JP2004217259A - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル貼付時にラベル吸着部が首を振っても、ラベル吸着部の戻り動作時に該ラベル吸着部が商品やプッシャに当たることの無いラベル貼付装置を提供する。
【解決手段】ラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置Cにおいて、
前記ラベル吸着部C1には首振り機構と、首を振った際の角度を維持する角度維持手段Eを設けた。
【選択図】 図5
【解決手段】ラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置Cにおいて、
前記ラベル吸着部C1には首振り機構と、首を振った際の角度を維持する角度維持手段Eを設けた。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品にラベルを貼付するラベル貼付装置に関し、詳しくは発行されるラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が、移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット等で販売される生鮮食品は、トレイに収容され、ストレッチフィルムで包装した後、商品ラベルやPOPラベルが貼付されて商品陳列棚に陳列される。
商品に対するラベルの貼付は、ラベルを吸着保持するラベル吸着部が、移送中の商品(ストレッチフィルムによる包装が完了した商品)にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置では、ラベルを商品に押し付ける際に商品が移動してもラベル吸着部が首を振って、商品に傷を付けないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2842339号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、商品はその上面が平坦とは限らない。特に生鮮食品や惣菜等の商品は上面が凸凹している。例えば、商品の上面に二つの山がある場合に、移送方向に向かって最初の山部分にラベルを貼付すると、商品の移動により首を振ったラベル吸着部は前記最初の山部分が通過したところで首を振って元の姿勢に戻ろうとする。この時に、商品の二つ目の山に当たる。この時の衝撃は、商品の移動にラベル吸着部の元に戻ろうとする慣性力もプラスされて、商品を傷付け易いという問題があった。
【0005】
又、ストレッチフィルムで包装した商品をプッシャで押して移動させ、その移動する商品に上記したラベル吸着部を押し付けてラベルを貼付する場合には、前記プッシャが上記した二つ目の山に相当して、ラベル吸着部がプッシャに対して強く当って不具合の原因になる場合もある。
【0006】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ラベル貼付時にラベル吸着部が首を振っても、ラベル吸着部の戻り動作時に該ラベル吸着部が商品やプッシャに当たることの無いラベル貼付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のラベル貼付装置は、ラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置において、前記ラベル吸着部に首振り機構と、首を振った際の角度を維持する角度維持手段を設けたことを特徴とする(請求項1)。
上記手段によれば、ラベル貼付時に、商品の山部分にラベル吸着部が押し付けられたり、プッシャで押動されて移動する商品にラベル吸着部が押し付けられてラベル吸着部が首を振っても、その首を振った角度(位置)に維持できる。従って、ラベル吸着部が元に戻ろうとする動きで商品やプッシャに当たるのを防止できる。
【0008】
上記ラベル吸着部の首振り角度を維持/解放する具体的構造は、ラベル吸着部を連結するアームとの回動軸支部に歯車を設け、アームの支持部材側に設けた歯車と前記歯車とをベルトで連絡し、更にアームの支持部材側に、前記ベルトの移動を停止、或いは解除に切換え可能な停止手段を備えた構成とする(請求項2)。
この手段によれば、ラベル吸着部の首振り動作を歯車とベルトを利用してラベル吸着部以外の場所に伝達できる。即ち、角度維持手段を、ラベル吸着部を連結するアームの支持部側に設けることが出来る。それにより、ラベル吸着部の重量を軽減でき、ラベル貼付時における商品への当接による損傷を減少できる。
【0009】
又、上記した角度維持手段の作動は、商品にラベルを貼付したことを検出する検出手段を設け、その検出手段がラベル貼付を検出してから所定時間後に、前記角度維持手段が動作するようにする(請求項3)。この構成により、角度維持手段は、ラベル貼付を検出してから所定時間(ラベル吸着部がラベルを貼付する間)は動作しない為、ラベル吸着部が商品の移動に追従して商品に当り、商品を損傷させるのを減少できる。それにより、商品の移動速度をその分高速に出来る。
【0010】
更に、前記角度維持手段は、動作を開始してから所定時間後に動作を解除するようにするとよい(請求項4)。この場合は、角度維持手段は、動作してから所定時間経過後に元に戻る解除動作が行なわれるため、この間(動作開始から動作解除までの間)にラベル吸着部を問題のない高さ位置に上昇させることが出来る。従って、動作時間を少なくでき、エネルギーも省力化できる。又、センサも不要にできる。
【0011】
又、前記ラベル貼付装置はストレッチフィルムによる包装装置の上部に配置し、包装後の商品がプッシャで移送される途中に、ラベルを貼付するようにしてもよい(請求項5)。この場合は、ラベル吸着部がプッシャと当るのを解消できる。
