JP2004220474A - 電子機器、システム復帰方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置全体の制御を実施するシステム制御部7と、メモリカード3を着脱可能に構成されて取り付けられたメモリカード3からデータを読み出すデータ入力部2とを有して画像表示装置1が構成され、画像表示装置を構成する複数のユニットがそれぞれCPU5,8,11と、当該CPUに付設された不揮発性メモリ6,9,12とを有して構成され、各不揮発性メモリの書き換え不可領域にはシステム制御部7のCPU8と各ユニットのCPU5,11とが互いに通信する為の通信用プログラムが記憶される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像表示装置等の電子機器、および停電等に起因して当該電子機器にシステム障害が発生した場合の復帰方法等に係り、特にメモリカード等の外部記憶媒体を用いてプログラムのバージョンアップを実施する電子機器および当該電子機器のシステム復帰方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像表示装置等の最近の電子機器は、少なからず、当該電子機器内蔵の記憶手段に記憶されたプログラムを同じく内蔵のCPUにより実行することで、所定の機能を供するように構成されている。したがって、ユーザが電子機器を購入してから後に、例えばプログラムにバグが発見された場合や、新しい機能を追加する必要が生じた場合には、プログラムを変更または追加するために内蔵の記憶手段に記憶されるプログラムをバージョンアップすることが多々ある。
【0003】
メモリカード等の外部記憶媒体を着脱自在に構成された画像表示装置では、バージョンアップ用のプログラムが記憶された外部記憶媒体からプログラムデータを読み出すとともに、画像表示装置内の不揮発性メモリへプログラムデータを書き込むことで、プログラムのバージョンアップを実施する方式を採ることができる。このようなバージョンアップ方式の一形態としては、例えば画像表示装置内の不揮発性メモリを第1のバンクと第2のバンクとに区画して、プログラムの書き換えを実施する際には、メモリカードから読み出したバージョンアップ用のプログラムデータを第2のバンクに書き込み、書き込みが完了したら第2のバンクに書き込まれたプログラムデータを第1のバンクにコピーする。このような構成を採ることで、何らかの要因で第1のバンクに記憶したプログラムが誤動作する場合には、第2のバンクに記憶されたプログラムによりシステムを起動することができるので、システムの信頼性が向上する。また、メモリカードのプログラムデータを第2のバンクに書き込む途中に発生する停電またはメモリカードの抜き取り等に起因して第2のバンクに記憶されるプログラムデータが破壊された場合にも、第1のバンクに記憶されるプログラムには何ら影響が及ばないのでシステムを正常に動作させることが可能である。
【0004】
また、メモリカード等の外部記憶媒体を用いたバージョンアップ方式の他の形態としては、プログラムデータのダウンロードに必要となる種々の基本的な制御プログラムを書き換え不能のROMに記憶しておいて、書き換え可能な記憶手段に記憶されたプログラムデータが何らかの要因で破壊された場合には、ROMに記憶されたプログラムを実行して、ダウンロードしたプログラムデータを用いてプログラムを書き換えることで、システムを正常な状態に復帰させる。なお、メモリカードを用いてプログラムのバージョンアップを実施する画像表示装置については、例えば下記の特許文献1において記載が為されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−136085号公報([0024]〜[0026]、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
メモリカードを用いてプログラムをバージョンアップするに際して、記憶手段を複数の記憶領域に区画して各領域に同一のプログラムを重複して記憶する上記第1の形態の方式を採る場合には、画像表示装置内蔵の不揮発性記憶手段の記憶容量が大きくなって製造コストがかかるという課題があった。また、基本入出力制御プログラム等のファームウエアをROMに格納する場合には、ROMと例えばフラッシュメモリまたはEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等として与えられる書き換え可能な記憶手段とを併用しなければならず構成が複雑になるとともに、ROMに格納されるファームウエアを書き換えることができないために、基本的なシステム処理機能を変更することが困難であるという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、プログラム記憶用の不揮発性記憶手段の記憶容量を低減するとともに、基本的なシステム処理機能を容易に変更することが可能な電子機器および当該電子機器にシステム障害が発生した際の復帰方法等を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子機器は、装置全体の制御を実施するシステム制御部と、外部記憶媒体を着脱可能に構成されて取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部とを有し、システム制御部、データ入力部、および所定の機能を奏するように装置内に各々設けられた1または複数のユニットが、それぞれ、CPUと、当該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には少なくともデータ入力部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶され、データ入力部および1または複数のユニットのCPUにそれぞれ付設された不揮発性記憶手段には、少なくともシステム制御部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶されるようにしたものである。
【0009】
