JP2004218764A - 油圧圧縮器 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動ダイスの復帰駆動を省略する簡易な単動式油圧ポンプを復動式油圧圧縮器に適用する。
【解決手段】油圧圧縮器1の油圧シリンダ2のポンプ接続カプラ15に補助タンク16を接続して圧縮油室2bに連通させる。この補助タンク16は、油圧圧縮器1の圧縮時に、圧縮油室2b内の残留圧縮油が連通管18を通じて補助タンク16に押し出され、ここに溜めおくことができ、圧縮動作後、油圧ポンプを解除すれば、ばね13によって可動ダイス8が復帰しながら拡大する圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油を注入できる。圧縮油室2b内が空の場合、補助タンク16の代わりにエアカプラを装着してエアの出入りを確保する。
【選択図】 図1
【解決手段】油圧圧縮器1の油圧シリンダ2のポンプ接続カプラ15に補助タンク16を接続して圧縮油室2bに連通させる。この補助タンク16は、油圧圧縮器1の圧縮時に、圧縮油室2b内の残留圧縮油が連通管18を通じて補助タンク16に押し出され、ここに溜めおくことができ、圧縮動作後、油圧ポンプを解除すれば、ばね13によって可動ダイス8が復帰しながら拡大する圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油を注入できる。圧縮油室2b内が空の場合、補助タンク16の代わりにエアカプラを装着してエアの出入りを確保する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電線の圧縮接続等の作業において、上下のダイス間にスリーブなどの圧縮部材を被せた電線接続部を配置し、可動側ダイスを往復動させて圧縮部材を圧縮、解放する油圧圧縮器であって、可動ダイスの復帰駆動を省略する単動式の油圧ポンプも適用できる復動式、単動式兼用のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線の圧縮接続作業に用いられる油圧圧縮器のうち比較的大型のものは、上下のダイス間に電線接続部を配置し、可動側ダイスを油圧ポンプで往復動させてスリーブのような電線接続部材を圧縮、解放する、いわゆる復動式のものである。この油圧圧縮器には、往復二線の油圧ホースを介して油圧ポンプを接続し、可動側ダイスの往復動を双方向の油圧駆動で交互に行う。比較的小型の油圧圧縮器にあっては、可動側ダイスを一方向に駆動して電線接続部材の圧縮のみを行い、復帰用ばねで押し戻す、いわゆる単動式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の油圧圧縮器のうち復動式のものに対して、可動ダイスの復帰駆動を省略する簡易な構成の単動式油圧ポンプを適用しようとすると、圧縮時に油圧圧縮器の復帰駆動側の接続カプラから残余の圧縮油が漏れ、周辺を汚す。一方、可動ダイスの復帰時には、復帰側接続カプラから圧縮油室に圧縮油又は外気を導入して拡大及び収縮を妨げないようにする必要がある。
そこで、本発明は、可動ダイスの復帰駆動を省略する簡易な単動式油圧ポンプでも駆動でき、圧縮作業の簡易化、必要工具の低廉化を図る油圧圧縮器を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明においては、油圧シリンダ2に接続された油圧ポンプの双方向の油圧駆動により、可動ダイス8を移動させて被圧縮物を圧縮した後、可動ダイス8を反転移動させて被圧縮物を解放する油圧圧縮器1において、可動ダイス8を被圧縮物の圧縮後に解放位置に復帰させるばね13を設け、油圧ポンプが接続される油圧シリンダ2の解放駆動側の接続カプラ15に補助タンク16を接続し、圧縮時に収縮する油圧シリンダ2内の圧縮油室2bから漏れる作動油を溜めおくように構成し、圧縮駆動のみを行う単動式油圧ポンプを接続して、圧縮動作時に収縮する油圧シリンダ2内の圧縮油室2bの残留圧縮油が補助タンク16に流れ、圧縮動作後、油圧ポンプを解除すると、ばね13によって可動ダイス8が原位置に復帰すると共に、圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油が補充される。
