JP2004189690A - 遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびそれを用いたオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents

遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびそれを用いたオレフィン重合体の製造方法 Download PDF

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JP2004189690A
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Eiji Yoshikawa
栄二 吉川
Shusuke Hanaoka
秀典 花岡
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

【課題】遷移金属錯体、重合触媒およびオレフィンの製造方法を提供すること。
【解決手段】一般式(1)
Figure 2004189690

(式中、Mは第6族遷移金属、XおよびXは水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基アシロキシ基または、炭化水素置換アミノ基を示し、nは0〜3の整数であり、R、R、RおよびRは、水素、アルキル基、アリール基、または
アラルキル基を示し、R、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、炭化水素基で置換されたシリル基または、炭化水素置換アミノ基を示し、Rは水素、アルキル基、アリール基または、アラルキル基を示し、R10は、アルキル基、アリール基、アラルキル基または、炭化水素基で置換されたシリル基を示す。)で示される遷移金属錯体。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン重合用触媒として様々なメタロセン触媒やシングルサイト触媒が開発されている。これらの触媒は配位子の改良により、製造ポリマーの物性をコントロールすることができることから、非常に多くの研究がなされている。例えば、(cyclo-C4H8NC2H4C5-Me4)CrCl2, (cyclo-C4H8NC2H4C5Me4)CrMe2、または(i-PrN=C(Me)CH2C5H4)CrCl2をMAOと処理することでエチレンのオリゴマーあるいは重合活性が発現することが開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
さらに、5−[(2−ピリジル)メチル]−1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエニル クロミウム(III)ジクロリドをMAOと処理することでエチレン重合活性が発現することが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、これらの触媒の重合活性は、工業的にポリマーを製造するのには必ずしも充分な活性とは言い難い。
【0003】
【特許文献1】
WO/0192346
【非特許文献1】
「Donor-Ligand-Substituted Cyclopentadienylcromium(III) Complexes: A NewClass of Alkene Polymerization Catalyst. 1. Amino-substituted Systems」Organometallics, 2000, 19, 388-402
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑み、工業プロセスにおいてオレフィン重合用触媒成分として有用な遷移金属錯体を提供することによって、オレフィン重合の目的にかなった触媒の選択範囲の拡張を図ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、一般式(1)
Figure 2004189690
(式中、Mは元素の周期律表の第6族遷移金属原子を表し、XおよびXは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または、炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、nは0〜3の整数であり、R、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、または置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、R、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基または、炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、Rは水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基または、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、R10は、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基または、置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基を示し、XおよびXは、またはR、R、RおよびR間で隣接する基は、またはR、R、R、およびR間で隣接する基は、互いに結合して環を形成していてもよい。)
で示される遷移金属錯体、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
一般式(1)で示される遷移金属錯体において、Mで示される元素の周期律表の第6族遷移金属原子とは、元素の周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の第6族の遷移金属原子であり、例えば、クロム原子、モリブデン原子、タングステン原子などが挙げられ、好ましくはクロム原子が挙げられる。
【0007】
置換基R、R、R、R、X1、X2およびXおけるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは塩素原子が挙げられる。
【0008】
置換基R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基が例示され、さらにこれらの置換基がハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換されたものが例示され、その具体例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロデシル基、トリクロロメチル基などが例示される。これらのうち、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、アミル基等が好ましいものとして例示される。
【0009】
置換基R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられ、具体例としては、例えば、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、 n−ペンチルフェニル基、 ネオペンチルフェニル基、 n−ヘキシルフェニル基、n−オクチルフェニル基、 n−デシルフェニル基、 n−ドデシルフェニル基、 n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。これら置換基は、例えば、ハロゲン原子より好ましくは、フッ素原子で置換されていてもよい。好ましいアリール基としては、フェニル基が例示される。
【0010】
