JPH0727036A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

内燃機関用制御装置

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Publication number
JPH0727036A
JPH0727036A JP17026393A JP17026393A JPH0727036A JP H0727036 A JPH0727036 A JP H0727036A JP 17026393 A JP17026393 A JP 17026393A JP 17026393 A JP17026393 A JP 17026393A JP H0727036 A JPH0727036 A JP H0727036A
Authority
JP
Japan
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control
program
internal combustion
microcomputer
combustion engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP17026393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Aoki
成年 青木
Mitsugi Koike
貢 小池
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御プログラム及び制御データの少なくとも一
方を書き替えることができるようにして、仕様の変更に
容易に対処できるようにした内燃機関用制御装置を提供
する。 【構成】点火回路8に点火信号を与える時期を制御する
マイクロコンピュータ1にEEPROM13を接続す
る。点火時期を制御するために用いる制御データ及び制
御プログラムをEEPROM13に記憶させ、EEPR
OMにデータを書き込むためのプログラムをマイクロコ
ンピュータ内のROM1Bに記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の所定の制御
対象をマイクロコンピュータを用いて制御する内燃機関
用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関には、各種の制御条件に応じて
制御することが必要な制御対象が多くある。例えば点火
装置を用いた内燃機関用では、機関の点火時期を回転数
に応じて制御することが必要とされる。またインジェク
タを用いて燃料を供給する内燃機関においては、スロッ
トルバルブの開度や、吸気温度、大気圧等に応じて燃料
の噴射時期や噴射時間を制御することが必要とされる。
更に機関の排気タイミングを制御するバルブが設けられ
ている場合には、該バルブの開度を回転数に応じて制御
する必要がある。
【0003】最近これらの制御対象を制御するためにマ
イクロコンピュータを用いることが多くなっている。マ
イクロコンピュータを用いて所定の制御対象を制御する
内燃機関用制御装置では、内燃機関の所定の制御対象の
制御特性を与えるデータを記憶した制御データ記憶手段
と、該制御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて
所定の制御特性を得るように制御対象を制御するための
プログラムを記憶した制御プログラム記憶手段とを備え
ており、制御プログラム記憶手段に記憶されたプログラ
ムをマイクロコンピュータにより実行して制御対象を制
御する。
【0004】図7はマイクロコンピュータを用いた内燃
機関用点火装置のハードウェアの構成を示したもので、
同図において1はCPU(中央演算処理装置)1AとR
OM(リードオンリメモリ)1B及びRAM(ランダム
アクセスメモリ)1Cとタイマ1Dとを備えたマイクロ
コンピュータ、2は内燃機関に取付けられて所定の回転
角度位置でパルス信号を発生する信号発電機(パルサ)
である。信号発電機2は、回転子ヨークの外周にリラク
タを設けたロータと、該ロータのリラクタにより磁束変
化が生じさせられたときにパルス状の信号電圧を出力す
る信号発電子とからなる公知の誘導子形の発電機で、こ
の発電機は例えば機関の最大進角位置と最小進角位置と
で極性が異なるパルス信号を出力する。信号発電機2か
ら得られる信号は波形整形回路3を通して所定の波形に
変換された後マイクロコンピュータ1の所定の入力ポー
トに入力されている。
【0005】また内燃機関のスロットル開度、機関の温
度及び大気圧をそれぞれ検出するスロットルセンサ4、
エンジン温度センサ5及び大気圧センサ6が設けられ、
