JP2004217568A - 遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法を提供すること。
【解決手段】一般式(1)
(式中、Mは6族遷移金属原子、nは0〜3、X1、X2は、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、アシロキシ基または、炭化水素置換アミノ基を示し、R1、R2、R3、R4、R9およびR10は、水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、R5、R6、R7、R8は、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、炭化水素置換シリル基、炭化水素置換アミノ基を示す。)
で示される遷移金属錯体。
【選択図】 なし
【解決手段】一般式(1)
(式中、Mは6族遷移金属原子、nは0〜3、X1、X2は、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、アシロキシ基または、炭化水素置換アミノ基を示し、R1、R2、R3、R4、R9およびR10は、水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、R5、R6、R7、R8は、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、炭化水素置換シリル基、炭化水素置換アミノ基を示す。)
で示される遷移金属錯体。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン重合用触媒として様々なメタロセン触媒やシングルサイト触媒が開発されている。これらの触媒は配位子の改良により、製造ポリマーの物性をコントロールすることができることから、非常に多くの研究がなされている。例えばエチレン加圧条件下、ジフェニルホスフィノエチレンシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドをMAOと処理することでオリゴマーが、ジ(o−トリル)ホスフィノエチレンシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドをMAOと処理することでポリエチレンが生成することが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら、これらの触媒の重合活性は、工業的にポリマーを製造するには充分な活性とは言い難い。
【0003】
【非特許文献1】
”Donor−Ligand−Substituted Cyclopentadienylcromium(III) Complexes: A New Class of Alkene Polymerization Catalyst. 2. Phosphinoalkyl−Substituted Systems” Organometallics, 2001, 20, 2234−2245
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑み、工業プロセスにおいてオレフィン重合用触媒成分として有用な遷移金属錯体を提供することによって、オレフィン重合の目的にかなった触媒の選択範囲の拡張を図ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、一般式(1)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族遷移金属原子を表し、nは0〜3の整数である。X1およびX2は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基
置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基あるいは、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
R1、R2、R3、R4、R9およびR10は同一または相異なり、水素原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、または
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、
R5、R6、R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、
置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基または、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
あるいは、X1とX2、R9とR10、隣接するR1、R2、R3、R4または隣接するR5、R6、R7、R8は互いに結合して環を形成していてもよい。)で示される遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
一般式(1)で示される遷移金属錯体について、以下、詳細に説明する。
Mで示される遷移金属原子とは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第6族の遷移金属原子であり、例えば、クロム原子、モリブデン原子、タングステン原子などが挙げられ、好ましくはクロム原子が挙げられる。
【0007】
本発明の一般式(1)で示される遷移金属錯体において、置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2、X3おけるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは塩素原子である。
【0008】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2、X3における置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基が例示され、さらにこれらの置換基がハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換された置換基が例示され、その具体例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロデシル基、トリクロロメチル基などが例示される。これらのうち、メチル基、エチル基、イソプロピル基、 tert−ブチル基、アミル基等が好ましいものとして例示される。
【0009】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2、X3における置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられ、具体例としては、例えば、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、 n−ペンチルフェニル基、 ネオペンチルフェニル基、 n−ヘキシルフェニル基、 n−オクチルフェニル基、 n−デシルフェニル基、 n−ドデシルフェニル基、 n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。これらの置換基は、例えば、ハロゲン原子例えば、、フッ素原子で置換されたものが例示される。好ましいアリール基としては、フェニル基が例示される。
【0010】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基としては、ベンジル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基等が例示され、具体例としては、例えば、ベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基およびこれらのハロゲン置換された置換基が例示され、例えば、フッ素原子置換アラルキル基が例示される。
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基の好ましいものとしては、ベンジル基が挙げられる。
【0011】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基が例示される。さらにこれらのハロゲン置換アルコキシ基が例示され、詳しくは、該アルコキシ基にフッ素原子が置換したフッ素原子置換アルコキシ基が例示される。
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の好ましいものとしては、メトキシ基、エトキシ基、 tert−ブトキシ基等が挙げられる。
【0012】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基が挙げられ、さらに具体例としてはフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基、およびこれらがハロゲン原子で置換された置換基が例示され、さらに詳しくはフッ素置換アリールオキシ基が例示される。
【0013】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基が例示され、さらに具体例としては、例えば、ベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ペンチルフェニル)メトキシ基、(ネオペンチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、(n−ドデシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基およびこれらのハロゲン置換された置換基が例示され、さらに詳しくはフッ素置換アラルキルオキシ基が例示される。
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基の好ましいものとしては、ベンジルオキシ基が挙げられる。
【0014】
置換基R5、R6、R7およびR8おける炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基とは、炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基であって、ここでの炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基としては、例えば、メチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基などの1置換シリル基、ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基などの2置換シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリ−イソプロピルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−sec−ブチルシリル基、トリ−tert−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリ−n−ペンチルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基などの3置換シリル基等が挙げられ、好ましくはトリメチルシリル基、 tert−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基が挙げられる。これらの置換シリル基はいずれもがその炭化水素基がハロゲン原子、例えば、フッ素原子で置換されたものが例示される。
【0015】
置換基X1、X2およびX3における炭素数2〜10のアシロキシ基とはアセトキシ基、プロピオキシ基、ブチロキシ基、イソブチロキシ基、バレロキシ基、イソバレロキシ基、カプロキシ基、エナントキシ基、カプリロキシ基、ペラルゴノキシ基、モノフルオロアセトキシ基、ジフルオロアセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基、モノクロロアセトキシ基、ジクロロアセトキシ基、トリクロロアセトキシ基、フェニルアセトキシ基等が挙げられ、好ましくはアセトキシ基が挙げられる。