更に、上記ラベル吸着部が保持したラベルを商品に貼付する位置は、商品の上面を覆うフィルムの端部が該商品の底面側に折り込まれ、重なるフィルム端部をヒートシールするヒータ上であり、そのヒータ上からの商品の排出は前記プッシャで行うようにする(請求項6)。この手段により、プッシャが貼付位置を通過する場合にも、ラベル吸着部と当るのを解消できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、ストレッチフィルム包装機にラベル貼付装置を組み込んだ、所謂、計量包装値付装置の場合について図面に基づき説明する。
図1及び図2は計量包装値付装置の全体を示す概略図で、Aはストレッチフィルム包装機、Bは計量ラベルプリンタ、Cはラベル貼付装置であり、計量ラベルプリンタBはストレッチフィルム包装機Aにおける商品排出路の側方上部に配置され、ラベル貼付装置Cは商品排出路の上方に配置されている。
【0013】
ストレッチ包装機Aは、機枠15の前方に商品G’を載置する商品載置部14が配置され、該商品載置部14に載せた商品G’をプッシャコンベア1により機枠内部に設けたエレベータ2まで搬送する。なお、商品G’は容器であるトレイに収容された状態で搬送される場合を例示し、また、商品載置部14は計量部16の計量皿として構成されている。
上記エレベータ2の上方には包装部3が設けられ、その包装部3の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール4をセットし、該フィルムロール4から繰り出されるフィルム4’をフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部3まで移送する。
【0014】
上記包装部3には、フィルムフィード機構5の上方に、商品G’の上面を覆うフィルム4’の端部を商品の底部側に折り込む後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’、その左右折り込み部材7,7’の上方に位置して包装済みの商品を排出するプッシャ8、及びプッシャ8の移動方向前方位置に前折り込みローラ9が配設されている。
上記フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部3を挟んで前後に配置されている。
【0015】
また、前折り込みローラ9の前方には、前方が上向きに傾斜したヒータ部10とその前部に排出手段11が配設され、機枠15上には操作表示部12が、更に前記排出手段11の側方上部にはラベルプリンタBが、ヒータ部10の上方で計量ラベルプリンタBの側方にはラベル貼付装置Cが設置されている。
【0016】
上記操作表示部12の操作により呼び出された商品データ、及び前記商品載置部14の計量部16で計量された商品G’の重量に基づいて算出された当該商品G’の値段等は、計量ラベルプリンタBで印字されてラベル保持部に保持され、そのラベル保持部に印字面を上にして略水平に保持されたラベルは、包装完了した商品Gに1枚目は貼付手段Cで自動貼付され、2枚目のラベルはオペレータが計量ラベルプリンタから手で取って商品Gに手貼りする。
【0017】
上記ストレッチ包装機Aにおいては、エレベータ2上に搬送された商品G’がエレベータ2の上昇により包装部3に張架されたフィルム4’に対して突き上げられ、商品G’の上面を覆ったフィルム4’の端部は、後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’とにより商品の底面側に折り込まれる。
次に、プッシャ8により商品G’を前記ヒータ部10へ向けて水平に押動しながら前記フィルム4’の前側端部を前折り込みローラ9で商品G’の底部側に折り込まれ、その底部側に折り込まれたフィルム端部の重なり部はヒータ部10でヒートシールされ、包装済みの商品Gが得られる。
【0018】
計量ラベルプリンタBは、帯状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されたラベル用紙に、サーマルヘッドとプラテンロールからなる印字部で所定事項を印字し、印字されたラベルはディスペンサで台紙から剥離されてラベル保持部17に排出され、台紙は台紙巻取り軸に巻き取られる、今日周知のラベルプリンタで構成されている。
【0019】
そして、計量ラベルプリンタBは、商品の値段,品名,重量,単価,バーコード,添加物データ、或いはPOPラベルデータ等を印字発行するように設定されている。
【0020】
上記の如く構成した計量ラベルプリンタBは、前記したヒート部10の側方に、ラベル保持部(ラベル発行口)17側を後述するラベル貼付装置C側(包装機内方)に向けて配置してある。
【0021】
上記した計量ラベルプリンタBからラベルを受け取り商品Gに自動貼付するラベル貼付装置Cは、計量ラベルプリンタBのラベル保持部17に発行保持されたラベルを吸着するラベル吸着部C1と、その吸着部C1を移動させる駆動機構C2と、前記駆動機構C2の動作を制御する制御手段(図示省略)とで構成されている。
ラベル吸着部C1は、ラベルを吸着保持するラベル吸着面18と、ラベル吸着面18の上部に配置され前記ラベル吸着面18にラベル吸着力を発生させる吸引ボックス部19とからなり、吸引ボックス部19はファン20が回転することで該ボックス内が負圧となり、ラベル吸着面18に吸着力が生じるようになっている。
【0022】
上記ラベル吸着部C1を移動させる駆動機構C2は、ラベル吸着部C1を商品の搬送方向と直交する方向、即ち商品が排出される排出手段11の幅方向に移動させる第1の駆動機構21と、ラベル吸着部C1を商品の搬送面に対して上下方向に移動させる第2の駆動機構22と、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を商品の搬送面と平行な水平面内で回転させる第3の駆動機構23とで構成されている。
【0023】
第1の駆動機構21は、包装機の包装部3の上方位置に排出手段11の排出路と直交して横架固定した2本のガイド杆21aと、そのガイド杆21aに嵌合してスライド自在としたケース21bと、前記ガイド杆21aに沿って平行に配置した無端ベルト21cと、その無端ベルト21cを正逆方向に移動走行させるステッピングモータ21dとプーリ21eとで構成され、前記ケース21bは無端ベルト21cに連結固定され、ガイド杆21aは機枠15にブラケットを介して取り付けられており、ステッピングモータ21dの作動でケース21bがガイド杆21aに沿って移動される。