第2の発明においては、油圧ポンプが接続される油圧シリンダの解放駆動側の接続カプラに、内外に連通させるエアカプラ19を備え、単動式油圧ポンプ及び補助タンク16を接続して、油圧シリンダ2内の圧縮油室の残留圧縮油を補助タンク16に移した後、これに代えてエアカプラを接続し、圧縮油室2bを拡大、収縮可能にした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、油圧圧縮器1は図示しない油圧ポンプにより双方向の油圧駆動を行うことで圧縮及び解放動作することができるいわゆる復動式のものである。油圧圧縮器1の下部には油圧シリンダ2を備えている。油圧シリンダ2は、円筒状の側壁3の下部に螺合するボトムキャップ4で密閉され、内部には、油圧で昇降するラム5が挿入されている。油圧シリンダ2の側壁3からは一対の支持壁6が相対向して上方へ一体に延出している。支持壁6は、上部に夫々内側へ突出したあご部7を備えている。
【0006】
可動ダイス8は、支持壁6に沿って昇降自在に、ラム5上に設けられている。固定ダイス9は、可動ダイス8の上方に位置して、上端縁部を支持壁6の上面に載せて支持壁6,6間に保持されている。非圧縮状態において、固定ダイス9は、可動ダイス8の上方に所定の間隔を置いて配置される。固定ダイス9は、支持壁6のあご部7の下面に係合するあご部10を有し、支持壁6,6間に側方から着脱自在に取り付けられる。
【0007】
ダイスゲート11は、固定ダイス9の上方に位置して、支持壁6,6周りに嵌合し、支持壁6,6の上部相互間を結合する。
【0008】
ボトムキャップ4の中央部には、ラム5に向かって軸方向にばね受け部材12が固定されており、このばね受け部材12の上端とラム5の下端との間にばね13が係止されている。従って、ラム5が上昇するとばね13が縮んで復帰側に押し戻すようにラム5を付勢する。
【0009】
油圧シリンダ2の側壁には、ラム5により仕切られた圧縮油室2a,2bに連通し、図示しない復動式の油圧ポンプの圧縮駆動用の油圧ホースと復帰駆動用の油圧ホースを夫々接続するための上下の接続カプラ15,14が設けられている。
【0010】
図2において、補助タンク16は、油圧シリンダ2の復帰側接続カプラ15に接続される。この補助タンク16は、油圧シリンダ2とラム5との間に形成される圧縮油室2bの収縮時の圧縮油を溜めおくものである。補助タンク16は、筒状のタンク本体17の底部17aのほぼ中央を縦方向に通油管18が貫通固定されている。この通油管18は、タンク本体17の外部において接続カプラ15に対応する接続カプラ19が横方向にほぼ直角に連通している。通油管18は接続カプラ19,15によって油圧圧縮器1に接続され、タンク本体17を圧縮油室2bに連通させる。通油管18の通油路18aの一端部は二股状に分岐してタンク本体17内下部に開口している。タンク本体17の蓋部17bのほぼ中央部には、通油管18から一体に延出して縦方向に通気管20が貫通固定されている。この通気管20は、タンク本体17を内外に連通させて外部との通気を可能にしている。通気管20の通気路20aの一端部は二股状に分岐してタンク本体17内上部に開口している。
【0011】
図3に示すように、油圧シリンダ2の接続カプラ15には、これに対応するエアカプラ21が接続できる。エアカプラ21は接続カプラ15に接続すると、接続カプラ15の弁機構を開き、圧縮油室2bを内外に連通させる。
【0012】
この油圧圧縮器1は、従来のように、復動式の油圧ポンプの往復二線の油圧ホースを接続カプラ14,15に接続して、可動ダイス8の往復動を双方向の油圧駆動で交互に行い、可動ダイス8と固定ダイス9との間に配置した送電線接続用スリーブ等の被圧縮物を圧縮、解放することができる。
【0013】
また、油圧圧縮器1は、可動ダイス8の復帰駆動を省略する簡易な単動式油圧ポンプにより駆動することができる。この場合には、油圧圧縮器1の接続カプラ14に単動式油圧ポンプの油圧ホースを接続すると共に、接続カプラ15に補助タンク16の接続カプラ19を接続する。そして、油圧圧縮器1の可動ダイス8と固定ダイス9との間に被圧縮物を挿入した状態で、油圧ポンプの駆動により可動ダイス8を上昇させて被圧縮物を圧縮する。このとき、油圧シリンダ2とラム5との間に形成される圧縮油室2b内の残留圧縮油が通油管18を通じて補助タンク16に押し出され、ここに溜めおくことができる。圧縮動作後、油圧ポンプを解除すれば、ばね13によってラム5及び可動ダイス8が下降するが、拡大する圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油が注入される。このように、復動式油圧ポンプを使用した際に圧縮油室2b内に残留している圧縮油は単動式油圧ポンプを使用しても吹き出すことがなく、周辺を油で汚すことがない。補助タンク16には、通油管18を通じてエアが排出されても、通気管20を通じて外部に放出される。
【0014】