この発明に係る電子機器は、装置全体の制御を実施するシステム制御部と、外部記憶媒体を着脱可能に構成されて取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部と、システム制御部に常時動作電圧を印加する電源部と、データ入力部に強制的に動作電圧を印加する強制電圧供給手段とを有し、システム制御部およびデータ入力部が、それぞれ、CPUと、当該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段およびデータ入力部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には、それぞれ互いに通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶され、強制電圧供給手段により動作電圧が印加されると、データ入力部のCPUは、当該CPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶された通信用プログラムを読み出すようにしたものである。
【0010】
この発明に係る電子機器のシステム復帰方法は、システム制御部のCPUとデータ入力部のCPUとの間の通信チャネルを設定する第1のステップと、データ入力部に取り付けられた外部記憶媒体からシステム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出して送信する第2のステップと、取得したプログラムデータを用いてシステム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶されるプログラムを書き換える第3のステップとを有するようにしたものである。
【0011】
この発明に係る電子機器のシステム復帰方法を実現するためにデータ入力部内のCPUに付設される不揮発性記憶手段に記憶されるシステム復帰用プログラム、および当該プログラムを記録した記録媒体については、システム制御部のCPUとの間に通信チャネルを設定する第1のステップと、システム制御部のCPUからのプログラム異常に係る検出通知を待機する第2のステップと、外部記憶媒体が取り付けられているか否かを判定する第3のステップと、外部記憶媒体にシステム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータが記憶されているか否かを判定する第4のステップと、システム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出してシステム制御部に送信する第5のステップとを有することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本願発明に係る実施の形態について説明する。なお、本願発明の実施の形態に記載された実施例を構成する各要素および各工程と、特許請求の範囲に記載された発明を構成する各要素および各工程との対応関係を明らかにするために、本願発明の実施の形態に係る以下の説明文中において、実施例の各要素および各工程に対応する特許請求の範囲に記載された発明の各要素および各工程を、それぞれ実施例の各要素および各工程に続けて適宜かっこ書きにより示すものとする。
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は画像表示装置(電子機器)、2はメモリカード等の外部記憶媒体を着脱可能に構成され当該外部記憶媒体から画像データやバージョンアップ用プログラムデータ等のデータを入力するデータ入力部、3は画像データやバージョンアップ用プログラムデータ等のデータを記憶可能に構成されたメモリカード(外部記憶媒体)、4はメモリカードが装着または挿入(以降まとめて適宜「取り付け」と称する)された際にメモリカード3との間でデータ信号処理を実施する入力インタフェース部、5はデータ入力部2内に設けられたCPU、6はデータ入力部2内に設けられCPU5による実行するプログラム等を記憶する例えばフラッシュメモリとして与えられる不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)、7は画像表示装置1内にそれぞれ所定の機能を奏するように設けられた各ユニットに接続されてシステム全体を制御するシステム制御部、8はシステム制御部7内に設けられるCPU、9はシステム制御部7内に設けられCPU8により実行するプログラム等を記憶する例えばフラッシュメモリとして与えられる不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)、10はデータ入力部2から入力する画像データに対して適宜画像演算処理を実施して表示用画像データを生成する画像処理部、11は画像処理部10内に設けられるCPU、12は画像処理部11内に設けられCPU11により実行するプログラム等を記憶する例えばフラッシュメモリとして与えられる不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)、13は画像処理部10から表示用画像データを入力して画像表示を実施する画像表示部、14はユーザがシステム制御部7に対して各種コマンドを入力できるように例えばスイッチやボタン等として与えられる操作部、15は各ユニットを動作させるための動作電圧を供給する電源部、16は電源部を制御する電源制御部、17は電源部15と電源制御部16との間に介装されて閉じた際に所定の電圧信号を電源制御部16に印加して電源部15からデータ入力部2へ動作電圧を供給させるように電源制御部16を動作させるためのスイッチである。なお、電源部15、電源制御部16およびスイッチ17から、データ入力部2に強制的に動作電圧を印加する強制電圧供給手段が構成される。また、画像表示装置1を構成する各ユニット内に設けられたCPUには、上述した不揮発性メモリに加えて、主メモリや画像データを一時的に記憶するためのRAM等が適宜付設されているものとする。
【0014】