【0024】
そして、前記したラベル吸着部C1は、図2に示すようにガイド杆21aに沿って移動されるケース21bに基端が取り付けられた上下一対の平行アーム24,24’の先端に取り付けられると共に、その一対の平行アームは第2の駆動機構22によってラベル吸着部C1を商品の搬送面に対して上下方向に移動させるように支持されている。
ラベル吸着部C1を保持する一対の平行アーム24,24’は、夫々の基端側がケース21bに対して上下方向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン25,25’に回転可能に取り付けられ、上側の平行アーム24の他端側(先端側)はラベル吸着部C1の上部に連結された取付筒26の円弧溝27に移動可能に嵌合横架したピン28に連結され、下側の平行アーム24’の他端側(先端側)は前記ピン28の下側に位置して取付筒26に回転可能に横架された回転軸29に対して取り付けられている。従って、ラベル吸着部C1は回転軸29を中心として商品の搬送方向に首振り揺動自在で、その首振り揺動する範囲は前記円弧溝27で規制される(首振り機構)。そして、前記した上側の平行アーム24の基端側に第2の駆動機構22が取り付けられ、下側の平行アーム24’周りには前記したラベル吸着部C1におけるラベル吸着面を水平面内で回転させる第3の駆動機構23が取り付けられている。更に、上記ラベル吸着部C1が首振りした場合、その揺動した傾き角度に維持する角度維持手段Eが前記ケース21b内に設けられている。
【0025】
第2の駆動機構22は、上側の平行アーム24の基端側が支持されているピン25に歯車30が固着され、その歯車30と噛み合って駆動回転させる歯車31がケース21bの上面に載置固定したモータ32の回転軸に固着されており、更に前記ピン25のケース21bより外側に突出した両側部に亘って支持腕33が一体的に固着され、その支持腕33でピン25に対して回動可能に支持されている上側の平行アーム24の下側面を支持するように構成されている。
それにより、第2の駆動機構22は、モータ32が回転すると歯車31、歯車30を介してピン25が回転され、そのピン25の回転によって支持腕33が上下方向に回動されるため、ピン25に対して回転可能に支持されている平行アーム24は前記支持腕33で下側から支えられ、支持腕33の上下回動に連動して上下されると共に、該平行アーム24は支持腕33との当接から離してピン25を中心として上方に回動自在となる。
【0026】
第3の駆動機構23は、図3に示すように下側の平行アーム24’の基端側が支持されているピン25’の一側端に歯車34が固着され、その歯車34と噛み合う歯車35がケース21bの外側にブラケットを介して取り付けられたモータ36の回転軸に固着されており、前記ピン25’の他側端にスプロケット37が固着されている。又、前記したラベル吸着部C1に固着した取付筒26に回転可能に横架されている回転軸29の一側端にスプロケット38が固着され、そのスプロケット38と前記スプロケット37とに亘って歯付ベルト39が巻回され、且つ前記回転軸29の中間部には歯車40が固着され、その歯車40と噛み合う歯車41が、ラベル吸着面を一体回転状に係合支持した支持軸に固着されて構成されている。
更に、下側の平行アーム24’とラベル吸着部C1とに亘ってスプリング42が径着され、このスプリング42の弾発力によりラベル吸着部C1は鉛直状態に支持されるように構成されている。
【0027】
上記したラベル吸着部C1の首振り時における傾き角度を維持する角度維持手段Eは、前記円弧溝27の下側内周面又は上下内周面に接触させて前記ピン28に一体回転状に固着したゴム製ローラ43と、ピン28の端部に固着した歯車44と、上側の平行アーム24の基端側が支持されているピン25に固着した歯車45と、前記歯車44と歯車45との亘って巻回した歯付ベルト46と、更に歯車45と同軸に固着した制御歯車47と、その制御歯車47に対して係脱する掛止爪48と、該掛止爪48を作動させるソレノイド49とからなる停止手段E’で構成されている。
上記構成により、ラベル吸着部C1が回転軸29を中心として首振り動作をした場合、ピン28に対する円弧溝27の移動は、該円弧溝27に嵌合接触するゴム製ローラ43を回転させ、そのゴム製ローラ43の回転は歯車44→歯付ベルト46を介して歯車45に伝達され、同軸上の制御歯車47も回転される。そして、その回転した制御歯車47に掛止爪48がソレノイド49の作動で嵌入すると制御歯車47の回転が停止され、上記した回転伝達の歯付ベルト46の移動が停止されてラベル吸着部C1は首振り傾いた角度に維持される。
【0028】
又、上記停止手段E’を構成する制御歯車47の歯先が通過する円周上には、該制御歯車47の回転角(ピッチ)を検出するセンサ50が取り付けられ、このセンサ50の信号により前記ソレノイド49の作動(ON/OFF)が制御されるように構成されている。
更に、前記した第2の駆動機構22における支持腕33の上面にはラベル貼付センサ51が設置され、このラベル貼付センサ51の出力信号で前記角度維持手段Eの動作開始(センサの出力信号から所定時間経過後)のタイミングが制御されるように構成されている。上記ラベル貼付センサ51は、ラベルが商品に貼付されたこと、つまり、ラベル吸着部C1の吸着面18が商品Gに当接されたことを検出するセンサで、ラベル吸着部C1に上側方向の力が一定以上加わったことにより上側の平行アーム24が支持腕33から離間したことを検出している。
【0029】
次に上記したラベル貼付における角度維持手段Eの動作について説明する。
先ず、フィルムによる包装が終了した商品Gがプッシャ8でヒータ10上に移送されると、ラベルを吸着保持したラベル吸着部C1が第2の駆動機構22の作動で商品と当接する方向(下方向)に降下し、商品上面にラベル吸着面18を押し付けてラベルLを貼付する(図6参照)。