これらのセンサの出力がセンサ入力回路7を通してマイ
クロコンピュータ1の所定の入力ポートに入力されてい
る。
【0006】8は点火回路で、この点火回路は、マイク
ロコンピュータ1から点火信号が与えられたときに点火
用の高電圧を発生して機関の気筒に取付けられた点火プ
ラグに火花を生じさせる。
【0007】9はバッテリ、10はバッテリ9を電源と
して直流定電圧を出力する電源回路で、電源回路10の
出力はマイクロコンピュータ1の電源端子に印加されて
いる。バッテリ9は内燃機関に取付けられた磁石発電機
11の出力により充電回路12を通して充電される。
【0008】図8は従来の点火装置におけるROMの割
付けを示したもので、ROM1Bには、メイン制御プロ
グラムと、信号発電機(パルサ)が所定の信号を発生す
る毎に実行されるパルサ入力割込処理プログラムと、点
火時期計測用のタイマが計時動作を完了したときに実行
される点火時期タイミング割込処理プログラムと、各種
制御条件と回転数と点火時期との関係を与える点火時期
マップデータとが記憶されている。
【0009】メイン制御プログラムでは、各種センサの
出力を読み込んだ後、点火時期マップを参照して点火時
期の演算を行う。
【0010】この点火時期のデータは、信号発電機2が
特定のパルス信号を発生する回転角度位置(例えば最小
進角位置)から点火時期に相当する回転角度位置まで機
関が回転するのに要する時間(点火時期計測時間)の形
で与えられる。
【0011】パルサ入力割込処理では信号発電機の出力
の発生間隔から機関の回転数を演算し、この回転数とメ
イン制御プログラムにより演算された点火時期とから、
点火時期に相当する位置まで機関が回転するのに要する
時間を点火時期計測時間として演算する。そしてこの点
火時期演算時間を点火時期計測用のタイマ1Dにセット
して該タイマの計時動作を開始させる。点火時期計測用
タイマが計時動作を完了すると点火時期タイミング割込
処理が実行され、この割込処理で点火回路に点火信号が
与えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用制御
装置では、制御データと制御プログラムとを、書き替え
が不能なROMに書込んでいたため、通常仕様の機関を
レース仕様に変更する際やモデルチェンジ等の際に制御
特性を変更する必要が生じた場合には、ROMを交換す
る必要があった。ところが従来の点火装置では、ROM
を基板に半田付けして、耐候性を持たせるために制御装
置のユニットを樹脂モールド等により密封していたた
め、ROMを交換することができなかった。そのため、
制御特性の変更に対応するためにはユニット全体を交換
する必要があり、不経済であった。
【0013】なおROMの交換を可能にするために、R
OMを抜き差し自在に取付けるソケットを基板に取付け
て、該ソケットにROMを差し込んで取り付けることが
考えられる。しかしこのようにした場合には、ROMと
基板との接続を確実に行うことができず、機関の振動に
よりROMと基板との接続が不完全になって動作不能に
なることがあるため、信頼性が高い制御装置を得ること
ができない。またROMをソケットを介して取り付ける
ようにした場合には、ユニットを樹脂でモールドするこ
とができないため、装置に耐候性を持たせることができ
ない。
【0014】本発明の目的は、マイクロコンピュータの
ROMを交換することなく、制御特性の変更に対応する
ことができるようにした内燃機関用制御装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の所
定の制御対象の制御特性を与えるデータを記憶した制御
データ記憶手段と、制御データ記憶手段に記憶されたデ
ータを用いて所定の制御特性を得るように制御対象を制
御するためのプログラムを記憶した制御プログラム記憶
手段とを備えて、制御プログラム記憶手段に記憶された
プログラムをマイクロコンピュータにより実行して制御
対象を制御する内燃機関用制御装置に係わるものであ
る。
【0016】請求項1に記載された発明においては、内
容の書き替えが可能な不揮発性メモリが設けられて、該
不揮発性メモリにより制御データ記憶手段及び制御プロ
グラム記憶手段が構成され、不発性メモリの内容を書き
替えるためのプログラムがマイクロコンピュータに設け
られたROMに記憶される。
【0017】なお上記の発明では、制御データ記憶手段
及び制御プログラム記憶手段の双方を内容の書き替えが
可能な不揮発性メモリにより構成しているが、制御デー
タまたは制御プログラムのいずれか一方のみを変更する
だけで仕様の変更に対処できる場合には、内容の変更を
要する記憶手段のみを上記不揮発性メモリにより構成す
