JPH07127518A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

内燃機関用制御装置

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JPH07127518A
JPH07127518A JP5275366A JP27536693A JPH07127518A JP H07127518 A JPH07127518 A JP H07127518A JP 5275366 A JP5275366 A JP 5275366A JP 27536693 A JP27536693 A JP 27536693A JP H07127518 A JPH07127518 A JP H07127518A
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control
external terminal
terminal device
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JP5275366A
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Atsufumi Kinoshita
敦文 木下
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の制御に用いるデータやプログラム
の変更を容易にした内燃機関用制御装置を提供する。 【構成】CPU12aから点火制御部14、噴射制御部
13及び排気バルブ制御部15にそれぞれ信号Vi ,V
j 及びVθを与えて、点火時期、燃料の噴射時期、及び
排気バルブ5の開度を制御する。制御に用いるデータ及
びプログラムをマイクロコンピュータ12に設けたEE
PROM12eに記憶させ、EEPROM12eにデー
タ及びプログラムを書き込むための通信用プログラムを
マイクロコンピュータのROM12bに記憶させる。内
燃機関用制御装置2に外部端末装置22が接続されたこ
とが検出されたときに、内燃機関の制御動作を停止させ
て、EEPROMにデータ及びプログラムを書込むモー
ドに自動的に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の所定の制御
対象をマイクロコンピュータを用いて制御する内燃機関
用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年内燃機関においては、排気ガスの成
分、燃費、騒音、出力等、所定の条件を満たすことが要
求される項目が多くなっており、各種の制御条件に応じ
て制御することが必要な制御対象が多くなっている。例
えば点火装置を用いた内燃機関においては、機関の点火
時期を回転数やスロットルバルブの開度(スロットル開
度)等に応じて制御することが必要とされる。またイン
ジェクタを用いて燃料を供給する内燃機関においては、
スロットル開度、機関の回転数、加速度、吸気温度、大
気圧等に応じて燃料の噴射時期や噴射時間を制御するこ
とが必要とされる。更に機関の排気タイミングを制御す
るバルブが設けられている場合には、該バルブの開度を
回転数やスロットル開度に応じて制御することが必要と
される。また吸気タイミングを制御するように回転数や
スロットル開度に応じて吸気バルブを制御することが必
要とされる場合もある。
【0003】最近これらの制御対象を制御するためにマ
イクロコンピュータを用いることが多くなっている。マ
イクロコンピュータを用いて所定の制御対象を制御する
内燃機関用制御装置では、内燃機関の所定の制御対象の
制御特性を与えるデータを記憶した制御データ記憶手段
と、該制御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて
所定の制御特性を得るように制御対象を制御するための
プログラムを記憶した制御プログラム記憶手段とをマイ
クロコンピュータにより実現し、制御プログラム記憶手
段に記憶されたプログラムをマイクロコンピュータによ
り実行して制御対象を制御する。
【0004】図6はマイクロコンピュータを用いた従来
の内燃機関用点火装置のハードウェアの構成を示したも
ので、同図において1は2サイクル内燃機関、2は内燃
機関用制御装置で、この例では、内燃機関用制御装置2
が、内燃機関1の点火時期、燃料噴射時期、及び排気バ
ルブの開度を、機関の回転数、スロットル開度及び変速
機のギアポジションに対して制御する。
【0005】内燃機関1は、吸気マニホールド1Aと排
気マニホールド1Bとを有し、吸気マニホールド1Aに
はスロットルバルブ3が取り付けられ、スロットルバル
ブ3よりも下流側の位置にインジェクタ4が取り付けら
れている。また内燃機関の排気ポートには、排気のタイ
ミングを調整するための排気バルブ5が取り付けられ、
内燃機関のシリンダ1Cには点火プラグ6が取り付けら
れている。
【0006】内燃機関1の出力軸1Dには、フライホイ
ール磁石発電機7の回転子が取り付けられ、この回転子
のヨークを構成するフライホイール7aの外周部にリラ
クタ7a1が形成されている。内燃機関のケース等に設け
られた取り付け部にパルサ(信号発電子)8が取り付け
られ、該パルサ8の磁極部がリラクタ7a1に対向させら
れている。パルサ8はリラクタ7a1に対向する磁極部を
先端に有する鉄心と該鉄心に巻回された信号コイルと該
鉄心に磁束を流す永久磁石とを備えた周知のもので、リ
ラクタ7a1がパルサ8の磁極部に対向する際及び該対向
を終える際にそれぞれパルサ8から極性が異なるパルス
状の信号が出力される。パルサ8の出力信号は内燃機関
の回転角度や回転速度等の回転情報を得るために用いら
れる。パルサ8の出力信号は内燃機関用制御装置2のパ
ルサ信号入力部9に入力されている。
【0007】スロットルバルブ3にはポテンショメータ
等からなるスロットルセンサが取り付けられていて、該
スロットルセンサから得られるスロットル開度信号が内
燃機関用制御装置2のスロットル開度信号入力部10に
入力されている。