ラベルが貼付された商品は、プッシャ8で更に排出手段11側に向けて移送されるため、商品上面に押し付けられたラベル吸着部C1は該商品の移動に伴って商品の移動方向に引きずられて首振り動作を開始する。ラベル吸着部C1の首振りは、下側の平行アーム24’の先端に取り付けた回転軸29を中心として首振り回動する(図7参照)。
そして、ラベル貼付を完了したことがラベル貼付センサ51で検出されると、そのラベル貼付センサ51の出力信号から所定時間(予め設定してある)経過すると、上記ラベル吸着部C1の首振り動作時に連動した角度維持手段Eに対して停止手段E’が動作してラベル吸着部C1を首振り状態(傾いた状態)に維持し、その状態で第2の駆動機構22が作動を開始してラベル吸着部C1を上方に移動させる(図8参照)。首振り状態の維持は図8に拡大して示すように、制御歯車47に掛止爪48が嵌入係合することで維持され、その状態はソレノイド49がOFFされるまで維持される。
上記角度維持手段Eが動作してから所定時間(予め設定してある)経過すると、前記掛止爪48を制御歯車47に対して嵌入係合させていたソレノイド49への通電がOFFされ、角度維持手段Eに対する停止手段E’の停止が解除される。即ち、図9に拡大して示すように、制御歯車47嵌入係合する掛止爪48を離脱させ、制御歯車47を回転可能とする。制御歯車47の解除で歯付ベルト46は回動可能となり、スプリング42の弾発力で傾斜状態のラベル吸着部C1は初期状態(鉛直状態)に復帰されされる(図9参照)。
上記動作により、ラベル吸着部C1はラベル貼付時、首振り傾動しても商品Gやプッシャ8に当ることなく初期状態に復帰させることが出来る。
【0030】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更し得るものである。
(1)フィルムによる包装を完了した商品を排出手段側に移動する方式は、図示のプッシャに限らず、コンベアで行ってもよい。
(2)ラベル吸着部の首振り動作における角度維持開始/解除のタイミングは、ラベル吸着部C1の首振り角度の変化やラベル吸着部C1の傾斜による高さ変化を検出し、その検出信号に基づいて行ってもよい。
(3)ラベル吸着部の首振りの円弧動を回転運動に変換する構成は、図示の円弧溝とこれに接触するゴム製ローラに限らず、円弧溝の溝縁に沿って円弧状のラックを取り付け、これと噛み合うピニオン歯車をピン28に固着してもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明のラベル貼付装置は請求項1記載の構成により、ラベル貼付時にラベル吸着部が商品の移動によって首を振っても、その首を振った状態(傾斜状態)を維持することで、ラベル吸着部が元に戻ろうとする動きで商品やプッシャに当るのを防止できる。
又、請求項2記載の構成により、ラベル吸着部を支持するアームの基部側に前記角度維持手段を設けることができる。従って、ラベル吸着部の重量を軽くできる為、ラベル貼付時における商品に対する衝撃を軽減でき、損傷の発生を減少することができる。
更に、請求項3記載の構成により、角度維持手段は、ラベル貼付を検出してから所定時間は動作を開始しない為、ラベル吸着部が商品移動に追従して商品に当り、商品に損傷を与えるのを減少できる。よって、商品の移動速度を高速に出来る。
また、請求項4記載の構成により、角度維持手段は、動作してから所定時間経過後に元に戻る解除動作が行なわれるため、この間(動作開始から動作解除までの間)にラベル吸着部を問題のない高さ位置に上昇させることが出来る。従って、動作時間を少なくでき、エネルギーも省力化できる。
そして、請求項5記載の構成により、ラベル吸着部がプッシャと当るのを解消できる。
また、請求項6記載の構成により、商品を排出手段側に移動させるプッシャが、ラベルを商品に貼付する位置を通過する場合でも、ラベル吸着部がプッシャに当るのを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベル貼付装置を包装機に取り付けた概略を示す縦断側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】ラベル貼付装置を示す拡大側面図である。
【図4】図3の(4)―(4)線に沿える横断平面図である。
【図5】図4の(5)―(5)線に沿える縦断側面図である。
【図6】ラベル貼付動作における角度維持手段の動作を示す説明図で、ラベル吸着部が下降して商品にラベルを貼付する状態図である。
【図7】ラベルを貼付した商品の移動で、ラベル吸着部が首振り動作をする状態を示す説明図である。
【図8】角度維持手段が動作して傾きを維持したまま上方に上昇する状態を示す説明図である。
【図9】角度維持手段が解除されて元の状態(鉛直状態)に戻る状態を示す説明図である。
【符号の説明】
C…ラベル貼付装置 C1…ラベル吸着部
E…角度維持手段 E’…停止手段
G…商品 44,45…歯車
46…歯付ベルト 47…制御歯車
48…掛止爪 49…ソレノイド
L…ラベル
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品にラベルを貼付するラベル貼付装置に関し、詳しくは発行されるラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が、移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット等で販売される生鮮食品は、トレイに収容され、ストレッチフィルムで包装した後、商品ラベルやPOPラベルが貼付されて商品陳列棚に陳列される。
