JP2004215740A - ミシンの糸繰出装置 - Google Patents

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Noriyuki Iso
則之 礒
Kuniji Fujita
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Abstract

【課題】糸の切断からの復帰作業を容易且つ迅速に行う。
【解決手段】糸供給源から縫製位置の間に設けられるミシン(100)の糸繰り出し装置(10)であって、糸(L)を挿通する挿通部(23,24)を備える第一と第二の糸挿通手段(21,22)と、各糸挿通手段を支持する支持体(30)と、ミシンモータに連動して回転する回転軸(66)と、回転軸に固定され且つ各挿通部の間に配置されると共に当該各挿通部間に挿通された糸にその外縁部で摺接する回転カム板(61,62)と、回転カム板の糸供給源側の平面部(65)にその先端部を近接させて配置されるフック部材(70)とを備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糸の繰り出し量を制御するミシンの糸繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミシンのベッド部内において、下糸供給部からルーパまで下糸(ルーパ糸)が導かれているが、下糸供給部から糸を繰り出す糸繰出装置が、下糸供給部とルーパとの間の経路途中に設けられている。
かかる従来の糸繰出装置は、ルーパ糸を挿通する挿通溝が切り欠かれた状態で形成された互いに対向する二枚の側板と、両側板間において同軸上に支持された二枚の回転カム板と、両回転カム板間にルーパ糸が回転カム板に捕捉された状態を解除する解除部材と、糸供給源側の回転カム板の糸供給源側の面に併設された切刃とを備えている(特許文献1参照)。
【0003】
そして、通常の縫製時には、ルーパ糸を両側板の挿通溝の溝底部に挿通させると共に両側板間において二つの回転カム板の周縁部に摺接させる。各回転カム板は、略円板状であり、その外周の一部を平坦に切り欠かれているので、回転動作によりかかる平坦部でルーパ糸を捕捉し、回転方向にルーパ糸を引き込むことになる。かかる引き込みによりルーパ糸のルーパ側に張力を付与し、ルーパにおいて形成されるループが引き締められる。そして、引き込まれたルーパ糸は定位置において解除部材により捕捉状態が解除され、ルーパ側への張力付与状態が解消される。縫製に際しては、各回転カム板はルーパの動作と同期を図って回転され、一定の周期で上記動作が繰り返されることになる。
【0004】
一方、縫製の最中にルーパ側でルーパ糸が切断される事故が発生した場合には、ルーパ糸がルーパ側でフリーとなってしまうので、各回転カム板に捕捉されたまま解除されることなく回転カム板と回転することとなる。これをそのままにしておくと、ルーパ糸は回転カム板の回転軸に絡まり、糸供給源から繰り出される限りのルーパ糸が絡んでしまったり、回転軸が回転不能となって駆動系や回転カム板に破損を生じたりするので、これを回避するために従来の糸繰出装置には前述した切り刃が設けられている。
即ち、切断されたルーパ糸が回転カム板と共に回転すると、回転カム板の糸供給源側の平面に近接配置された切刃によりルーパ糸の糸供給源側を分断し、回転軸へのルーパ糸の絡み量を最小限に抑えることを可能としている。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−16614号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の糸繰出装置は、切断されたルーパ糸の切断側端部を残して切断するので、糸繰出装置内部にルーパ糸の切断端部側の部分が残留してしまい、その除去作業を必要とするため、煩雑であると共に縫製作業の復帰までに時間を要するという不都合があった。