【0008】また内燃機関1の出力軸に取り付けられた
変速機の操作レバー等にギアポジションセンサが取り付
けられていて、該ギアポジションセンサから得られるギ
アポジション信号が、内燃機関用制御装置2のギアポジ
ション信号入力部11に入力されている。
【0009】内燃機関用制御装置2は、CPU12a、
ROM12b、RAM12c、及びタイマ12d等を有
するマイクロコンピュータ12と、噴射時期制御部13
と、点火制御部14と、排気バルブ制御部15とを備え
ている。
【0010】パルサ信号入力部9、スロットル開度信号
入力部10、及びギアポジション信号入力部11はそれ
ぞれ、パルサ信号、スロットル開度信号及びギアポジシ
ョン信号をマイクロコンピュータにより認識し得る形に
変換してCPUの入力ポートA1 〜A3 に入力する。
【0011】図示の例において、マイクロコンピュータ
12は、センサから与えられる情報に基づいて、各スロ
ットル開度、回転数及びギアポジションにおける燃料噴
射時期と点火時期とを演算し、パルサ信号により基準回
転角度位置が計測されたときにタイマをセットして演算
された噴射時期及び点火時期の計測を開始させる。タイ
マが噴射時期及び点火時期をそれぞれ計測したときに燃
料の噴射時期と噴射時間とを定める噴射指令信号Vj 及
び点火時期を定める点火信号Vi をそれぞれ出力ポート
B1 及びB2 から出力する。マイクロコンピュータはま
た各回転数、スロットル開度及びギアポジションにおけ
る排気バルブの開度を演算して、その開度を与えるバル
ブ開度信号Vθを出力ポートB3 に出力する。
【0012】噴射制御部13はインジェクタの駆動電流
をオンオフするスイッチ回路からなっていて、マイクロ
コンピュータ12の出力ポートB1 から噴射指令信号V
j が与えられたときにオン状態になってインジェクタ4
に駆動電流を与える。インジェクタ4は、駆動電流が所
定の値に達したときにそのバルブを開いて図示しない燃
料ポンプから与えられている燃料を吸気マニホールド1
A内に噴射する。インジェクタ4は、駆動電流が与えら
れている間(噴射指令信号が与えられている間)燃料を
噴射し続ける。燃料ポンプからインジェクタに与えられ
る燃料の圧力は一定に制御されているため、燃料の噴射
量は噴射指令信号の信号幅(時間)により定まる。
【0013】点火制御部14は、点火信号が与えられた
ときに点火用の高電圧を発生する点火回路を備えてい
て、マイクロコンピュータ12の出力ポートB2 から点
火信号が与えられたときに、点火プラグ6に点火用の高
電圧を印加する。点火プラグ6は点火用の高電圧が印加
されたときに火花を発生して機関を点火する。
【0014】排気バルブ制御部15は、マイクロコンピ
ュータ12の出力ポートB3 から与えられるバルブ開度
信号に応じて排気バルブ5に取り付けられた図示しない
アクチュエータに駆動電流を与えて、排気バルブ5を演
算された開度まで変位させる。
【0015】マイクロコンピュータ12は、各種のセン
サから与えられる信号に基づいて、機関の回転数、燃料
の噴射時期、点火時期、排気バルブの開度等をマップや
所定の計算式を用いて演算して、噴射指令信号や点火信
号を発生する。従来の内燃機関用制御装置においては、
これらの演算を行わせるための制御データ(マップを定
めるためのデータや演算の際に用いる定数等のデータ)
と、制御プログラムとがマイクロコンピュータのROM
に記憶され、逐次入力されるデータや逐次演算されるデ
ータがRAMに記憶されていた。
【0016】図7は従来の内燃機関用制御装置における
メモリの割り付けを示すメモリマップで、ROMには、
制御データ及び制御プログラムと、パルサが所定の信号
を発生したときに実行される割り込みルーチン(回転数
の演算や、点火時期の計測、噴射時期の計測等)や各種
センサの出力をサンプリングするサンプリング時期が到
来する毎(例えば1msec毎)に実行されるサンプル値読
み込みのための割り込みルーチン等の各割り込みルーチ
ンの先頭番地を与える割り込みベクタテーブルとが記憶
されている。
【0017】なお図7において「0000H」及び「0
FFFFH」はそれぞれメモリの先頭アドレス及び最終
アドレスを4桁の16進数で示しており、それぞれのア
ドレスの末尾のHは16進表示であることを意味してい
る。16進表示された「0000H」及び「0FFFF
H」をそれぞれ10進数で表すと「0」及び「65,5
35」となる。またこの種の制御に用いられるマイクロ
コンピュータの1メモリセルの容量は通常8ビット(=
1バイト)である。
【0018】図5は従来の内燃機関用点火装置における
メインルーチンを概略的に示したもので、このメインル
ーチンは電源が投入されたときに開始される。マイクロ
コンピュータの電源が投入されると、CPUは先ず割り
込みベクタテーブルの0000H番地の内容を見にい
く。0000H番地にはメインルーチンの先頭番地が書
かれているため、次いでその先頭番地に飛び、メインル
ーチンが開始される。メインルーチンが開始されると、
先ず各部のイニシャライズ(初期化)が行われ、割り込
みが許可された後、点火時期、スロットル開度、燃料噴
射時期、噴射時間、排気バルブ開度等の演算が行われ
る。またパルサが所定の信号を発生する毎に図示しない
割り込みルーチンにより点火時期計測用タイマ及び噴射
時期計測用タイマがセットされて点火時期の計測及び噴
射時期の計測が行われる。点火時期計測用タイマ及び噴
射時期計測用タイマがそれぞれセットされた時間を計測
したときに、図示しない割り込みルーチンが実行されて
点火信号及び噴射指令信号が発生させられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用制御
装置では、制御データと制御プログラムとを書替えが不
能なROMに書込んでいたため、通常仕様の機関をレー
ス仕様に変更する際やモデルチェンジ等の際に制御特性
を変更する必要が生じた場合には、ROMを交換する必
要があった。ところが従来の点火装置では、ROMを基
板に半田付けして、耐候性を持たせるために制御装置の
ユニットを樹脂モールド等により密封していたため、R