商品に対するラベルの貼付は、ラベルを吸着保持するラベル吸着部が、移送中の商品(ストレッチフィルムによる包装が完了した商品)にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置では、ラベルを商品に押し付ける際に商品が移動してもラベル吸着部が首を振って、商品に傷を付けないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2842339号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、商品はその上面が平坦とは限らない。特に生鮮食品や惣菜等の商品は上面が凸凹している。例えば、商品の上面に二つの山がある場合に、移送方向に向かって最初の山部分にラベルを貼付すると、商品の移動により首を振ったラベル吸着部は前記最初の山部分が通過したところで首を振って元の姿勢に戻ろうとする。この時に、商品の二つ目の山に当たる。この時の衝撃は、商品の移動にラベル吸着部の元に戻ろうとする慣性力もプラスされて、商品を傷付け易いという問題があった。
【0005】
又、ストレッチフィルムで包装した商品をプッシャで押して移動させ、その移動する商品に上記したラベル吸着部を押し付けてラベルを貼付する場合には、前記プッシャが上記した二つ目の山に相当して、ラベル吸着部がプッシャに対して強く当って不具合の原因になる場合もある。
【0006】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ラベル貼付時にラベル吸着部が首を振っても、ラベル吸着部の戻り動作時に該ラベル吸着部が商品やプッシャに当たることの無いラベル貼付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のラベル貼付装置は、ラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置において、前記ラベル吸着部に首振り機構と、首を振った際の角度を維持する角度維持手段を設けたことを特徴とする(請求項1)。
上記手段によれば、ラベル貼付時に、商品の山部分にラベル吸着部が押し付けられたり、プッシャで押動されて移動する商品にラベル吸着部が押し付けられてラベル吸着部が首を振っても、その首を振った角度(位置)に維持できる。従って、ラベル吸着部が元に戻ろうとする動きで商品やプッシャに当たるのを防止できる。
【0008】
上記ラベル吸着部の首振り角度を維持/解放する具体的構造は、ラベル吸着部を連結するアームとの回動軸支部に歯車を設け、アームの支持部材側に設けた歯車と前記歯車とをベルトで連絡し、更にアームの支持部材側に、前記ベルトの移動を停止、或いは解除に切換え可能な停止手段を備えた構成とする(請求項2)。
この手段によれば、ラベル吸着部の首振り動作を歯車とベルトを利用してラベル吸着部以外の場所に伝達できる。即ち、角度維持手段を、ラベル吸着部を連結するアームの支持部側に設けることが出来る。それにより、ラベル吸着部の重量を軽減でき、ラベル貼付時における商品への当接による損傷を減少できる。
【0009】
又、上記した角度維持手段の作動は、商品にラベルを貼付したことを検出する検出手段を設け、その検出手段がラベル貼付を検出してから所定時間後に、前記角度維持手段が動作するようにする(請求項3)。この構成により、角度維持手段は、ラベル貼付を検出してから所定時間(ラベル吸着部がラベルを貼付する間)は動作しない為、ラベル吸着部が商品の移動に追従して商品に当り、商品を損傷させるのを減少できる。それにより、商品の移動速度をその分高速に出来る。
【0010】
更に、前記角度維持手段は、動作を開始してから所定時間後に動作を解除するようにするとよい(請求項4)。この場合は、角度維持手段は、動作してから所定時間経過後に元に戻る解除動作が行なわれるため、この間(動作開始から動作解除までの間)にラベル吸着部を問題のない高さ位置に上昇させることが出来る。従って、動作時間を少なくでき、エネルギーも省力化できる。又、センサも不要にできる。
【0011】
又、前記ラベル貼付装置はストレッチフィルムによる包装装置の上部に配置し、包装後の商品がプッシャで移送される途中に、ラベルを貼付するようにしてもよい(請求項5)。この場合は、ラベル吸着部がプッシャと当るのを解消できる。
更に、上記ラベル吸着部が保持したラベルを商品に貼付する位置は、商品の上面を覆うフィルムの端部が該商品の底面側に折り込まれ、重なるフィルム端部をヒートシールするヒータ上であり、そのヒータ上からの商品の排出は前記プッシャで行うようにする(請求項6)。この手段により、プッシャが貼付位置を通過する場合にも、ラベル吸着部と当るのを解消できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、ストレッチフィルム包装機にラベル貼付装置を組み込んだ、所謂、計量包装値付装置の場合について図面に基づき説明する。
図1及び図2は計量包装値付装置の全体を示す概略図で、Aはストレッチフィルム包装機、Bは計量ラベルプリンタ、Cはラベル貼付装置であり、計量ラベルプリンタBはストレッチフィルム包装機Aにおける商品排出路の側方上部に配置され、ラベル貼付装置Cは商品排出路の上方に配置されている。
【0013】
ストレッチ包装機Aは、機枠15の前方に商品G’を載置する商品載置部14が配置され、該商品載置部14に載せた商品G’をプッシャコンベア1により機枠内部に設けたエレベータ2まで搬送する。なお、商品G’は容器であるトレイに収容された状態で搬送される場合を例示し、また、商品載置部14は計量部16の計量皿として構成されている。
上記エレベータ2の上方には包装部3が設けられ、その包装部3の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール4をセットし、該フィルムロール4から繰り出されるフィルム4’をフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部3まで移送する。
【0014】
上記包装部3には、フィルムフィード機構5の上方に、商品G’の上面を覆うフィルム4’の端部を商品の底部側に折り込む後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’、その左右折り込み部材7,7’の上方に位置して包装済みの商品を排出するプッシャ8、及びプッシャ8の移動方向前方位置に前折り込みローラ9が配設されている。
