JP2513992Y2 - ドア開閉用リンク機構 - Google Patents

ドア開閉用リンク機構

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JP2513992Y2
JP2513992Y2 JP1988041839U JP4183988U JP2513992Y2 JP 2513992 Y2 JP2513992 Y2 JP 2513992Y2 JP 1988041839 U JP1988041839 U JP 1988041839U JP 4183988 U JP4183988 U JP 4183988U JP 2513992 Y2 JP2513992 Y2 JP 2513992Y2
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伊藤  博
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置におけるドアを開閉
するためのドア開閉用リンク機構に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車用空気調和装置は、空気の導入部であ
るインテークユニットと、ここからの導入空気をエバポ
レータにより冷却するクーラユニットと、ここで冷却さ
れた空気を所定の量だけ加熱して車室内に所望の温度で
吹き出すようにしたヒータユニットを有している。これ
らユニットのうち、インテークユニットとヒータユニッ
トには、内部にダンパーとも言われる種々のドアが取付
けられている。
インテークユニット内に組込まれるインテークドアを
開閉動するためのドア開閉用リンク機構としては、第7
図に示されるようなものがある(例えば、実開昭60-04
4,814号公報参照)。
図示するように、インテークドア1はインテークユニ
ット2に形成された外気取入口4と内気取入口5とを交
互に開閉するためのドアであり、インテークユニットケ
ース2に回動自在に支持されたドア軸3に固着されてお
り、符号Aで示すように、外気取入口4を閉じる第1停
止位置と、符号Bで示すように内気取入口5を閉じる第
2停止位置とに開閉する。このドア軸3には、ドアリン
ク6が固着されている。
前記インテークドア1を開閉するために、支持金具7
には、ピン8を中心として回動自在となった駆動レバー
9が取付けられており、この駆動レバー9の先端に固着
された係合ピン10がドアリンク6に形成されたカム溝11
に係合している。一方、この駆動レバー9の基端には、
ケーブル12が接続されており、このケーブル12をインテ
ークユニットケース2に取付けられたアクチュエータ等
からなる駆動手段13により作動させて駆動レバー9を回
動させている。
前記カム溝11には、インテークドア1が第1停止位置
Aとなったときに係合ピン10と係合するカム面11aと、
第2停止位置Bとなったときに係合ピン10と係合するカ
ム面11bと、これらの中間において係合するカム面11cと
が形成されている。前記係合ピン10がカム面11a,11bと
係合するときには、これらのカム面11a,11bと駆動レバ
ー9との交差角が直角に近い角度となるようにして、イ
ンテークドア1に加わる風圧によりリンク機構が作動し
てこのインテークドア1が開閉しないようにしている。
そして、このようなドア開閉用リンク機構を組立てる
には、それぞれの部品の製造誤差のためにインテークド
ア1が所定の開閉位置を取り得ないということを防止す
るため、カム溝11に係合ピン10を係合させた状態で、前
記支持金具7を、2本のビス14,15によりインテークユ
ニットケース2に取付けるときに、支持金具7自体を調
整移動するようにしている。このため、支持金具7に形
成され、一方のビス14が嵌合する孔は長孔16となってお
り、両方のビス14,15を用いて支持金具7を移動しなが
ら支持金具7の所定の位置を定めている。
(考案が解決しようとする課題) したがって、従来のドア開閉用リンク機構において
は、その構造が複雑となり、部品点数が増加するため
に、各構成部品同士を連結したり、支持金具の位置を設
定する作業に時間がかかることとなり、組み立て作業性
が良好とならない欠点があった。