次に、上述の各ユニット内にそれぞれ設けられたCPUに付設される不揮発性メモリに記憶されるプログラムについて説明する。データ入力部2内のCPU5に付設される不揮発性メモリ6は、書き換え不可領域と書き換え可能領域とに区画される。書き換え不可領域には、ブートプログラムとしてCPU5の起動用プログラムが記憶されるとともに、メモリカード3が取り付けられているか否かを判定するメモリカード着脱検出用プログラム、メモリカード3からのデータ読み出し用プログラム、メモリカード3に記憶されているファイルの種類を特定するとともに、バージョンアップ用のプログラムデータについてはその対象CPUとバージョン情報を特定する検索用プログラム、CPU5に付設された主メモリとの間の入出力を制御する入出力制御用プログラム、システム制御部7のCPU8との通信用プログラム等が組み込まれている。また、書き換え可能領域には、画像データやバージョンアップ用プログラムデータ等のデータの入出力等に係る各種制御を実施するようにCPU5を動作させるプログラムが格納される。ここで、対象CPUとは、バージョンアップ用プログラムを実行可能であり、当該バージョンアップ用プログラムを実行することで所定の機能を実現することが予定されるCPUをいうものとする。
【0015】
システム制御部7内のCPU8に付設される不揮発性メモリ9は、書き換え不可領域と書き換え可能領域とに区画される。書き換え不可領域にはブートプログラムとしてCPU8の起動用プログラムが記憶されるとともに、CPU8に付設された主メモリとの間の入出力を制御する入出力制御プログラム、データ入力部2のCPU5との通信用プログラム等が組み込まれている。また、書き換え可能領域には、画像表示装置1全体の制御を実施するようにCPU8を動作させる各種制御プログラム等が記憶される。
【0016】
画像処理部10内のCPU11に付設される不揮発性メモリ12は、書き換え可能領域と書き換え不可領域とに区画される。書き換え不可領域にはブートプログラムとしてCPU11の起動用プログラムが記憶されるとともに、CPU11に付設された主メモリとの間の入出力を制御する入出力制御プログラム、システム制御部7のCPU8との通信用プログラム等が組み込まれている。また、書き換え可能領域には、画像処理演算等を実施するようにCPU11を動作させる種々のプログラムが記憶される。
【0017】
次に、画像表示装置を構成する各ユニットの機能について簡単に説明する。電源部15は、システム制御部7に常時動作電圧PW1を印加するとともに、電圧制御部16による制御に応じて、データ入力部2に動作電圧PW2を印加し、画像処理部10に動作電圧PW3を印加し、画像表示部13に動作電圧PW4を印加し、またスイッチ17を介して動作電圧PW5を印加する。電源制御部16は、システム制御部7から延びる信号線路S1を介して伝送される制御信号に基づいて、上述したように電源部15を制御する。
【0018】
システム制御部7は、操作部14を介してユーザにより入力される各種コマンドや内部状態に応じて、信号線路S1を介して制御信号を電源制御部16へ出力し、信号線路S2を介して制御信号をデータ入力部2へ出力し、信号線路S3を介して制御信号を画像処理部10へ出力する。ここで、システム制御部7のCPU8とデータ入力部2のCPU5とは、それぞれメモリ9およびメモリ6の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いて信号線路S2を介して双方向に通信を実施する。また、システム制御部7のCPU8と画像処理部10のCPU11とは、それぞれメモリ9およびメモリ12の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いて信号線路S3を介して双方向に通信を実施する。このような双方向の通信を実施することで、システム制御部7は、画像表示装置内の他のユニットの動作状態を監視する。
【0019】
次に、メモリカードからのデータ読み出し動作について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による画像表示装置が実施するメモリカードからのデータ読み出し方法を示すフローチャートである。データ入力部2内のCPU5は、入出力インタフェース部4にメモリカード3が取り付けられているか否かを判定する(ステップS1)。入出力インタフェース部4は、電気的接触を検知してメモリカード3が取り付けられていることを確認すると、信号線路S4を介して検出信号を出力する。ステップS1において、CPU5へ検出信号が入力されない場合には、処理対象をステップS1へ移行する。すなわち、入出力インタフェース部4へのメモリカード3の取り付けが確認されるまで、ステップS1の動作を繰り返し実施する。
【0020】
ステップS1において、信号線路S4を介して検出信号を入力してメモリカード3が取り付けられていると判定された場合には、信号線路V1を介して、メモリカード3からデータを読み出す(ステップS2)。次に、CPU5は、読み出したデータ内のファイル情報を検索して、メモリカード3にバージョンアップ用のプログラムデータが記憶されているか否かを判定する(ステップS3)。バージョンアップ用のプログラムデータが記憶されていると判定されれば、バージョンアップ用プログラムに係る対象CPUを特定する情報(以下、適宜対象CPU特定情報と称する)および当該プログラムのバージョンを特定する情報(以下、適宜バージョン特定情報と称する)を検出する(ステップS4)。
【0021】
次に、CPU5は、各ユニット内に設けられたそれぞれのCPUの状態を監視しているシステム制御部7のCPU8と通信を実施して、対象CPU特定情報およびバージョン特定情報を伝送する。CPU8は、対象CPU特定情報を基にして、バージョンアップ用プログラムに係る対象CPUが画像表示装置1内に存在するか否かを判定する(ステップS5)。対象CPUが存在すれば、CPU8は、対象CPUに付設された不揮発性メモリに記憶されているプログラムのバージョンとバージョンアップ用プログラムのバージョンとを比較して、バージョンアップ用プログラムのバージョンが上位であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0022】
バージョンアップ用プログラムのバージョンが上位であると判定されると、CPU8は、対象CPUに係る動作状態を確認する(ステップS7)。このステップS7における動作状態の確認については、例えば対象CPUに付設された不揮発性メモリに記憶されている更新対象のプログラムを実行して他の何らかの処理を実施しているか否かの確認、プログラムのバージョンアップを実施し得る環境設定が為されているか否かの確認等を行うものである。次に、CPU8は、対象CPUの動作状態について得られた情報に基づいて、プログラムのバージョンアップが可能であるか否かを判定する(ステップS8)。バージョンアップが可能と判定された場合には、CPU8は、CPU5との間の通信並びに対象CPUとの間の通信を実施することで、データ入力部2から読み出したバージョンアップ用のプログラムデータを対象CPUが設けられたユニットに伝送する。対象CPUとして例えば画像処理部10内のCPU11が特定された場合には、CPU11は、付設された不揮発性メモリ12の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いてCPU8から伝送されるプログラムデータを取得するとともに当該プログラムデータを用いて不揮発性メモリ12に記憶されるプログラムを書き換える(ステップS9)。