本発明は、糸に切断が生じた場合の不都合を解消すると共にその復帰作業の煩雑性を解消することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、糸供給源から縫製位置の間に設けられるミシン(100)の糸繰り出し装置(10)であって、糸(L)を挿通する挿通部(23,24)を備える第一と第二の糸挿通手段(21,22)と、各糸挿通手段を支持する支持体(30)と、ミシンモータに連動して回転する回転軸(66)と、この回転軸に固定され且つ各挿通部の間に配置されると共に当該各挿通部間に挿通された糸にその外縁部で摺接する回転カム板(61,62)と、回転カム板の糸供給源側の平面部(65)にその先端部を近接させて配置されるフック部材(70)とを備える、という構成を採っている。
上記「縫製位置」とは、ミシンにおいて縫製対象物に対して糸による縫製作業を行う箇所をいう。
【0008】
上記構成では、第一と第二の糸挿通手段の双方の挿通部に糸を挿通すると、回転カム板の外縁部に糸が当接した状態となる。回転カム板は回転中心からその外縁部の各位置までの距離が一定ではないので、回転駆動すると糸は摺接しながら各挿通部からの距離が変化し、縫製位置側において糸は張力を受けて引っ張られたり、戻されたりすることとなる。
【0009】
一方、糸が糸繰出装置よりも縫製位置側で切断されると、切断端部側がフリーとなるので糸は回転カム板と共に回転を生じ得る。このとき、糸の縫製位置側端部はフリーなために、回転カム板を挟んで回転軸の縫製位置側には巻き付きを生じ難いが糸供給源側は巻き付きを生じ易い。
ここで、回転カム板の回転軸に糸が巻き付いて巻き取られる原因を説明すると、回転軸において糸の上からさらに一周した糸が上に重なり、糸供給源側で何らかの張力を生じると、上に乗った糸が下の糸を締め付けることで回転軸に対して糸を縛り付けたのと同じ状態が形成される。このため、糸は回転軸に対して巻き採られてしまうこととなる。
【0010】
本発明は、回転カム板の糸供給源側において、その先端部が回転カム板に接近するフック部材を設けているので、切断された糸が回転カム板と共に回転した場合、回転軸を一周する前に糸がフック部材の先端部に捕捉される。従って、糸は回転軸の周面上を直接一周した状態が発生せず、回転軸を一周した糸が自らを回転軸に縛り付ける状態が回避される。つまり、糸はフック部材と回転軸の双方に渡って巻かれた状態となり、回転軸に対して緩やかに接触するので糸は回転軸に摺動を生じることとなる(図14参照)。また、このとき、フック部材は回転動作を行わないので糸供給源側で何らかの張力を生じても、回転軸に巻き取られることはない。また、巻き取られた場合のように糸が回転軸を締め付けることはないので、縫製作業の復帰作業を行う場合には、糸供給源側から糸をたぐり寄せると、フック部材と回転軸の双方に渡って巻かれた状態から滑りを生じて抜き取ることが可能である。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、例えば図3に示すように、フック部材(70)の先端部(71)と回転カム板(61,62)の糸供給源側の平面部(65)との間隔調節手段(80)を備える、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の作用を奏すると共に、予め間隔調節手段によりフック部材の先端部と回転カム板の平面部に対する距離を調節する。なお、糸の捕捉のためにはフック部材の先端部は回転カム板により近接していることが望ましいので、通常はより近接するように調節される。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、例えば図15に示すように、回転カム板(62)の糸供給源側の平面部(65)にフック部材(70)の先端部(71)を侵入可能とする円周溝部(67)を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1又は2記載の発明と同様の作用を奏すると共に、回転カム板の円周溝部に先端部を侵入させた状態でフック部材を配置する。