OMを交換することができなかった。そのため、制御特
性の変更に対応するためにはユニット全体を交換する必
要があり、不経済であった。
【0020】ROMの交換を可能にするために、ROM
を抜き差し自在に取付けるソケットを基板に取付けて、
該ソケットにROMを差し込んで取り付けることが考え
られる。しかしこのようにした場合には、ROMと基板
との接続を確実に行うことができず、機関の振動により
ROMと基板との接続が不完全になって動作不能になる
ことがあるため、信頼性が高い制御装置を得ることがで
きない。またROMをソケットを介して取り付けるよう
にした場合には、ユニットを樹脂でモールドすることが
できないため、装置に耐候性を持たせることができな
い。
【0021】本発明の目的は、マイクロコンピュータの
ROMを交換することなく、制御特性の変更に対応する
ことができるようにした内燃機関用制御装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の所
定の制御対象の制御特性を与えるデータを記憶した制御
データ記憶手段と、制御データ記憶手段に記憶されたデ
ータを用いて所定の制御特性を得るように制御対象を制
御する機関制御手段を実現するための制御プログラムを
記憶した制御プログラム記憶手段とを備え、制御プログ
ラム記憶手段に記憶されたプログラムをマイクロコンピ
ュータにより実行して制御対象を制御する内燃機関用制
御装置に係わるものである。
【0023】本発明においては、制御データ記憶手段及
び制御プログラム記憶手段が、内容の書替えが可能な不
揮発性メモリからなっている。またマイクロコンピュー
タに外部端末装置を接続するためのコネクタが設けられ
るとともに、該コネクタに外部端末装置が接続されてい
るか否かを検出する外部端末検出手段が設けられる。外
部端末装置とマイクロコンピュータとの間で通信を行わ
せて不揮発性メモリの記憶内容の書替えを行わせるため
の通信用プログラムと、外部端末装置とマイクロコンピ
ュータとの間で通信を行わせる通信モードまたは制御プ
ログラムに従って制御対象の制御を行わせる制御モード
のいずれかを選択して実行させる動作モード選択制御手
段を実現するための動作モード選択制御用プログラムと
がマイクロコンピュータのROMに記憶されている。
【0024】本発明においては、上記動作モード選択制
御手段が、動作モード切換手段と、通信モード切換手段
と、制御モード復帰制御手段とを備えている。
【0025】動作モード切換手段は、外部端末検出手段
により外部端末装置が接続されていることが検出された
ときに制御対象の制御を禁止して通信モードを選択し、
外部端末検出手段により外部端末装置が外されているこ
とが検出されているときに制御対象の制御を行わせる制
御モードを選択して制御対象の制御を実行させるように
動作モードを切り換える。
【0026】通信モード切換手段は、上記動作モード切
換手段により通信モードが選択されているときに、外部
端末装置からの指令に応じて外部端末装置から制御デー
タ記憶手段に制御データを送信して制御データ記憶手段
の記憶内容の書替えを行わせる制御データ書替通信モー
ド、または外部端末装置から制御プログラム記憶手段に
プログラムを送信して該制御プログラム記憶手段の記憶
内容の書替えを行わせる制御プログラム書替通信モード
を選択して選択されたモードで通信と不揮発性メモリの
記憶内容の書替えとを行わせる。
【0027】制御モード復帰制御手段は、動作モード切
換手段により通信モードが選択されている状態で、外部
端末装置が外されたことが検出されたときに不揮発性メ
モリへの制御データ及び制御プログラムの読み込みが完
了しているか否かを確認して制御データ及び制御プログ
ラムの読み込みが完了しているときには制御モードへ復
帰し、制御データ及び制御プログラムの少なくとも一方
の読み込みが完了していないときには制御モードへの復
帰を禁止する。
【0028】前記機関制御手段には、制御モードが行わ
れている状態で外部端末装置が接続されたことが検出さ
れたときに各制御対象の制御動作を禁止して前記通信モ
ードに移行する通信モード移行手段を設けておくのが好
ましい。
【0029】また上記通信モード切換手段は、動作モー
ド切換手段により通信モードが選択されているときに、
制御データ書替通信モード及び制御プログラム書替通信
モードに加えて、更に不揮発性メモリの記憶内容を外部
端末装置に送信するモニタ通信モードを選択し得るよう
に構成するのが好ましい。
【0030】
【作用】上記のように、内容の書替えが可能な不揮発性
メモリを設けて、制御データ記憶手段及び制御プログラ
ム記憶手段を上記不揮発性メモリにより構成するととも
に、該不発性メモリの内容を書替えるための通信プログ
ラムをマイクロコンピュータ内に設けられたROMに記
憶させておくと、ROMを交換することなく制御プログ
ラム及び(または)制御データを書替えることができる
ため、制御特性の変更に容易に対応することができる。
またROMを交換する必要がないため、制御装置を構成
するユニットを樹脂モールド等により密封して装置に対
候性を持たせることができる。
【0031】特に本発明においては、制御装置に外部端
末装置が接続されたことを検出する外部端末検出手段を
設けて、該検出手段により外部端末装置が接続されてい
ることが検出されたときに制御対象の制御を禁止して通
信モードを選択し、外部端末検出手段により外部端末装
置が外されていることが検出されているときに制御対象
の制御を行わせる制御モードを選択して制御対象の制御
を実行させるように動作モードを切り換える動作モード
切換手段を設けたため、制御装置に外部端末装置を接続
するだけで、不揮発性メモリへの書替えを行う通信モー
ドに切り換えることができ、また、制御装置から外部端
末装置を切り離すだけで制御動作を行わせる制御モード
に切り換えることができるため、制御データや制御プロ
グラムの書替えを行う際の操作を簡単にすることができ
る。
【0032】更に上記のように、外部端末装置が外され
たことが検出されたときに不揮発性メモリへの制御デー
