JP2020148558A - 道案内装置 - Google Patents

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大祐 辰巳
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Abstract

【課題】 迷子になったユーザ等に必要な道案内を行う道案内装置を提供する。【解決手段】 道案内装置1の位置をユーザの位置として検出する位置検出部11と、ユーザの前方方向の方位を検出する方位検出部12と、携帯情報端末21と所定の通信方式でデータの送受信を行う通信装置13と、位置検出部11が検出した現在位置における、方位検出部12が検出したユーザの前方方向の方位を基準とする移動方向を、通信装置13を介して携帯情報端末21から取得した外部データに基づいて算出する演算処理部15と、演算処理部15が算出した移動方向を、靴の露出部分での発光及び靴に対する振動等の靴における所定の物理的変化を用いて表示する移動方向表示手段16を備えて構成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、靴を履いて移動するユーザに対して、その靴を介して道案内を行う道案内装置に関し、特に、迷子に対する道案内に有用な道案内装置に関する。
迷子に対するシステムとしては、迷子となる保護対象者にICタグ等を装着してその位置を検出する、或いは、当該保護対象者または当該保護対象者とその同伴者の位置を画像認識及び解析技術により検出して、迷子の案内を行う、或いは、同伴者を保護対象者へと誘導するシステムが、数多く提案されている(例えば、下記の特許文献1〜7等)。
特開2013−191059号公報 特開2015−102960号公報 特開2015−115696号公報 特開2016−139925号公報 特開2017−199105号公報 特開2017−40975号公報 特開2018−151834号公報
上述の迷子に対するシステムでは、基本的には、迷子発生の検出と、同伴者を保護対象者へと誘導することが、主として行われており、迷子となった保護対象者本人に対して迷子となったことを通知し、同伴者からそれ以上逸れないように誘導することは行われていない。
更に、保護対象者が迷子になった場合に、保護対象者自身が迷子になったことに先に気付いて、不用意に捜し難い場所に移動してしまう場合があり、また、同伴者が必ずしも迷子になったことに気付かずに、自らも保護対象者から逸れてしまう場合もあり得る。
保護対象者が例えば学齢以下の幼児の場合は、スマートフォン等の携帯情報端末を操作して、携帯情報端末の画面上に表示された案内に従って、同伴者の元に戻ることは困難と考えられる。更に、迷子となった場所が、初めて訪れた場所や混雑した場所等の場合では、ほぼ不可能であると考えられる。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯情報端末等の操作が困難なユーザに対しても、迷子になった場合に、携帯情報端末等の機器の操作を要せずに、必要な道案内を提供できる道案内装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る道案内装置は、靴に装着または内蔵して、前記靴を履いて移動する第1ユーザに対して道案内を行う道案内装置であって、
前記道案内装置の位置を前記第1ユーザの位置として検出する位置検出部と、
前記第1ユーザの前方方向の方位を検出する方位検出部と、
携帯情報端末またはインターネット上のサーバ装置と所定の通信方式でデータの送受信を行う通信装置と、
前記位置検出部が検出した現在位置における、前記方位検出部が検出した前記第1ユーザの前方方向の方位を基準とする移動方向を、前記通信装置を介して前記携帯情報端末または前記サーバ装置から取得した外部データに基づいて算出する演算処理部と、
前記演算処理部が算出した前記移動方向を、前記靴の露出部分での発光及び前記靴に対する振動等の前記靴における所定の物理的変化を用いて表示する移動方向表示手段と、を備えて構成されていることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の道案内装置によれば、第1ユーザによる携帯情報端末等の機器の操作を要せずに、通信装置を介して携帯情報端末またはサーバ装置から外部データとして、同伴者の位置情報或いは道案内の経路情報を取得することで、演算処理部が、第1ユーザの現在位置における前方方向の方位を基準とする移動方向を算出して、移動方向表示手段が、靴における所定の物理的変化を用いて移動方向を表示できるため、第1ユーザは、第1ユーザの現在位置と前方方向に応じた移動方向を正確に把握することができる。つまり、第1ユーザは、自身が東西南北のどの方角を向いているかを認識することなく、更に、周囲の地理的な位置関係を把握することなく、移動方向を正確に把握することができる。
従って、例えば、第1ユーザが迷子になったことに同伴者が気付いていなくても、第1ユーザが、同伴者との離間距離を広げることなく、同伴者の元に戻れるように誘導することが可能となる。ここで、第1ユーザが履いている靴に道案内装置が装着または内蔵されていることから、第1ユーザが道案内装置を装着している状態が維持されるため、道案内装置は、第1ユーザが迷子になった時点で第1ユーザに対して必要な道案内を確実に提供することができる。
更に、本発明に係る道案内装置は、上記第1の特徴に加えて、前記通信装置が、第2ユーザが使用する前記携帯情報端末である第2ユーザ端末と前記サーバ装置の何れか一方と所定のデータ通信回線網を介して通信を行う第1通信装置を備えており、
前記演算処理部が、前記第1通信装置を介して、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報を、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方へ送信し、前記第1ユーザの現在位置情報と前記第2ユーザ端末の現在位置情報に基づいて前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方で算出された前記第1ユーザから前記第2ユーザに向かう前記道案内の経路を、前記何れか一方から前記第1通信装置を介して、前記外部データとして取得して、前記取得した前記経路に沿って前記移動方向を算出することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の道案内装置によれば、演算処理部が、道案内の経路を外部から取得することにより、上記第1の特徴の道案内装置の作用効果を奏することができる。
更に、上記第2の特徴の道案内装置は、前記通信装置が、前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を更に備えており、前記演算処理部が、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記移動方向表示手段に対して所定の警報表示を行うように指示することが好ましい。これにより、第1ユーザは、靴の所定の物理的変化より異常状態(迷子になったこと)を知ることができ、その後、靴の所定の物理的変化より表示される移動方向に沿って移動することで、当該異常状態を解消することができる。
更に、上記第2の特徴の道案内装置は、前記通信装置が、前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を更に備えており、前記演算処理部が、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記第1通信装置を介して、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方との通信を開始し、前記移動方向の算出を開始することが好ましい。これにより、例えば、同伴者である第2ユーザとの間の離間距離が、第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態となるまで広がって迷子状態と判断されるまで、不必要な第1通信装置による通信及び移動方向の算出が開始されるのを防止でき、道案内装置側での電力消費を抑制でき、道案内装置の限られた電源容量での長時間動作に寄与するとともに、不必要な通信料金の発生も抑制される。
