JP2004219387A - 通信装置及び車両用運転補助装置 - Google Patents

通信装置及び車両用運転補助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004219387A
JP2004219387A JP2003010119A JP2003010119A JP2004219387A JP 2004219387 A JP2004219387 A JP 2004219387A JP 2003010119 A JP2003010119 A JP 2003010119A JP 2003010119 A JP2003010119 A JP 2003010119A JP 2004219387 A JP2004219387 A JP 2004219387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
communication device
position information
communication
driving assistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003010119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714328B2 (ja
Inventor
Yoshio Mukoyama
良雄 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003010119A priority Critical patent/JP3714328B2/ja
Publication of JP2004219387A publication Critical patent/JP2004219387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3714328B2 publication Critical patent/JP3714328B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

【課題】位置情報を発信する通信装置を携帯する歩行者等が車両等の乗り物に乗った場合又は該通信装置を単体で放置した場合に、該通信装置からの位置情報の発信を停止する/させる通信装置及び車両用運転補助装置を提供すること。
【解決手段】移動体によって携帯され、移動体間通信を利用して自移動体の位置情報を発信する通信装置において、該通信装置に物理的に作用する外力を検出し、該外力が検出状態から非検出状態へ移行したと判断された場合に、上記自移動体位置情報の発信を停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、歩行者、自転車(で移動する人)、車椅子(で移動する人)などの移動体(以下、総称的に「歩行者等」と呼ぶ)によって携帯され、自移動体の位置情報を発信する通信装置、及び、該位置情報を受信して該移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置に係り、特に、通信装置を携帯する歩行者等が車両等の乗り物に乗った場合又は該通信装置を単体で放置した場合に、該通信装置からの位置情報の発信を停止する/させる通信装置及び車両用運転補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両と歩行者等との衝突を回避するために、歩行者等が何らかの情報(例えば、位置情報など)を発信する通信装置(又は発信機)を携帯し、車両側で該情報を受信し、該歩行者等の存在や位置を検出・認識するシステムが知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−306995号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平11−232411号公報
【0005】
【特許文献3】
特開平2−298883号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の歩行者等用の通信装置には、位置情報の発信を適宜停止する機能が具備されておらず、電源が入っている間は位置情報を発信し続けると考えられる。したがって、場合によっては不要な位置情報の発信が為され、車両側での交錯可能性判断の精度を落とす場合が生じる。
【0007】
具体的には、歩行者が(運転者であるか乗客であるかを問わず)乗用車・バス・列車などのより高速に移動し得る他の移動体に乗車・搭乗した場合に、該歩行者が携帯する通信装置が位置情報を発信し続ければ、これを受信した周辺の車両は該歩行者が自動車や列車並みの速度で移動していると認識してしまう。
【0008】
また、この通信装置が落とされ、路上に放置された場合、その場所が無人であっても、周辺の車両は常にそこに歩行者が存在すると認識してしまう。特に、例えば落とした場所が交差点の中であれば、該交差点に進入しようとする車両が交錯可能性判断に基づいて減速又は停止し、不要な渋滞や交通の混乱を招きかねない。
【0009】
このように、別途自車両の位置情報を発信している車両に歩行者等が乗り込んだ場合や、位置情報を発信する通信装置を該歩行者等から離して放置した場合、該通信装置から発せられる位置情報は、それを受信し利用する車両側から見れば、歩行者等との交錯可能性を判断するのに不要であるだけでなく、有害ともなり得るものである。
【0010】
上記2つの具体的場面のうち前者の場合、歩行者自身が乗車の際に通信装置の電源をオフにすることも考えられる(例えば、上記特許文献3の第3頁右下欄第14行目〜第4頁左上欄第2行目参照。)。しかしながら、その実行がユーザに委ねられているのであれば、確実性が乏しいシステムと言わざるを得ない。特に、(このような通信装置を特に携帯してもらいたい人であるはずの)幼児や老人の場合、そもそも電源をオフにする操作自体が困難である場合もあり得る。また、このような通信装置が携帯品の中に埋め込まれる場合(例えば、上記特許文献2の段落[0009]参照。)、歩行者が操作し易い電源オン/オフ・スイッチを設けること自体が難しい場合もあり得る。
【0011】
このように、従来の歩行者等用の通信装置には、位置情報の発信が他の移動体(特に車両)の交錯可能性判断にとって不要な場合或いは妨害となり得る場合に、自律的に発信を停止する機能が備わっていなかった。
【0012】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、位置情報を発信する通信装置を携帯する歩行者等が車両等の乗り物に乗った場合又は該通信装置を単体で放置した場合に、該通信装置からの位置情報の発信を停止する/させる通信装置及び車両用運転補助装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、移動体によって携帯され、移動体間通信を利用して自移動体の位置情報を発信する通信装置であって、該通信装置に物理的に作用する外力を検出し、該外力が検出状態から非検出状態へ移行したと判断された場合に、上記自移動体位置情報の発信を停止することを特徴とする通信装置である。
【0014】
この態様に係る通信装置は、例えば、歩行者等によって携帯され、移動体間通信により現在位置を発信することによって、車両等の他の移動体に自移動体(歩行者等)の存在・位置を認識・検出させる発信機である。
【0015】
また、この通信装置は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などのモバイル機器に内蔵又は一体化されていてもよく、歩行者等が移動中に身に付けている物に埋め込まれるなどの方法で携帯されてもよい。また、この通信装置は、受信機能を具備していてもよい。
【0016】
また、この態様において、通信装置に物理的に作用する外力とは、例えば、振動や荷重など(の伝達)である。この外力の検出は、この通信装置を携帯する移動体(例えば歩行者等)が移動中であるか否かを判断することを目的とする。