また、このドア開閉用リンク機構は、インテークユニ
ットとクーラユニットとが連結された状態にあっては、
これらのユニット間に形成される少スペースに取付けら
れることになり、このドア開閉用リンク機構に何らかの
不具合が生じ、その各構成部品の交換を余儀なくされた
場合に、その構造が複雑であり、部品点数が多いために
交換時における各構成部品の脱着が煩わしいという問題
点があった。
更に、部品点数が多いことに起因してコスト的にも不
利であった。
本考案は、上述した従来技術に伴う欠点、問題点に鑑
みてなされたもので、ドア開閉用リンク機構の構造を簡
素化し容易に組立て作業が行ない得るようにすれと共
に、コスト的にも有利で、かつその各構成部品の交換時
における作業性を向上させることを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案のドア開閉用リン
ク機構は、ケース内の第1停止位置と当該第1停止位置
に対して所定の角度をなす第2停止位置との間に回動自
在にドアを取付け、前記ケースに装着され前記ドアを前
記第1停止位置と前記第2停止位置との間に回動させる
駆動手段と、前記ドアとを連結するようにしてなるドア
開閉用リンク機構において、前記駆動手段は回転軸を有
し、前記第1停止位置と前記第2停止位置とのほぼ中間
位置に円運動中心を有すると共に先端に摺動面を有する
カム部材を、前記駆動手段の回転軸に連結させて前記ケ
ースに対して円運動自在に取付け、前記ドアと一体のド
ア軸に固着されたドアリンクに、前記ドアが前記第1停
止位置となったときに前記カム部材の摺動面と接触する
第1停止カム面と、前記ドアが前記第2停止位置となっ
たときに前記摺動面と接触する第2停止カム面と、前記
ドアが前記それぞれの停止位置以外の円運動状態のとき
に前記摺動面が接触する少なくとも1つのガイド面とを
有するカム面が形成され、前記第1停止カム面及び前記
第2停止カム面は、前記カム部材の摺動面の回転半径と
略一致する円弧状を呈して成るものである。
前記駆動手段は、一方向にのみ回転する回転軸を有す
ると共に、前記カム面は、前記ドアリンクに穿設した略
楕円形孔の周縁であって、前記第1停止カム面と、前記
第2停止カム面と、前記ドアを前記第1停止位置から前
記第2停止位置に回動させるときに前記カム部材が摺動
する第1ガイド面と、前記ドアが前記第2停止位置から
前記第1停止位置に回動するときに前記カム部材が摺動
する第2ガイド面とから成り、更に、前記第1停止カム
面及び前記第2停止カム面は、両端がそれぞれ前記第1
ガイド面と前記第2ガイド面とに連続すると共に前記カ
ム部材の摺動面の回転半径と略一致する円弧状を成し、
前記ドアを前記第1停止位置及び前記第2停止位置にそ
れぞれ停止させ、前記第1ガイド面及び前記第2ガイド
面は、両端がそれぞれ前記第1停止カム面及び前記第2
停止カム面に連続すると共に、前記ドアの移動角度と、
前記カム部材の長さに応じて定められる略半楕円状の湾
曲部から構成するのが好ましい。
或るいは、前記駆動手段は、一方向にのみ回転する回
転軸を有すると共に、前記カム面は、前記ドアリンクに
穿設した中間部が外方向に円弧状に膨出した長孔の周縁
であって、前記第1停止カム面と、前記第2停止カム面
と、前記ドアを前記第1停止位置から前記第2停止位置
に回動させるときに前記カム部材が摺動する第1ガイド
面と、前記ドアが前記第2停止位置から前記第1停止位
置に回動するときに前記カム部材が摺動する第2ガイド
面とから成り、更に、前記第1停止カム面及び第2停止
カム面は、両端がそれぞれ前記第1ガイド面と第2ガイ
ド面とに連続すると共に、前記カム部材の摺動面の回転
半径と略一致する円弧状を成し、前記ドアを前記第1停
止位置及び前記第2停止位置にそれぞれ停止させると共
に一定時間保持させ、前記第1ガイド面及び前記第2ガ
イド面は、一端が閉止し、対向する両辺が平行すると共
に、当該両辺がそれぞれ前記第1停止カム面及び前記第
2停止カム面に連続した長溝により構成しても良い。
更に、前記駆動手段は、正逆両方向に回動する回転軸
を有すると共に、前記カム面は、前記ドアリンクに穿設
した略面取り三角形孔の周縁の一部であって、前記第1