これにより、切断された糸がフック部材と回転カム板との隙間を通過して捕捉しそこねる可能性を低減する。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、例えば図3に示すように、支持体(30)がフック部材(70)を支持する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の作用を奏すると共に、フック部材を回転体の近傍に位置する支持体に設けることで、回転カム板に対するフック部材の近接配置を容易とする。また、フック部材の取り付け時において、その配置調節も容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(二重環縫いミシン)
本発明の実施形態たる糸繰出装置としての下糸調節装置10を図1乃至図14に基づいて説明する。図1は下糸繰出装置10がミシン100に組み込まれた状態を示す斜視図であり、図2は下糸繰出装置10斜め下方から見た斜視図であり、図3は図2の矢印S方向から見た図である。
【0015】
まず、下糸繰出装置10が設けられる二重環縫いミシン100について説明する。図1及び図6に示すように、ミシン100は、箱状をなすベッド部101を備えており、ベッド部101の右端部から縦胴部(図示略)が立設されており、この縦胴部の上部からアーム部(図示略)がベッド部とほぼ平行に延設されている。
ベッド部101の上面であってアーム部の先端に支持された縫い針(図示略)の下方となる位置には針板102が設けられており、かかる針板102には送り歯103が針板102の上面からから突出及び引き込み可能に設けられている。送り歯103は、長円運動することによって、ベッド部101上に載置された布を送るものである。ベッド部101内であって針板102下方の近傍には、ルーパ104が設けられており、ルーパ104には、下糸供給源(図示略)から繰り出されたルーパ糸(下糸)Lがセットされている。また、ベッド部101の内部には、下軸66がベッド部101の長手方向に沿って配設され、図示しないミシンモータの出力が伝達機構を介して回転駆動することで、ルーパ104を駆動するものである。
一方、前述した縫い針には上糸がセットされており、この二重環縫いミシン100は、縫い針とルーパ104との協働により布に二重環縫い縫製又は偏平縫い縫製を行うものである。
なお、以下の説明において、縫い針は垂直方向に上下動すると共にその上下動方向をZ軸方向とし、ベッド部101の長手方向をY軸方向とし、布地の送り方向をX軸方向とし、これらの三方向は互いに直交するものとする。
【0016】
下糸繰出装置10は、二重環縫いミシン100において、ルーパ糸Lの糸供給源と針板102の下方近傍(縫製位置)に設けられたルーパ104との間に設けられ、ルーパ104の作動に同期してルーパ糸Lにテンションを付与するためのものである。また、かかる下糸繰出装置10の下糸供給源側には糸調子(図示略)が設けられ、下糸供給源からの無負荷状態での繰り出しを防止している。
【0017】
(下糸繰出装置の全体構成)
図4,5は、それぞれ斜視方向が異なる後述する第一及び第二の回転カム板61,62の図示を省略した斜視図である。図2〜5に示すように、下糸繰出装置10は、二重環縫いミシン100のフレームに固定支持される装置枠11と、ルーパ糸Lを挿通する挿通部23,24を備える第一と第二の糸挿通手段21,22と、装置枠11に回動自在に支持されると共に各糸挿通手段21,22を支持する支持体30と、この支持体30を縫製位置とメンテナンス位置とに切り替える切り替え機構40と、各挿通部23,24の間に配置されると共に当該各挿通部23,24間に挿通されたルーパ糸Lにその外縁部で摺接する第一と第二の回転カム板61,62と、各回転カム板61,62の間に設けられると共に各挿通部23,24に挿通されたルーパ糸Lの移動を案内するガイド枠12と、各回転カム板61,62の糸供給源側の平面部65にその先端部71を近接させて配置されるフック部材70と、フック部材70の先端部71と各回転カム板61,62の糸供給源側の平面部との間隔調節手段80とを備えている。
