JP2004221503A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造プロセスが簡易であるとともに高速化、高集積化に適した半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域10、第2不純物拡散領域9および第3不純物拡散領域8と、半導体基板の上に形成された第1絶縁膜5と、半導体基板の上に形成された第2絶縁膜5と、第1絶縁膜5の上に形成された浮遊ゲート電極3と、浮遊ゲート電極3の上に第3絶縁膜7を介して形成された制御ゲート電極4と、第2の絶縁膜5の上に形成された選択ゲート電極2と、選択ゲート電極2の上に直接形成された付加ゲート電極1とを具備しており、付加ゲート電極1は、選択ゲート電極2と電気的に接続するように接触している。
【選択図】 図2
【解決手段】半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域10、第2不純物拡散領域9および第3不純物拡散領域8と、半導体基板の上に形成された第1絶縁膜5と、半導体基板の上に形成された第2絶縁膜5と、第1絶縁膜5の上に形成された浮遊ゲート電極3と、浮遊ゲート電極3の上に第3絶縁膜7を介して形成された制御ゲート電極4と、第2の絶縁膜5の上に形成された選択ゲート電極2と、選択ゲート電極2の上に直接形成された付加ゲート電極1とを具備しており、付加ゲート電極1は、選択ゲート電極2と電気的に接続するように接触している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置を内蔵した半導体集積回路とそれらの製造方法に関し、特に一般のCMOSロジック回路製造プロセスとの相性に優れ、高速動作ならびに高集積化(大容量化)に対応した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法等に関する
【0002】
【従来の技術】
近年、不揮発性メモリでありながら高集積化(大容量化)に好適な半導体メモリとして、フラッシュメモリが注目されている。フラッシュメモリのメモリセルは、浮遊ゲート電極を有するメモリトランジスタ1個からなり、この浮遊ゲート電極に電荷を蓄積させることによってメモリトランジスタのしきい値を変化させ、これにより情報を不揮発的に記憶する。このように、フラッシュメモリでは、メモリセルが基本的に1個のメモリトランジスタのみからなるので、一つのメモリセルが占有する面積が狭く、これが高集積化に適する最大の理由となっている。
【0003】
しかし、フラッシュメモリは、1個のトランジスタによってメモリトランジスタを構成していることから、メモリトランジスタのしきい値電圧を高精度に調整する必要がある。すなわち、フラッシュメモリでは各メモリセルに選択トランジスタが備えられていないので、個々のメモリセルは自身が選択されているか否かを自己のしきい値電圧によって判断する必要がある。このため、単に記憶すべき情報に応じて「高しきい値」か「低しきい値」に設定するだけでは足りない。例えば、メモリセルに一方の論理レベルを格納する(データを書込む)場合には、そのメモリトランジスタのしきい値電圧を選択時のゲート電圧以上の電圧に設定し、メモリセルに他方の論理レベルを格納する(データを消去する)場合には、そのメモリトランジスタのしきい値電圧を選択時のゲート電圧よりも低い電圧であってかつ非選択時のゲート電圧以上の電圧に設定する必要がある。
【0004】
このため、データの書込みに際してはしきい値電圧を高精度に調整する必要はないけれども、データを消去する際にはメモリトランジスタのしきい値電圧を上記範囲に収束させるべく高精度に制御する必要が生じる。仮に、データ消去時のしきい値電圧が過剰に低くなり、非選択時のゲート電圧以下となってしまうと、選択時においても非選択時においても、メモリトランジスタは常に導通状態となる。従って、読み出しが不能となってしまう、いわゆる「過消去」が生じる。しかも、ブロック単位での一括消去を特徴としているフラッシュメモリの各ブロックに含まれる多数のメモリセルはその消去特性が一様でないため、一括して消去される多数のメモリセルにおける消去時のしきい値電圧を上記範囲に収束させることには多くの困難が伴う。
【0005】
このような過消去の問題を防止するために提案された種々の方法の一つを開示する特開平7−297304号公報には、選択トランジスタ及びメモリトランジスタの2つのトランジスタによってメモリセルを構成する技術が記載されている。このようなメモリセル構造を用いることにより、メモリトランジスタが例え過消去状態となっても、非選択時には選択トランジスタが確実にメモリセルの非導通状態を確保する。これにより、消去時におけるメモリトランジスタのしきい値電圧を上記範囲に収束させる必要がなくなるので、消去動作が容易となる。以下、図面を参照しながら、この従来技術を説明する。
【0006】
図37〜図40は従来の半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図41は従来の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【0007】
まず、図37に示すように、半導体基板16上にトンネル酸化膜37及び第1ポリシリコン層35をこの順番に形成する。そして、第1ポリシリコン層35の上にフォトレジスト96を所定のパターンに形成する。
【0008】
次に、フォトレジスト96をマスクとして第1ポリシリコン層35を選択的にプラズマエッチングすることにより、図38に示すように、選択トランジスタSのゲート電極13とメモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3とを同時に形成する。その後、フォトレジスト96及びゲート電極13、3をマスクとしてイオン注入を行い、選択トランジスタSのドレイン拡散層8、メモリトランジスタMのドレイン拡散層でありかつ選択トランジスタSのソース拡散層である拡散層9、及びメモリトランジスタMのソース拡散層10を自己整合的に形成する。
【0009】
次に、フォトレジスト96を剥離した後、図39に示すように、電極間絶縁膜(ONO膜)97を、浮遊ゲート電極3、ゲート電極13およびトンネル酸化膜37を覆うように形成する。そして、電極間絶縁膜97の上に第2ポリシリコン層91を形成する。
【0010】
その後、図示しないフォトレジストを形成し、これをマスクとしたプラズマエッチングを行うことにより、図40に示すように、メモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3上に第2ポリシリコン層91を残し、メモリトランジスタMの制御ゲート電極94を形成する。そして、選択トランジスタSのドレイン拡散層8の上にトンネル酸化膜37および電極間絶縁膜97を介してドレインコンタクト86を形成する。なお、図40では、ドレインコンタクト86は便宜上、その一壁面のみを示している。
【0011】
図41は、このようにして作成されたメモリセルの平面図であり、そのP−P断面図が前述した図40である。
【0012】
このような従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法(特開平7−297304号公報)においては、一つのメモリセルが占有する面積が大幅に増大してしまうという課題があった。すなわち、この方法によればメモリセルの製造プロセスは比較的簡易となるけれども、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとの間隔は、メモリトランジスタMの浮遊ゲート電極22及び選択トランジスタSのゲート電極13のパターニング工程(図38)と、メモリトランジスタMの制御ゲート電極3のパターニング工程(図40)とのために広い間隔を必要としてしまう。例えば、第2ポリシリコン層91の膜厚が0.15μmであるとすると、第2ポリシリコン層91のエッジとなるべき部分がパターニング時において平坦でなくてはならないことを考慮すれば、両トランジスタのゲート間隔は約0.6μm必要となり、目ずれ等のマージン(片側約0.1μm)を加えると、約0.8μmもの間隔が必要となる。
【0013】
このため、高集積化に適さず、CMOS回路との混載を行う場合においても、最新のCMOSロジックプロセスで用いられる微細加工技術を有効に生かすことができない。
【0014】
しかも図40に示すように、選択トランジスタSのゲート電極13の側面では、第2ポリシリコン層91のパターニング残り91Aが生じる恐れがある。このパターニング残り91Aが制御ゲート電極13と短絡すると、メモリセルの消去時において、選択トランジスタSのゲート電極13とパターニング残り91Aとの間において局部的に大きな電位差が生じる。このため、電極間絶縁膜97を破壊するおそれがある。パターニング残り91Aと制御ゲート電極13との間の短絡が回避された場合であっても、製造プロセス中にパターニング残り91Aが剥がれて、汚染を引き起こすおそれがある。
【0015】
以上説明したように特開平7−297304号公報における課題、すなわち、メモリセルの占有面積が大幅に増大してしまうこと、及び、CMOSロジックプロセスとの整合性が低いために微細加工技術を有効に生かすことができないということに対して、特開2000−68484号公報に、メモリトランジスタ及び選択トランジスタのゲート電極を実質的に同一構造とし、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらのゲート電極のパターンニングを行う技術が開示されている。この様子を図42から図46を用いて説明する。
【0016】
まず図42に示すように、半導体基板16上にトンネル酸化膜37及び第1ポリシリコン層35を形成する。次に、図示しないフォトレジストを形成し、これをマスクとした第1ポリシリコン層35のプラズマエッチングを行うことにより、隣接したメモリ素子間で浮遊ゲート電極となるべき分離パターンを形成する。
【0017】
次に、フォトレジストを剥離した後、図43に示すように、電極間絶縁膜(ONO膜)88及び第2ポリシリコン層80を形成する。そして、第2ポリシリコン層80の上にフォトレジスト87を所定のパターンに形成する。
【0018】
次に、フォトレジスト87をマスクとして、第1ポリシリコン層35、電極間絶縁膜(ONO膜)88及び第2ポリシリコン層80を選択的にプラズマエッチングすることにより、図44に示すように、選択ゲート電極2及び付加ゲート電極1の積層体からなる選択トランジスタSのゲート電極と、浮遊ゲート電極3及び制御ゲート電極4の積層体からなるメモリトランジスタMのゲート電極を同時に形成する。
【0019】
次に、これらゲート電極をマスクとしてイオン注入を行い、選択トランジスタSのドレイン拡散層8、メモリトランジスタMのドレイン拡散層でありかつ選択トランジスタSのソース拡散層である拡散層9、及びメモリトランジスタMのソース拡散層10を自己整合的に形成する。そして図45に示すように、選択トランジスタSのドレイン拡散層8にドレインコンタクト86を形成する。なお、図45では、ドレインコンタクト86は便宜上、その一壁面のみを示している。
【0020】
図46は、このようにして作成されたメモリセルの平面図であり、そのQ−Q断面図が図45である。
【0021】
このように、この従来技術によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを実質的に同一構造とし、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらのゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極の間隔は加工精度の限界まで狭くすることができる。このため、高集積化が比較的容易になる。例えば、メモリトランジスタM、選択トランジスタSのゲート長をそれぞれ0.4μmとし、メモリトランジスタMのソース領域10の長さを0.5μmとし、ドレインコンタクト86の半径を0.2μmとし、ゲートS−ドレインコンタクト86の間のマージンを0.3μmとし、ゲートS−Mの間隔を0.3μmとすれば、メモリセルのセル長(ソース領域10の中央からドレインコンタクト86の中央までの長さ)は2.1μmとなり、前述した特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置のメモリセル長である2.9μmと比べて大幅に短縮され、セル面積も約72%程度まで縮小される。
【0022】
【特許文献1】
特開平7−297304号公報
【0023】
【特許文献2】
特開2000−68484号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法(特許文献2)においては、選択ゲート電極2を低抵抗化することが非常に困難であるという課題があった。選択ゲート電極2を低抵抗化するためには第1ポリシリコン層35の不純物濃度を高めればよいけれども、第1ポリシリコン層35はメモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3としても使用されるので、トンネル酸化膜37の信頼性への影響を考慮すれば第1ポリシリコン層3の不純物濃度をあまり高めることはできない。
【0025】
さらに、選択ゲート電極2の上には付加ゲート電極1が形成されているため、最新のCMOSロジックプロセスで用いられるゲート電極の低抵抗化技術であるサリサイド法によっても、選択ゲート電極2の低抵抗化は不可能である。このため、メモリセルの読み出し動作を高速化させることは非常に難しく、マイクロコンピュータ等のロジック回路と同一半導体基板に集積した際にも、性能向上を阻害する要因となるおそれが高い。
【0026】
また、特開2000−68484号公報に開示された技術によれば、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの両トランジスタのゲート電極の間隔を加工精度限界まで狭くすることができ、特開平7−297304号公報記載の技術と比較するとメモリセルの占有面積を大幅に低減することが可能となったけれども、選択トランジスタSとメモリトランジスタMのゲート電極を一体化させたメモリセル構造であるスプリットゲート型トランジスタと比較した場合、約25%以上占有面積が大きい状況であった。
【0027】
以上のように、特開2000−68484号公報に開示された技術においても、マイクロコンピュータとの混載を行う場合、最新のCMOSロジックプロセスで用いられる微細加工技術を有効に生かすことができす、高集積化に対しても制約が大きい状況であった。
【0028】
本発明の目的は、製造プロセスが簡易であるとともに高速化、高集積化に適した半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0029】