なお、圧縮油を補助タンク16に移して、圧縮油室2bが空の場合、補助タンク16を外すと、接続カプラ15の弁が閉じるので、ラム5の移動が妨げられる。この場合には、図3に示すように、接続カプラ15に対応するエアカプラ21を接続して、圧縮油室2bを内外に連通させる。こうすれば、圧縮油室2bにエアが出入りするので、ラム5の移動は妨げられず、油圧圧縮器1を駆動することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、通常の接続と同様の準備作業により、復動式の油圧圧縮器を簡易な構成の安価な単動式の油圧ポンプで操作することができ、作業中に圧縮油が漏れて周辺を汚すこともなく、簡易に接続作業を遂行でき、作業経費の軽減を図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧圧縮器の断面図である。
【図2】補助タンクの断面図である。
【図3】エアカプラを装着した状態の油圧圧縮器の断面図である。
【符号の説明】
1 油圧圧縮器
2 油圧シリンダ
2b 圧縮油室
5 ラム
8 可動ダイス
9 固定ダイス
13 ばね
14 接続カプラ
15 接続カプラ
16 補助タンク
17 タンク本体
18 通油管
18a 通油路
19 接続カプラ
20 通気管
20a 通気路
21 エアカプラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電線の圧縮接続等の作業において、上下のダイス間にスリーブなどの圧縮部材を被せた電線接続部を配置し、可動側ダイスを往復動させて圧縮部材を圧縮、解放する油圧圧縮器であって、可動ダイスの復帰駆動を省略する単動式の油圧ポンプも適用できる復動式、単動式兼用のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線の圧縮接続作業に用いられる油圧圧縮器のうち比較的大型のものは、上下のダイス間に電線接続部を配置し、可動側ダイスを油圧ポンプで往復動させてスリーブのような電線接続部材を圧縮、解放する、いわゆる復動式のものである。この油圧圧縮器には、往復二線の油圧ホースを介して油圧ポンプを接続し、可動側ダイスの往復動を双方向の油圧駆動で交互に行う。比較的小型の油圧圧縮器にあっては、可動側ダイスを一方向に駆動して電線接続部材の圧縮のみを行い、復帰用ばねで押し戻す、いわゆる単動式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の油圧圧縮器のうち復動式のものに対して、可動ダイスの復帰駆動を省略する簡易な構成の単動式油圧ポンプを適用しようとすると、圧縮時に油圧圧縮器の復帰駆動側の接続カプラから残余の圧縮油が漏れ、周辺を汚す。一方、可動ダイスの復帰時には、復帰側接続カプラから圧縮油室に圧縮油又は外気を導入して拡大及び収縮を妨げないようにする必要がある。
そこで、本発明は、可動ダイスの復帰駆動を省略する簡易な単動式油圧ポンプでも駆動でき、圧縮作業の簡易化、必要工具の低廉化を図る油圧圧縮器を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明においては、油圧シリンダ2に接続された油圧ポンプの双方向の油圧駆動により、可動ダイス8を移動させて被圧縮物を圧縮した後、可動ダイス8を反転移動させて被圧縮物を解放する油圧圧縮器1において、可動ダイス8を被圧縮物の圧縮後に解放位置に復帰させるばね13を設け、油圧ポンプが接続される油圧シリンダ2の解放駆動側の接続カプラ15に補助タンク16を接続し、圧縮時に収縮する油圧シリンダ2内の圧縮油室2bから漏れる作動油を溜めおくように構成し、圧縮駆動のみを行う単動式油圧ポンプを接続して、圧縮動作時に収縮する油圧シリンダ2内の圧縮油室2bの残留圧縮油が補助タンク16に流れ、圧縮動作後、油圧ポンプを解除すると、ばね13によって可動ダイス8が原位置に復帰すると共に、圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油が補充される。
第2の発明においては、油圧ポンプが接続される油圧シリンダの解放駆動側の接続カプラに、内外に連通させるエアカプラ19を備え、単動式油圧ポンプ及び補助タンク16を接続して、油圧シリンダ2内の圧縮油室の残留圧縮油を補助タンク16に移した後、これに代えてエアカプラを接続し、圧縮油室2bを拡大、収縮可能にした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、油圧圧縮器1は図示しない油圧ポンプにより双方向の油圧駆動を行うことで圧縮及び解放動作することができるいわゆる復動式のものである。油圧圧縮器1の下部には油圧シリンダ2を備えている。油圧シリンダ2は、円筒状の側壁3の下部に螺合するボトムキャップ4で密閉され、内部には、油圧で昇降するラム5が挿入されている。油圧シリンダ2の側壁3からは一対の支持壁6が相対向して上方へ一体に延出している。支持壁6は、上部に夫々内側へ突出したあご部7を備えている。
