JP2004219019A - 空気調和システム及びその室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜する形態の冷媒配管洗浄機能を有する室外機において、前記アキュムレータに一時貯溜された配管内残留物を回収するためのオイルタンクを新設するにあたり、その最適なレイアウトを提供する。
【解決手段】アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の配管洗浄機能を有する室外機1であって、容器27を、前記室外機1の熱交換室200の下方に形設される冷媒室100内の隅(隅部100a)に配される構成として、容器27の最適なレイアウトを実現する。
【選択図】 図1
【解決手段】アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の配管洗浄機能を有する室外機1であって、容器27を、前記室外機1の熱交換室200の下方に形設される冷媒室100内の隅(隅部100a)に配される構成として、容器27の最適なレイアウトを実現する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外機及び室内機が接続される建物側の冷媒配管の洗浄に関するものであり、より詳しくは、建物側の新設・既設の冷媒配管洗浄機能を具備する空気調和システムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和システムではCFC(クロロフルオロカ−ボン)やHCFC(ハイドロクロロフルオロカ−ボン)といった塩素系冷媒(以下、「従来冷媒」とする)が使用されていたが、分子中に含まれる塩素が成層圏でオゾン層を破壊するといった問題から、非塩素系冷媒であるHFC(ハイドロフルオロカ−ボン)(以下、「新冷媒」とする)に代替されるようになっている。
また、室外機の圧縮機に使用される冷凍機油は、従来冷媒を使用する冷凍サイクルと、新冷媒を使用する冷凍サイクルとでは、冷媒の特性に鑑みて、それぞれ別のものが使用されている。
【0003】
そして、従来冷媒を使用していた冷凍サイクルの空気調和システムを、新冷媒を使用する空気調和システムに取り替える場合には、施工費用の大幅削減といった観点から、建物の壁や天井などに配設されている建物側の冷媒配管、即ち、既設配管はそのまま利用されることがある。この場合、既設配管内には従来冷媒用の冷凍機油等が残留しているため、これら残留物を除去し、新設の冷凍サイクルの冷媒循環を適切に行うための既設配管の洗浄が行われる。
この洗浄は、特に、従来冷媒用の冷凍機油が新冷媒に使用できないことに鑑みたものであり、新設室外機の品質を維持し信頼性を確保するために行われるものである。
このような既設配管の洗浄のための技術について開示する文献が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、従来技術にて開示されるところの配管洗浄の技術においては、既設配管の洗浄にのみ着目したものとなっているが、新設配管(建物の天井や壁等に新規に配設される配管であって、冷媒等の流体を循環させていないものを指す)に新設の室外機及び室内機を接続する場合においても、新設配管内を予め洗浄してから使用する(通常の冷房・暖房運転を行う)ことが空気調和システムの空調制御の信頼性や、性能維持等の観点から見て望ましい。
これは、配管の溶接の過程で生じる配管材料の酸化膜(スケール)やその他付着物、ゴミ等が新設配管内部に残留している場合があるからである。
【0005】
さらに、上記の配管洗浄の技術に関し、特許文献1に開示されるものと同様に室外機自体に洗浄機能を具備するものにおいて、新冷媒を既設配管内で循環させることで残留物を剥離させた後、蒸発器にて新冷媒を気化させる一方、液体又は固体状態の残留物をアキュムレータにて一時捕捉しながらにして洗浄を行う技術も検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−329432号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のアキュムレータにて一時捕捉を行う洗浄技術については、アキュムレータを上記残留物の捕捉手段として使用し、既存の基本設計をそのままにして、配管洗浄のための装置構成を実現できるといった特徴を有し、優れた洗浄技術であるといえる。
そして、この技術の実施にあたっては、アキュムレータに一時貯溜された残留物を回収するための容器を設ければ、多量の残留物の回収に対応できるといったメリットを得ることができる。
そこで、容器の新設について検討するに、特に室外機に設ける場合においては、設置スペースの問題や、取り扱い性といった点を考慮した上で、最適なレイアウトを実現する必要がある。
また、上記の容器は、配管洗浄に関する運転を行う場合にのみ必要となるものであって、恒常的に設置する必要はない。つまり、必要な場合にのみ設置可能な構成であれば足り、この構成によれば、室外機の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットを得ることもできる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑み、アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の冷媒配管洗浄機能を有する室外機において、前記アキュムレータに一時貯溜された配管内残留物を回収するための容器を新設するにあたり、その最適なレイアウトに関する技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、アキュムレータに配管接続される容器を設けた空気調和システムことである。
【0010】
また、請求項2に記載のごとく、空気調和システムの室外機の下部に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0011】
また、請求項3に記載のごとく、空気調和システムの室外機の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0012】
また、請求項4に記載のごとく、空気調和システムの室外機の熱交換室下方の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0013】
また、請求項5に記載のごとく、前記冷媒室は、圧縮機を駆動する原動機が配される室と隔離されることである。
【0014】
また、請求項6に記載のごとく、前記容器は、前記室外機の外板の近傍に配されることである。
【0015】
また、請求項7に記載のごとく、前記容器は、前記室外機内の隅に配されることである。
【0016】
また、請求項8に記載のごとく、前記容器は、予め容器内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機の上流側に流入させる機能と、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能とを有することである。
【0017】
また、請求項9に記載のごとく、前記容器は、前記空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されることである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は室外機の正面図、図2は右上面斜視図、図3は左上面斜視図、図4は平面一部断面図、図5はアキュムレータに配管接続される容器の近傍の構成を示す平面図、図6は本発明の室外機を具備する空気調和システムの冷媒回路図、図7は容器を空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記回路より取り外し可能とした構成を示す概略図である。