ればよい。
【0018】請求項2に記載された発明においては、上
記不揮発性メモリにより制御データ記憶手段が構成さ
れ、制御プログラム記憶手段はマイクロコンピュータに
設けられたROMにより構成される。不発性メモリの内
容を書き替えるためのプログラムがROMに記憶される
点は、請求項1に記載された発明と同様である。
【0019】また請求項3に記載された発明において
は、上記不揮発性メモリにより制御プログラム記憶手段
が構成され、制御データ記憶手段はマイクロコンピュー
タに設けられたROMにより構成される。この場合も不
発性メモリの内容を書き替えるためのプログラムがRO
Mに記憶される。
【0020】書き替えが可能な不揮発性メモリとして
は、EEPROMやフラッシュメモリを用いることがで
きる。
【0021】上記制御対象は、内燃機関の点火時期、イ
ンジェクタ(燃料噴射装置)の噴射時期及び噴射時間、
排気タイミングを調整する排気バルブの開度等、内燃機
関において各種の制御条件に応じて制御を必要とする対
象であればいかなるものでもよい。
【0022】
【作用】上記のように、内容の書き替えが可能な不揮発
性メモリを設けて、制御データ記憶手段及び制御プログ
ラム記憶手段のうち、内容の変更が必要とされる記憶手
段を上記不揮発性メモリにより構成するとともに、該不
発性メモリの内容を書き替えるためのプログラムをマイ
クロコンピュータ内に設けられたROMに記憶させてお
くと、ROMを交換することなく制御プログラム及び
(または)制御データを書き替えることができるため、
制御特性の変更に容易に対応することができる。またR
OMを交換する必要がないため、制御装置を構成するユ
ニットを樹脂モールド等により密封して装置に対候性を
持たせることができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の実施例のハードウェアの構成
を示したもので、同図において、1はCPU(中央演算
処理装置)1AとROM(リードオンリメモリ)1B及
びRAM(ランダムアクセスメモリ)1Cとタイマ1D
とを備えたマイクロコンピュータ、2は内燃機関に取付
けられて所定の回転角度位置でパルス信号を発生する信
号発電機(パルサ)、3は信号発電機2から得られるパ
ルス信号をマイクロコンピュータが識別可能な適当な波
形に変換してCPUに与える波形整形回路、4ないし6
は、それぞれ、内燃機関のスロットル開度、機関の温度
及び大気圧をそれぞれ検出するスロットルセンサ、エン
ジン温度センサ及び大気圧センサであり、これらは従来
の制御装置で用いられていたものと同様である。
【0024】8は点火回路で、この点火回路は、点火コ
イルと該点火コイルの1次電流を制御する1次電流制御
回路とにより構成される。1次電流制御回路はマイクロ
コンピュータから点火信号が与えられたときに動作する
スイッチ手段を備えていて、該スイッチ手段の動作によ
り点火コイルの1次電流に急激な変化を生じさせ、この
電流変化により点火コイルの2次コイルに点火用の高電
圧を発生させる。この高電圧は、高圧コードを通して機
関の気筒に取付けられた点火プラグに印加される。
【0025】9は内燃機関に取付けられた磁石発電機1
1の出力により充電回路12を通して充電されるバッテ
リ、10はバッテリ9を電源として直流定電圧を出力す
る電源回路であり、電源回路10の出力はマイクロコン
ピュータ1の電源端子に印加されている。
【0026】本実施例においては、電気的に内容を書き
替えることができる不揮発性メモリであるEEPROM
13が設けられ、該EEPROMがCPU1Aに接続さ
れている。
【0027】そして本実施例においては、制御対象を制
御するために用いる制御データと、該制御データを用い
て制御対象を制御する制御手段を実現するための制御プ
ログラムとがEEPROM13に記憶され、EEPRO
M13の内容を書き替えるためのプログラムを含むメイ
ンプログラムがマイクロコンピュータ内のROM1Bに
記憶されている。
【0028】図2は点火時期を制御する場合のEEPR
OM13の割付けの一例を示したもので、EEPROM
13には、メインルーチンを構成するメイン制御プログ
ラムと、信号発電機が特定のパルス信号を発生する毎に
実行されるパルサ入力割り込み処理プログラムと、点火
時期計測用タイマが計時動作を完了したときに実行され
る点火時期タイミング割込処理プログラムと、各種制御
条件と回転数と点火時期との関係を与える点火時期マッ
プデータと、マイクロコンピュータ内のROMに記憶さ
れたプログラムとEEPROMに記憶されたプログラム
との引継を行うために用いる引継データとが記憶されて
いる。
【0029】本実施例では、EEPROMのメイン制御