本発明の他の目的は、CMOSロジック回路の製造プロセスとの相性に優れた不揮発性半導体記憶装置を内蔵する半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域、第2不純物拡散領域および第3不純物拡散領域と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、前記第2不純物拡散領域と前記第3不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記第2の絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極と、前記選択ゲート電極の上に直接形成された付加ゲート電極とを具備しており、前記付加ゲート電極は、前記選択ゲート電極と電気的に接続するように接触していることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域および第2不純物拡散領域と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極の上面の一部とを覆うように形成された第4絶縁膜と、前記第4絶縁膜に沿って前記第2絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極とを具備することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、前記第2絶縁膜および前記第の導電膜の露出部上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0033】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記MOSトランジスタが形成されるべき領域の前記第2絶縁膜、前記第1導電膜および前記第1絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記MOSトランジスタが形成されるべき前記半導体基板の表面上に第3絶縁膜を形成する工程と、メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、前記第2絶縁膜、前記第1導電膜の露出部および前記第3絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記MOSトランジスタを形成すべき領域に前記第2導電膜からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0034】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板の表面に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0035】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成するとともに、前記ロジック回路を形成すべき領域に前記MOSトランジスタのゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
本実施の形態に係る半導体装置では、付加ゲート電極は、選択ゲート電極と電気的に接続するように接触している。このため、物理的及び電気的に接続された選択ゲート電極と付加ゲート電極との上に金属シリサイドを形成して低抵抗とすることができる。その結果、メモリセルの読み出し動作を高速化させることができる。
【0037】
前記半導体基板の表面に形成された第4不純物拡散領域および第5不純物拡散領域と、ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第4不純物拡散領域と前記第5不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、前記制御ゲート電極と前記付加ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されていることが好ましい。
【0038】
前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間には、素子分離絶縁膜が形成されていることが好ましい。
【0039】
前記制御ゲート電極および前記付加ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0040】
前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0041】
前記第1不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのソース領域を構成しており、前記第2不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのドレイン領域を構成していることが好ましい。
【0042】
前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とは、選択トランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0043】
前記第2不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのソース領域を構成しており、前記第3不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのドレイン領域を構成していることが好ましい。
【0044】
前記第1不純物拡散領域、前記第2不純物拡散領域および前記第3不純物拡散領域の表面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0045】
前記浮遊ゲート電極、前記第3絶縁膜および前記制御ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されていることが好ましい。
【0046】
前記選択ゲート電極および前記付加ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されていることが好ましい。
【0047】
前記半導体基板の上には、前記第1ないし前記第3不純物拡散領域と前記浮遊ゲート電極と前記制御ゲート電極と前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とを覆うように層間絶縁膜が形成されていることが好ましい。
【0048】
前記層間絶縁膜には、コンタクトホールが前記第1不純物拡散領域に到達するように形成されており、前記層間絶縁膜の上には、金属配線層が前記コンタクトホールを通って前記第1不純物拡散領域と接続するように形成されていることが好ましい。
【0049】
前記半導体基板の表面に形成された第3不純物拡散領域および第4不純物拡散領域と、ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、前記選択ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されていることが好ましい。
【0050】
前記制御ゲート電極の上面の一部および前記選択ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0051】
前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0052】
前記選択ゲート電極は、選択トランジスタの1層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0053】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、第2導電膜、第2絶縁膜および第1導電膜を順次選択的に除去し、メモリトランジスタを形成すべき領域に第1導電膜、第2絶縁膜および第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また選択トランジスタを形成すべき領域に第1導電膜および第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成する。このため、物理的及び電気的に接続された選択ゲート電極と付加ゲート電極との上に金属シリサイドを形成して低抵抗とすることができる。その結果、メモリセルの読み出し動作を高速化させることができる。
【0054】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0055】
本実施の形態では、CMOSロジック回路とともに形成される不揮発性半導体記憶装置について説明する。但し、本発明による不揮発性半導体記憶装置は単体の不揮発性半導体記憶装置としてもよい。
【0056】
(実施の形態1)
実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置のメモリセル構造は、図1及び図2(a)〜図2(c)に示すとおりであり、図1はその平面図、図2(a)は図1におけるA−A断面図、図2(b)は図1におけるB−B断面図、図2(c)は図1におけるC−C断面図である。
【0057】
図2(a)に示すとおり、実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとからなる2トランジスタ構成である。すなわち、ドレイン線29とソース線30との間には選択トランジスタS及びメモリトランジスタMが直列に接続されており、メモリトランジスタMは浮遊ゲート電極3と電極間絶縁膜7及び制御ゲート電極4とからなる2層ゲート構造を有し、選択トランジスタSは第1のゲート電極(選択ゲート電極)2と第2のゲート電極(付加ゲート電極)1とからなる2層ゲート構造を有し、第1のゲート電極(選択ゲート電極)2と第2のゲート電極(付加ゲート電極)1とは、互いに接するように形成され、電気的に接続している。
【0058】
メモリセルは、図1おける紙面の上下方向に連続して配列されている。したがって、図2(b)に示すとおり、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も、図1おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、浮遊ゲート電極3は分離パターン14にて各メモリセル毎に分離されている。したがって、メモリトランジスタMに関しては、浮遊ゲート電極3は各メモリセル毎に独立であり、制御ゲート電極4は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0059】
図2(c)に示すとおり、選択トランジスタSの第2ゲート電極(付加ゲート電極)電極1は、図1おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、第1ゲート電極(選択ゲート電極)2は分離パターン14にて各メモリセル毎に分離されている。しかし、選択トランジスタSに関しては、第1ゲート電極(選択ゲート電極)2の少なくとも上面と第2ゲート電極(付加ゲート電極)1の底面とは互いに接しているため、選択トランジスタSのゲート電極は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0060】
図1及び図2(a)〜図2(c)に示すメモリセルの構造をより詳細に説明すると、選択トランジスタSは、ドレイン領域8、ソース領域9(メモリトランジスタMのドレイン領域を兼用している)、選択ゲート電極2、及び付加ゲート電極1からなる。ドレイン領域8の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、ソース領域9の表面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。また、選択ゲート電極2は、トンネル酸化膜6を介してPウェル26上に形成されており、付加ゲート電極1は、選択ゲート電極2上に接続されるように形成されている。なお、付加ゲート電極1上面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、選択トランジスタSのゲート電極として低抵抗化が図られている。
【0061】
同様に、メモリトランジスタMは、ドレイン領域9(選択トランジスタSのソース領域を兼用している)、ソース領域10、第1のゲート電極(浮遊ゲート電極)3、電極間絶縁膜7及び第2のゲート電極(制御ゲート電極)4からなる。ソース領域10の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。また、浮遊ゲート電極3は、トンネル酸化膜5を介してPウェル26上に形成されており、制御ゲート電極4は、電極間絶縁膜7を介して浮遊ゲート電極3上に形成されている。なお、制御ゲート電極4の上面はチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて、低抵抗化が図られている。
【0062】
図2(a)に示すとおり、メモリセルはその全体を層間絶縁膜21にて覆われており、メモリセルのドレイン領域8は、層間絶縁膜2に形成されたコンタクトホール23を介して、アルミニウム配線層によって構成されるドレイン線29へ引き出されている。また、メモリセルのソース領域10は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール22を介して、アルミニウム配線層149によって構成されるソース線30へ引き出されている。
【0063】
図3〜図18は、実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程図であり、これらを参照しながら実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0064】
まず、図3に示すように、P型シリコン基板16に、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜14、及び、シリコン酸化膜からなる保護酸化膜34を形成する。次いで、不純物拡散法またはイオン注入法を用いてメモリセル領域の深いNウェル32及びPウェル26を形成するとともに、ロジック領域のPウェル33を形成する。
【0065】
つぎに、バッファード弗酸を用いて保護酸化膜34を除去した後に、図4に示すように、熱酸化によりトンネル酸化膜37を形成し、続いて全面に第1のポリシリコン層35を形成する。
【0066】
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト36を形成する。フォトレジスト36をマスクとして第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト36に覆われていない箇所における第1のポリシリコン層35を除去する。ここで、フォトレジスト36に覆われていない箇所とは、メモリセル領域のうち図1、図2(b)および図2(c)に示した分離パターン31となる部分である。
【0067】
パターニングが完了した後、フォトレジスト36を除去する。このようなパターニングが施されたメモリセル領域の平面図を図6に示す。図6に示すように、加工後の第1のポリシリコン層35及び形成された分離パターン31は、単純なライン&スペースの形状となる。
【0068】
また、図7(a)は図6におけるA−A断面図、図7(b)は図6におけるB−B断面図、図7(c)は図6におけるC−C断面図である。このパターニングにより、図7(b)及び図7(c)から明らかなように、メモリセル領域の分離パターン31となる部分のみが開口される。なお、上述したように分離パターン31は、個々のメモリセルの浮遊ゲート電極3及び選択ゲート電極2を分割するためのスリットである。
【0069】
次に、図8に示すように、電極間絶縁膜7を全面に形成する。ここで、電極間絶縁膜7としては、ONO膜が好適である。
【0070】
次に、図9に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニングを行い、ロジック領域における電極間絶縁膜7と第1のポリシリコン層35及びトンネル酸化膜37を除去する。これにより、図9に示すように、ロジック領域においてはPウェル3が再び露出することとなる。
【0071】
このようにロジック領域におけるPウェル3を露出させた後、図10に示すように、熱酸化工程によってロジック領域にゲート酸化膜38を形成する。
【0072】
次に、図11に示すように、ロジック領域およびメモリセルトランジスタ形成領域を覆う所定のフォトレジスト39を形成する。その後、メモリセル領域のうち、選択トランジスタを形成する領域における電極間絶縁膜7を除去する。これにより、選択トランジスタを形成する領域における第1のポリシリコン層35が露出される。
【0073】
その後、図12に示すように、全面に第2のポリシリコン層40を形成する。これにより、選択トランジスタを形成する領域において、第1のポリシリコン層35と第2のポリシリコン層40とが接するように形成された状態が実現できる。
【0074】