タ及び制御プログラムの読み込みが完了しているか否か
を確認して制御データ及び制御プログラムの読み込みが
完了しいるときには制御モードへ復帰し、制御データ及
び制御プログラムの少なくとも一方の読み込みが完了し
ていないときには制御モードへの復帰を禁止するように
すると、制御データ及び制御プログラムの読み込みが不
完全な状態で、不適正な制御動作が行われるのを防ぐこ
とができ、安全性を高めることができる。
【0033】また、制御モードが行われている状態で外
部端末装置が接続されたことが検出されたときに各制御
対象の制御動作を禁止して通信モードに移行する通信モ
ード移行手段を機関制御手段に設けておくと、内燃機関
の制御動作が行われている状態でも、外部端末装置を接
続するだけで機関を停止させて通信モードに移行させる
ことができる。従って例えばレースの途中で制御特性を
変更する必要が生じた場合に、制御データ記憶手段及び
制御プログラム記憶手段の内容を短時間で書替えること
ができ、制御特性の変更に迅速に対処することができ
る。
【0034】また上記のように、動作モード切換手段に
より通信モードが選択されているときに、制御データ書
替通信モード及び制御プログラム書替通信モードに加え
て、更に不揮発性メモリの記憶内容を外部端末装置に送
信するモニタ通信モードを選択し得るように通信モード
切換手段を構成すると、外部端末装置により制御データ
等の内容を確認することができるため、制御装置の設計
や、制御特性の調整等を容易にすることができる。
【0035】
【実施例】図1は本発明の実施例のハードウェアの構成
を示したもので、同図において1は2サイクル内燃機
関、2は内燃機関用制御装置である。本実施例では、前
述の従来例と同様に、内燃機関用制御装置2が、内燃機
関1の点火時期、燃料噴射時期及び排気バルブの開度
を、機関の回転数、スロットル開度及び変速機のギアポ
ジションとに対して制御するものとする。
【0036】内燃機関1は、図6に示したものと同様の
もので、吸気マニホールド1Aにスロットルバルブ3が
取り付けられ、スロットルバルブ3よりも下流側の位置
にインジェクタ4が取り付けられている。内燃機関の排
気ポートには、排気のタイミングを調整するための排気
バルブ5が取り付けられ、内燃機関のシリンダ1Cには
点火プラグ6が取り付けられている。
【0037】内燃機関1の出力軸1Dに取り付けられた
磁石発電機7の回転子ヨークを構成するフライホイール
7aの外周部にリラクタ7a1が形成され、このリラクタ
にパルサ(信号発電子)8の磁極部が対向させられてい
る。リラクタ7a1がパルサ8の磁極部に対向する際及び
該対向を終える際にそれぞれパルサ8から発生する出力
信号は、内燃機関の回転角度や回転速度等の回転情報を
得るための信号として、内燃機関用制御装置2のパルサ
信号入力部9に入力されている。
【0038】スロットルバルブ3にはポテンショメータ
等からなるスロットルセンサが取り付けられ、該センサ
から得られるスロットル開度信号が内燃機関用制御装置
2のスロットル開度信号入力部10に入力されている。
【0039】内燃機関1の出力軸と負荷との間に取り付
けられた変速機のギアポジションを検出するギアポジシ
ョンセンサが取り付けられていて、該ギアポジションセ
ンサから得られるギアポジション信号が、内燃機関用制
御装置2のギアポジション信号入力部11に入力されて
いる。
【0040】更に機関の吸気温度を検出する温度セン
サ、冷却水温度を検出する温度センサ、大気圧を検出す
る気圧センサ等が設けられる場合もあるが、その場合に
は各センサに対して入力部(インターフェース)が設け
られる。
【0041】内燃機関用制御装置2は、CPU12a、
ROM12b、RAM12c、タイマ12d、及び書替
えが可能な不揮発性メモリ(EEPROM)12eを有
するマイクロコンピュータ12と、噴射時期制御部13
と、点火制御部14と、排気バルブ制御部15とを備え
ている。
【0042】CPU12aは入出力ポートA1 〜A5 を
有していて、入出力ポートA1 ,A2 及びA3 にはそれ
ぞれパルサ信号入力部9、スロットル開度信号入力部1
0及びギアポジション信号入力部11の出力信号が入力
されている。また入出力ポートA4 にはシリアルインタ
フェース20が接続され、シリアルインタフェース20
の信号入力線20a,信号出力線20b及び接地線20
cはそれぞれコネクタ21を介してパーソナルコンピュ
ータからなる外部端末装置22につながる通信線の信号
出力線22a,信号入力線22b及び接地線22cに接
続されている。コネクタ21は、シリアルインタフェー
ス側の信号入力線20a、信号出力線20b及び接地線
20cにそれぞれ接続された接点21a1,21b1及び2
1c1と検出接点21d1とを備えた第1のコネクタ21A
と、外部端末装置22側の信号出力線22a,信号入力
線22b及び接地線22cにそれぞれ接続された接点2
1a2,21b2及び21c2と検出接点21d2とを備えた第
2のコネクタ21Bとを備えていて、第1のコネクタ2
1Aに第2のコネクタ21Bを接続した際に接点21a
1,21b1,21c1及び21d1にそれぞれ接点21a2,
21b2,21c2及び21d2が接続されるようになってい
る。検出用接点21d1はCPUの入出力ポートA5 に接
続されるとともに抵抗Rを通して図示しない電源に接続
されている。また検出用接点21d2は外部端末装置22
側の接地線22cに接続されている。
【0043】本実施例において、コネクタ21の検出接
点21d1及び21d2は、制御装置2に外部端末装置22
が接続されているか否かを検出するために設けられてい
る。第1のコネクタ21Aに第2のコネクタ21Bが接
続されていない状態では、検出接点21d1が非接地状態
であるため、CPUの入力ポートA5 の電位は高レベル
の状態にある。第1及び第2のコネクタ21A及び21
Bが接続されると検出接点21d1が検出接点21d2を通
して接地されるため、入力ポートA5 の電位が零にな
る。この実施例では、入力ポートA5 の電位が高レベル
の状態にあるときに外部端末装置22が接続されていな
