JP2004218779A - リンク装置 - Google Patents

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Yoshiharu Okawa
吉晴 大川
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Abstract

【課題】作動範囲の広い切替ドアを駆動できるリンク装置を提供する。
【解決手段】空調ユニット内において、エバポレータを通過した空気は、リンク装置20の駆動でエアミックス切替ドア10を作動する。リンク装置20は、サーボモータ9で回動可能に配置する駆動アーム体21と、駆動アーム体21の回動により従動して回動する従動プレート31とを備えている。駆動アーム体21は、複数のアーム部22の先端に駆動ピン24を装着し、従動プレート31は、外周縁部から回動軸32に沿って形成する回動用溝部34と又は回動用溝部34の一部から駆動ピン24の回動軌跡と同一の円弧状で延設するアイドル用溝部35を備える複数の係合溝33を形成する。そして最初の駆動ピン24が最初の係合溝33に係合して従動プレート31を回動させると、次の駆動ピン24が順次次の係合溝33に係合して従動プレート31を連続的に回転させる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の係合ピンを備えるアーム体と、複数の溝を備える回動プレートを有して構成されるとともに前記回動プレートにアイドル部を備えたリンク装置に関し、特に車両用空調装置の切替ドアを回動することに好適なリンク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用空調装置では、内外気を導入したり、温度調整された空気を車室内の各吹出し口から車室内の所定場所に送風したりする際に、切替ドアを配置して、それぞれ適宜に温度設定された空気を選択して送風するように構成されている。切替ドアを開閉する装置は、通常リンク機構が採用され、例えば、従来においては、図16に示すようなリンク装置(特許文献1)50が知られている。
【0003】
これによると、リンク装置50は、例えば、車両用空調装置に使用する場合、サーボモータの駆動により回動可能な駆動アーム51と、例えば、切替ドアに連結する従動プレート55とを備えて構成されている。駆動アーム51は回動軸52に揺動可能に配置され、先端部に駆動ピン53が装着されている。一方、従動プレート55には溝部57を有するレバー部56が配置され、駆動アーム51の駆動ピン53が従動プレート55の溝部57に係合して、駆動アーム55を揺動することによって、駆動ピン53が溝部57内を相対的に走行し、それによって従動プレート55の回動軸58が回動される。回動軸58が回動することによって切替ドアが開閉することとなる。しかし、各切替ドアは、完全に閉じるように駆動しても、切替ドアの駆動を電気的に指令するモータで駆動することから、モータに指令する回動範囲を切替ドアの作動の際によって発生するガタツキにより、完全に閉め切れない場合があり、この場合、送風する空気が切替ドアから漏れて、設定する吹出し口以外の吹出し口に送風する虞れを生じていた。
【0004】
このため、図17に示すように、改良された従来のリンク装置60においては、リンク装置60内において駆動側と従動側との間にアイドル部を設けることによって切替ドアの作動の際のガタツキを吸収するようにしていた。この機構は、従動プレート65に形成される溝部67が駆動アーム61の回動により、移動する駆動ピン63の回動軌跡に沿って形成するアイドル用溝部68と、駆動ピン63の回動軌跡によって、従動プレート65のレバー部66が従動プレート65の回動軸70に対して揺動するように形成された回動用溝部69と、を備えている。
【0005】
これによって、駆動ピン63が回動用溝部69内を相対的に走行する際には、従動プレート65のレバー部66を揺動させて回動軸70を回動させ、駆動ピン63がアイドル用溝部68内を走行する際には、従動プレート65の回動軸70は、回動されず切替ドアを作動させない。従って、駆動ピン63がレバー部66のアイドル用溝部68内で走行する間にガタツキを吸収することとなって、予め設定された駆動アーム61の回動角度分を回動させることによって、切替ドアの回動位置の制御を行うことができることとなっていた。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−17148号公報(2〜3頁、図6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図17に示すリンク装置60では、駆動アーム61と従動プレート65のレバー部66は、お互いに反対方向に回転することから、お互いの揺動範囲内で重なる部分が限定されることとなって、レバー部66に形成される回動用溝部68の長さを長くすることができない。