更に、本発明に係る道案内装置は、上記第2の特徴に加えて、前記位置検出部が気圧センサを備え、前記演算処理部が、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報とともに、前記気圧センサの出力情報を、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方へ送信することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の道案内装置によれば、第2ユーザ端末は、直接またはサーバ装置を介して第1ユーザの現在位置での気圧情報を取得できるため、第2ユーザは、第2ユーザ端末または他の機器に搭載されている気圧センサにより自身の現在位置の気圧情報を取得して、第1ユーザの現在位置での気圧情報と比較することで、第1ユーザと第2ユーザが複数階建ての建物内に居る場合、第1ユーザが第2ユーザと同じ階層にいるのか、或いは、下の階層または上の階層にいるかを把握することが可能となる。
更に、上記第3の特徴の道案内装置は、前記演算処理部が、前記第1ユーザの前記気圧センサの出力情報と前記第2ユーザ端末の現在位置の気圧情報に基づいて前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方で算出された前記第1ユーザの建物内での上下の移動方向を示す上下移動情報を取得し、前記移動方向表示手段が、前記建物内での上下の移動方向を、前記靴における所定の物理的変化を用いて表示することが好ましい。これにより、第1ユーザに対して同じ建物内の異なる階層に居る第2ユーザへの階層を移動する道案内が可能となる。
また、本発明に係る道案内装置は、上記第1の特徴に加えて、前記通信装置が、第1ユーザが使用する前記携帯情報端末である第1ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を備えており、前記演算処理部が、前記第2通信装置を介して、前記第1ユーザ端末から所定の目的地に向かう前記道案内の経路を前記外部データとして取得して、前記取得した前記経路に沿って前記移動方向を算出することを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の道案内装置によれば、第1ユーザが携帯情報端末を操作できるユーザであっても、携帯情報端末の画面表示に頼らずに、自身が東西南北のどの方角を向いているかを認識することなく、更に、周囲の地理的な位置関係を把握することなく、第1ユーザ端末から取得した道案内の経路に沿った移動方向を正確に把握することができる。
更に、上記第1乃至第4の特徴の道案内装置は、前記位置検出部が、GPS衛星または現在位置の上空に存在する準天頂衛星から送信される信号を受信して地球上における現在位置を測位する測位装置を備えて構成されていることが好ましい。これにより、既存の測位技術及び測位装置を用いて、位置検出部を構成することができる。
更に、上記第1乃至第4の特徴の道案内装置は、前記方位検出部が、地磁気センサを用いて構成されていることが好ましい。これにより、既存の地磁気センサを用いて、方位検出部を構成することができる。
更に、上記第1乃至第4の特徴の道案内装置は、前記移動方向表示手段が、前記靴の左右一対のそれぞれに設けられており、左右の前記移動方向表示手段の前記物理的変化を組み合わせて、前記移動方向を表示することが好ましい。これにより、右方向に移動する場合は右側の靴を利用して表示し、左方向に移動する場合は左側の靴を利用して表示することで、第1ユーザに対して移動方向を直観的に理解可能に表示することができ、特に、第1ユーザが幼児等に対して、複雑な表示方法を避けることができる。
更に、本発明に係る道案内装置は、第1ユーザの同伴者である第2ユーザに対して前記第1ユーザまでの道案内を支援する道案内装置であって、
前記第1ユーザに直接装着可能に構成されているか、または、前記第1ユーザが装着する靴または衣服等の装着品に装着または内蔵して使用可能に構成されており、
前記道案内装置の位置を前記第1ユーザの位置として検出する位置検出部と、
前記第2ユーザの携帯情報端末である第2ユーザ端末と所定のデータ通信回線網を介してデータの送受信を行う第1通信装置と、
前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置と、
前記第2ユーザ端末とのデータ通信を制御する通信制御部と、を備えて構成され、
前記通信制御部は、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記第1通信装置を介して、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報の第2ユーザ端末への送信を開始することを第5の特徴とする。
上記第5の特徴の道案内装置によれば、第1ユーザの同伴者である第2ユーザは、第2ユーザ端末が取得した第1ユーザの現在位置情報により、第1ユーザの居場所を特定できる。更に、道案内装置は、第2ユーザとの間の離間距離が、第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態となるまで広がって迷子状態と判断されるまで、不必要な第1通信装置による通信及び移動方向の算出が開始されるのを防止でき、道案内装置側での電力消費を抑制でき、道案内装置の限られた電源容量での長時間動作に寄与するとともに、不必要な通信料金の発生も抑制される。
更に、上記第5の特徴の道案内装置は、前記位置検出部が気圧センサを備え、前記通信制御部が、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報とともに、前記気圧センサの出力情報を、前記第1通信装置を介して前記第2ユーザ端末へ送信することが好ましい。これにより、第2ユーザ端末は、直接またはサーバ装置を介して第1ユーザの現在位置での気圧情報を取得できるため、第2ユーザは、第2ユーザ端末または他の機器に搭載されている気圧センサにより自身の現在位置の気圧情報を取得して、第1ユーザの現在位置での気圧情報と比較することで、第1ユーザと第2ユーザが複数階建ての建物内に居る場合、第1ユーザが第2ユーザと同じ階層にいるのか、或いは、低い階層または高い階層にいるかを把握することが可能となる。
本発明に係る道案内装置によれば、携帯情報端末等の操作が困難なユーザに対しても、迷子になった場合に、携帯情報端末等の機器の操作を要せずに、必要な道案内を提供できる。
第1実施形態に係る道案内装置の一構成例を模式的に示すブロック図。 第1の実施態様の移動方向表示手段の移動方向の表示を示す点灯または点滅パターン例を示す図。 第1実施形態に係る道案内装置の移動方向表示手段が左右の靴に設けられた他の構成例を模式的に示すブロック図。 第1実施形態に係る道案内装置と第2ユーザ端末の動作の一例の概略を示すフローチャート。 第1実施形態に係る道案内装置と第2ユーザ端末の動作の他の一例(変形例2)の概略を示すフローチャート。 第1実施形態に係る道案内装置と第2ユーザ端末の動作の他の一例(変形例3)の概略を示すフローチャート。 第2実施形態に係る道案内装置の一構成例を模式的に示すブロック図。 第3実施形態に係る道案内装置の一構成例を模式的に示すブロック図。 第3実施形態に係る道案内装置と第2ユーザ端末の動作の一例の概略を示すフローチャート。
以下、本発明に係る道案内装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係る道案内装置1は、位置検出部11、方位検出部12、第1通信装置13、第2通信装置14、演算処理部15、及び、移動方向表示手段16を備えて構成されている。道案内装置1は、靴を履いて移動する第1ユーザに対して、その靴を介して道案内を行うための道案内装置であり、特に、第1ユーザが迷子になった場合等を想定している。