次にメモリセルの形成工程を図13に示す。ここでは、所定のフォトレジスト41を形成する。フォトレジスト41は、ロジック領域の全面を覆う部分と、メモリセル領域のうち選択トランジスタSとなる箇所を覆う部分と、メモリセル領域のうちメモリトランジスタMとなる箇所を覆う部分とからなる。このような3つの部分からなるフォトレジスト41をマスクとして、第2のポリシリコン層40、電極間絶縁膜7、及び第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行って、フォトレジスト41に覆われていない箇所におけるこれら各層を除去し、トンネル酸化膜37を露出させる。さらに、露出したトンネル酸化膜37を介してPウェル26へイオン注入を行い、拡散層8、9および10を形成する。その後、フォトレジスト41を除去する。
【0075】
このように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMはいずれも2重ゲート構造となるが、図5〜図7に示したパターニング工程により浮遊ゲート電極3には分離パターン31が形成されているので、浮遊ゲート電極3に関しては各メモリセル毎に独立となる。選択ゲート電極2にも分離パターン31が形成されているが、付加ゲート電極1と接しており電気的に接続されているため、選択トランジスタSの選択ゲート電極2及び付加ゲート電極1は、いずれも各メモリセルに共通となる。また、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も各メモリセルに共通となる。なお、上記パターニングにより、選択トランジスタS部分における第1のポリシリコン層35は選択ゲート電極2となり、また第2のポリシリコン層40は付加ゲート電極1となる。さらに、メモリトランジスタM部分における第1のポリシリコン層35は浮遊ゲート電極3となり、第2のポリシリコン層40は制御ゲート電極4となる。
【0076】
ここで、選択トランジスタSのゲート電極とメモリトランジスタMのゲート電極との間隔について述べると、これらのゲート電極のパターニングは、図13に示すように一つのフォトレジスト41により同時に行われていることから、両者の間隔は微細加工の精度限界まで狭められている。例えば、加工精度限界が0.3μmであるとすれば、両者の間隔も0.3μmまで狭くすることができる。
【0077】
メモリセルを形成した後は、ロジック領域のトランジスタの形成工程へと移る。まず、フォトリソグラフィー法により図14に示す所定のフォトレジスト42を形成する。このフォトレジスト42は、ロジック領域のうちゲート電極となるべき部分、及びメモリセル領域全面を覆っている。
【0078】
次に、このフォトレジスト42をマスクとして第2のポリシリコン層40に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト42に覆われていない箇所における第2のポリシリコン層40を除去する。さらに、露出したゲート酸化膜38を介してロジック領域におけるPウェル33へLDDイオン注入を行い、LDD拡散層43を形成する。すなわち、このパターニングにより、第2のゲート電極40が、ロジックトランジスタTのゲート電極のうちゲート電極13となる。
【0079】
次に、図15に示すように、選択トランジスタS、メモリトランジスタM、及びロジックトランジスタTの各ゲート電極にサイドウォール20および44を形成する。なお、この工程により、露出していたトンネル酸化膜37、及びゲート酸化膜38はいずれも除去される。
【0080】
次に、図16に示すように、メモリセル領域の全面を覆うフォトレジスト45を形成し、これをマスクとしてロジック領域にイオン注入を行い、ロジックトランジスタTの拡散層46を形成する。その後、フォトレジスト45を除去する。
【0081】
フォトレジスト45を除去した後、チタンスパッタおよびチタンシリサイド層形成を行う。これにより、図17に示すように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの拡散層表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、制御ゲート電極41および付加ゲート電極1の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、ロジックトランジスタTの拡散層15の表面及びロジックトランジスタのゲート電極表面13にもチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成される。
【0082】
そして、図18に示すように、層間絶縁膜21を全面に形成し、これにコンタクトホール22および23を設けて、それぞれアルミ配線によって構成されるドレイン線29およびソース線30と接続する。
【0083】
以上説明したように、実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置では、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は加工精度限界まで狭くすることができ、高集積化に大きく寄与する。
【0084】
さらに、このような不揮発性半導体記憶装置をCMOSロジック回路と同一の半導体基板に集積することを考慮しても、上記説明から分かるとおり、プロセス上の相性は非常によい。すなわち、メモリトランジスタMの制御ゲート電極41及び選択トランジスタSの付加ゲート電極1はロジックトランジスタTのゲート電極13と同一の導電膜により形成することができる等、両者には共通のプロセスが多い。この点は、スプリットゲート型のメモリセルによっては得られない、本発明の大きな特徴である。
【0085】
また、選択トランジスタSの付加ゲート電極1は下層の選択ゲート電極2と接触し、電気的に接続されている。したがって、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置と比べて、選択トランジスタのゲート電極の抵抗値は約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0086】
選択ゲートの低抵抗化は、読み出し電流が小さいPchトランジスタの場合に読み出し速度の改善効果が顕著となる。
【0087】
また、実施の形態1によると、分離パターン31は単純なライン・&・スペース形状にすることができる。このことは、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため、特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0088】
以上説明したとおり、本発明の実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とは構造が異なるが、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は加工精度限界まで狭くすることができる。
【0089】
また、選択トランジスタSの付加ゲート電極は下層の選択ゲート電極と接触し、電気的に接続されている。したがって、サリサイド法等によって選択トランジスタのゲート電極の低抵抗化が容易であり、その抵抗値は従来の約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0090】
さらに、浮遊ゲート電極の分離パターンは単純なライン&スペース形状にすることができる。このことにより、従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0091】
さらに、メモリセル領域の製造プロセスとロジック領域の製造プロセスとの相性が非常によく、製造工程の大幅な増加をもたらさないことから、製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0092】
(実施の形態2)
実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置のメモリセル構造は、図19及び図20(a)及び図20(b)に示すとおりであり、図19はその平面図、図20(a)は図19におけるD−D断面図、図20(b)は図19におけるE−E断面図である。
【0093】
図20(a)に示すとおり、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとからなる2トランジスタ構成である。すなわち、ドレイン線29とソース線30との間には選択トランジスタS及びメモリトランジスタMが直列接続されており、メモリトランジスタMは浮遊ゲート電極3と電極間絶縁膜7と制御ゲート電極4とからなる2層ゲート構造を有し、選択トランジスタSは選択ゲート電極2Aからなる1層ゲート構造を有している。
【0094】
メモリセルは、図19おける紙面の上下方向に連続して配列されている。したがって、図20(b)に示すとおり、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も、図19おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、浮遊ゲート電極3は分離パターン31にて各メモリセル毎に分離されている。したがって、メモリトランジスタMに関しては、浮遊ゲート電極3は各メモリセル毎に独立であり、制御ゲート電極4は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。また、選択トランジスタSも連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0095】
図19及び図20(a)及び図20(b)に示すメモリセルの構造をより詳細に説明すると、メモリセルはドレイン領域8およびソース領域10を備えている。ドレイン領域8の表面にチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、ソース領域10の表面にチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。
【0096】
メモリトランジスタMは、第1のゲート電極(浮遊ゲート電極)3、電極間絶縁膜7及び第2のゲート電極(制御ゲート電極)4からなる。浮遊ゲート電極3は、トンネル酸化膜5を介してPウェル26上に形成されており、制御ゲート電極4は、電極間絶縁膜7を介して浮遊ゲート電極3上に形成されている。なお、制御ゲート電極4の上面の一部にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて、低抵抗化が図られている。
【0097】
さらに、浮遊ゲート電極3の一側面ならびに制御ゲート電極4の一側面及び少なくとも制御ゲート電極4の上面の一部に形成された電極間絶縁膜47が形成されており、ゲート酸化膜6を介して、Pウェル26上に選択ゲート電極2Aが形成されている。選択ゲート電極2Aの上面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、低抵抗化が図られている。
【0098】
図20(a)に示すとおり、メモリセルはその全体を層間絶縁膜21にて覆われており、メモリセルのドレイン領域8は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール23を介してアルミニウム配線層によって構成されたドレイン線29へ引き出されている。また、メモリセルのソース領域10は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール22を介してアルミニウム配線層によって構成されたソース線30へ引き出されている。
【0099】
図21〜図36は、実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程図であり、これらを参照しながら実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0100】
まず、図21に示すように、P型シリコン基板16に、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜14、及び、シリコン酸化膜からなる保護酸化膜34を形成する。次いで、不純物拡散法またはイオン注入法を用いてメモリセル領域の深いNウェル32及びPウェル26を形成するとともに、ロジック領域のPウェル33を形成する。
【0101】
つぎに、バッファード弗酸を用いて保護酸化膜34を除去した後に、図22に示すように、熱酸化によりトンネル酸化膜37を形成し、続いて全面に第1のポリシリコン層35を形成する。
【0102】
次に、図23に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト36を形成する。フォトレジスト36をマスクとして第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト36に覆われていない箇所における第1のポリシリコン層35を除去する。ここで、フォトレジスト36に覆われていない箇所とは、メモリセル領域のうち図19、図20に示した分離パターン31となる部分である。
【0103】
パターニングが完了した後、フォトレジスト36を除去する。このようなパターニングが施されたメモリセル領域の平面図を図24に示す。図24に示すように、加工後の第1のポリシリコン層35及び形成された分離パターン31は、単純なライン&スペースの形状となる。また、図25(a)は図24におけるD−D断面図、図25(b)は図24におけるE−E断面図である。このパターニングにより、図25(b)から明らかなように、メモリセル領域の分離パターン31となる部分のみが開口される。なお、上述したように分離パターン31は、個々のメモリセルの浮遊ゲート電極3を分割するためのスリットである。
【0104】
次に、図26に示すように、電極間絶縁膜7を全面に形成する。ここで、電極間絶縁膜7としては、ONO膜が好適である。その後、全面に第2のポリシリコン層48を形成する。
【0105】
次に、メモリセルの形成工程を図27に示す。ここでは、所定のフォトレジスト49を形成する。フォトレジスト49はメモリトランジスタMとなる箇所を覆う部分からなる。このようなフォトレジスト49をマスクとして、第2のポリシリコン層48、電極間絶縁膜7、及び第1のポリシリコン層35、トンネル酸化膜37に対してプラズマエッチングを行って、フォトレジスト49に覆われていない箇所におけるこれら各層を除去する。
【0106】
このように、メモリトランジスタMは2層ゲート構造となるが、図23〜図25に示したパターニング工程により浮遊ゲート電極3には分離パターン31が形成されているので、浮遊ゲート電極3に関しては各メモリセル毎に独立となる。メモリトランジスタMの制御ゲート電極4は各メモリセルに共通となる。
【0107】
なお、上記パターニングにより、メモリトランジスタM部分における第1のポリシリコン層35は浮遊ゲート電極3となり、第2のポリシリコン層48は制御ゲート電極4となる。
【0108】
メモリセルを形成した後は、選択トランジスタおよびロジック領域のトランジスタの形成工程へと移る。
【0109】
次に、図28に示すように、シリコン酸化膜50を全面に形成する。シリコン酸化膜50の形成方法としては熱酸化が最適である。なぜなら、熱酸化でシリコン酸化膜50を形成した場合、シリコン基板16上に対して、第1のポリシリコン層35および第2のポリシリコン層48上の方が膜厚として約2倍厚く形成されるので、制御ゲート電極4と後ほど形成される選択ゲート電極2Aとの間の絶縁耐性が向上する。それとともにシリコン酸化膜50は後述する選択トランジスタおよびCMOSロジック領域のトランジスタのゲート酸化膜となるべきものであるからである。あるいは、CVD法と熱酸化の組合せでシリコン酸化膜50を形成しても、所定の膜厚のシリコン酸化膜が形成できる。
【0110】
次に、図29に示すように、第3のポリシリコン層51を全面に形成する。その後、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト52を形成する。このフォトレジスト52は、メモリセル領域においては選択トランジスタのゲート電極となる部分、及び、ロジック領域のうちゲート電極となるべき部分を覆っている。