つまり、従動プレート65の回動軸70の回動範囲を広く取ることができないことから、例えば、切替ドアの回動範囲の広いものには適用できないこととなる。従って、回動範囲の広い切替ドアの開閉を駆動するリンク装置を提供することが課題として挙げられていた。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、アイドル部を有して回動範囲の広い切替ドアを駆動できるリンク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリンク装置では、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、複数の係合ピンを有するアーム体と外周縁部から軸心方向に向かって形成された複数の溝を有する回動プレートとを備えてリンク装置が構成されている。アーム体に配置される複数の係合ピンは、アーム体の回動中心から放射線状に分割した位置に配置されて回動プレートの溝に順次係合するように構成される。
【0010】
つまり、アーム体を回動中心に対して一方の方向に回動すると、第1の係合ピンが、まず回動プレートの第1の溝に係合して溝内を相対的に走行することによって回動プレートを回動中心に対して回動させる。この際、第1の係合ピンが回動プレートの回動用溝部内を走行する間、回動プレートは回動中心に対して回動することになり、アイドル用溝部内を走行する間、回動プレートを回動させない。そして、第1の係合ピンの回動用溝部内の走行で回動プレートを回動させると、回動しているアーム体が、第1の溝内に係合中の第1の係合ピンの隣り合わせの第2の係合ピンを、係合中の第1の溝の隣り合わせの第2の溝に次第に接近させて、第2の溝に係合させる。第2の係合ピンが第2の溝の回動用溝部内を走行すると、回動プレートはさらに回動する。次に第3以降の係合ピンを第3以降の溝に順次係合させて、回動用溝部内を走行させることによって、回動プレートを連続的に回動させる。
【0011】
このように、アーム体の回動により、複数の係合ピンを、順次、複数の溝内に係合させて回動用溝内を走行させることによって、回動プレートを最大360°まで回動させることができることから、被駆動体を広い範囲で回動させることができる。しかも回動プレートの溝にアイドル用溝部が形成されている場合には、回動プレートの回動を停止することができ、この間に被駆動体の作動の際に発生するガタツキを吸収することができて、回動プレートの回動中心に連結される被駆動体、例えば、切替ドアを設定した位置に回動させることが可能となる。
【0012】
さらに、アイドル用溝部は、回動プレートの溝内に適宜形成することができることから、被駆動体を停止したい位置に対応してアイドル用溝部を自由に形成することができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明では、係合ピンを装着するアーム体は、各係合ピンを回動中心位置から放射線状に形成された各アーム部の先端に装着することから、アーム体の重量を軽減してコスト低減を図ることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明では、駆動側のアーム体に対して従動側の回動プレートを複数配置すれば、回動プレートの回動中心に連結された被駆動体を1駆動に対して複数配置することができ、リンク装置に駆動される被駆動装置をコンパクトに構成するとともにコスト低減を図ることができる。
【0015】
さらに、請求項4又は5記載の発明では、アーム体の回動中心あるいは回動プレートの回動中心のいずれかを、車両の空調装置における切替ドアに連結することから、空調装置の構成によって、いずれかの回動中心に切替ドアを連結させるかの設計の自由度を広げることができるとともに、車両用空調装置の切替ドアの作動範囲を広くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
実施形態のリンク装置は、特に車両用空調装置の切替ドアを開閉させるものにおいて使用され、詳細を以下に説明するものとする。
【0018】
図1は、一般的な空調ユニット1を示すものであり、ユニットケース2内に上流側(図1における左方側)から順に空気の導入口4、空気を熱交換して冷風にするエバポレータ5、冷風を温風に熱交換するヒータコア6、冷風と温風とを混合して適度な温度にするエアミックス室7とを備えて構成されている。また、エバポレータ5を通過した冷風をヒータコア6に送風するか、エアミックス室7に送風するかを切り替えるエアミックス切替ドア10をエバポレータ5の下流側に配置している。さらに、エアミックス室7からフェイス吹出し口11に配風するフェイス吹出し用配風ドア12と、デフロスタ吹出し口13に配風するデフロスタ吹出し用配風ドア14、フット吹出し口15に配風するフット吹出し用配風ドア16とが、エアミックス室7の下流側に配置されている。
【0019】
これらの、エアミックス切替ドア10、フェイス吹出し用配風ドア12、デフロスタ吹出し用配風ドア14、フット吹出し用配風ドア16の開閉駆動はリンク装置で駆動される。