いと判定し、入力ポートA5 の電位が零になったときに
外部端末装置22が接続されていると判定する。本実施
例では、コネクタ21A,21Bの接点21d1及び21
d2と抵抗Rとにより外部端末検出手段が構成されてい
る。
【0044】図4は本実施例におけるマイクロコンピュ
ータのメモリマップを示したものである。なお同図にお
いて0000H及び0FFFFHはそれぞれメモリの先
頭番地及び最終番地を16進数で示したものであるが、
その他の符号PROGST,PROG00〜PROG0
3,PROGNU及びPROGNVは所定の領域の先頭
番地を示す単なる符号である。
【0045】この例では、0000H番地からPROG
00−1番地までがROMの領域で、この領域の内、P
ROGST番地からPROG00−1番地までの領域
は、外部端末装置とマイクロコンピュータ12との間の
通信を行わせるための通信用プログラムと、内燃機関の
制御動作を行わせる「制御モード」及びマイクロコンピ
ュータと外部端末装置との間の通信を行わせる「通信モ
ード」のいずれを行わせるかの選択と動作モードの切換
えとを行わせるための動作モード選択制御用プログラム
とに割り付けられ、0000H番地からPROGST−
1番地までの領域は、通信用プログラム及び動作モード
選択制御用プログラムにおける割り込みルーチンの先頭
番地を与える割り込みベクタテーブルAに割り付けられ
ている。
【0046】またPROG00番地からPROG03−
1番地までの領域はEEPROM(書替えが可能な不揮
発性メモリ)の領域で、この領域の内、PROG01番
地からPROGNU番地までの領域は内燃機関の制御動
作を行わせるための制御プログラムに割り付けられ、こ
の領域の最終番地であるPROGNU番地には、制御プ
ログラムの読み込みが完了したときに予め定められた1
バイトのデータが格納されるようになっている。すなわ
ち、このPROGNU番地に所定のデータが格納されて
いるか否かを見ることにより、制御プログラムの読み込
みが確実に行われたか否かを確認できるようになってい
る。図4に示した例では、制御プログラムの読み込みが
開始される際にPROGNU番地の内容が0にされ、全
ての制御プログラムの読み込みが完了したときにPRO
GNU番地に16進数「31H」が読み込まれるように
なっている。
【0047】EEPROM領域のPROG02番地から
PROGNV番地までの領域は、回転数、点火時期、燃
料噴射時期、排気バルブ等を演算する際に用いるマップ
や定数等の制御データに割り付けられている。PROG
NV番地には、制御データの読み込みが完了したときに
予め定められた1バイトのデータが格納されるようにな
っており、PROGNV番地に所定のデータが格納され
ているか否かを見ることにより、制御データの読み込み
が確実に行われたか否かを確認できるようになってい
る。図4の例では、制御データの読み込みが開始される
際にPROGNV番地の内容が0にされ、全ての制御デ
ータの読み込みが完了したときにPROGNV番地に1
6進数「32H」が読み込まれるようになっている。
【0048】またPROG00番地からPROG01−
1番地までの領域は、制御プログラムにおける割り込み
ルーチンの先頭番地を与える割り込みベクタテーブルB
に割り付けられている。
【0049】PROG03番地から0FFFFHの領域
はRAMの領域で、この領域は、センサから逐次入力さ
れるデータや逐次演算されるデータを格納するレジスタ
等に割り付けられている。
【0050】本実施例では、RAM内に設けたフラグの
設定により、割り込みが発生した場合に、ROMの00
00H〜PROGSTに飛ぶか、EEPROMのPRO
G00〜PROG01に飛ぶかを判定し得る機能を持っ
たCPUが用いられている。例えばRAM内に設けたフ
ラグが「0」の時には、割り込みが発生したときに割り
込みベクタテーブルをAとし、フラグが「1]の時には
割り込みベクタテーブルをBとすることができるよう
になっている。
【0051】EEPROMのPROGST〜PROG0
0に格納される動作モード選択制御用プログラムのメイ
ンルーチンMAIN1のアルゴリズムを示すフローチャ
ートの一例を図2に示し、PROG01〜PROGNV
−1に格納される制御プログラムのメインルーチンMA
IN2を図3に示した。以下これらのフローチャートに
従う場合の動作を説明する。
【0052】制御装置の電源が投入されると、CPUは
割り込みベクタテーブルAの0000H番地の内容を見
に行く。000H番地にはPROGST〜PROG00
に格納された動作モード選択制御用プログラムのメイン
ルーチン1の先頭番地が書き込まれており、CPUはこ
のメインルーチン1を実行する。メインルーチン1のア
ルゴリズムは図2のフローチャートに示されている通り
である。このメインルーチン1では、先ず各部のイニシ
ャライズを行い、次いで外部端末装置22から通信指令
が受信されているか否かを確認する。通信指令が受信さ
れていないときには、次いで外部端末装置が接続されて
いるか否かを確認する。
【0053】ここで外部端末装置22が通信線とコネク
タ21A及び21Bとを介してマイクロコンピュータに
12に接続されているとすると、CPUの入力ポートA
5 の電位が零になっているため、CPUは外部端末装置
が接続されていることを検出している。そのため、通信
指令の受信を確認する過程と外部端末の接続を確認する
過程とが繰り返され、外部端末装置が接続されている
間、通信指令の受信を待機する状態(通信モード)とな
る。
【0054】通信指令は、マイクロコンピュータ12と
外部端末装置22との間でいかなる通信を行うかを指令
するもので、外部端末装置22の所定のキーを押すこと
により与えられる。本実施例では、通信指令が1バイト
の数値(指令値)からなっていて、外部端末装置22か
ら制御装置2のマイクロコンピュータに制御テータを送
信することを指令する際、マイクロコンピュータから外
部端末装置22に制御データを送信することを指令する
際、及び外部端末装置22からマイクロコンピュータに
制御プログラムを送信することを指令する際にそれぞ