【0017】
さらに、この態様において、検出状態とは検出された外力の大きさが所定の閾値以上の場合を指し、非検出状態とは該閾値未満(零を含む)の場合を指すものとする。
【0018】
この態様によれば、この通信装置を携帯する移動体(例えば歩行者等)が、例えば、移動を停止したり、該通信装置を単体で放置したりした場合などに、該通信装置から位置情報が発信されなくなるため、移動体間通信において不要な位置情報が送受信されるのを回避できる。
【0019】
なお、この態様において、一時的な移動の停止と比較的長い時間の移動の停止(又は、単体での放置)とを区別するために、外力が検出状態から非検出状態へと移行した後、直ちに自移動体位置情報の発信を停止せず、移行後所定時間が経過しても検出状態に移行しない場合に初めて発信を停止するようにしてもよい。換言すれば、外力が検出状態から非検出状態へと移行した後、所定時間内に再度検出状態に戻った場合には、自移動体位置情報の発信を停止しないようにしてもよい。
【0020】
本発明の第2の態様は、移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、自車両と共に移動する他の移動体を検出した場合、該他の移動体の位置情報を発信する通信装置の位置情報発信機能を通信操作により停止させることを特徴とする車両用運転補助装置である。
【0021】
また、本発明の第3の態様は、移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、自車両と共に移動する他の移動体を検出した場合、該他の移動体を識別するための識別情報を上記移動体間通信を利用して発信することを特徴とする車両用運転補助装置である。
【0022】
これらの態様において、自車両と共に移動する他の移動体とは、例えば、自車両に乗っている(通常であれば歩行者である)人、などを指す。このような自車両と共に移動する他の移動体は、例えば、移動体間通信によって得られた他の移動体の位置情報から該他の移動体の移動軌跡を算出し、自車両の位置情報から算出した自車両の移動軌跡と略一致する軌跡を有する他の移動体として検出される。
【0023】
この第2の態様によれば、自車両と共に移動する移動体からは位置情報が発信されなくなるため、周辺の移動体は該自車両が発信する位置情報だけを聞けばよく、移動体間通信において不要な(或いは有害な)位置情報が送受信されるのを回避できる。具体的には、例えば、歩行者がバスや乗用車などに乗った場合に、歩行者が自動車並みの速度で移動していることを示す情報が発信されることが防止される。
【0024】
また、第3の態様によれば、周辺の移動体は、上記自車両と共に移動する移動体の識別情報を移動体間通信を利用して受信でき、交錯可能性判断の際、該移動体から発信された位置情報を予め処理の対象外とすることができるため、各移動体において不要な又は誤った交錯可能性判断が為されることを回避できる。
【0025】
なお、上記第2及び第3の態様において、自車両と共に移動する他の移動体を検出する際、自車両の移動軌跡と、他の移動体の移動軌跡とに加えて、自車両に備えられた自車両領域(例えば車室内)を撮像可能な撮像手段によって得られた画像情報、又は該他の移動体を識別するための識別情報をも加味すれば、例えば、該他の移動体がバスである自車両に搭乗している乗客(歩行者)であること、などをより確実に判別できるため、検出精度が向上する。
【0026】
さらに、本発明の第4の態様は、移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、自車両に備えられた自車両前方を撮像可能な撮像手段によって得られた画像情報と、上記移動体間通信によって得られた他の移動体の位置情報とに基づいて、自車両前方に、該他の移動体の位置情報を発信する通信装置が該他の移動体から離れて単独で存在することが検出された場合、該他の移動体を識別するための識別情報を上記移動体間通信を利用して発信することを特徴とする車両用運転補助装置である。
【0027】
この態様によれば、例えば、路上に放置された通信装置から移動体位置情報が発信され続けている場合であっても、周辺の移動体は移動体間通信を通じて該通信装置(を携帯する移動体)の識別情報を受信でき、交錯可能性判断の際、該移動体位置情報を予め処理の対象外とすることができるため、各移動体において不要な又は誤った交錯可能性判断が為されることを回避できる。具体的には、例えば、交錯可能性判断に基づく衝突防止システムの作動により、交差点の中で落とされ単体で放置された通信装置に向けて、該交差点に進入する車両に強制的に急制動が掛けられる、などの事態を回避できる。
【0028】
なお、上記第2〜第4の態様に係る車両用運転補助装置は、従来の歩行者用の通信装置と組み合わせても、処理対象外とすべき通信装置(の識別情報)を周辺の移動体へ伝達することによって、各移動体において不要な又は誤った交錯可能性判断が為されないようにすることが可能であるが、電波利用効率及び各移動体での処理負荷の観点から不要な送受信を減らすために、上記第1の態様に係る通信装置と組み合わせ、何らかの不具合により歩行者等によって携帯された通信装置が自律的に位置情報の発信を停止できなかった場合のバックアップシステムとして用いられることがより好ましい。
【0029】
また、上記いずれの態様においても、移動体間通信における各情報発信は、ユニキャストで行われてもよく、マルチキャストで行われてもよく、或いは、ブロードキャストで行われてもよい。情報を幅広く伝達する観点からは、ブロードキャストが最も好ましいと考えられる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、本発明においては、前述のように、歩行者等が、少なくとも位置情報を発信する通信装置を携帯し、車両が、少なくとも自車両の位置情報を発信すると共に、歩行者等及び他の車両から受信した位置情報に基づいて周辺の移動体との交錯可能性を判断する運転補助装置を備える、ものとする。
【0031】
まず、図1を用いて、歩行者等によって携帯され、少なくとも位置情報を発信する通信装置について説明する。図1は、歩行者等によって携帯されることが意図された(携帯の態様については後述する)本実施形態に係る通信装置100の機能ブロック図である。
【0032】
通信装置100は、該装置を携帯する歩行者等の移動体の現在位置を検出する現在位置検出部101を有する。この現在位置検出部101による現在位置の検出は任意の検出方法を採ることができる。例えば、現在位置検出部101が、GPS(Global Positioning System;全地球測位システム)受信機(図示せず)を備えるようにし、これにより現在位置が検出されるようにしてもよい。
【0033】
通信装置100は、更に、位置情報格納部102、通信部103、及びアンテナ104を有する。位置情報格納部102は、現在位置検出部101によって検出された現在位置を示す位置情報を例えば一時的に格納する。位置情報格納部102が現在位置の変化を検出し、位置情報格納部102には常に最新の位置情報が格納されていることが好ましい。
【0034】
この格納された位置情報は、通信部103によって、アンテナ104(内蔵式でも、外部式でも、任意の形式・形状でよい)を介して、移動体間(無線)通信として発信される。本実施形態において、この位置情報発信は、なるべく多くの周辺移動体への情報伝達を図る観点からブロードキャストで行われるが、ユニキャスト若しくはマルチキャストで特定の通信相手先へのみ送信することも可能である。
【0035】
また、この位置情報発信は、任意のタイミングで行われ得るが、この通信装置100を携帯する歩行者等の周辺車両が該歩行者等との交錯可能性を適宜判断できるようにする観点からは、現在位置検出部101によって随時更新された位置情報が所定の頻度で定期的に発信されることが好ましい。
【0036】