【0023】
ステップS9の処理について、対象CPUがシステム制御部7のCPU8である場合には、付設されたメモリ9の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いて、データ入力部2から読み出したバージョンアップ用のプログラムデータを取得するとともに当該プログラムデータを用いて付設された不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムを書き換えることで、バージョンアップ処理を実施する。また、対象CPUがデータ入力部2のCPU5である場合には、上記ステップS5からステップS8の処理を、CPU8に代行してCPU5が実行する構成としてもよい。なお、取得したプログラムデータを用いてプログラムの書き換え処理を実施するための書き換え用プログラムの記憶態様については、各ユニット内に設けられたCPUに付設された不揮発性メモリの書き換え不可領域に記憶する構成としてもよく、また各ユニット内に設けられたCPUに付設された不揮発性メモリの書き換え可能領域に記憶する構成としてもよく、さらにバージョンアップを実施する際に通信用プログラムを用いて伝送して各CPUの主メモリに記憶する構成としてもよい。
【0024】
ステップS8において、バージョンアップが不可と判定された場合には、処理対象をステップS7に移行する。すなわち、逐次的に対象CPUの状態を確認してバージョンアップ可能となるまで待機する。なお、この再帰処理については、当該処理を開始してからの処理時間を計時して、処理時間が所定の閾値より大きくなれば、バージョンアップ不能と判断して、処理対象を後述するステップS10に移行する構成を採ることが好適である。
【0025】
ステップS3においてバージョンアップ用のプログラムデータが記憶されていないと判定された場合、ステップS5において画像表示装置1内に対象CPUが存在しないと判定された場合、ステップS6においてバージョンアップ用プログラムのバージョンが上位ではないと判定された場合、並びにステップS9の処理が終了した後には、データ入力部2のCPU5は、メモリカード3から読み出したファイル情報を検索して、メモリカード3に画像データが記憶されているか否かを判定する(ステップS10)。画像データが記憶されていると判定された場合には、メモリカードから画像データを読み出して、当該画像データにより与えられる画像を表示し(ステップS11)、処理を終了する。
【0026】
この画像表示に係る動作について詳細に説明すると、CPU5は、信号線路V1を介してメモリカード3から読み出した画像データに対して、伸長処理等の画像データ処理を適宜実施して、変換された画像データを信号線路V2を介して画像処理部10へ出力する。画像処理部10は、データ入力部2から入力する画像データを画像表示部13において表示可能な画像データに変換して、表示用画像データを信号線路V3を介して画像表示部13へ出力する。画像表示部13は、画像表示部12から信号線路S5を介して入力される制御信号に基づいて、画像処理部12から入力される表示用画像データを用いて画像表示を実施する。なお、伸長処理等のデコードに係る画像演算処理については、データ入力部2または画像処理部10のいずれで実施してもよい。また、メモリカード3からのデータの読み出しについて、この実施の形態においてはバージョンアップ用のプログラムデータを読み出した後に画像データを読み出す態様としたが、ユーザから付与されるコマンドや画像表示装置の内部状態に応じて、専らバージョンアップ用のプログラムデータのみを順次読み出す態様や、専ら画像データのみを順次読み出す態様等種々の態様を採ることが可能である。
【0027】
次に、停電等に起因してプログラムの書き換えに失敗した場合の復帰処理について説明する。システム制御部7内に設けられたCPU8に付設される不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムの書き換え処理を実施している間に停電が発生して電源部15からの電源供給が途絶えたり、あるいは通信エラーが発生したりすること等に起因して、不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムの書き換えに失敗すると、不揮発性メモリ9に記憶される制御プログラム等のプログラムデータが破壊されるために、CPU9はブートプログラムの実行による立ち上げ処理を実施できるだけで、画像表示装置1全体が制御不能となり得る。電源部15からシステム制御部7へは常時動作電圧を印加する構造となっているが、データ入力部2、画像処理部10等の他のユニットへの動作電圧の供給は電源制御部16により制御されるので、システム制御部7から電源制御部16へ適切な制御信号が伝送されなくなると、データ入力部2、画像処理部10等の各ユニットへの動作電圧の供給が必要な場合にも為されなくなる可能性がある。
【0028】
停電等に起因してシステム障害が発生したものと判断される場合には、ユーザは、スイッチ17を閉じて電源部15から印加される動作電圧PW5を電源制御部16に供給する。電源制御部16は、動作電圧PW5が印加されると、電源部15からデータ入力部2へ動作電圧PW2を印加するように制御信号を電源部15へ出力する。これにより、スイッチ17を閉じることで、データ入力部2へ強制的に動作電圧が印加される。
【0029】