【0018】
(支持体)
上記支持体30は、装置枠11にY軸方向を中心に揺動回動自在に支持される揺動腕33と、揺動腕33の回動端部に固定装備されると共に二股に分岐して延設された板状の第一と第二の支持アーム31,32とを備えている。各支持アーム31,32は揺動腕33にて揺動可能に支持されていることから、前述したように、切り替え機構40により縫製位置とメンテナンス位置とに切り替えることが可能であり、図2,3,4は縫製位置にある状態を示し、図5はメンテナンス位置にある状態を示す。各支持アーム31,32はメンテナンス位置にある場合にその延設方向がX軸方向に沿うように配置設定されている。
【0019】
(第一と第二の糸挿通手段)
第一と第二の糸挿通手段21,22は、支持体30の第一と第二の支持アーム31,32に個別に設けられている。各糸挿通手段21,22は、いずれも、Y軸方向に沿って貫通した貫通穴を有する挿通部23,24と、各支持アーム31,32の延設方向に沿って位置調節可能な位置調節手段25,26とを備えている。これらの挿通部23,24はその貫通穴がいずれも各支持アーム31,32の上面側に位置しており、各位置調節手段25,26によりY軸方向に沿った同一線上となるように調節される。縫製時にあっては、これらの挿通部23,24にルーパ糸Lが同時に挿通されることとなる。
【0020】
(ガイド枠)
ガイド枠12は、支持体30に固定装備されており、各挿通部23,24に挿通されたルーパ糸Lが各支持アーム31,32の延設方向に沿って位置変化するように案内する長穴13を備えている。即ち、このガイド枠12はその一端部が揺動腕33に固定装備されると共に他端部が各支持アーム31,32の間から上方に突出した状態で各支持アーム31,32に沿って延設されている。また、ガイド枠12の各支持アーム31,32の隙間から上方に突出した部分には、上述した長穴13がほぼ各支持アーム31,32の全長に等しい長さで形成されている。ルーパ糸Lは、各挿通部23,24の間においてかかる長穴13にも挿通される。
【0021】
(第一及び第二の回転カム板)
第一及び第二の回転カム板61,62は、円板の周縁部の一部を平坦に切り落とした形状に形成されており、それぞれの平坦部63,64の位置を一致させた状態で各々の中心部にてY軸方向に沿った同一の回転軸66により支持されている。
各回転カム板61,62は、その平板面がいずれもX−Z平面に平行であって、縫製位置にある第一と第二の支持アーム31,32の間でガイド枠12を挟む配置で回転軸66に支持されている。即ち、Y軸方向に沿って第一の支持アーム31,第一の回転カム板61,ガイド枠12,第二の回転カム板62,第二の支持アーム32が同順番で並んだ配置となっており、これらはいずれも非接触状態を維持している。
さらに、各回転カム板61,62は、その平坦部63,64が各支持アーム31,32の上面及びガイド枠12の長穴13とほぼ同一平面上に並ぶように回転軸66に支持されている(図6参照)。
回転軸(下軸)66は、ミシンモータからその回転駆動力が伝達され、縫い針やルーパ104の往復周期と回転軸66の回転周期との同期が図られている。また、この回転軸66は、縫製位置にある各支持アーム31,32における各挿通部23,24の近傍を通過するように配置されている。
【0022】
各回転カム板61,62は、上述のように構成されていることから、各平坦部63,64が長穴13等と並んだ状態にあっては、各挿通部23,24及び長穴13に挿通されたルーパ糸Lは各挿通部23,24間において直線状の状態を維持するが、その状態から図2における時計方向に回転されると、その平坦部63,64がルーパ糸Lを押圧して長穴13に沿って移動させる。このとき、ルーパ糸Lは各挿通部23,24の間となる部分が各回転カム板61,62により略U字状に撓んだ形状でY軸方向に沿って繰り出されることとなる。そして、繰り出されたルーパ糸Lが長穴の端部近傍まで移動すると、各回転カム板61,62の平坦部63,64との係合状態が解かれ、各回転カム板61,62の周縁部に摺接する状態となる。そして、回転により各平坦部63,64が長穴13の位置まで再び戻ってくると、ルーパ糸Lは縫製作業により受ける張力に従って各挿通部23,24の位置まで引き戻される。
