103の間で接続が確立され、コントローラであるSTB101からターゲット側機器であるD−VHSデッキ103のテープレコーダープレイヤーサブユニット(以下、テープサブユニットという)に対して、AV/Cコマンドのなかの録画コマンドが送られD−VHSデッキ103において録画が開始される。
【0006】
なお、制御パネル145には、録画ボタン145bの他に、停止ボタン145a、再生ボタン145c、巻き戻しボタン145d、および早送りボタン145eが表示されている。また、AV/Cコマンドとは、AV/C DigitalInterface Command Set General Specificationに規定されているコマンドセットであり、IEEE1394インタフェース上で通信されるコマンドで、コマンドの送信、それに対応する応答は、IEEE1394の非同期WRITEトランザクションに基づいて行われる。
【0007】
このように、従来の録画システムでは、IEEE1394シリアルバス111上で、コントローラ側機器からターゲット側機器の録画サブユニットに対して、録画操作を行いたい場合、コントローラ側機器のアプリケーションにより実行することができる(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−195345号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように複数の機器がネットワークにより接続された録画システムにおいては、今後、IEEE1394シリアルバス上にさらに複数の機器がつながり、一つの機器のなかに複数の録画機能をもったサブユニットが搭載されることが考えられる。そして、このような環境でコントローラ側機器から複数のサブユニットに対して同時に録画を行いたい場合、従来の録画システムでは、ユーザーがターゲット側機器をそれぞれ選択して、それぞれの録画サブユニットに対して録画を開始するといった手続きを行わなければならならない。また、録画媒体としてビデオカセットテープを用いるテープサブユニットの場合には、録画している最中にテープの残量がなくなった後、別のサブユニットに切り換えて録画を行う場合も、ユーザーが切り替え動作を行う必要が生じてくるため、ユーザーに対しての操作負荷が大きくなると考えられる。
【0010】
本発明の目的は、コントローラ側機器から録画機能をもった複数のターゲット側機器の録画サブユニットに対して同時録画または連続録画の設定を行う場合に、ユーザーの負担を軽減し、操作を効率よく行うことのできる制御機器および録画方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、複数のターゲット側機器と通信回線で接続された制御機器において、前記複数のターゲット側機器に搭載されている録画サブユニットの一覧を画面上に表示する録画サブユニット表示手段と、前記録画サブユニット表示手段によって画面上に表示された前記録画サブユニットの一覧から操作対象となる録画サブユニットの選択を受け付ける録画サブユニット選択手段と、前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された録画サブユニットに対し同時に録画を実行させる同時録画か、前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された録画サブユニットに対し選択された順に録画を実行させる連続録画かの選択を受け付ける録画オプション選択手段と、前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された同時録画か連続録画かに応じて録画サブユニットのデータの伝送路を確立する伝送路確立手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
好ましい形態として、前記伝送路確立手段は、前記同時録画が選択された場合には、前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立し、また前記連続録画が選択された場合には、前記録画サブユニット選択手段を通じて最初に選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立して、当該最初に選択された録画サブユニットが録画不能となったときに前記録画サブユニット選択手段を通じて次に選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立する。
【0013】
また、上記目的を達成するため、請求項2の発明は、複数のターゲット側機器と制御機器が通信回線で接続された録画システムにおける録画方法において、前記複数のターゲット側機器に搭載されている録画サブユニットの一覧を画面上に表示する録画サブユニット表示ステップと、前記表示された録画サブユニットの一覧から操作対象となる録画サブユニットの選択を受け付ける録画サブユニット選択ステップと、前記選択された録画サブユニットに対し同時に録画を実行させる同時録画か、前記選択された録画サブユニットに対し選択された順に録画を実行させる連続録画かの選択を受け付ける録画オプション選択ステップと、前記選択された同時録画か連続録画かに応じてデータの伝送路を確立する伝送路確立ステップとを有することを特徴とする。