プログラムを記憶した部分と、パルサ入力割込処理プロ
グラムを記憶した部分と、点火時期タイミング割込処理
プログラムを記憶した部分とにより、制御プログラム記
憶手段が構成され、点火時期マップデータを記憶した部
分により制御データ記憶手段が構成されている。
【0030】上記メイン制御プログラム、パルサ入力割
込処理プログラム及び点火時期タイミング割込処理プロ
グラムのアルゴリズムを示すフローチャートをそれぞれ
図4ないし図6に示した。
【0031】図4に示したメイン制御プログラムでは、
まず点火装置としての初期設定(I/Oインタフェース
やRAMの初期設定)を行い、必要な割込を許可する。
次いでセンサ4ないし6の出力を読み込み、読み込んだ
センサ出力と後記するパルサ入力割込処理で演算された
回転数とを用いて点火時期マップデータからデータを読
み出す。点火時期マップデータから読み出したデータを
用いて補間法により各回転数における点火時期を演算
し、その演算結果をRAM1Cに記憶させる。
【0032】この点火時期は、信号発電機が特定のパル
ス信号を発生した回転角度位置から点火位置まで機関が
回転するのに要する時間(点火時期計測時間)の形で与
えられる。
【0033】信号発電機2が特定のパルス信号(例えば
最小進角位置で発生するパルス信号)を発生する毎に、
図5に示すパルサ入力割込処理が行われる。この割込処
理においては、前回入力されたパルス信号の発生時刻と
今回入力されたパルス信号の発生時刻との差から機関の
回転数を演算する。次いでこの回転数とメイン制御プロ
グラムで演算された点火時期とから、点火時期に相当す
る位置まで機関が回転するのに要する時間を点火時期計
測時間として演算し、この点火時期計測時間を点火時期
計測用のタイマ1Dにセットして該タイマの計時動作を
開始させた後、割込処理を終了する。
【0034】タイマ1Dが点火時期計測時間の計時動作
を終了すると、図6に示す点火時期タイミング割込処理
が行われる。この割込処理では点火回路8に点火信号を
与えた後、メインルーチンに戻る。点火回路8は、点火
信号が与えられたときに機関の気筒に取付けられた点火
プラグに高電圧を印加し、点火動作を行わせる。
【0035】EEPROM13の内容の書き替えを可能
にするため、マイクロコンピュータには、シリアルデー
タ伝送用のインターフェース(例えばRS−232C)
を介してパーソナルコンピュータ等の外部端末装置を接
続し得るようになっている。EEPROMの内容を書き
替える際には、外部端末装置を接続して、該外部端末装
置からEEPROMに書き込むデータ(新たな制御プロ
グラム及び点火時期マップデータ)と所定の指示を与え
るコマンドとをシリアル通信によりにマイクロコンピュ
ータ1に伝送する。マイクロコンピュータ1は、ROM
1Bに記憶されたメインプログラムに従って、EEPR
OMの書き替えを制御する。
【0036】図3は、マイクロコンピュータのROM1
Bに記憶されたメインプログラムのアルゴリズムを示し
たフローチャートで、このメインプログラムは、図示し
ないキースイッチが閉じられたときに開始される。この
メインプログラムでは、先ずシリアル通信のための初期
設定を行う。次いで点火動作を行うか否かの判定を行
い、点火動作を行うモードであると判定されたきには、
EEPROMに記憶された制御プログラムを実行する。
制御プログラムを実行する際には、引継データとしてE
EPROMに記憶されているメイン制御プログラムの先
頭番地、パルサ入力割込処理プログラムの先頭番地、及
び点火時期タイミング割込処理プログラムの先頭番地に
より、それぞれのプログラムが格納されているアドレス
を識別する。
【0037】すなわち、点火動作を行うモードであると
判定されたときには、EEPROMに引継データとして
記憶されたメイン制御プログラムの先頭番地にジャンプ
し、該メイン制御プログラムを実行する。信号発電機か
ら特定のパルス信号が入力されたときにパルサ入力割込
処理プログラムの先頭番地にジャンプして該割込処理を
実行し、点火時期計測用タイマの計時動作が終了したと
きに点火時期タイミング割込処理プログラムの先頭番地
にジャンプして該割込処理を実行する。
【0038】点火動作を行うべきか否かの判定は、機関
を始動する際に操作される外部スイッチ(例えばEEP
ROMの書き替えを指示するスイッチ)の状態を監視す
ることにより行ってもよく、キースイッチが閉じられた
後所定の時間内に始動操作が行われたか否かを見ること
により行ってもよい。また外部端末装置が接続されてい
るか否かを検出して、外部端末装置が接続されていると
きに点火動作を行うモードでないと判定するようにして
もよい。