このように、ルーパ糸Lは、各回転カム板61,62の回転によりその回転周期と等しい周期で各挿通部23,24からの繰り出しが行われることとなり、同周期でルーパ104により形成されるループの引き締めが行われることとなる。
【0023】
(切り替え機構)
切り替え機構40は、支持体30の揺動腕33の基端部に設けられた下方に突出する突起部41と、支持体30が縫製位置にある状態で突起部41と係合する係合穴42を有する板バネ43と、支持体30がメンテナンス位置となるように揺動腕33に弾性力を付与するねじりコイルバネ44と、突起部41と板バネ43の係合穴42の係合状態を解除する解除部材45とを備えている。
【0024】
上記突起部41は、揺動腕33がメンテナンス位置となるべくZ軸方向に沿って起伏した状態でほぼX軸方向を向き、揺動腕33が縫製位置となるべく傾斜した状態においてほぼ下方に向くように設けられている。
板バネ43はその一端部が二重環縫いミシン100のフレームに固定支持されており、他端部の手前の位置であって揺動腕33の下端部が当接する位置に係合穴42が穿設されている。従って、揺動腕33が起伏状態では突起部41は係合しないが、傾斜状態では突起部41が係合穴42に入り込み係合状態となる。
その一方で、揺動腕33は、ねじりコイルバネ44により傾斜状態から起伏状態側への揺動が付勢されているので、板バネ43の他端部を押し下げて係合穴42の係合状態を解除すると、ねじりコイルバネ44の弾性力により起伏状態に復帰する。
【0025】
解除部材45は、板バネ43の他端部近傍となる位置において装置枠11によりZ軸方向に沿って支持された筒体46に対して、その上端部をのぞかせた状態で挿入される棒状体である。この解除部材45の下端部には側方に張り出された係合ピン47が設けられている。この係合ピン47は、板バネ43の他端部上面に当接しており、解除部材45の上端部を下方に押し込むことで、板バネ43の他端部も下方に押し下げることが可能である。つまり、板バネ43の係合穴42に突起部41が係合した状態にあって、解除部材45の上端部を押し込むことで、板バネ43の係合穴42の係合状態が解除され、揺動腕33はねじりコイルバネ44の弾性力により起伏する。
なお、揺動腕33の起伏により支持体30はメンテナンス状態となるが、当該メンテナンス状態では、各支持アーム31,32の上面が水平(X−Y平面に沿った状態)となり、各支持アーム31,32の隙間から各回転カム板61,62が脱した状態となる。
【0026】
(フック部材)
フック部材70は、ルーパ糸Lがルーパ側で切断された場合に、各回転カム板61,62の下糸供給源側において回転軸66に巻き込まれることを防止するために設けられている。
フック部材70は、その基端部が各支持アーム31,32の基端部側上面において支持され、先端部71は支持体30が縫製位置にあるときに第二の回転カム板62の下糸供給源側の平板面に近接するように位置設定されている。
フック部材70は、その基端部に平板状のブラケット部72を備え、当該ブラケット部72を各支持アーム31,32の基端部上面に当接させた状態でネジ止めすることで支持される。
フック部材70はその先端部から基端部までの本体部73が平板状であり、上述のブラケット部72が各支持アーム31,32に固定支持された状態にあっては、その平板面が第二の回転カム板62の下糸供給源側の平面部65に対向する状態となる。
さらに、フック部材70の先端部71は、本体部73の先端位置からほぼ直角に屈曲し、先端部71の平板面が第二の回転カム板62の下糸供給源側の平面部65に直交した状態になると共にその先端面が本体部73よりも接近した状態となる。また、先端部71の上部は楔状に窪んでおり、ルーパ糸Lの捕捉時には、楔状の窪みの底部まで導くことにより捕捉したルーパ糸Lを第二の回転カム板62から若干離間させる機能を有している。これにより、捕捉後のルーパ糸Lが再度第二の回転カム板62に接触して引き込まれることを防止している。