【0016】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基とは2つの炭化水素基で置換されたアミノ基であって、ここでの炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、ジ−イソブチルアミノ基、 tert −ブチルイソプロピルアミノ基、 ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジ−n−デシルアミノ基、ジフェニルアミノ基等が挙げられ、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が挙げられる。
【0017】
また、R1、R2、R3およびR4間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、またR5、R6、R7およびR8間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、例えば芳香環またはシクロアルケン環を形成する。形成される環の具体例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン環、シクロヘプテン環、シクロヘキセン環、シクロペンテン環などが挙げられ、好ましくはベンゼン環、シクロヘキセン環が挙げられる。
【0018】
一般式(1)で示される遷移金属錯体の具体例としては、例えば以下のようなものがあげられる。
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0019】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0020】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0021】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0022】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0023】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]インデン−1−イルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0024】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0025】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0026】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0027】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0028】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0029】
1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0030】
1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0031】
1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0032】
1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0033】
1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド。
【0034】
また、これらの化合物のクロミウムをモリブデナム、タングステンに変更した化合物、クロリドをブロミド、アイオダイド、メトキシド、(ビストリメチルシリル)メチル、ベンジル、メシチル、メチル、アセトキシ、トリフルオロアセトキシに変更した化合物といった遷移金属錯体等が挙げられる。
【0035】
かかる一般式(1)で示される遷移金属錯体化合物は、例えば一般式(2)
一般式(2)
(式中、R1、R2 、R3、R4、R5 、R6 、R7、R8 、R9およびR10は前記と同じ意味を表す。但し、R1、R2 、R3およびR4のいずれか一つは水素原子ではなく、シクロペンタジエン環の二重結合の位置は任意であるか、あるいは任意の位置に二重結合を有する化合物の混合物であることを表す。)
で示される置換シクロペンタジエニル化合物と塩基とを反応させた後、
一般式(3)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族の元素を示し、X1、X2およびX3はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Lはエーテル、スルフィド、アミン、ホスフィン、オレフィンなどの中性配位子を示し、m、nは独立に0〜2の整数を示す。)
で示される遷移金属化合物とを反応させることにより製造される。
【0036】
かかる一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0037】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−フェニルインデン、
【0038】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0039】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエ 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0040】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0041】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−フェニルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−フェニルインデン、
【0042】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0043】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0044】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0045】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−フェニルインデン、
【0046】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0047】
1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0048】
1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]インデン 、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0049】
1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]インデン 、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0050】
1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0051】
1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0052】
これらの一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物には、シクロペンタジエンの置換基の位置や二重結合の位置の相違に由来する複数の異性体が存在することもあるが置換シクロペンタジエニル化合物(2)にはこれらの全ての異性体が含まれる。
【0053】
一般式(3)で示される遷移金属化合物としては、トリクロロクロミウム、トリクロロクロミウム−3テトラヒドロフラン錯体、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)クロミウム、ジメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、ジメシチルクロミウム 3テトラヒドロフラン錯体、トリメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、クロミウム(II) アセチルアセトナート、ビス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、トリス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、
【0054】
トリクロロモリブデナム、ペンタクロロモリブデナム、モリブデンアセテート、トリアリルクロロモリブデナム、メシチレントリカルボニルモリブデナム、テトラカルボニル[(1,2,5,6)−1,5−シクロオクタジエン]モリブデナム、
【0055】
四塩化タングステン、六塩化タングステン、メシチレンタングステントリカルボニル、テトラベンジルタングステン、テトラメチルタングステン、ペンタメチルタングステン、ベンジルテトラクロロタングステン、フェニルトリクロロタングステン、トリメチルクロロタングステン、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)タングステンなどが挙げられる。
【0056】
上記反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの極性溶媒、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒などが挙げられ、好ましくはベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられる
かかる溶媒はそれぞれ単独もしくは2種以上を混合して用いられ、その使用量は一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物に対して通常1〜200重量倍、好ましくは3〜50重量倍の範囲である。
【0057】
上記反応は通常、溶媒に一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物を加え、さらに塩基を加えた後、一般式(3)で示される遷移金属化合物を加えることによって行うことができる。
【0058】
反応温度は通常−100℃以上から溶媒の沸点以下、好ましくは−80〜120℃程度の範囲である。
【0059】
一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物は、例えば一般式(4)
(式中R5〜R10は前記と同じ意味を表し、X4はハロゲン原子を表す。)
で示されるオルトハロアリールホスフィンをテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどエーテル系溶媒中、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルリチウム、フェニルリチウムなどのアルキルリチウムでハロゲンリチウム交換をおこなった後、一般式(5)
(式中R1〜R4は前記と同じを表す。)
で示されるシクロペンテノンと反応させ、得られた生成物を酸で処理することにより得られる。
【0060】
本発明のオレフィン重合用触媒は、一般式(1)で示される遷移金属錯体と下記化合物(A)を組合わせることにより得られる。また、さらに下記化合物(B)を組合わせることにより得られる。
化合物(A)について以下に詳しく述べる。
〔化合物(A)〕
本発明に用いることができる化合物(A)としては、公知の有機アルミニウム化合物が使用できる。好ましくは、
(A)下記化合物(A1)〜(A3)のいずれか、あるいはそれらの2種以上の混合物。
(A1):一般式 (E1) a Al(Z)3−a で示される有機アルミニウム化合物、
