JP2004219738A - カートリッジ、写真処理装置及び稼働情報収集方法 - Google Patents

カートリッジ、写真処理装置及び稼働情報収集方法 Download PDF

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Takayuki Iida
孝之 飯田
Kanenobu Ochiai
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Abstract

【課題】写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現する。
【解決手段】製造工場では、写真処理装置の処理液に補充するための補充液を封入した補充液カートリッジを製造した後に、該カートリッジに、無線による情報の読み出し/書き込みが可能なRFIDタグを付加し(102)、付加したRFIDタグにカートリッジのID等の情報を書き込んだ後に出荷する。出荷されたカートリッジは物流倉庫等を経て、写真処理装置を所持している顧客へ納品される。写真処理装置へのカートリッジへの装填時にはRFIDタグに装置情報等が書き込まれ(112)、次のカートリッジと交換されるために装置から取り外される迄の間、装置の稼働履歴を表す情報がRFIDタグに順次書き込まれる(114)。取り外されたカートリッジはメンテナンスセンタへ送られて回収され、RFIDタグから各種情報が読み出されて保管される。保管された情報は写真処理装置に問題が発生した際の原因解析等に利用される。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカートリッジ、写真処理装置及び稼働情報収集方法に係り、特に、画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置、該写真処理装置の処理液に補充するための補充液が封入されたカートリッジ、及び、前記写真処理装置の稼働履歴情報を収集するための稼働情報収集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルムに記録されている画像に光を照射し写真フィルムを透過した光を印画紙に照射するか、或いは前記画像をCCDセンサ等によって読み取り、該読み取りによって得られた画像データに基づいて変調したレーザ光を印画紙上で走査させることで前記画像を印画紙に露光記録し、該印画紙を発色現像液、漂白定着液、水洗液等の各処理液に順次浸漬した後に乾燥させ、画像齣単位で切断することで写真プリントを作成する写真処理装置が知られている。
【0003】
この種の写真処理装置で何らかの不具合が発生した場合、例えば写真処理装置を所持している顧客がサービスセンタに電話等で現在の写真処理装置の状態を伝えて対処方法を問い合わせたり、写真処理装置の取扱説明書等のマニュアルを参照して顧客自身が対処方法を判断することが多いが、不具合の内容によっては、不具合の原因を解析するために、不具合が発生した写真処理装置がどのように稼働されていたかを知る必要が生ずることがある。
【0004】
写真処理装置の中には装置の稼働履歴を稼働履歴情報として記憶する構成のものがあり、不具合が発生した写真処理装置がこのような構成であれば、例えば不具合が発生した写真処理装置の設置箇所にサービスマンが出向き、写真処理装置に記憶されている稼働履歴情報を他の媒体に複写して持ち帰ることで、不具合が発生した写真処理装置の稼働履歴を知ることができるが、この場合、稼働履歴情報の収集に時間及び手間がかかり、発生した不具合への対処が遅れてしまうという問題がある。
【0005】
上記に関連して特許文献1には、複数の機械設備ベンダクライアントと複数の機械設備顧客クライアントを中継するメンテナンスサーバに、機械設備ベンダクライアントを介して提供される顧客情報と該顧客に納品された機械設備情報と該機械設備のメンテナンス情報を蓄積しておき、機械設備顧客クライアントからメンテナンス要求があった場合には、メンテナンス要求とメンテナンス情報とのマッチングを行い,該当するメンテナンス情報を機械設備ベンダクライアント/機械設備顧客クライアントに配信するリモートメンテナンスシステムが開示されている。
【0006】
このため、上記技術を利用し、例えば通信回線を介して写真処理装置とサービスセンタを接続し、写真処理装置からサービスセンタへ稼働履歴情報をオンラインで送信するシステムを構築することが考えられる。この場合、稼働履歴情報の収集を自動化することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−257788号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のシステムを実現するためには、顧客が所持している写真処理装置に、稼働履歴情報をサービスセンタへオンラインで送信するための設備を設ける必要があり、顧客に金銭的な負担を強いることになるので、実現が容易でないという問題がある。
【0009】
また、写真処理装置において、印画紙に露光記録した画像の仕上がり等は、どのような処理液に印画紙を浸漬したか等の処理条件によって大きく左右され、処理液の組成等は、処理液の劣化に伴ってどのような補充液が補充されたかによって大きく左右される。これに対し、既存の写真処理装置は、処理液の補充を目的として装填されたカートリッジにどのような補充液が封入されているかを検知できる構成ではないため、写真処理装置に記憶される稼働履歴情報にもどのような補充液が補充されたかを表す情報が含まれていない。従って、写真処理装置から稼働履歴情報を収集しても不具合の原因を解析することができない、或いは解析精度が不十分な場合もあった。
【0010】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現可能なカートリッジ、写真処理装置及び稼働情報収集方法を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るカートリッジは、画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置に装填可能で、前記処理槽内に貯留されている処理液に補充するための補充液が封入されたカートリッジであって、情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子が付加されていることを特徴としている。
【0012】
画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置において、処理液に補充するための補充液はカートリッジに封入された状態で供給され、該カートリッジが写真処理装置に装填されることで処理液への補充液の補充が可能となる。従来、封入されていた補充液の全量が処理液へ補充された後の使用済みカートリッジ(容器)は廃棄することが通例であったが、近年の地球環境への関心の高まりに伴い、省資源・地球環境保護の観点から使用済みのカートリッジを回収し、資源としてリサイクルするか、又は洗浄しカートリッジとして再使用(リユース)することが検討されている。
【0013】
請求項1記載の発明は、使用済みのカートリッジの回収が行われることに着目して成されたものであり、補充液が封入されたカートリッジに、情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子を付加している。これにより、請求項1記載の発明に係るカートリッジが装填された写真処理装置が、写真処理装置自身の稼働履歴を表す稼働履歴情報を、カートリッジの記録素子に書き込むことが可能となる。また、使用済みのカートリッジを回収することで、稼働履歴情報が書き込まれた記録素子も同時に回収することができ、回収した記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出すことで、稼働履歴情報を収集することができる。従って、請求項1記載の発明によれば、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現することができる。
【0014】