【0019】
本発明は、アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の冷媒配管洗浄機能を有する室外機であって、アキュムレータに配管接続され、アキュムレータにて一時貯溜された配管内残留物を回収するための容器を備える構成とするものであり、その冷媒回路図は、図6に示されるごとくの構成とするものである。
この冷媒回路図により、配管の洗浄について説明すると、室外機1内の圧縮機2より吐出された高温高圧冷媒をオイルセパレータ10、四方弁8、第一開閉弁17を介して建物側の冷媒配管20・20及び室内機30・30内の配管を循環させることにより、建物側の冷媒配管20・20の配管内残留物を冷媒の流れによって洗い流し、第二開閉弁18を介して再び室外機1内に戻った冷媒をエンジン廃熱回収器4により気化させる一方、配管内残留物を気体冷媒とともに第一吸入管87を通してアキュムレータ6に流入させ、アキュムレータ6にて、気体冷媒と配管内残留物とを分離させる構成とするものである。そして、該アキュムレータ6は、容器27と配管19により接続されており、該配管19を通してアキュムレータ6にて分離された配管内残留物を容器27へ流し込んで、アキュムレータ6内より配管内残留物を除去するようになっている。
このように、容器27は、アキュムレータ6にて分離された配管内残留物を回収する機能を有している。
【0020】
ここで、アキュムレータ6と容器27に関する構成について説明すると、アキュムレータ6には、第一吸入管87、第二吸入管88、主アキュムレータ出口配管84(アキュムレータ6側端部にU字管83が接続されている)、副アキュムレータ出口配管85、および配管19が接続されており、このうち、配管19によってアキュムレータ6と容器27とが連通されており、該配管19には回収弁28と手動回収弁53とが設けられている。
第一吸入管87は、その一端が四方弁8に接続される一方、その他端がエンジン廃熱回収器4を経てアキュムレータ6の容器40(以下、「アキュムレータ容器40」とする)内の上部空間と連通されており、冷媒回路内を循環している冷媒をアキュムレータ6に搬送するように機能する。
第二吸入管88は、その一端が接続点50にて第一開閉弁17と四方弁8とを接続する配管51の中途部に連通される一方、その他端がアキュムレータ容器40内の上部空間に連通されており、同じく冷媒回路内を循環している冷媒をアキュムレータ6に搬送するように機能する。また、該第二吸入管88の中途部には開閉弁49が設けられている。
主アキュムレータ出口配管84は、そのアキュムレータ6側の端部が、アキュムレータ6に設けるU字管83と接続されており、アキュムレータ6と圧縮機2とを連通させている。U字管83は略U字型に曲げられた配管であり、その一端はアキュムレータ容器40内の上部空間にて冷媒吸入口43を開口している。またU字管83の他端は、アキュムレータ容器40上面を貫通してアキュムレータ容器40外に延出され、主アキュムレータ出口配管84の一端と接続される。このようにして、アキュムレータ容器40内の上部空間と主アキュムレータ出口配管84とが連通されている。また、該U字管83の底部壁面には油吸入孔24が穿設されており、通常運転時(暖房運転や冷房運転時等)にはアキュムレータ6の底部に滞留した新冷媒用の冷凍機油を圧縮機2の吸入側に供給可能に構成されている。以上の主アキュムレータ出口配管84とU字管83の構成により、通常運転時では、冷媒吸入口43より吸入される気体冷媒と、油吸入孔24より吸入される少量の新冷媒用の冷凍機油とが、アキュムレータ6から圧縮機2へ供給されるようになっている。また、後述の接続点95とU字管83との接続部の間の位置には開閉弁29(以下、「アキュムレータ出口配管開閉弁29」とする)が設けられている。
副アキュムレータ出口配管85は、上記主アキュムレータ出口配管84と同様、圧縮機2の吸入側とアキュムレータ6とを連通させる配管である。該副アキュムレータ出口配管85の一端は、アキュムレータ容器40上面を貫通してアキュムレータ容器40内に挿入され、アキュムレータ容器40内の上部空間にて冷媒吸入口44を開口している。一方、副アキュムレータ出口配管85の他端は接続点95にて主アキュムレータ出口配管84と連通接続されている。
【0021】
以上の構成において、配管洗浄運転時には、アキュムレータ出口配管開閉弁29を「閉」状態とする一方、回収弁28と手動回収弁53とを「開」状態とし、主アキュムレータ出口配管84によるアキュムレータ6と圧縮機2との連通を遮断し、圧縮機2では、副アキュムレータ出口配管85を介しての気体冷媒の吸入のみが行われるようにしている。このようにして、配管洗浄運転時には、主アキュムレータ出口配管84の油吸入孔24からの配管内残留物の吸入をなくし、配管内残留物の原因による圧縮機2の損傷や、空調制御の信頼性の低下といった不具合の発生を防止するようにしている。
この際、容器27では、前記配管19を通してアキュムレータ6内の配管内残留物を回収し、圧縮機2への配管内残留物の流入を防止する機能が発揮される。
【0022】
一方、通常運転時には、アキュムレータ出口配管開閉弁29を「開」状態とする一方、回収弁28と手動回収弁53とを「閉」状態とし、アキュムレータ6内の気体冷媒を主アキュムレータ出口配管84を通して圧縮機2に吸入させる。また、この際、副アキュムレータ出口配管85を介することによっても、気体冷媒が圧縮機2に吸入される。このように、気体冷媒とともに冷凍機油を吸入させることにより、通常運転時において、圧縮機2の潤滑を適切に行い、圧縮機2の損傷がないようにしている。
この際、容器27では、前記配管19を通してアキュムレータ6内の液冷媒を回収し、圧縮機2への液冷媒の流入を防止する機能が発揮される。
【0023】
また、容器27において、その上部内空間と副アキュムレータ出口配管85とがガス抜き配管86で接続されており、該ガス抜き配管86には、ガス抜き弁94、及び、手動式のボールバルブである手動ガス抜き弁54とが設けられている。
尚、手動ガス抜き弁54は、手動式に限られず、電磁開閉式のものであってもよい。
また、容器27において、その下部内空間と副アキュムレータ出口配管85とがオイル供給配管98で接続されており、該オイル供給配管98には、オイル供給弁99、及び、手動式のボールバルブである手動オイル供給弁55とが設けられている。
尚、手動オイル供給弁55は、手動式に限られず、電磁開閉式のものであってもよい。
また、副アキュムレータ出口配管85において、ガス抜き配管86とオイル供給配管98との両接続点の間には、絞り部68が設けられている。尚、前記ガス抜き弁94、オイル供給弁99、及びに回収弁28ついては、電磁弁で構成され、システムコントローラ25により開閉動作が制御されるようになっている。
以上の構成により、容器27内に予め新冷媒用の冷凍機油を封入しておき、上述の配管洗浄運転時を開始する前段階において、ガス抜き弁94、手動ガス抜き弁54、オイル供給弁99、手動オイル供給弁55、回収弁28、及び手動回収弁53とを「開」状態とし、所定時間、室外機1内だけで冷媒を循環させる準備運転を行うと、副アキュムレータ出口配管85における前記絞り部68の前後の差圧により、新冷媒用の冷凍機油をオイル供給配管98を通して副アキュムレータ出口配管85に供給し、圧縮機2を潤滑することができる。この新冷媒用の冷凍機油の供給は、配管洗浄運転時において、配管内残留物とともに新冷媒用の冷凍機油が容器27内に回収されることに鑑みたものであり、準備運転の段階で新冷媒用の冷凍機油を供給(補充)することによって、圧縮機2の潤滑不良を防止するために行われるものである。
このように、予め容器27内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機2の上流側に流入させる機能を発揮させることにより、新冷媒用の冷凍機油の不足による圧縮機2の潤滑不良を防止することができる。