CPU8に付設された不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムの書き換え失敗に起因して制御不能となった画像表示装置1をシステム復帰するようにスイッチ17を閉じることでデータ入力部2へ所定の動作電圧PW2が印加されるようになった場合、または画像表示装置1全体が制御不能となってもデータ入力部2への動作電圧PW2の供給が為されている場合のいずれについても、システム障害が発生した後にデータ入力部2へ動作電圧が印加されていることが検出されれば、画像表示装置1のシステムの復帰処理を実施する。図3は、この発明の実施の形態1によるシステム復帰方法を示すフローチャートである。データ入力部2のCPU5とシステム制御部7のCPU8とは、それぞれ付設された不揮発性メモリの書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いて双方向の通信が可能となるように通信チャネルを設定する(ステップS21(第1のステップ))。次に、CPU8は、付設された不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムにデータ破壊等の異常が発生しているか否かを判定する(ステップS22)。不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムに異常が検出された場合には、CPU5は、信号線路S4を介して伝送される検出信号の有無に基づきメモリカード3が取り付けられているか否かを判定する(ステップS23)。検出信号を確認してメモリカード3が取り付けられていると判定されれば、CPU5は、信号線路V1を介してメモリカード3からファイル情報を読み出す(ステップS24)。次に、CPU5は、読み出されたファイル情報を検索して対象CPU特定情報を検出し、システム制御部7のCPU8を対象CPUとするバージョンアップ用のプログラムデータがメモリカード3に記憶されているか否かを判定する(ステップS25)。CPU8を対象CPUとするバージョンアップ用のプログラムデータが記憶されている場合には、当該プログラムのバージョンに関わらず、CPU5は、CPU8を対象CPUとするプログラムデータを読み出すとともに、当該プログラムデータをシステム制御部7へ送信する(ステップS26(第2のステップ))。CPU8は、データ入力部2から取得したプログラムデータを用いて不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムを書き換える(ステップS27(第3のステップ))。
【0030】
次に、上記のシステム復帰処理を実施する際にCPU5およびCPU8がそれぞれ実行する処理を個別に説明する。図4は、システム復帰処理を実施する際にデータ入力部2内のCPU5が実行する処理を示すフローチャートである。停電等の検出に起因して割込みが発生し、データ入力部2への動作電圧の印加が検出されると、CPU5は、付設された不揮発性メモリ6の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いてシステム制御部7のCPU8との間における双方向の通信が可能となるように通信チャネルを設定する(ステップS31(第1のステップ))。次に、CPU5は、CPU8からプログラム異常に係る検出通知を受けたか否かを判定する(ステップS32(第2のステップ))。CPU8からプログラム異常に係る検出通知を受けない場合には、処理対象をステップS32へ移行する。すなわち、CPU5は、CPU8から伝送されるべきプログラム異常に係る検出通知を待機する。なお、この再帰処理については、当該処理を開始してからの処理時間を計時して、処理時間が所定の閾値より大きくなれば、CPU8に付設された不揮発性メモリ9に記憶されたプログラムデータに異常なしと判定して処理を終了する構成とするのが好適である。
【0031】
ステップS32において、CPU8からプログラム異常に係る検出通知を受信したと判定されれば、CPU5は、信号線路S4を介して伝送される検出信号の有無に基づいて、メモリカード3が取り付けられているか否かを判定する(ステップS33(第3のステップ))。検出信号を確認してメモリカード3が取り付けられていると判定されれば、CPU5は、信号線路V1を介してメモリカード3からファイル情報を読み出す(ステップS34)。次に、CPU5は、読み出されたファイル情報を検索して対象CPU特定情報を検出し、システム制御部7のCPU8を対象CPUとするバージョンアップ用のプログラムデータがメモリカード3に記憶されているか否かを判定する(ステップS35(第4のステップ))。CPU8を対象CPUとするバージョンアップ用のプログラムデータが記憶されている場合には、当該プログラムのバージョンに関わらず、CPU5は、CPU8を対象CPUとするプログラムデータを読み出すとともに、当該プログラムデータをシステム制御部7へ送信する(ステップS36(第5のステップ))。ステップS33においてメモリカードが取り付けられていないと判定された場合、ステップS35においてCPU8を対象CPUとするバージョンアップ用のプログラムデータが記憶されてはいないと判定された場合、並びにステップS36の処理が終了した後には、システム復帰に係る処理を終了する。
【0032】
図5は、システム復帰処理を実施する際にシステム制御部7のCPU8が実行する処理を示すフローチャートである。停電等の検出に起因して割込みが発生すると、CPU8は、付設されたメモリ9の書き換え不可領域に記憶された通信用プログラムを用いてデータ入力部2のCPU5との間における双方向の通信が可能となるように通信チャネルを設定する(ステップS41)。次に、CPU8は、付設された不揮発性メモリ9に記憶されたプログラムにデータ破壊等の異常が発生しているか否かを判定する(ステップS42)。プログラムに異常が検出されれば、データ入力部2のCPU5へプログラム異常に係る検出通知を送信する(ステップS43)。次に、CPU8は、データ入力部2からプログラムデータを受信したか否かを判定する(ステップS44)。データ入力部2からプログラムデータが伝送されない場合には、処理対象をステップS44へ移行する。すなわち、CPU8は、データ入力部2からプログラムデータが伝送されてくるのを待機する。なお、この再帰処理については、当該処理を開始してからの処理時間を計時して、処理時間が所定の閾値より大きくなれば、CPU8を対象CPUとするプログラムが存在しないとみなして処理を終了する構成とするのが好適である。
【0033】