【0039】点火動作を行うか否かの判定を行った結
果、点火動作を行うモードでないと判定されたときに
は、外部端末装置からシリアル通信の入力があったか否
かを判定し、通信入力があったと判定された場合には、
キャリッジリターン(1つのデータの区切りを示すコマ
ンド)が入力される毎に入力されたデータの内容を解析
する。入力されたデータが、指定されたEEPROMの
アドレスの内容を読み込むことを指示している場合に
は、指定されたEEPROMのアドレスの内容を読み込
み、読み込んだデータをシリアル通信により外部端末装
置に返信する。外部端末装置に返信されたデータはCR
Tに表示されるとともに、プリントアウトされる。これ
らの操作は、指定されたEEPROMのアドレスに所定
のプログラムまたは制御データが書き込まれたか否かを
確認するため、または所定のアドレスの内容を確認する
ために行うものである。
【0040】入力されたデータが与える指示が、指定さ
れたEEPROMの内容を読み込むことを指示するもの
でないときには、次いでその指示がEEPROMにデー
タを書き込むことを指示するものであるか否かを判定
し、その結果EEPROMにデータを書き込むことを指
示しているときには、指定されたEEPROMのアドレ
スに指定されたデータ(外部端末装置からシリアル通信
により与えられる)を書き込む。指定されたデータのす
べてをEEPROMに書き込んだ後、書き込みの実行が
終了したことを示す信号を外部端末装置に返信し、次の
通信入力を待つ。これらの動作により、外部端末装置か
らEEPROM13にデータを順次伝送してその内容を
書き替える。
【0041】上記の実施例では、制御データを記憶する
記憶手段と制御プログラムを記憶する記憶手段との双方
を内容の書き替えが可能な不揮発性メモリにより構成す
るようにしたが、制御データ及び制御プログラムの内の
いずれか一方のみを変更するだけで、制御特性または仕
様の変更に対処できる場合、例えばマップデータを変更
するだけで制御特性を変更し得る場合には、変更を要す
る内容(例えばマップデータ)を記憶する記憶手段のみ
を内容の書き替えが可能な不揮発性メモリにより構成す
るようにしてもよい。
【0042】すなわち、制御プログラムを変更すること
なく、制御データを変更するだけで仕様等の変更に対処
できる場合には、制御データ記憶手段を内容の書き替え
が可能な不揮発性メモリにより構成し、制御プログラム
記憶手段は従来通りマイクロコンピュータに設けられた
ROMにより構成するようにすることができる。
【0043】また制御データを変更することなく、制御
プログラムを変更するだけで仕様等の変更に対処し得る
場合には、制御プログラム記憶手段を内容の書き替えが
可能な不揮発性メモリにより構成し、制御データ記憶手
段をマイクロコンピュータに設けられたROMにより構
成することができる。
【0044】制御データ記憶手段及び制御プログラム記
憶手段のいずれか一方のみを書き替え可能な不揮発性メ
モリにより構成する場合も、該不発性メモリの内容を書
き替えるためのプログラムはマイクロコンピュータのR
OMに記憶させておく。
【0045】上記の実施例では、EEPROMをマイク
ロコンピュータの外部に設けたが、EEPROMをマイ
クロコンピュータに内蔵するようにしてもよい。
【0046】また本発明においては、内容を書き替える
ことができる不揮発性メモリを設けて、該メモリに制御
プログラム及び(または)制御データを記憶させるよう
にすれはよく、書き替えが可能な不揮発性メモリとして
は、EEPROM以外のもの、例えば記憶内容を一括し
て消去することができるフラッシュメモリを用いること
もできる。
【0047】上記の実施例では、内燃機関の点火時期を
制御対象とする場合を例にとったが、内燃機関に燃料を
供給するインジェクタ(燃料噴射装置)の噴射時期及び
噴射時間、排気タイミングを調整する排気バルブの開度
等、内燃機関において各種の制御条件に応じて制御を必
要とする任意の制御対象を制御する場合に本発明を適用
することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内容の
書き替えが可能な不揮発性メモリを設けて、該不揮発性
メモリにより制御データ記憶手段及び制御プログラム記
憶手段の少なくとも一方を構成するとともに、該不発性
メモリの内容を書き替えるためのプログラムをマイクロ
コンピュータ内に設けられたROMに記憶させておくこ
とにより、ROMを交換することなく制御プログラム及
び(または)制御データを書き替えることができるよう
にしたため、制御特性の変更に容易に対応することがで
きる。またROMを交換する必要がないため、制御装置
を構成するユニットを樹脂モールド等により密封して装