れ、指令値を0,1及び2とするようになっている。
【0055】通信指令を待機している状態で、指令値が
「0」となると、制御データ書替通信モードとなって、
外部端末装置22により16進数に変換された制御デー
タがシリアル通信によりCPU12aに送信される。こ
のモードではCPUがPROGNV番地の内容を0にし
た後、受信した制御データを所定のプログラムに従って
EEPROMのPROG02番地ないしPROGNV−
1番地の領域に格納して制御データを読み込む(または
書替える)。全ての制御データの読み込みが完了したと
きにPROGNV番地に32Hの数値が書き込まれる。
【0056】また指令値が「1」のときには、モニタ通
信モードとなって、マイクロコンピュータ12a側から
EEPROMに記憶された制御データが外部端末装置2
2に送信され、外部端末装置により内燃機関の制御に用
いられる制御データがモニタされる。
【0057】指令値が「2」のときには、制御プログラ
ム書替通信モードとなって、外部端末装置22により機
械語にアセンブラされた制御プログラムが、シリアル通
信によりCPU12aに送信される。このモードではC
PUが先ずPROGNUの内容を零とし、制御プログラ
ムをPROG00番地からPROGNU−1番地までの
領域に格納する。また必要な場合には、割り込みベクタ
テーブルBの書替えも行う。全ての制御プログラムの読
み込みが完了したときにPROGNUに「31H」を書
き込む。
【0058】制御データ及び制御プログラムの読み込み
が完了した後、コネクタ21Bをコネクタ21Aから外
して外部端末装置をマイクロコンピュータから切り離す
と、CPUの入力ポートA5 の電位が高レベルになるた
め、外部端末装置が切り離されたことが検出される。外
部端末装置が切り離されたことが検出されると、次いで
PROGNU番地の内容及びPROGNV番地の内容が
確認され、これらのアドレスに「31H」及び「32
H」の数値が格納されていないとき(制御プロクラムの
読み込み及び制御データの読み込みが完了していないと
き)には、通信を待機する状態に戻って内燃機関の制御
を行う制御モードへの移行を禁止する。
【0059】PROGNU番地及びPROGNV番地に
それぞれ「31H」及び「32H」が格納されている場
合には、全ての割り込みを禁止し、RAM内のフラグを
「1」として割り込みベクタテーブルをBに変更した
後、PROG01番地へジャンプする。PROG01番
地以降には図3のフローチャートで示されるような制御
プログラムのメインルーチンMAIN2が格納されてい
る。
【0060】このメインルーチンMAIN2では、各部
のイニシャライズを行った後、CPUの入力ポートA5
の電位から外部端末装置の接続の有無を確認する。その
結果外部端末装置が接続されていないことが確認された
場合に、点火時期、燃料噴射時期及び噴射時間、排気バ
ルブの開度等を制御する制御モードに移行する。
【0061】この制御モードでは、マイクロコンピュー
タ12が、スロットルセンサ、パルサ及びギアポジショ
ンセンサから与えられる情報に基づいて、各スロットル
開度、回転数(パルサの出力信号の発生周期から演算す
る)及びギアポジションにおける燃料噴射時期と点火時
期とを演算し、パルサ信号により基準回転角度位置が計
測されたときにタイマをセットして演算された噴射時期
及び点火時期の計測を開始させる。タイマが噴射時期及
び点火時期をそれぞれ計測したときに燃料の噴射時期と
噴射時間とを定める噴射指令信号Vj 及び点火時期を定
める点火信号Vi をそれぞれ出力ポートB1 及びB2 か
ら出力する。
【0062】マイクロコンピュータはまた各回転数、ス
ロットル開度及びギアポジションにおける排気バルブの
開度を演算して、その開度を与えるバルブ開度信号Vθ
を出力ポートB3 に出力する。
【0063】噴射制御部13はマイクロコンピュータ1
2の出力ポートB1 から噴射指令信号Vj が与えられた
ときにインジェクタ4に駆動電流を与える。インジェク
タ4は、駆動電流が所定の値に達したときにそのバルブ
を開いて図示しない燃料ポンプから与えられている燃料
を吸気マニホールド1A内に噴射する。
【0064】点火制御部14は、点火信号Vi が与えら
れたときに点火用の高電圧を発生する点火回路を備えて
いて、点火信号Vi が与えられたときに、点火プラグ6
に点火用の高電圧を印加して点火動作を行わせる。
【0065】排気バルブ制御部15は、マイクロコンピ
ュータ12の出力ポートB3 から与えられるバルブ開度
信号に応じて排気バルブ5に取り付けられた図示しない
アクチュエータに駆動電流を与えて排気バルブ5を演算
された開度まで変位させる。図3のメインルーチンにお
いて、外部端末装置が接続されていることが検出されて
いる場合は、点火プラグ6に高電圧を供給する点火回
路、排気バルブ5を駆動するアクチュエータ、インジェ
クタ4に駆動電流を与えるスイッチ回路等の駆動を停止
して、各制御対象の動作を停止する。その後全ての割り
込みを禁止し、RAMに設けられたフラグを「0」にし
て割り込みベクタテーブルをAに変更した後、PROG
STへジャンプして図2のメインルーチンに移行する。
従って、内燃機関の制御が行われている状態でも、コネ
クタ21Aにコネクタ21Bが接続されると機関が停止
して通信モードに移行し、EEPROMの内容の書替え
が可能になる。
【0066】上記の実施例では、EEPROMにより制
御プログラム記憶手段及び制御データ記憶手段が構成さ
れている。
【0067】また図2のフローチャートにおいて、外部
端末装置の接続の有無を確認して外部端末装置が接続さ
れていることが確認されたときに通信モードに移行し、
外部端末装置が切り離されていることが確認されたとき
に制御モードに移行する過程により、動作モード切り換
え手段が実現される。
【0068】更に図2のフローチャートにおいて、通信
指令の指令値に応じて、外部端末装置22から制御装置
2への制御データの送信を行う制御データ書替通信モー
ド、制御装置2から外部端末装置22への制御データの
送信を行うモニタ通信モード、または外部端末装置22
から制御装置2への制御プログラムの送信を行う制御プ