また、この位置情報と共に、この通信装置100を識別することができる固有の識別情報も発信されることが好ましい。この識別情報は、位置情報と組み合わせられて一度に発信されてもよく、位置情報とは別個のデータとして異なるタイミングで発信されてもよい。
【0037】
ここで、該識別情報は、例えば、歩行者、自転車、車椅子、乗用車、バスなどあらゆる移動体種類にわたって個別に割り当てられたIDでもよく、移動体種類を表すコードと各移動体種類内でのIDとの組み合わせでもよい。また、該識別情報は、位置情報の発信が停止されると同様に発信停止となるものとする。
【0038】
通信装置100は、更に、電源制御部105を有する。この電源制御部105は、バッテリ106を有し、後述する内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110からの入力をトリガとし、位置情報格納部102への電力供給のオン/オフを制御することによって、実質的に上記位置情報の送信/非送信の切替制御を行う。詳しくは後述する。
【0039】
ここで、電源制御部105は、後述する内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110がすべてオフとなってから位置情報の発信を停止させるまでに猶予時間を設けるためのタイマ107を有することが好ましい。詳しくは後述する。
【0040】
通信装置100は、更に、手動スイッチ(SW)108を有する。この手動スイッチ108は、この通信装置100の主電源入/切スイッチとなるユーザ・インターフェースである。通信装置100が携帯電話やPDAなどのモバイル機器に内蔵又は一体化される場合、この手動スイッチは該モバイル機器の主電源スイッチによって兼用されてもよい。すなわち、モバイル機器の電源の入/切と通信装置100の電源の入/切を連動させてもよい。
【0041】
通信装置100は、更に、内蔵スイッチ(SW)109及び/又はリモート・スイッチ(SW)110を有する。リモート・スイッチ110は、通信装置100とワイヤで接続され、該通信装置100から離れたところに配置される。これらスイッチ109及び110は、いずれか一方のみが備えられてもよく、両方が備えられてもよい。これらスイッチ109及び110は、この通信装置100に直接的又は間接的に加えられた外力を検出することによって、この通信装置100を携帯する歩行者等が移動を停止したこと又はこの通信装置100を単体で(すなわち、該歩行者等から離れて)放置したことを検出することを目的とする。
【0042】
そこで、内蔵スイッチ109は、例えば、圧力検知スイッチ(例えば、歪ゲージ、感圧スイッチ、など)、振動検知スイッチ、などであり、リモート・スイッチ110は、例えば、圧力検知スイッチ、振動検知スイッチ、メカニカル・スイッチ、などである。スイッチ109及び110は、それぞれ、上記例のいずれか1つでもよく、2種類以上の組み合わせでもよい。
【0043】
内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110が当該通信装置100を携帯する歩行者等が移動中であることを検知し(オン状態)、その旨を電源制御部105に伝達している間、電源制御部105は位置情報格納部102へ電力を供給し、位置情報の定期的な発信を継続させる。他方、内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110が当該通信装置100を携帯する歩行者等が移動を停止したこと又は当該通信装置100を単体で放置したことを検知し(オフ状態)、その旨を電源制御部105に伝達すると、電源制御部105は位置情報格納部102への電力供給を停止し、位置情報の発信を停止させる。詳しくは後述する。
【0044】
次いで、通信装置100が歩行者等によってどのように携帯されるか(携帯の態様)、及びその際の内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110の構成及び動作について、図2〜5を用いて説明する。
【0045】
通信装置100の態様としては、1)歩行者等の靴底に挿入又は貼付される態様(体重検知型)、2)腕時計、リストバンド、ウエストベルト、ペンダントなど人の身体に密着・接着するものに組み込まれる態様(歩行動作(振動)検知型)、3)キーホルダ型、携帯タグ型、ポケットベル型などである態様(単体型)、4)携帯電話、PDAなどのポータブル機器と一体化された(内蔵された)態様(受信機能具備型)、などが考えられる。以下、1)〜4)の各態様について順に説明する。
【0046】
まず、1)体重検知型の場合、通信装置100は、例えば、図2(a)に示すような薄く小型のメモリ・カード状やシート・フィルム状などの形状が考えられる。靴底の横から挿入する例を図2(b)に、靴底の後ろから挿入する例を部2(c)にそれぞれ示す。
【0047】
また、1)体重検知型の場合、通信装置100は、内蔵スイッチ109として、少なくとも圧力検知スイッチを有する。前述のように、内蔵スイッチ109は、この通信装置100を携帯する歩行者等が移動中であるか否かを検知するためのスイッチである。そこで、例えば、通信装置100が歩行者の靴底に挿入される場合、歩行中であれば、靴底に掛かる荷重により圧力検知スイッチがオンとなり(例えば、図3(a)参照)、電源制御部105は位置情報格納部102へ電力を供給するため、位置情報格納部102に格納された最新の位置情報が定期的にブロードキャストされる。
【0048】
他方、該歩行者が何らかの椅子に座るなどして移動を停止した場合(乗用車、バス、列車などに乗車した場合も含む)、靴底への荷重が減少し、圧力検知スイッチがオフとなり(例えば、図3(b)参照)、位置情報の定期的な発信が停止される(逆に言えば、座っている状態でも靴底に掛かるであろう程度の荷重では位置情報が発信されないように閾値を設定しておく)。
【0049】
このように、1)体重検知型の場合、人が靴を履き、起立した状態(重力増)となる(歩行中や屈み込む場合なども含む)と位置情報が発信され、車両や列車などの椅子などに座ると発信されなくなる。また、学校や病院などで靴を脱いで上がる建物等に上がった場合にも、靴底へ荷重が掛からなくなり、位置情報は発信されない。
【0050】
また、人が自転車を運転している時にも、ペダルを踏み込む際に荷重が検知され、位置情報が発信される。ここで、タイマ107を用いて、下り坂において、運転者がペダルから足を離すかほとんど荷重を掛けない場合であっても、所定の期間は位置情報が発信され続けるようにすることも可能である。
【0051】
また、この1)体重検知型の場合、靴底だけでなく、車椅子のシート下や自転車のサドル下に通信装置100が配置されてもよい。車椅子のシート下の場合、上述の靴底の場合と異なり、人が座っていれば位置情報が発信され(例えば、図3(c)参照)、座っていない時には位置情報が発信されない。同じく、自転車のサドル下の場合も、人が座っていない時には運転中でないと判断され、位置情報は発信されず(例えば、図3(d)参照)、座っている時には位置情報が発信される(例えば、図3(e)参照)。
【0052】
このように、1)体重検知型の場合、人が全く意識することなく、歩行者用の通信装置の位置情報の発信を開始/停止することができる。
【0053】
なお、上にいくつか例を挙げた1)体重検知型の場合、人の歩行、車椅子による移動、及び自転車による移動には何らかの振動が伴うと考えられるため、圧力検知スイッチに加えて又は代えて振動検知スイッチを内蔵スイッチ109としてもよい。この場合であっても、歩行者が車両等に乗って座席に座ったり、建物等に入って靴を脱いだりした場合には位置情報の発信を停止させることができる。
【0054】
また、上記1)体重検知型の場合、圧力検知スイッチ及び/又は振動検知スイッチは、上述のように内蔵スイッチ109として用いられることに加えて又は代えて、通信装置100とワイヤで接続され、通信装置100から離れたところに配置されたリモート・スイッチ110として用いられてもよい。靴、自転車、或いは車椅子の構造上、圧力検知スイッチ及び/又は振動検知スイッチと通信装置100本体とを異なる場所に配置したい場合に有効である。