置換基R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基としては、ベンジル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基等が例示され、具体例としては、例えば、ベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基およびこれらがハロゲン置換された置換基が例示され、さらに好ましくはフッ素原子置換アラルキル基が例示される。ベンジル基が好ましい置換基として例示される。
【0011】
置換基R、R、R、R、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基等が例示される。さらにこれらのハロゲン置換アルコキシ基が例示され、好ましくは、フッ素原子置換アルコキシ基が例示される。置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の好ましいものとしては、メトキシ基、エトキシ基、 tert−ブトキシ基等が例示される。
【0012】
置換基R、R、R、R、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基が挙げられ、さらに置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基の具体例としてはフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基、およびこれらがハロゲン原子で置換された置換基が例示され、さらに好ましくはフッ素置換アリールオキシ基が例示される。
【0013】
置換基R、R、R、R、X1、X2およびXにおける置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基が例示され、さらに具体例としては、例えば、ベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ペンチルフェニル)メトキシ基、(ネオペンチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、(n−ドデシルフェニル)メトキシ基、
ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基およびこれらがハロゲン置換された置換基が例示され、さらに好ましくはフッ素原子置換アラルキルオキシ基が例示される。ベンジルオキシ基が炭素数7〜20のアラルキルオキシ基の好ましい置換基として例示される。
【0014】
置換基R、R、RおよびRおける炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基とは、炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基であって、ここでの炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基としては、例えば、メチルシリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基などの1置換シリル基、ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジフェニルシリル基などの2置換シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリ−イソプロピルシリル基、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−sec−ブチルシリル基、トリ−tert−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリ−n−ペンチルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基などの3置換シリル基等が挙げられ、好ましくはトリメチルシリル基、 tert−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。これらの置換シリル基はいずれもがその炭化水素基がハロゲン原子、例えば、フッ素原子で置換されたものも例示される。
【0015】
置換基X1、XおよびXにおける炭素数2〜10のアシロキシ基とはアセトキシ基、プロピオキシ基、ブチロキシ基、イソブチロキシ基、バレロキシ基、イソバレロキシ基、カプロキシ基、エナントキシ基、カプリロキシ基、ペラルゴノキシ基、モノフルオロアセトキシ基、ジフルオロアセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基、モノクロロアセトキシ基、ジクロロアセトキシ基、トリクロロアセトキシ基、フェニルアセトキシ基等が挙げられ、好ましくはアセトキシ基が挙げられる。
【0016】
置換基R5、R6、R7、R8、X1、XおよびXにおける炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基とは2つの炭化水素基で置換されたアミノ基であって、ここでの炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、ジ−イソブチルアミノ基、 tert −ブチルイソプロピルアミノ基、 ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、ジ−n−デシルアミノ基、ジフェニルアミノ基等が挙げられ、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。
【0017】
また、R1、R2、R3およびR4間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、R5、R6、R7およびR8間で隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよい。
【0018】
一般式(1)で示される遷移金属錯体の具体例としては、例えば以下のようなものがあげられる。N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、
【0019】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、
【0020】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、
【0021】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、
【0022】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、
【0023】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、
【0024】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、
【0025】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、
【0026】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド、
【0027】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン クロミウムジクロリド、
【0028】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン クロミウムジクロリド、
【0029】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン クロミウムジクロリド。
【0030】