【0006】
可動ダイス8は、支持壁6に沿って昇降自在に、ラム5上に設けられている。固定ダイス9は、可動ダイス8の上方に位置して、上端縁部を支持壁6の上面に載せて支持壁6,6間に保持されている。非圧縮状態において、固定ダイス9は、可動ダイス8の上方に所定の間隔を置いて配置される。固定ダイス9は、支持壁6のあご部7の下面に係合するあご部10を有し、支持壁6,6間に側方から着脱自在に取り付けられる。
【0007】
ダイスゲート11は、固定ダイス9の上方に位置して、支持壁6,6周りに嵌合し、支持壁6,6の上部相互間を結合する。
【0008】
ボトムキャップ4の中央部には、ラム5に向かって軸方向にばね受け部材12が固定されており、このばね受け部材12の上端とラム5の下端との間にばね13が係止されている。従って、ラム5が上昇するとばね13が縮んで復帰側に押し戻すようにラム5を付勢する。
【0009】
油圧シリンダ2の側壁には、ラム5により仕切られた圧縮油室2a,2bに連通し、図示しない復動式の油圧ポンプの圧縮駆動用の油圧ホースと復帰駆動用の油圧ホースを夫々接続するための上下の接続カプラ15,14が設けられている。
【0010】
図2において、補助タンク16は、油圧シリンダ2の復帰側接続カプラ15に接続される。この補助タンク16は、油圧シリンダ2とラム5との間に形成される圧縮油室2bの収縮時の圧縮油を溜めおくものである。補助タンク16は、筒状のタンク本体17の底部17aのほぼ中央を縦方向に通油管18が貫通固定されている。この通油管18は、タンク本体17の外部において接続カプラ15に対応する接続カプラ19が横方向にほぼ直角に連通している。通油管18は接続カプラ19,15によって油圧圧縮器1に接続され、タンク本体17を圧縮油室2bに連通させる。通油管18の通油路18aの一端部は二股状に分岐してタンク本体17内下部に開口している。タンク本体17の蓋部17bのほぼ中央部には、通油管18から一体に延出して縦方向に通気管20が貫通固定されている。この通気管20は、タンク本体17を内外に連通させて外部との通気を可能にしている。通気管20の通気路20aの一端部は二股状に分岐してタンク本体17内上部に開口している。
【0011】
図3に示すように、油圧シリンダ2の接続カプラ15には、これに対応するエアカプラ21が接続できる。エアカプラ21は接続カプラ15に接続すると、接続カプラ15の弁機構を開き、圧縮油室2bを内外に連通させる。
【0012】
この油圧圧縮器1は、従来のように、復動式の油圧ポンプの往復二線の油圧ホースを接続カプラ14,15に接続して、可動ダイス8の往復動を双方向の油圧駆動で交互に行い、可動ダイス8と固定ダイス9との間に配置した送電線接続用スリーブ等の被圧縮物を圧縮、解放することができる。
【0013】
また、油圧圧縮器1は、可動ダイス8の復帰駆動を省略する簡易な単動式油圧ポンプにより駆動することができる。この場合には、油圧圧縮器1の接続カプラ14に単動式油圧ポンプの油圧ホースを接続すると共に、接続カプラ15に補助タンク16の接続カプラ19を接続する。そして、油圧圧縮器1の可動ダイス8と固定ダイス9との間に被圧縮物を挿入した状態で、油圧ポンプの駆動により可動ダイス8を上昇させて被圧縮物を圧縮する。このとき、油圧シリンダ2とラム5との間に形成される圧縮油室2b内の残留圧縮油が通油管18を通じて補助タンク16に押し出され、ここに溜めおくことができる。圧縮動作後、油圧ポンプを解除すれば、ばね13によってラム5及び可動ダイス8が下降するが、拡大する圧縮油室2bに補助タンク16から圧縮油が注入される。このように、復動式油圧ポンプを使用した際に圧縮油室2b内に残留している圧縮油は単動式油圧ポンプを使用しても吹き出すことがなく、周辺を油で汚すことがない。補助タンク16には、通油管18を通じてエアが排出されても、通気管20を通じて外部に放出される。
【0014】
なお、圧縮油を補助タンク16に移して、圧縮油室2bが空の場合、補助タンク16を外すと、接続カプラ15の弁が閉じるので、ラム5の移動が妨げられる。この場合には、図3に示すように、接続カプラ15に対応するエアカプラ21を接続して、圧縮油室2bを内外に連通させる。こうすれば、圧縮油室2bにエアが出入りするので、ラム5の移動は妨げられず、油圧圧縮器1を駆動することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、通常の接続と同様の準備作業により、復動式の油圧圧縮器を簡易な構成の安価な単動式の油圧ポンプで操作することができ、作業中に圧縮油が漏れて周辺を汚すこともなく、簡易に接続作業を遂行でき、作業経費の軽減を図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧圧縮器の断面図である。