【0055】
次いで、2)歩行動作(振動)検知型、3)単体型、及び4)受信機能具備型について説明する。これらはいずれも、基本的に、内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110として振動検知スイッチを有し、歩行者等の移動を振動で検知する。腕時計に埋め込まれた例については図4(a)に、ベルトに取り付けた例については図4(b)に、単体でキーホルダ状とされた例について図4(c)をそれぞれ示す。例えば、腕時計やベルトのように身に付けるのに留め具(バックル)を要するものについては、このバックルの物理的接触を利用してメカニカル・スイッチをリモート・スイッチ110として設けてもよい(例えば、図4(a)及び(c)参照)。
【0056】
ベルト、キーホルダ、及び腕時計に内蔵スイッチ109として振動検出スイッチを備えた通信装置100が組み込まれている場合、人が歩行すると位置情報が発信され(例えば、図5(a)参照)、移動を停止するか単体で放置されると位置情報が発信されなくなる。また、リモート・スイッチ110として腕時計のバックルにメカニカル・スイッチが設けられる場合、腕時計を締めれば位置情報が発信され(例えば、図5(b)参照)、外すと発信が停止する(例えば、図5(c)参照)。
【0057】
通信装置100が腕時計に組み込まれる場合、内蔵スイッチ109として振動検知スイッチを備え、リモート・スイッチ110としてバックルにメカニカル・スイッチを備え、例外的に両者をAND判断とすることにより、バックルが締められた状態で放置された場合であっても内蔵スイッチ109により位置情報の発信を停止させることができる。
【0058】
これら2)〜4)の各態様でも、タイマ107を用い、振動が検知されなくなってから(又は、メカニカル・スイッチがオフになってから)しばらくの間は位置情報を発信し続けるように設定することも可能である。
【0059】
また、4)受信機能具備型の場合、内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110によるオン/オフ以外に、制御信号を受信することにより、通信操作で遠隔的に位置情報の発信が停止され得る。詳しくは後述する。
【0060】
また、上記1)〜4)のいずれの態様においても、通信装置100は、各物品(靴、ベルト、腕時計、携帯電話など)に取り付けられる際、予め設けられたスロット等に挿入されるなど着脱可能に組み込まれてもよく、該物品製造段階で予め埋め込まれてもよい。特に、取り付け先がモバイル機器の場合、通信装置100がメモリ・カード状であり、ユーザが所有するすべてのモバイル機器に共通して使えるものであると有用である。
【0061】
また、上記1)〜4)のいずれの態様においても、バッテリ106としては、ボタン型電池や内蔵充電池などが考えられる。また、1)〜4)のいずれの態様においても、バッテリに残量があることを外部から確認できるように、動作中に点灯又は点滅するインジケータ等が備えられてもよい。
【0062】
また、上記1)〜4)のいずれの態様においても、例えば交換用バッテリ部にディップスイッチなどを設けることによって、内蔵スイッチ109の種類やタイマ時間(位置情報発信を停止させる猶予時間)を好みに合わせてプリセットできるようにしてもよい。
【0063】
このように、上記1)〜4)のいずれの態様においても、本実施形態に係る通信装置100は、該装置に直接的に又は間接的に及ぼされる荷重や振動などの外力を検出することによって、該装置を携帯する歩行者等が移動中か移動を停止しているかを検出することができ、周辺移動体(特に車両)にとって不要な(或いは有害な)位置情報発信が為されることを回避できる。
【0064】
次いで、本実施形態に係る通信装置100の動作について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る通信装置100の処理の流れを示すフローチャートである。
【0065】
まず、通信装置100は、手動スイッチがオンとされるのを待機する(S601)。ユーザによって手動スイッチが入れられると(S601の「YES」)、電源制御部105のみ電源が入り、スタンバイ状態となる(S602)。
【0066】
次いで、内蔵スイッチ109又はリモート・スイッチ110のいずれかがオンとなるのを、すなわち荷重や振動などの外力が検出されるのを待機する(S603)。外力が検出され、この通信装置100を携帯している人が移動中であると判断されると(S603の「YES」)、通信装置100全体に電源が入り(S604)、現在位置検出部101によって検出されたこの通信装置100の現在位置が位置情報としてブロードキャストで発信される(S605)。外力検出の有無はその後も監視され(S606)、外力が検出されている間は(S606の「YES」)位置情報を更新しながらこのブロードキャスト(S605)が続けられる。
【0067】
位置情報の発信を開始した後、外力が検出されなくなった場合(S606の「NO」)、この通信装置100がタイマ107を具備していれば(S607の「YES」)、タイマ107は予め任意にプリセットされた時間についてタイマカウントを開始する(S608)。
【0068】
このタイマカウント中も外力検出の有無は監視され(S609)、カウントが終了する前(S611の「NO」)に再び外力が検出された場合(S609の「YES」)は、ごく短い移動の一時停止であったものと判断し、タイマ値をクリアして(S610)、そのまま位置情報の更新・発信を続ける(S605)。
【0069】
他方、タイマカウントが終了するまでに再度外力が検出されることがなかった場合(S609の「NO」で、S611の「YES」)、電源制御部105は位置情報格納部102への電力供給を停止し、この通信装置100からの位置情報のブロードキャストを停止する(S612)。同時に、電源制御部105以外の構成要素の電源がオフとされ、タイマ値もクリアされる(S612)。
【0070】
ここで、主電源スイッチである手動スイッチ108がオフにされなければ(S613)、再びスタンバイ状態(S603)に戻る。そこで、外力が再度検出され(S603の「YES」)、移動が再開されたと判断すれば、位置情報の発信を再開する(S605)。
【0071】
なお、上記フローのいずれの段階においても、ユーザによって手動スイッチ108がオフにされた場合(図示せず)は、帰宅などの理由により通信装置100の使用を終えたものとして直ちにすべての処理が終了する。
【0072】
このように、本実施形態に係る通信装置によれば、該通信装置を携帯する歩行者等が移動を停止した場合或いは該通信装置を単体で放置した場合に、自律的且つ自動的に位置情報の発信を停止するため、該通信装置を携帯する歩行者等が何ら操作する必要なく、周辺移動体にとって不要な又は有害となり得る位置情報の発信が防止される。
【0073】
次に、本実施形態に係る移動体間通信において、車両側に設けられる運転補助装置の機能について説明する。既述のように、この運転補助装置は、周辺の車両や歩行者等の他の移動体から発信された位置情報を受信して周辺の移動体との交錯可能性を判断するものであり、例えば、衝突防止システムなどの情報提供サービスに用いられるものである。
【0074】
なお、本実施形態に係るこの運転補助装置は、車両側において、歩行者等から発信された位置情報のうち不要なものや交錯可能性判定の精度を劣化させ得るものについて検出し、それらを交錯可能性判定の対象から除外するものである。したがって、従来通り常に位置情報を発信し続ける通信装置(又は発信機)と組み合わせても交錯可能性判定の精度を良好に保つことができるものである。
【0075】