停止カム面と、前記第2停止カム面と、前記ドアを正逆
方向に回動させるとき前記カム部材が摺動するガイド面
とから成り、更に、前記第1停止カム面及び前記第2停
止カム面は、それぞれの一端が前記ガイド面と連続する
と共に、それぞれの他端は相互を連結する連結面に連続
し、前記カム部材の摺動面の回転半径と略一致する円弧
状を成すと共に前記ドアを前記第1停止位置及び前記第
2停止位置にそれぞれ停止させ、前記ガイド面は、両端
がそれぞれ前記第1停止カム面及び前記第2停止カム面
に連続すると共に、前記カム部材が正逆方向に回動する
ときに当該カム部材が前記第1停止カム面と前記第2停
止カム面間を正逆方向に摺動し、前記ドアの移動角度
と、前記カム部材の長さに応じて定められる略半楕円状
の湾曲部により構成することも可能である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、ドアが第1停
止位置の状態の下で、駆動手段によりカム部材が所定の
角度だけ円運動を開始すると、カム部材の先端に形成し
た摺動面とドアリンクに形成したガイド面とが摺動しつ
つ、ドアが回動する。そして、駆動手段の回転軸が停止
すると、摺動面と第2停止カム面とが接触し、ドアを第
2停止位置で保持する。また、この状態から回転軸が所
定の角度だけ再び円運動を開始すると、カム部材の摺動
面とドアリンクのガイド面とが摺動しつつ、ドアが前述
した方向と逆方向に回動し、回転軸が停止した時に、摺
動面と第1停止カム面とが接触し、ドアを第1停止位置
で保持することとなる。本考案では、第1停止カム面及
び第2停止カム面は、カム部材の摺動面の回転半径と略
一致する円弧状を呈しているので、カム部材の円運動の
回転方向停止位置が僅かにずれた場合であっても、ドア
は所定の停止位置に確実に保持される。
ここで、一方向にのみ回転する回転軸を有する駆動手
段を用い、前記カム面を、第1停止カム面、第1ガイド
面、第2停止カム面、第2ガイド面から構成すれば、ド
アが第1停止位置の状態の下で、駆動手段によりカム部
材が所定の角度だけ一方向に回転を開始すると、カム部
材の先端に形成した摺動面とドアリンクに形成した第1
ガイド面とが摺動しつつ、ドアが回動する。そして、回
転軸が停止すると、摺動面と第2停止カム面とが接触
し、ドアを第2停止位置で保持する。また、この状態か
ら回転軸が所定の角度だけ再び同一方向に回転を開始す
ると、カム部材の摺動面とドアリンクの第2ガイド面と
が摺動しつつ、ドアが前述した方向と逆方向に回動し、
回転軸が停止した時に、摺動面と第1停止カム面とが接
触し、ドアを第1停止位置で保持することとなる。
一方、正逆両方向に回動する回転軸を有する駆動手段
を用い、カム面を、第1停止カム面、ガイド面、第2停
止カム面から構成すれば、ドアが第1停止位置の状態の
下で、駆動手段によりカム部材が所定の角度だけ一方向
に回転を開始すると、カム部材の先端に形成した摺動面
とドアリンクに形成したガイド面とが摺動しつつ、ドア
が回動する。そして、回転軸が停止すると、摺動面と第
2停止カム面とが接触し、ドアを第2停止位置で保持す
る。また、この状態から回転軸が所定の角度だけ前述し
た方向と逆方向に回転を開始すると、カム部材の摺動面
とドアリンクの前記ガイド面とが再び摺動しつつ、ドア
が前述した方向と逆方向に回動し、回転軸が停止した時
に、摺動面と第1停止カム面とが接触し、ドアを第1停
止位置で保持することとなる。
また、ドア開閉用リンク機構を組み立てる場合は、先
端に摺動面を有するカム部材を駆動手段の回転軸に連結
させ、この駆動手段をケースに取付けると共に、ドアと
一体のドア軸に固着されたドアリンクとカム部材とを、
その摺動面がドアリンクのカム面に接触するように連結
すれば良い。
これにより、ドア開閉用リンク機構の構造が簡素化さ
れ、その構成部品の部品点数の削減を図ることができる
と共に、その組み立てを容易に行なうことが可能とな
る。
(実施例) 以下、図示する本考案の実施例に基づき説明する。
本実施例は、本考案をインテークユニットの内外気切
替を行なうインテークドアのドア開閉用リンク機構につ
いて具体化したものである。
第1図は、本考案の実施例に係るドア開閉用リンク機