(A2):一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン、
(A3):一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1 〜E3 は同一または相異なり、炭素原子数1〜8の炭化水素基を示し、Zは水素原子またはハロゲン原子を示し、aは1〜3の整数を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を示す。)
のうちのいずれか、あるいはそれらの2〜3種の混合物を例示することができる。
【0061】
一般式 E1 a Al(Z)3−a で示される有機アルミニウム化合物(A1)の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムハクロライド、ジヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロライド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジクロライド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドライド等を例示することができる。
好ましくは、トリアルキルアルミニウムが挙げられ、より好ましくは、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等が挙げられる。
【0062】
一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン(A2)、一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン(A3)における、E2およびE3 の具体例としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基等のアルキル基を例示することができる。bは2以上の整数であり、cは1以上の整数である。好ましくは、E2およびE3 はメチル基、イソブチル基が挙げられ、bは2〜40の整数、cは1〜40の整数である。
【0063】
上記のアルミノキサンは各種の方法で作られる。その方法については特に制限はなく、公知の方法に準じて作ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を適当な有機溶剤(ベンゼン、脂肪族炭化水素など)に溶かした溶液を水と接触させて作る。また、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を結晶水を含んでいる金属塩(例えば、硫酸銅水和物など)に接触させて作る方法が例示できる。
【0064】
〔化合物B〕について以下に詳しく述べる。
本発明において用いることができる化合物(B)としては、
(B1):一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物、
(B2):一般式 Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物、
(B3):一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を示し、Q1 〜Q4 は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、炭素原子数1〜20の炭化水素置換シリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Z+は無機または有機のカチオンを示し、Lは中性ルイス塩基を示し、(L−H)+はブレンステッド酸を示す。)
で示されるホウ素化合物のいずれか、またはその2種以上の混合物を用いることができる。
【0065】
一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物(B1)において、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素置換シリル基、1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基または2〜20個の炭素原子を有する炭化水素2置換アミノ基であり、それらは同じであっても異なっていても良い。好ましいQ1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基である。
【0066】
ホウ素化合物(B1)の具体例としては、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等が挙げられるが、より好ましくは、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランが挙げられる。
【0067】
一般式Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物(B2)において、Z+ は無機または有機のカチオンであり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0068】
一般式 Z+(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示される化合物の具体例としては、無機のカチオンであるZ+には、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが、有機のカチオンであるZ+には、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げられる。(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− には、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,2,4−トリフルオロフェニル)ボレート、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどが挙げられる。
【0069】
これらの具体的な組み合わせとしては、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,1’−ジメチルフェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが挙げられる。
【0070】
また、一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物(B3)においては、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)+ はブレンステッド酸であり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0071】
一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示される化合物の具体例としては、ブレンステッド酸である(L−H)+ には、トリアルキル置換アンモニウム、N,N−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられ、(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− には、前述と同様のものが挙げられる。
【0072】
これらの具体的な組み合わせとしては、トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジイソプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が挙げられる。
【0073】
本発明においては、一般式(1)で示される遷移金属錯体および化合物(A)、あるいはさらに化合物(B)を、重合の際に任意の順序で加え使用することができるが、またそれらの任意の化合物の組み合わせを予め接触させて得られた反応物を用いてもよい。
【0074】
各触媒成分の使用量は、化合物(A)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.1〜10000、好ましくは5〜2000の範囲であり;化合物(B)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.01〜100の範囲であり、好ましくは0.5〜10の範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
各触媒成分を溶液状態で使う場合の濃度については、一般式(1)で示される遷移金属錯体が、0.0001〜5ミリモル/リットルの範囲であり、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットル、化合物(A)が、Al原子換算で、0.01〜500ミリモル/リットルで、好ましくは、0.1〜100ミリモル/リットル、化合物(B)は、0.0001〜5ミリモル/リットルで、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットルの範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
【0075】
本発明において、重合に使用するモノマーは、炭素原子数2〜20個からなるオレフィン、ジオレフィン等のいずれをも用いることができ、同時に2種類以上のモノマーを用いることもできる。かかるモノマーを以下に例示するが、本発明は下記化合物に限定されるものではない。かかるオレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、5−メチル−2−ペンテン−1、ビニルシクロヘキセン等が例示される。ジオレフィン化合物としては、炭化水素化合物の共役ジエン、非共役ジエンが挙げられ、かかる化合物の具体例としては、非共役ジエン化合物の具体例として、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン等が例示され、共役ジエン化合物の具体例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等を例示することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、リン原子と芳香環とシクロペンタジエニル環を連結した配位子を持つ錯体、および該錯体を用い、優れた活性を有するオレフィン重合用触媒が得られる。この触媒を用いて、組成分布の狭いオレフィン重合体、特に線状低密度ポリエチレンを効率よく製造することができる。
【0077】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0078】
[実施例1−1]
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエンの合成
窒素雰囲気下、撹拌機を備えた2L4つ口フラスコ中、(2−ブロモフェニル)ジフェニルホスフィン(70.0mmol)の脱水トルエン(280.0mL)溶液を−70℃に冷却し、n−BuLi/ヘキサン溶液(77.0mmol)をゆっくり加え、 その後ゆっくり室温まで昇温し、3時間攪拌した。この溶液を−50℃まで冷却し、2,3,4,5−テトラメチルシクロペンテン−2−オン(70.0mmol)の脱水トルエン(210.0mL)溶液を滴下した。その後室温までゆっくり昇温、3時間攪拌した。イオン交換水を加え、有機層を抽出、無水硫酸ソーダにより乾燥後、減圧濃縮した。得られた化合物をテトラヒドロフラン(84.1mL)溶液とし、3%塩酸(42.0mL)、アセトン(8.4mL)を加え、室温にて2時間攪拌した。トルエンおよびイオン交換水を加え、有機層を抽出、無水硫酸ソーダにより乾燥後、減圧濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(5/1)を展開溶媒とし、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製、淡黄色固体として標題化合物を得た(7.2g、26.9%)。
1H−NMR(C6D6) d 7.33−6.99(14H),3.31−2.95(1H),1.93−0.79(12H).