しかしながら、電波利用効率や各車両での処理負荷を考えると、そもそも歩行者用の通信装置から不要な位置情報が発信されない方が好ましい態様と言える。したがって、本実施形態に係る運転補助装置は、上述の本実施形態に係る通信装置100と組み合わせて用い、通信装置100が何らかの不具合で位置情報の発信を停止できなかった場合にも交錯可能性判断の精度を良好に保つためのバックアップシステムとして用いられることが好ましいと言える。
【0076】
まず、図7を用いて、本実施形態に係る運転補助装置の構成について説明する。図7は、本実施形態に係る運転補助装置100の機能ブロック図である。
【0077】
本実施形態に係る運転補助装置700は、車両組立時にその一部として組み付けられてもよく、車両組立完成後に後付けされてもよい。また、車両に対して着脱可能に取り付けられてもよい。
【0078】
運転補助装置700は、自車両の現在位置を検出する自車両位置検出部701を有する。自車両位置検出部701によって検出された現在位置は、位置情報として通信部702によってアンテナ703を介して発信される。この発信は、ユニキャストで行われてもよく、マルチキャストで行われてもよく、或いは、ブロードキャストで行われてもよい。自車両の状況を周辺の移動体に幅広く提供する観点から、ブロードキャストが特に好ましい。また、位置情報以外の自車両情報(例えば、該自車両を識別するための識別情報)などが位置情報と共に発信されてもよい。
【0079】
前述のように、運転補助装置700は、周辺の移動体との交錯可能性を判断する機能を有するため、アンテナ703及び通信部702を介して受信された周辺移動体の位置情報に基づいて交錯可能性を判断する交錯可能性判断部を当然有するが、ここでは図示及び説明を省略する。
【0080】
運転補助装置700は、更に、除外対象判定部704を有する。この除外対象判定部704は、交錯可能性判断の際に不要な又は有害となり得る位置情報を発信し続けている歩行者等用の通信装置(具体例は既述)が存在するか否かを判定する(判定手法は後述)。
【0081】
判定の結果、交錯可能性判断の際に処理に含めない方が良いと判断された位置情報について、除外対象判定部704は図示しない交錯可能性判断部へ伝達する。これにより、自車両において、不要な又は誤った交錯可能性判断が為されることが防止される。
【0082】
このような通信装置から該通信装置のIDなどの識別情報も受信される場合、除外対象判定部704は、この識別情報を交錯可能性判断から除外すべき通信装置として例えばブロードキャストで発信し、周辺の移動体(特に車両)に伝達する。これにより、周辺の車両も、該識別情報に基づいて除外対象とすべき通信装置からの位置情報を無視又は破棄できるため、不要な又は誤った交錯可能性判断を行わずに済む。
【0083】
運転補助装置700は、更に、車室内アンテナ705、車室内カメラ706、及び自車両前方カメラ707を有することが好ましい。車室内アンテナ705は、自車両に乗車した歩行者等の携帯する通信装置から発信される位置情報を検出するためのものであり、例えば、指向性アンテナによって、或いは、ごく短いレンジを有する小型のアンテナを複数個車室内に設置することによって、実現される。
【0084】
また、車室内カメラ706は、車室内を撮像することが可能なカメラであり、自車両内に存在する(携帯している歩行者等が自車両に乗車している)通信装置を検出するためのものである。
【0085】
さらに、自車両前方カメラ707は、自車両前方を撮像することが可能なカメラであり、自車両前方に単体で放置された通信装置を検出するためのものである。なお、路上等に単体で放置された通信装置を検出する観点からは、車室外を撮像するカメラの設置方向は自車両前方だけに限られないが、自車両との交錯可能性を判断する観点からは、自車両前方方向に向けて設置するのが最も有用であると考えられる。
【0086】
次いで、本実施形態に係る運転補助装置700の動作について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る通信装置700の処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
まず、例えば運転者による電源オンやエンジン始動によって運転補助装置700が自車両の位置情報の発信を開始し、移動体間通信を稼動させると(S801)、歩行者等からの位置情報を待機する(S802)。
【0088】
歩行者等から位置情報が受信されると(S802の「YES」)、しばらくの間位置情報を監視し、該歩行者等の位置情報の推移(すなわち、該歩行者等の移動軌跡)と自車両の移動軌跡とを比較する(S803)。
【0089】
ここで、両者の移動軌跡が略一致した場合、その歩行者等は自車両と共に(通常は自車両に乗車して)移動していると判断することができる。この判断の精度(確実性)を上げるため、例えば、ア)その歩行者等の位置情報と共に受信された識別情報に基づいて発信元が(車両に乗車可能な)歩行者等であることを確認したり、イ)その位置情報を車室内アンテナ705でも受信できることを確認したり、ウ)車室内カメラ706によって自車両内に歩行者等が存在することを確認したりすることが好ましい。これらア)〜ウ)の確認作業は、いずれか1つのみが行われてもよく、2以上が並行して行われてもよい。
【0090】
他方、歩行者等が自車両に乗車しておらず(S804の「NO」)、また、移動軌跡の比較(S803)によって、歩行者等の移動軌跡が完全に又は略静止しており、自車両と発信元歩行者等との間隔が徐々に縮まっていると判断された場合(S805の「YES」)、自車両前方カメラ707を用いて、その発信元である通信装置が単体で路上等に放置されているものであるか否か、換言すれば該通信装置を携帯する歩行者等の存在が認められるか否か、を確認する(S806)。
【0091】
発信元の歩行者等が自車両に乗車していると判明した場合(S804の「YES」)、又は、発信元の通信装置が自車両前方に単体で放置されていると判明した場合(S806の「YES」)、上述のように、自車両においてその歩行者等の通信装置から発信される位置情報を無視又は破棄するように設定すると共に、該通信装置の識別情報を例えばブロードキャストで発信し(S807)、周辺の車両にも無視又は破棄すべきである旨伝達する(ここでは、発信元通信装置に固有の識別情報(ID)が位置情報と共に受信されたことを前提とする)。
【0092】
識別情報発信(S807)後、例えば運転者による電源オフやエンジン停止などにより移動体間通信が終了しなければ(S808の「YES」)、再び歩行者等からの受信を待機するサーチ状態(S802)へ戻る。
【0093】
このように、本実施形態に係る運転補助装置によれば、位置情報を発信している通信装置を携帯した歩行者等が自車両に乗車した場合や、該通信装置を単体で放置した場合に、自車両及び周辺車両における交錯可能性判断の過程において、該歩行者等が(自)車両と同様の速度で移動しているという認識や、無人の場所(通信装置が放置された場所)に歩行者等が存在するという認識が為されてしまうことが回避される。
【0094】
したがって、本実施形態に係る通信装置と運転補助装置とを組み合わせて用いれば、通信装置を携帯する歩行者等が移動を停止したり、該通信装置を単体で放置したりした場合には、位置情報の発信が停止されると共に、何らかの不具合によりこのような場合にも位置情報が発信されてしまった場合であっても、運転補助装置はその位置情報を無視して交錯可能性判断を行うことができるため、ユーザが何ら意識することなく、自動的に、移動体間通信を利用した交錯可能性判断の精度を向上させることができる。
【0095】
なお、本実施形態に係る運転補助装置が備えられる車両は、内部の電波を外部へ漏れにくくする電波吸収体である外板・ガラスなどから成る電波シールド車両ボディを採用してもよい。この場合、車室内アンテナ705で位置情報が受信されれば即座に発信元の通信装置は自車両内に存在する(該通信装置を携帯している歩行者等が自車両に乗車している)と判断することができる。また、この場合、車両に乗車した歩行者等の位置情報が車両外部に漏れないため、周辺の車両が該位置情報を受信してしまうこともない。
【0096】