ログラム書替通信モードのいずれかの通信モードを選択
する過程により、通信モード切換手段が実現される。
【0069】また図2のフローチャートにおいて、PR
OGNU及びPROGNVの内容を見ることによりEE
PROMへの制御データ及び制御プログラムの読み込み
が完了したか否かを確認して、読み込みが完了していな
いときには制御モードへの移行を禁止し、読み込みが完
了しているときに制御モードに移行させる過程により、
制御モード復帰制御手段が実現される。
【0070】上記の実施例では、通信モード切換手段
が、制御データ書替通信モードと、モニタ通信モード
と、制御プログラム書替通信モードとを選択し得るよう
に構成されているが、制御データ書替通信モード及び制
御プログラム書替通信モードのみを選択するように構成
してもよい。
【0071】上記の実施例では、モニタ通信モードにお
いて、EEPROM内の制御データのみを外部端末装置
22に送信するようにしたが、更に通信指令の指令値を
増やして、例えば指令値が「3」のときに、EEPRO
M内の制御プログラムを外部端末装置22に送信するモ
ニタ通信モードを追加してもよい。
【0072】上記の実施例では、図3のフローチャート
において、外部端末装置の接続を確認して外部端末装置
が接続されているときに各制御対象の制御動作を禁止し
て通信モードに移行する過程により通信モード移行手段
が実現される。
【0073】上記の実施例ではスロットル開度、回転数
及び変速機のギアポジションに応じて点火時期、燃料噴
射時期、及び排気バルブの開度を制御しているが、吸気
温度、大気圧等の他の条件を更に加える場合もあり、制
御対象毎に制御条件を異ならせる場合もある。例えば、
点火時期を回転数に応じて制御し、燃料噴射時期をスロ
ットル開度、吸気温度及び大気圧に応じて制御する場合
もある。
【0074】上記の実施例では、シリアルインタフェー
ス20が、マイクロコンピュータ12に外付けされてい
るが、シリアルインタフェースを内蔵したマイクロコン
ピュータを用いることもできる。またEEPROM12
eをマイクロコンピュータに外付けすることもできる。
【0075】上記の実施例では、コネクタ21A及び2
1Bの1つの接点を検出接点として利用して外部端末検
出手段を構成したが、外部端末装置の接続の有無を検出
するためのスイッチを別個に設けて、コネクタ21Aと
21Bとを接続した際に、コネクタの一部により該スイ
ッチが動作させられて自動的にオンまたはオフするよう
に構成することにより、外部端末装置の接続の有無を検
出するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、制御デ
ータ記憶手段及び制御プログラム記憶手段を内容の書替
えが可能な不揮発性メモリにより構成するとともに、該
不発性メモリの内容を書替えるための通信プログラムを
マイクロコンピュータ内に設けられたROMに記憶させ
るようにしたので、ROMを交換することなく制御プロ
グラム及び(または)制御データを書替えることがで
き、制御特性の変更に容易に対応することができる。
【0077】特に本発明においては、制御装置に外部端
末装置が接続されたことを検出する外部端末検出手段を
設けて、該検出手段により外部端末装置が接続されてい
ることが検出されたときに制御対象の制御を禁止して通
信モードを選択し、外部端末検出手段により外部端末装
置が外されていることが検出されているときに制御対象
の制御を行わせる制御モードを選択して制御対象の制御
を実行させる動作モード切換手段を設けたため、制御装
置に外部端末装置を接続するだけで、不揮発性メモリへ
の書替えを行う通信モードに切り換えることができ、ま
た、制御装置から外部端末装置を切り離すだけで制御動
作を行わせる制御モードに切り換えることができる。従
って制御装置に制御データや制御プログラムを読み込む
際の操作を簡単にすることができ、機関の仕様の変更を
容易に行わせることができる。
【0078】更に本発明によれば、外部端末装置が外さ
れたことが検出されたときに不揮発性メモリへの制御デ
ータ及び制御プログラムの読み込みが完了しているか否
かを確認して制御データ及び制御プログラムの読み込み
が完了しているときには制御モードへ復帰し、制御デー
タ及び制御プログラムの少なくとも一方の読み込みが完
了していないときには制御モードへの復帰を禁止するよ
うにしたので、制御データ及び制御プログラムの読み込
みが不完全な状態で不適正な制御動作が行われるのを防
ぐことができ、安全性を高めることができる。
【0079】また請求項2に記載した発明によれば、制
御モードが行われている状態で外部端末装置が接続され
たことが検出されたときに各制御対象の制御動作を禁止
して通信モードに移行する通信モード移行手段を機関制
御手段に設けたので、内燃機関の制御動作が行われてい
る状態でも、外部端末装置を接続するだけで機関を停止
させて通信モードに移行させることができる。従ってレ
ースの途中等に制御特性を変更する必要が生じた場合
に、制御データ記憶手段及び制御プログラム記憶手段の
内容を書替える作業を短時間で行わせて、制御特性の変
更に迅速に対処することができる。
【0080】更に請求項3に記載した発明によれば、動
作モード切換手段により通信モードが選択されていると
きに、制御データ書替通信モード及び制御プログラム書
替通信モードに加えて、更に不揮発性メモリの記憶内容
を外部端末装置に送信するモニタ通信モードを選択し得
るようにしたので、外部端末装置による制御データ等の
内容の確認を可能にして、制御装置の設計や、制御特性
の調整等を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のハードウェアの構成を示した
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例において、動作モード選択制御
手段を実現するためのプログラムのメインルーチンのア
ルゴリズムを示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施例において制御プログラムのメイ