【0020】
なお、図1(a)は、エバポレータ5を通過して送風される空気をエアミックス室7に流す状態を示すものであり、図1(b)は、エアミックス切替ドア10が作動して、エバポレータ5を通過して送風される空気をヒータコア6側に流す状態を示すものである。
【0021】
なお、実施形態のリンク装置20は、図2に示すように、スライド式に構成されて開閉範囲の広い湾曲状のエアミックス切替ドア10を開閉するのに好適に使用される。この形態においては、エアミックス切替ドア10には湾曲状に形成されたラック17が装着され、ラック17に歯合されるピニオン18が、リンク装置20に連結される駆動軸19によって回動可能に駆動される。
【0022】
つまり、リンク装置20は、図3に示すように、回動中心に対して放射線方向に延設して形成される複数のアーム部22を有して回動可能に配置される駆動アーム体21と、図4に示すように駆動アーム体21の回動により同時に回動するように構成される従動プレート31とを備えて構成されている。
【0023】
駆動アーム体21の回動中心は、図2に示すサーボモータ9に連結された回動軸23が配置されるとともに、アーム体21に形成された4個のアーム部22(第1アーム部22A・第2アーム部22B・第3アーム部22C・第4アーム部22D)の先端部には、回動軸23の中心から略同半径の位置に配置された各駆動ピン24(第1駆動ピン24A・第2駆動ピン24B・第3駆動ピン24C・第4駆動ピン24D)が各アーム部22に対して回動可能に装着されて後述の従動プレート31の溝部内に係合される。
【0024】
なお、各アーム部22(第1アーム部22A・第2アーム部22B・第3アーム部22C・第4アーム部22D)は、回動軸23の中心から等間隔の角度で放射線状に形成されている。
【0025】
一方、従動プレート31の回動中心には回動軸32が配置されて、エアミックス切替ドア10の駆動軸19に連結されている。また、従動プレート31には、前述の駆動ピン24と係合可能な複数の係合溝33(第1係合溝33A・第2係合溝33B・第3係合溝33C・第4係合溝33D)が形成されている。
【0026】
従動プレート31に形成された係合溝33には、外周縁部から軸心に向かって延設される回動用溝部34だけを有する係合溝33と、回動用溝部34及び回動用溝部の回動軸側端部付近から駆動ピン24の回動軌跡と略同一の形状で延設して形成されるアイドル用溝部35を有する係合溝33と、が配置されている。実施形態の従動プレート31に形成された係合溝33は、軸心に対して等間隔で4箇所に形成され、そのうち、回動用溝部34だけを有する係合溝33(第2係合溝33B・第3係合溝33C)は、隣り合わせの2箇所に配置され、アイドル用溝部35を有する係合溝33(第1係合溝33A・第4係合溝33D)は、残りの隣り合わせの2箇所に配置されている。
【0027】
つまり、このリンク装置20では、回動用溝部34内に係合されている駆動ピン24が回動用溝部34内を相対的に走行することによって、駆動ピン24が回動用溝部34の周りの壁部を押圧して従動プレート31を回動中心に対して回動させることから、従動プレート31の回動軸32は回動軸32の軸心に対して回動するように作用される。また、アイドル用溝部35内に係合されている駆動ピン24が溝部35内を相対的に走行する際に、駆動ピン24は溝部35の周りの壁部を作用させることがなく従動プレート31を回動中心に対して回動させないことから、従動プレート31の回動軸32は回動しないように作用されることとなる。
【0028】
次に、上記のように構成されたリンク装置20の作用について、図5〜15に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、リンク装置20は従動プレート31の回動軸32に連結されたエアミックス切替ドア(以下、切替ドアという。)10のスライド駆動を行うものであり、切替ドア10については、図1又は図2に示すように、ヒータコア6側を閉じている状態から開放されているエアミックス室7側に移動するように作用するものとする。
【0029】
まず、図5に示すように、駆動アーム体21の第1アーム部22Aが従動プレート31の第1係合溝33Aに重合する初期位置に移動され、第1アーム部22Aに装着されている第1駆動ピン24Aが第1係合溝33Aのアイドル用溝部35A内に係合されている。切替ドア10がエアミックス室7側を最大限に開放している位置(図1(a)参照))においては、第1駆動ピン24Aは、アイドル用溝部35Aにおける回動用溝部34Aと反対側の端部付近に位置されている。
【0030】