このような電波シールド・ボディは、例えば、通信装置100が前述の靴底に組み込まれるタイプに限定されるならば、車両ボディのフロア部分だけでもよく、或いは、車両乗員の足を包むように電波シールドするボックス型のフットレスト等が車室内に設けられてもよい。
【0097】
また、上記実施形態において、通信装置100が携帯電話などのデータ送受信可能なモバイル機器に内蔵又は一体化されている場合、或いは、通信装置100が受信機能をも備える場合、運転補助装置700は、図8のS807において、検出した通信装置100の識別情報をブロードキャストする代わりに、通信操作により、該通信装置100の電源をオフ、或いは位置情報発信機能のみをオフとしてもよい。
【0098】
この通信操作による電源オフ又は位置情報発信機能オフは、例えば携帯電話サービス事業者などのセンタによって行われてもよい。この場合、図8のS807において、運転補助装置700は、検出した通信装置100の識別情報を該センタへユニキャストで送信する。
【0099】
また、上記実施形態に係る移動体間通信は、その一部を路車間通信で置き換えることも可能である。
【0100】
また、上記実施形態において、通信装置100を携帯する歩行者等が自己の意思による安全確保が難しいと思われる方(例えば、幼児や、痴呆性の症状が見受けられるお年寄りの方など)の場合、タイマ時間をかなりの長時間又は無限大(常時発信)にする、前述のプリセットするための手段(例えばディップスイッチなど)を本人が操作できないように設ける、或いは、予めフラッシュROMなどに記録させておいて通信装置100を操作するだけでは設定を変更できなくする、などの措置が必要になると考えられる。
【0101】
また、上記実施形態においては、スイッチの故障等を考慮し、歩行者等の移動を可能な限り確実に検知し、歩行者等の存在をできるだけ発信したい、という考えから、内蔵スイッチ109及び/又はリモート・スイッチ110として任意の検知スイッチを任意数設けることができるとした。ここで、複数個のスイッチが設けられる場合、スイッチ間に所定の又はユーザ選択の優先順位を設定し、送信時間をなるべく短くしてバッテリ消費を節約するようにしてもよい。例えば、優先度の高い順に、手動スイッチ108、メカニカル・スイッチ(リモート・スイッチ110)、圧力検知スイッチ(内蔵スイッチ109)、圧力検知スイッチ(リモート・スイッチ110)、振動検知スイッチ(内蔵スイッチ109)、振動検知スイッチ(リモート・スイッチ110)、と設定することが一例として考えられる。
【0102】
また、上記実施形態において、歩行者等が複数の通信装置100を携帯している場合(例えば、腕時計と靴、靴と自転車、など)、同一人物について常時2つの位置情報が発信されることになる。そこで、図8のS803の移動軌跡を比較する工程においては、車両側の除外対象判定部704(図7)が略同一の移動軌跡を示す位置情報発信元通信装置がないか、通信装置の移動軌跡同士も比較することが好ましい。略同一の移動軌跡を示す通信装置があれば、同一人物のものと判定し、いずれか1つだけを処理に用いる。この同一人物のものであるか否かの判定は、通信装置ごとではなく、携帯する歩行者等ごとに固有の識別情報が位置情報と共に受信される場合、該識別情報により容易に判明する。
【0103】
また、上記実施形態に係る運転補助装置700は、地図データを保持していることが好ましい。この場合、例えば、相手方通信装置の移動軌跡が地図データの列車線路線形と一致すれば、該通信装置を携帯する歩行者等が列車で移動中であると判断し、該通信装置からの位置情報を除外対象と判定することができる。これにより、たとえ内蔵スイッチ109として圧力検知スイッチを備えた通信装置100を靴底に有する歩行者等が列車内で立っている場合であっても、歩行者等が車両に乗車していることを検知できる。
【0104】
このような地図データを利用する方法は建物等などの建造物にも適用でき、位置情報を地図データに照らして建造物内にいると考えられる歩行者等については交錯可能性が無いため除外対象とする、と判断してもよい。
【0105】
また、上記実施形態において、乗用車でも、バスでも、列車でも、乗員構成に変更があるのは車両が停止し、ドアが開閉された場合であることに鑑み、歩行者等からの位置情報のサーチ(図8のS802)は、自車両が停止し、ドアが開閉された場合のみ行うようにしてもよい。
【0106】
また、自車両内に存在する通信装置100がすべて受信機能を具備し、遠隔操作により電源をオフにできる場合、降車した通信装置については即座に電源オンとすることを目的として、ドアが開いた時に一旦すべての通信装置の電源をオンにし、ドアが閉まる時にその時点で車両内に留まっているすべての通信装置の電源を再度オフにする、としてもよい。
【0107】
また、上記実施形態においては、ある移動体が自移動体と共に移動する他の移動体を検出する例として、車両側の装置が自車両に乗車した歩行者等が携帯する装置の存在を検出する場合について述べたが、本発明は、他の組み合わせにも適用可能である。例えば、ある車両が別の車両を牽引する場合や、歩行可能な(すなわち一個の移動体である)幼児が親(大人)におんぶされる場合、などである。しかしながら、この場合、共に移動するのが同種の移動体であるため、周辺の移動体による交錯可能性判断に与える影響は少ないと考えられる。したがって、本発明は、上記実施形態のように、車両とそれに乗車する歩行者等に適用するのがより好ましいと言える。
【0108】
ところで、当業者には明らかなように、図1及び7の機能ブロック図に示した構成要素及び当業者には明らかであるために図示を省略したその他の既知の構成要素は、それぞれ、1つ又は複数のハードウェアによって実現されてもよく、ソフトウェアによって実現されてもよく、1つ又は複数のハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0109】
また、図1及び7の機能ブロック図では、自車両の位置情報を発信するための送信系と、他の移動体から受信した位置情報を処理する受信系と、を双方備えた運転補助装置700について説明したが、当業者には明らかなように、本発明は、上記送信系又は受信系のいずれか一方だけを有する運転補助装置についても包含することが意図されている。
【0110】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、位置情報を発信する通信装置を携帯する歩行者等が車両等の乗り物に乗った場合又は該通信装置を単体で放置した場合に、該通信装置からの位置情報の発信を停止する/させる通信装置及び車両用運転補助装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信装置の機能ブロック図である。
【図2】(a) 本発明の一実施形態に係る通信装置の外観を示す概略図である。
(b) 本発明の一実施形態に係る通信装置を靴底に組み込む際の一態様を示す概略図である。
(c) 本発明の一実施形態に係る通信装置を靴底に組み込む際の別の一態様を示す概略図である。
【図3】(a) 人が歩行中に靴底から位置情報が発信されるところを示す概略図である。
(b) 人が椅子に座っている時に靴底から位置情報が発信されないところを示す概略図である。
(c) 人が車椅子に座っている時に車椅子から位置情報が発信されるところを示す概略図である。
(d) 人が自転車に乗っていない時に自転車から位置情報が発信されないところを示す概略図である。
(e) 人が自転車に乗っている時に自転車から位置情報が発信されるところを示す概略図である。
【図4】(a) 本発明の一実施形態に係る通信装置を腕時計に組み込む際の一態様を示す概略図である。
(b) 本発明の一実施形態に係る通信装置をベルトに組み込む際の別の一態様を示す概略図である。
(c) 本発明の一実施形態に係る通信装置をキーホルダに組み込む際の一態様を示す概略図である。
【図5】(a) 人が歩行中に腕時計、ベルト、及びキーホルダから位置情報が発信されるところを示す概略図である。