これらの化合物のクロミウムをモリブデナム、タングステンに変更した化合物、クロリドをブロミド、アイオダイド、メトキシド、(ビストリメチルシリル)メチル、ベンジル、メシチル、メチル、アセトキシ、トリフルオロアセトキシに変更した化合物といった遷移金属錯体等が挙げられる。
【0031】
かかる一般式(1)で示される遷移金属錯体化合物は、例えば、一般式(2)
Figure 2004189690
(式中、R1、R2 、R3、R4、R5 、R6 、R7、R8、RおよびR10は前記と同じ意味を表わす。シクロペンタジエン環の二重結合の位置は任意であるか、あるいは任意の位置に二重結合を有する化合物の混合物であることを表す。)で示される置換シクロペンタジエニル化合物を塩基で処理した後、一般式(3)
Figure 2004189690
(式中、Mは元素の周期律表の第6族の元素を示し、X、XおよびXはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の2置換アミノ基を示し、Lはエーテル、スルフィド、アミン、ホスフィン、オレフィンなどの中性配位子を示し、mおよびnは独立に0〜2の整数を示す。)
で示される遷移金属化合物とを反応させることにより製造される。
【0032】
かかる一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−フェニルアミン、
【0033】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、
【0034】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、
【0035】
N−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)メチレン−N−n−ブチルアミン、
【0036】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−フェニルアミン、
【0037】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、
【0038】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−tert−ブチルアミン、
【0039】
N−[1−(2−(シクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(インデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−メチルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、N−[1−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)フェニル)エチリデン]−N−n−ブチルアミン、
【0040】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−フェニルアミン、
【0041】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−(2,4,6−トリメチルフェニル)アミン、
【0042】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−tert−ブチルアミン、
【0043】
N−(2−(シクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(3−ジメチルアミノシクロペンタジエニル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(インデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−メチルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミン、N−(2−(2−フェニルインデン−1−イル)−1−ナフチル)メチレン−N−n−ブチルアミンなどが挙げられ、シクロペンタジエン環の二重結合の異性体については、単一または混合物でもあってもよい。
【0044】
一般式(3)で示される遷移金属化合物としては、トリクロロクロミウム、トリクロロクロミウム−3テトラヒドロフラン錯体、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)クロミウム、ジメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、ジメシチルクロミウム 3テトラヒドロフラン錯体、トリメシチルクロミウム テトラヒドロフラン錯体、クロミウム(II) アセチルアセトナート、ビス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、トリス(トリフルオロアセトキシ)クロミウム、
【0045】
トリクロロモリブデナム、ペンタクロロモリブデナム、モリブデンアセテート、トリアリルクロロモリブデナム、メシチレントリカルボニルモリブデナム、テトラカルボニル[(1,2,5,6)−1,5−シクロオクタジエン]モリブデナム、
【0046】
四塩化タングステン、六塩化タングステン、メシチレンタングステントリカルボニル、テトラベンジルタングステン、テトラメチルタングステン、ペンタメチルタングステン、ベンジルテトラクロロタングステン、フェニルトリクロロタングステン、トリメチルクロロタングステン、トリス(ビス[トリメチルシリル]メチル)タングステンなどが挙げられる。
【0047】
上記反応は通常、反応に対して不活性な溶媒中で行われる。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ヘキサメチルホスホリックアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの極性溶媒、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン系溶媒といった非プロトン性溶媒などが挙げられ、好ましくはベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられる。
かかる溶媒はそれぞれ単独もしくは2種以上を混合して用いられ、その使用量は一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物に対して通常1〜200重量倍、好ましくは3〜50重量倍の範囲である。
【0048】
上記反応は通常、溶媒に一般式(2)で示される置換シクロペンタジエニル化合物を加え、さらに塩基を加えた後、一般式(3)で示される遷移金属化合物を加えることによって行うことができる。
【0049】
反応温度は通常−100℃以上から溶媒の沸点以下、好ましくは−80〜120℃程度の範囲である。
【0050】
本発明のオレフィン重合用触媒は、一般式(1)で示される遷移金属錯体と下記化合物(A)を組合わせることにより得られる。
〔化合物(A)〕
本発明に用いることができる化合物(A)としては、公知の有機アルミニウム化合物が使用できる。好ましくは、
下記化合物(A1)〜(A3)のいずれか、あるいはそれらの2種以上の混合物である。
(A1):一般式 (E1) a Al(Z)3-a で示される有機アルミニウム化合物、
(A2):一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン、
(A3):一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1 〜E3 は同一または相異なり、炭素数1〜8の炭化水素基を示し、Zは水素原子またはハロゲン原子を示し、aは1〜3の整数を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を示す。)
【0051】