【0024】
尚、上述した配管の洗浄は、新設配管及び既設配管のいずれをも対象とするものであり、空気調和システムの空調制御の信頼性や、性能維持等に鑑みて行われるものである。
また、図6では、圧縮機2を駆動する原動機にエンジン3を用いる構成のエンジン駆動式ヒートポンプの冷媒回路図を示すものであるが、モータにより圧縮機2を駆動する構成のいわゆる電気エアコンその他の形式の空気調和システム全般において、同様の洗浄を行うことは可能である。さらに、図に示される室内機30・30・・・の台数については限定されず、一台の室外機1に対して一台または複数台の室内機を備える空気調和システムに対して本発明は適用可能である。
【0025】
次に、上述した容器27のレイアウトに関して説明する。
まず、図6に示すごとく、本発明にかかる空気調和システムにおいては、該空気調和システムにアキュムレータ6に配管接続される容器27を設ける構成としている。このように、空気調和システムに容器27を設け、上述したごとく、容器27が、アキュムレータ6にて分離された配管内残留物を回収する機能を発揮することにより、アキュムレータ6に配管内残留物を貯め込ませずに、配管洗浄を行うことができる。
尚、図6に示される回路図では、室外機1内に設ける構成としているが、アキュムレータ6に配管接続される限りにおいては、室外機1の外に設ける構成であってもよく、上記機能を発揮させるにあたり、特に限定されるものではない。
【0026】
そして、図1乃至図4に示される構成では、上述した冷媒回路図構成により洗浄を行う冷媒配管洗浄機能を有する室外機1内に容器27を設けている。
このように、室外機1内に容器27を設けることにより、容器27が室外機1の構成機器の一つとして取り扱われ、施工時における搬入・移動の利便性の向上が図られる。
また、室外機1の内部とすることで、室外機1の外板によって外側から見えないため、外観の美観上も良好となる。
【0027】
また、図1乃至図3に示すごとく、容器27は、室外機1が設置される床面側を下側として、室外機1内の下部に配設されている。
このように、室外機1内の下部に配設されることにより、仕組性の向上や、取り外す際の作業性の向上といった利点が得られる。
また、容器27の壁面にサイトグラス等を設けることで、容器27内部の液高さを視認可能とする構成とする場合にも、視認性が良好となるといった利点が得られる。
【0028】
また、図1乃至図4に示すごとく、容器27は、前記室外機1の冷媒室100に配設される構成としている。
この冷媒室100は、リキッドレシーバ7(図4)、各種配管、制御装置(制御装置ボックス41(図1))等、エンジン3と比較して特に発熱源とならないものが配設される空間であり、容器27も同様に発熱源とならないといった理由から、この冷媒室100内に配設されるものである。換言すれば、スペースの限られた室外機1内において、容器27の配置場所としては、発熱といった観点からも、冷媒室100に備えるのが好適であり、同冷媒室100内に配設される機器類の動作に悪影響を与えないこと、また、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合を発生させないこと、といった観点からも好適である。
【0029】
また、図1乃至図3に示すごとく、容器27は、前記室外機1の熱交換室200下方の冷媒室100に配設される構成としている。
該熱交換室200には、上述した図6に示される冷媒回路図に示されるところの室外熱交換機5・5や、冷却ファン5f・5fが配設される空間であり、室外熱交換機5・5の熱交換の効率化、前記冷却ファン5f・5fの吸気・排気の効率化といった観点から、室外機1の上部に構成されるものである。
そして、該熱交換室200を支柱56a・56b・56c・56d(図4)により高い位置に支持するようにして下部空間が形設されており、該下部空間に、冷媒室100とエンジンルーム300とが区画形成されている。このエンジンルーム300には、図4に示すごとく、エンジン3の他、圧縮機2、アキュムレータ6、オイルセパレータ10等が配設されている。
そして、該エンジンルーム300とともに、前記冷媒室100を前記熱交換室200よりも下方、つまりは、室外機1全体において下部となる位置に配設し、該冷媒室100に容器27を設ける構成とすることで、上述したものと同様、容器27が下部に配されることによる利点と、冷媒室100に容器27を備える好適性の両方が同時に満たされる。
【0030】
また、図1乃至図4に示すごとく、前記冷媒室100は、仕切板150により、圧縮機2を駆動する原動機(エンジン3)が配されるエンジンルーム300と隔離される構成としている。
このように、冷媒室100とエンジンルーム300とを仕切板150により隔離するのは以下の理由によるものである。即ち、エンジンルーム300内には、発熱源となるエンジン3が配されるものであり、該エンジン3の発熱により、エンジンルーム300内の雰囲気温度は、60度近くの高温に達する。そして、このような高温空気が冷媒室100に流入することになると、上述したごとく、同冷媒室100内に配設される機器類の動作に悪影響を与え、また、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合を発生させてしまうからである。
以上のような理由から、仕切板150を設けることで、エンジンルーム300内の高温空気を冷媒室100内に流入させないようにすることで、上記不具合の発生に伴う空調制御の信頼性の低下を防止するとともに、耐久性の向上を図ることができる。
尚、仕切板150に断熱材を貼設して熱伝導を防止する、つまりは断熱効果を発揮させる構成としてもよい。
【0031】
また、図5に示すごとく、前記容器27は、室外機1の外板55a・55bの近傍に配され、エンジンルーム300と反対側の離れた位置に配置される構成としている。
この構成により、冷媒室100の中でも外気に近い場所に配することにより、エンジンルーム300より冷媒室100へ伝導される熱の影響を最小限に抑えるとともに、外気との熱交換を効率よく行い、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合の発生を防止するようにしている。
【0032】
また、図5に示すごとく、前記容器27は、前記冷媒室の隅部100aに配される構成としている。
本実施形態では、前記熱交換室200を高位置に配させするとともに、該熱交換室200の下部に前記冷媒室100及びエンジンルーム300を形成させるための支柱56a・56b・・・の内、前記冷媒室100において、エンジンルーム300より最も遠い位置であって、かつ、リキッドレシーバ7、各種配管、制御装置等が配設される側に立設される支柱56aに容器27を支持固定している。また、本実施例では、支柱56aは、平面視において略「L」字状とするとともに、冷媒室100の角部であって、前記外板55a・55bの端面を向き合わせる位置に配されている。
また、容器27側においては、その周面に固定ブラケット27a・27aが設けられ、前記支柱56aに対してボルト等の固定具により固定される構成としている。尚、固定方法については、この形態に限定されるものではなく、支柱56aに紐体で括り付けて固定する構成としてもよい。
このようにして、容器27は、発熱源となるエンジン3から極力離れた位置に配設されることから、上記と同様に、熱による冷媒循環不良等の悪影響を防止できるとともに、また、外板55a・55bの近傍であることから外気に近いという利点が得られるとともに、両外板55a・55bを介して二方向からの効率の良い熱交換(外気との熱交換)が行われる。