(b) 人が腕に腕時計を付けている時に腕時計から位置情報が発信されるところを示す概略図である。
(c) 人が腕に腕時計を付けていない時に腕時計から位置情報が発信されないところを示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る通信装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る車両用運転補助装置の機能ブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る車両用運転補助装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 通信装置
101 現在位置検出部
102 位置情報格納部
103 通信部
104 アンテナ
105 電源制御部
106 バッテリ
107 タイマ
108 手動スイッチ(SW)
109 内蔵スイッチ(SW)
110 リモート・スイッチ(SW)
700 運転補助装置
701 自車両位置検出部
702 通信部
703 アンテナ
704 除外対象判定部
705 車室内アンテナ
706 車室内カメラ
707 自車両前方カメラ

Claims (9)

  1. 移動体によって携帯され、移動体間通信を利用して自移動体の位置情報を発信する通信装置であって、
    該通信装置に物理的に作用する外力を検出し、該外力が検出状態から非検出状態へ移行したと判断された場合に、前記自移動体位置情報の発信を停止することを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記外力が検出状態から非検出状態へと移行した後、所定時間が経過しても検出状態に移行しない場合に、前記自移動体位置情報の発信を停止することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記外力の作用は、該通信装置の振動又は該通信装置への荷重伝達として検出されることを特徴とする通信装置。
  4. 移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、
    自車両と共に移動する他の移動体を検出した場合、該他の移動体の位置情報を発信する通信装置の位置情報発信機能を通信操作により停止させることを特徴とする車両用運転補助装置。
  5. 移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、
    自車両と共に移動する他の移動体を検出した場合、該他の移動体を識別するための識別情報を前記移動体間通信を利用して発信することを特徴とする車両用運転補助装置。
  6. 請求項4又は5記載の車両用運転補助装置であって、
    自車両の位置情報から算出した自車両の移動軌跡と、前記移動体間通信によって得られた他の移動体の位置情報から算出した該他の移動体の移動軌跡とに基づいて、前記自車両と共に移動する他の移動体を検出することを特徴とする車両用運転補助装置。
  7. 請求項6記載の車両用運転補助装置であって、
    前記自車両の移動軌跡と、前記他の移動体の移動軌跡とに加えて、自車両に備えられた自車両領域を撮像可能な撮像手段によって得られた画像情報をも加味して、前記自車両と共に移動する他の移動体を検出することを特徴とする車両用運転補助装置。
  8. 請求項6記載の車両用運転補助装置であって、
    前記自車両の移動軌跡と、前記他の移動体の移動軌跡とに加えて、該他の移動体を識別するための前記識別情報をも加味して、前記自車両と共に移動する他の移動体を検出することを特徴とする車両用運転補助装置。
  9. 移動体間通信を利用して他の移動体との交錯可能性を判断する車両用運転補助装置であって、
    自車両に備えられた自車両前方を撮像可能な撮像手段によって得られた画像情報と、前記移動体間通信によって得られた他の移動体の位置情報とに基づいて、自車両前方に、該他の移動体の位置情報を発信する通信装置が該他の移動体から離れて単独で存在することが検出された場合、該他の移動体を識別するための識別情報を前記移動体間通信を利用して発信することを特徴とする車両用運転補助装置。
JP2003010119A 2003-01-17 2003-01-17 通信装置及び車両用運転補助装置 Expired - Fee Related JP3714328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003010119A JP3714328B2 (ja) 2003-01-17 2003-01-17 通信装置及び車両用運転補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003010119A JP3714328B2 (ja) 2003-01-17 2003-01-17 通信装置及び車両用運転補助装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004219387A true JP2004219387A (ja) 2004-08-05
JP3714328B2 JP3714328B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=32899419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003010119A Expired - Fee Related JP3714328B2 (ja) 2003-01-17 2003-01-17 通信装置及び車両用運転補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3714328B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007158769A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Nagano Japan Radio Co 無線通信システム
JP2007287035A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Fujifilm Corp 映像記録システムおよび映像記録装置
JP2010170432A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nissan Motor Co Ltd 現在位置情報通知システム及び現在位置情報通知方法、並びに、端末装置及び情報センタ装置
JP2011227763A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Nissan Motor Co Ltd 携帯型端末器及びその通信制御方法
JP2012168876A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Nissan Motor Co Ltd 位置発信装置
US20120316768A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Autotalks Ltd. Methods for activity reduction in pedestrian-to-vehicle communication networks
JP2013015503A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Real Time Systems Co Ltd 振動センサー式リアルタイムgpsロガーシステム
JP2013131143A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Sanyo Electric Co Ltd 移動体通信装置及び通信制御方法