ステップS44において、データ入力部2からのプログラムデータを受信したと判定された場合には、CPU8は、取得したプログラムデータを用いて不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムを書き換える(ステップS45)。ステップS42においてプログラムに異常が検出されない場合、並びにステップS45の処理が終了した後には、システム復帰に係る処理を終了する。
【0034】
また、例えば画像処理部10のCPU11のように、システム制御部7のCPU8以外のCPUについて、停電等に起因して当該CPUに付設された不揮発性メモリに記憶されるプログラムの書き換えを失敗した場合には、システム制御部7のCPU8は、書き換えに失敗したCPUとの通信により、書き換えの失敗を検知して、データ入力部2のCPU5に対して書き換えに失敗したCPUを対象CPUとするバージョンアップ用プログラムデータの送信を要求する。その後、図2において示されたバージョンアップ用プログラムデータの書き込み処理を実施することで、書き換えに失敗したCPUに付設された不揮発性メモリにおけるプログラムの書き換えを実施する。
【0035】
以上のように、この実施の形態1によれば、システム制御部7、データ入力部2、および例えば画像処理部10のようなその他の1または複数のユニットが、それぞれ、CPUと、当該CPUが実行するプログラムが記憶された不揮発性メモリとを有して構成され、システム制御部7のCPU8に付設された不揮発性メモリ9の書き換え不可領域には少なくともデータ入力部2のCPU5と通信するための通信用プログラムが記憶され、データ入力部2および他のユニットのCPUに付設されたメモリの書き換え不可領域には少なくともシステム制御部7のCPU8と通信するための通信用プログラムが記憶されるようにしたので、メモリカード3から読み込んだバージョンアップ用のプログラムデータをシステム制御部7のCPU8により中継することで各ユニットに転送するとともに各ユニットに付設された不揮発性メモリに書き込むことでプログラムの書き換えを実施することができ、プログラムデータを二重に記憶する必要等がなく、各ユニットに設けられた不揮発性メモリの記憶容量を低減することができるという構成を有する。また、各ユニットに設けられた不揮発性メモリの書き換え不可領域には、通信用プログラムや、主メモリとの間のデータ入出力制御用プログラム等の必要最小限のプログラムを記憶するのみで、他の制御プログラムは通信により取得して書き換える構成としているので、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【0036】
また、システム制御部7に常時電圧を印加する電源部15と、データ入力部2に強制的に動作電圧を供給する強制電圧供給手段とを有するように構成されているので、不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムの書き換え中に発生した停電等に起因して不揮発性メモリ9に記憶されたプログラムデータが破壊されても、データ入力部2に動作電圧を印加することができるので、不揮発性メモリ9の書き換え不可領域に電源部15を制御するプログラム等を記憶する必要がなく、不揮発性メモリ9の書き換え不可領域に記憶されるプログラムの構成をより簡略化することができるという効果を奏する。
【0037】
また、停電等に起因するシステム障害から復帰する際に、システム制御部7のCPU8とデータ入力部2のCPU5との間の通信チャネルを設定するステップS21と、データ入力部2に取り付けられたメモリカード3からCPU8を対象CPUとするプログラムデータを読み出して送信するステップS26と、取得したプログラムデータを用いてCPU8に付設された不揮発性メモリ9に記憶されるプログラムを書き換えるステップS27とを有するように構成したので、システム復帰に要する動作を簡易なものとすることで、CPU5およびCPU8にそれぞれ付設された不揮発性メモリに記憶されるシステム復帰用プログラムの構成を簡略化して必要最小限のものとすることが可能となるから、不揮発性メモリの記憶容量を低減することができるとともに、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【0038】
また、停電等に起因するシステム障害から復帰する際に、データ入力部2のCPU5により実行される復帰処理が、システム制御部7のCPU8との間に通信チャネルを設定するステップS31と、CPU8から伝送されるべきプログラム異常に係る検出通知を待機するステップS32と、メモリカード3が取り付けられているか否かを判定するステップS33と、メモリカード3にCPU8を対象CPUとするプログラムデータが記憶されているか否かを判定するステップS35と、CPU8を対象CPUとするプログラムデータを読み出してシステム制御部7に送信するステップS36とを有するように構成したので、CPU8はプログラム異常に係る検出通知を送信するとともに受信したプログラムデータを用いて付設されるメモリ9に記憶されるプログラムを書き換えるのみで復帰処理を実施することが可能となるから、システム制御部並びに装置全体について、システム復帰に要する動作を簡易なものとすることで、CPU5およびCPU8にそれぞれ付設される不揮発性メモリに記憶されるシステム復帰用プログラムの全体構成を簡略化することができ、不揮発性メモリの記憶容量を低減するとともに、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【0039】