上記フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部3を挟んで前後に配置されている。
【0015】
また、前折り込みローラ9の前方には、前方が上向きに傾斜したヒータ部10とその前部に排出手段11が配設され、機枠15上には操作表示部12が、更に前記排出手段11の側方上部にはラベルプリンタBが、ヒータ部10の上方で計量ラベルプリンタBの側方にはラベル貼付装置Cが設置されている。
【0016】
上記操作表示部12の操作により呼び出された商品データ、及び前記商品載置部14の計量部16で計量された商品G’の重量に基づいて算出された当該商品G’の値段等は、計量ラベルプリンタBで印字されてラベル保持部に保持され、そのラベル保持部に印字面を上にして略水平に保持されたラベルは、包装完了した商品Gに1枚目は貼付手段Cで自動貼付され、2枚目のラベルはオペレータが計量ラベルプリンタから手で取って商品Gに手貼りする。
【0017】
上記ストレッチ包装機Aにおいては、エレベータ2上に搬送された商品G’がエレベータ2の上昇により包装部3に張架されたフィルム4’に対して突き上げられ、商品G’の上面を覆ったフィルム4’の端部は、後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’とにより商品の底面側に折り込まれる。
次に、プッシャ8により商品G’を前記ヒータ部10へ向けて水平に押動しながら前記フィルム4’の前側端部を前折り込みローラ9で商品G’の底部側に折り込まれ、その底部側に折り込まれたフィルム端部の重なり部はヒータ部10でヒートシールされ、包装済みの商品Gが得られる。
【0018】
計量ラベルプリンタBは、帯状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されたラベル用紙に、サーマルヘッドとプラテンロールからなる印字部で所定事項を印字し、印字されたラベルはディスペンサで台紙から剥離されてラベル保持部17に排出され、台紙は台紙巻取り軸に巻き取られる、今日周知のラベルプリンタで構成されている。
【0019】
そして、計量ラベルプリンタBは、商品の値段,品名,重量,単価,バーコード,添加物データ、或いはPOPラベルデータ等を印字発行するように設定されている。
【0020】
上記の如く構成した計量ラベルプリンタBは、前記したヒート部10の側方に、ラベル保持部(ラベル発行口)17側を後述するラベル貼付装置C側(包装機内方)に向けて配置してある。
【0021】
上記した計量ラベルプリンタBからラベルを受け取り商品Gに自動貼付するラベル貼付装置Cは、計量ラベルプリンタBのラベル保持部17に発行保持されたラベルを吸着するラベル吸着部C1と、その吸着部C1を移動させる駆動機構C2と、前記駆動機構C2の動作を制御する制御手段(図示省略)とで構成されている。
ラベル吸着部C1は、ラベルを吸着保持するラベル吸着面18と、ラベル吸着面18の上部に配置され前記ラベル吸着面18にラベル吸着力を発生させる吸引ボックス部19とからなり、吸引ボックス部19はファン20が回転することで該ボックス内が負圧となり、ラベル吸着面18に吸着力が生じるようになっている。
【0022】
上記ラベル吸着部C1を移動させる駆動機構C2は、ラベル吸着部C1を商品の搬送方向と直交する方向、即ち商品が排出される排出手段11の幅方向に移動させる第1の駆動機構21と、ラベル吸着部C1を商品の搬送面に対して上下方向に移動させる第2の駆動機構22と、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を商品の搬送面と平行な水平面内で回転させる第3の駆動機構23とで構成されている。
【0023】
第1の駆動機構21は、包装機の包装部3の上方位置に排出手段11の排出路と直交して横架固定した2本のガイド杆21aと、そのガイド杆21aに嵌合してスライド自在としたケース21bと、前記ガイド杆21aに沿って平行に配置した無端ベルト21cと、その無端ベルト21cを正逆方向に移動走行させるステッピングモータ21dとプーリ21eとで構成され、前記ケース21bは無端ベルト21cに連結固定され、ガイド杆21aは機枠15にブラケットを介して取り付けられており、ステッピングモータ21dの作動でケース21bがガイド杆21aに沿って移動される。
【0024】
そして、前記したラベル吸着部C1は、図2に示すようにガイド杆21aに沿って移動されるケース21bに基端が取り付けられた上下一対の平行アーム24,24’の先端に取り付けられると共に、その一対の平行アームは第2の駆動機構22によってラベル吸着部C1を商品の搬送面に対して上下方向に移動させるように支持されている。
ラベル吸着部C1を保持する一対の平行アーム24,24’は、夫々の基端側がケース21bに対して上下方向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン25,25’に回転可能に取り付けられ、上側の平行アーム24の他端側(先端側)はラベル吸着部C1の上部に連結された取付筒26の円弧溝27に移動可能に嵌合横架したピン28に連結され、下側の平行アーム24’の他端側(先端側)は前記ピン28の下側に位置して取付筒26に回転可能に横架された回転軸29に対して取り付けられている。従って、ラベル吸着部C1は回転軸29を中心として商品の搬送方向に首振り揺動自在で、その首振り揺動する範囲は前記円弧溝27で規制される(首振り機構)。そして、前記した上側の平行アーム24の基端側に第2の駆動機構22が取り付けられ、下側の平行アーム24’周りには前記したラベル吸着部C1におけるラベル吸着面を水平面内で回転させる第3の駆動機構23が取り付けられている。更に、上記ラベル吸着部C1が首振りした場合、その揺動した傾き角度に維持する角度維持手段Eが前記ケース21b内に設けられている。
【0025】