従って、道案内装置1は、例えば、学齢未満の幼児が履く小さな靴に装着または内蔵可能な大きさで、例えば、靴の前方上部(足の甲部分を被覆する箇所)等への装着または内蔵して使用する場合を想定している。また、後述するように、移動方向表示手段16の表示機構によって、位置検出部11、方位検出部12、第1通信装置13、第2通信装置14、演算処理部15、及び、移動方向表示手段16が一体型となっている場合と、移動方向表示手段16がその他の部分と分離している分離型となっている場合がある。尚、図1には図示されていないが、上記各部11〜16への電力供給を行う電源は、交換可能な1次電池または充電可能な2次電池で構成されており、必要な消費電力を賄える容量及び電圧であれば、特定のタイプの電池に限定されるものではない。
位置検出部11は、第1ユーザの現在位置を検出するために、道案内装置1の位置を検出する測位装置で構成されており、本実施形態では、GPS衛星または道案内装置1を使用する地域の上空に存在する準天頂衛星から送信される信号を受信して地球上における現在位置を測位する測位装置を備えて構成されている。斯かる測位装置は、既にスマートフォンやスマートウォッチ等の携帯情報端末に搭載されている既存の部品を使用して構成可能である。
更に、位置検出部11は、周囲の大気圧を検知する気圧センサを備えているのも、好ましい実施態様である。気圧センサとしては、各種方式が存在するが、小型で低消費電力の気圧センサの使用が好ましい。
方位検出部12は、第1ユーザの前方方向の方位(方角)を検出するものであり、本実施形態では、一例として地磁気センサを備えて構成されている。地磁気センサは、既にスマートフォン等の携帯情報端末に搭載されている既存の部品を使用して構成可能である。
尚、方位検出部12は、地磁気センサを用いずに、位置検出部11で測位した現在位置の履歴から第1ユーザの前方方向の方位を近似的に算出する構成としてもよい。また、当該構成に対して、更に、ジャイロセンサを設け、例えば、第1ユーザが現在位置で静止した状態で、向きを変えた場合等の前方方向の方位の変化を検知して、現在位置の履歴から近似的に算出した方位を修正する構成としてもよい。
ここで、注目すべき点は、靴の前方方向と第1ユーザの向いている前方方向がほぼ一致する点である。靴以外の第1ユーザが身に着ける物品(例えば、腕時計等)では、当該物品の前方方向が必ずしも第1ユーザの向いている前方方向と一致しない点である。また、靴以外の当該物品では装着箇所によって、第1ユーザの向いている前方方向が変化していないにも拘わらず、当該物品の前方方向が変化し易い点も、靴が道案内装置1を装着または内蔵するのに好適である理由である。
第1通信装置13は、第2ユーザが使用するスマートフォン等の携帯情報端末である第2ユーザ端末21とインターネット上のサーバ装置22の何れか一方と、例えば、インターネット等の所定のデータ通信網20を介して、所定の通信方式でデータを送受信する既存の通信装置等を備えて構成される。また、第2ユーザ端末21も、第1通信装置13と同様の通信機能を有していることが前提となる。更に、本実施形態では、データ通信網20を介した通信は、第1通信装置13及び第2ユーザ端末21が一旦通信可能に接続されれば、第1及び第2ユーザ間の離間距離として想定される範囲内(例えば、徒歩1〜2時間以内、または、数km以内)では、道案内装置1と第2ユーザ端末21の離間距離に関係なく通信状態が維持されることを想定している。
本実施形態では、第2ユーザは、第1ユーザの同伴者を想定している。従って、上述の第1ユーザが迷子になった場合は、第1ユーザと第2ユーザの一方が他方から逸れてしまった場合が該当する。所定のデータ通信網20は、道案内装置1とインターネットの間、及び、第2ユーザ端末21とインターネットの間をそれぞれ接続するデータ通信回線として、携帯電話会社が提供するモバイルデータ通信回線、または、LPWA(Low Power Wide Area)に分類される特定小電力無線等の長距離低消費電力の通信ネットワーク等の既存のデータ通信網が想定され、所定の通信方式とは、当該データ通信網20において利用可能な既存の通信方式である。また、インターネット上のサーバ装置22とは、道案内装置1と第2ユーザ端末21との間のデータ通信に必要な中間的な処理を行うサーバ装置であり、後述する一実施態様(変形例3、図6参照)において、必要に応じて利用する。
第2通信装置14は、BLE(Bluetooth Low Energy)等の所定の近距離通信方式で、第2ユーザ端末21と直接通信を行う通信装置等を備えて構成される。従って、第2ユーザ端末21も、第2通信装置14と同様の通信機能を有していることが前提となる。本実施形態では、所定の近距離通信方式として、BLEを使用する。BLEは、既にスマートフォン等の携帯情報端末で利用されている既存の通信方式であり、既存の部品を使用して構成可能である。ここで、直接通信とは、道案内装置1と第2ユーザ端末21の間に他の1以上のBluetooth(登録商標)機器を中継器として介在させて通信しないことを意味する。
演算処理部15は、位置検出部11が検出した現在位置における、方位検出部12が検出した第1ユーザの前方方向の方位を基準とする移動方向を、第1通信装置13を介して第2ユーザ端末21またはサーバ装置22から取得した外部データに基づいて、予め設定された処理手順に従って算出する機能を備えており、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置及び半導体メモリ等の記憶装置等を備えたマイクロコンピュータ(半導体IC)を用いて構成される。尚、演算処理部15が行う演算処理は、後述する簡単な状態遷移に沿った演算処理であるので、演算処理部15を、マイクロコンピュータではなく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のロジックデバイス(半導体IC)を用いてステートマシンとして構成してもよい。前者のマイクロコンピュータを用いて構成される実施態様では、上記予め設定された処理手順を記述したコンピュータプログラムのプログラムコードが、マイクロコンピュータ内の不揮発性メモリ内に格納されているものとする。
移動方向表示手段16は、演算処理部15が算出した移動方向を、靴における所定の物理的変化を用いて表示する手段である。所定の物理的変化として、本実施形態では、靴の露出部分での発光、靴に対する振動の付与、及び、靴底の傾きの変化(部分的な厚みの変化)の3種類の実施態様を想定しているが、当該3種類の実施態様に限定されるものではない。更に、当該3種類の実施態様の2以上を組み合わせて使用してもよい。
第1の実施態様の移動方向表示手段16は、LED(発光ダイオード)等の発光手段を備えて構成される。当該発光手段は、第1ユーザに目視可能な位置となるよう、一例として、靴の前方上部(足の甲部分を被覆する箇所)の表面に露出して配置される。当該発光手段は、例えば、複数のLEDをマトリクス状に配列して、一部のLEDを点灯または点滅させて、移動方向を指し示す矢印を表示可能に構成されている。第1の実施態様の移動方向表示手段16は、マトリクス状に配列された複数のLEDと、それらのLEDを個別に駆動する駆動回路と、演算処理部15が算出した移動方向及び移動停止等の他の指示を示す移動方向データ(コード)をデコードして点灯すべきLEDを特定するデコード回路等を備えて構成される。これらの回路は、既存の技術及び部品を用いて容易に実現できる。
図2(A)〜(F)に、9×9のマトリクス状に配置されたLEDの点灯(または点滅)パターン例を示す。図中、○が点灯(または点滅)、●が消灯を示している。図2(A)〜(E)は、移動方向が、順番に、「前方へ直進」、「右方向に方向転換(進行中は右折)」、「左方向に方向転換(進行中は左折)」、「後方向に方向転換」、「斜め右前に方向転換(進行中は斜め右折)」であることを示し、図2(F)の「×印」は、移動方向が間違っているため、移動せずに一旦停止することを示している。更に、「×印」の点滅または点灯を継続させることで、第2ユーザからの指示により、第1ユーザを現在位置に留めておくこともできる。