【0111】
次に、図30に示すように、フォトレジスト52をマスクとして第3のポリシリコン層51に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト52に覆われていない箇所における第3のポリシリコン層51を除去する。すなわち、このパターニングにより、第3のポリシリコン層51から選択ゲート電極2A及びロジックトランジスタTのゲート電極13が形成される。また、シリコン酸化膜50から、選択トランジスタのゲート酸化膜6と電極間絶縁膜47及びロジックトランジスタTのゲート酸化膜が形成される。
【0112】
次に、図31に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジストパターン53を形成する。露出したシリコン酸化膜50を介してメモリセル領域におけるPウェル26へイオン注入を行い、拡散層8及び10を形成する。
【0113】
ここで、選択トランジスタSのゲート電極とメモリトランジスタMのゲート電極との間隔について述べると、これらゲート電極のパターニングは、図30に示すように自己整合的に形成されることから、両者の間隔は電極間絶縁膜47の膜厚まで狭められている。例えば、電極間絶縁膜47の膜厚が30nmであるとすれば、両者の間隔も30nmまで狭くすることができる。
【0114】
さらに、図32に示すように、露出したシリコン酸化膜50を介してロジック領域におけるPウェル33へLDDイオン注入を行い、LDD拡散層43を形成する。
【0115】
次に、図33に示すように、選択トランジスタS、メモリトランジスタM、及びロジックトランジスタTの各ゲート電極にサイドウォール20および44を形成する。なお、この工程により、露出していたシリコン酸化膜50は除去される。また、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4上面の一部も露出される。
【0116】
次に、図34に示すように、メモリセル領域の全面を覆うフォトレジスト54を形成し、これをマスクとしてロジック領域にイオン注入を行い、ロジックトランジスタTの拡散層46を形成する。その後、フォトレジスト54を除去する。
【0117】
フォトレジスト54を除去した後、チタンスパッタおよびチタンシリサイド層形成を行う。これにより、図35に示すように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの拡散層表面にチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、制御ゲート電極4および選択ゲート電極2Aの表面にチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、ロジックトランジスタTの拡散層の表面及びロジックトランジスタのゲート電極13の表面にもチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成される。
【0118】
そして、図36に示すように、層間絶縁膜21Aを全面に形成し、これにコンタクトホール22および23を設けて、それぞれアルミ配線によって構成されるドレイン船29およびソース線30と接続する。
【0119】
以上説明したように、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置では、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを自己整合的にパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は電極間絶縁膜47の膜厚まで狭くすることができ、高集積化に非常に大きく寄与する。
【0120】
さらに、このような不揮発性半導体記憶装置をロジック回路と同一半導体基板に集積することを考慮しても、上記説明から分かるとおり、プロセス上の相性は非常によい。すなわち、選択トランジスタSのゲート電極2AはロジックトランジスタTのゲート電極13と同一の導電膜により形成することができる等、両者には共通のプロセスが多い。
【0121】
また、選択トランジスタSのゲート電極2Aは一層のポリシリコン層から形成されている。したがって、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置と比べて、選択トランジスタのゲート電極の抵抗値は約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0122】
選択ゲートの低抵抗化は、読み出し電流が小さいPchトランジスタの場合に読み出し速度の改善効果が顕著となる。
【0123】
また、実施の形態2によると、分離パターン31は単純なライン・&・スペース形状にできる。このことは、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0124】
以上のように実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極との間隔は、電極間絶縁膜の膜厚である数10nmまで狭くすることができ、高集積化に非常に大きく寄与する。
【0125】
さらに、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、選択トランジスタSのゲート電極は一層のポリシリコン層から形成されている。したがって、サリサイド法等によって選択トランジスタのゲート電極の低抵抗化が容易であり、その抵抗値は従来の約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0126】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、製造プロセスが簡易であるとともに高速化、高集積化に適した半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【0127】
また本発明によれば、CMOSロジック回路の製造プロセスとの相性に優れた不揮発性半導体記憶装置を内蔵する半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る半導体装置のメモリセル構造を示す平面図である。
【図2】(a)は図1に示す面AAに沿った断面図であり、
(b)は図1に示す面BBに沿った断面図であり、
(c)は図1に示す面CCに沿った断面図である。
【図3】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図7】(a)は図6に示す面AAに沿った断面図であり、
(b)は図6に示す面BBに沿った断面図であり、
(c)は図6に示す面CCに沿った断面図である。
【図8】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図10】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図11】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図14】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図15】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図16】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図17】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図18】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図19】実施の形態2に係る半導体装置のメモリセル構造を示す平面図である。
【図20】(a)は図19に示す面DDに沿った断面図であり、
(b)は図19に示す面EEに沿った断面図である。
【図21】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図22】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図23】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図24】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図25】(a)は図24に示す面DDに沿った断面図であり、
(b)は図24に示す面EEに沿った断面図である。
【図26】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図27】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図28】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図29】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図30】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図31】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図32】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図33】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図34】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図35】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図36】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図37】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図38】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図39】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図40】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図41】従来の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図42】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図43】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図44】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図45】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図46】従来の他の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【符号の説明】
1 付加ゲート電極
2 選択ゲート電極
3 浮遊ゲート電極
4 制御ゲート電極
5、6、7 絶縁膜
8、9、10、11、12 不純物拡散領域
13 ゲート電極
14 素子分離絶縁膜
15 金属シリサイド膜
16 半導体基板
28 メモリセル
100 半導体装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置を内蔵した半導体集積回路とそれらの製造方法に関し、特に一般のCMOSロジック回路製造プロセスとの相性に優れ、高速動作ならびに高集積化(大容量化)に対応した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法等に関する
【0002】
【従来の技術】
近年、不揮発性メモリでありながら高集積化(大容量化)に好適な半導体メモリとして、フラッシュメモリが注目されている。フラッシュメモリのメモリセルは、浮遊ゲート電極を有するメモリトランジスタ1個からなり、この浮遊ゲート電極に電荷を蓄積させることによってメモリトランジスタのしきい値を変化させ、これにより情報を不揮発的に記憶する。このように、フラッシュメモリでは、メモリセルが基本的に1個のメモリトランジスタのみからなるので、一つのメモリセルが占有する面積が狭く、これが高集積化に適する最大の理由となっている。
【0003】
しかし、フラッシュメモリは、1個のトランジスタによってメモリトランジスタを構成していることから、メモリトランジスタのしきい値電圧を高精度に調整する必要がある。すなわち、フラッシュメモリでは各メモリセルに選択トランジスタが備えられていないので、個々のメモリセルは自身が選択されているか否かを自己のしきい値電圧によって判断する必要がある。このため、単に記憶すべき情報に応じて「高しきい値」か「低しきい値」に設定するだけでは足りない。例えば、メモリセルに一方の論理レベルを格納する(データを書込む)場合には、そのメモリトランジスタのしきい値電圧を選択時のゲート電圧以上の電圧に設定し、メモリセルに他方の論理レベルを格納する(データを消去する)場合には、そのメモリトランジスタのしきい値電圧を選択時のゲート電圧よりも低い電圧であってかつ非選択時のゲート電圧以上の電圧に設定する必要がある。
【0004】
このため、データの書込みに際してはしきい値電圧を高精度に調整する必要はないけれども、データを消去する際にはメモリトランジスタのしきい値電圧を上記範囲に収束させるべく高精度に制御する必要が生じる。仮に、データ消去時のしきい値電圧が過剰に低くなり、非選択時のゲート電圧以下となってしまうと、選択時においても非選択時においても、メモリトランジスタは常に導通状態となる。従って、読み出しが不能となってしまう、いわゆる「過消去」が生じる。しかも、ブロック単位での一括消去を特徴としているフラッシュメモリの各ブロックに含まれる多数のメモリセルはその消去特性が一様でないため、一括して消去される多数のメモリセルにおける消去時のしきい値電圧を上記範囲に収束させることには多くの困難が伴う。
【0005】
このような過消去の問題を防止するために提案された種々の方法の一つを開示する特開平7−297304号公報には、選択トランジスタ及びメモリトランジスタの2つのトランジスタによってメモリセルを構成する技術が記載されている。このようなメモリセル構造を用いることにより、メモリトランジスタが例え過消去状態となっても、非選択時には選択トランジスタが確実にメモリセルの非導通状態を確保する。これにより、消去時におけるメモリトランジスタのしきい値電圧を上記範囲に収束させる必要がなくなるので、消去動作が容易となる。以下、図面を参照しながら、この従来技術を説明する。
【0006】
図37〜図40は従来の半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図41は従来の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【0007】
まず、図37に示すように、半導体基板16上にトンネル酸化膜37及び第1ポリシリコン層35をこの順番に形成する。そして、第1ポリシリコン層35の上にフォトレジスト96を所定のパターンに形成する。
【0008】
次に、フォトレジスト96をマスクとして第1ポリシリコン層35を選択的にプラズマエッチングすることにより、図38に示すように、選択トランジスタSのゲート電極13とメモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3とを同時に形成する。その後、フォトレジスト96及びゲート電極13、3をマスクとしてイオン注入を行い、選択トランジスタSのドレイン拡散層8、メモリトランジスタMのドレイン拡散層でありかつ選択トランジスタSのソース拡散層である拡散層9、及びメモリトランジスタMのソース拡散層10を自己整合的に形成する。