MS(EI)m/z382(M+),367,351,183,165.
【0079】
[実施例1−2]
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドの合成
50mLシュレンク中、水素化カリウム(3.0mmol)を脱水テトラヒドロフラン(4.5mL)に懸濁させ、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン(3.0mmol)の脱水テトラヒドロフラン溶液を滴下した。溶液を3時間還流させた後、0℃に冷却、トリクロロクロミウム−3テトラヒドロフラン錯体(3.0mmol)のs脱水テトラヒドロフラン(4.5mL)懸濁液を加え室温にて2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、脱水トルエン(4.5mL)を加え、沈殿物をろ過、乾燥することにより、青緑色粉末として標題化合物を得た(1.50g、99.0%)。
MS(EI)m/z503(M+),467,446,365,183.
【0080】
《エチレン単独重合》
[実施例2]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、MMAO(250μmol、5.8重量%Al、東ソー・アクゾ社)および1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、2.2×107g製造した。
【0081】
[実施例3]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、9.2×106g製造した。
【0082】
[実施例4]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例3と同様に重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、1.0×107g製造した。
【0083】
[実施例5]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてトリスペンタフルオロフェニルボランを使用した以外は、実施例2と同様に重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、4.8×106g製造した。
【0084】
《エチレン―ヘキセン共重合》
[実施例6]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.00mL、ヘキセン50.0μLを仕込み、70℃で安定させた後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、分子量(Mw)=82,000、分子量分布(Mw/Mn)=9.7、融点(Tm)=116.5℃、Me分岐が1000炭素あたり19であるポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、1.0×108g製造した。
【0085】
[実施例7]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例6と同様に重合した。重合の結果、分子量(Mw)=95,000、分子量分布(Mw/Mn)=9.0、融点(Tm)=115.6℃、Me分岐が1000炭素あたり17であるポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、9.5×107g製造した。
【発明の属する技術分野】
本発明は、遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン重合用触媒として様々なメタロセン触媒やシングルサイト触媒が開発されている。これらの触媒は配位子の改良により、製造ポリマーの物性をコントロールすることができることから、非常に多くの研究がなされている。例えばエチレン加圧条件下、ジフェニルホスフィノエチレンシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドをMAOと処理することでオリゴマーが、ジ(o−トリル)ホスフィノエチレンシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドをMAOと処理することでポリエチレンが生成することが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら、これらの触媒の重合活性は、工業的にポリマーを製造するには充分な活性とは言い難い。
【0003】
【非特許文献1】
”Donor−Ligand−Substituted Cyclopentadienylcromium(III) Complexes: A New Class of Alkene Polymerization Catalyst. 2. Phosphinoalkyl−Substituted Systems” Organometallics, 2001, 20, 2234−2245
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑み、工業プロセスにおいてオレフィン重合用触媒成分として有用な遷移金属錯体を提供することによって、オレフィン重合の目的にかなった触媒の選択範囲の拡張を図ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、一般式(1)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族遷移金属原子を表し、nは0〜3の整数である。X1およびX2は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基
置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基あるいは、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
R1、R2、R3、R4、R9およびR10は同一または相異なり、水素原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、または
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、
R5、R6、R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、
置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基または、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
あるいは、X1とX2、R9とR10、隣接するR1、R2、R3、R4または隣接するR5、R6、R7、R8は互いに結合して環を形成していてもよい。)で示される遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
一般式(1)で示される遷移金属錯体について、以下、詳細に説明する。
Mで示される遷移金属原子とは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第6族の遷移金属原子であり、例えば、クロム原子、モリブデン原子、タングステン原子などが挙げられ、好ましくはクロム原子が挙げられる。
【0007】
本発明の一般式(1)で示される遷移金属錯体において、置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2、X3おけるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは塩素原子である。
【0008】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2、X3における置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基が例示され、さらにこれらの置換基がハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換された置換基が例示され、その具体例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロデシル基、トリクロロメチル基などが例示される。これらのうち、メチル基、エチル基、イソプロピル基、 tert−ブチル基、アミル基等が好ましいものとして例示される。
【0009】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2、X3における置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられ、具体例としては、例えば、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、 n−ペンチルフェニル基、 ネオペンチルフェニル基、 n−ヘキシルフェニル基、 n−オクチルフェニル基、 n−デシルフェニル基、 n−ドデシルフェニル基、 n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。これらの置換基は、例えば、ハロゲン原子例えば、、フッ素原子で置換されたものが例示される。好ましいアリール基としては、フェニル基が例示される。
【0010】
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基としては、ベンジル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基等が例示され、具体例としては、例えば、ベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基およびこれらのハロゲン置換された置換基が例示され、例えば、フッ素原子置換アラルキル基が例示される。
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基の好ましいものとしては、ベンジル基が挙げられる。
【0011】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基が例示される。さらにこれらのハロゲン置換アルコキシ基が例示され、詳しくは、該アルコキシ基にフッ素原子が置換したフッ素原子置換アルコキシ基が例示される。