第1の実施態様の移動方向表示手段16は、上述の一体型と分離型の何れのタイプも可能である。一体型の場合は、移動方向表示手段16は、道案内装置1の他の部分と一体となって、左右の靴の何れか一方にのみ装着または内蔵される。分離型の場合は、移動方向表示手段16は、道案内装置1の他の部分から分離して、左右の靴の何れか一方または両方に装着または内蔵される。移動方向表示手段16を左右の靴の両方に配置する場合は、図3に示すように、道案内装置1の他の部分は左右の靴の一方側に配置されるため、左右の靴の一方側に配置された演算処理部15と左右の靴の他方側に配置された移動方向表示手段16は、例えば、第2通信装置14と同様の、BLE等の所定の近距離通信方式で通信を行う必要があるため、他方側に配置される移動方向表示手段16と演算処理部15には、相互間の近距離通信用の第3通信装置17が設けられている。
第2の実施態様の移動方向表示手段16は、既存のスマートフォン等に利用されている小型の振動モータ等のバイブレータ、当該バイブレータを駆動する駆動回路、及び、演算処理部15が算出した移動方向及び移動停止等の他の指示を示す移動方向データ(コード)をデコードして駆動すべきバイブレータを特定するデコード回路等を備えて構成される。
当該バイブレータは、一例として、左右の靴の靴底に1個ずつ設置されている。この場合、停止中に右または左の靴が振動すると、右または左方向に方向転換を指示し、進行中に右または左の靴が振動すると、右または左方向に方向転換(右折れ、または、左折れ)することを指示し、右または左方向に方向転換中に、左右両方の靴が1回振動すると、方向転換を中止してそのまま直進することを指示し、左右両方の靴が短い周期で複数回振動すると、移動方向が間違っているため、移動せずに一旦停止することを指示することができる。更に、左右両方の靴の短い周期での複数回振動を、継続的に繰り返すことで、第2ユーザからの指示により、第1ユーザを現在位置に留めておくこともできる。
更に、当該バイブレータを、左右の靴の一方側の靴底に、左右に分離して2個設置してもよい。この場合、右側のバイブレータを、上述のバイブレータを左右の靴の靴底に1個ずつ設置した場合の右側の靴のバイブレータとして使用し、左側のバイブレータを、上述のバイブレータを左右の靴の靴底に1個ずつ設置した場合の左側の靴のバイブレータとして使用することで、同様の指示を行える。
更に、当該バイブレータの数を増やして、一例として、左右の靴のそれぞれの靴底の前方(先端部分)と後方(踵部分)の2箇所、計4箇所に設置することで、例えば、前進は、左右の靴の前方のバイブレータのみを振動させる等、左右の靴の振動パターンによる指示をより直感的に理解できるようにしてもよい。尚、上記何れの場合も、バイブレータの設置個所は、靴底に限定されるものではない。
第2の実施態様の移動方向表示手段16は、移動方向表示手段16を左右の靴の両方に配置する場合、及び、靴底に配置する場合は、上述の分離型となる。従って、図3に示すように、道案内装置1の他の部分は左右の靴の一方側に配置されるため、左右の靴の一方側に配置された演算処理部15と左右の靴の他方側に配置された移動方向表示手段16は、例えば、第2通信装置14と同様の、BLE等の所定の近距離通信方式で通信を行う必要があるため、他方側に配置される移動方向表示手段16と演算処理部15には、相互間の近距離通信用の第3通信装置17が設けられている。更に、第2の実施態様の移動方向表示手段16は、移動方向表示手段16を左右の靴の片方に配置する場合でも、靴底に配置する場合は、上述の分離型となる。
第2の実施態様の移動方向表示手段16が、既存のスマートフォン等に利用されている小型の振動モータ等のバイブレータ、当該バイブレータを駆動する駆動回路、及び、演算処理部15が算出した移動方向及び移動停止等の他の指示を示す移動方向データ(コード)をデコードして駆動すべきバイブレータを特定するデコード回路等を備えて構成される。
第3の実施態様の移動方向表示手段16は、靴底の傾きを、靴底に埋め込んだ電磁石の磁力を利用して変化させる第1タイプと、靴底の傾きを、靴底に埋め込んだ上下2枚の板材の間隔を電動モータにより増減させて変化させる第2タイプ等が想定される。両タイプとも、第3の実施態様の移動方向表示手段16は、電磁石或いは電動モータのほか、これらを駆動する駆動回路、及び、演算処理部15が算出した移動方向及び移動停止等の他の指示を示す移動方向データ(コード)をデコードして駆動すべき電磁石(または電磁石を流れる電流方向)或いは電動モータ(または電動モータの回転方向)を特定するデコード回路等を備えて構成される。
第1タイプの移動方向表示手段16では、一例として、靴底に空気の充填された空間を設けた左右の靴の一方側の靴底に、当該空間内の前後方向に前方(先端部分)、中央、後方(踵部分)の3箇所のそれぞれ左右2箇所、計6箇所に、上下に僅か(例えば、数mm程度)に離間した1対の電磁石をそれぞれ配置する。当該配置によって、例えば、右側の3対の電磁石を駆動して、それぞれの上下の離間距離を縮めると、右側の靴底の厚さが薄くなり、一方、当該空間内の右側の空気が左側に移動するため、左側の靴底の厚さが厚くなり、当該一方側の靴底が右側に傾斜する。同様に、左側の3対の電磁石を駆動すると、当該一方側の靴底が左側に傾斜する。同様に、前方または後方の2対の電磁石を駆動すると、当該一方側の靴底が前方または後方に傾斜する。従って、第2の実施態様の移動方向表示手段16におけるバイブレータによる振動箇所と同様に、靴底の傾斜方向によって、移動方向及び移動の停止等を指示することができる。
第2タイプの移動方向表示手段16では、一例として、靴底に空気の充填された空間を設けた左右の靴の一方側の靴底に、前後方向に延伸する上下に僅か(例えば、数mm程度)離間した1対の板材を、当該空間内の左右に計2対配置し、電動モータの軸回転を、カム等の機構を介して2対の板材の一方側に伝達して離間距離を縮めると、当該一方側の靴底の厚さが薄くなり、一方、当該空間内の当該一方側の空気が他方側に移動するため、他方側の靴底の厚さが厚くなり、靴底が当該一方側に傾斜する。従って、第2タイプの移動方向表示手段16も、第1タイプの移動方向表示手段16と同様に、靴底の傾斜方向によって、移動方向及び移動の停止等を指示することができる。
第3の実施態様の移動方向表示手段16は、第1タイプ及び第2タイプともに、移動方向表示手段16が靴底に配置されるため、上述の分離型となる。また、移動方向表示手段16を左右の靴の両方に配置するようにしてもよいが、この場合、図3に示すように、道案内装置1の他の部分は左右の靴の一方側に配置されるため、左右の靴の一方側に配置された演算処理部15と左右の靴の他方側に配置された移動方向表示手段16は、例えば、第2通信装置14と同様の、BLE等の所定の近距離通信方式で通信を行う必要があり、他方側に配置される移動方向表示手段16と演算処理部15には、相互間の近距離通信用の第3通信装置17が設けられる。
[道案内装置1の動作]
次に、道案内装置1の動作について、第2ユーザ端末21の動作とともに、図4のフローチャートを参照して説明する。
先ず、道案内装置1は、第1ユーザとその同伴者である第2ユーザが近接している初期状態では、第2通信装置14と演算処理部15のみがオン状態で、第2通信装置14は第2ユーザ端末21と、BLE通信可能に接続している。そして、第2通信装置14と演算処理部15以外の位置検出部11、方位検出部12、第1通信装置13、及び、移動方向表示手段16は、初期状態ではオフ状態である。尚、第2ユーザ端末21は、道案内装置1の第1通信装置13及び第2通信装置14との間の2種類のデータ通信が可能なオン状態であり、後述するステップ#20〜#27の処理を、第2ユーザ端末21を構成する演算処理装置に実行させるアプリケーション・プログラム(アプリ)及び必要なハードウェア・リソース(表示装置、位置検出装置、等)が搭載されており、当該アプリは常時実行可能な状態にあることを前提とする。また、位置検出部11が気圧センサを備えている場合は、第2ユーザ端末21も同様の気圧センサを備えていることを前提とする。