なお、上記の実施の形態1により説明される画像表示装置、システム復帰方法等は、本願発明を限定するものではなく、例示することを意図して開示されているものである。本願発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載により定められるものであり、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の設計的変更が可能である。例えば、上記実施の形態1においては、ブートプログラムや通信用プログラムをフラッシュメモリ等として与えられる不揮発性メモリの書き換え不可領域に記憶する構成を採っているが、これら書き換えが禁止されているプログラムを書き換え不能のROM等の不揮発性メモリに記憶する構成を採ることも可能である。また、上記実施の形態においては、外部記憶媒体としてメモリカードを用いているが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、光ディスク、光磁気ディスク等の他の外部記憶媒体を用いる構成とすることも勿論可能である。また、上記実施の形態1ではメモリカードからプログラムデータ以外に画像データを読み出す構成としているが、画像データに限らず映像データ等を読み出す構成としてもよい。さらに、上記のようなシステム制御方法を実現するためのプログラムの記憶態様については、内蔵のメモリに予め記憶するような態様に限られず、外部の記憶媒体に当該プログラムを記録しておいて、この記録媒体から内蔵のメモリにプログラムをインストールするような態様も考えられる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、システム制御部と、外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部とを有して電子機器が構成され、システム制御部、データ入力部、および所定の機能を奏するように装置内に各々設けられた1または複数のユニットが、それぞれ、CPUと、該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には少なくともデータ入力部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶され、データ入力部およびその他のユニットのCPUに付設された不揮発性記憶手段には少なくともシステム制御部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶されるように構成したので、外部記憶媒体から読み出したバージョンアップ用のプログラムデータをシステム制御部内のCPUにより中継することで各ユニットに伝送するとともに各ユニットのCPUに付設された不揮発性記憶手段に書き込むことでプログラムの書き換えを実施することができ、プログラムデータを二重に記憶する必要等がなく、各ユニットに設けられた不揮発性記憶手段の記憶容量を低減することができるという効果を奏する。また、各ユニットに設けられた不揮発性記憶手段には、通信用プログラム等の必要最小限のプログラムを記憶するのみで、他の制御プログラムは通信により取得して書き換える構成としているので、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【0041】
この発明によれば、システム制御部に常時電圧を印加する電源部と、データ入力部に強制的に動作電圧を供給する強制電圧供給手段とを有するように構成されているので、システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶されるプログラムの書き換え中に発生した停電等に起因して当該不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムデータが破壊されても、データ入力部に動作電圧を印加することができるので、当該不揮発性記憶手段に電源部を制御するプログラム等を記憶する必要がなく、当該不揮発性記憶手段に記憶されるプログラムの構成をより簡略化することができるという効果を奏する。
【0042】
この発明によれば、停電等に起因するシステム障害から復帰する際に、システム制御部のCPUとデータ入力部のCPUとの間の通信チャネルを設定する第1のステップと、データ入力部に取り付けられた外部記憶媒体からシステム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出して送信する第2のステップと、取得したプログラムデータを用いてシステム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムを書き換える第3のステップとを有するように構成したので、システム復帰に要する動作を簡易なものとすることで、システム制御部のCPUおよびデータ入力部のCPUにそれぞれ付設される不揮発性記憶手段に記憶されるシステム復帰用プログラムの構成を簡略化して必要最小限のものとすることが可能となるから、不揮発性記憶手段の記憶容量を低減することができるとともに、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【0043】
この発明によれば、停電等に起因するシステム障害から復帰する際に、データ入力部内のCPUにより実行される復帰処理が、システム制御部のCPUとの間に通信チャネルを設定する第1のステップと、システム制御部のCPUからのプログラム異常に係る検出通知を待機する第2のステップと、外部記憶媒体が取り付けられているか否かを判定する第3のステップと、外部記憶媒体にシステム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータが記憶されているか否かを判定する第4のステップと、システム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出してシステム制御部に送信する第5のステップとを有するように構成したので、システム制御部のCPUはプログラム異常に係る検出通知を送信するとともに受信したプログラムデータを用いて付設されるメモリ9に記憶されるプログラムを書き換えるのみで復帰処理を実施することが可能となるから、システム制御部並びに装置全体について、システム復帰に要する動作を簡易なものとすることで、システム制御部のCPUおよびデータ入力部のCPUにそれぞれ付設される不揮発性記憶手段に記憶されるシステム復帰用プログラムの全体構成を簡略化することが可能となるから、不揮発性記憶手段の記憶容量を低減することができるとともに、基本的なシステム制御機能を容易に変更することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるメモリカードからのデータ読み出し方法を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1によるシステム復帰方法を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1においてシステム復帰処理を実施する際にデータ入力部のCPUが実行する処理を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1においてシステム復帰処理を実施する際にシステム制御部のCPUが実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像表示装置(電子機器)、2 データ入力部、3 メモリカード(外部記憶媒体)、4 データ入力インタフェース、5 CPU、6 メモリ(不揮発性記憶手段)、7 システム制御部、8 CPU、9 メモリ(不揮発性記憶手段)、10 画像処理部、11 CPU、12 メモリ(不揮発性記憶手段)、13 画像表示部、14 操作部、15 電源部、16 電源制御部、17 スイッチ