【0009】
次に、フォトレジスト96を剥離した後、図39に示すように、電極間絶縁膜(ONO膜)97を、浮遊ゲート電極3、ゲート電極13およびトンネル酸化膜37を覆うように形成する。そして、電極間絶縁膜97の上に第2ポリシリコン層91を形成する。
【0010】
その後、図示しないフォトレジストを形成し、これをマスクとしたプラズマエッチングを行うことにより、図40に示すように、メモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3上に第2ポリシリコン層91を残し、メモリトランジスタMの制御ゲート電極94を形成する。そして、選択トランジスタSのドレイン拡散層8の上にトンネル酸化膜37および電極間絶縁膜97を介してドレインコンタクト86を形成する。なお、図40では、ドレインコンタクト86は便宜上、その一壁面のみを示している。
【0011】
図41は、このようにして作成されたメモリセルの平面図であり、そのP−P断面図が前述した図40である。
【0012】
このような従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法(特開平7−297304号公報)においては、一つのメモリセルが占有する面積が大幅に増大してしまうという課題があった。すなわち、この方法によればメモリセルの製造プロセスは比較的簡易となるけれども、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとの間隔は、メモリトランジスタMの浮遊ゲート電極22及び選択トランジスタSのゲート電極13のパターニング工程(図38)と、メモリトランジスタMの制御ゲート電極3のパターニング工程(図40)とのために広い間隔を必要としてしまう。例えば、第2ポリシリコン層91の膜厚が0.15μmであるとすると、第2ポリシリコン層91のエッジとなるべき部分がパターニング時において平坦でなくてはならないことを考慮すれば、両トランジスタのゲート間隔は約0.6μm必要となり、目ずれ等のマージン(片側約0.1μm)を加えると、約0.8μmもの間隔が必要となる。
【0013】
このため、高集積化に適さず、CMOS回路との混載を行う場合においても、最新のCMOSロジックプロセスで用いられる微細加工技術を有効に生かすことができない。
【0014】
しかも図40に示すように、選択トランジスタSのゲート電極13の側面では、第2ポリシリコン層91のパターニング残り91Aが生じる恐れがある。このパターニング残り91Aが制御ゲート電極13と短絡すると、メモリセルの消去時において、選択トランジスタSのゲート電極13とパターニング残り91Aとの間において局部的に大きな電位差が生じる。このため、電極間絶縁膜97を破壊するおそれがある。パターニング残り91Aと制御ゲート電極13との間の短絡が回避された場合であっても、製造プロセス中にパターニング残り91Aが剥がれて、汚染を引き起こすおそれがある。
【0015】
以上説明したように特開平7−297304号公報における課題、すなわち、メモリセルの占有面積が大幅に増大してしまうこと、及び、CMOSロジックプロセスとの整合性が低いために微細加工技術を有効に生かすことができないということに対して、特開2000−68484号公報に、メモリトランジスタ及び選択トランジスタのゲート電極を実質的に同一構造とし、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらのゲート電極のパターンニングを行う技術が開示されている。この様子を図42から図46を用いて説明する。
【0016】
まず図42に示すように、半導体基板16上にトンネル酸化膜37及び第1ポリシリコン層35を形成する。次に、図示しないフォトレジストを形成し、これをマスクとした第1ポリシリコン層35のプラズマエッチングを行うことにより、隣接したメモリ素子間で浮遊ゲート電極となるべき分離パターンを形成する。
【0017】
次に、フォトレジストを剥離した後、図43に示すように、電極間絶縁膜(ONO膜)88及び第2ポリシリコン層80を形成する。そして、第2ポリシリコン層80の上にフォトレジスト87を所定のパターンに形成する。
【0018】
次に、フォトレジスト87をマスクとして、第1ポリシリコン層35、電極間絶縁膜(ONO膜)88及び第2ポリシリコン層80を選択的にプラズマエッチングすることにより、図44に示すように、選択ゲート電極2及び付加ゲート電極1の積層体からなる選択トランジスタSのゲート電極と、浮遊ゲート電極3及び制御ゲート電極4の積層体からなるメモリトランジスタMのゲート電極を同時に形成する。
【0019】
次に、これらゲート電極をマスクとしてイオン注入を行い、選択トランジスタSのドレイン拡散層8、メモリトランジスタMのドレイン拡散層でありかつ選択トランジスタSのソース拡散層である拡散層9、及びメモリトランジスタMのソース拡散層10を自己整合的に形成する。そして図45に示すように、選択トランジスタSのドレイン拡散層8にドレインコンタクト86を形成する。なお、図45では、ドレインコンタクト86は便宜上、その一壁面のみを示している。
【0020】
図46は、このようにして作成されたメモリセルの平面図であり、そのQ−Q断面図が図45である。
【0021】
このように、この従来技術によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを実質的に同一構造とし、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらのゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極の間隔は加工精度の限界まで狭くすることができる。このため、高集積化が比較的容易になる。例えば、メモリトランジスタM、選択トランジスタSのゲート長をそれぞれ0.4μmとし、メモリトランジスタMのソース領域10の長さを0.5μmとし、ドレインコンタクト86の半径を0.2μmとし、ゲートS−ドレインコンタクト86の間のマージンを0.3μmとし、ゲートS−Mの間隔を0.3μmとすれば、メモリセルのセル長(ソース領域10の中央からドレインコンタクト86の中央までの長さ)は2.1μmとなり、前述した特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置のメモリセル長である2.9μmと比べて大幅に短縮され、セル面積も約72%程度まで縮小される。
【0022】
【特許文献1】
特開平7−297304号公報
【0023】
【特許文献2】
特開2000−68484号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法(特許文献2)においては、選択ゲート電極2を低抵抗化することが非常に困難であるという課題があった。選択ゲート電極2を低抵抗化するためには第1ポリシリコン層35の不純物濃度を高めればよいけれども、第1ポリシリコン層35はメモリトランジスタMの浮遊ゲート電極3としても使用されるので、トンネル酸化膜37の信頼性への影響を考慮すれば第1ポリシリコン層3の不純物濃度をあまり高めることはできない。
【0025】
さらに、選択ゲート電極2の上には付加ゲート電極1が形成されているため、最新のCMOSロジックプロセスで用いられるゲート電極の低抵抗化技術であるサリサイド法によっても、選択ゲート電極2の低抵抗化は不可能である。このため、メモリセルの読み出し動作を高速化させることは非常に難しく、マイクロコンピュータ等のロジック回路と同一半導体基板に集積した際にも、性能向上を阻害する要因となるおそれが高い。
【0026】
また、特開2000−68484号公報に開示された技術によれば、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの両トランジスタのゲート電極の間隔を加工精度限界まで狭くすることができ、特開平7−297304号公報記載の技術と比較するとメモリセルの占有面積を大幅に低減することが可能となったけれども、選択トランジスタSとメモリトランジスタMのゲート電極を一体化させたメモリセル構造であるスプリットゲート型トランジスタと比較した場合、約25%以上占有面積が大きい状況であった。
【0027】
以上のように、特開2000−68484号公報に開示された技術においても、マイクロコンピュータとの混載を行う場合、最新のCMOSロジックプロセスで用いられる微細加工技術を有効に生かすことができす、高集積化に対しても制約が大きい状況であった。
【0028】
本発明の目的は、製造プロセスが簡易であるとともに高速化、高集積化に適した半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0029】
本発明の他の目的は、CMOSロジック回路の製造プロセスとの相性に優れた不揮発性半導体記憶装置を内蔵する半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域、第2不純物拡散領域および第3不純物拡散領域と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、前記第2不純物拡散領域と前記第3不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記第2の絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極と、前記選択ゲート電極の上に直接形成された付加ゲート電極とを具備しており、前記付加ゲート電極は、前記選択ゲート電極と電気的に接続するように接触していることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域および第2不純物拡散領域と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極の上面の一部とを覆うように形成された第4絶縁膜と、前記第4絶縁膜に沿って前記第2絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極とを具備することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、前記第2絶縁膜および前記第の導電膜の露出部上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0033】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記MOSトランジスタが形成されるべき領域の前記第2絶縁膜、前記第1導電膜および前記第1絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記MOSトランジスタが形成されるべき前記半導体基板の表面上に第3絶縁膜を形成する工程と、メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、前記第2絶縁膜、前記第1導電膜の露出部および前記第3絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記MOSトランジスタを形成すべき領域に前記第2導電膜からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0034】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板の表面に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0035】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成するとともに、前記ロジック回路を形成すべき領域に前記MOSトランジスタのゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
本実施の形態に係る半導体装置では、付加ゲート電極は、選択ゲート電極と電気的に接続するように接触している。このため、物理的及び電気的に接続された選択ゲート電極と付加ゲート電極との上に金属シリサイドを形成して低抵抗とすることができる。その結果、メモリセルの読み出し動作を高速化させることができる。
【0037】
前記半導体基板の表面に形成された第4不純物拡散領域および第5不純物拡散領域と、ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第4不純物拡散領域と前記第5不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、前記制御ゲート電極と前記付加ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されていることが好ましい。
【0038】
前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間には、素子分離絶縁膜が形成されていることが好ましい。
【0039】
前記制御ゲート電極および前記付加ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0040】
前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0041】
前記第1不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのソース領域を構成しており、前記第2不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのドレイン領域を構成していることが好ましい。
【0042】
前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とは、選択トランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0043】
前記第2不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのソース領域を構成しており、前記第3不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのドレイン領域を構成していることが好ましい。
【0044】
前記第1不純物拡散領域、前記第2不純物拡散領域および前記第3不純物拡散領域の表面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0045】
前記浮遊ゲート電極、前記第3絶縁膜および前記制御ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されていることが好ましい。
【0046】
前記選択ゲート電極および前記付加ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されていることが好ましい。
【0047】
前記半導体基板の上には、前記第1ないし前記第3不純物拡散領域と前記浮遊ゲート電極と前記制御ゲート電極と前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とを覆うように層間絶縁膜が形成されていることが好ましい。
【0048】
前記層間絶縁膜には、コンタクトホールが前記第1不純物拡散領域に到達するように形成されており、前記層間絶縁膜の上には、金属配線層が前記コンタクトホールを通って前記第1不純物拡散領域と接続するように形成されていることが好ましい。
【0049】
前記半導体基板の表面に形成された第3不純物拡散領域および第4不純物拡散領域と、ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、前記選択ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されていることが好ましい。
【0050】
前記制御ゲート電極の上面の一部および前記選択ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0051】