第1ユーザと第2ユーザの一方が他方から逸れて、道案内装置1と第2ユーザ端末21の離間距離が、第1ユーザと第2ユーザの周辺環境におけるBLE通信の到達可能距離を超えると、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間のBLE通信が遮断され、道案内装置1と第2ユーザ端末21は互いに通信不応状態となる(ステップ#10、#20)。
道案内装置1側では、演算処理部15が、第2通信装置14のBLE通信が遮断されたことを検知すると、位置検出部11、方位検出部12、第1通信装置13、及び、移動方向表示手段16をオン状態にするとともに、移動方向表示手段16に対して所定のアラーム表示を行うよう指示する(ステップ#11)。第2ユーザ端末21側においても、第2通信装置14とのBLE通信が遮断されたことを検知すると、同様に、第2ユーザ端末21の表示画面上に所定のアラーム表示を行う、スピーカから所定のアラーム音声を発生する、或いは、バイブレータを振動させる等の少なくとも何れか1つのアラーム出力を行う(ステップ#21)。
引き続き、道案内装置1側では、演算処理部15が、位置検出部11が検出した現在位置情報を、演算処理部15の記憶装置内に一時的に保存する(ステップ#12)。第2ユーザ端末21側においても、第2ユーザ端末21の現在位置の検出が行われる(ステップ#22)。
引き続き、道案内装置1側では、演算処理部15が、位置検出部11が検出した現在位置情報を、第2ユーザ端末21に送信し(ステップ#13)、第2ユーザ端末21側では、送信された第1ユーザの現在位置情報を受信する(ステップ#23)。次に、ステップ#22及び#23が初回の処理であるか、2回目以降の処理である場合は、第2ユーザ端末21の現在位置と第1ユーザの現在位置の少なくとも何れか一方が、以前のステップ#25で直近に導出した道案内経路から所定距離(例えば、1m〜数m)以上外れているかを判定し(ステップ#24)、何れか1つが該当する場合は(YES分岐)、ステップ#22で検出した第2ユーザ端末21の現在位置と、受信した第1ユーザの現在位置に基づいて、第1ユーザから第2ユーザに至る道案内経路を導出する(ステップ#25)。そして、ステップ#24の2つの判定が何れも該当しない場合は(NO分岐)、ステップ#25において新たな道案内経路を導出せず、ステップ#26に移行する。
尚、第2ユーザ端末21は、ステップ#25の道案内経路の導出において、インターネット上の地図データベースにアクセスして、第1ユーザ及び第2ユーザ端末21の各現在位置を指定して、前者から後者に至る経路探索を指示し、両現在位置含む範囲の地図データと、第1ユーザから第2ユーザ端末21に至る経路探索結果(道案内経路)を取得する。本実施態様では、経路探索は、既に汎用されている周知の経路探索技術を利用して行う場合を想定している。
引き続き、第2ユーザ端末21側では、ステップ#24でYES分岐の場合、ステップ#25で新たに導出された道案内経路を、ステップ#24でNO分岐の場合、前回のステップ#25で導出された道案内経路、または、前回から道案内経路に変更がない旨を、道案内装置1に送信する(ステップ#26)。更に、第2ユーザ端末21側では、ステップ#25で取得した地図データと導出された道案内経路を重ねて、表示画面上に表示する(ステップ#27)。
一方、道案内装置1側では、ステップ#26で送信された道案内経路または道案内経路に変更がない旨を受信すると(ステップ#14)、演算処理部15は、道案内経路を受信した場合は、受信した道案内経路と、方位検出部12が検出した現在位置における第1ユーザの前方方向の方位を、演算処理部15の記憶装置内に一時的に保存する(ステップ#15)。
引き続き、道案内装置1側では、演算処理部15が、ステップ#15で記憶装置内に一時的に直近に保存された道案内経路と第1ユーザの前方方向の方位に基づいて、第1ユーザに対する移動方向の算出を行う(ステップ#16)。受信した道案内経路のデータが、第1ユーザの現在位置から第2ユーザ端末21に至る経路上の複数の節点Pi(i=0〜n)の位置情報(緯度、経度)の集合で構成されているとして(但し、P0は第1ユーザの経路探索時の現在位置、Pnは第2ユーザ端末21の経路探索時の現在位置)、第1ユーザの現在位置(最初はP0となる)から経路に沿ってPnに向かう最も近いPi(最初はP1となる)に向かう方向の方位をX(例えば、北を0°として時計回りに0〜359°で表示)とし、第1ユーザの現在位置P0における前方方向の方位をY(例えば、北を0°として時計回りに0〜359°で表示)とすると、第1ユーザに対する移動方向Zは、Z=X−Yとなる。ここで、Z=0°は、前方への移動、Z=90°は、右方向への移動、Z=180°は、後方への移動、Z=270°は、左方向への移動を示している。
ステップ#16の移動方向の算出では、移動方向Zは0°刻みで算出されるため、演算処理部15は、移動方向表示手段16の表示手段に応じて表示分解能(刻み角度)を落とし、表示用の移動方向Dの移動方向データ(コード)に変換して、移動方向表示手段16に出力する。移動方向表示手段16は、移動方向Dに基づく移動方向の表示を行う(ステップ#17)。
例えば、上述の第1の実施態様の移動方向表示手段16に対しては、例えば、Z=345°〜15°の範囲では、D=0°とし、Z=15°〜60°の範囲では、D=45°とし、Z=60°〜105°の範囲では、D=90°とし、Z=105°〜150°の範囲では、D=135°とし、Z=150°〜210°の範囲では、D=180°とし、Z=210°〜265°の範囲では、D=225°とし、Z=265°〜300°の範囲では、D=270°とし、Z=300°〜345°の範囲では、D=315°とする。
例えば、上述の第2及び第3の実施態様の移動方向表示手段16に対しては、例えば、Z=345°〜15°の範囲では、D=0°とし、Z=15°〜135°の範囲では、D=90°とし、Z=135°〜225°の範囲では、D=180°とし、Z=225°〜345°の範囲では、D=270°とする。
何れの移動方向表示手段16も、ステップ#16で算出された1°刻みの移動方向Zを直接表示できないため、ステップ#17において、移動方向表示手段16に、変換した移動方向Dを表示させ、第1ユーザに対して、前方方向の向きを移動方向Dに向けて変更するように促す。
ここで、第1ユーザが前方方向の向きを変更して、前方方向の方位Yが変化すると移動方向Zが変化するため、移動方向表示手段16が移動方向Dを表示させると(ステップ#17)、演算処理部15は、直ぐに、ステップ#15〜#17の処理を、ステップ#12〜#17の一連の処理の繰り返し周期(例えば、1秒〜数秒)が終了するまで繰り返し実行する。従って、移動方向表示手段16の表示は、第1ユーザが前方方向の向きの変化に応じて、ほぼリアルタイムに変化する。尚、第1ユーザが移動して現在位置が変化した場合も、道案内方向の方位Xが変化するが、第1ユーザの移動距離が短い場合は、方位Xの変化は僅かであるため、図4に示す処理手順では、第1ユーザの現在位置は、ステップ#12で検出した値を使用するが、ステップ#15において都度新たな現在位置を検出してもよい。
また、演算処理部15は、ステップ#15〜#17の処理を繰り返し実行中に、Z=0°になると、移動方向表示手段16に対し、移動方向が前方になったことを示す特別な表示を行うように、当該特別な表示用のデータを出力するのも好ましい。
道案内装置1側では、ステップ#12〜#17の一連の処理を、第1ユーザの現在位置と第2ユーザ端末21の現在位置の離間距離が、一定距離(例えば、1m〜数m)以下になるまで、上述の繰り返し周期で繰り返し実行する。一方、第2ユーザ端末21側でも、道案内装置1と同じ繰り返し周期で、ステップ#22〜#27の一連の処理を、上記離間距離が同じ一定距離以下になるまで繰り返し実行する。
尚、道案内装置1側のステップ#12〜#17の一連の処理と、第2ユーザ端末21側のステップ#12〜#17の一連の処理は、1周期内で相互間のデータ送受信(ステップ#13、#14、#23、#26)があるため、2組の一連の処理は、互いに同期する。