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の好ましいものとしては、メトキシ基、エトキシ基、 tert−ブトキシ基等が挙げられる。
【0012】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基が挙げられ、さらに具体例としてはフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基、およびこれらがハロゲン原子で置換された置換基が例示され、さらに詳しくはフッ素置換アリールオキシ基が例示される。
【0013】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基が例示され、さらに具体例としては、例えば、ベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ペンチルフェニル)メトキシ基、(ネオペンチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、(n−ドデシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基およびこれらのハロゲン置換された置換基が例示され、さらに詳しくはフッ素置換アラルキルオキシ基が例示される。
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基の好ましいものとしては、ベンジルオキシ基が挙げられる。
【0014】
置換基R5、R6、R7およびR8おける炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基とは、炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基であって、ここでの炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基としては、例えば、メチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基などの1置換シリル基、ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基などの2置換シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリ−イソプロピルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−sec−ブチルシリル基、トリ−tert−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリ−n−ペンチルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基などの3置換シリル基等が挙げられ、好ましくはトリメチルシリル基、 tert−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基が挙げられる。これらの置換シリル基はいずれもがその炭化水素基がハロゲン原子、例えば、フッ素原子で置換されたものが例示される。
【0015】
置換基X1、X2およびX3における炭素数2〜10のアシロキシ基とはアセトキシ基、プロピオキシ基、ブチロキシ基、イソブチロキシ基、バレロキシ基、イソバレロキシ基、カプロキシ基、エナントキシ基、カプリロキシ基、ペラルゴノキシ基、モノフルオロアセトキシ基、ジフルオロアセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基、モノクロロアセトキシ基、ジクロロアセトキシ基、トリクロロアセトキシ基、フェニルアセトキシ基等が挙げられ、好ましくはアセトキシ基が挙げられる。
【0016】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、X2およびX3における炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基とは2つの炭化水素基で置換されたアミノ基であって、ここでの炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、ジ−イソブチルアミノ基、 tert −ブチルイソプロピルアミノ基、 ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジ−n−デシルアミノ基、ジフェニルアミノ基等が挙げられ、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が挙げられる。
【0017】
また、R1、R2、R3およびR4間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、またR5、R6、R7およびR8間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、例えば芳香環またはシクロアルケン環を形成する。形成される環の具体例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン環、シクロヘプテン環、シクロヘキセン環、シクロペンテン環などが挙げられ、好ましくはベンゼン環、シクロヘキセン環が挙げられる。
【0018】
一般式(1)で示される遷移金属錯体の具体例としては、例えば以下のようなものがあげられる。
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0019】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0020】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0021】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0022】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0023】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]インデン−1−イルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0024】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0025】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0026】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0027】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0028】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0029】
1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0030】
1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0031】
1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0032】
1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、
【0033】
1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]インデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン−1−イル クロミウムジクロリド、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン−1−イル クロミウムジクロリド。
【0034】
また、これらの化合物のクロミウムをモリブデナム、タングステンに変更した化合物、クロリドをブロミド、アイオダイド、メトキシド、(ビストリメチルシリル)メチル、ベンジル、メシチル、メチル、アセトキシ、トリフルオロアセトキシに変更した化合物といった遷移金属錯体等が挙げられる。
【0035】
かかる一般式(1)で示される遷移金属錯体化合物は、例えば一般式(2)
一般式(2)
(式中、R1、R2 、R3、R4、R5 、R6 、R7、R8 、R9およびR10は前記と同じ意味を表す。但し、R1、R2 、R3およびR4のいずれか一つは水素原子ではなく、シクロペンタジエン環の二重結合の位置は任意であるか、あるいは任意の位置に二重結合を有する化合物の混合物であることを表す。)
で示される置換シクロペンタジエニル化合物と塩基とを反応させた後、
一般式(3)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族の元素を示し、X1、X2およびX3はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Lはエーテル、スルフィド、アミン、ホスフィン、オレフィンなどの中性配位子を示し、m、nは独立に0〜2の整数を示す。)
で示される遷移金属化合物とを反応させることにより製造される。
【0036】
かかる一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0037】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フルオロフェニル]−2−フェニルインデン、
【0038】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メチルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0039】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエ 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−tert−ブチルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0040】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェニルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0041】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−フェニルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−ナフチル]−2−フェニルインデン、