駆動アーム体21をサーボモータ9(図2参照)で、図5中、時計方向に回転させると、第1駆動ピン24Aは、第1係合溝33Aのアイドル用溝部35A内を相対的に走行する。アイドル用溝部35Aは、第1駆動ピン24Aの回動軌跡に沿った形状をなしていることから、第1駆動ピン24Aの走行中にアイドル用溝部35A内を走行するだけで溝部35Aの周りの壁部を押圧させることがないことから、従動プレート31を回動軸32に対して回転させることなく静止した状態にする。従って、回動軸32も回転することがないから図2に示す駆動ピン19が駆動されず、それによってラック17・ピニオン18が作動することなく切替ドア10は、図1(a)に示すように、ヒータコア6側を閉じている位置から移動しない静止状態にある。
【0031】
なお、従動プレート31に形成されている第1係合溝33Aは、図5に示す位置においては、駆動アーム体21の回動軸23の中心位置と従動プレート31の回動軸32の中心位置とを結ぶ線より上方に位置されている。
【0032】
第1駆動ピン24Aがさらに回転して、図6に示すように、第1係合溝33Aの回動用溝部34A内に突入すると、第1駆動ピン24Aは、図7に示すように、徐々に回動用溝部34A内を走行することとなる。第1駆動ピン24Aがさらに時計方向に回転されて第1係合部33Aの回動用溝部34A内を走行すると、第1駆動ピン24Aは、回動用溝部34Aの周りの壁部を押圧することとなって、従動プレート31を回動軸32を中心に、図7中、反時計方向に回転させる。この際、従動プレート31が反時計方向に回転することによって、第1駆動ピン24Aに押圧された回動用溝部34Aは、駆動アーム体21の回動軸23の中心位置と従動プレート31の回動軸32の中心位置とを結ぶ線より下方に移動することによって、回動軸32から離れる方向、つまり、第1駆動ピン24Aは回動用溝部34Aの外周縁部に向かって相対的に走行することとなる。
【0033】
従動プレート31が回転することによって、回動軸32を反時計方向に回転させて、切替ドア10をヒータコア6側からエアミックス室7側を閉じる方向に移動させる。この際、駆動アーム部21の第2アーム22Bが、従動プレート31の第2係合溝33Bに接近する。
【0034】
第1駆動ピン24Aが第1係合溝33の回動用溝部34A内を走行して、図8に示すように、回動用溝部34Aの外周縁部付近に達すると、第2アーム部22Bの第2駆動ピン24Bが、従動プレート31の第2係合溝33Bに進入して回動用溝部34B内に係合する。
【0035】
駆動アーム体21が、さらに、時計方向に回転すると、図9に示すように、第2係合溝33Bが駆動アーム体21の回動軸23の中心位置と従動プレート31の回動軸32の中心位置とを結ぶ線より上方の位置あることから、第2駆動ピン24Bは、第2係合溝33Bの回動用溝部34Bを押し下げることとなって、回動用溝部34Bの外周縁部から回動軸32側に向かって相対的に走行することとなる。この際、第1駆動ピン24Aは第1係合溝33Aの回動用溝部34Aから脱着する。従って、従動プレート31は、反時計方向に回転されて、回動軸32を反時計方向に回転させる。切替ドア10はヒータコア6側からさらにエアミックス室7側に移動することとなる。
【0036】
駆動アーム体21が、図10に示すように、さらに時計方向に回転して、第2駆動ピン24Bが第2係合溝33Bの回動用溝部34B内を回動軸32側から外周縁部側に向かって走行する間に、駆動アーム体21の第3アーム部22Cが従動プレート31の第3係合溝33Cに向かって接近する。なお、第2係合溝33Bには、アイドル用溝部が形成されておらず回動用溝部34Bだけが形成されていることから、従動プレート31は静止することなく回転を続けることとなって、回動軸32を連続的に反時計方向に回転させて切替ドア10を静止させることなくヒータコア6側からエアミックス室7側に移動させる。
【0037】
図11に示すように、第2駆動ピン24Bが第2係合溝33Bの回動用溝部34Bの外周縁部付近に達すると、第3駆動ピン24Cが第3係合溝33Cの回動用溝部34Cに進入して回動用溝部34Cと係合する。この状態においても、第3係合溝33Cは、駆動アーム体21の回動軸23の中心位置と従動プレート31の回動軸32の中心位置とを結ぶ線より上方に位置していることから、駆動アーム体21の時計方向への回転によって、第3駆動ピン24Cは第3係合溝33Cの回動用溝部34Cを外周縁部から回動軸32側に向かって走行し、第2係合溝33Bは、駆動アーム体21の回動軸23の中心位置と従動プレート31の回動軸32の中心位置とを結ぶ線より下方に位置していることから、回動用溝部34Bの外周縁部方向に走行することとなって、駆動アーム体21の更なる時計方向への回転で、第2駆動ピン24Bは第2の係合溝33Bの回動用溝部34Bから脱着することとなる。
【0038】
図12に示すように、さらに駆動アーム体21が時計方向に回転することによって、第3駆動ピン24Cは、第3係合溝33Cの回動用溝部34C内を回動軸32側に向かって走行する。第3係合溝33Cも第2係合溝33Bと同様、アイドル用溝部が形成されておらず回動用溝部34Cだけ形成されていることから、従動プレート31は静止することなく、反時計方向に回転され、回動軸32も静止することなく回転して切替ドア10をヒータコア6側からエアミックス室7側にさらに移動させることとなる。