なお、請求項1記載の発明において、記録素子としては、情報の読み出し及び書き込みが容易に行えるように、非接触で情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子が好ましく、例えば請求項2に記載したように、無線による情報の読み出し及び書き込みが可能なRFID(Radio Frequency IDentification)タグを適用することができる。
【0015】
また、請求項1記載の発明において、例えば請求項3に記載したように、記録素子には、補充液を補充する処理液による処理の処方名、補充液の製造番号、カートリッジの出荷日、仕向地、補充液又はカートリッジ全体の重量、補充液の有効年月日の少なくとも1つを含む所定の情報が予め書き込まれていることが好ましい。記録素子に上記のような所定の情報を予め書き込んでおくことにより、カートリッジと共に回収した記録素子に書き込まれている情報を読み出すことで前記所定の情報も取得することでき、取得した所定の情報に基づいて、回収したカートリッジにどのような補充液が封入されていたか(処理液にどのような補充液が補充されたか)を判断できる。従って、写真処理装置に何らかの不都合が生じた場合の原因解析の精度を向上させることができる。
【0016】
また、請求項1記載の発明において、写真処理装置のカートリッジ装填部にカートリッジの位置決めのための凸部又は凹部が形成されており、本発明に係るカートリッジが、カートリッジ装填部の凸部又は凹部と嵌り合う凹部又は凸部から成る位置決め部が形成された形状とされている場合には、例えば請求項4に記載したように、本発明に係る記録素子は位置決め部に付加されていることが好ましい。
【0017】
写真処理装置のカートリッジ装填部に装填されたカートリッジは、位置決め部の凹部又は凸部がカートリッジ装填部の凸部又は凹部と接触し、嵌り合うことで位置決めされるので、写真処理装置のカートリッジ装填部のうちの凸部又は凹部、或いはその近傍に、記録素子への情報の書き込み等を行う装置(例えばヘッド等)を配置することで、カートリッジ装填部にカートリッジが装填された状態での記録素子とヘッド等との距離が常に略一定となる。従って、請求項4記載の発明によれば、カートリッジ装填部に装填されたカートリッジの記録素子への情報の書き込み等の確実性を向上させることができる。
【0018】
請求項5記載の発明に係る写真処理装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のカートリッジが装填可能で、画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置であって、該写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報を収集する収集手段と、前記収集手段によって収集された稼働履歴情報を記憶する記憶手段と、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のカートリッジが装填されている状態で、前記記憶手段に記憶されている稼働履歴情報を前記カートリッジに付加されている記録素子に書き込む書込手段と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
請求項5記載の発明では、該写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報が収集手段によって収集され、収集手段によって収集された稼働履歴情報が記憶手段に記憶される。また、請求項5記載の発明に係る写真処理装置には請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のカートリッジが装填され、書込手段は、該カートリッジが装填されている状態で、記憶手段に記憶されている稼働履歴情報を前記カートリッジに付加されている記録素子に書き込む。
【0020】
これにより、使用済みのカートリッジを回収することで、稼働履歴情報が書き込まれた記録素子も同時に回収することができ、回収した記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出すことで、稼働履歴情報を収集することができる。従って、請求項1記載の発明と同様に、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現することができる。
【0021】
なお、稼働履歴情報としては、例えば請求項6に記載したように、単位期間当たりの写真処理装置の処理量、処理液への補充液の補充量、処理液の温度、処理液への加水量、処理液の液成分濃度の少なくとも1つが挙げられる。書込手段は上記の情報を記録素子に書き込むように構成することができるが、上記の情報以外に、例えば写真処理装置を特定するためのIDや製造番号等の情報やその他の情報も書き込むようにしてもよい。
【0022】
また、請求項5記載の発明において、例えば請求項7に記載したように、カートリッジに封入されていた補充液の略全量が処理液に補充される迄写真処理装置へのカートリッジの装填が継続され、書込手段は、カートリッジに封入されていた補充液の処理液への補充が開始されてから、その略全量が処理液に補充される迄の期間の稼働履歴を表す稼働履歴情報をカートリッジに書き込むことが好ましい。これにより、使用済みの個々のカートリッジの記録素子に、個々のカートリッジに封入されていた補充液が使用されていた期間の写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報が各々書き込まれることになるので、個々のカートリッジの記録素子に書き込まれた稼働履歴情報と、該稼働履歴情報に対応する期間に使用されていた補充液を容易に対応付けることができ、写真処理装置に何らかの不都合が生じた場合の原因解析の精度を向上させることができる。
【0023】
請求項8記載の発明に係る稼働情報収集方法は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のカートリッジを製造し、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の写真処理装置を所持する顧客へ供給する第1ステップ、前記カートリッジが前記写真処理装置に装填され、前記カートリッジに封入されていた補充液の略全量が前記写真処理装置の処理槽内に貯留されている処理液へ補充された後に、前記写真処理装置から取り外された前記カートリッジを回収する第2ステップ、回収した前記カートリッジに付加された記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出す第3ステップを含んでいる。
【0024】
請求項8記載の発明では、第1ステップにおいて、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のカートリッジを製造し、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の写真処理装置を所持する顧客へ供給する。次に、第2ステップにおいて、前記カートリッジが前記写真処理装置に装填され、前記カートリッジに封入されていた補充液の略全量が前記写真処理装置の処理槽内に貯留されている処理液へ補充された後に、前記写真処理装置から取り外された前記カートリッジを回収する。これにより、写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報が書き込まれた記録素子も同時に回収することができる。そして、第3ステップにおいて、回収した前記カートリッジに付加された記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出す。
【0025】
このように、請求項8記載の発明によれば、稼働履歴情報の収集にあたって、稼働履歴情報を送信するための設備等を写真処理装置に設ける必要がなくなるので、写真処理装置の稼働履歴を容易に収集することができる。
【0026】