Claims (7)
- 装置全体の制御を実施するシステム制御部と、
外部記憶媒体を着脱可能に構成され、取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部とを有し、
前記システム制御部、前記データ入力部、および所定の機能を奏するように装置内に各々設けられた1または複数のユニットが、それぞれ、CPUと、該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、
前記システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には、少なくとも前記データ入力部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶され、
前記データ入力部および前記1または複数のユニットのCPUにそれぞれ付設された不揮発性記憶手段には、少なくとも前記システム制御部のCPUと通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶されていることを特徴とする電子機器。 - システム制御部に常時電圧を印加する電源部と、
データ入力部に強制的に動作電圧を印加する強制電圧供給手段とを有し、
該強制電圧供給手段により動作電圧が印加されると、前記データ入力部のCPUは、該CPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶された通信用プログラムを読み出すことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 装置全体の制御を実施するシステム制御部と、
外部記憶媒体を着脱可能に構成され、取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部と、
前記システム制御部に常時動作電圧を印加する電源部と、
前記データ入力部に強制的に動作電圧を印加する強制電圧供給手段とを有し、前記システム制御部および前記データ入力部が、それぞれ、CPUと、該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、
前記システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段および前記データ入力部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には、それぞれ互いに通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶され、
前記強制電圧供給手段により動作電圧が印加されると、前記データ入力部のCPUは、該CPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶された通信用プログラムを読み出すことを特徴とする電子機器。 - 装置全体の制御を実施するシステム制御部と、
外部記憶媒体を着脱可能に構成され、取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部とを有し、
前記システム制御部および前記データ入力部が、それぞれ、CPUと、該CPUが実行するプログラムが記憶される不揮発性記憶手段とを有して構成され、
前記システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段および前記データ入力部のCPUに付設された不揮発性記憶手段には、それぞれ互いに通信するための通信用プログラムが書き換え不能または書き換え不可に記憶されている電子機器に係るシステム復帰方法において、
前記システム制御部のCPUと前記データ入力部のCPUとの間の通信チャネルを設定する第1のステップと、
前記データ入力部に取り付けられた外部記憶媒体から前記システム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出して送信する第2のステップと、
取得したプログラムデータを用いて前記システム制御部のCPUに付設された不揮発性記憶手段に記憶されるプログラムを書き換える第3のステップとを有することを特徴とするシステム復帰方法。 - 装置全体の制御を実施するシステム制御部と、
外部記憶媒体を着脱可能に構成され、取り付けられた外部記憶媒体からデータを読み出すデータ入力部とを有して構成される電子機器の前記データ入力部内のCPUに付設される不揮発性記憶手段に記憶されるシステム復帰用プログラムにおいて、
前記システム制御部内のCPUとの間に通信チャネルを設定する第1のステップと、
前記システム制御部のCPUからのプログラム異常に係る検出通知を待機する第2のステップと、
外部記憶媒体が取り付けられているか否かを判定する第3のステップと、
外部記憶媒体に前記システム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータが記憶されているか否かを判定する第4のステップと、
前記システム制御部のCPUを対象CPUとするプログラムデータを読み出して、前記システム制御部に送信する第5のステップとを有することを特徴とするプログラム。 - データ入力部に動作電圧が新たに印加されるか否かを判定するステップを有し、
動作電圧が新たに印加されたことが検出されれば、処理対象を第1のステップへ移行するように構成した請求項5記載のプログラム。 - 請求項5または請求項6に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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