置に対候性を持たせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のハードウェアの構成を示した
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例において用いるEEPROMの
割付け例を示した説明図である。
【図3】本発明の実施例で用いるメインプログラムのア
ルゴリズムを示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施例で用いるメイン制御プログラム
のアルゴリズムを示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施例で用いるパルサ入力割込処理プ
ログラムのアルゴリズムを示したフローチャートであ
る。
【図6】本発明の実施例で用いる点火時期タイミング割
込処理プログラムのアルゴリズムを示したフローチャー
トである。
【図7】従来の内燃機関用制御装置のハードウェアの構
成を示したブロック図である。
【図8】従来の制御装置で用いられていたROMの割付
けを示した説明図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 1A CPU 1B ROM 1C RAM 1D タイマ 2 信号発電機(パルサ) 4 スロットルセンサ 5 エンジン温度センサ 6 大気圧センサ 8 点火回路 13 EEPROM
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】内燃機関には、各種の制御条件に応じて
制御することが必要な制御対象が多くある。例えば点火
装置を用いた内燃機関では、機関の点火時期を回転数に
応じて制御することが必要とされる。またインジェクタ
を用いて燃料を供給する内燃機関においては、スロット
ルバルブの開度や、吸気温度、大気圧等に応じて燃料の
噴射時期や噴射時間を制御することが必要とされる。更
に機関の排気タイミングを制御するバルブが設けられて
いる場合には、該バルブの開度を回転数に応じて制御す
る必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項1に記載された発明においては、内
容の書き替えが可能な不揮発性メモリが設けられて、該
不揮発性メモリにより制御データ記憶手段及び制御プロ
グラム記憶手段が構成され、不揮発性メモリの内容を書
き替えるためのプログラムがマイクロコンピュータに設
けられたROMに記憶される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項2に記載された発明においては、上
記不揮発性メモリにより制御データ記憶手段が構成さ
れ、制御プログラム記憶手段はマイクロコンピュータに
設けられたROMにより構成される。不揮発性メモリの
内容を書き替えるためのプログラムがROMに記憶され
る点は、請求項1に記載された発明と同様である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また請求項3に記載された発明において
は、上記不揮発性メモリにより制御プログラム記憶手段
が構成され、制御データ記憶手段はマイクロコンピュー
タに設けられたROMにより構成される。この場合も
揮発性メモリの内容を書き替えるためのプログラムがR
OMに記憶される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【作用】上記のように、内容の書き替えが可能な不揮発
性メモリを設けて、制御データ記憶手段及び制御プログ
ラム記憶手段のうち、内容の変更が必要とされる記憶手
段を上記不揮発性メモリにより構成するとともに、該
揮発性メモリの内容を書き替えるためのプログラムをマ
イクロコンピュータ内に設けられたROMに記憶させて
おくと、ROMを交換することなく制御プログラム及び
(または)制御データを書き替えることができるため、
制御特性の変更に容易に対応することができる。またR
OMを交換する必要がないため、制御装置を構成するユ
ニットを樹脂モールド等により密封して装置に対候性を
持たせることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】制御データ記憶手段及び制御プログラム記
憶手段のいずれか一方のみを書き替え可能な不揮発性メ
モリにより構成する場合も、該不揮発性メモリの内容を
書き替えるためのプログラムはマイクロコンピュータの
ROMに記憶させておく。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内容の