なお、請求項8記載の発明において、例えば請求項9に記載したように、第1ステップにおいて、製造したカートリッジを出荷してから該カートリッジが顧客へ届く迄の輸送経路の途中で、カートリッジに付加されている記録素子に、カートリッジの輸送履歴を表す輸送履歴情報を書き込み、第3ステップにおいて、記録素子に書き込んだ輸送履歴情報も読み出すことが好ましい。これにより、読み出した輸送履歴情報に基づいてカートリッジの輸送履歴を認識し、認識した輸送履歴に基づいてカートリッジに封入されていた補充液の品質を推定することも可能となるので、写真処理装置に何らかの不都合が生じた場合の原因解析の精度を更に向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係る写真処理装置10が示されている。なお、写真処理装置10は請求項5に記載の写真処理装置に対応している。
【0028】
写真処理装置10は印画紙に画像を露光記録し、該印画紙に現像等の処理を施して写真プリントを作成する装置であり、長尺状の印画紙12が巻芯にロール状に巻回されて成る印画紙ロール14を収納したマガジン16が装填可能とされている。写真処理装置10には露光部18が設けられており、露光部18は、マガジン16内に収納されている印画紙ロール14から長尺状の印画紙12を引き出し、印画紙12に記録すべき画像に応じて変調したレーザビームを、印画紙ロール14から引き出した印画紙12上で走査露光させることで、印画紙12に画像を露光記録する。
【0029】
写真処理装置10は写真処理装置10の各部の動作を制御する本体制御部20を備え、この本体制御部20には、キャリアによって搬送される写真フィルム等の原稿に記録されている画像を読み取り、読取結果を画像データとして出力するスキャナ/キャリア22が接続可能とされている。本体制御部20にスキャナ/キャリア22が接続されている場合、露光部18におけるレーザビームの変調に用いる画像データは、本体制御部20を介してスキャナ/キャリア22から供給される。なお、変調に用いる画像データは、デジタルスチルカメラ(DSC)によって被写体が撮影されることで得られる画像データであってもよい。
【0030】
また、写真処理装置10にはプロセッサ部24が設けられている。プロセッサ部24には、発色現像液が貯留された発色現像槽26、漂白定着液が貯留された漂白定着槽28、水洗水が貯留された第1水洗槽30、第2水洗槽32、第3水洗槽34及び第4水洗槽36が水平方向に沿って順に設けられている。発色現像槽26及び漂白定着槽28には、印画紙12を処理液中に浸漬した状態で搬送する搬送ローラ38が設けられており、印画紙12は、発色現像液中を搬送された後、搬送ローラ40によって発色現像槽26から漂白定着槽28へ送られ、漂白定着槽28内の漂白定着液中を搬送される。
【0031】
また、図2に示すように、水洗槽30,32,34,36の各槽間の隔壁には、印画紙12を通過させるスリットが形成されている。スリットの近傍には、弾性体から成る一対のブレード42が当接するように設けられており、印画紙12は一対のブレード42の間を通過可能とされている。水洗槽30,32,34,36には、印画紙12を水平方向に搬送する搬送ローラ44が設けられており、印画紙12は、一対のブレード42の間を通過することで、水洗水中を搬送されたまま第1水洗槽30から第4水洗槽36へと搬送される。
【0032】
図1に示すように、第4水洗槽36の下流側には乾燥部46が設けられており、第4水洗槽36での水洗処理が完了した印画紙12は第4水洗槽36から乾燥部46へ送られ、図示しないファン及びヒータによって生成された熱風が供給されて表面が乾燥される。また、乾燥部46の下流側にはカッタ/ソータ48が配置されており、乾燥部46で表面が乾燥された印画紙12は、カッタ/ソータ48によって画像齣単位で切断された後に、個々の注文毎に仕分けされる。
【0033】
次に、プロセッサ部24の各処理槽への補充液の補充について説明する。プロセッサ部24には、発色現像補充液が貯留された現像補充槽50、漂白定着補充液が貯留された漂白定着補充槽52、水が貯留された水槽54が各々設けられている。なお、漂白定着補充液は2種類の補充液から成り、漂白定着補充槽52は2種類の漂白定着補充液に対応して2槽設けられている。
【0034】
発色現像補充液及び漂白定着補充液は、図3に示す補充液カートリッジ56に封入された状態で供給される。補充液カートリッジ56は全体として略直方体状で、天地方向に沿った中間部に幅方向一端から他端に亘って凹部56Aが形成された形状とされている。なお、凹部56Aは請求項4に記載の位置決め部に対応している。補充液カートリッジ56の内部は、図3に破線で示すように3つの液室に区画されており、発色現像補充液及び漂白定着補充液(2液)は各々異なる液室に封入されている。なお、補充液カートリッジ56は請求項1に記載のカートリッジに対応している。
【0035】
プロセッサ部24には補充液カートリッジ56を装填するためのカートリッジ装填部58が設けられている。カートリッジ装填部58は、写真処理装置10の機体側面の扉(図示省略)を開放することで露出され、補充液カートリッジ56を装填可能な状態となる。なお、この扉には、補充液カートリッジ56の交換時以外の期間に扉が開放されることを阻止するためのインターロック機構(図示省略)が設けられている。
【0036】
図示は省略するが、補充液カートリッジ56は、各液室に対応して補充液排出口が底部に各々設けられており、各補充液排出口はキャップによって閉止されている。補充液カートリッジ56は、底部が下方を向いた状態でカートリッジ装填部58に装填される。図4に示すように、カートリッジ装填部58は、装填された補充液カートリッジ56を支持するためのカートリッジ受け58Aと、補充液カートリッジ56から排出された補充液を対応する補充槽へ案内するための液受け部58Bを含んで構成されている。
【0037】
カートリッジ受け58Aには、補充液カートリッジ56の凹部56Aに対応する凸部59が形成されている。この凸部59は補充液カートリッジ56が装填された状態で補充液カートリッジ56の凹部56Aと嵌り合うことで、補充液カートリッジ56を一定の位置に位置決めする。また、カートリッジ受け58Aは図示しない昇降駆動部により昇降移動される。
【0038】
また、液受け部58Bには補充液カートリッジ56の補充液排出口を閉止しているキャップを開栓するための開栓ノズル60が立設されており、装填された補充液カートリッジ56をカートリッジ受け58Aが支持している状態でカートリッジ受け58Aが下限位置まで下降移動されると、カートリッジ受け58Aに支持されている補充液カートリッジ56の各補充液排出口のキャップが開栓ノズル60によって開栓され、このキャップの開栓に伴って各液室内の補充液が補充液排出口を介して排出され、排出された補充液が液受け部58Bを介して対応する補充槽に案内・供給されるようになっている。
【0039】
現像補充槽50内の発色現像補充液はポンプ62によって発色現像槽26へ補充され、漂白定着補充槽52内の漂白定着液はポンプ64によって漂白定着槽28へ補充され、水槽54内の水は、ポンプ66によって発色現像槽26、漂白定着槽28及び第4水洗槽36へと補充される。なお、ポンプ66から発色現像槽26、漂白定着槽28及び第4水洗槽36へ至る配管の途中には、各々電磁弁68が設けられている。
【0040】
また本実施形態において、水洗槽への水の補充は最下流の第4水洗槽36に対して行われるが、第4水洗槽36に水洗水が補充されると、補充された水洗水は順次上流側の水洗槽へオーバーフローし、最終的には第1水洗槽30から排液タンク(図示せず)へと排出される。従って、第1〜第4水洗槽は、水洗槽が下流側になるに従って水洗水の清浄度が高い、所謂カスケード状態とされる。また、第4水洗槽36には液濃度検出センサ70が設けられている。液濃度検出センサ70は互いに離間して配置された一対の電極を備え、該一対の電極を処理液(水洗水)に浸漬して使用するものであり、水洗水の液成分濃度(例えば漂白定着液に含まれる鉄成分の濃度)に応じて出力電圧が変化する。
【0041】