【0039】
駆動アーム体21がさらに回転して、第3駆動ピン24Cを第3係合溝33Cの回動用溝部34Cの外周縁部付近に達するように移動させると、図13に示すように、駆動アーム体21の第4アーム部22Dが、従動プレート31の第4係合溝33D付近に達し、第4駆動ピン24Dを第4係合部33Dの回動用溝部34Dに進入させる。
【0040】
回動用溝部34Dに係合した第4駆動ピン24Dは、回動用溝部34D内を外周縁部から回動軸32側に向かって走行すると、従動プレート31は反時計方向に回転して回動軸32を同方向に回転させて、切替ドア10をヒータコア6側からエアミックス室7側に移動させる。そして、図14に示すように、第4駆動ピン24Dが回動用溝部34D内の回動軸32側の端部付近に達すると、回動軸32の回転がほぼ最終位置に達することとなって、切替ドア10がエアミックス室7側をほぼ閉じる状態にする。
【0041】
また、第4駆動ピン24Dが回動用溝部34B内の回動軸32側の端部付近に達すると、第3駆動ピン24Cは第3係合溝33Cの回動用溝部34Cから脱着し、更なる駆動アーム21の時計方向への回転により、第4駆動ピン24Dは、回動用溝部34Dからアイドル用溝部35D内に進入する。この状態においては、従動プレート31は、回転される最終位置に達し、従って、図1(b)に示すように、切替ドア10を、ヒータコア6側を開放して完全にエアミックス室7側を閉じた状態にする。
【0042】
この際、駆動アーム体21の回転はサーボモータ9(図2参照)によって行われていて、サーボモータ9の回転指令は、切替ドア10のガタツキを含めて設定されていることから、設定された回転角度にはまだ達していない。従って、駆動アーム体21はさらに回転を続けることとなり、駆動アーム体21の更なる回転により第4駆動ピン24Dは、図15に示すように、アイドル用溝部35D内を走行することとなる。第4駆動ピン24Dがアイドル用溝部35D内を相対的に走行する間、アイドル用溝部35Dが、第4駆動ピン24Dの回動軌跡に沿って形成されていることから、第4駆動ピン24Dが、アイドル用溝部35の周りの壁部を押圧することがなく従動プレート31を静止した状態にすることとなる。従って回動軸32も静止状態を維持することとなって、移動し終えた切替ドア10に回転させる力を付与しない。
【0043】
そして、第4駆動ピン24Dが、第4係合溝33Dのアイドル用溝部35Dの終端位置に達するとほぼ同時に、サーボモータ9の駆動は停止されて駆動アーム体21の回転を停止する。これによって、切替ドア10をヒータ6側に閉じる作用が終了する。この1サイクルにおける回動軸32の回転角度は、実施形態の場合、ほぼ270°で終了することとなる。なお、切替ドア10を、エアミックス室7側からヒータコア6側に移動してヒータコア6側を閉じる際には、上述の作用と反対の作用が行われることとなる。
【0044】
上記のように、実施形態のリンク装置20では、従動プレート31に形成された複数の係合溝33において、従動プレート31を回転させて回動軸32をその中心位置に対して回動させるための回動用溝部34と、従動プレート31を静止状態にさせて回動軸32を回転させないためのアイドル用溝部35を備えていることから、切替ドア10が移動中にガタツキを生じていてもアイドル用溝部35でガタツキを吸収し、設定されたサーボモータ9の回動範囲内で切替ドア10の切替作用を行うことができる。
【0045】
しかも、従動プレート31は回動軸32に対して最大360°(実施形態では270°)の設定できることから、回動軸32の回転角度を最大360°まで回転させることができ、従って切替ドア10の移動範囲が大きく設定されるものであっても、確実に切替ドア10の移動を行うことができ、空気の他吹出し口への漏れを発生させないこととなる。
【0046】
さらに、リンク装置20は、切替ドア10の1移動サイクルを行う際に複数分割(実施形態では4分割)して駆動することになるから、各係合溝33あるいは駆動ピン24の負荷を軽減して耐久性を向上することができる。
【0047】
なお、本発明のリンク装置は、上記の形態に限定するものではない。例えば、駆動アーム体21の回動軸23を切替ドア10の駆動軸9に連結させて、従動プレート31の回動軸32にサーボモータ9を連結させて駆動させるようにしてもよく、また、駆動アーム体21を円板状に形成して、所定位置に駆動ピン24を配置するようにしてもよい。
【0048】
さらに、駆動アーム体21に配置される複数の駆動ピン24と、従動プレート31に形成される複数の係合溝33が、それぞれ設定された角度で係合できるのであれば、駆動ピン24あるいは係合溝33は回動中心に対して必ずしも等間隔で配置されていなくてもよい。
【0049】
また、アイドル用溝部35は、切替ドア10の静止位置を移動位置の適宜な位置に設定するものであれば、設定される静止位置に合わせて係合溝33の適宜な位置に形成することができる。