【0014】
好ましい形態として、前記伝送路確立ステップは、前記同時録画が選択された場合には、前記録画サブユニット選択ステップにおいて選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立するものであり、前記連続録画が選択された場合には、前記録画サブユニット選択ステップにおいて最初に選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立し、当該最初に選択された録画サブユニットが録画不能となったときに前記録画サブユニット選択ステップにおいて次に選択された録画サブユニットに対してデータの伝送路を確立する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係わる録画システムの構成を示すブロック図である。また、図2(a)は、コントローラ側機器内部の機能構成を示すブロック図であり、図2(b)は、ターゲット側機器内部の機能構成を示すブロック図である。なお、各図において同一機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0017】
この録画システム10は、図1に示すように、コントローラ側機器であるSTB1に、ターゲット側機器としてD−VHSデッキ3と複合機5がIEEE1394シリアルバス7により接続されたシステムである。
【0018】
ここで、メインユニットであるコントローラ側機器としてのSTB1は、IEEE1394シリアルバス7により接続されているターゲット側機器を集中制御するとともに、たとえばチューナーサブユニット11を搭載し、各ターゲット側機器に対してチューナーサブユニット11が受信したテレビジョン信号などを画像および音声からなるストリームデータとしてターゲット側機器へ供給する。
【0019】
D−VHSデッキ3はデジタルビデオテープデッキであり、テープサブユニット31を搭載している。また、複合機5はデジタルビデオテープデッキとしての機能とハードディスクビデオデッキとしての機能を有する複合型のビデオデッキであり、ディスクサブユニット51とテープサブユニット52とを搭載している。
【0020】
なお、このようなシステムはあくまでも本発明を適用した一例にすぎず、ターゲット側機器としてさらに様々な録画機器、たとえば、DVDレコーダーやハードディスクビデオデッキなどが接続されたものであってもよい。
【0021】
STB1は、その機能として図2(a)に示すように、GUI管理モジュール15、アプリケーション17、ミドルウェア全体制御部19、およびIEEE1394ドライバ21とを有する。
【0022】
一方、D−VHSデッキ3および複合機5は、その機能として図2(b)に示すように(図においてはD−VHSデッキ3の内部機能を示すが、複合機5についても同様)、アプリケーション37、ミドルウェア全体制御部39、およびIEEE1394ドライバ21とを有する。
【0023】
ここで、まず、STB1内各部の機能について説明する。
【0024】
GUI管理モジュール15は、STB1が接続されている図示しないテレビモニターなどのディスプレイ上にGUI画面の表示を行い、GUI画面内のボタン操作を管理する。
【0025】
STB1内のアプリケーション17は、STB1内の制御を行うとともに、接続されている各種機器(ここではD−VHSデッキ3および複合機5)を制御するためのソフトウエアである。
【0026】
STB1内のミドルウェア全体制御部19は、アイソクロナス(Isochronous)データ伝送を行うための伝送経路を確立するために、STB1〜D−VHSデッキ3間、STB1〜複合機5間といったユニット間の接続、さらには、D−VHSデッキ3〜テープサブユニット31間、複合機5〜ディスクサブユニット51間といったユニット〜サブユニット間の接続を設立するようにIEEE1394ドライバ21を制御する。
【0027】
一方、D−VHSデッキ3および複合機5内のミドルウェア全体制御部39は、D−VHSデッキ3〜テープサブユニット31間、複合機5〜ディスクサブユニット51間といったユニット〜サブユニット間の接続を設立する。
【0028】
また、IEEE1394ドライバ21は、STB1側も、D−VHSデッキ3および複合機5側も同様の機能であり、IEEE1394シリアルバス7により接続されている機器同士の通信を行う。
【0029】
次に、上述のように構成された録画システム10の動作を説明する。
【0030】
まず、STB1が受信したストリームをD−VHSデッキ3のテープサブユニット31と複合機5のディスクサブユニット51に対して同時に録画を行う場合を例に挙げて説明する。
【0031】
なお、以下に説明する動作は、おもにSTB1の図示しないCPUにより制御されるものであり、それぞれの処理は、本実施の形態における録画サブユニット表示手段、録画サブユニット選択手段、録画オプション選択手段、伝送経路確立手段の機能として実行されている。また、これらの処理は図示しないメモリに保持された録画制御プログラムにしたがって実行される。この録画制御プログラムは、図3のフローに対応する、少なくとも録画サブユニット表示ステップ、録画サブユニット選択ステップ、録画オプション選択ステップ、伝送経路確立ステップを含むものである。