ここで、注目すべき点は、ステップ#21での第2ユーザ端末21側のアラーム表示、または、ステップ#21での第2ユーザ端末21側の道案内経路の表示に対して、第2ユーザが必ずしも気付かない場合があり得る点である。つまり、本実施態様では、第2ユーザが上記アラーム表示等に気付かなくても、ステップ#22以降の一連の処理が自動的に起動され、繰り返し実行されるため、道案内装置1と第2ユーザ端末21が協働して、第1ユーザに対して第2ユーザに至る道案内が可能となる点である。
[道案内装置1の動作の変形例]
次に、図4を参照して説明した道案内装置1及び第2ユーザ端末21の動作の幾つかの変形例について説明する。
[変形例1]
図4に示す処理手順では、位置検出部11及び第2ユーザ端末21が気圧センサを備えていない場合を想定していたが、気圧センサを備えている場合、道案内装置1側では、演算処理部15は、ステップ#12において、気圧センサが検出した気圧情報も、現在位置情報とともに、記憶装置内に一時的に保存し、ステップ#13において、第2ユーザ端末21に送信する。一方、第2ユーザ端末21側では、ステップ#22において、現在位置と気圧情報の検出が行われ、ステップ#23で、第1ユーザの現在位置情報と気圧情報を受信し、ステップ#25において、第1ユーザ及び第2ユーザ端末21の現在位置が、複数階建ての建物内にあり、第1ユーザ及び第2ユーザ端末21が各気圧情報から判定される建物内における第1ユーザ及び第2ユーザの階層の上下関係(第1ユーザが第2ユーザと同じ階層にいる、第1ユーザが第2ユーザより上の階層にいる、第1ユーザが第2ユーザより上の階層にいる)を判定し、当該判定結果に基づいて、階層の移動が必要な場合は、当該階層の移動を、道案内経路に追加する。従って、変形例1では、ステップ#24の判定において、第2ユーザ端末21の位置する階層が、前回のステップ#22で検出した気圧情報の階層から変化したか、第1ユーザの位置する階層が、前回のステップ#23で受信した気圧情報の階層から変化したかの判定も追加して行う。従って、階層の移動が必要な場合は、ステップ#26で道案内装置1に送信する道案内経路には、当該階層の移動が含まれ、ステップ#27での道案内経路の表示にも、当該階層の移動が含まれる。
一方、道案内装置1側では、ステップ#14で受信した道案内経路に当該階層の移動が含まれている場合は、ステップ#16の移動方向の算出において、当該階層の移動が必要な地点において、階層の移動を含める。そして、ステップ#17の移動方向の表示で、前後左右の移動に加えて、階層の移動も表示する。階層の移動の表示の仕方は、移動方向表示手段16の具体的な態様に応じて、前後左右の移動と識別可能な表示とする。この場合、上記第1乃至第3の実施態様の移動方向表示手段16の2以上を組み合わせてもよい。
[変形例2]
図4に示す処理手順では、第2ユーザ端末21側で、道案内経路の導出(ステップ#25)を行ったが、図5に示すように、道案内装置1側で、道案内経路の導出(ステップ#35)を行うようにしてもよい。この場合、図4のステップ#13及び#23の第1ユーザの現在位置の送信と受信は、送受信が入れ替わって、図5のステップ#33及び#43の第2ユーザ端末21の現在位置の受信と送信に変更され、図4のステップ#14及び#26の道案内経路の受信と送信は、送受信が入れ替わって、図5のステップ#36及び#44の道案内経路の送信と受信に変更され、図4のステップ#24の判定処理は、道案内装置1側に移動して、図5のステップ#34の判定処理に変更される。尚、図5のステップ#36及び#44の道案内経路の送信と受信には、第1ユーザと第2ユーザ端末21の現在位置を含む地図データも含まれる。また、第2ユーザ端末21側のステップ#27の道案内経路の表示では、ステップ#44で受信した道案内経路と地図データを使用することになる。尚、道案内装置1側で行われる道案内経路の導出(ステップ#35)は、第2ユーザ端末21側で行う場合と同じ要領で、インターネット上の地図データベースにアクセスして行われる。
[変形例3]
図4に示す処理手順では、第2ユーザ端末21側で、道案内経路の導出(ステップ#25)を行ったが、図6に示すように、インターネット上のサーバ装置22で、道案内経路の導出(ステップ#73)を行うようにしてもよい。この場合、図4のステップ#13及び#23の第1ユーザの現在位置の送信と受信は、図6のステップ#53及び#63の第1ユーザの現在位置と第2ユーザ端末21の現在位置のサーバ装置22への送信と、図6のステップ#71でのサーバ装置22の第1ユーザと第2ユーザ端末21の各現在位置の受信に変更され、図4のステップ#14及び#26の道案内経路の受信と送信は、図6のステップ#74でのサーバ装置22から道案内装置1と第2ユーザ端末21への道案内経路の送信と、図6のステップ#54及び#64の道案内経路のサーバ装置22からの受信に変更され、図4のステップ#24の判定処理は、サーバ装置22に移動して、図6のステップ#72の判定処理に変更される。また、図6のステップ#64の道案内経路のサーバ装置22からの受信では、第1ユーザと第2ユーザ端末21の現在位置を含む地図データも含まれる。第2ユーザ端末21側のステップ#27の道案内経路の表示では、ステップ#64で受信した道案内経路と地図データを使用することになる。尚、サーバ装置22で行われる道案内経路の導出(ステップ#73)は、第2ユーザ端末21側で行う場合と同じ要領で、インターネット上の地図データベースにアクセスして行ってもよく、また、サーバ装置22が自ら管理する地図データベースを使用してもよい。
[変形例4]
図4〜図6に示す処理手順では、道案内装置1側と第2ユーザ端末21側の各一連の処理は、ステップ#10及び#20において、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間のBLE通信が遮断され、道案内装置1と第2ユーザ端末21は互いに通信不応状態となったことを、夫々検知することで、開始される場合を想定した。しかし、図4〜図6に示す処理手順において、道案内装置1と第2ユーザ端末21の一方側で、当該一方側の一連の処理を開始し、当該処理に開始に、他方側に対して、当該他方側の一連の処理を開始する指示を行うようにしてもよい。但し、第2ユーザ端末21側で、ステップ#20の道案内装置1と第2ユーザ端末21は互いに通信不応状態を検知して、第2ユーザ端末21側の一連の処理を開始して、道案内装置1側に一連の処理の開始を指示する場合には、第1通信装置13がオフ状態であるので、道案内装置1側で当該指示を受信するためには、第1通信装置13を予めオン状態にしておく必要がある。
[変形例5]
図4〜図6に示す処理手順では、道案内装置1側と第2ユーザ端末21側の各一連の処理は、ステップ#10及び#20において、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間のBLE通信が遮断され、道案内装置1と第2ユーザ端末21は互いに通信不応状態となったことを、夫々検知することで、開始される場合を想定した。しかし、道案内装置1と第2ユーザ端末21は互いに通信不応状態となる前に、道案内装置1と第2ユーザ端末21の何れか一方側から、夫々の一連の処理の開始を起動可能な構成としてもよい。
この場合、例えば、道案内装置1と第2ユーザ端末21の何れか一方側から、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間のBLE通信を強制的に遮断することで、道案内装置1と第2ユーザ端末21の双方で、夫々の一連の処理が自動的に開始される。更に、例えば、第2ユーザが、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間のBLE通信を通信可能な状態に維持したまま、第2ユーザ端末21を操作して、第2ユーザ端末21側の一連の処理を起動するとともに、通信可能状態のBLE通信を用いて、道案内装置1側に、道案内装置1側の一連の処理の開始を指示する構成としてもよい。
[変形例6]