JP2016024704A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 Kddi株式会社 ユーザ特定装置、ユーザ特定方法、およびプログラム
JP2016181156A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 株式会社Nttドコモ 配車装置、配車システム、配車方法及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002304700A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Honda Motor Co Ltd 移動体警報システム
JP2002340587A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Mazda Motor Corp 位置情報確認システム、位置情報確認方法、当該方法を実行するコンピュータプログラム、並びに当該コンピュータプログラムを格納した記憶媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002304700A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Honda Motor Co Ltd 移動体警報システム
JP2002340587A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Mazda Motor Corp 位置情報確認システム、位置情報確認方法、当該方法を実行するコンピュータプログラム、並びに当該コンピュータプログラムを格納した記憶媒体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007158769A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Nagano Japan Radio Co 無線通信システム
JP2007287035A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Fujifilm Corp 映像記録システムおよび映像記録装置
JP2010170432A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nissan Motor Co Ltd 現在位置情報通知システム及び現在位置情報通知方法、並びに、端末装置及び情報センタ装置
JP2011227763A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Nissan Motor Co Ltd 携帯型端末器及びその通信制御方法
JP2012168876A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Nissan Motor Co Ltd 位置発信装置
US20120316768A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Autotalks Ltd. Methods for activity reduction in pedestrian-to-vehicle communication networks
US8738280B2 (en) * 2011-06-09 2014-05-27 Autotalks Ltd. Methods for activity reduction in pedestrian-to-vehicle communication networks
JP2013015503A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Real Time Systems Co Ltd 振動センサー式リアルタイムgpsロガーシステム
JP2013131143A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Sanyo Electric Co Ltd 移動体通信装置及び通信制御方法
JP2016024704A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 Kddi株式会社 ユーザ特定装置、ユーザ特定方法、およびプログラム
JP2016181156A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 株式会社Nttドコモ 配車装置、配車システム、配車方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3714328B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8253589B2 (en) Vehicle to entity communication
US8786466B1 (en) Wireless push button device for pedestrian crosswalk signal system
US6570532B2 (en) Support request processing system using GPS data for locating a person requesting a support
JP3714328B2 (ja) 通信装置及び車両用運転補助装置
JP6331975B2 (ja) 停車時車両制御装置
WO2018096970A1 (ja) 電子機器、車両、制御装置、制御プログラム及び電子機器の動作方法
US20130044008A1 (en) Enhanced emergency system using a hazard light device
US20080012762A1 (en) Vehicle automatic emergency response system
US20180356233A1 (en) Intelligent navigation assistance device
JPWO2017111139A1 (ja) サーバ装置、車両制御装置、および歩行補助装置
US20180233046A1 (en) Emergency situation handling platform for road using emergency situation display device attached to street light
JP6593485B2 (ja) 停車時車両制御装置
JP2007051799A (ja) 空気調和機の遠隔操作システム
US7176788B2 (en) Vehicle theft prevention system and method thereof
JP4203852B2 (ja) 走行支援システム、車載端末器及び携帯型端末器
JP2011076568A (ja) 交通支援システム
JP2005082006A (ja) 盗難防止システム及びそのための情報通信端末
JPH11250377A (ja) 携帯型安全システム
JP2020148558A (ja) 道案内装置
US20160240073A1 (en) Impact sensing mobile communication apparatus
KR20170031891A (ko) 다기능 스마트 신발
JP3894756B2 (ja) 電動車両の監視システム
JP2004229448A (ja) 電動車両の監視方法および装置
JP2010118008A (ja) 低速走行乗用移動車両などの監視システム
CN115195781A (zh) 车辆的控制装置、车辆的控制方法以及记录介质

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3714328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees