JP2004218312A - デッキ材固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熟練者でなくても簡単に押え材の装着、デッキ材の根太に対する固定作業ができるデッキ材固定装置を提供する。
【解決手段】根太1の上にデッキ材2を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、隣接するデッキ材の間からねじ5を押え材に貫通して根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置において、(a)根太に凸部を形成し、(b)押え材は、その押え材に貫通したねじを根太の凸部に鞍座する、弾性鞍部材に仮螺着してなる鞍付き押え材とし、(c)押え材又は鞍部材に、その両端部が近接される二つのデッキ材に当接されて両デッキ材の間に所定間隔を設定する寸法を備えた。
【選択図】 図3
【解決手段】根太1の上にデッキ材2を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、隣接するデッキ材の間からねじ5を押え材に貫通して根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置において、(a)根太に凸部を形成し、(b)押え材は、その押え材に貫通したねじを根太の凸部に鞍座する、弾性鞍部材に仮螺着してなる鞍付き押え材とし、(c)押え材又は鞍部材に、その両端部が近接される二つのデッキ材に当接されて両デッキ材の間に所定間隔を設定する寸法を備えた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガーデンデッキ等において用いられるデッキ材固定装置、さらに詳しくは、根太の上にデッキ材を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、前記隣接するデッキ材の間からねじを前記押え材に貫通して前記根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、比較的最近実施されているデッキ材固定装置の工程図である。
このデッキ材固定装置は、図7(a)に示すように、根太1の上に先に固定されたデッキ材21 に後のデッキ材22 の一端側を近接し、その際に、先のデッキ材21 の溝31 に押え材4の一端部を嵌合しながら、その押え材4の他端部を後のデッキ材22 の溝32 に嵌合し、後のデッキ材22 を根太1の上面に載置した状態で図7(b)に示すように先のデッキ材21 方向に寄せて、押え材4によりそれ以上の移動を阻止させることにより、隣接するデッキ材21 ,22 間に所定の間隔を確保し、両デッキ材21 ,22 の間からねじ5を押え材4に貫通し根太1にねじ込むことにより、デッキ材21 ,22 …を順次根太に固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術による場合は、押え材4を単にデッキ材の溝に緩く嵌合するだけで装着するため、先のデッキ材21 の溝31 に押え材4の一端部を嵌合しながら、その押え材の他端部を後のデッキ材22 の溝32 に嵌合する際に、後のデッキ材に僅かのふらつきが生じても、押え材の両端部を隣接するデッキ材の溝に適切に嵌合することができないので、デッキ材の近接作業及び押え材の装着作業に慎重さと熟練が要求され、施工能率の向上に限界があった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、熟練者でなくても簡単な作業により押え材の装着ができ、デッキ材の根太に対する固定作業が能率的にできるデッキ材固定装置を提供することにある。
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、根太の上にデッキ材を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、前記隣接するデッキ材の間からねじを前記押え材に貫通して前記根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置において、(a)根太の上面に凸部が形成してあること、(b)押え材は、その押え材に貫通したねじを前記根太の凸部に鞍座する、弾性を有する鞍部材に仮螺着してなる鞍付き押え材であること、及び、(c)押え材又は鞍部材は、その両端部が近接される二つのデッキ材に当接されて両デッキ材の間に所定間隔を設定する寸法を有することを特徴としている。
【0006】
上記構成により、一つのデッキ材を根太の所定位置に載置した状態で鞍付き押え材を鞍部材において根太の凸部に鞍座させるとともに、押え材の一端部側を前記一つのデッキ材の溝に嵌合し、隣りのデッキ材を根太に載置して、押え材の他端部側がその隣のデッキ材の溝に嵌合し、押え材又は鞍部材の両端部が隣り合うデッキ材に当接して接近が抑止されるまで前記隣りのデッキ材を前記一つのデッキ材方向に接近させ、両デッキ材の間から挿入される工具で仮螺着されているねじを根太にねじ込むと、デッキ材がそれぞれ根太に固定され、両デッキ材の間に所定間隔が確保される。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明において用いられる鞍付き押え材の斜視図、図2は同じく分解斜視図、図3及び図4はデッキ材を根太に固定するために、鞍付き押え材を根太に装着した状態を示すものであり、図3は正面図、図4は図3のX−X線断面図、図5及び図6は鞍付き押え材により両デッキ材を根太に固定した状態を示すものであり、図5は正面図、図6は図5のY−Y線断面図である。図7の構成部材と共通の構成部材には同一の符号を用いる。
【0008】
図1のAは本発明において用いられる鞍付き押え材の一例であり、押え材10と、その押え材のほぼ中央の下面にねじ5により仮螺着される鞍部材20とからなっている。
【0009】
押え材10は、アルニウム等の金属押出し形材を根太1の幅とほぼ等しい長さを有するように切断して矩形平板状に作られている。そして、押え材10のほぼ中央にねじ5を貫通する孔11が設けられている。
【0010】
鞍部材20は、合成ゴム等の弾性材料の偏平A字形の押出し形材を所定の長さに切断して作られ、上部に上下方向に弾力的に変形し得る中空部21を有し、その中空部の両側端部から下方に突出する脚22を有しており、中空部の上面から下方に貫通して、ねじ5をねじ込むことができる孔23が設けられている。
鞍部材20の高さ、すなわち、脚2の下端面から中空部21の上面までの距離は、デッキ材の溝3を形成する下壁の高さよりも若干高くしてある。
【0011】
そして、押え材10の下面に鞍部材20の上面を当接し、押え材の孔11からねじ5を貫通し、鞍部材20の孔23に、図1に示すように、ねじ5の下端部が鞍部材20の脚22よりも下方に突出しない程度に仮にねじ込むことにより(この状態を仮螺着という)、鞍付き押え材Aが構成されている。
【0012】
上記鞍付き押え材Aを用いるためには、根太1には、図3及び図4に示すように、根太1の上面中央に上方に突出する凸部1aが設けられる。この凸部1aは、鞍部材20の両脚22の間に嵌合して鞍部材20を保持するためのもの、すなわち、鞍部材20を根太1に鞍座してねじ5をねじ込むためのものであり、その断面形状は問わない。好ましくは、凸部1aの幅は鞍部材20の両側の脚22の間の距離よりも若干大きく設定されている。これにより、鞍部材20を根太1の凸部1aに鞍座させた時に、両脚22が凸1a部を弾力的に挟持するので、不要に脱落するのを防止することができる。
【0013】
上記鞍付き押え材Aを用いて、デッキ材を根太に固定するには、図3,4に示すように、鞍部材20の両脚22の間を若干開きながら両脚22の間に凸部1aを嵌合し、鞍付き押え材Aを鞍部材20において凸部1aに沿って先に載置された又は一端部側(図3では左側)が固定されたデッキ材21 の方向に摺動させて、押え材10の一端部側をデッキ材21 の溝31 に嵌合させる。この時、押え材10の一端部が溝31 の内面に当接し、及び/又は、鞍部材20の一端面がデッキ材21 の溝31 の下壁の先端に当接して、鞍付き押え材Aのデッキ材21 方向への接近が規制されるまで、鞍付き押え材Aを摺動させる。
【0014】
続いて、図3に実線で示すように、隣りのデッキ材22 を根太1の上面に載置し、同図に鎖線で示すように、そのデッキ材22 を先に載置された又は一端部側(図3では左側)が固定されたデッキ材21 の方向に、押え材10の他端部がデッキ材22 の溝32 の内面に当接し、及び/又は、鞍部材20の他端面がデッキ材22 の溝32 の下壁の先端に当接して、デッキ材21 方向への接近が規制されるまで、摺動させる。
【0015】
押え材10の両端部が隣り合うデッキ材21 ,22 の溝31 ,32 の内面に当接した時、又は鞍部材20の両端面がデッキ材21 22 の溝31 ,32 の下壁の先端に当接した時、隣り合うデッキ材21 ,22 の間に所定間隔が確保される。隣接するデッキ材の間に所定間隔を確保するには、(i)各デッキ材の溝の底部に当接される押え材10の幅を所定寸法に設定する、(ii)各デッキ材の溝を形成する下壁の対向面に当接する鞍部材20の幅を所定寸法に設定する、のいずれか一方又は双方を用いることができる。
【0016】
上記のように、鞍付き押え材Aを介して隣り合うデッキ材21 ,22 の間に所定間隔が設定された後、図5,6に示すように、デッキ材21 ,22 の間からドライバ等の工具を挿入し、仮螺着されていたねじ5を根太1にねじ込む。これにより、デッキ材21 ,22 が固定される。図5の右側のデッキ材22 は、次に固定されるデッキ材に対して図3における左のデッキ材に相当し、次に固定されるデッキ材は図3の右のデッキ材に相当することとなり、他の鞍付き押え材を用いて、上述した場合と同様にして隣り合うデッキ材の間に所定間隔を確保しながら根太に固定することができる。
図示の例は、根太の上面に根太の幅よりも小さい凸部1aを形成して、これに鞍部材20を鞍座させたが、凸部1aに代えて根太1自体の上部に鞍部材を鞍座させるようにしても同様の作用効果が得られる。従って、凸部には根太自体の上部を含むものである。
【0017】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、一つのデッキ材を根太に載置する度に鞍付き押え材を根太の凸部に嵌合して保持し、隣りのテッキ材を根太に載置して、先のデッキ材の方向に鞍付き押え材により停止されるまで摺動し、停止されたらねじをねじ込むだけで隣り合うデッキ材を固定することができるので、熟練者でなくても簡単な作業により押え材の装着作業及びデッキ材の根太に対する固定作業を能率的に行うことができる。従って、デッキ組立ての施工期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる鞍付き押え材の斜視図。
【図2】同じく分解斜視図。
【図3】デッキ材を根太に固定するために、鞍付き押え材を根太に装着した状態を示す正面図。
【図4】図3のX−X線断面図。
【図5】鞍付き押え材により両デッキ材を根太に固定した状態を示す正面図。
【図6】図5のY−Y線断面図。
【図7】従来技術の一例のデッキ材固定工程図。
【符号の説明】
1 根太
21 ,22 デッキ材
A 鞍付き押え材
10 押え材
11 ねじ貫通孔
20 鞍部材
21 中空部
22 脚
23 孔
5 ねじ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガーデンデッキ等において用いられるデッキ材固定装置、さらに詳しくは、根太の上にデッキ材を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、前記隣接するデッキ材の間からねじを前記押え材に貫通して前記根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、比較的最近実施されているデッキ材固定装置の工程図である。
このデッキ材固定装置は、図7(a)に示すように、根太1の上に先に固定されたデッキ材21 に後のデッキ材22 の一端側を近接し、その際に、先のデッキ材21 の溝31 に押え材4の一端部を嵌合しながら、その押え材4の他端部を後のデッキ材22 の溝32 に嵌合し、後のデッキ材22 を根太1の上面に載置した状態で図7(b)に示すように先のデッキ材21 方向に寄せて、押え材4によりそれ以上の移動を阻止させることにより、隣接するデッキ材21 ,22 間に所定の間隔を確保し、両デッキ材21 ,22 の間からねじ5を押え材4に貫通し根太1にねじ込むことにより、デッキ材21 ,22 …を順次根太に固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術による場合は、押え材4を単にデッキ材の溝に緩く嵌合するだけで装着するため、先のデッキ材21 の溝31 に押え材4の一端部を嵌合しながら、その押え材の他端部を後のデッキ材22 の溝32 に嵌合する際に、後のデッキ材に僅かのふらつきが生じても、押え材の両端部を隣接するデッキ材の溝に適切に嵌合することができないので、デッキ材の近接作業及び押え材の装着作業に慎重さと熟練が要求され、施工能率の向上に限界があった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、熟練者でなくても簡単な作業により押え材の装着ができ、デッキ材の根太に対する固定作業が能率的にできるデッキ材固定装置を提供することにある。
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、根太の上にデッキ材を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、前記隣接するデッキ材の間からねじを前記押え材に貫通して前記根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置において、(a)根太の上面に凸部が形成してあること、(b)押え材は、その押え材に貫通したねじを前記根太の凸部に鞍座する、弾性を有する鞍部材に仮螺着してなる鞍付き押え材であること、及び、(c)押え材又は鞍部材は、その両端部が近接される二つのデッキ材に当接されて両デッキ材の間に所定間隔を設定する寸法を有することを特徴としている。
【0006】
上記構成により、一つのデッキ材を根太の所定位置に載置した状態で鞍付き押え材を鞍部材において根太の凸部に鞍座させるとともに、押え材の一端部側を前記一つのデッキ材の溝に嵌合し、隣りのデッキ材を根太に載置して、押え材の他端部側がその隣のデッキ材の溝に嵌合し、押え材又は鞍部材の両端部が隣り合うデッキ材に当接して接近が抑止されるまで前記隣りのデッキ材を前記一つのデッキ材方向に接近させ、両デッキ材の間から挿入される工具で仮螺着されているねじを根太にねじ込むと、デッキ材がそれぞれ根太に固定され、両デッキ材の間に所定間隔が確保される。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明において用いられる鞍付き押え材の斜視図、図2は同じく分解斜視図、図3及び図4はデッキ材を根太に固定するために、鞍付き押え材を根太に装着した状態を示すものであり、図3は正面図、図4は図3のX−X線断面図、図5及び図6は鞍付き押え材により両デッキ材を根太に固定した状態を示すものであり、図5は正面図、図6は図5のY−Y線断面図である。図7の構成部材と共通の構成部材には同一の符号を用いる。
【0008】
図1のAは本発明において用いられる鞍付き押え材の一例であり、押え材10と、その押え材のほぼ中央の下面にねじ5により仮螺着される鞍部材20とからなっている。
【0009】
押え材10は、アルニウム等の金属押出し形材を根太1の幅とほぼ等しい長さを有するように切断して矩形平板状に作られている。そして、押え材10のほぼ中央にねじ5を貫通する孔11が設けられている。
【0010】
鞍部材20は、合成ゴム等の弾性材料の偏平A字形の押出し形材を所定の長さに切断して作られ、上部に上下方向に弾力的に変形し得る中空部21を有し、その中空部の両側端部から下方に突出する脚22を有しており、中空部の上面から下方に貫通して、ねじ5をねじ込むことができる孔23が設けられている。
鞍部材20の高さ、すなわち、脚2の下端面から中空部21の上面までの距離は、デッキ材の溝3を形成する下壁の高さよりも若干高くしてある。
【0011】
そして、押え材10の下面に鞍部材20の上面を当接し、押え材の孔11からねじ5を貫通し、鞍部材20の孔23に、図1に示すように、ねじ5の下端部が鞍部材20の脚22よりも下方に突出しない程度に仮にねじ込むことにより(この状態を仮螺着という)、鞍付き押え材Aが構成されている。
【0012】
上記鞍付き押え材Aを用いるためには、根太1には、図3及び図4に示すように、根太1の上面中央に上方に突出する凸部1aが設けられる。この凸部1aは、鞍部材20の両脚22の間に嵌合して鞍部材20を保持するためのもの、すなわち、鞍部材20を根太1に鞍座してねじ5をねじ込むためのものであり、その断面形状は問わない。好ましくは、凸部1aの幅は鞍部材20の両側の脚22の間の距離よりも若干大きく設定されている。これにより、鞍部材20を根太1の凸部1aに鞍座させた時に、両脚22が凸1a部を弾力的に挟持するので、不要に脱落するのを防止することができる。
【0013】
上記鞍付き押え材Aを用いて、デッキ材を根太に固定するには、図3,4に示すように、鞍部材20の両脚22の間を若干開きながら両脚22の間に凸部1aを嵌合し、鞍付き押え材Aを鞍部材20において凸部1aに沿って先に載置された又は一端部側(図3では左側)が固定されたデッキ材21 の方向に摺動させて、押え材10の一端部側をデッキ材21 の溝31 に嵌合させる。この時、押え材10の一端部が溝31 の内面に当接し、及び/又は、鞍部材20の一端面がデッキ材21 の溝31 の下壁の先端に当接して、鞍付き押え材Aのデッキ材21 方向への接近が規制されるまで、鞍付き押え材Aを摺動させる。
【0014】
続いて、図3に実線で示すように、隣りのデッキ材22 を根太1の上面に載置し、同図に鎖線で示すように、そのデッキ材22 を先に載置された又は一端部側(図3では左側)が固定されたデッキ材21 の方向に、押え材10の他端部がデッキ材22 の溝32 の内面に当接し、及び/又は、鞍部材20の他端面がデッキ材22 の溝32 の下壁の先端に当接して、デッキ材21 方向への接近が規制されるまで、摺動させる。
【0015】
押え材10の両端部が隣り合うデッキ材21 ,22 の溝31 ,32 の内面に当接した時、又は鞍部材20の両端面がデッキ材21 22 の溝31 ,32 の下壁の先端に当接した時、隣り合うデッキ材21 ,22 の間に所定間隔が確保される。隣接するデッキ材の間に所定間隔を確保するには、(i)各デッキ材の溝の底部に当接される押え材10の幅を所定寸法に設定する、(ii)各デッキ材の溝を形成する下壁の対向面に当接する鞍部材20の幅を所定寸法に設定する、のいずれか一方又は双方を用いることができる。
【0016】
上記のように、鞍付き押え材Aを介して隣り合うデッキ材21 ,22 の間に所定間隔が設定された後、図5,6に示すように、デッキ材21 ,22 の間からドライバ等の工具を挿入し、仮螺着されていたねじ5を根太1にねじ込む。これにより、デッキ材21 ,22 が固定される。図5の右側のデッキ材22 は、次に固定されるデッキ材に対して図3における左のデッキ材に相当し、次に固定されるデッキ材は図3の右のデッキ材に相当することとなり、他の鞍付き押え材を用いて、上述した場合と同様にして隣り合うデッキ材の間に所定間隔を確保しながら根太に固定することができる。
図示の例は、根太の上面に根太の幅よりも小さい凸部1aを形成して、これに鞍部材20を鞍座させたが、凸部1aに代えて根太1自体の上部に鞍部材を鞍座させるようにしても同様の作用効果が得られる。従って、凸部には根太自体の上部を含むものである。
【0017】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、一つのデッキ材を根太に載置する度に鞍付き押え材を根太の凸部に嵌合して保持し、隣りのテッキ材を根太に載置して、先のデッキ材の方向に鞍付き押え材により停止されるまで摺動し、停止されたらねじをねじ込むだけで隣り合うデッキ材を固定することができるので、熟練者でなくても簡単な作業により押え材の装着作業及びデッキ材の根太に対する固定作業を能率的に行うことができる。従って、デッキ組立ての施工期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる鞍付き押え材の斜視図。