一般式 E1 a Al(Z)3-a で示される有機アルミニウム化合物(A1)の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロライド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジクロライド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドライド等を例示することができる。
好ましくは、トリアルキルアルミニウムが挙げられ、より好ましくは、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等が挙げられる。
【0052】
一般式 {−Al(E2 )−O−}b で示される構造を有する環状のアルミノキサン(A2)、一般式 E3 {−Al(E3 )−O−}c Al(E3) 2 で示される構造を有する線状のアルミノキサン(A3)における、E2 、E3 の具体例としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基等のアルキル基を例示することができる。bは2以上の整数であり、cは1以上の整数である。好ましくは、E2およびE3 はメチル基、イソブチル基が挙げられ、bは2〜40の整数、cは1〜40の整数である。
【0053】
上記のアルミノキサンは各種の方法で作られる。その方法については特に制限はなく、公知の方法に準じて作ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を適当な有機溶剤(ベンゼン、脂肪族炭化水素など)に溶かした溶液を水と接触させて作る。また、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を結晶水を含んでいる金属塩(例えば、硫酸銅水和物など)に接触させて作る方法が例示できる。
【0054】
本発明のオレフィン重合用触媒には、一般式(1)で示される遷移金属錯体と上記化合物(A)にさらに下記化合物(B)を組合わせることができる。
〔化合物B〕
本発明において用いることができる化合物(B)としては、
(B1):一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物、
(B2):一般式 Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示されるホウ素化合物、
(B3):一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示されるホウ素化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を示し、Q1 〜Q4 は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基、炭素数1〜20のアルコキシ基または炭素数2〜20の炭化水素2置換アミノ基を示し、Z+は無機または有機のカチオンを示し、Lは中性ルイス塩基を示し、(L-H)+はブレンステッド酸を示す。)
で示されるホウ素化合物のいずれか、またはその2種以上の混合物を用いることができる。
【0055】
一般式 BQ1 Q2 Q3 で示されるホウ素化合物(B1)において、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素置換シリル基、1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基または2〜20個の炭素原子を有する炭化水素2置換アミノ基であり、それらは同じであっても異なっていても良い。好ましいQ1 〜Q3 はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、1〜20個の炭素原子を有するハロゲン化炭化水素基が挙げられる。
【0056】
ホウ素化合物(B1)の具体例としては、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等が挙げられるが、より好ましくは、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランが挙げられる。
【0057】
一般式Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示されるホウ素化合物(B2)において、Z+ は無機または有機のカチオンであり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0058】
一般式 Z+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示される化合物の具体例としては、無機のカチオンであるZ+ には、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが、有機のカチオンであるZ+ には、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げられる。(BQ1 Q2 Q3 Q4 )- には、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,2,4−トリフルオロフェニル)ボレート、フェニルビス(ペンタフルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどが挙げられる。
【0059】
これらの具体的な組み合わせとしては、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、1,1’−ジメチルフェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメチルテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが挙げられる。
【0060】
また、一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示されるホウ素化合物(B3)においては、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)+ はブレンステッド酸であり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q1 〜Q4 は上記の(B1)におけるQ1 〜Q3 と同様のものが挙げられる。
【0061】
一般式(L−H)+ (BQ1 Q2 Q3 Q4 )- で示される化合物の具体例としては、ブレンステッド酸である(L−H)+ には、トリアルキル置換アンモニウム、N,N−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられ、(BQ1 Q2 Q3 Q4 )- には、前述と同様のものが挙げられる。
【0062】
これらの具体的な組み合わせとしては、トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N-2,4,6−ペンタメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジイソプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、より好ましくは、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が挙げられる。
【0063】
本発明においては、一般式(1)で示される遷移金属錯体および化合物(A)、あるいはさらに化合物(B)を、重合時に任意の順序で加え使用することができるが、またそれらの任意の化合物の組合せを予め接触させて得られた反応物を用いてもよい。
【0064】