【0050】
さらに、1駆動アーム体21に対して、駆動アーム体21の回動軸23を中心にして、複数の従動プレート31を配置すれば、1駆動に対して従動プレート31の回動軸32に連結された複数の切替ドアを駆動することができる。
【0051】
また、このリンク装置は、車両空調装置以外の被駆動体を駆動することにおいても好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な空調ユニットにおける空気の切替状態を示す一部断面図である。
【図2】図1におけるエアミックス切替ドアの駆動部を示す一部断面図である。
【図3】本発明の一形態によるリンク装置の駆動アーム体を示す正面図である。
【図4】本発明の一形態によるリンク装置の従動プレートを示す正面図である。
【図5】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図6】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図7】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図8】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図9】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図10】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図11】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図12】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図13】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図14】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図15】リンク装置の作用を示す簡略正面図である。
【図16】従来のリンク装置を示す簡略正面図である。
【図17】従来の別のリンク装置を示す簡略正面図である。
【符号の説明】
1 空調装置
6 ヒータコア
7 エアミックス室
9 サーボモータ
10 エアミックス切替ドア
20 リンク装置
21 駆動アーム体(アーム体)
22 アーム部
23 回動軸
24 駆動ピン(係合ピン)
31 従動プレート(回動プレート)
32 回動軸
33 係合溝(溝)
34 回動用溝部
35 アイドル用溝部

Claims (5)

  1. 複数の溝が外周縁部から軸心に向かって形成された回動プレートと、前記溝に係合する係合ピンを複数備えたアーム体と、を有し、前記アーム体を、前記アーム体の回動中心に対して回動することによって、前記回動プレートの回動中心を回動させるように構成されたリンク装置であって、
    前記溝は、前記係合ピンの走行によって前記回動プレートを回動する回動用溝部と、前記係合ピンの走行によって前記回動プレートを回動させないアイドル用溝部とを有して形成され、
    前記アーム体に配置する複数の係合ピンは、前記アーム体の回動中心に対して放射線方向に配置され、
    前記係合ピンが前記回動用溝部内を走行して前記回動プレートを一方の方向に回転させる際、係合中の係合ピンと隣り合う係合ピンが、係合中の回動用溝部と隣り合う回動用溝部に、順次、係合するように構成されることを特徴とするリンク装置。
  2. 前記アーム体に配置される係合ピンが、前記アーム体の回動中心から放射線状に配置されるアーム部の一端に装着されていることを特徴とする請求項1記載のリンク装置。
  3. 前記回動プレートが、前記アーム体に対して複数配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のリンク装置。
  4. 前記回動プレートの回動中心が車両の切替ドアの回動軸に連結されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のリンク装置。
  5. 前記アーム体の回動中心が車両の切替ドアの回動軸に連結されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のリンク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013125184A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 株式会社デンソー リンク機構および車両用空調装置
CN105835659A (zh) * 2016-04-07 2016-08-10 重庆松芝汽车空调有限公司 一种汽车空调

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