【0042】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−メトキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0043】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−フェノキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0044】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ベンジルオキシフェニル]−2−フェニルインデン、
【0045】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−ジメチルアミノフェニル]−2−フェニルインデン、
【0046】
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]インデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)−4−トリメチルシリルフェニル]−2−フェニルインデン、
【0047】
1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジメチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0048】
1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]インデン 、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジエチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0049】
1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]インデン 、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0050】
1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン 、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0051】
1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−メチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,4−ジメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,5−トリメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−tert−ブチルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−フェニルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−3−ベンジルシクロペンタジエン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]インデン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−メチルインデン、1−[2−(ジトルイルホスフィノ)フェニル]−2−フェニルインデン、
【0052】
これらの一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物には、シクロペンタジエンの置換基の位置や二重結合の位置の相違に由来する複数の異性体が存在することもあるが置換シクロペンタジエニル化合物(2)にはこれらの全ての異性体が含まれる。
【0053】
一般式(3)で示される遷移金属化合物としては、トリクロロクロミウム、トリクロロクロミウム−3テトラヒドロフラン錯体、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)クロミウム、ジメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、ジメシチルクロミウム 3テトラヒドロフラン錯体、トリメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、クロミウム(II) アセチルアセトナート、ビス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、トリス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、
【0054】
トリクロロモリブデナム、ペンタクロロモリブデナム、モリブデンアセテート、トリアリルクロロモリブデナム、メシチレントリカルボニルモリブデナム、テトラカルボニル[(1,2,5,6)−1,5−シクロオクタジエン]モリブデナム、
【0055】
四塩化タングステン、六塩化タングステン、メシチレンタングステントリカルボニル、テトラベンジルタングステン、テトラメチルタングステン、ペンタメチルタングステン、ベンジルテトラクロロタングステン、フェニルトリクロロタングステン、トリメチルクロロタングステン、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)タングステンなどが挙げられる。
【0056】
上記反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの極性溶媒、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒などが挙げられ、好ましくはベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられる
かかる溶媒はそれぞれ単独もしくは2種以上を混合して用いられ、その使用量は一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物に対して通常1〜200重量倍、好ましくは3〜50重量倍の範囲である。
【0057】
上記反応は通常、溶媒に一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物を加え、さらに塩基を加えた後、一般式(3)で示される遷移金属化合物を加えることによって行うことができる。
【0058】
反応温度は通常−100℃以上から溶媒の沸点以下、好ましくは−80〜120℃程度の範囲である。
【0059】
一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物は、例えば一般式(4)
(式中R5〜R10は前記と同じ意味を表し、X4はハロゲン原子を表す。)
で示されるオルトハロアリールホスフィンをテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどエーテル系溶媒中、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルリチウム、フェニルリチウムなどのアルキルリチウムでハロゲンリチウム交換をおこなった後、一般式(5)
(式中R1〜R4は前記と同じを表す。)
で示されるシクロペンテノンと反応させ、得られた生成物を酸で処理することにより得られる。
【0060】
本発明のオレフィン重合用触媒は、一般式(1)で示される遷移金属錯体と下記化合物(A)を組合わせることにより得られる。また、さらに下記化合物(B)を組合わせることにより得られる。
化合物(A)について以下に詳しく述べる。
〔化合物(A)〕
本発明に用いることができる化合物(A)としては、公知の有機アルミニウム化合物が使用できる。好ましくは、
(A)下記化合物(A1)〜(A3)のいずれか、あるいはそれらの2種以上の混合物。
(A1):一般式 (E1) a Al(Z)3−a で示される有機アルミニウム化合物、
(A2):一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン、
(A3):一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1 〜E3 は同一または相異なり、炭素原子数1〜8の炭化水素基を示し、Zは水素原子またはハロゲン原子を示し、aは1〜3の整数を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を示す。)
のうちのいずれか、あるいはそれらの2〜3種の混合物を例示することができる。
【0061】
一般式 E1 a Al(Z)3−a で示される有機アルミニウム化合物(A1)の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムハクロライド、ジヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロライド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジクロライド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドライド等を例示することができる。
好ましくは、トリアルキルアルミニウムが挙げられ、より好ましくは、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等が挙げられる。
【0062】
一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン(A2)、一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン(A3)における、E2およびE3 の具体例としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基等のアルキル基を例示することができる。bは2以上の整数であり、cは1以上の整数である。好ましくは、E2およびE3 はメチル基、イソブチル基が挙げられ、bは2〜40の整数、cは1〜40の整数である。