各触媒成分の使用量は、化合物(A)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.1〜10000、好ましくは5〜2000程度の範囲であり;化合物(B)の遷移金属錯体(1)に対するモル比が0.01〜100の範囲であり、好ましくは0.5〜10程度の範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
各触媒成分を溶液状態で使う場合の濃度については、一般式(1)で示される遷移金属錯体が、0.0001〜5ミリモル/リットルの範囲であり、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットル程度、化合物(A)が、Al原子換算で、0.01〜500ミリモル/リットルで、好ましくは、0.1〜100ミリモル/リットル程度、化合物(B)は、0.0001〜5ミリモル/リットルで、好ましくは、0.001〜1ミリモル/リットル程度の範囲にあるように、各成分を用いることが望ましい。
【0065】
本発明において、重合に使用するモノマーは、炭素数2〜20個からなるオレフィン、ジオレフィン等のいずれをも用いることができ、同時に2種類以上のモノマーを用いることもできる。かかるモノマーを以下に例示するが、本発明は下記化合物に限定されるものではない。かかるオレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、5−メチル−2−ペンテン−1、ビニルシクロヘキセン等が例示される。ジオレフィン化合物としては、炭化水素化合物の共役ジエン、非共役ジエンが挙げられ、かかる化合物の具体例としては、非共役ジエン化合物の具体例として、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン等が例示され、共役ジエン化合物の具体例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等を例示することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、イミン官能基と芳香環とシクロペンタジエニル環を連結した配位子を持つ錯体、および該錯体を用い、高活性なオレフィン重合用触媒が得られる。この触媒を用いて、高分子量で、組成分布の狭いオレフィン重合体、特に線状低密度ポリを効率よく製造することができる。
【0067】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0068】
(実施例1)
[N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリドの合成]
窒素雰囲気下、撹拌機を備えた50mlシュレンク中に水素化カリウム(3.0mmol)および脱水テトラヒドロフラン3.0mlを加え、室温にてN−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン(3.0mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10.0ml)を滴下した。3時間加熱還流した後、−50℃に冷却し、クロミウムトリクロリド テトラヒドロフラン錯体(3.0mmol)のテトラヒドロフラン溶液(3.0ml)を加えた。室温にて2時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去、脱水トルエン(10.0ml)を加え、析出した固体をろ別、乾燥することにより、標題化合物を緑色固体として0.68g得た(収率53.5%)。
MS(EI)m/z 422(M+),386,350,284.
【0069】
《エチレン単独重合》
(実施例2)
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、MMAO(250μmol、5.8重量%Al、東ソー・アクゾ社)およびN−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド(0.25μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1時間当たり、2.0×10g製造した。
【0070】
(実施例3)
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.6MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1時間当たり、5.8×10g製造した。
【0071】
(実施例4)
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例3と同様に重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1時間当たり、2.9×10g製造した。
【0072】
(実施例5)
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてトリスペンタフルオロフェニルボランを使用した以外は、実施例3と同様に重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1時間当たり、1.1×10g製造した。
【0073】
《エチレン―ヘキセン共重合》
(実施例6)
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mL、ヘキセン50.0μLを仕込み、70℃で安定させた後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させた。ここに、MMAO(250μmol、5.8重量%Al、東ソー・アクゾ社)およびN−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド(0.25μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、分子量(Mw)=322,000、分子量分布(Mw/Mn)=10.1であるポリマーをチタニウム1mol当たり、1時間当たり、1.2x10g製造した。
【0074】
(実施例7)
オートクレーブに窒素下で、トルエン5.0mL、ヘキセン50.0μLを仕込み、70℃で安定させた後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(100μL、1.0M、関東化学)、N−(2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)−1−フェニル)メチレン−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド(0.25μmol)、およびトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(0.75μmol)を加え、30分間重合した。重合の結果、分子量(Mw)=232,000、分子量分布(Mw/Mn)=18.6であるポリマーをチタニウム1mol当たり、1時間当たり、1.3x10g製造した。
【0075】
(実施例8)
トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートに代えてジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートを使用した以外は、実施例7と同様に重合した。重合の結果、分子量(Mw)=281,000、分子量分布(Mw/Mn)=10.7であるポリマーをチタニウム1mol当たり、1時間当たり、8.0x10g製造した。

Claims (10)

  1. 一般式(1)
    Figure 2004189690
    (式中、Mは元素の周期律表の第6族遷移金属原子を表し、
    およびXは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
    置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