前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0052】
前記選択ゲート電極は、選択トランジスタの1層ゲート構造を構成することが好ましい。
【0053】
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、第2導電膜、第2絶縁膜および第1導電膜を順次選択的に除去し、メモリトランジスタを形成すべき領域に第1導電膜、第2絶縁膜および第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また選択トランジスタを形成すべき領域に第1導電膜および第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成する。このため、物理的及び電気的に接続された選択ゲート電極と付加ゲート電極との上に金属シリサイドを形成して低抵抗とすることができる。その結果、メモリセルの読み出し動作を高速化させることができる。
【0054】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0055】
本実施の形態では、CMOSロジック回路とともに形成される不揮発性半導体記憶装置について説明する。但し、本発明による不揮発性半導体記憶装置は単体の不揮発性半導体記憶装置としてもよい。
【0056】
(実施の形態1)
実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置のメモリセル構造は、図1及び図2(a)〜図2(c)に示すとおりであり、図1はその平面図、図2(a)は図1におけるA−A断面図、図2(b)は図1におけるB−B断面図、図2(c)は図1におけるC−C断面図である。
【0057】
図2(a)に示すとおり、実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとからなる2トランジスタ構成である。すなわち、ドレイン線29とソース線30との間には選択トランジスタS及びメモリトランジスタMが直列に接続されており、メモリトランジスタMは浮遊ゲート電極3と電極間絶縁膜7及び制御ゲート電極4とからなる2層ゲート構造を有し、選択トランジスタSは第1のゲート電極(選択ゲート電極)2と第2のゲート電極(付加ゲート電極)1とからなる2層ゲート構造を有し、第1のゲート電極(選択ゲート電極)2と第2のゲート電極(付加ゲート電極)1とは、互いに接するように形成され、電気的に接続している。
【0058】
メモリセルは、図1おける紙面の上下方向に連続して配列されている。したがって、図2(b)に示すとおり、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も、図1おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、浮遊ゲート電極3は分離パターン14にて各メモリセル毎に分離されている。したがって、メモリトランジスタMに関しては、浮遊ゲート電極3は各メモリセル毎に独立であり、制御ゲート電極4は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0059】
図2(c)に示すとおり、選択トランジスタSの第2ゲート電極(付加ゲート電極)電極1は、図1おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、第1ゲート電極(選択ゲート電極)2は分離パターン14にて各メモリセル毎に分離されている。しかし、選択トランジスタSに関しては、第1ゲート電極(選択ゲート電極)2の少なくとも上面と第2ゲート電極(付加ゲート電極)1の底面とは互いに接しているため、選択トランジスタSのゲート電極は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0060】
図1及び図2(a)〜図2(c)に示すメモリセルの構造をより詳細に説明すると、選択トランジスタSは、ドレイン領域8、ソース領域9(メモリトランジスタMのドレイン領域を兼用している)、選択ゲート電極2、及び付加ゲート電極1からなる。ドレイン領域8の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、ソース領域9の表面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。また、選択ゲート電極2は、トンネル酸化膜6を介してPウェル26上に形成されており、付加ゲート電極1は、選択ゲート電極2上に接続されるように形成されている。なお、付加ゲート電極1上面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、選択トランジスタSのゲート電極として低抵抗化が図られている。
【0061】
同様に、メモリトランジスタMは、ドレイン領域9(選択トランジスタSのソース領域を兼用している)、ソース領域10、第1のゲート電極(浮遊ゲート電極)3、電極間絶縁膜7及び第2のゲート電極(制御ゲート電極)4からなる。ソース領域10の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。また、浮遊ゲート電極3は、トンネル酸化膜5を介してPウェル26上に形成されており、制御ゲート電極4は、電極間絶縁膜7を介して浮遊ゲート電極3上に形成されている。なお、制御ゲート電極4の上面はチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて、低抵抗化が図られている。
【0062】
図2(a)に示すとおり、メモリセルはその全体を層間絶縁膜21にて覆われており、メモリセルのドレイン領域8は、層間絶縁膜2に形成されたコンタクトホール23を介して、アルミニウム配線層によって構成されるドレイン線29へ引き出されている。また、メモリセルのソース領域10は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール22を介して、アルミニウム配線層149によって構成されるソース線30へ引き出されている。
【0063】
図3〜図18は、実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程図であり、これらを参照しながら実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0064】
まず、図3に示すように、P型シリコン基板16に、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜14、及び、シリコン酸化膜からなる保護酸化膜34を形成する。次いで、不純物拡散法またはイオン注入法を用いてメモリセル領域の深いNウェル32及びPウェル26を形成するとともに、ロジック領域のPウェル33を形成する。
【0065】
つぎに、バッファード弗酸を用いて保護酸化膜34を除去した後に、図4に示すように、熱酸化によりトンネル酸化膜37を形成し、続いて全面に第1のポリシリコン層35を形成する。
【0066】
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト36を形成する。フォトレジスト36をマスクとして第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト36に覆われていない箇所における第1のポリシリコン層35を除去する。ここで、フォトレジスト36に覆われていない箇所とは、メモリセル領域のうち図1、図2(b)および図2(c)に示した分離パターン31となる部分である。
【0067】
パターニングが完了した後、フォトレジスト36を除去する。このようなパターニングが施されたメモリセル領域の平面図を図6に示す。図6に示すように、加工後の第1のポリシリコン層35及び形成された分離パターン31は、単純なライン&スペースの形状となる。
【0068】
また、図7(a)は図6におけるA−A断面図、図7(b)は図6におけるB−B断面図、図7(c)は図6におけるC−C断面図である。このパターニングにより、図7(b)及び図7(c)から明らかなように、メモリセル領域の分離パターン31となる部分のみが開口される。なお、上述したように分離パターン31は、個々のメモリセルの浮遊ゲート電極3及び選択ゲート電極2を分割するためのスリットである。
【0069】
次に、図8に示すように、電極間絶縁膜7を全面に形成する。ここで、電極間絶縁膜7としては、ONO膜が好適である。
【0070】
次に、図9に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニングを行い、ロジック領域における電極間絶縁膜7と第1のポリシリコン層35及びトンネル酸化膜37を除去する。これにより、図9に示すように、ロジック領域においてはPウェル3が再び露出することとなる。
【0071】
このようにロジック領域におけるPウェル3を露出させた後、図10に示すように、熱酸化工程によってロジック領域にゲート酸化膜38を形成する。
【0072】
次に、図11に示すように、ロジック領域およびメモリセルトランジスタ形成領域を覆う所定のフォトレジスト39を形成する。その後、メモリセル領域のうち、選択トランジスタを形成する領域における電極間絶縁膜7を除去する。これにより、選択トランジスタを形成する領域における第1のポリシリコン層35が露出される。
【0073】
その後、図12に示すように、全面に第2のポリシリコン層40を形成する。これにより、選択トランジスタを形成する領域において、第1のポリシリコン層35と第2のポリシリコン層40とが接するように形成された状態が実現できる。
【0074】
次にメモリセルの形成工程を図13に示す。ここでは、所定のフォトレジスト41を形成する。フォトレジスト41は、ロジック領域の全面を覆う部分と、メモリセル領域のうち選択トランジスタSとなる箇所を覆う部分と、メモリセル領域のうちメモリトランジスタMとなる箇所を覆う部分とからなる。このような3つの部分からなるフォトレジスト41をマスクとして、第2のポリシリコン層40、電極間絶縁膜7、及び第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行って、フォトレジスト41に覆われていない箇所におけるこれら各層を除去し、トンネル酸化膜37を露出させる。さらに、露出したトンネル酸化膜37を介してPウェル26へイオン注入を行い、拡散層8、9および10を形成する。その後、フォトレジスト41を除去する。
【0075】
このように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMはいずれも2重ゲート構造となるが、図5〜図7に示したパターニング工程により浮遊ゲート電極3には分離パターン31が形成されているので、浮遊ゲート電極3に関しては各メモリセル毎に独立となる。選択ゲート電極2にも分離パターン31が形成されているが、付加ゲート電極1と接しており電気的に接続されているため、選択トランジスタSの選択ゲート電極2及び付加ゲート電極1は、いずれも各メモリセルに共通となる。また、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も各メモリセルに共通となる。なお、上記パターニングにより、選択トランジスタS部分における第1のポリシリコン層35は選択ゲート電極2となり、また第2のポリシリコン層40は付加ゲート電極1となる。さらに、メモリトランジスタM部分における第1のポリシリコン層35は浮遊ゲート電極3となり、第2のポリシリコン層40は制御ゲート電極4となる。
【0076】
ここで、選択トランジスタSのゲート電極とメモリトランジスタMのゲート電極との間隔について述べると、これらのゲート電極のパターニングは、図13に示すように一つのフォトレジスト41により同時に行われていることから、両者の間隔は微細加工の精度限界まで狭められている。例えば、加工精度限界が0.3μmであるとすれば、両者の間隔も0.3μmまで狭くすることができる。
【0077】
メモリセルを形成した後は、ロジック領域のトランジスタの形成工程へと移る。まず、フォトリソグラフィー法により図14に示す所定のフォトレジスト42を形成する。このフォトレジスト42は、ロジック領域のうちゲート電極となるべき部分、及びメモリセル領域全面を覆っている。
【0078】
次に、このフォトレジスト42をマスクとして第2のポリシリコン層40に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト42に覆われていない箇所における第2のポリシリコン層40を除去する。さらに、露出したゲート酸化膜38を介してロジック領域におけるPウェル33へLDDイオン注入を行い、LDD拡散層43を形成する。すなわち、このパターニングにより、第2のゲート電極40が、ロジックトランジスタTのゲート電極のうちゲート電極13となる。
【0079】
次に、図15に示すように、選択トランジスタS、メモリトランジスタM、及びロジックトランジスタTの各ゲート電極にサイドウォール20および44を形成する。なお、この工程により、露出していたトンネル酸化膜37、及びゲート酸化膜38はいずれも除去される。
【0080】
次に、図16に示すように、メモリセル領域の全面を覆うフォトレジスト45を形成し、これをマスクとしてロジック領域にイオン注入を行い、ロジックトランジスタTの拡散層46を形成する。その後、フォトレジスト45を除去する。
【0081】
フォトレジスト45を除去した後、チタンスパッタおよびチタンシリサイド層形成を行う。これにより、図17に示すように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの拡散層表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、制御ゲート電極41および付加ゲート電極1の表面にはチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、ロジックトランジスタTの拡散層15の表面及びロジックトランジスタのゲート電極表面13にもチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成される。
【0082】
そして、図18に示すように、層間絶縁膜21を全面に形成し、これにコンタクトホール22および23を設けて、それぞれアルミ配線によって構成されるドレイン線29およびソース線30と接続する。
【0083】
以上説明したように、実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置では、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は加工精度限界まで狭くすることができ、高集積化に大きく寄与する。
【0084】
さらに、このような不揮発性半導体記憶装置をCMOSロジック回路と同一の半導体基板に集積することを考慮しても、上記説明から分かるとおり、プロセス上の相性は非常によい。すなわち、メモリトランジスタMの制御ゲート電極41及び選択トランジスタSの付加ゲート電極1はロジックトランジスタTのゲート電極13と同一の導電膜により形成することができる等、両者には共通のプロセスが多い。この点は、スプリットゲート型のメモリセルによっては得られない、本発明の大きな特徴である。
【0085】
また、選択トランジスタSの付加ゲート電極1は下層の選択ゲート電極2と接触し、電気的に接続されている。したがって、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置と比べて、選択トランジスタのゲート電極の抵抗値は約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0086】
選択ゲートの低抵抗化は、読み出し電流が小さいPchトランジスタの場合に読み出し速度の改善効果が顕著となる。
【0087】