第2の駆動機構22は、上側の平行アーム24の基端側が支持されているピン25に歯車30が固着され、その歯車30と噛み合って駆動回転させる歯車31がケース21bの上面に載置固定したモータ32の回転軸に固着されており、更に前記ピン25のケース21bより外側に突出した両側部に亘って支持腕33が一体的に固着され、その支持腕33でピン25に対して回動可能に支持されている上側の平行アーム24の下側面を支持するように構成されている。
それにより、第2の駆動機構22は、モータ32が回転すると歯車31、歯車30を介してピン25が回転され、そのピン25の回転によって支持腕33が上下方向に回動されるため、ピン25に対して回転可能に支持されている平行アーム24は前記支持腕33で下側から支えられ、支持腕33の上下回動に連動して上下されると共に、該平行アーム24は支持腕33との当接から離してピン25を中心として上方に回動自在となる。
【0026】
第3の駆動機構23は、図3に示すように下側の平行アーム24’の基端側が支持されているピン25’の一側端に歯車34が固着され、その歯車34と噛み合う歯車35がケース21bの外側にブラケットを介して取り付けられたモータ36の回転軸に固着されており、前記ピン25’の他側端にスプロケット37が固着されている。又、前記したラベル吸着部C1に固着した取付筒26に回転可能に横架されている回転軸29の一側端にスプロケット38が固着され、そのスプロケット38と前記スプロケット37とに亘って歯付ベルト39が巻回され、且つ前記回転軸29の中間部には歯車40が固着され、その歯車40と噛み合う歯車41が、ラベル吸着面を一体回転状に係合支持した支持軸に固着されて構成されている。
更に、下側の平行アーム24’とラベル吸着部C1とに亘ってスプリング42が径着され、このスプリング42の弾発力によりラベル吸着部C1は鉛直状態に支持されるように構成されている。
【0027】
上記したラベル吸着部C1の首振り時における傾き角度を維持する角度維持手段Eは、前記円弧溝27の下側内周面又は上下内周面に接触させて前記ピン28に一体回転状に固着したゴム製ローラ43と、ピン28の端部に固着した歯車44と、上側の平行アーム24の基端側が支持されているピン25に固着した歯車45と、前記歯車44と歯車45との亘って巻回した歯付ベルト46と、更に歯車45と同軸に固着した制御歯車47と、その制御歯車47に対して係脱する掛止爪48と、該掛止爪48を作動させるソレノイド49とからなる停止手段E’で構成されている。
上記構成により、ラベル吸着部C1が回転軸29を中心として首振り動作をした場合、ピン28に対する円弧溝27の移動は、該円弧溝27に嵌合接触するゴム製ローラ43を回転させ、そのゴム製ローラ43の回転は歯車44→歯付ベルト46を介して歯車45に伝達され、同軸上の制御歯車47も回転される。そして、その回転した制御歯車47に掛止爪48がソレノイド49の作動で嵌入すると制御歯車47の回転が停止され、上記した回転伝達の歯付ベルト46の移動が停止されてラベル吸着部C1は首振り傾いた角度に維持される。
【0028】
又、上記停止手段E’を構成する制御歯車47の歯先が通過する円周上には、該制御歯車47の回転角(ピッチ)を検出するセンサ50が取り付けられ、このセンサ50の信号により前記ソレノイド49の作動(ON/OFF)が制御されるように構成されている。
更に、前記した第2の駆動機構22における支持腕33の上面にはラベル貼付センサ51が設置され、このラベル貼付センサ51の出力信号で前記角度維持手段Eの動作開始(センサの出力信号から所定時間経過後)のタイミングが制御されるように構成されている。上記ラベル貼付センサ51は、ラベルが商品に貼付されたこと、つまり、ラベル吸着部C1の吸着面18が商品Gに当接されたことを検出するセンサで、ラベル吸着部C1に上側方向の力が一定以上加わったことにより上側の平行アーム24が支持腕33から離間したことを検出している。
【0029】
次に上記したラベル貼付における角度維持手段Eの動作について説明する。
先ず、フィルムによる包装が終了した商品Gがプッシャ8でヒータ10上に移送されると、ラベルを吸着保持したラベル吸着部C1が第2の駆動機構22の作動で商品と当接する方向(下方向)に降下し、商品上面にラベル吸着面18を押し付けてラベルLを貼付する(図6参照)。
ラベルが貼付された商品は、プッシャ8で更に排出手段11側に向けて移送されるため、商品上面に押し付けられたラベル吸着部C1は該商品の移動に伴って商品の移動方向に引きずられて首振り動作を開始する。ラベル吸着部C1の首振りは、下側の平行アーム24’の先端に取り付けた回転軸29を中心として首振り回動する(図7参照)。
そして、ラベル貼付を完了したことがラベル貼付センサ51で検出されると、そのラベル貼付センサ51の出力信号から所定時間(予め設定してある)経過すると、上記ラベル吸着部C1の首振り動作時に連動した角度維持手段Eに対して停止手段E’が動作してラベル吸着部C1を首振り状態(傾いた状態)に維持し、その状態で第2の駆動機構22が作動を開始してラベル吸着部C1を上方に移動させる(図8参照)。首振り状態の維持は図8に拡大して示すように、制御歯車47に掛止爪48が嵌入係合することで維持され、その状態はソレノイド49がOFFされるまで維持される。
上記角度維持手段Eが動作してから所定時間(予め設定してある)経過すると、前記掛止爪48を制御歯車47に対して嵌入係合させていたソレノイド49への通電がOFFされ、角度維持手段Eに対する停止手段E’の停止が解除される。即ち、図9に拡大して示すように、制御歯車47嵌入係合する掛止爪48を離脱させ、制御歯車47を回転可能とする。制御歯車47の解除で歯付ベルト46は回動可能となり、スプリング42の弾発力で傾斜状態のラベル吸着部C1は初期状態(鉛直状態)に復帰されされる(図9参照)。
上記動作により、ラベル吸着部C1はラベル貼付時、首振り傾動しても商品Gやプッシャ8に当ることなく初期状態に復帰させることが出来る。
【0030】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更し得るものである。
(1)フィルムによる包装を完了した商品を排出手段側に移動する方式は、図示のプッシャに限らず、コンベアで行ってもよい。