構を示す正面図であり、第2図は、第1図のII-II線に
沿う要部断面図であり、第7図に示す従来のドア開閉用
リンク機構と共通する部分には同一の符号を付してあ
る。
このインテークユニット2におけるインテークドア1
には、合成樹脂或いは金属等からなるドアリンク20が、
ドア軸3を介して固着されており、インテークドア1
を、このドアリンク20の回動に伴って外気取入口4を閉
じる第1停止位置Aと、内気取入口5を閉じる第2停止
位置Bとに開閉するようになっている。このインテーク
ドア1を開閉するために、インテークユニット2には、
アクチュエータ等の駆動手段21がビス等の連結具を用い
て取付けられており、この駆動手段21の先端には、第1
停止位置Aと第2停止位置Bとのほぼ中間位置に回動軸
22を有するカム部材23が固着されている。そして、この
カム部材23の先端に形成された摺動面24が前記ドアリン
ク20に形成されたカム面25に接触するようになってい
る。この駆動手段21は、カム部材23を、第1図において
右回転(正回転)一方向に回動させるものであり、車室
内に設けられた図示しないコントローラの内外気切替え
レバーを操作することにより、当該駆動手段に信号が送
信され、所定の角度だけ回動させるようになっている。
このような、カム部材23を一方向にのみ回転させる駆動
手段21は、その制御が簡素であるためコスト的に有利で
ある。
また、前記カム面25は、ドアリンク20に穿設された略
楕円形孔の周縁であり、インテークドア1が第1停止位
置Aとなったときにカム部材23の摺動面24と接触する第
1停止カム面25aと、第2停止位置Bとなったときに摺
動面24と接触する第2停止カム面25bと、これらの中間
において接触する第1ガイド面25c及び第2ガイド面25d
とに構成されている。
前記第1停止カム面25a及び第2停止カム面25bは、カ
ム部材23の摺動面24の回転半径と略一致する円弧状を成
して、相互に対面している。前記第1ガイド面25cは、
インテークドア1が第1停止位置Aから第2停止位置B
に回動するとき、カム部材23が摺動する摺動面であり、
一方、前記第2ガイド面25dは、前記インテークドア1
が第2停止位置Bから第1停止位置Aに回動させると
き、カム部材23が摺動する摺動面である。すなわち、第
1停止カム面25a、第1ガイド面25c、第2停止カム面25
b、第2ガイド面25dと連続して一周してカム面25を構成
しており、カム部材23が、このカム面25に摺接して一回
転すると、前記ドア1は第1停止位置Aから第2停止位
置Bに回動し、更に第1停止位置Aに戻るという作動を
行なう。
尚、周縁がカム面と成っている略楕円形孔の当該形状
は、インテークドア1の移動角度と、カム部材23の長さ
とに応じて定められる。
第3図は、本考案の他の実施例を示す正面図であり、
第4図は第3図のIV-IV線に沿う要部断面図である。こ
こで、前述した第1実施例と共通する部分には同一の符
号を付し、その説明は省略する。
第3図に示す実施例にあっては、第1実施例と同様
に、カム面25は、2つのガイド面、つまり第1ガイド面
25cと第2ガイド面25dとを有すると共に、2つの停止カ
ム面、つまり第1停止カム面25aと第2停止カム面25bと
を有している。ところが、本実施例では、このカム面25
は、ドアリンク20に穿設した、中間部が外方に円弧状に
膨出した長孔の周縁から構成されている。つまり、第1
停止カム面25a及び第2停止カム面25bを構成する2つの
対向する円弧部と、当該円弧部の両端からそれぞれ伸延
し第1ガイド面25c及び第2ガイド面25dを構成する2組
の長溝の両辺から成るカム面25となっている。そして、
ドア1を第1停止位置Aに固定する第3図に実線で示す
ドアリンク20の停止位置からカム部材23を回動させる
と、摺動面24と第1ガイド面25cとが摺動しつつインテ
ークドア1も回動するようになっている。一方、第3図
中、第2停止位置Bの状態からカム部材23が回動する
と、摺動面24と第2ガイド面25dとが摺動しつつインテ
ークドア1が外気取入口4を閉鎖する位置に回動するよ
うになっている。
次に、このように構成した第1実施例及び第2実施例
の作用を説明する。