【0032】
図3は、同時録画を行う場合の動作の流れを示すフローチャートである。
【0033】
まず、STB1のアプリケーション17が、STB1に接続されているターゲット側機器のサブユニットについての機器名や機種名等を、接続機器一覧表としてGUI管理モジュール15に提供して、GUI管理モジュール15がSTB1に接続されているテレビモニターに接続機器一覧表をGUI画面として表示する(S11)。図4に、GUI画面の表示例を示す。
【0034】
このGUI画面40には、接続機器一覧表41、録画オプション43、および制御パネル45が表示されている。接続機器一覧表41は、各サブユニットごとに機器名(D−VHS、複合機)、メーカー名(メーカーA、B)、機種名(機種名1、2)、媒体(テープ、HDD)などが表示されている。録画オプション43は、接続機器一覧表41から選択した複数の録画サブユニットに対して同時に録画を指示するための同時録画ボタン43aと、接続機器一覧表41から選択した複数の録画サブユニットに対して選択した順に連続して録画を指示するための連続録画ボタン43bが表示されている。制御パネル45は、停止ボタン45a、録画ボタン45b、再生ボタン45c、巻き戻しボタン45d、および早送りボタン45eが表示されている。
【0035】
このように表示されたGUI画面40上の接続機器一覧表41から、ユーザーによって操作対象となる機器のサブユニットが選択される(S12)。この例では、図4に示したように、D−VHSのテープサブユニット31と複合機5のディスクサブユニット51が選択されることになり、選択されたサブユニットには、選択された順に選択マーク47aおよび47bが表示される。また、同じくGUI画面40上に表示されている録画オプション43から同時録画ボタン43aが選択され、続いて制御パネル45から録画ボタン45bが選択される(S13)。
【0036】
続いて、STB1内のボタン操作を管理するGUI管理モジュール15は、ユーザーがGUI画面40を通じて選択した情報、すなわち、録画を行うために選択されたサブユニットと、同時録画ボタン43aが選択されたことによる同時録画の指示、および録画ボタン45bが選択されたことによる録画開始の指示を、アプリケーション17を経由してミドルウェア全体制御部19に送信する(S14)。
【0037】
続いて、STB1のミドルウェア全体制御部19が、アイソクロナスデータ伝送を行うための伝送経路を確立するために、STB1のチューナーサブユニット11とD−VHSデッキ3および複合機5間の接続、D−VHSデッキ3内におけるテープサブユニット31との接続、および複合機5内におけるディスクサブユニット51との接続を確立するように、IEEE1394ドライバ21に指示する。これにより、STB1のチューナーサブユニット11と各サブユニットとの間にポイントツーポイントによる接続が確立される(S15)。
【0038】
続いて、STB1のアプリケーション17がIEEE1394ドライバ21を介してターゲット側機器のそれぞれのサブユニットに対し、AV/Cコマンドの録画(RECORD)コマンドを送信する(S16)。
【0039】
これにより、ターゲット側機器のそれぞれのサブユニットは、録画コマンドを受け取ることで録画を開始して、録画を開始したことをSTB1へ通知する。そして、STB1は録画開始の通知を受けて、チューナーサブユニット11から画像および音声のストリームデータを送信する(S17)。
【0040】
これにより、ターゲット側機器の各サブユニット(ここではD−VHSデッキ3内のテープサブユニット31と複合機5内のディスクサブユニット51)が、それぞれ同じストリームデータを録画することになる。
【0041】
以上のように本実施の形態によれば、従来の方法ではD−VHSデッキ3のテープサブユニット31を選択して録画し、次に複合機5のディスクサブユニット51を選択して録画するといったユーザーによる個々の操作が必要であった複数機器への録画が、初めにGUI画面40から複数のサブユニットを選択し、録画オプション43から同時録画43aを選択して、制御パネル45の録画ボタン45bを押すだけで、複数のサブユニットに対する伝送経路が確立され、D−VHSデッキ3のテープサブユニット31と複合機5のディスクサブユニット51に対してストリームデータを伝送し、同時録画することが可能となる。
【0042】
なお、ここではD−VHSデッキ3のテープサブユニット31と複合機5のディスクサブユニット51に対して同時に録画を行う場合を例に挙げて説明したが、複合機が複数のディスクサブユニットあるいはテープサブユニットで構成されていてもよい。また、同じ機器内の複数サブユニットに対して同時に録画を行う場合でも、まったく同じように同時録画が可能となる。さらには、STB1がバス上に接続されていると認識しているサブユニットのうち2つ以上のサブユニットに対して同時に録画を行う場合も同じように同時に録画を行うことが可能となる。
【0043】
次に、本実施の形態における録画システム10により、STB1からターゲット側機器のある一つのテープサブユニット31に録画し、そのテープサブユニット31のテープ残量が少なくなったときに別のテープサブユニット52またはディスクサブユニット51に切り換えて引き続き録画を行う場合を例に説明する。なお、このような録画形態をここでは連続録画と称する。