ンルーチンのアルゴリズムを示したフローチャートであ
る。
【図4】本発明の実施例におけるメモリの割り付けを示
したメモリマップである。
【図5】従来の内燃機関用制御装置における制御プログ
ラムのメインルーチンを示したフローチャートである。
【図6】従来の内燃機関用制御装置のハードウェアの構
成を示したブロック図である。
【図7】従来の内燃機関用制御装置におけるメモリの割
り付けを示したメモリマップである。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 内燃機関用制御装置 3 スロットルバルブ 4 インジェクタ 5 排気バルブ 6 点火プラグ 8 パルサ 9 パルサ信号入力部 10 スロットル開度信号入力部 11 ギアポジション信号入力部 12 マイクロコンピュータ 12a CPU 12b ROM 12c RAM 12d タイマ 12e EEPROM
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の所定の制御対象の制御特性を
    与えるデータを記憶した制御データ記憶手段と、前記制
    御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて所定の制
    御特性を得るように前記制御対象を制御する機関制御手
    段を実現するための制御プログラムを記憶した制御プロ
    グラム記憶手段とを備え、前記制御プログラム記憶手段
    に記憶されたプログラムをマイクロコンピュータにより
    実行して前記制御対象を制御する内燃機関用制御装置に
    おいて、 前記制御データ記憶手段及び制御プログラム記憶手段は
    内容の書替えが可能な不揮発性メモリからなり、 前記マイクロコンピュータに外部端末装置を接続するた
    めのコネクタが設けられるとともに、該コネクタに外部
    端末装置が接続されているか否かを検出する外部端末検
    出手段が設けられ、 前記外部端末装置と前記マイクロコンピュータとの間で
    通信を行わせて前記不揮発性メモリの記憶内容の書替え
    を行わせるための通信用プログラムと、前記外部端末装
    置とマイクロコンピュータとの間で通信を行わせる通信
    モードまたは前記制御プログラムに従って前記制御対象
    の制御を行わせる制御モードのいずれかを選択して実行
    させる動作モード選択制御手段を実現するための動作モ
    ード選択制御用プログラムとが前記マイクロコンピュー
    タのROMに記憶され、 前記動作モード選択制御手段は、 前記外部端末検出手段により外部端末装置が接続されて
    いることが検出されたときに前記制御対象の制御を禁止
    して前記通信モードを選択し、前記外部端末検出手段に
    より外部端末装置が外されていることが検出されている
    ときに前記制御対象の制御を行わせる制御モードを選択
    して制御対象の制御を実行させるように動作モードを切
    り換える動作モード切換手段と、 前記動作モード切換手段により通信モードが選択されて
    いるときに、前記外部端末装置からの指令に応じて前記
    外部端末装置から前記制御データ記憶手段に制御データ
    を送信して前記制御データ記憶手段の記憶内容の書替え
    を行わせる制御データ書替通信モード、または前記外部
    端末装置から前記制御プログラム記憶手段にプログラム
    を送信して該制御プログラム記憶手段の記憶内容の書替
    えを行わせる制御プログラム書替通信モードを選択して
    選択されたモードで通信と不揮発性メモリの記憶内容の
    書替えとを行わせる通信モード切換手段と、 前記動作モード切換手段により通信モードが選択されて
    いる状態で、外部端末装置が外されたことが検出された
    ときに前記不揮発性メモリへの制御データ及び制御プロ
    グラムの読み込みが完了しているか否かを確認して制御
    データ及び制御プログラムの読み込みが完了しいるとき
    には前記制御モードへ復帰し、制御データ及び制御プロ
    グラムの少なくとも一方の読み込みが完了してないとき
    には前記制御モードへの復帰を禁止する制御モード復帰
    制御手段とを具備していることを特徴とする内燃機関用
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記機関制御手段は、前記制御モードが
    行われている状態で外部端末装置が接続されたことが検
    出されたときに各制御対象の制御動作を禁止して前記通
    信モードに移行する通信モード移行手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記通信モード切換手段は、前記動作モ
    ード切換手段により通信モードが選択されているとき
    に、前記制御データ書替通信モード及び制御プログラム
    書替通信モードに加えて、更に前記不揮発性メモリの記
    憶内容を前記外部端末装置に送信するモニタ通信モード
    を選択し得るように構成されている請求項1または2の
    いずれかに記載の内燃機関用制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11141392A (ja) * 1997-11-07 1999-05-25 Nissan Motor Co Ltd 車両制御用メモリ書き換え装置
WO2004066151A1 (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Sony Corporation 電子機器、システム復帰方法、プログラムおよび記録媒体
JP2008210067A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Miura Co Ltd 制御装置

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