第1及び第2実施例に係るドア用開閉リンク機構にあ
っては、例えば、外気取入口4を閉じる場合は、図示し
ないコントローラの内外気切替えレバーを操作すると、
駆動手段21の回転軸22が一方向に回転を開始し、この回
転に伴いカム部材23が回転すると共にドアリンク20が第
1停止位置A側に回動する。このカム部材23の回動に伴
なって摺動面24はドアリンク20のガイド面25dに沿って
移動し、この時インテークドア1も回動する。そして、
回転軸22が所定の角度だけ回転すると、インテークドア
1は前記摺動面24が第1停止カム面25aと接触する第1
停止位置Aとなり、この位置Aでインテークドア1は外
気取入口4を閉鎖することになる。
一方、内気取入口5を閉じる場合は、前記同様に、コ
ントローラの内外気切替えレバーを操作すると、回転軸
22は前述した方向と同一方向に回転し、この回転に伴い
カム部材23が回転して、このカム部材23の摺動面24がド
アリンク20のガイド面25cに沿って移動し、この時イン
テークドア1も回動する。そして、回転軸22が所定の角
度だけ回転すると、前記摺動面24が第1停止カム面25b
と接触する第2停止位置Bとなり、この位置Bでインテ
ークドア1が内気取入口5を閉じることとなる。
ここで、このような第1停止カム面25a及び第2停止
カム面25bを前記カム部材23の摺動面24の回動円と同心
の円弧状に形成したもので、この円弧部分でカム部材23
が回転してもドアリンク20は回動しないため、アクチュ
エータ等の回動誤差を緩和することができる。
第5図は、本考案の更に他の実施例を示す正面図であ
り、第6図は第5図のVI-VI線に沿う要部断面図であ
る。ここで、前述した第1,2実施例と共通する部分には
同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施例に係る駆動手段21は、コントローラの内外気
切替えレバーの操作位置により、その回転軸22の回転方
向が正逆両方向となるものであり、例えば、内気側にレ
バーを設定すると、第5図中左回転(逆回転)すること
になり、一方、レバーを外気側に設定した場合には、右
回転するようになっている。更に、カム面25は、ドアリ
ンク20に穿設した略面取り三角形孔の周縁の図上上方の
略半楕円状の湾曲部に相当する2辺から成り、インテー
クドア1が第1停止位置Aとなったときにカム部材23の
摺動面24と接触する第1停止カム面25aと、第2停止位
置Bとなったときに摺動面24と接触する第2停止カム面
25bと、この両停止位置A,B以外の位置、つまり、インテ
ークドア1が回動するときに前記摺動面24と接触する1
つのガイド面25eとから構成されている。
尚、周縁2辺がカム面となっている前記面取り三角形
孔の当該形状は、インテークドア1の移動角度と、カム
部材23の長さとに応じて定められる。
このように構成した第3実施例にあっては、例えば、
外気取入口4を閉じる場合は、駆動手段21により回動軸
22を第1停止位置に回動すると、カム部材23が回動し
て、このカム部材23の摺動面24がドアリンク20のガイド
面25eに沿って移動した後に、第1停止カム面25aと接触
して停止し、インテークドア1が第1停止位置Aとな
り、外気取入口4を閉じることとなる。
一方、内気取入口5を閉じる場合は、駆動手段21が前
述した方向と逆方向に回転することとなり、これにより
回動軸22が第2停止位置に回動すると、カム部材23が回
動して、このカム部材23の摺動面24がドアリンク20のガ
イド面25cに沿って移動した後に、第2停止カム面25bと
接触して停止し、インテークドア1が第2停止位置Bと
なり内気取入口5を閉じることとなる。
そして、第1〜3実施例のように構成したドア用開閉
リンク機構を組み立てるには、先端に摺動面24を有する
カム部材23を駆動手段21に連結させ、この駆動手段21を
ケース2にビス等により取付けると共に、ドア1と一体
のドア軸3に固着されたドアリンク20とカム部材23と
を、その摺動面24がドアリンク20のカム面25に接触する
ように連結すれば良い。
これにより、従来、必要とされた中間回動部材(例え
ば、駆動レバー,ケーブル,支持金具等)を削減するこ