【0044】
ここでは、STB1が受信したストリームを初めに複合機5のテープサブユニット52に録画を行い、引き続き複合機5のディスクサブユニット51に録画を行う場合を例に挙げて説明する。
【0045】
なお、以下に説明する動作は、おもにSTB1の図示しないCPUにより制御されるものであり、それぞれの処理は、本実施の形態における録画サブユニット表示手段、録画サブユニット選択手段、録画オプション選択手段、伝送経路確立手段の機能として実行されている。また、これらの処理は図示しないメモリに保持された録画制御プログラムにしたがって実行される。この録画制御プログラムは、図3のフローに対応する、少なくとも録画サブユニット表示ステップ、録画サブユニット選択ステップ、録画オプション選択ステップ、伝送経路確立ステップを含むものである。
【0046】
図5は、連続録画を行う場合の動作の流れを示すフローチャートである。
【0047】
まず、STB1のアプリケーション17が、接続機器一覧をGUI管理モジュール15に提供して、GUI管理モジュール15が接続機器一覧をGUI画面40上に表示する(S21)。図6に、GUI画面の表示例を示す。
【0048】
このGUI画面40には、図5と同様に、接続機器一覧表41、録画オプション43、および制御パネル45が表示される。
【0049】
そして、表示されたGUI画面40上の接続機器一覧表41から、ユーザーによって操作対象となる機器のサブユニットが選択される(S22)。この例では、図6に示したように、複合機5のディスクサブユニット51と複合機5のテープサブユニット52が選択されることになり、選択されたサブユニットには、選択された順に選択マーク47aおよび47bが表示される。また、同じくGUI画面40上に表示されている録画オプション43から連続録画ボタン43bが選択され、続いて制御パネル45から録画ボタン45bが選択される(S23)。
【0050】
続いて、STB1内のボタン操作を管理するGUI管理モジュール15は、ユーザーがGUI画面40から選択した情報、すなわち、録画を行うために選択されたサブユニットと、連続録画ボタン43bが選択されたことによる連続録画の指示、および録画ボタン45bが選択されたことによる録画開始の指示を、アプリケーション17を経由してミドルウェア全体制御部19に送信する(S24)。
【0051】
続いて、STB1のミドルウェア全体制御部19が、連続録画する最初のサブユニット(ここでは複合機5内のテープサブユニット52)とアイソクロナスデータ伝送を行うための伝送経路を確立するために、STB1のチューナーサブユニット11と複合機5間の接続、および複合機5内におけるテープサブユニット52と接続するように、IEEE1394ドライバ21に指示する。これにより、STB1のチューナーサブユニット11と複合機5のテープサブユニット52との間にポイントツーポイントの接続が確立される(S25)。
【0052】
続いて、STB1のアプリケーション17がIEEE1394ドライバ21を介して複合機5のテープサブユニット52に対し、AV/Cコマンドの録画(RECORD)コマンドを送信する(S26)。
【0053】
これにより、複合機5のテープサブユニット52は、録画コマンドを受け取ることで録画を開始して、録画を開始したことをSTB1へ通知する。そして、STB1は録画開始の通知を受けて、チューナーサブユニット11から画像および音声のストリームデータを送信する(S27)。
【0054】
これにより複合機5のテープサブユニット52において録画が開始される。その後、複合機5はテープサブユニット52においてこれ以上録画できないことを(録画不能)示す情報として、テープ残量がなくなる前にテープエンドの信号をSTB1に通知する。なお、ここでは録画不能の情報としてテープエンドの信号としたが、たとえば、最初に録画を行ったサブユニットがディスクサブユニット51の場合は、ディスク容量が一杯になったことを示す情報が録画不能の情報としてSTB1へ送信されることになる。
【0055】
これにより、STB1のミドルウェア全体制御部19は、複合機5から録画不能である旨の情報としてテープエンドの通知を受信する(S28:Yes)。
【0056】
このテープエンドの通知を受信すると、STB1のミドルウェア全体制御部19は、連続録画する次のサブユニットであるディスクサブユニット51にアイロクロナスデータ伝送を行うための伝送経路を確立するために、複合機5〜ディスクサブユニット51間の接続を設立するようIEEE1394ドライバ21に指示する。これにより、STB1のチューナーサブユニット11と複合機5のディスクサブユニット51との間にポイントツーポイントの接続が確立される(S29)。
【0057】
続いて、STB1のアプリケーション17がIEEE1394ドライバ21を介して複合機5のディスクサブユニット51に対してAV/Cコマンドの録画(RECORD)コマンドを送信する(S30)。これにより、複合機5のディスクサブユニット51は、録画コマンドを受け取ることで録画を開始して、録画を開始したことをSTB1へ通知する。このとき、STB1のチューナーサブユニット11からはストリームデータが送信されたままとなっており、複合機5のディスクサブユニット51は確立された接続にしたがってストリームデータを受け取り、そのストリームデータを録画することになる。