また、容器27を円筒状とし、平面視略「L」字状の支柱56aの角部に近づけるように支持させることで、冷媒室100において容器27を最も隅の位置に寄せて配設することにより、容器27を設けることに伴う冷媒室100の内空間スペースの減少を最小限に抑えることができる。
また、以上に述べた効果は、冷媒室100の隅部100aに容器27が配されることにより実現されるものであるが、本実施形態のように、骨格部材となる支柱56aに支持させることによれば、専用のブラケット等を設ける必要がないといった点からも有効である。尚、この点、支柱56bに設けることも可能であるが、アキュムレータ6と接続するための配管長等を考慮すると、本実施形態のレイアウトが総合的に優れたものであるといえる。
【0033】
さらに、図7に示される構成では、アキュムレータ6のアキュムレータ容器40の下部内空間に接続される配管19aと、前記副アキュムレータ出口配管85に接続されるガス抜き配管86a及びオイル供給配管98aに対し、容器27側の配管19b・86b・98bをフレア式継手等の接続部材42・42・42により着脱自在に構成することにより、前記空気調和システムの冷媒回路(副アキュムレータ出口配管85)に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されている。
この構成によれば、該容器27が必要となる配管洗浄運転(準備運転を含む)の際にのみ、容器27を空気調和システムの冷媒回路に組み込める、換言すれば、恒常的に備えられる必要のない容器27を必要なときにのみ取付けて配管洗浄を行うことが可能となり、室外機1の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットが得られる。さらに、配管洗浄後に容器27を取り外し、容器27に回収された配管内残留物を廃棄し、容器27内を洗浄し、新冷媒用の冷凍機油を容器27に封入することで、例えば、他の建物に施工される空気調和システムにおいて配管洗浄運転(準備運転を含む)を行う際には、該容器27を流用することができる。
尚、図7に示す構成では、容器27側の配管19b・86b・98bに、それぞれ、回収弁28及び手動回収弁53、ガス抜き弁94及び手動ガス抜き弁54、オイル供給弁99及び手動オイル供給弁55、を設けた構成としているが、これらの弁は、アキュムレータ6側の配管19a・86a・98aに設けてもよく、特に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載のごとく、アキュムレータに配管接続される容器を設けた空気調和システムとしたので、容器が、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能を発揮することにより、アキュムレータに配管内残留物を貯め込ませずに、配管洗浄を行うことができる。
また、容器を室外機の内部に設ける場合においては、容器が室外機の構成機器の一つとして取り扱われ、施工時における搬入・移動の利便性の向上が図られるとともに、空調機の外板により外側から見えないため、外観の美観上も良好となる。
【0035】
また、請求項2に記載のごとく、空気調和システムの室外機の下部に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、室外機の仕組性の向上や、取り外す際の作業性の向上といった利点が得られる。また、容器の壁面にサイトグラス等を設けることで、容器内部の液高さを視認可能とする構成とする場合にも、視認性が良好となるといった利点が得られる。
【0036】
また、請求項3に記載のごとく、空気調和システムの室外機の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、同冷媒室内に配設される機器類の動作に悪影響を与えないこと、また、冷媒の状態変化に伴う循環不良等の不具合を発生させないこといった観点から、容器にとって最も好適なレイアウトとなる。
【0037】
また、請求項4に記載のごとく、空気調和システムの室外機の熱交換室下方の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、容器が下部に配されることによる利点(サイトグラスを設けた場合における視認性等)と、容器にとって最も好適なレイアウトといった利点を同時に満たすことができる。
【0038】
また、請求項5に記載のごとく、前記冷媒室は、圧縮機を駆動する原動機が配される室と隔離されるので、原動機が配される室内の高温空気が冷媒室内に流入しないようになって、熱による不具合の発生に伴う空調制御の信頼性の低下を防止するとともに、耐久性の向上を図ることができる。
【0039】
また、請求項6に記載のごとく、前記容器は、前記室外機の外板の近傍に配されるので、冷媒室の中でも外気に近い場所に配され、原動機が配される室内より冷媒室へ伝導される熱の影響を最小限に抑えるとともに、外気との熱交換を効率よく行い、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合の発生を防止するようにしている
【0040】
また、請求項7に記載のごとく、前記容器は、前記室外機内の隅に配されるので、隅にて隣り合う外板を介して二方向からの効率の良い熱交換(外気との熱交換)を行うことができる。容器を隅の位置に寄せて配設することにより、容器を設けることに伴う室外機の内空間スペースの減少を最小限に抑えることができる。
【0041】
また、請求項8に記載のごとく、前記容器は、予め容器内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機の上流側に流入させる機能と、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能とを有するので、新冷媒用の冷凍機油を補充することにより、圧縮機の潤滑不良を防止するとともに、配管洗浄運転時においては、アキュムレータ内より配管内残留物を除去することができる。
【0042】
また、請求項9に記載のごとく、前記容器は、前記空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されるので、恒常的に備えられる必要のない容器を必要なときにのみ取付けて配管洗浄を行うことが可能となり、室外機の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットが得られる。さらに、配管洗浄後に容器を取り外し、容器に回収された配管内残留物を廃棄し、容器内を洗浄し、新冷媒用の冷凍機油を容器に封入することで、例えば、他の建物に施工される空気調和システムにおいて配管洗浄運転(準備運転を含む)を行う際には、該容器を流用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】室外機の正面図である。
【図2】右上面斜視図である。
【図3】左上面斜視図である。
【図4】平面一部断面図である。
【図5】アキュムレータに配管接続される容器の近傍の構成である。
【図6】本発明の室外機を具備する空気調和システムの冷媒回路図である。
【図7】容器を空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記回路より取り外し可能とした構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 室外機
27 オイルタンク
100 冷媒室
150 仕切板
200 熱交換室
300 エンジンルーム
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外機及び室内機が接続される建物側の冷媒配管の洗浄に関するものであり、より詳しくは、建物側の新設・既設の冷媒配管洗浄機能を具備する空気調和システムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和システムではCFC(クロロフルオロカ−ボン)やHCFC(ハイドロクロロフルオロカ−ボン)といった塩素系冷媒(以下、「従来冷媒」とする)が使用されていたが、分子中に含まれる塩素が成層圏でオゾン層を破壊するといった問題から、非塩素系冷媒であるHFC(ハイドロフルオロカ−ボン)(以下、「新冷媒」とする)に代替されるようになっている。