また、実施の形態1によると、分離パターン31は単純なライン・&・スペース形状にすることができる。このことは、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため、特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0088】
以上説明したとおり、本発明の実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とは構造が異なるが、1回のフォトリソグラフィー工程によりこれらゲート電極のパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は加工精度限界まで狭くすることができる。
【0089】
また、選択トランジスタSの付加ゲート電極は下層の選択ゲート電極と接触し、電気的に接続されている。したがって、サリサイド法等によって選択トランジスタのゲート電極の低抵抗化が容易であり、その抵抗値は従来の約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0090】
さらに、浮遊ゲート電極の分離パターンは単純なライン&スペース形状にすることができる。このことにより、従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0091】
さらに、メモリセル領域の製造プロセスとロジック領域の製造プロセスとの相性が非常によく、製造工程の大幅な増加をもたらさないことから、製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0092】
(実施の形態2)
実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置のメモリセル構造は、図19及び図20(a)及び図20(b)に示すとおりであり、図19はその平面図、図20(a)は図19におけるD−D断面図、図20(b)は図19におけるE−E断面図である。
【0093】
図20(a)に示すとおり、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、メモリトランジスタMと選択トランジスタSとからなる2トランジスタ構成である。すなわち、ドレイン線29とソース線30との間には選択トランジスタS及びメモリトランジスタMが直列接続されており、メモリトランジスタMは浮遊ゲート電極3と電極間絶縁膜7と制御ゲート電極4とからなる2層ゲート構造を有し、選択トランジスタSは選択ゲート電極2Aからなる1層ゲート構造を有している。
【0094】
メモリセルは、図19おける紙面の上下方向に連続して配列されている。したがって、図20(b)に示すとおり、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4も、図19おける紙面の上下方向へ途切れることなく連続的に形成されているが、浮遊ゲート電極3は分離パターン31にて各メモリセル毎に分離されている。したがって、メモリトランジスタMに関しては、浮遊ゲート電極3は各メモリセル毎に独立であり、制御ゲート電極4は連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。また、選択トランジスタSも連続的に形成されていて各メモリセルに共通となる。
【0095】
図19及び図20(a)及び図20(b)に示すメモリセルの構造をより詳細に説明すると、メモリセルはドレイン領域8およびソース領域10を備えている。ドレイン領域8の表面にチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、ソース領域10の表面にチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて低抵抗化が図られている。
【0096】
メモリトランジスタMは、第1のゲート電極(浮遊ゲート電極)3、電極間絶縁膜7及び第2のゲート電極(制御ゲート電極)4からなる。浮遊ゲート電極3は、トンネル酸化膜5を介してPウェル26上に形成されており、制御ゲート電極4は、電極間絶縁膜7を介して浮遊ゲート電極3上に形成されている。なお、制御ゲート電極4の上面の一部にはチタンシリサイド(TiSi)層15が形成されて、低抵抗化が図られている。
【0097】
さらに、浮遊ゲート電極3の一側面ならびに制御ゲート電極4の一側面及び少なくとも制御ゲート電極4の上面の一部に形成された電極間絶縁膜47が形成されており、ゲート酸化膜6を介して、Pウェル26上に選択ゲート電極2Aが形成されている。選択ゲート電極2Aの上面にもチタンシリサイド(TiSi)層15が形成され、低抵抗化が図られている。
【0098】
図20(a)に示すとおり、メモリセルはその全体を層間絶縁膜21にて覆われており、メモリセルのドレイン領域8は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール23を介してアルミニウム配線層によって構成されたドレイン線29へ引き出されている。また、メモリセルのソース領域10は、層間絶縁膜21に形成されたコンタクトホール22を介してアルミニウム配線層によって構成されたソース線30へ引き出されている。
【0099】
図21〜図36は、実施の形態2における不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程図であり、これらを参照しながら実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0100】
まず、図21に示すように、P型シリコン基板16に、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜14、及び、シリコン酸化膜からなる保護酸化膜34を形成する。次いで、不純物拡散法またはイオン注入法を用いてメモリセル領域の深いNウェル32及びPウェル26を形成するとともに、ロジック領域のPウェル33を形成する。
【0101】
つぎに、バッファード弗酸を用いて保護酸化膜34を除去した後に、図22に示すように、熱酸化によりトンネル酸化膜37を形成し、続いて全面に第1のポリシリコン層35を形成する。
【0102】
次に、図23に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト36を形成する。フォトレジスト36をマスクとして第1のポリシリコン層35に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト36に覆われていない箇所における第1のポリシリコン層35を除去する。ここで、フォトレジスト36に覆われていない箇所とは、メモリセル領域のうち図19、図20に示した分離パターン31となる部分である。
【0103】
パターニングが完了した後、フォトレジスト36を除去する。このようなパターニングが施されたメモリセル領域の平面図を図24に示す。図24に示すように、加工後の第1のポリシリコン層35及び形成された分離パターン31は、単純なライン&スペースの形状となる。また、図25(a)は図24におけるD−D断面図、図25(b)は図24におけるE−E断面図である。このパターニングにより、図25(b)から明らかなように、メモリセル領域の分離パターン31となる部分のみが開口される。なお、上述したように分離パターン31は、個々のメモリセルの浮遊ゲート電極3を分割するためのスリットである。
【0104】
次に、図26に示すように、電極間絶縁膜7を全面に形成する。ここで、電極間絶縁膜7としては、ONO膜が好適である。その後、全面に第2のポリシリコン層48を形成する。
【0105】
次に、メモリセルの形成工程を図27に示す。ここでは、所定のフォトレジスト49を形成する。フォトレジスト49はメモリトランジスタMとなる箇所を覆う部分からなる。このようなフォトレジスト49をマスクとして、第2のポリシリコン層48、電極間絶縁膜7、及び第1のポリシリコン層35、トンネル酸化膜37に対してプラズマエッチングを行って、フォトレジスト49に覆われていない箇所におけるこれら各層を除去する。
【0106】
このように、メモリトランジスタMは2層ゲート構造となるが、図23〜図25に示したパターニング工程により浮遊ゲート電極3には分離パターン31が形成されているので、浮遊ゲート電極3に関しては各メモリセル毎に独立となる。メモリトランジスタMの制御ゲート電極4は各メモリセルに共通となる。
【0107】
なお、上記パターニングにより、メモリトランジスタM部分における第1のポリシリコン層35は浮遊ゲート電極3となり、第2のポリシリコン層48は制御ゲート電極4となる。
【0108】
メモリセルを形成した後は、選択トランジスタおよびロジック領域のトランジスタの形成工程へと移る。
【0109】
次に、図28に示すように、シリコン酸化膜50を全面に形成する。シリコン酸化膜50の形成方法としては熱酸化が最適である。なぜなら、熱酸化でシリコン酸化膜50を形成した場合、シリコン基板16上に対して、第1のポリシリコン層35および第2のポリシリコン層48上の方が膜厚として約2倍厚く形成されるので、制御ゲート電極4と後ほど形成される選択ゲート電極2Aとの間の絶縁耐性が向上する。それとともにシリコン酸化膜50は後述する選択トランジスタおよびCMOSロジック領域のトランジスタのゲート酸化膜となるべきものであるからである。あるいは、CVD法と熱酸化の組合せでシリコン酸化膜50を形成しても、所定の膜厚のシリコン酸化膜が形成できる。
【0110】
次に、図29に示すように、第3のポリシリコン層51を全面に形成する。その後、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジスト52を形成する。このフォトレジスト52は、メモリセル領域においては選択トランジスタのゲート電極となる部分、及び、ロジック領域のうちゲート電極となるべき部分を覆っている。
【0111】
次に、図30に示すように、フォトレジスト52をマスクとして第3のポリシリコン層51に対してプラズマエッチングを行い、フォトレジスト52に覆われていない箇所における第3のポリシリコン層51を除去する。すなわち、このパターニングにより、第3のポリシリコン層51から選択ゲート電極2A及びロジックトランジスタTのゲート電極13が形成される。また、シリコン酸化膜50から、選択トランジスタのゲート酸化膜6と電極間絶縁膜47及びロジックトランジスタTのゲート酸化膜が形成される。
【0112】
次に、図31に示すように、フォトリソグラフィー法により所定のフォトレジストパターン53を形成する。露出したシリコン酸化膜50を介してメモリセル領域におけるPウェル26へイオン注入を行い、拡散層8及び10を形成する。
【0113】
ここで、選択トランジスタSのゲート電極とメモリトランジスタMのゲート電極との間隔について述べると、これらゲート電極のパターニングは、図30に示すように自己整合的に形成されることから、両者の間隔は電極間絶縁膜47の膜厚まで狭められている。例えば、電極間絶縁膜47の膜厚が30nmであるとすれば、両者の間隔も30nmまで狭くすることができる。
【0114】
さらに、図32に示すように、露出したシリコン酸化膜50を介してロジック領域におけるPウェル33へLDDイオン注入を行い、LDD拡散層43を形成する。
【0115】
次に、図33に示すように、選択トランジスタS、メモリトランジスタM、及びロジックトランジスタTの各ゲート電極にサイドウォール20および44を形成する。なお、この工程により、露出していたシリコン酸化膜50は除去される。また、メモリトランジスタMの制御ゲート電極4上面の一部も露出される。
【0116】
次に、図34に示すように、メモリセル領域の全面を覆うフォトレジスト54を形成し、これをマスクとしてロジック領域にイオン注入を行い、ロジックトランジスタTの拡散層46を形成する。その後、フォトレジスト54を除去する。
【0117】
フォトレジスト54を除去した後、チタンスパッタおよびチタンシリサイド層形成を行う。これにより、図35に示すように、選択トランジスタS及びメモリトランジスタMの拡散層表面にチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、制御ゲート電極4および選択ゲート電極2Aの表面にチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成され、ロジックトランジスタTの拡散層の表面及びロジックトランジスタのゲート電極13の表面にもチタンシリサイド(TiSi)層15がそれぞれ形成される。
【0118】
そして、図36に示すように、層間絶縁膜21Aを全面に形成し、これにコンタクトホール22および23を設けて、それぞれアルミ配線によって構成されるドレイン船29およびソース線30と接続する。
【0119】
以上説明したように、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置では、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極とを自己整合的にパターニングを行っているので、両トランジスタのゲート電極間隔は電極間絶縁膜47の膜厚まで狭くすることができ、高集積化に非常に大きく寄与する。
【0120】
さらに、このような不揮発性半導体記憶装置をロジック回路と同一半導体基板に集積することを考慮しても、上記説明から分かるとおり、プロセス上の相性は非常によい。すなわち、選択トランジスタSのゲート電極2AはロジックトランジスタTのゲート電極13と同一の導電膜により形成することができる等、両者には共通のプロセスが多い。
【0121】
また、選択トランジスタSのゲート電極2Aは一層のポリシリコン層から形成されている。したがって、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置と比べて、選択トランジスタのゲート電極の抵抗値は約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0122】
選択ゲートの低抵抗化は、読み出し電流が小さいPchトランジスタの場合に読み出し速度の改善効果が顕著となる。
【0123】
また、実施の形態2によると、分離パターン31は単純なライン・&・スペース形状にできる。このことは、前述した特許文献2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法での分離パターンが矩形であったことと比べると、加工精度が大幅に向上するため特性ばらつきの大幅な低減が可能となる。
【0124】
以上のように実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、メモリトランジスタMのゲート電極と選択トランジスタSのゲート電極との間隔は、電極間絶縁膜の膜厚である数10nmまで狭くすることができ、高集積化に非常に大きく寄与する。
【0125】
さらに、実施の形態2による不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によれば、選択トランジスタSのゲート電極は一層のポリシリコン層から形成されている。したがって、サリサイド法等によって選択トランジスタのゲート電極の低抵抗化が容易であり、その抵抗値は従来の約100Ω/□から数Ω/□へと大幅に低減される。これにより、メモリセルの読み出し動作を高速化させることことが可能となり、高性能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0126】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、製造プロセスが簡易であるとともに高速化、高集積化に適した半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【0127】
また本発明によれば、CMOSロジック回路の製造プロセスとの相性に優れた不揮発性半導体記憶装置を内蔵する半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る半導体装置のメモリセル構造を示す平面図である。