ところで、図3に示すように、本実施形態に係る補充液カートリッジ56に形成された凹部56は、凹部56の側面が補充液カートリッジ56の底面(上面)及び側面に対して傾斜されることで断面が略山型とされており、この凹部56の側面にはRFIDタグ72が貼付されている。図5に示すように、本実施形態に係るRFIDタグ72はアンテナ74と一体化されており、電源回路76、RF回路78、変換回路80、CPU82及びメモリ84を含んで構成されている。電源回路76はアンテナ74と共に共振回路を構成しており、アンテナ74により特定周波数の電波が受信されると相互誘導作用によって図示しないコンデンサに電力を蓄積し、蓄積した電力を整流してCPU82や他の回路に供給するように構成されている。CPU82はRFIDタグ72の各部の動作を制御する。
【0042】
またRF回路78は、アンテナ74により電波が受信された場合には、アンテナ74から出力される信号を増幅して変換回路80へ出力し、変換回路80から信号が入力された場合には、該信号を増幅してアンテナ74へ供給する。変換回路80は、RF回路78から入力された信号を復調し、復調によって得られたデジタルデータをCPU82へ出力すると共に、CPU82から入力されたデジタルデータで搬送波信号を変調し、変調後の信号をRF回路78へ出力する。
【0043】
また、メモリ84としては、情報の読み取り及び書き込みが可能な不揮発性のメモリ(例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory))を用いることができる。なお、上述したRFIDタグ72は本発明に係る記録素子(詳しくは請求項2及び請求項4に記載の記録素子)に対応している。
【0044】
一方、カートリッジ装填部58には、補充液カートリッジ56が装填された状態でRFIDタグ72と対向する位置(すなわちカートリッジ受け58Aの凸部59の側面)に、RFIDタグ72と無線通信を行う機能を備えたICタグヘッド86が設置されている(図3及び図4も参照)。ICタグヘッド86は、アンテナ88、RF回路90及び変換回路92を備えており、ICタグ制御部94に接続されている。
【0045】
なお、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56は、凹部56Aが凸部59と嵌り合うことで略一定の位置に位置決めされるので、上記のようにRFIDタグ72が補充液カートリッジ56の凹部56の側面に貼付され、ICタグヘッド86をカートリッジ受け58Aの凸部59の側面に設置されていることで、カートリッジ装填部58に補充液カートリッジ56が装填された状態で、RFIDタグ72とICタグヘッド86の間隔も非常に小さくかつ一定の状態となり、RFIDタグ72とICタグヘッド86の間の通信の確実性が向上する。
【0046】
RF回路90は、アンテナ88により電波が受信された場合には、アンテナ88から出力される信号を増幅して変換回路92へ出力し、変換回路92から信号が入力された場合には、該信号を増幅してアンテナ88へ供給する。また変換回路92は、RF回路90から入力された信号を復調し、復調によって得られたデジタルデータをICタグ制御部94へ出力すると共に、ICタグ制御部94から入力されたデジタルデータで搬送波信号を変調し、変調後の信号をRF回路90へ出力する。
【0047】
また、写真処理装置10では、印画紙ロール14及びマガジン16が着脱自在とされ、カッタ/ソータ48は予め用意された複数種のカッタ/ソータユニットの中から選択的に装着可能とされ、露光部18は部品として交換可能とされ、スキャナ/キャリア22は写真処理装置10との接続/接続解除が可能とされているが、図6に示すように、本実施形態ではこれらの消耗/交換部品(装置)に、補充液カートリッジ56と同様にRFIDタグ72が各々付加されている(例えば印画紙ロール14には巻芯にRFIDタグ72が付加されている)。写真処理装置10には、上記各部品/ユニット/装置に付加されているRFIDタグ72と無線通信可能な位置に、ICタグヘッド86が各々設置されており、それぞれのICタグヘッド86はICタグ制御部94に接続されている。なお、ICタグ制御部94は本体制御部20に接続されている。
【0048】
本実施形態では、RFIDタグ72とICタグヘッド86との間の無線通信が、比較的通信可能距離の短い通信方式(例えば電磁結合方式等)で行われることを考慮して、個々の部品/ユニット/装置に付加されたRFIDタグ72に対応してICタグヘッド86を各々設けているが、RFIDタグ72とICタグヘッド86との間の無線通信、通信可能距離がより長い通信方式(例えばマイクロ波方式や光方式等)を採用すれば、複数のRFIDタグ72に対応して単一のICタグヘッド86を設けることも可能である。
【0049】
更に、写真処理装置10はハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置から成る記憶部98を備えている。記憶部98には、写真処理装置10の稼働履歴を表す稼働履歴情報を格納するためのエリア、写真処理装置10で発生したエラーの履歴を表すエラー履歴情報を格納するためのエリア、カートリッジIDマスタテーブル(詳細は後述)を格納するためのエリア、及び、写真処理装置10固有の装置情報(例えば写真処理装置10のIDや製造番号、写真処理装置10にインストールされているソフトウェアのバージョン等)を格納するためのエリアが各々設けられている。記憶部98はICタグ制御部94及び本体制御部20に各々接続されており、稼働履歴情報及びエラー履歴情報は本体制御部20によって対応するエリアに書き込まれる。また、装置情報は写真処理装置10の製造時に固定的に書き込まれる。
【0050】
本実施形態において、印画紙ロール14、マガジン16、スキャナ/キャリア22、カッタ/ソータ48及び露光部18に付加されているRFIDタグ72には、RFIDタグ72が付加されている個々の部品/ユニット/装置の種別等を識別するための情報が予め書き込まれている。この情報は、部品/ユニット/装置の交換又は接続時に、交換又は接続された部品/ユニット/装置(に付加されているRFIDタグ72)に対応して設けられているICタグヘッド86によって読み出される。そして、読み出された情報は、現在の年月日及び時刻(交換又は接続の年月日及び時刻)と対応付けて稼働履歴情報として記憶部98に記憶される。
【0051】
次に本実施形態の作用として、まず図7を参照し、補充液カートリッジ56の製造・供給について説明する。補充液カートリッジ56を製造する製造工場では、補充液カートリッジ56の空のボトルの3つの液室に発色現像補充液、漂白定着補充液(2液)を各々封入し(ステップ100)、補充液を封入した補充液カートリッジ56のボトルにRFIDタグ72を付加する(ステップ102)。
【0052】
また、製造工場の補充液カートリッジ56の製造ラインには、ICタグヘッド86を含んで構成され無線通信によりRFIDタグ72に情報を書き込み可能な書込装置が設置されており、該書込装置により、個々の補充液カートリッジ56を識別するためのIDや補充液の製造番号、製造年月日、前記封入した補充液の有効年月日、前記封入した補充液を補充する処理液による処理の処方名、補充液又は補充液カートリッジ56全体の重量等の情報を、補充液カートリッジ56に付加したRFIDタグ72に書き込む(ステップ104)。
【0053】
このように、補充液カートリッジ56に付加されているRFIDタグ72は請求項3に記載の記録素子にも対応している。なお、ステップ102とステップ104の順序を逆にし、RFIDタグ72への情報の書き込みを行った後に、書き込みを行ったRFIDタグ72を補充液カートリッジ56に貼付するようにしてもよい。
【0054】
RFIDタグ72を貼付すると共にRFIDタグ72への情報の書き込みを行った補充液カートリッジ56は、出荷される迄の間製造工場内に保管される。そして、写真処理装置10を所持している顧客からの注文等に応じて製造工場から補充液カートリッジ56が出荷される際に、出荷される補充液カートリッジ56に貼付されているRFIDタグ72に、書込装置によって出荷日や仕向地が書き込まれる(ステップ106)。
【0055】