書き替えが可能な不揮発性メモリを設けて、該不揮発性
メモリにより制御データ記憶手段及び制御プログラム記
憶手段の少なくとも一方を構成するとともに、該不揮発
メモリの内容を書き替えるためのプログラムをマイク
ロコンピュータ内に設けられたROMに記憶させておく
ことにより、ROMを交換することなく制御プログラム
及び(または)制御データを書き替えることができるよ
うにしたため、制御特性の変更に容易に対応することが
できる。またROMを交換する必要がないため、制御装
置を構成するユニットを樹脂モールド等により密封して
装置に対候性を持たせることができる利点がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の所定の制御対象の制御特性を
    与えるデータを記憶した制御データ記憶手段と、前記制
    御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて所定の制
    御特性を得るように前記制御対象を制御するためのプロ
    グラムを記憶した制御プログラム記憶手段とを備え、前
    記制御プログラム記憶手段に記憶されたプログラムをマ
    イクロコンピュータにより実行して前記制御対象を制御
    する内燃機関用制御装置において、 内容の書き替えが可能な不揮発性メモリが設けられて、
    該不揮発性メモリにより前記制御データ記憶手段及び制
    御プログラム記憶手段が構成され、 前記不発性メモリの内容を書き替えるためのプログラム
    が前記マイクロコンピュータに設けられたROMに記憶
    されていることを特徴とする内燃機関用制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の所定の制御対象の制御特性を
    与えるデータを記憶した制御データ記憶手段と、前記制
    御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて所定の制
    御特性を得るように前記制御対象を制御するためのプロ
    グラムを記憶した制御プログラム記憶手段とを備え、前
    記制御プログラム記憶手段に記憶されたプログラムをマ
    イクロコンピュータにより実行して前記制御対象を制御
    する内燃機関用制御装置において、 内容の書き替えが可能な不揮発性メモリが設けられて、
    該不揮発性メモリにより前記制御データ記憶手段が構成
    され、 前記制御プログラム記憶手段はマイクロコンピュータに
    設けられたROMにより構成され、 前記不発性メモリの内容を書き替えるためのプログラム
    が前記ROMに記憶されていることを特徴とする内燃機
    関用制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の所定の制御対象の制御特性を
    与えるデータを記憶した制御データ記憶手段と、前記制
    御データ記憶手段に記憶されたデータを用いて所定の制
    御特性を得るように前記制御対象を制御するためのプロ
    グラムを記憶した制御プログラム記憶手段とを備え、前
    記制御プログラム記憶手段に記憶されたプログラムをマ
    イクロコンピュータにより実行して前記制御対象を制御
    する内燃機関用制御装置において、 内容の書き替えが可能な不揮発性メモリが設けられて、
    該不揮発性メモリにより前記制御プログラム記憶手段が
    構成され、 前記制御データ記憶手段はマイクロコンピュータに設け
    られたROMにより構成され、 前記不発性メモリの内容を書き替えるためのプログラム
    が前記ROMに記憶されていることを特徴とする内燃機
    関用制御装置。
JP17026393A 1993-07-09 1993-07-09 内燃機関用制御装置 Pending JPH0727036A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5826211A (en) * 1995-12-04 1998-10-20 Denso Corporation Electronic controller having excellent control program and control data overwriting capabilities
KR100653024B1 (ko) * 1999-02-04 2006-11-30 가부시키가이샤 미츠바 내연 기관용 점화 타이밍 제어 장치

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