図4に示す処理手順では、道案内装置1及び第2ユーザ端末21のそれぞれで、所定のアラーム表示を行う場合(ステップ#11及び#21)を想定したが、当該アラーム表示は省略してもよい。当該アラーム表示の直後に、道案内装置1では、移動方向表示手段16に移動方向が表示され(ステップ#17)、第2ユーザ端末21では、表示画面上に、道案内経路が表示される(ステップ#17)ため、これらの最初の表示が、アラーム表示として機能し得る。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る道案内装置2について、図7を参照して説明する。道案内装置2は、第1実施形態に係る道案内装置1と同様、方位検出部12、第2通信装置14、演算処理部15、及び、移動方向表示手段16を備えて構成されているが、位置検出部11と第1通信装置13は必ずしも必要ではない。従って、第1実施形態に係る道案内装置1を、道案内装置2として流用することも可能であるが、図7に示すように、位置検出部11と第1通信装置13を備えていない別構成としてもよい。
第1実施形態では、第2通信装置14は、第1ユーザの同伴者である第2ユーザが使用する第2ユーザ端末21との間で、BLE通信方式等の近距離通信方式で、直接通信可能に構成され、当該直接通信が通信不可能な状態に変化したことを検知して、第1ユーザと第2ユーザの離間距離が一定以上離間したと判断するのに利用した。一方、第2実施形態では、第2通信装置14は、第1ユーザが使用するスマートフォン等の携帯情報端末である第1ユーザ端末31とのデータ送受信に利用する。第1ユーザ端末31は、第1ユーザが携帯しているので、第1ユーザ端末31と道案内装置2の離間距離は、概ね1m以内であり、BLE通信は常時、直接通信可能な状態が維持される。道案内装置2の各構成要素は、第1実施形態に係る道案内装置1と同じであるので、重複する説明は割愛する。
次に、道案内装置2の利用形態について、簡単に説明する。スマートフォン等の携帯情報端末で、地図アプリを利用して、目的地までの経路探索を行い、探索した経路(道案内経路)を携帯情報端末の表示画面上に表示して、目的地まで移動しようとした場合、ユーザは、周囲の状況から自分の向いている方角を認識し、表示画面上に表示された地図及び道案内の経路と自分の向いている方角を対照して、移動経路を確認しながら移動する必要がある。つまり、ユーザは、常時、自分の向いている方角を意識しながら、携帯情報端末の表示画面に注意を払う必要があるため、例えば、周囲の歩行者及び車両に対する注意が疎かになる心配がある。
しかし、第1ユーザが、携行している第1ユーザ端末31から、第1ユーザ端末31で探索した道案内経路と第1ユーザ端末31で検出した現在位置を、BLE通信により、第2通信装置14を介して道案内装置2に送信し、演算処理部15が、方位検出部12が検出した前方方向の方位とともに、第1ユーザ端末31から受信した道案内経路と現在位置を、一時的に、演算処理部15の記憶装置内に一時的に保存すれば、演算処理部15は、第1実施形態で説明したのと同じ要領で、移動方向Zの算出が行え、算出した移動方向Zを移動方向Dに変換して、移動方向表示手段16に出力すると、移動方向表示手段16は、第1実施形態で説明したのと同じ要領で、移動方向の表示を行うことができる。
従って、第1ユーザは、常時、第1ユーザ端末31の表示画面に注意を払うことなく、移動方向表示手段16が示す移動方向の表示内容に従えば、第1ユーザ端末31が探索した道案内経路に沿って目的地に到達することができる。特に、移動方向表示手段16が第2または第3の実施態様の移動方向表示手段16であれば、移動方向表示手段16が示す移動方向の表示内容を目視で確認する必要がないため、第1の実施態様の移動方向表示手段16と比較して、周囲の歩行者及び車両に対する注意を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る道案内装置3について、図8を参照して説明する。道案内装置3は、第1実施形態に係る道案内装置1と同様、位置検出部11、第1通信装置13、第2通信装置14、及び、演算処理部15を備えて構成されているが、方位検出部12と移動方向表示手段16は必ずしも必要ではない。従って、第1実施形態に係る道案内装置1を、道案内装置3として流用することも可能であるが、図8に示すように、方位検出部12と移動方向表示手段16を備えていない別構成としてもよい。道案内装置3の各構成要素は、第1実施形態に係る道案内装置1と同じであるので、重複する説明は割愛する。但し、道案内装置3の演算処理部15は、後述するように、図4に示したステップ#11のアラーム表示の指示、ステップ#14の道案内経路または道案内経路に変更がない旨の受信、ステップ#15の第1ユーザの前方方向の方位の検出及び記憶装置内への保存、ステップ#16の移動方向の算出、ステップ#17の移動方向の表示に関する処理は行わないため、主として第2ユーザ端末21とのデータ通信を制御する通信制御部として機能する。
第3実施形態に係る道案内装置3は、第1実施形態に係る道案内装置1と同様、第1通信装置13と第2通信装置14を備え、第2通信装置14と第2ユーザ端末21間で、BLE通信方式等の近距離通信方式で直接通信可能に構成し、当該直接通信が通信不可能な状態に変化したことを検知して、第1ユーザと第2ユーザの離間距離が一定以上離間したと判断するのに利用する。つまり、道案内装置3は、第1通信装置13を、第2ユーザ端末21との間の必要なデータの送受信に利用し、第2通信装置14を、第1ユーザと第2ユーザの離間距離の判定に利用している点で共通しており、当該共通点が、道案内装置3及び道案内装置1に固有の特徴である。
しかし、第1実施形態に係る道案内装置1は、第1ユーザに対して、第2ユーザに至る道案内を行うことを目的としているのに対して、第3実施形態に係る道案内装置3は、第2ユーザに対して、第1ユーザに至る道案内を行うことを目的としている点で、相違する。従って、第3実施形態では、図4に示す第1実施形態における道案内装置1側でのステップ#11のアラーム表示の指示、ステップ#14の道案内経路または道案内経路に変更がない旨の受信、ステップ#15の第1ユーザの前方方向の方位の検出及び記憶装置内への保存、ステップ#16の移動方向の算出、ステップ#17の移動方向の表示、及び、第2ユーザ端末21側でのステップ#26の道案内経路の送信が不要となる。以上を整理すると、第3実施形態における道案内装置3と第2ユーザ端末21の動作は、図9に示す処理手順となる。図9に示す各ステップの処理内容は、図4に示す同じ番号の各ステップの処理内容と同じであるので、重複する説明は割愛する。
但し、道案内装置1側では、ステップ#12及び#13の処理が、第1ユーザの現在位置と第2ユーザ端末21の現在位置の離間距離が、一定距離(例えば、1m〜数m)以下になるまで、上述の繰り返し周期で繰り返し実行され、第2ユーザ端末21側では、道案内装置3と同じ繰り返し周期で、ステップ#22〜#25及び#27の一連の処理が、上記離間距離が同じ一定距離以下になるまで繰り返し実行される。
更に、道案内装置3の位置検出部11も、第1実施形態に係る道案内装置1の位置検出部11と同様に気圧センサを備えるのも、好ましい実施態様であり、気圧センサを備えている場合の道案内装置3側及び第2ユーザ端末21側での処理内容の変更も、第1実施形態と同様であるので、重複する説明は割愛する。
ところで、第1及び第2実施形態に係る道案内装置1,2は、靴に装着または内蔵して使用する実施態様を想定したが、第3実施形態に係る道案内装置3は、方位検出部12及び移動方向表示手段16を備えていないため、必ずしも靴に装着または内蔵して使用する必要がない。このため、第1ユーザが身に着ける衣服やカバン類等の靴以外の装着品に装着または内蔵して使用する実施態様、或いは、第1ユーザが直接身体に道案内装置3を装着可能に構成して使用する実施態様でもよい。
本発明に係る道案内装置は、靴を履いて移動するユーザとその同伴者との間の道案内、或いは、靴を履いて移動するユーザへの所定の目的地までの道案内を行う装置に利用することができる。
1〜3 : 道案内装置
11 : 位置検出部
12 : 方位検出部
13 : 第1通信装置
14 : 第2通信装置
15 : 演算処理部