【図2】補助タンクの断面図である。
【図3】エアカプラを装着した状態の油圧圧縮器の断面図である。
【符号の説明】
1 油圧圧縮器
2 油圧シリンダ
2b 圧縮油室
5 ラム
8 可動ダイス
9 固定ダイス
13 ばね
14 接続カプラ
15 接続カプラ
16 補助タンク
17 タンク本体
18 通油管
18a 通油路
19 接続カプラ
20 通気管
20a 通気路
21 エアカプラ
Claims (2)
- 油圧シリンダに接続された油圧ポンプの双方向の油圧駆動により、可動ダイスを移動させて被圧縮物を圧縮した後、可動ダイスを反転移動させて被圧縮物を解放する油圧圧縮器において、
前記可動ダイスを被圧縮物の圧縮後に解放位置に復帰させるばねと、
前記油圧ポンプが接続される油圧シリンダの解放駆動側の接続カプラに接続され、圧縮時に収縮する前記油圧シリンダ内の圧縮油室からの作動油を受けて保持する補助タンクとを具備し、
圧縮駆動のみを行う単動式油圧ポンプを接続した場合に、圧縮動作時に収縮する前記圧縮油室の残留圧縮油が前記補助タンクに流れ、圧縮動作後、油圧ポンプを解除すると、前記ばねによって可動ダイスが原位置に復帰すると共に、前記圧縮油室に補助タンクから圧縮油が補充されることを特徴とする油圧圧縮器。 - 前記油圧ポンプが接続される油圧シリンダの解放駆動側の接続カプラに接続され、前記圧縮油室を内外に連通させるエアカプラを備え、
前記単動式油圧ポンプ及び補助タンクを接続して、前記油圧シリンダ内の圧縮油室の残留圧縮油を前記補助タンクに移した後、前記補助タンクに代えてエアカプラを接続することにより圧縮油室の拡大、縮小を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の油圧圧縮器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007909A JP2004218764A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 油圧圧縮器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003007909A JP2004218764A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 油圧圧縮器 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004218764A true JP2004218764A (ja) | 2004-08-05 |
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004218764A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009233670A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 油圧圧縮機のダイス操作装置 |
JP2014213351A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 東京瓦斯株式会社 | 管状物圧縮装置及び管状物圧縮方法 |
CN105221518A (zh) * | 2015-11-02 | 2016-01-06 | 常州液压成套设备厂有限公司 | 液压油缸压力补油系统 |
CN106862401A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-06-20 | 台州巨力工具有限公司 | 一种增压式环压工具 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003007909A patent/JP2004218764A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105221518A (zh) * | 2015-11-02 | 2016-01-06 | 常州液压成套设备厂有限公司 | 液压油缸压力补油系统 |
CN106862401A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-06-20 | 台州巨力工具有限公司 | 一种增压式环压工具 |
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