とが可能となり、その構造が簡単となるため、組み立て
作業性が向上すると共に、狭小スペースでの各構成部品
の交換作業が容易に行ない得ることとなる。
尚、本考案は、ヒータユニットに取付けられるデフド
ア、ベントドア及びフットドア等を開閉動させるドア開
閉用リンク機構に対しても本考案を具体化することも可
能である。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、アクチュエータ
等の駆動手段の回転軸に連結されたカム部材をダイレク
トにドアと一体のドア軸に固着されたドアリンクに係合
し、当該ドアを所定の位置に開閉するように構成したた
め、構造が簡素化され、構成部品の部品点数の削減を図
り得ると共に、組立て作業が迅速に行なえ得る。更に、
各構成部品の交換時においても、狭小スペースでの着脱
作業性を向上させることができるとう実用上多大な効果
を得る。加えて、第1停止カム面及び第2停止カム面を
カム部材の摺動面の回転半径と略一致する円弧状を呈す
るようにしたので、この円弧状の部分に摺動するように
カム部材が回動してもドアリンクは回動せず、したがっ
てドアを所定の停止位置に確実に保持することができ、
カム部材を円運動させる駆動手段の回動誤差を緩和する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係るドア開閉用リンク構造
を示す正面図、第2図は、第1図のII-II線に沿う要部
断面図、第3,5図は、本考案の他の実施例を示す正面
図、第4図は、第3図のIV-IV線に沿う要部断面図、第
6図は、第5図のVI-VI線に沿う要部断面図、第7図
は、従来のドア開閉用リンク構造を示す正面図である。 1……ドア、2……ケース、3……ドア軸、20……ドア
リンク、21……駆動手段、22……回転軸、23……カム部
材、24……摺動面、25……カム面、25a……第1停止カ
ム面、25b……第2停止カム面、25c……第1ガイド面、
25d……第2ガイド面、25e……ガイド面、A……第1停
止位置、B……第2停止位置。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース(2)内の第1停止位置(A)と当
    該第1停止位置(A)に対して所定の角度をなす第2停
    止位置(B)との間に回動自在にドア(1)を取付け、
    前記ケース(2)に装着され前記ドア(1)を前記第1
    停止位置(A)と前記第2停止位置(B)との間に回動
    させる駆動手段と、前記ドア(1)とを連結するように
    してなるドア開閉用リンク機構において、前記駆動手段
    (21)は回転軸(22)を有し、前記第1停止位置(A)
    と前記第2停止位置(B)とのほぼ中間位置に円運動中
    心を有すると共に先端に摺動面(24)を有するカム部材
    (23)を、前記駆動手段(21)の回転軸(22)に連結さ
    せて前記ケース(2)に対して円運動自在に取付け、前
    記ドア(1)と一体のドア軸(3)に固着されたドアリ
    ンク(20)に、前記ドア(1)が前記第1停止位置
    (A)となったときに前記カム部材(23)の摺動面(2
    4)と接触する第1停止カム面(25a)と、前記ドア
    (1)が前記第2停止位置(B)となったときに前記摺
    動面(24)と接触する第2停止カム面(25b)と、前記
    ドア(1)が前記それぞれの停止位置(A,B)以外の円
    運動状態のときに前記摺動面(24)が接触する少なくと
    も1つのガイド面(25c,25d,25e)とを有するカム面(2
    5)が形成され、前記第1停止カム面(25a)及び前記第
    2停止カム面(25b)は、前記カム部材(23)の摺動面
    (24)の回転半径と略一致する円弧状を呈して成るドア
    開閉用リンク機構。
  2. 【請求項2】前記駆動手段(21)は、一方向にのみ回転
    する回転軸(22)を有すると共に、前記カム面(25)
    は、前記ドアリンク(20)に穿設した略楕円形孔の周縁
    であって、 前記第1停止カム面(25a)と、 前記第2停止カム面(25b)と、 前記ドア(1)を前記第1停止位置(A)から前記第2