また、室外機の圧縮機に使用される冷凍機油は、従来冷媒を使用する冷凍サイクルと、新冷媒を使用する冷凍サイクルとでは、冷媒の特性に鑑みて、それぞれ別のものが使用されている。
【0003】
そして、従来冷媒を使用していた冷凍サイクルの空気調和システムを、新冷媒を使用する空気調和システムに取り替える場合には、施工費用の大幅削減といった観点から、建物の壁や天井などに配設されている建物側の冷媒配管、即ち、既設配管はそのまま利用されることがある。この場合、既設配管内には従来冷媒用の冷凍機油等が残留しているため、これら残留物を除去し、新設の冷凍サイクルの冷媒循環を適切に行うための既設配管の洗浄が行われる。
この洗浄は、特に、従来冷媒用の冷凍機油が新冷媒に使用できないことに鑑みたものであり、新設室外機の品質を維持し信頼性を確保するために行われるものである。
このような既設配管の洗浄のための技術について開示する文献が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、従来技術にて開示されるところの配管洗浄の技術においては、既設配管の洗浄にのみ着目したものとなっているが、新設配管(建物の天井や壁等に新規に配設される配管であって、冷媒等の流体を循環させていないものを指す)に新設の室外機及び室内機を接続する場合においても、新設配管内を予め洗浄してから使用する(通常の冷房・暖房運転を行う)ことが空気調和システムの空調制御の信頼性や、性能維持等の観点から見て望ましい。
これは、配管の溶接の過程で生じる配管材料の酸化膜(スケール)やその他付着物、ゴミ等が新設配管内部に残留している場合があるからである。
【0005】
さらに、上記の配管洗浄の技術に関し、特許文献1に開示されるものと同様に室外機自体に洗浄機能を具備するものにおいて、新冷媒を既設配管内で循環させることで残留物を剥離させた後、蒸発器にて新冷媒を気化させる一方、液体又は固体状態の残留物をアキュムレータにて一時捕捉しながらにして洗浄を行う技術も検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−329432号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のアキュムレータにて一時捕捉を行う洗浄技術については、アキュムレータを上記残留物の捕捉手段として使用し、既存の基本設計をそのままにして、配管洗浄のための装置構成を実現できるといった特徴を有し、優れた洗浄技術であるといえる。
そして、この技術の実施にあたっては、アキュムレータに一時貯溜された残留物を回収するための容器を設ければ、多量の残留物の回収に対応できるといったメリットを得ることができる。
そこで、容器の新設について検討するに、特に室外機に設ける場合においては、設置スペースの問題や、取り扱い性といった点を考慮した上で、最適なレイアウトを実現する必要がある。
また、上記の容器は、配管洗浄に関する運転を行う場合にのみ必要となるものであって、恒常的に設置する必要はない。つまり、必要な場合にのみ設置可能な構成であれば足り、この構成によれば、室外機の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットを得ることもできる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑み、アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の冷媒配管洗浄機能を有する室外機において、前記アキュムレータに一時貯溜された配管内残留物を回収するための容器を新設するにあたり、その最適なレイアウトに関する技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、アキュムレータに配管接続される容器を設けた空気調和システムことである。
【0010】
また、請求項2に記載のごとく、空気調和システムの室外機の下部に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0011】
また、請求項3に記載のごとく、空気調和システムの室外機の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0012】
また、請求項4に記載のごとく、空気調和システムの室外機の熱交換室下方の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたことである。
【0013】
また、請求項5に記載のごとく、前記冷媒室は、圧縮機を駆動する原動機が配される室と隔離されることである。
【0014】
また、請求項6に記載のごとく、前記容器は、前記室外機の外板の近傍に配されることである。
【0015】
また、請求項7に記載のごとく、前記容器は、前記室外機内の隅に配されることである。
【0016】
また、請求項8に記載のごとく、前記容器は、予め容器内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機の上流側に流入させる機能と、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能とを有することである。
【0017】
また、請求項9に記載のごとく、前記容器は、前記空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されることである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は室外機の正面図、図2は右上面斜視図、図3は左上面斜視図、図4は平面一部断面図、図5はアキュムレータに配管接続される容器の近傍の構成を示す平面図、図6は本発明の室外機を具備する空気調和システムの冷媒回路図、図7は容器を空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記回路より取り外し可能とした構成を示す概略図である。
【0019】
本発明は、アキュムレータにて配管内残留物を一時貯溜して、循環冷媒中より配管内残留物を除去する形態の冷媒配管洗浄機能を有する室外機であって、アキュムレータに配管接続され、アキュムレータにて一時貯溜された配管内残留物を回収するための容器を備える構成とするものであり、その冷媒回路図は、図6に示されるごとくの構成とするものである。
この冷媒回路図により、配管の洗浄について説明すると、室外機1内の圧縮機2より吐出された高温高圧冷媒をオイルセパレータ10、四方弁8、第一開閉弁17を介して建物側の冷媒配管20・20及び室内機30・30内の配管を循環させることにより、建物側の冷媒配管20・20の配管内残留物を冷媒の流れによって洗い流し、第二開閉弁18を介して再び室外機1内に戻った冷媒をエンジン廃熱回収器4により気化させる一方、配管内残留物を気体冷媒とともに第一吸入管87を通してアキュムレータ6に流入させ、アキュムレータ6にて、気体冷媒と配管内残留物とを分離させる構成とするものである。そして、該アキュムレータ6は、容器27と配管19により接続されており、該配管19を通してアキュムレータ6にて分離された配管内残留物を容器27へ流し込んで、アキュムレータ6内より配管内残留物を除去するようになっている。
このように、容器27は、アキュムレータ6にて分離された配管内残留物を回収する機能を有している。
【0020】
