JP2004219025A - ブラケットの仮固定方法 - Google Patents

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Junji Kato
淳司 加藤
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Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core
    • F28F9/002Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core with fastening means for other structures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
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Abstract

【課題】仮固定の際の他の部品との干渉発生を低減でき、また、ろう付け性を安定させることができるブラケットの仮固定方法を提供する。
【解決手段】予め、熱交換器のタンク1に設けられたレール部12の、少なくともブラケットが取着される部位のレール12a、12a間の幅を、サイジングパンチ2により、ブラケットを圧入可能な所定の幅W1に設定しておき、ブラケットをレール部に圧入することにより仮固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器のタンクに設けられたレール部へブラケットを取着する際の仮固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用熱交換器のタンク101には、図7に示すように、タンク101の長手方向に沿ってタンク表面から外方に突出するレール部102が設けられているものがあり、このレール部102には、他の部品を連結するためのブロックブラケット103(以下、単にブラケット103と表記)が取着される。ところが、タンク101は通常押し出し加工により成形されるため、レール部102を構成するレール121、121間の幅のばらつき(公差)が大きい。そのため、従来、レール121、121間の幅を、ブラケット103の幅よりも若干大きく形成しておき、レール121、121間にブラケット103を挿入してから、レール121、121を図7の矢印に示すようにかしめパンチにより両側からかしめて、ブラケット103を仮固定し、その後、炉内で加熱してろう付けすることにより、レール部102とブラケット103とを金属接合している。なお、ブラケット103には予めろう材が塗布されている。
【0003】
因みに、レール部102を有する熱交換器のタンクについての先行技術文献は発見できなかったが、レール部102を有しない従来の熱交換器のタンクとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−267388公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図7に示した従来の仮固定方法では、レール121、121をかしめる際にかしめパンチが他の部品と干渉してしまうという問題があった。
【0006】
また、レール121、121のブラケット103が挿入された部位全体をかしめようとすると、大きな荷重が必要となるため、ブラケット103が挿入された部位を部分的にかしめることとしているが、そのような部分的なかしめにより、かしめられなかった部分とブラケット103との間の隙間が逆に大きくなってしまうことがあり、ろう付け不良が発生し、ろう付け性が安定しないという問題もあった。
【0007】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、仮固定の際の他の部品との干渉発生を低減でき、また、ろう付け性を安定させることができるブラケットの仮固定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の仮固定方法は、熱交換器のタンクに設けられたレール部へブラケットを取着する際のブラケットの仮固定方法であって、予め、前記レール部の少なくとも前記ブラケットが取着される部位のレール間の幅を、前記ブラケットを圧入可能な所定の幅に設定しておき、前記ブラケットを前記レール部に圧入することにより仮固定することを特徴とする。
【0009】
これによれば、レールをかしめる必要が無くなるため、かしめパンチが他の部品と干渉してしまうことが無くなり、仮固定の際の他の部品との干渉発生を低減できる。また、部分的なかしめにより逆にかしめられなかった部分の隙間が大きくなってしまうようなことが無くなり、ブラケットが全体的にレール部と接触するようになるため、ろう付け性が安定する。
【0010】
ここで、前記レール間の幅を、サイジングパンチにより前記所定の幅に設定しておくことが好ましい。
【0011】
これによれば、レール間の幅を所定の幅に容易に設定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すタンク1は、車両用熱交換器に用いられるもので、冷媒が流通する複数本のチューブ(図示せず)の長手方向両端側に配設されて、チューブの長手方向と略直交する方向に延び、各チューブと連通されるものである。
【0014】