【図2】同じく分解斜視図。
【図3】デッキ材を根太に固定するために、鞍付き押え材を根太に装着した状態を示す正面図。
【図4】図3のX−X線断面図。
【図5】鞍付き押え材により両デッキ材を根太に固定した状態を示す正面図。
【図6】図5のY−Y線断面図。
【図7】従来技術の一例のデッキ材固定工程図。
【符号の説明】
1 根太
21 ,22 デッキ材
A 鞍付き押え材
10 押え材
11 ねじ貫通孔
20 鞍部材
21 中空部
22 脚
23 孔
5 ねじ
Claims (1)
- 根太の上にデッキ材を載置し、隣接するデッキ材の対向面に形成してある溝に押え材を掛け渡し、前記隣接するデッキ材の間からねじを前記押え材に貫通して前記根太にねじ込むことによりデッキ材を根太に固定する装置において、
前記根太の上面に凸部が形成してあること、
前記押え材は、その押え材に貫通したねじを前記根太の凸部に鞍座する、弾性を有する鞍部材に仮螺着してなる鞍付き押え材であること、及び、
前記押え材又は鞍部材は、その両端部が近接される二つのデッキ材に当接されて両デッキ材の間に所定間隔を設定する寸法を有すること、
を特徴とするデッキ材固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008268A JP2004218312A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | デッキ材固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008268A JP2004218312A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | デッキ材固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004218312A true JP2004218312A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32898121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003008268A Withdrawn JP2004218312A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | デッキ材固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004218312A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007218036A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Sekisui Jushi Co Ltd | デッキ材の固定構造 |
JP2009174153A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Shikoku Chem Corp | デッキ材固定金具およびデッキ材固定方法 |
JP2014214498A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | セイキ販売株式会社 | デッキ材の固定構造 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003008268A patent/JP2004218312A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007218036A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Sekisui Jushi Co Ltd | デッキ材の固定構造 |
JP4654137B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2011-03-16 | 積水樹脂株式会社 | デッキ材の固定構造 |
JP2009174153A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Shikoku Chem Corp | デッキ材固定金具およびデッキ材固定方法 |
JP4675978B2 (ja) * | 2008-01-23 | 2011-04-27 | 四国化成工業株式会社 | デッキ材固定金具およびデッキ材固定方法 |
JP2014214498A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | セイキ販売株式会社 | デッキ材の固定構造 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050831 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070424 |