【0027】
かかるフック部材70の先端部71の配置は、各回転カム板61,62の回転軸に近い配置とすることが望ましい。このようにフック部材70の先端部71を回転軸66の近傍に配置することで、ルーパ糸Lがフック部材70の先端部71と回転軸66との隙間に入り込み、捕捉し損ねることを有効に防止しうるからである。
さらに、フック部材70の先端部71は、各挿通部23,24に対して各回転カム板61,62の回転方向下流側であって当該各挿通部23,24の近傍に配置することが望ましい。各挿通部23,24から遠い配置とすると、ルーパ糸Lがルーパ側であって各回転カム板61,62に近いところで切断を生じた場合に、各回転カム板61,62に引き込まれる糸長が短くなり、フック部材70の先端部71まで届くことなく(捕捉されることなく)回転軸66に巻き込まれる可能性があるからである。従って、各挿通部23,24の下流側近傍に配置することで、ルーパ糸Lがいずれの位置で切断されても、捕捉することができ、巻き込みをより有効に防止することを可能とする。
【0028】
(間隔調節手段)
間隔調節手段80は、フック部材70のブラケット部72に設けられた円形貫通穴である回動支点部81と、この回動支点部81に挿通した状態でフック部材70を支持体30にネジ止めする第一の止めネジ82と、回動支点部81を中心とする円弧に沿ってブラケット部72に設けられた長穴状の貫通穴である回動許容部83と、この回動許容部83に挿通した状態でフック部材70を支持体30にネジ止めする第二の止めネジ84とを備えている。
【0029】
上記構成により、第一及び第二の止めネジ82,84を緩やかに締めた状態でフック部材70を支持体30に装着すると、第一の止めネジ82を中心軸としてフック部材70を回動させることが可能である。かかる回動によりフック部材70の先端部71は第二の回転カム板62の糸供給源側の平面部65から接離させることが可能であり、適切な位置に先端部71を配置してから両止めネジ82,84を締め付けてフック部材70が回動しないように固定することで、容易に先端部71の位置調節を行うことができる。
【0030】
(下糸繰出装置の動作説明)
上記構成からなる下糸糸繰出装置10の動作を図6乃至14に基づいて説明する。
まず、ルーパ糸Lが各糸挿通手段21,22の各挿通部23,24及びガイド枠12の長穴13に挿通された状態において、各回転カム板61,62の平坦部63,64が長穴13に沿った状態にあっては、ルーパ糸Lは長穴13の一端部(図6〜14における左端部)近傍に位置しており、各挿通部23,24間で真っ直ぐに延びた状態を維持している(図6の状態)。
【0031】
そして、各回転カム板61,62が図における時計方向に回転を行うにつれて、各回転カム板61,62の平坦部63,64が各挿通部23,24間でルーパ糸Lを長穴13に沿って移動させて、各挿通部23,24間でルーパ糸LにU字状に撓んだ形状を形成させる(図7,8の状態)。
これにより、ルーパ糸Lのルーパ側にあっては下糸供給源側への張力を受けることとなる。
【0032】
さらに、各回転カム板61,62の回転が進行し、各挿通部23,24間のルーパ糸Lが長穴13の他端部(図6〜14における右端部)近傍まで送られると、各回転カム板61,62の平坦部63,64が長穴13を通過してしまうので、ルーパ糸Lは各回転カム板61,62の周縁部に摺接した状態となり、再び平坦部63,64が長穴位置まで回ってくるまでルーパ糸Lは長穴13の他端部まで繰り出された状態が維持される(図9の状態)。
【0033】
ルーパ糸Lに切断が発生していなければ、この後は、図6の状態に戻り、図6〜図9の動作が繰り返される。