    置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基
    置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または、
    炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、nは0〜3の整数であり、
    、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、
    置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、または
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、
    、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、
    置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
    置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、
    置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基または、炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、
    は水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基または、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基を示し、
    10は、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、
    置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、
    置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基または、
    置換されていてもよい炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基を示し、XおよびXは、またはR、R、RおよびR間で隣接する基は、またはR、R、R、およびR間で隣接する基は、互いに結合して環を形成していてもよい。)
    で示される遷移金属錯体。
  2. 一般式(1)において、nは1であり、XおよびXは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、R、R、R、およびRは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基または炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基を示し、R10は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜20の炭化水素基で置換されたシリル基である請求項1記載の遷移金属錯体。
  3. 一般式(1)において、nは1であり、XおよびXは同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは同一または相異なり、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基であり、R10は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基である請求項1記載の遷移金属錯体。
  4. 一般式(1)において、Mがクロム原子である請求項1〜3のいずれかに記載の遷移金属錯体。
  5. N−[2−(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニルメチル]−N−フェニルアミン クロミウムジクロリド。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の遷移金属錯体、および下記化合物(A)を組み合わせてなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。
    ここで、(A)は、下記化合物(A1)〜(A3)から選ばれる少なくとも一つの化合物を表す。
    (A1):一般式 E1Al(Z)(3−a)で示される有機アルミニウム化合物、
    (A2):一般式 {−Al(E2)−O−}で示される構造を有する環状のアルミノキサン、
    (A3):一般式 E3{−Al(E3)−O−}Al(E3)で示される構造を有する線状のアルミノキサン
    (式中、E1〜E3は同一または相異なり、炭素数1〜8の炭化水素基であり、Zは同一または相異なり、水素原子またはハロゲン原子を表し、aは1、2または3で、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を表す。)
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載する遷移金属錯体、上記化合物(A)および下記化合物(B)を組み合わせてなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。
    ここで、(B)は、下記化合物(B1)〜(B3)から選ばれる少なくとも一つの化合物を表す。
    (B1):一般式 BQQ3で表されるホウ素化合物、
    (B2):一般式 Z(BQで表されるホウ素化合物、
    (B3):一般式 (L−H)+(BQ)−で表されるホウ素化合物
    (式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q〜Qは同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、炭素数1〜20の炭化水素基置換シリル基、炭化水素数1〜20のアルコキシ基または炭化水素数2〜20の炭化水素基が二つ置換したアミノ基を示し、L−Hは、ブレンステッド酸を示す。)
  8. 化合物(A)がトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムまたはメチルアルミノキサンである請求項6または7に記載のオレフィン重合用触媒。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒を用いることを特徴とするオレフィン重合体の製造方法。
  10. 一般式(2)
    Figure 2004189690
    (式中、R1、R2 、R3、R4、R5 、R6 、R7、R8、RおよびR10は前記と同じ意味を表わす。シクロペンタジエン環の二重結合の位置は任意であるか、あるいは任意の位置に二重結合を有する化合物の混合物であることを表す。)
    で示される置換シクロペンタジエニル化合物を塩基で処理した後、一般式(3)
    Figure 2004189690
    (式中、Mは元素の周期律表の第6族の元素を示し、X、XおよびXはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数2〜10のアシロキシ基または炭素数2〜20の2置換アミノ基を示し、Lはエーテル、スルフィド、アミン、ホスフィン、オレフィンなどの中性配位子を示し、mおよびnは独立に0〜2の整数を示す。)
    で示される遷移金属化合物とを反応させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の一般式(1)で示される遷移金属錯体の製造方法。
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