ここで、アキュムレータ6と容器27に関する構成について説明すると、アキュムレータ6には、第一吸入管87、第二吸入管88、主アキュムレータ出口配管84(アキュムレータ6側端部にU字管83が接続されている)、副アキュムレータ出口配管85、および配管19が接続されており、このうち、配管19によってアキュムレータ6と容器27とが連通されており、該配管19には回収弁28と手動回収弁53とが設けられている。
第一吸入管87は、その一端が四方弁8に接続される一方、その他端がエンジン廃熱回収器4を経てアキュムレータ6の容器40(以下、「アキュムレータ容器40」とする)内の上部空間と連通されており、冷媒回路内を循環している冷媒をアキュムレータ6に搬送するように機能する。
第二吸入管88は、その一端が接続点50にて第一開閉弁17と四方弁8とを接続する配管51の中途部に連通される一方、その他端がアキュムレータ容器40内の上部空間に連通されており、同じく冷媒回路内を循環している冷媒をアキュムレータ6に搬送するように機能する。また、該第二吸入管88の中途部には開閉弁49が設けられている。
主アキュムレータ出口配管84は、そのアキュムレータ6側の端部が、アキュムレータ6に設けるU字管83と接続されており、アキュムレータ6と圧縮機2とを連通させている。U字管83は略U字型に曲げられた配管であり、その一端はアキュムレータ容器40内の上部空間にて冷媒吸入口43を開口している。またU字管83の他端は、アキュムレータ容器40上面を貫通してアキュムレータ容器40外に延出され、主アキュムレータ出口配管84の一端と接続される。このようにして、アキュムレータ容器40内の上部空間と主アキュムレータ出口配管84とが連通されている。また、該U字管83の底部壁面には油吸入孔24が穿設されており、通常運転時(暖房運転や冷房運転時等)にはアキュムレータ6の底部に滞留した新冷媒用の冷凍機油を圧縮機2の吸入側に供給可能に構成されている。以上の主アキュムレータ出口配管84とU字管83の構成により、通常運転時では、冷媒吸入口43より吸入される気体冷媒と、油吸入孔24より吸入される少量の新冷媒用の冷凍機油とが、アキュムレータ6から圧縮機2へ供給されるようになっている。また、後述の接続点95とU字管83との接続部の間の位置には開閉弁29(以下、「アキュムレータ出口配管開閉弁29」とする)が設けられている。
副アキュムレータ出口配管85は、上記主アキュムレータ出口配管84と同様、圧縮機2の吸入側とアキュムレータ6とを連通させる配管である。該副アキュムレータ出口配管85の一端は、アキュムレータ容器40上面を貫通してアキュムレータ容器40内に挿入され、アキュムレータ容器40内の上部空間にて冷媒吸入口44を開口している。一方、副アキュムレータ出口配管85の他端は接続点95にて主アキュムレータ出口配管84と連通接続されている。
【0021】
以上の構成において、配管洗浄運転時には、アキュムレータ出口配管開閉弁29を「閉」状態とする一方、回収弁28と手動回収弁53とを「開」状態とし、主アキュムレータ出口配管84によるアキュムレータ6と圧縮機2との連通を遮断し、圧縮機2では、副アキュムレータ出口配管85を介しての気体冷媒の吸入のみが行われるようにしている。このようにして、配管洗浄運転時には、主アキュムレータ出口配管84の油吸入孔24からの配管内残留物の吸入をなくし、配管内残留物の原因による圧縮機2の損傷や、空調制御の信頼性の低下といった不具合の発生を防止するようにしている。
この際、容器27では、前記配管19を通してアキュムレータ6内の配管内残留物を回収し、圧縮機2への配管内残留物の流入を防止する機能が発揮される。
【0022】
一方、通常運転時には、アキュムレータ出口配管開閉弁29を「開」状態とする一方、回収弁28と手動回収弁53とを「閉」状態とし、アキュムレータ6内の気体冷媒を主アキュムレータ出口配管84を通して圧縮機2に吸入させる。また、この際、副アキュムレータ出口配管85を介することによっても、気体冷媒が圧縮機2に吸入される。このように、気体冷媒とともに冷凍機油を吸入させることにより、通常運転時において、圧縮機2の潤滑を適切に行い、圧縮機2の損傷がないようにしている。
この際、容器27では、前記配管19を通してアキュムレータ6内の液冷媒を回収し、圧縮機2への液冷媒の流入を防止する機能が発揮される。
【0023】
また、容器27において、その上部内空間と副アキュムレータ出口配管85とがガス抜き配管86で接続されており、該ガス抜き配管86には、ガス抜き弁94、及び、手動式のボールバルブである手動ガス抜き弁54とが設けられている。
尚、手動ガス抜き弁54は、手動式に限られず、電磁開閉式のものであってもよい。
また、容器27において、その下部内空間と副アキュムレータ出口配管85とがオイル供給配管98で接続されており、該オイル供給配管98には、オイル供給弁99、及び、手動式のボールバルブである手動オイル供給弁55とが設けられている。
尚、手動オイル供給弁55は、手動式に限られず、電磁開閉式のものであってもよい。
また、副アキュムレータ出口配管85において、ガス抜き配管86とオイル供給配管98との両接続点の間には、絞り部68が設けられている。尚、前記ガス抜き弁94、オイル供給弁99、及びに回収弁28ついては、電磁弁で構成され、システムコントローラ25により開閉動作が制御されるようになっている。
以上の構成により、容器27内に予め新冷媒用の冷凍機油を封入しておき、上述の配管洗浄運転時を開始する前段階において、ガス抜き弁94、手動ガス抜き弁54、オイル供給弁99、手動オイル供給弁55、回収弁28、及び手動回収弁53とを「開」状態とし、所定時間、室外機1内だけで冷媒を循環させる準備運転を行うと、副アキュムレータ出口配管85における前記絞り部68の前後の差圧により、新冷媒用の冷凍機油をオイル供給配管98を通して副アキュムレータ出口配管85に供給し、圧縮機2を潤滑することができる。この新冷媒用の冷凍機油の供給は、配管洗浄運転時において、配管内残留物とともに新冷媒用の冷凍機油が容器27内に回収されることに鑑みたものであり、準備運転の段階で新冷媒用の冷凍機油を供給(補充)することによって、圧縮機2の潤滑不良を防止するために行われるものである。
このように、予め容器27内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機2の上流側に流入させる機能を発揮させることにより、新冷媒用の冷凍機油の不足による圧縮機2の潤滑不良を防止することができる。
【0024】
尚、上述した配管の洗浄は、新設配管及び既設配管のいずれをも対象とするものであり、空気調和システムの空調制御の信頼性や、性能維持等に鑑みて行われるものである。
また、図6では、圧縮機2を駆動する原動機にエンジン3を用いる構成のエンジン駆動式ヒートポンプの冷媒回路図を示すものであるが、モータにより圧縮機2を駆動する構成のいわゆる電気エアコンその他の形式の空気調和システム全般において、同様の洗浄を行うことは可能である。さらに、図に示される室内機30・30・・・の台数については限定されず、一台の室外機1に対して一台または複数台の室内機を備える空気調和システムに対して本発明は適用可能である。
【0025】
次に、上述した容器27のレイアウトに関して説明する。
まず、図6に示すごとく、本発明にかかる空気調和システムにおいては、該空気調和システムにアキュムレータ6に配管接続される容器27を設ける構成としている。このように、空気調和システムに容器27を設け、上述したごとく、容器27が、アキュムレータ6にて分離された配管内残留物を回収する機能を発揮することにより、アキュムレータ6に配管内残留物を貯め込ませずに、配管洗浄を行うことができる。
尚、図6に示される回路図では、室外機1内に設ける構成としているが、アキュムレータ6に配管接続される限りにおいては、室外機1の外に設ける構成であってもよく、上記機能を発揮させるにあたり、特に限定されるものではない。