他方、ルーパ糸Lが各回転カム板61,62よりもルーパ側で切断を生じると、ルーパ104によるルーパ糸Lの保持状態が解消し、その切断端部がフリー状態となるのでルーパ糸Lの第二の糸挿通手段22の挿通部24よりもルーパ104側の部分は第二の回転カム板62の下糸供給源側の平面部65に引き込まれ始めることとなる。かかる状態で引き込まれ始めたルーパ糸Lはすぐにフック部材70の先端部71に捕捉されるが、捕捉位置よりも切断端部側の部分は、さらに、第二の回転カム板62に引き込まれ、回転軸66の周囲を回転する(図10〜12の状態)。
【0034】
そして、ルーパ糸Lが一周すると再びフック部材70の先端部71に捕捉され(図13の状態)、これを繰り返すことで、最終的には切断されたルーパ糸Lは全てフック部材70の先端部に捕捉される(図14の状態)。
【0035】
(下糸繰出装置の効果)
以上のように、上記下糸繰出装置10では、第二の回転カム板62の糸供給源側にフック部材70を設けたので、ルーパ糸Lがルーパ側で切断を生じた場合に、第二の回転カム板62と共に回転を生じても、図14に示すように、その回転軸66とフック部材70の先端部71との双方の外周上を巻き付くので、回転軸66のみに巻き付いて自らを締め付けることで当該回転軸66に巻き取られる状態を効果的に回避することが可能となる。
すなわち、切れたルーパ糸Lが、フック部材70の先端部71と回転軸66との外周に渡って巻きつき、図14に示すようにループMを形成する。このループMは一回巻きや二回巻きである。この後、回転軸66が回転しても、ループMは、スリップして空回りするので、糸供給源からルーパ糸を引き出さない。このため、従来のように回転軸に雪だるまのように、糸が巻きつくことを防止する
【0036】
また、ルーパ糸Lが回転軸66のみに巻き取られた場合のように、ルーパ糸Lが回転軸66を締め付けた状態とならないので、縫製作業の復帰作業の際には糸供給源側からルーパ糸Lを引っ張ることで容易にルーパ糸Lを回転軸66及びフック部材70から解いてその除去を図ることが可能である。従って、復帰作業の容易化,迅速化が図られる。
【0037】
また、フック部材70を各回転カム板61,62の近傍に位置する各支持アーム31,32に設けることで、各回転カム板61,62に対するフック部材70の近接配置を容易とする。特に、各支持アーム31,32は切り替え機構40により縫製位置よりも上方に位置するメンテナンス位置に切替可能なので、フック部材70の取り付け作業や位置調節、間隔調節作業をより容易且つ迅速に行うことが可能である。
また、上記のように、フック部材70は、支持体30を構成する支持アーム32に支持されている。また、支持体30は切り替え機構を構成する解除部材45により、縫製位置とそれより上方のメンテナンス位置に移動可能である。また、切れたルーパ糸Lは、フック部材70の先端部71と回転軸66との外周に渡って、一〜二回巻き程度のループMを形成し、その状態を維持している。このため、ミシンを停止し、解除部材45を操作して、支持体30とフック部材70をメンテナンス位置に移動させると、一〜二回巻かれたループMは、容易に弛みを生じ拡大し、復帰作業が容易である。
また、フック部材70の先端部71は、回転軸66より上方に位置している。このため、切り替え機構により、フック部材70を縫製位置からメンテナンス位置に移動させても、巻きついたループMが容易に弛む。
また、上記実施形態では、回転カム板61,62は、ミシンモータに連動する下軸である回転軸66に固定されているが、これに替えて、下軸66に並んでフレームに回転可能に支持された下軸66とは別の回転軸と、この回転軸に下軸の回転運動を付与する連結機構と、回転軸に固定された回転カム板と、により構成されることも容易に考えられる。また、この際、回転軸は、送り歯に上下運動を付与しないので、短くすることができ、この軸端に回転カムを固定することもできる。
【0038】
(その他)
本実施形態では、糸繰出装置としてルーパ糸Lを扱う下糸繰出装置10に適用した例を示したが、周期的にたぐい寄せる動作が必要となる他の糸、例えば上糸等の糸繰出装置に適用しても良い。但し、各回転カム板の大きさを確保するために、ミシンのベッド部に格納される構成であることがより望ましい。
また、糸繰出装置は、ルーパ糸のみに対象を限る必要がないので、搭載すべきミシンの種類も二重環縫いミシンに限らず、他のミシンに糸繰出装置を搭載しても良い。