    停止位置(B)に回動させるときに前記カム部材(23)
    が摺動する第1ガイド面(25c)と、 前記ドア(1)が前記第2停止位置(B)から前記第1
    停止位置(A)に回動するときに前記カム部材(23)が
    摺動する第2ガイド面(25d)とから成り、 更に、前記第1停止カム面(25a)及び前記第2停止カ
    ム面(25b)は、両端がそれぞれ前記第1ガイド面(25
    c)と前記第2ガイド面(25d)とに連続すると共に前記
    カム部材(23)の摺動面(24)の回転半径と略一致する
    円弧状を成し、前記ドア(1)を前記第1停止位置
    (A)及び前記第2停止位置(B)にそれぞれ停止さ
    せ、 前記第1ガイド面(25c)及び前記第2ガイド面(25d)
    は、両端がそれぞれ前記第1停止カム面(25a)及び前
    記第2停止カム面(25b)に連続すると共に、前記ドア
    (1)の移動角度と、前記カム部材(23)の長さに応じ
    て定められる略半楕円状の湾曲部から成る請求項1記載
    のドア開閉用リンク機構。
  3. 【請求項3】前記駆動手段(21)は、一方向にのみ回転
    する回転軸(22)を有すると共に、前記カム面(25)
    は、前記ドアリンク(20)に穿設した中間部が外方向に
    円弧状に膨出した長孔の周縁であって、 前記第1停止カム面(25a)と、 前記第2停止カム面(25b)と、 前記ドア(1)を前記第1停止位置(A)から前記第2
    停止位置(B)に回動させるときに前記カム部材(23)
    が摺動する第1ガイド面(25c)と、 前記ドア(1)が前記第2停止位置(B)から前記第1
    停止位置(A)に回動するときに前記カム部材(23)が
    摺動する第2ガイド面(25d)とから成り、 更に、前記第1停止カム面(25a)及び第2停止カム面
    (25b)は、両端がそれぞれ前記第1ガイド面(25c)と
    第2ガイド面(25d)とに連続すると共に、前記カム部
    材(23)の摺動面(24)の回転半径と略一致する円弧状
    を成し、前記ドア(1)を前記第1停止位置(A)及び
    前記第2停止位置(B)にそれぞれ停止させると共に一
    定時間保持させ、 前記第1ガイド面(25c)及び前記第2ガイド面(25d)
    は、一端が閉止し、対向する両辺が平行すると共に、当
    該両辺がそれぞれ前記第1停止カム面(25a)及び前記
    第2停止カム面(25b)に連続した長溝から成る請求項
    1記載のドア開閉用リンク機構。
  4. 【請求項4】前記駆動手段(21)は、正逆両方向に回動
    する回転軸(22)を有すると共に、前記カム面(25)
    は、前記ドアリンク(20)に穿設した略面取り三角形孔
    の周縁の一部であって、 前記第1停止カム面(25a)と、 前記第2停止カム面(25b)と、 前記ドア(1)を正逆方向に回動させるとき前記カム部
    材(23)が摺動するガイド面(25e)とから成り、更
    に、前記第1停止カム面(25a)及び前記第2停止カム
    面(25b)は、それぞれの一端が前記ガイド面(25e)と
    連続すると共に、それぞれの他端は相互を連結する連結
    面に連続し、前記カム部材(23)の摺動面(24)の回転
    半径と略一致する円弧状を成すと共に前記ドア(1)を
    前記第1停止位置(A)及び前記第2停止位置(B)に
    それぞれ停止させ、 前記ガイド面(25e)は、両端がそれぞれ前記第1停止
    カム面(25a)及び前記第2停止カム面(25b)に連続す
    ると共に、前記カム部材(23)が正逆方向に回動すると
    きに当該カム部材(23)が前記第1停止カム面(25a)
    と前記第2停止カム面(25b)間を正逆方向に摺動し、
    前記ドア(1)の移動角度と、前記カム部材(23)の長
    さに応じて定められる略半楕円状の湾曲部から成る請求
    項1記載のドア開閉用リンク機構。
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