製造工場から出荷された補充液カートリッジ56は、例えばトラックや鉄道、船舶等の輸送手段によって輸送される。出荷された補充液カートリッジ56は、途中で物流倉庫に一旦保管されることが多い。補充液カートリッジ56を保管する物流倉庫にも前述の書込装置が設置されており、補充液カートリッジ56を物流倉庫に入庫する際には、書込装置により入庫年月日や物流倉庫を識別するための情報等がRFIDタグ72に書き込まれる(ステップ108)。また、補充液カートリッジ56を物流倉庫から出庫する際には、書込装置により出庫年月日等の情報がRFIDタグ72に書き込まれる(ステップ110)。これにより、補充液カートリッジ56の輸送履歴を表す輸送履歴情報がRFIDタグ72に順次書き込まれていくことになる。
【0056】
なお、物流倉庫への入庫又は物流倉庫からの出庫に際し、製造工場で補充液カートリッジ56のRFIDタグ72に書き込まれた仕向地等の情報を読み出し、読み出した情報を、例えば物流倉庫内で補充液カートリッジ56を仕向地別に保管したり、出庫時に配送先を判断したりする際に利用するようにしてもよい。物流倉庫から出庫された補充液カートリッジ56は、写真処理装置10を所持している顧客へ納品され、写真処理装置10への装填が必要となる迄顧客によって保管される。なお、製造工場で補充液カートリッジ56が製造され、該補充液カートリッジ56が顧客に供給される迄のプロセスは請求項8(詳しくは請求項9)に記載の第1ステップに対応している。
【0057】
顧客が所持している写真処理装置10が、補充槽への補充液の補充が必要な状態になると、顧客は、保管していた新しい補充液カートリッジ56を取り出すと共に、補充液カートリッジ56の交換を行うことを写真処理装置10に通知することで、機体側面の扉のロックを解除させて機体側面の扉を開放し、カートリッジ装填部58に装填されていた空の補充液カートリッジを取り外し、新しい補充液カートリッジ56をカートリッジ装填部58に装填して扉を閉止する作業を行う。
【0058】
上記の作業が行われると、本体制御部20ではカートリッジ装填時処理が行われる。以下、このカートリッジ装填時処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0059】
ステップ150では、補充液カートリッジ56に対応して設けられたICタグヘッド86(以下では、単に「ICタグヘッド86」と称する)のアンテナ88から所定の電波(RFIDタグ72に対しメモリ84に書き込まれている情報の送信を要求する所定の情報に基づいて変調した電波)を発信させることで、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56に付加されているRFIDタグ72(以下では、単に「RFIDタグ72」と称する)のメモリ84に書き込まれている情報の読み出しを試行する。
【0060】
ステップ152では、ICタグヘッド86が何らかの情報を受信したか否かに基づいて、RFIDタグ72のメモリ84に書き込まれている情報の読み出しに成功したか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ154へ移行し、カートリッジ装填時処理を開始してからの情報の読み出しの試行回数が、予め定められた上限値を越えたか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ150へ戻り、ステップ152又はステップ154の判定が肯定される迄、ステップ150〜154を繰り返す。
【0061】
情報の読み出しを上限値以上の回数だけ試行してもRFIDタグ72から情報を読み取ることができなかった場合には、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56は、RFIDタグ72に付加されていないか、又は、前記補充液カートリッジ56には正規のRFIDタグ72が付加されていない補充液カートリッジであるので、正規品ではないと判断できると共に、当該補充液カートリッジに封入されている補充液を処理液に補充した場合、印画紙12に記録した画像の画質が低下したり、写真処理装置10が不調になる等の不都合が生じる可能性もある。
【0062】
このため、ステップ154の判定が肯定された場合にはステップ188へ移行し、例えばカートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56が正規品でない旨を通知すると共に、当該補充液カートリッジ56の使用中止を勧告するメッセージを表示したり、正規品の補充液カートリッジ56が装填される迄の間写真処理装置10の運転を停止させる等の媒体リジェクト処理を行い、カートリッジ装填時処理を終了する。
【0063】
一方、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56に正規のRFIDタグ72が付加されている場合、ICタグヘッド86のアンテナ88から発信された所定の電波がRFIDタグ72のアンテナ74で受信されることで、まず電源回路76の図示しないコンデンサに電力が蓄積され、蓄積された電力が整流されてRFIDタグ72の各回路に供給されることで、RFIDタグ72の各回路の作動が開始される。
【0064】
次に、アンテナ74で所定の電波が受信されることでアンテナ74から出力された信号がRF回路78で増幅され、変換回路80によって復調されることで、CPU82へ所定の情報が入力される。CPU82は入力された情報を解析し、メモリ84に書き込まれている情報の送信を要求している所定の情報であることを認識すると、メモリ84に書き込まれている各種情報をメモリ84から読み出し、変換回路80へ出力する。CPU82から情報が入力されると、変換回路80は入力された情報で搬送波信号を変調してRF回路78へ出力し、RF回路78は変換回路80から入力された信号を増幅してアンテナ74へ供給する。
【0065】
これにより、メモリ84から読み出された情報に基づいて変調された電波がアンテナ74から発信され、この電波がICタグヘッド86のアンテナ88で受信され、RF回路90で増幅され、変換回路92で復調されてICタグ制御部94に情報として入力される。そして、RFIDタグ72から読み出された情報がICタグ制御部94から本体制御部20へ転送されることで、前述のステップ152の判定が肯定されてステップ156へ移行する。
【0066】
ステップ156では、RFIDタグ72から読み出された情報の中から、個々の補充液カートリッジ56を識別するためのIDを抽出する。そして次のステップ158では、ステップ156で抽出したIDが、記憶部98に記憶されているカートリッジIDマスタテーブルに既に登録されているか否か判定する。このカートリッジIDマスタテーブルには、写真処理装置10に過去に装填された全ての補充液カートリッジ56のIDが各々登録されている。そして、製造工場では、製造した個々の補充液カートリッジ56に対し、過去に製造した補充液カートリッジ56ともIDが重ならないように付与したIDをRFIDタグ72に書き込んでいる(補充液カートリッジ56のボトルを再使用する場合も同様)。
【0067】
このため、ステップ156の判定が肯定された場合には、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56は、写真処理装置10に過去に装填された補充液カートリッジ56のボトルに補充液が再封入されるか、又は前記過去に装填された補充液カートリッジ56から剥がし取られたRFIDタグ72が貼付された補充液カートリッジ56であり、製造工場で製造された正規品ではないと判断できるので、ステップ188へ移行し、前述のカートリッジリジェクト処理を行ってカートリッジ装填時処理を終了する。
【0068】
また、ステップ158の判定が否定された場合には、カートリッジ装填部58に装填された補充液カートリッジ56は正規品であると判断し、次のステップ160において、補充液カートリッジ56のRFIDタグ72から読み出した情報を記憶部98に記憶させる。例えば、読み出した情報のうち補充液カートリッジ56のIDをカートリッジIDマスタテーブルに登録すると共に、補充液の製造番号や製造年月日、有効年月日、処方名等の情報を、現在の年月日及び時刻(新規に装填された補充液カートリッジ56による補充開始年月日及び時刻)と対応付けて稼働履歴情報として記憶部98に記憶させる。
【0069】