【0026】
そして、図1乃至図4に示される構成では、上述した冷媒回路図構成により洗浄を行う冷媒配管洗浄機能を有する室外機1内に容器27を設けている。
このように、室外機1内に容器27を設けることにより、容器27が室外機1の構成機器の一つとして取り扱われ、施工時における搬入・移動の利便性の向上が図られる。
また、室外機1の内部とすることで、室外機1の外板によって外側から見えないため、外観の美観上も良好となる。
【0027】
また、図1乃至図3に示すごとく、容器27は、室外機1が設置される床面側を下側として、室外機1内の下部に配設されている。
このように、室外機1内の下部に配設されることにより、仕組性の向上や、取り外す際の作業性の向上といった利点が得られる。
また、容器27の壁面にサイトグラス等を設けることで、容器27内部の液高さを視認可能とする構成とする場合にも、視認性が良好となるといった利点が得られる。
【0028】
また、図1乃至図4に示すごとく、容器27は、前記室外機1の冷媒室100に配設される構成としている。
この冷媒室100は、リキッドレシーバ7(図4)、各種配管、制御装置(制御装置ボックス41(図1))等、エンジン3と比較して特に発熱源とならないものが配設される空間であり、容器27も同様に発熱源とならないといった理由から、この冷媒室100内に配設されるものである。換言すれば、スペースの限られた室外機1内において、容器27の配置場所としては、発熱といった観点からも、冷媒室100に備えるのが好適であり、同冷媒室100内に配設される機器類の動作に悪影響を与えないこと、また、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合を発生させないこと、といった観点からも好適である。
【0029】
また、図1乃至図3に示すごとく、容器27は、前記室外機1の熱交換室200下方の冷媒室100に配設される構成としている。
該熱交換室200には、上述した図6に示される冷媒回路図に示されるところの室外熱交換機5・5や、冷却ファン5f・5fが配設される空間であり、室外熱交換機5・5の熱交換の効率化、前記冷却ファン5f・5fの吸気・排気の効率化といった観点から、室外機1の上部に構成されるものである。
そして、該熱交換室200を支柱56a・56b・56c・56d(図4)により高い位置に支持するようにして下部空間が形設されており、該下部空間に、冷媒室100とエンジンルーム300とが区画形成されている。このエンジンルーム300には、図4に示すごとく、エンジン3の他、圧縮機2、アキュムレータ6、オイルセパレータ10等が配設されている。
そして、該エンジンルーム300とともに、前記冷媒室100を前記熱交換室200よりも下方、つまりは、室外機1全体において下部となる位置に配設し、該冷媒室100に容器27を設ける構成とすることで、上述したものと同様、容器27が下部に配されることによる利点と、冷媒室100に容器27を備える好適性の両方が同時に満たされる。
【0030】
また、図1乃至図4に示すごとく、前記冷媒室100は、仕切板150により、圧縮機2を駆動する原動機(エンジン3)が配されるエンジンルーム300と隔離される構成としている。
このように、冷媒室100とエンジンルーム300とを仕切板150により隔離するのは以下の理由によるものである。即ち、エンジンルーム300内には、発熱源となるエンジン3が配されるものであり、該エンジン3の発熱により、エンジンルーム300内の雰囲気温度は、60度近くの高温に達する。そして、このような高温空気が冷媒室100に流入することになると、上述したごとく、同冷媒室100内に配設される機器類の動作に悪影響を与え、また、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合を発生させてしまうからである。
以上のような理由から、仕切板150を設けることで、エンジンルーム300内の高温空気を冷媒室100内に流入させないようにすることで、上記不具合の発生に伴う空調制御の信頼性の低下を防止するとともに、耐久性の向上を図ることができる。
尚、仕切板150に断熱材を貼設して熱伝導を防止する、つまりは断熱効果を発揮させる構成としてもよい。
【0031】
また、図5に示すごとく、前記容器27は、室外機1の外板55a・55bの近傍に配され、エンジンルーム300と反対側の離れた位置に配置される構成としている。
この構成により、冷媒室100の中でも外気に近い場所に配することにより、エンジンルーム300より冷媒室100へ伝導される熱の影響を最小限に抑えるとともに、外気との熱交換を効率よく行い、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合の発生を防止するようにしている。
【0032】
また、図5に示すごとく、前記容器27は、前記冷媒室の隅部100aに配される構成としている。
本実施形態では、前記熱交換室200を高位置に配させするとともに、該熱交換室200の下部に前記冷媒室100及びエンジンルーム300を形成させるための支柱56a・56b・・・の内、前記冷媒室100において、エンジンルーム300より最も遠い位置であって、かつ、リキッドレシーバ7、各種配管、制御装置等が配設される側に立設される支柱56aに容器27を支持固定している。また、本実施例では、支柱56aは、平面視において略「L」字状とするとともに、冷媒室100の角部であって、前記外板55a・55bの端面を向き合わせる位置に配されている。
また、容器27側においては、その周面に固定ブラケット27a・27aが設けられ、前記支柱56aに対してボルト等の固定具により固定される構成としている。尚、固定方法については、この形態に限定されるものではなく、支柱56aに紐体で括り付けて固定する構成としてもよい。
このようにして、容器27は、発熱源となるエンジン3から極力離れた位置に配設されることから、上記と同様に、熱による冷媒循環不良等の悪影響を防止できるとともに、また、外板55a・55bの近傍であることから外気に近いという利点が得られるとともに、両外板55a・55bを介して二方向からの効率の良い熱交換(外気との熱交換)が行われる。
また、容器27を円筒状とし、平面視略「L」字状の支柱56aの角部に近づけるように支持させることで、冷媒室100において容器27を最も隅の位置に寄せて配設することにより、容器27を設けることに伴う冷媒室100の内空間スペースの減少を最小限に抑えることができる。
また、以上に述べた効果は、冷媒室100の隅部100aに容器27が配されることにより実現されるものであるが、本実施形態のように、骨格部材となる支柱56aに支持させることによれば、専用のブラケット等を設ける必要がないといった点からも有効である。尚、この点、支柱56bに設けることも可能であるが、アキュムレータ6と接続するための配管長等を考慮すると、本実施形態のレイアウトが総合的に優れたものであるといえる。
【0033】
さらに、図7に示される構成では、アキュムレータ6のアキュムレータ容器40の下部内空間に接続される配管19aと、前記副アキュムレータ出口配管85に接続されるガス抜き配管86a及びオイル供給配管98aに対し、容器27側の配管19b・86b・98bをフレア式継手等の接続部材42・42・42により着脱自在に構成することにより、前記空気調和システムの冷媒回路(副アキュムレータ出口配管85)に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されている。