16 : 移動方向表示手段
17 : 第3通信装置
20 : データ通信網(インターネット)
21 : 第2ユーザ端末
22 : サーバ装置
31 : 第1ユーザ端末

Claims (12)

  1. 靴に装着または内蔵して、前記靴を履いて移動する第1ユーザに対して道案内を行う道案内装置であって、
    前記道案内装置の位置を前記第1ユーザの位置として検出する位置検出部と、
    前記第1ユーザの前方方向の方位を検出する方位検出部と、
    携帯情報端末またはインターネット上のサーバ装置と所定の通信方式でデータの送受信を行う通信装置と、
    前記位置検出部が検出した現在位置における、前記方位検出部が検出した前記第1ユーザの前方方向の方位を基準とする移動方向を、前記通信装置を介して前記携帯情報端末または前記サーバ装置から取得した外部データに基づいて算出する演算処理部と、
    前記演算処理部が算出した前記移動方向を、前記靴の露出部分での発光及び前記靴に対する振動等の前記靴における所定の物理的変化を用いて表示する移動方向表示手段と、を備えて構成されていることを特徴とする道案内装置。
  2. 前記通信装置が、第2ユーザが使用する前記携帯情報端末である第2ユーザ端末と前記サーバ装置の何れか一方と所定のデータ通信回線網を介して通信を行う第1通信装置を備えており、
    前記演算処理部は、前記第1通信装置を介して、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報を、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方へ送信し、前記第1ユーザの現在位置情報と前記第2ユーザ端末の現在位置情報に基づいて前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方で算出された前記第1ユーザから前記第2ユーザに向かう前記道案内の経路を、前記何れか一方から前記第1通信装置を介して、前記外部データとして取得して、前記取得した前記経路に沿って前記移動方向を算出することを特徴とする請求項1に記載の道案内装置。
  3. 前記通信装置が、前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を更に備えており、
    前記演算処理部は、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記移動方向表示手段に対して所定の警報表示を行うように指示することを特徴とする請求項2に記載の道案内装置。
  4. 前記通信装置が、前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を更に備えており、
    前記演算処理部は、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記第1通信装置を介して、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方との通信を開始し、前記移動方向の算出を開始することを特徴とする請求項2または3に記載の道案内装置。
  5. 前記位置検出部が気圧センサを備え、
    前記演算処理部は、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報とともに、前記気圧センサの出力情報を、前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方へ送信することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の道案内装置。
  6. 前記演算処理部は、前記第1ユーザの前記気圧センサの出力情報と前記第2ユーザ端末の現在位置の気圧情報に基づいて前記第2ユーザ端末と前記サーバ装置の前記何れか一方で算出された前記第1ユーザの建物内での上下の移動方向を示す上下移動情報を取得し、
    前記移動方向表示手段が、前記建物内での上下の移動方向を、前記靴における所定の物理的変化を用いて表示することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の道案内装置。
  7. 前記通信装置が、第1ユーザが使用する前記携帯情報端末である第1ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置を備えており、
    前記演算処理部は、前記第2通信装置を介して、前記第1ユーザ端末から所定の目的地に向かう前記道案内の経路を前記外部データとして取得して、前記取得した前記経路に沿って前記移動方向を算出することを特徴とする請求項1に記載の道案内装置。
  8. 前記位置検出部は、GPS衛星または現在位置の上空に存在する準天頂衛星から送信される信号を受信して地球上における現在位置を測位する測位装置を備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の道案内装置。
  9. 前記方位検出部は、地磁気センサを用いて構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の道案内装置。
  10. 前記移動方向表示手段が、前記靴の左右一対のそれぞれに設けられており、
    左右の前記移動方向表示手段の前記物理的変化を組み合わせて、前記移動方向を表示することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の道案内装置。
  11. 第1ユーザの同伴者である第2ユーザに対して前記第1ユーザまでの道案内を支援する道案内装置であって、
    前記第1ユーザに直接装着可能に構成されているか、または、前記第1ユーザが装着する靴または衣服等の装着品に装着または内蔵して使用可能に構成されており、
    前記道案内装置の位置を前記第1ユーザの位置として検出する位置検出部と、
    前記第2ユーザの携帯情報端末である第2ユーザ端末と所定のデータ通信回線網を介してデータの送受信を行う第1通信装置と、
    前記第2ユーザ端末と所定の近距離通信方式で直接通信を行う第2通信装置と、
    前記第2ユーザ端末とのデータ通信を制御する通信制御部と、を備えて構成され、
    前記通信制御部は、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記第1通信装置を介して、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報の第2ユーザ端末への送信を開始することを特徴とする道案内装置。
  12. 前記位置検出部が気圧センサを備え、
    前記通信制御部は、前記第2通信装置を介した前記第2ユーザ端末との通信状態が通信不能状態に変化したことを検知すると、前記位置検出部が検出した前記第1ユーザの現在位置情報とともに、前記気圧センサの出力情報を、前記第1通信装置を介して前記第2ユーザ端末へ送信することを特徴とする請求項11に記載の道案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20210093917A1 (en) * 2019-09-27 2021-04-01 Apple Inc. Detecting outdoor walking workouts on a wearable device
US11896368B2 (en) 2016-08-31 2024-02-13 Apple Inc. Systems and methods for determining swimming metrics
US11937904B2 (en) 2019-09-09 2024-03-26 Apple Inc. Detecting the end of cardio machine activities on a wearable device

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