なお、記憶部98に記憶された処方名等の情報は本体制御部20に参照され、該処方名等の情報に基づいて、各処理槽内の処理液の温度や、各処理槽内の処理液に印画紙12を浸漬している時間(すなわち印画紙12の搬送速度)、各処理槽内への補充液の補充頻度・補充量等の補充条件が本体制御部20によって制御される。
【0070】
次のステップ162以降では、補充液カートリッジ56に封入されている補充液を各補充槽へ補充する。すなわち、ステップ162では補充液カートリッジ56の開栓を開始するタイミングが到来したか否か判定する。判定が否定された場合には、判定が肯定される迄ステップ162の判定を繰り返す。ステップ162の判定が肯定されるとステップ164へ移行し、写真処理装置10の機体側面の扉が開放されているか否か判定する。判定が肯定された場合にはステップ166へ移行し、開放されている扉の閉止を顧客に要請するメッセージを表示する等により前記扉の閉止を要請し、ステップ164に戻る。
【0071】
扉が閉止されていると判断されると、ステップ164の判定が肯定されてステップ168へ移行し、前記扉に対応して設けられたインターロック機構を作動させることで、前記扉が不用意に開放されることを阻止する。次のステップ170では、図示しない昇降駆動部によってカートリッジ受け58Aを下降方向へ移動させる。また、ステップ172ではカートリッジ受け58Aが下限位置に到達したか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ170に戻り、ステップ172の判定が肯定される迄ステップ170,172を繰り返す。これにより、カートリッジ受け58Aが下限位置に到達する迄、カートリッジ受け58Aの下降移動が継続されることになる。
【0072】
図示しない下限位置検出センサによりカートリッジ受け58Aが下限位置に到達したことが検出されると、ステップ172の判定が肯定されてステップ174へ移行する。カートリッジ受け58Aの下限位置への到達に伴い、補充液カートリッジ56の補充液排出口のキャップが開栓ノズル60によって開栓され、このキャップの開栓に伴って各液室内の補充液が補充液排出口を介して排出され、排出された補充液が液受け部58Bを介して対応する補充槽に案内・供給される。ステップ174では、補充液カートリッジ56に封入されていた補充液の全量が補充液カートリッジ56から排出されて補充槽へ供給される迄に要する所定時間(例えば数十秒程度)だけ待機する。
【0073】
本実施形態に係る補充液カートリッジ56は、補充液カートリッジ56の装填(交換)の頻度を低減し、写真処理装置10を通常に運転している状態で、補充液カートリッジ56の装填(交換)が一週間に一度程度の頻度で済むように、濃縮された補充液が封入されており、次のステップ176では、補充槽に補充された補充液が所定の濃度になるように希釈する希釈処理を行う。この希釈処理によって所定の濃度とされた補充液は、写真処理装置10における印画紙12の処理面積等に応じて各処理槽内の処理液へ適宜補充されることになる。また、開栓ノズル60には補充液カートリッジ56の各液室内及びキャップを洗浄する機能が設けられており、ステップ178では補充液カートリッジ56の各液室内を開栓ノズル60によって洗浄し、次のステップ180では開栓ノズル60によって開栓されたキャップを開栓ノズル60によって洗浄する。
【0074】
ステップ178,180の洗浄処理が完了すると、次のステップ182において、図示しない昇降駆動部によってカートリッジ受け58Aを上昇方向へ移動させる。また、ステップ184ではカートリッジ受け58Aが上限位置に到達したか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ182に戻り、ステップ184の判定が肯定される迄ステップ182,184を繰り返す。これにより、カートリッジ受け58Aが上限位置に到達する迄、カートリッジ受け58Aの上昇移動が継続されることになる。
【0075】
図示しない上限位置検出センサによりカートリッジ受け58Aが上限位置に到達したことが検出されると、ステップ184の判定が肯定されてステップ186へ移行し、RFIDタグ72に書き込むべき情報を編集する。なお、このときRFIDタグ72に書き込むべき情報としては、例えば現在の年月日及び時刻(補充液カートリッジ56による補充開始年月日及び時刻)、記憶部98に記憶されている写真処理装置10固有の装置情報、具体的には写真処理装置10のIDや製造番号、写真処理装置10の構成を表す情報等が挙げられる。
【0076】
そして、書き込むべき情報の編集が完了すると、ICタグヘッド86を介してRFIDタグ72に編集した情報を送信すると共に、送信した情報のメモリ84への書き込みをRFIDタグ72のCPU82に指示する。これにより、RFIDタグ72のメモリ84に上記の情報が書き込まれることになる(図7のステップ112も参照)。ステップ186の処理が完了するとカートリッジ装填時処理を一旦終了する。
【0077】
なお、上述したカートリッジ装填時処理では、ステップ168でインターロック機構を作動させた後に、その作動を解除することなく処理を終了するので、新たな補充液カートリッジ56を装填する迄の間は、写真処理装置10の側部の扉が開放されて既に装填されている補充液カートリッジ56が取り外されることが防止される。
【0078】
写真処理装置10が稼働されている間、本体制御部20は、写真処理装置10の各部の作動を制御すると共に、所定のタイミングで写真処理装置10の稼働履歴を表す稼働履歴情報を生成し、生成した稼働履歴情報を記憶部98の対応するエリアに記憶させる。このように、本体制御部20は請求項5に記載の収集手段に対応しており、記憶部98は請求項5に記載の記憶手段に対応している。
【0079】
なお、写真処理装置10の稼働履歴としては、例えば写真処理装置10における単位時間当たりの印画紙12の処理量(処理面積)、単位時間当たりの各処理槽内の処理液への補充液の補充量、各処理槽内の処理液の温度の推移、単位時間当たりの各処理槽内の処理液への加水量、液濃度検出センサ70によって検出される水洗水の液成分濃度の推移、乾燥部46における乾燥温度の推移等が挙げられる。
【0080】
また、本体制御部20は、写真処理装置10が稼働されている間に何らかのエラーが発生する毎に、発生したエラーの種類、エラーの発生箇所や発生日時等を表すエラー履歴情報を生成し、生成したエラー履歴情報を記憶部98の対応するエリアに記憶させる。
【0081】
そして、本体制御部20は、所定の情報書込タイミング(例えば写真処理装置10の一日の稼働の終了時)が到来すると、図9に示す情報書込処理を行う。なお、本体制御部20は、写真処理装置10に装填された補充液カートリッジ56から補充槽へ補充された補充液の略全量が処理槽内の処理液へ補充され、補充槽内の補充液の液面が所定値以下となった場合に、顧客に対して補充液カートリッジ56の交換を要請するメッセージを表示する等により、補充液カートリッジ56の交換を顧客に促すが、この処理に伴い補充液カートリッジ56を交換すべきタイミングが到来したことを認識した顧客により、補充液カートリッジ56の交換(新たな補充液カートリッジ56の装填)を行うことが通知された場合にも、本体制御部20によって情報書込処理が行われる。
【0082】
この情報書込処理では、まずステップ190において、記憶部98に記憶されている稼働履歴情報及びエラー履歴情報のうち、補充液カートリッジ56に付加されているRFIDタグ72への書き込みが未了の情報を編集する。例えば写真処理装置10の一日の稼働の終了時を情報の書込タイミングとした場合、その日の稼働開始から稼働終了迄の期間に生成した稼働履歴情報及びエラー履歴情報が書き込み未了の情報(書込対象の情報)となるので、該情報を記憶部98から読み出して編集する。
【0083】