【0063】
上記のアルミノキサンは各種の方法で作られる。その方法については特に制限はなく、公知の方法に準じて作ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を適当な有機溶剤(ベンゼン、脂肪族炭化水素など)に溶かした溶液を水と接触させて作る。また、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を結晶水を含んでいる金属塩(例えば、硫酸銅水和物など)に接触させて作る方法が例示できる。
【0064】
〔化合物B〕について以下に詳しく述べる。
本発明において用いることができる化合物(B)としては、
(B1):一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物、
(B2):一般式 Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物、
(B3):一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を示し、Q1 〜Q4 は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、炭素原子数1〜20の炭化水素置換シリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Z+は無機または有機のカチオンを示し、Lは中性ルイス塩基を示し、(L−H)+はブレンステッド酸を示す。)
で示されるホウ素化合物のいずれか、またはその2種以上の混合物を用いることができる。
【0065】
一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物(B1)において、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素置換シリル基、1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基または2〜20個の炭素原子を有する炭化水素2置換アミノ基であり、それらは同じであっても異なっていても良い。好ましいQ1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基である。
【0066】
ホウ素化合物(B1)の具体例としては、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等が挙げられるが、より好ましくは、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランが挙げられる。
【0067】
一般式Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物(B2)において、Z+ は無機または有機のカチオンであり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0068】
一般式 Z+(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示される化合物の具体例としては、無機のカチオンであるZ+には、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが、有機のカチオンであるZ+には、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げられる。(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− には、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,2,4−トリフルオロフェニル)ボレート、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどが挙げられる。
【0069】
これらの具体的な組み合わせとしては、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,1’−ジメチルフェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが挙げられる。
【0070】
また、一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示されるホウ素化合物(B3)においては、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)+ はブレンステッド酸であり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0071】
一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )− で示される化合物の具体例としては、ブレンステッド酸である(L−H)+ には、トリアルキル置換アンモニウム、N,N−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられ、(BQ1 Q2 Q3 Q4 )− には、前述と同様のものが挙げられる。
【0072】
これらの具体的な組み合わせとしては、トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジイソプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が挙げられる。
【0073】
本発明においては、一般式(1)で示される遷移金属錯体および化合物(A)、あるいはさらに化合物(B)を、重合の際に任意の順序で加え使用することができるが、またそれらの任意の化合物の組み合わせを予め接触させて得られた反応物を用いてもよい。
【0074】
各触媒成分の使用量は、化合物(A)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.1〜10000、好ましくは5〜2000の範囲であり;化合物(B)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.01〜100の範囲であり、好ましくは0.5〜10の範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
各触媒成分を溶液状態で使う場合の濃度については、一般式(1)で示される遷移金属錯体が、0.0001〜5ミリモル/リットルの範囲であり、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットル、化合物(A)が、Al原子換算で、0.01〜500ミリモル/リットルで、好ましくは、0.1〜100ミリモル/リットル、化合物(B)は、0.0001〜5ミリモル/リットルで、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットルの範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
【0075】
本発明において、重合に使用するモノマーは、炭素原子数2〜20個からなるオレフィン、ジオレフィン等のいずれをも用いることができ、同時に2種類以上のモノマーを用いることもできる。かかるモノマーを以下に例示するが、本発明は下記化合物に限定されるものではない。かかるオレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、5−メチル−2−ペンテン−1、ビニルシクロヘキセン等が例示される。ジオレフィン化合物としては、炭化水素化合物の共役ジエン、非共役ジエンが挙げられ、かかる化合物の具体例としては、非共役ジエン化合物の具体例として、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン等が例示され、共役ジエン化合物の具体例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等を例示することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、リン原子と芳香環とシクロペンタジエニル環を連結した配位子を持つ錯体、および該錯体を用い、優れた活性を有するオレフィン重合用触媒が得られる。この触媒を用いて、組成分布の狭いオレフィン重合体、特に線状低密度ポリエチレンを効率よく製造することができる。
【0077】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0078】
[実施例1−1]
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエンの合成
窒素雰囲気下、撹拌機を備えた2L4つ口フラスコ中、(2−ブロモフェニル)ジフェニルホスフィン(70.0mmol)の脱水トルエン(280.0mL)溶液を−70℃に冷却し、n−BuLi/ヘキサン溶液(77.0mmol)をゆっくり加え、 その後ゆっくり室温まで昇温し、3時間攪拌した。この溶液を−50℃まで冷却し、2,3,4,5−テトラメチルシクロペンテン−2−オン(70.0mmol)の脱水トルエン(210.0mL)溶液を滴下した。その後室温までゆっくり昇温、3時間攪拌した。イオン交換水を加え、有機層を抽出、無水硫酸ソーダにより乾燥後、減圧濃縮した。得られた化合物をテトラヒドロフラン(84.1mL)溶液とし、3%塩酸(42.0mL)、アセトン(8.4mL)を加え、室温にて2時間攪拌した。トルエンおよびイオン交換水を加え、有機層を抽出、無水硫酸ソーダにより乾燥後、減圧濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(5/1)を展開溶媒とし、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製、淡黄色固体として標題化合物を得た(7.2g、26.9%)。
1H−NMR(C6D6) d 7.33−6.99(14H),3.31−2.95(1H),1.93−0.79(12H).
MS(EI)m/z382(M+),367,351,183,165.