この構成によれば、該容器27が必要となる配管洗浄運転(準備運転を含む)の際にのみ、容器27を空気調和システムの冷媒回路に組み込める、換言すれば、恒常的に備えられる必要のない容器27を必要なときにのみ取付けて配管洗浄を行うことが可能となり、室外機1の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットが得られる。さらに、配管洗浄後に容器27を取り外し、容器27に回収された配管内残留物を廃棄し、容器27内を洗浄し、新冷媒用の冷凍機油を容器27に封入することで、例えば、他の建物に施工される空気調和システムにおいて配管洗浄運転(準備運転を含む)を行う際には、該容器27を流用することができる。
尚、図7に示す構成では、容器27側の配管19b・86b・98bに、それぞれ、回収弁28及び手動回収弁53、ガス抜き弁94及び手動ガス抜き弁54、オイル供給弁99及び手動オイル供給弁55、を設けた構成としているが、これらの弁は、アキュムレータ6側の配管19a・86a・98aに設けてもよく、特に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載のごとく、アキュムレータに配管接続される容器を設けた空気調和システムとしたので、容器が、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能を発揮することにより、アキュムレータに配管内残留物を貯め込ませずに、配管洗浄を行うことができる。
また、容器を室外機の内部に設ける場合においては、容器が室外機の構成機器の一つとして取り扱われ、施工時における搬入・移動の利便性の向上が図られるとともに、空調機の外板により外側から見えないため、外観の美観上も良好となる。
【0035】
また、請求項2に記載のごとく、空気調和システムの室外機の下部に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、室外機の仕組性の向上や、取り外す際の作業性の向上といった利点が得られる。また、容器の壁面にサイトグラス等を設けることで、容器内部の液高さを視認可能とする構成とする場合にも、視認性が良好となるといった利点が得られる。
【0036】
また、請求項3に記載のごとく、空気調和システムの室外機の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、同冷媒室内に配設される機器類の動作に悪影響を与えないこと、また、冷媒の状態変化に伴う循環不良等の不具合を発生させないこといった観点から、容器にとって最も好適なレイアウトとなる。
【0037】
また、請求項4に記載のごとく、空気調和システムの室外機の熱交換室下方の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けたので、容器が下部に配されることによる利点(サイトグラスを設けた場合における視認性等)と、容器にとって最も好適なレイアウトといった利点を同時に満たすことができる。
【0038】
また、請求項5に記載のごとく、前記冷媒室は、圧縮機を駆動する原動機が配される室と隔離されるので、原動機が配される室内の高温空気が冷媒室内に流入しないようになって、熱による不具合の発生に伴う空調制御の信頼性の低下を防止するとともに、耐久性の向上を図ることができる。
【0039】
また、請求項6に記載のごとく、前記容器は、前記室外機の外板の近傍に配されるので、冷媒室の中でも外気に近い場所に配され、原動機が配される室内より冷媒室へ伝導される熱の影響を最小限に抑えるとともに、外気との熱交換を効率よく行い、冷媒の状態変化に伴う冷媒循環不良等の不具合の発生を防止するようにしている
【0040】
また、請求項7に記載のごとく、前記容器は、前記室外機内の隅に配されるので、隅にて隣り合う外板を介して二方向からの効率の良い熱交換(外気との熱交換)を行うことができる。容器を隅の位置に寄せて配設することにより、容器を設けることに伴う室外機の内空間スペースの減少を最小限に抑えることができる。
【0041】
また、請求項8に記載のごとく、前記容器は、予め容器内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機の上流側に流入させる機能と、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能とを有するので、新冷媒用の冷凍機油を補充することにより、圧縮機の潤滑不良を防止するとともに、配管洗浄運転時においては、アキュムレータ内より配管内残留物を除去することができる。
【0042】
また、請求項9に記載のごとく、前記容器は、前記空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成されるので、恒常的に備えられる必要のない容器を必要なときにのみ取付けて配管洗浄を行うことが可能となり、室外機の部品点数の削減・コンパクト化といったメリットが得られる。さらに、配管洗浄後に容器を取り外し、容器に回収された配管内残留物を廃棄し、容器内を洗浄し、新冷媒用の冷凍機油を容器に封入することで、例えば、他の建物に施工される空気調和システムにおいて配管洗浄運転(準備運転を含む)を行う際には、該容器を流用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】室外機の正面図である。
【図2】右上面斜視図である。
【図3】左上面斜視図である。
【図4】平面一部断面図である。
【図5】アキュムレータに配管接続される容器の近傍の構成である。
【図6】本発明の室外機を具備する空気調和システムの冷媒回路図である。
【図7】容器を空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記回路より取り外し可能とした構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 室外機
27 オイルタンク
100 冷媒室
150 仕切板
200 熱交換室
300 エンジンルーム
Claims (9)
- アキュムレータに配管接続される容器を設けた空気調和システム。
- 空気調和システムの室外機の下部に、アキュムレータに配管接続される容器を設けた、空気調和システムの室外機。
- 空気調和システムの室外機の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けた、空気調和システムの室外機。
- 空気調和システムの室外機の熱交換室下方の冷媒室に、アキュムレータに配管接続される容器を設けた、空気調和システムの室外機。
- 前記冷媒室は、圧縮機を駆動する原動機が配される室と隔離される、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の空気調和システムの室外機。
- 前記容器は、前記室外機の外板の近傍に配される、ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の空気調和システムの室外機。
- 前記容器は、前記室外機内の隅に配される、ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の空気調和システムの室外機。
- 前記容器は、予め容器内に封入される新冷媒用の冷凍機油を圧縮機の上流側に流入させる機能と、アキュムレータにて分離された配管内残留物を回収する機能とを有する、ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の空気調和システムの室外機。
- 前記容器は、前記空気調和システムの冷媒回路に取り付け可能、かつ、前記冷媒回路より取り外し可能に構成される、ことを特徴とする請求項1の空気調和システム、又は、請求項2乃至請求項8のいずれか1項に記載の空気調和システムの室外機。
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-
2003
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