RFIDタグ72に書き込む稼働履歴情報としては、前述した写真処理装置10における単位時間当たりの印画紙12の処理量(処理面積)、単位時間当たりの各処理槽内の処理液への補充液の補充量、各処理槽内の処理液の温度の推移、単位時間当たりの各処理槽内の処理液への加水量、液濃度検出センサ70によって検出される水洗水の液成分濃度の推移、乾燥部46における乾燥温度の推移等が挙げられるが、これらの情報以外に、例えば写真処理装置10で処理された印画紙12の種別毎の処理面積(この情報は、例えば印画紙ロール14及びマガジン16が交換される毎に稼働履歴情報として記憶される印画紙12の種別及び交換の時刻に基づいて集計処理を行うことで得ることができる)、使用したキャリアの種別や実稼働時間(この情報も、キャリアが交換される毎に稼働履歴情報として記憶されるキャリアの種別及び交換の時刻に基づいて集計処理を行うことで得ることができる)、使用したカッタ/ソータ48の種別や実稼働時間(この情報も、カッタ/ソータ48が交換される毎に稼働履歴情報として記憶されるカッタ/ソータ48の種別及び交換の時刻に基づいて集計処理を行うことで得ることができる)、使用した露光部18の種別や実稼働時間(この情報も、露光部18が交換される毎に稼働履歴情報として記憶される露光部18の種別及び交換の時刻に基づいて集計処理を行うことで得ることができる)等の情報も書込対象の稼働履歴情報として編集される。
【0084】
そして、書き込むべき情報(稼働履歴情報及びエラー履歴情報)の編集が完了すると、ICタグヘッド86を介してRFIDタグ72に編集した情報を送信すると共に、送信した情報のメモリ84への書き込みをRFIDタグ72のCPU82に指示する。これにより、RFIDタグ72のメモリ84に上記の情報が書き込まれる。
【0085】
次のステップ192では、情報書込処理の起動要因が、補充液カートリッジ56の交換(現在装填されている補充液カートリッジ56の取り外し)であるか否か判定する。判定が否定された場合には何ら処理を行うことなく情報書込処理を終了する。このように、写真処理装置10に装填された補充液カートリッジ56に封入されていた補充液の略全量が処理槽内の処理液に補充されることで写真処理装置10に新たな補充液カートリッジ56が装填される迄の間は、定期的に情報書込処理が起動され、情報書込処理のステップ190において、写真処理装置10に既に装填されている補充液カートリッジ56のRFIDタグ72に稼働履歴情報及びエラー履歴情報が書き込まれることになる(図7のステップ114も参照)。
【0086】
なお、ステップ190は、実際に情報の書き込みを行うICタグヘッド86及びICタグ制御部94と共に、請求項5に記載の書込手段(詳しくは請求項5及び請求項6に記載の書込手段)に対応している。上記のように、補充液カートリッジ56に封入されていた補充液の略全量が処理槽内の処理液に補充されることで写真処理装置10に新たな補充液カートリッジ56が装填される迄の間、ステップ190の処理が定期的に繰り返されることで、写真処理装置10に装填されている補充液カートリッジ56には、該補充液カートリッジ56に封入されていた補充液(補充槽に貯留された補充液)が処理槽内の処理液への補充に用いられている期間における稼働履歴情報やエラー履歴情報が書き込まれることになる。
【0087】
また、ステップ192の判定が肯定された場合にはステップ194へ移行し、写真処理装置10の機体側部の扉に取り付けられているインターロック機構の作動を解除する。これにより、写真処理装置10の機体側部の扉を開放することが可能となり、現在装填されている補充液カートリッジ56を顧客が取り外し、新たな補充液カートリッジ56を装填することが可能となる。
【0088】
なお、補充液カートリッジ56の交換を起動要因として情報書込処理が起動された場合、情報書込処理のステップ190は、図7のステップ116に対応している。この場合には、写真処理装置10から補充液カートリッジ56が取り外された年月日及び時刻もRFIDタグ72に書き込むことが望ましい。
【0089】
また、写真処理装置10への新たな補充液カートリッジ56の装填に伴って写真処理装置10から取り外された空の補充液カートリッジ56は、図7に示すように、顧客によってメンテナンスセンタへ発送される。これにより、製造工場で製造された補充液カートリッジ56は使用後に回収され、メンテナンスセンタに集められることになる。なお、補充液カートリッジ56が写真処理装置10に装填されて補充槽への補充液の補充が行われ、その後、新しい補充液カートリッジ56と交換するために写真処理装置10から取り外され、メンテナンスセンタへ回収される迄のプロセスは請求項8に記載の第2ステップに対応している。
【0090】
メンテナンスセンタには、ICタグヘッド86を含んで構成され無線通信によりRFIDタグ72に書き込まれている情報を読み出し可能な読出装置が設置されており、顧客から発送された補充液カートリッジ56が到着する毎に、該補充液カートリッジ56に付加されているRFIDタグ72に書き込まれている情報(稼働履歴情報やエラー履歴情報、輸送履歴情報等)を読出装置によって読み出し、読み出した情報を大容量の記憶装置に記憶させる等によって保管する(ステップ118)。
【0091】
なお、上記のように、回収した補充液カートリッジ56のRFIDタグ72から情報を読み出す処理は、請求項8(詳しくは請求項9)に記載の第3ステップに対応している。また、RFIDタグ72からの情報の読み出しが行われた補充液カートリッジ56(の空のボトル)は、資源としてリサイクルされるか、又は洗浄されて補充液カートリッジとして再使用される(ステップ120)。
【0092】
また、補充液カートリッジ56のRFIDタグ72から読み出されて記憶装置に保管されている稼働履歴情報等の情報は、顧客が所持している写真処理装置10で何らかの不具合が発生し、その対処等についてメンテナンスセンタに問い合わせがあった等の場合に利用される(ステップ122)。
【0093】
すなわち、顧客から上記のような問い合わせがあった場合、メンテナンスセンタでは、問い合わせ元の顧客が所持している写真処理装置10のIDや製造番号等の情報に基づいて、記憶装置に保管されている情報の中から、前記顧客が所持している写真処理装置10に関連する各種情報(稼働履歴情報やエラー履歴情報等)を抽出し、抽出した稼働履歴情報に基づいて、前記顧客が所持している写真処理装置10(解析対象の写真処理装置10)がどのように稼働されていたかを認識すると共に、抽出したエラー履歴情報に基づいて、解析対象の写真処理装置10にどのようなエラーが発生していたかを認識し、認識結果に基づいて不具合の原因を解析し、不具合を解消するための対処を判断し判断した対処を顧客へ伝達する。
【0094】
本実施形態では、補充液カートリッジ56が回収されることで収集される稼働履歴情報を参照することで、例えば解析対象の写真処理装置10の処理液にどのような補充液が補充されたか等を含め、解析対象の写真処理装置10の稼働履歴を詳細に判断することができる。
【0095】
また、回収した個々の補充液カートリッジ56のRFIDタグ72に書き込まれている情報は、個々の補充液カートリッジ56に封入されていた補充液が処理槽内の処理液へ補充されていた期間における写真処理装置10の稼働履歴やエラー履歴を表す情報であるので、個々の補充液カートリッジ56のRFIDタグ72に書き込まれた稼働履歴情報やエラー履歴情報と、該稼働履歴情報やエラー履歴情報に対応する期間に使用されていた補充液を、補充液カートリッジ56のRFIDタグ72から読み出したIDや補充液の製造番号等の情報に基づいて容易に対応付けることができる。
【0096】
更に、回収した個々の補充液カートリッジ56のRFIDタグ72に書き込まれていた輸送履歴情報も参照することで、製造工場で製造されてからどのような輸送履歴で輸送された補充液カートリッジ56の補充液が補充されたかも判断することができ、写真処理装置10に装填された補充液カートリッジ56に封入されていた補充液の品質も或る程度の精度で推定することができる。
【0097】
このため、解析対象の写真処理装置10が設置されている箇所にサービスマンを派遣したりすることなく、記憶装置から抽出した解析対象の写真処理装置10の稼働履歴情報(やエラー履歴情報)に基づいて、解析対象の写真処理装置10で発生した不具合の原因を高精度に解析することができ、解析結果に基づいて前記不具合を解消するための対処を正確に判断することができ、判断した正確な対処を顧客へ伝達することができる。
【0098】
また、使用済みの補充液カートリッジ56を回収することで写真処理装置10の稼働履歴情報やエラー履歴情報等を取得することができるので、稼働履歴情報等を収集するために個々の写真処理装置とメンテナンスセンタをオンラインで結ぶシステムを構築する必要もなくなり、顧客に多大な金銭的な負担を強いることもなくなる。