【0079】
[実施例1−2]
1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリドの合成
50mLシュレンク中、水素化カリウム(3.0mmol)を脱水テトラヒドロフラン(4.5mL)に懸濁させ、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエン(3.0mmol)の脱水テトラヒドロフラン溶液を滴下した。溶液を3時間還流させた後、0℃に冷却、トリクロロクロミウム−3テトラヒドロフラン錯体(3.0mmol)のs脱水テトラヒドロフラン(4.5mL)懸濁液を加え室温にて2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、脱水トルエン(4.5mL)を加え、沈殿物をろ過、乾燥することにより、青緑色粉末として標題化合物を得た(1.50g、99.0%)。
MS(EI)m/z503(M+),467,446,365,183.
【0080】
《エチレン単独重合》
[実施例2]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、MMAO(250μmol、5.8重量%Al、東ソー・アクゾ社)および1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、2.2×107g製造した。
【0081】
[実施例3]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、9.2×106g製造した。
【0082】
[実施例4]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例3と同様に重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、1.0×107g製造した。
【0083】
[実施例5]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてトリスペンタフルオロフェニルボランを使用した以外は、実施例2と同様に重合した。重合の結果、ポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、4.8×106g製造した。
【0084】
《エチレン―ヘキセン共重合》
[実施例6]
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.00mL、ヘキセン50.0μLを仕込み、70℃で安定させた後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、1−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、分子量(Mw)=82,000、分子量分布(Mw/Mn)=9.7、融点(Tm)=116.5℃、Me分岐が1000炭素あたり19であるポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、1.0×108g製造した。
【0085】
[実施例7]
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例6と同様に重合した。重合の結果、分子量(Mw)=95,000、分子量分布(Mw/Mn)=9.0、融点(Tm)=115.6℃、Me分岐が1000炭素あたり17であるポリマーをクロミウム1mol当たり、1時間当たり、9.5×107g製造した。
Claims (11)
- 一般式(1)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族遷移金属原子を表し、nは0〜3の整数である。X1およびX2は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基
置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
R1、R2、R3、R4、R9およびR10は同一または相異なり、水素原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、または
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、
R5、R6、R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、
置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基または、
炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
また、R1、R2、R3およびR4間で隣接する基、R5、R6、R7およびR8間で隣接する基、X1とX2、ならびにR9とR10は互いに結合して環を形成していてもよい。)
で示される遷移金属錯体。 - 一般式(1)において、nは1を表し、X1およびX2は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数2〜10のアシロキシ基または、炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R1、R2、R3、R4、R9およびR10は同一または相異なり、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、R5、R6、R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基または、炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基である請求項1記載の遷移金属錯体。
- 一般式(1)において、nは1を表し、X1およびX2は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一または相異なり、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または 炭素数7〜20のアラルキル基である請求項1記載の遷移金属錯体。
- 一般式(1)で示される遷移金属錯体において、Mがクロム原子である請求項1〜3のいずれかに記載の遷移金属錯体。
- [2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]テトラメチルシクロペンタジエニルクロミウムジクロリド。
- 一般式(2)
(式中、R1、R2 、R3、R4、R5 、R6 、R7、R8、R9およびR10は前記と同じを示す。シクロペンタジエン環の二重結合の位置は任意であるか、あるいは任意の位置に二重結合を有する化合物の混合物であることを表す。)
で示される置換シクロペンタジエニル化合物を塩基で処理した後、一般式(3)
(式中、Mは元素の周期律表の第6族の元素を示し、X1、X2およびX3はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Lはエーテル、スルフィド、アミン、ホスフィン、オレフィンなどの中性配位子を示し、mおよびnは独立に0〜2の整数を示す。)
で示される遷移金属化合物とを反応させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属錯体の製造方法。 - 前記一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体、および下記化合物(A)を組み合わせてなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。
ここで、化合物(A)は、下記化合物(A1)〜(A3)から選ばれる少なくとも一つの化合物を表す。
(A1):一般式 E1aAl(Z)(3−a)で示される有機アルミニウム化合物、
(A2):一般式 {−Al(E2)−O−}bで示される構造を有する環状のアルミノキサン、
(A3):一般式 E3{−Al(E3)−O−}cAl(E3)2で示される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1〜E3は同一または相異なり、炭素原子数1〜8の炭化水素基であり、Zは同一または相異なり、水素原子またはハロゲン原子を表し、aは1、2または3を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を表す。)。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体、上記化合物(A)および下記化合物(B)を組み合わせてなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。
ここで、化合物(B)は、下記化合物(B1)〜(B3)から選ばれる少なくとも一つの化合物を表す。
(B1):一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物、
(B2):一般式 Z+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるホウ素化合物、
(B3):一般式 (L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるホウ素化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1〜Q4は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、炭素原子数1〜20の炭化水素基置換シリル基、炭化水素数1〜20のアルコキシ基または 炭化水素数2〜20の炭化水素基が二つ置換したアミノ基を示し、L−Hは、ブレンステッド酸を示す。)。 - 化合物(A)がトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムまたはメチルアルミノキサンである請求項8または9に記載のオレフィン重合用触媒。
- 請求項8〜10のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒を用いることを特徴とするオレフィン重合体の製造方法。
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US10329363B2 (en) | 2015-03-23 | 2019-06-25 | Exxonmobil Chemical Patents Inc. | Group 6 transition metal catalyst compound and use thereof |
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