【図2】(a)は図1に示す面AAに沿った断面図であり、
(b)は図1に示す面BBに沿った断面図であり、
(c)は図1に示す面CCに沿った断面図である。
【図3】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図7】(a)は図6に示す面AAに沿った断面図であり、
(b)は図6に示す面BBに沿った断面図であり、
(c)は図6に示す面CCに沿った断面図である。
【図8】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図10】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図11】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図14】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図15】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図16】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図17】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図18】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図19】実施の形態2に係る半導体装置のメモリセル構造を示す平面図である。
【図20】(a)は図19に示す面DDに沿った断面図であり、
(b)は図19に示す面EEに沿った断面図である。
【図21】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図22】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図23】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図24】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図25】(a)は図24に示す面DDに沿った断面図であり、
(b)は図24に示す面EEに沿った断面図である。
【図26】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図27】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図28】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図29】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図30】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図31】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図32】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図33】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図34】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図35】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図36】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図37】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図38】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図39】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図40】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図41】従来の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【図42】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図43】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図44】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図45】従来の他の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図46】従来の他の半導体装置の製造方法を示す平面図である。
【符号の説明】
1 付加ゲート電極
2 選択ゲート電極
3 浮遊ゲート電極
4 制御ゲート電極
5、6、7 絶縁膜
8、9、10、11、12 不純物拡散領域
13 ゲート電極
14 素子分離絶縁膜
15 金属シリサイド膜
16 半導体基板
28 メモリセル
100 半導体装置
Claims (23)
- 半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域、第2不純物拡散領域および第3不純物拡散領域と、
前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、
前記第2不純物拡散領域と前記第3不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、
前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、
前記第2の絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極と、
前記選択ゲート電極の上に直接形成された付加ゲート電極とを具備しており、
前記付加ゲート電極は、前記選択ゲート電極と電気的に接続するように接触していることを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体基板の表面に形成された第4不純物拡散領域および第5不純物拡散領域と、
ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第4不純物拡散領域と前記第5不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、
前記制御ゲート電極と前記付加ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されている、請求項1記載の半導体装置。 - 前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間には、素子分離絶縁膜が形成されている、請求項2記載の半導体装置。
- 前記制御ゲート電極および前記付加ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成する、請求項1記載の半導体装置。
- 前記第1不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのソース領域を構成しており、
前記第2不純物拡散領域は、前記メモリトランジスタのドレイン領域を構成している、請求項5記載の半導体装置。 - 前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とは、選択トランジスタの2層ゲート構造を構成する、請求項1記載の半導体装置。
- 前記第2不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのソース領域を構成しており、
前記第3不純物拡散領域は、前記選択トランジスタのドレイン領域を構成している、請求項7記載の半導体装置。 - 前記第1不純物拡散領域、前記第2不純物拡散領域および前記第3不純物拡散領域の表面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記浮遊ゲート電極、前記第3絶縁膜および前記制御ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記選択ゲート電極および前記付加ゲート電極の側面には、サイドウォールが形成されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記半導体基板の上には、前記第1ないし前記第3不純物拡散領域と前記浮遊ゲート電極と前記制御ゲート電極と前記選択ゲート電極と前記付加ゲート電極とを覆うように層間絶縁膜が形成されている、請求項1記載の半導体装置。
- 前記層間絶縁膜には、コンタクトホールが前記第1不純物拡散領域に到達するように形成されており、
前記層間絶縁膜の上には、金属配線層が前記コンタクトホールを通って前記第1不純物拡散領域と接続するように形成されている、請求項1記載の半導体装置。 - 前記半導体基板には、第1不純物拡散領域、第2不純物拡散領域および第3不純物拡散領域を囲むようにPウェルが形成されており、
前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、前記Pウェルの上に形成されている、請求項1記載の半導体装置。 - 半導体基板の表面に形成された第1不純物拡散領域および第2不純物拡散領域と、
前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、
前記第1不純物拡散領域と前記第2不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成された第2絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極と、
前記浮遊ゲート電極の上に第3絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、
前記浮遊ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極における前記第2絶縁膜側の側面と前記制御ゲート電極の上面の一部とを覆うように形成された第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜に沿って前記第2絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極とを具備することを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体基板の表面に形成された第3不純物拡散領域および第4不純物拡散領域と、
ロジック回路のMOSトランジスタを構成するために、前記第3不純物拡散領域と前記第4不純物拡散領域との間における前記半導体基板の上に形成されたゲート電極とをさらに具備しており、
前記選択ゲート電極と前記ゲート電極とは、同一の導電膜材料によって形成されている、請求項15記載の半導体装置。 - 前記制御ゲート電極の上面の一部および前記選択ゲート電極の上面には、金属シリサイド層がそれぞれ形成されている、請求項15記載の半導体装置。
- 前記浮遊ゲート電極と前記第3絶縁膜と前記制御ゲート電極とは、メモリトランジスタの2層ゲート構造を構成する、請求項15記載の半導体装置。
- 前記選択ゲート電極は、選択トランジスタの1層ゲート構造を構成する、請求項15記載の半導体装置。
- 半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、
前記前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、
前記第2絶縁膜および前記第1の導電膜の露出部上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、
前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
前記MOSトランジスタが形成されるべき領域の前記第2絶縁膜、前記第1導電膜および前記第1絶縁膜を選択的に除去する工程と、
前記MOSトランジスタが形成されるべき前記半導体基板の表面上に第3絶縁膜を形成する工程と、
メモリトランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を残し、選択トランジスタを形成すべき領域にある前記第2絶縁膜を選択的に除去して、前記第1導電膜の表面を露出する工程と、
前記第2絶縁膜、前記第1導電膜の露出部および前記第3絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去し、前記メモリトランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜、前記第2絶縁膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、前記選択トランジスタを形成すべき領域に前記第1導電膜および前記第2導電膜の積層構造からなるゲート電極を形成し、また前記MOSトランジスタを形成すべき領域に前記第2導電膜からなるゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、
前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、
前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板の表面に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、
前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成する工程とを包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に、メモリトランジスタおよび選択トランジスタからなる不揮発性半導体記憶素子と、ロジック回路を構成するMOSトランジスタとが形成される半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1導電膜を形成する工程と、
前記第1導電膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜、前記第2絶縁膜および前記第1導電膜を順次選択的に除去して、メモリトランジスタのゲ−ト電極を形成する工程と、
前記メモリトランジスタのゲ−ト電極および前記半導体基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜上に第3導電膜を形成する工程と、
前記第3導電膜を選択的に除去し、少なくとも前記メモリトランジスタのゲート電極の一部を覆うように選択トランジスタのゲ−ト電極を形成するとともに、前記ロジック回路を形成すべき領域に前記MOSトランジスタのゲート電極を形成する工程とを包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2003010195A JP2004221503A (ja) | 2003-01-17 | 2003-01-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016096264A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
-
2003
- 2003-01-17 JP JP2003010195A patent/JP2004221503A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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