タンク1は、略筒状のタンク本体11と、タンク本体11の長手方向に沿ってタンク本体11に一体形成されたレール部12と、タンク本体11の長手方向両端を閉塞するタンクキャップ(図示せず)とから構成されている。レール部12は、タンク本体11の表面から外方へ突出し、互いに略平行に延設される2本のレール12a、12aから構成されている。
【0015】
これらタンク本体11とレール部12(すなわち、レール12a、12a)は、アルミニウム製で押し出し加工により成形される。このため、レール12a、12a間の幅にばらつきが生じている。そこで、レール部12にブロックブラケット3(図3参照。以下、単にブラケット3と表記)を取着する前に、予め、図1及び図2に示すように、サイジングパンチ2により、レール部12のブラケット3が取着される部位(以下、取着部位)のレール12a、12a間の幅を、ブラケット3を圧入可能な所定の幅に設定する。(すなわち、寸法出しを行う。)なお、寸法出しを行う前のレール12a、12a間の幅は、ブラケット3のレール12a、12aに挿入される部分の幅W(図3参照)よりも若干大きく形成されている。
【0016】
詳しくは、サイジングパンチ2には、互いに略平行であって、ブラケット3のタンク1長手方向における長さ、すなわち、取着部位のタンク1長手方向における長さL(図4参照)以上の長さに延びるレール圧入溝21、21が形成され、レール圧入溝21、21間の幅W1は、ブラケット3のレール12a、12aに挿入される部分の幅Wより若干小さい幅とされている。そして、かかるサイジングパンチ2を、図1の矢印に示すように、取着部位に打ち込んで、図2に示すように、レール12a、12aをレール圧入溝21、21に圧入する。すると、レール圧入溝21、21は、取着部位の長さL以上の長さに形成されているので、少なくとも取着部位においては、レール12a、12a間の幅が所定の幅W1に設定されることとなる。
【0017】
このように、取着部位におけるレール12a、12a間の幅を所定の幅W1に設定後、図3に示すように、ブラケット3を取着部位のレール12a、12a間に挿入するが、W1は、ブラケット3の挿入部分の幅Wより若干小さいことから、ブラケット3をレール12a、12a間に圧入することとなり、レール12a、12aをかしめなくても、レール12a、12aがブラケット3に押し付けられた状態となって、ブラケット3はレール部12に仮固定される。ブラケット3を仮固定した状態のタンク1を、図4に示す。
【0018】
このようにブラケット3を仮固定後、タンク1を炉内で加熱してろう付けすれば、上述したように、取着部位のレール12a、12aはブラケット3に押し付けられた状態となっており、すなわち、ブラケット3とレール12a、12aとは長手方向において全体的に接触し、隙間が小さいことから、ろう付け不良が発生しにくく、ろう付け性が安定することとなる。
【0019】
また、レール12a、12aをかしめなくても仮固定されることから、かしめパンチによる他の部品への干渉が発生しない。すなわち、仮固定の際の他の部品への干渉を低減できることとなる。
【0020】
なお、図5及び図6に示すようなサイジングパンチ4を用いて、レール12a、12a間の寸法出しを行ってもよい。サイジングパンチ4は、挿入部材41とパンチ部材42、42とを備えており、挿入部材41のレール12a、12a間に挿入される部分の幅は、上記ブラケット3の挿入部分の幅Wより若干小さい幅とされている。そして、挿入部材41をレール12a、12a間に挿入し、その挿入部位にパンチ部材42、42を両側から挟むように打ち込めば、レール12a、12a間の幅が、ブラケット3を圧入可能な幅に設定されることとなる。
【0021】
このように、サイジングパンチ2、4は種々の構成を採ることができ、また、サイジングパンチ2、4以外のものを用いて、レール部12における取着部位の幅を、ブラケット3を圧入可能な幅に設定してもよい。
【0022】
また、レール部12の少なくとも取着部位のレール12a、12a間の幅を、所定の幅W1に設定すれば十分であるが、勿論、レール部12全体に亘ってレール12a、12a間の幅を所定の幅W1に設定することとしてもよい。すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の実施形態を採り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る仮固定方法を説明するための図であり、サイジングパンチ及びタンクの概略断面図
【図2】図1のサイジングパンチをタンクに打ち込んだ状態の概略断面図
【図3】図2のタンクにブラケットを圧入するときの、ブラケット及びタンクの概略断面図
【図4】図3のタンクにブラケットを圧入した状態の概略斜視図
【図5】他のサイジングパンチ及びタンクの概略断面図
【図6】図5のサイジングパンチをタンクに打ち込んだ状態の概略断面図
【図7】従来の仮固定方法を説明するための図であり、ブラケット及びタンクの概略断面図
【符号の説明】
1…タンク
2、4…サイジングパンチ
3…ブラケット
12…レール部
12a…レール

Claims (2)

  1. 熱交換器のタンクに設けられたレール部へブラケットを取着する際のブラケットの仮固定方法であって、予め、前記レール部の少なくとも前記ブラケットが取着される部位のレール間の幅を、前記ブラケットを圧入可能な所定の幅に設定しておき、前記ブラケットを前記レール部に圧入することにより仮固定することを特徴とする仮固定方法。
  2. 前記レール間の幅を、サイジングパンチにより前記所定の幅に設定しておくことを特徴とする請求項1記載の仮固定方法。
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