【0058】
続いて、STB1のミドルウェア全体制御部19は、IEEE1394ドライバ21に対して、複合機5〜テープサブユニット52(連続録画する最初のサブユニット)間の接続を破棄するように指示し、複合機5〜テープサブユニット52間の接続を遮断する(S31)。なお、STB1から複合機5までの接続はそのままである。また、複合機5のテープサブユニット52においては、テープ残量が完全になくなった時点で自動停止となる。
【0059】
このように本実施の形態による録画システム10によれば、従来は録画先をテープサブユニット52からディスクサブユニット51に切り換える際に、ユーザーによる切り替え操作が必要であったものが、初めにGUI画面40から複数のサブユニットを選択し、録画オプション43から連続録画43bを選択して、制御パネルの録画ボタン45bを押すだけで、複合機5のテープサブユニット52からディスクサブユニット51へと自動的に切り換えて連続録画することが可能となる。
【0060】
なお、ここでは、複合機5のテープサブユニット52とディスクサブユニット51に対して連続録画を行う場合を例に挙げて説明したが、複合機5がさらに複数のディスクサブユニット51あるいはテープサブユニット52で構成されていてる場合でも同様に連続録画を行うことが可能となる。
【0061】
また、あるターゲット側機器内のサブユニットから別のターゲット側機器内のサブユニットに対して連続録画を行う場合でも同様であり、さらには、STB1がバス上に接続されていると認識しているサブユニットのうち2つ以上のサブユニットに対して連続して録画を行う場合もまったく同じように連続録画を行うことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、IEEE1394シリアルバス上につながったコントローラ側の機器からターゲット側機器内の複数の録画サブユニットに対して同時録画または連続録画を行う場合に、操作対象機器を同時に複数選択し、録画オプションを選ぶことにより、簡単に動じ録画や連続録画が実行できるため、録画時におけるユーザーの負担を軽減して、操作を効率良く行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態係わる録画システムの構成を示すブロック図。
【図2】(a)はコントローラ側機器内部の機能構成を示すブロック図、(b)はターゲット側機器内部の機能構成を示すブロック図。
【図3】同時録画を行う場合の動作の流れを示すフローチャート。
【図4】GUI画面の表示例を示す説明図。
【図5】連続録画を行う場合の動作の流れを示すフローチャート。
【図6】GUI画面の表示例を示す説明図。
【図7】従来の録画システムの構成を示すブロック図。
【図8】従来のGUI画面の表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1、101 STB
3、103 D−VHSデッキ
5 複合機
7、111 IEEE1394シリアルバス
15 GUI管理モジュール
17、37 アプリケーション
19、39 ミドルウェア全体制御部
21 IEEE1394ドライバ
31、52 テープサブユニット
40 GUI画面
41 接続機器一覧表
43 録画オプション
45 制御パネル
51 ディスクサブユニット
Claims (2)
- 複数のターゲット側機器と通信回線で接続された制御機器において、
前記複数のターゲット側機器に搭載されている録画サブユニットの一覧を画面上に表示する録画サブユニット表示手段と、
前記録画サブユニット表示手段によって画面上に表示された前記録画サブユニットの一覧から操作対象となる録画サブユニットの選択を受け付ける録画サブユニット選択手段と、
前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された録画サブユニットに対し同時に録画を実行させる同時録画か、前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された録画サブユニットに対し選択された順に録画を実行させる連続録画かの選択を受け付ける録画オプション選択手段と、
前記録画サブユニット選択手段を通じて選択された同時録画か連続録画かに応じて録画サブユニットのデータの伝送路を確立する伝送路確立手段と、
を備えることを特徴とする制御機器。 - 複数のターゲット側機器と制御機器が通信回線で接続された録画システムにおける録画方法において、
前記複数のターゲット側機器に搭載されている録画サブユニットの一覧を画面上に表示する録画サブユニット表示ステップと、
前記表示された録画サブユニットの一覧から操作対象となる録画サブユニットの選択を受け付ける録画サブユニット選択ステップと、
前記選択された録画サブユニットに対し同時に録画を実行させる同時録画か、前記選択された録画サブユニットに対し選択された順に録画を実行させる連続録画かの選択を受け付ける録画オプション選択ステップと、
前記選択された同時録画か連続録画かに応じてデータの伝送路を確立する伝送路確立ステップと、
を有することを特徴とする録画方法。
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