【0099】
なお、上記では本発明に係る記録素子として、無線により情報の読み出し及び書き込みが可能なRFIDタグを適用した例を説明したが、これに限られるものではなく、例えば磁気を利用した方式等のように、公知の方式で情報の読み出し及び書き込みが可能な種々の記録素子を適用可能である。但し、情報の読み出し及び書き込みを容易に行えるようにすることを考慮すると、RFIDタグのように非接触で情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子を用いることが好ましい。
【0100】
また、上記では本発明に係る写真処理装置として、記録すべき画像に応じて変調したレーザビームを印画紙上で走査露光させることで印画紙に画像を露光記録する露光部18を備えた写真処理装置を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば写真フィルムに光を照射し、写真フィルムを透過した光を印画紙に照射することで印画紙に画像を露光記録するタイプの露光部を備えた写真処理装置(面露光タイプのプリンタプロセッサ)に本発明を適用することも可能であることは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るカートリッジは、情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子が付加されているので、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現することができる、という優れた効果を有する。
【0102】
本発明に係る写真処理装置は、写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報を収集・記憶し、本発明に係るカートリッジが装填されている状態で、稼働履歴情報をカートリッジに付加されている記録素子に書き込むようにしたので、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現することができる、という優れた効果を有する。
【0103】
本発明に係る稼働情報収集方法は、本発明に係るカートリッジを製造し、本発明に係る写真処理装置を所持する顧客へ供給する第1ステップ、カートリッジが写真処理装置に装填され、封入されていた補充液の略全量が処理液へ補充された後に、写真処理装置から取り外されたカートリッジを回収する第2ステップ、回収したカートリッジの記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出す第3ステップを含んでいるので、写真処理装置の稼働履歴の収集を容易に実現することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る写真処理装置の概略構成図である。
【図2】写真処理装置のプロセッサ部の概略構成図である。
【図3】補充液カートリッジ及び装填部を示す斜視図である。
【図4】補充液カートリッジ開栓部の構造を示す断面図である。
【図5】RFIDタグ及びICタグヘッドの概略構成を示すブロック図である。
【図6】写真処理装置の電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】補充液カートリッジの製造から使用済み補充液カートリッジの回収迄の流れを示す概略図である。
【図8】カートリッジ装填時処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】情報書込処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 写真処理装置
12 印画紙
20 本体制御部
50 現像補充槽
52 漂白定着補充槽
56 補充液カートリッジ
58 カートリッジ装填部
60 開栓ノズル
72 RFIDタグ
86 ICタグヘッド
94 ICタグ制御部
98 記憶部

Claims (9)

  1. 画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置に装填可能で、前記処理槽内に貯留されている処理液に補充するための補充液が封入されたカートリッジであって、情報の読み出し及び書き込みが可能な記録素子が付加されていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記記録素子は、無線による情報の読み出し及び書き込みが可能なRFIDタグであることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  3. 前記記録素子には、前記補充液を補充する処理液による処理の処方名、補充液の製造番号、前記カートリッジの出荷日、仕向地、補充液又はカートリッジ全体の重量、補充液の有効年月日の少なくとも1つを含む所定の情報が予め書き込まれていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  4. 前記カートリッジは、前記写真処理装置のカートリッジ装填部に形成されたカートリッジの位置決めのための凸部又は凹部に対応して、前記カートリッジ装填部の凸部又は凹部と嵌り合う凹部又は凸部から成る位置決め部が形成された形状とされており、前記記録素子は前記位置決め部に付加されていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のカートリッジが装填可能で、画像が記録された記録材料を処理槽内に貯留されている処理液に浸漬して処理する写真処理装置であって、
    該写真処理装置の稼働履歴を表す稼働履歴情報を収集する収集手段と、
    前記収集手段によって収集された稼働履歴情報を記憶する記憶手段と、
    請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のカートリッジが装填されている状態で、前記記憶手段に記憶されている稼働履歴情報を前記カートリッジに付加されている記録素子に書き込む書込手段と、
    を備えたことを特徴とする写真処理装置。
  6. 前記書込手段は、前記稼働履歴情報として、単位期間当たりの前記写真処理装置の処理量、処理液への補充液の補充量、処理液の温度、処理液への加水量、処理液の液成分濃度の少なくとも1つを含む情報を書き込むことを特徴とする請求項5記載の写真処理装置。
  7. 前記カートリッジは、前記カートリッジに封入されていた補充液の略全量が処理液に補充される迄前記写真処理装置への装填が継続され、前記書込手段は、前記カートリッジに封入されていた補充液の処理液への補充が開始されてから、その略全量が処理液に補充される迄の期間の稼働履歴を表す稼働履歴情報を前記カートリッジに書き込むことを特徴とする請求項5記載の写真処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のカートリッジを製造し、請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の写真処理装置を所持する顧客へ供給する第1ステップ、
    前記カートリッジが前記写真処理装置に装填され、前記カートリッジに封入されていた補充液の略全量が前記写真処理装置の処理槽内に貯留されている処理液へ補充された後に、前記写真処理装置から取り外された前記カートリッジを回収する第2ステップ、
    回収した前記カートリッジに付加された記録素子に書き込まれている稼働履歴情報を読み出す第3ステップ
    を含む稼働情報収集方法。
  9. 前記第1ステップにおいて、製造したカートリッジを出荷してから該カートリッジが前記顧客へ届く迄の輸送経路の途中で、前記カートリッジに付加されている記録素子に、前記カートリッジの輸送履歴を表す輸送履歴情報を書き込み、
    前記第3ステップにおいて、前記記録素子に書き込んだ輸送履歴情報も読み出す
    ことを特徴とする請求項8記載の稼働情報収集方法。
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