(2)ラベル吸着部の首振り動作における角度維持開始/解除のタイミングは、ラベル吸着部C1の首振り角度の変化やラベル吸着部C1の傾斜による高さ変化を検出し、その検出信号に基づいて行ってもよい。
(3)ラベル吸着部の首振りの円弧動を回転運動に変換する構成は、図示の円弧溝とこれに接触するゴム製ローラに限らず、円弧溝の溝縁に沿って円弧状のラックを取り付け、これと噛み合うピニオン歯車をピン28に固着してもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明のラベル貼付装置は請求項1記載の構成により、ラベル貼付時にラベル吸着部が商品の移動によって首を振っても、その首を振った状態(傾斜状態)を維持することで、ラベル吸着部が元に戻ろうとする動きで商品やプッシャに当るのを防止できる。
又、請求項2記載の構成により、ラベル吸着部を支持するアームの基部側に前記角度維持手段を設けることができる。従って、ラベル吸着部の重量を軽くできる為、ラベル貼付時における商品に対する衝撃を軽減でき、損傷の発生を減少することができる。
更に、請求項3記載の構成により、角度維持手段は、ラベル貼付を検出してから所定時間は動作を開始しない為、ラベル吸着部が商品移動に追従して商品に当り、商品に損傷を与えるのを減少できる。よって、商品の移動速度を高速に出来る。
また、請求項4記載の構成により、角度維持手段は、動作してから所定時間経過後に元に戻る解除動作が行なわれるため、この間(動作開始から動作解除までの間)にラベル吸着部を問題のない高さ位置に上昇させることが出来る。従って、動作時間を少なくでき、エネルギーも省力化できる。
そして、請求項5記載の構成により、ラベル吸着部がプッシャと当るのを解消できる。
また、請求項6記載の構成により、商品を排出手段側に移動させるプッシャが、ラベルを商品に貼付する位置を通過する場合でも、ラベル吸着部がプッシャに当るのを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベル貼付装置を包装機に取り付けた概略を示す縦断側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】ラベル貼付装置を示す拡大側面図である。
【図4】図3の(4)―(4)線に沿える横断平面図である。
【図5】図4の(5)―(5)線に沿える縦断側面図である。
【図6】ラベル貼付動作における角度維持手段の動作を示す説明図で、ラベル吸着部が下降して商品にラベルを貼付する状態図である。
【図7】ラベルを貼付した商品の移動で、ラベル吸着部が首振り動作をする状態を示す説明図である。
【図8】角度維持手段が動作して傾きを維持したまま上方に上昇する状態を示す説明図である。
【図9】角度維持手段が解除されて元の状態(鉛直状態)に戻る状態を示す説明図である。
【符号の説明】
C…ラベル貼付装置 C1…ラベル吸着部
E…角度維持手段 E’…停止手段
G…商品 44,45…歯車
46…歯付ベルト 47…制御歯車
48…掛止爪 49…ソレノイド
L…ラベル
Claims (6)
- ラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部が移動中の商品にラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置において、
前記ラベル吸着部には首振り機構と、首を振った際の角度を維持する角度維持手段を設けたことを特徴とするラベル貼付装置。 - 前記ラベル吸着部を連結するアームとの回動軸支部に歯車を設け、アームの支持部材側に設けた歯車と前記歯車とをベルトで連絡し、更にアームの支持部材側に、前記ベルトの移動を停止、或いは解除に切換え可能な停止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 商品にラベルを貼付したことを検出する検出手段を設け、その検出手段がラベル貼付を検出してから所定時間後に、前記角度維持手段が動作することを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 前記角度維持手段は、動作を開始してから所定時間後に動作を解除することを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル貼付装置はストレッチフィルムによる包装装置の上部に配置され、包装後の商品がプッシャで移送される途中に、ラベルを貼付することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のラベル貼付装置。
- 上記ラベル吸着部が保持したラベルを商品に貼付する位置は、商品の上面を覆うフィルムの端部が該商品の底面側に折り込まれ、重なるフィルム端部をヒートシールするヒータ上であり、そのヒータ上からの商品の排出は前記プッシャで行うことを特徴とする請求項5記載のラベル貼付装置。
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Cited By (2)
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JP2006069578A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Teraoka Seiko Co Ltd | ラベル貼付装置 |
JP2010052753A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Teraoka Seiko Co Ltd | ラベル貼付装置 |
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2003
- 2003-01-15 JP JP2003007243A patent/JP2004217259A/ja active Pending
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