【0039】
また、図15(A)に示すように、第二の回転カム板62の下糸供給源側の平面部65にフック部材70の先端部71を侵入可能とする円周溝部67を設けても良い。この場合、図15(B)に示すように、フック部材70の先端部71を円周溝67の内部まで侵入する配置に調節することが望ましい。これにより、フック部材70の先端部71と第二の回転カム板62の平面部65との隙間を通過してルーパ糸Lを捕捉し損じることがなくなり、切断されたルーパ糸Lをより確実に捕捉し、切断された糸が回転軸に巻き付いて巻き取られる状態を効果的に防止することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、回転カム板の糸供給源側にフック部材を設けたので、糸が縫製位置側で切断を生じた場合に、回転カム板と共に回転を生じ得るが、その回転軸とフック部材との双方に巻き付くので、回転軸に巻き付いて糸が巻き取られる状態を効果的に回避する。また、巻き取られた場合のように糸が回転軸を締め付けた状態とならず、縫製作業の復帰作業の際には糸供給源側から糸を引っ張ることで容易に糸が解かれて除去を図ることが可能である。また、従来の如く糸が残存することもないので、復帰作業を容易とし、迅速に作業を行うことが可能となる。
【0041】
請求項2記載の発明は、間隔調節手段を備えるので、フック部材を糸の捕捉に適した配置(回転カム板に近接する配置)に調節することができ、より効果的に糸の巻き付き及び巻き取りの防止を図ることが可能となる。
【0042】
請求項3記載の発明は、回転カム板に円周溝を設けたので、フック部材の先端部を侵入させる配置とすることができ、切断された糸をより確実に捕捉し、切断された糸が回転軸に巻き付いて巻き取られる状態を効果的に防止することが可能となる。
【0043】
請求項4記載の発明は、フック部材を回転体の近傍に位置する支持体に設けるので、回転カム板に対するフック部材の近接配置を容易とする。また、フック部材の取り付け時において、その配置調節も容易となる。従って、装置生産及び調節の容易化ができ、装置の生産性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態たる下糸繰出装置がミシンに組み込まれた状態を示す斜視図である。
【図2】下糸繰出装置を斜め下方から見た斜視図である。
【図3】図2の矢印S方向から見た図である。
【図4】回転カム板の図示を省略した下糸繰出装置の斜視図である。
【図5】回転カム板の図示を省略したメンテナンス位置にある下糸繰出装置の他の方向から見た斜視図である。
【図6】下糸繰出装置の動作説明図であって動作の開始状態を示す。
【図7】下糸繰出装置の動作説明図であって図6に続く動作状態を示す。
【図8】下糸繰出装置の動作説明図であって図7に続く動作状態を示す。
【図9】下糸繰出装置の動作説明図であって図8に続く動作状態を示す。
【図10】下糸繰出装置のルーパ糸に切断が発生したときの動作説明図を示す。
【図11】下糸繰出装置のルーパ糸に切断が発生したときの動作説明図であって図10に続く動作状態を示す。
【図12】下糸繰出装置のルーパ糸に切断が発生したときの動作説明図であって図11に続く動作状態を示す。
【図13】下糸繰出装置のルーパ糸に切断が発生したときの動作説明図であって図12に続く動作状態を示す。
【図14】下糸繰出装置のルーパ糸に切断が発生したときの動作説明図であって図13に続く動作状態を示す。
【図15】図15(A)は第二の回転カム板の平面部に円周溝を設けた例を示す斜視図であり、図15(B)は回転軸に沿った断面から見た円周溝を示す断面図である。
【符号の説明】
10 下糸繰出装置(糸繰出装置)
21 第一の糸挿通手段
22 第二の糸挿通手段
30 支持体
61 第一の回転カム板
62 第二の回転カム板
65 糸供給源側の平面部
67 円周溝
70 フック部材
71 先端部
80 間隔調節手段
100 二重環縫いミシン(ミシン)

Claims (4)

  1. 糸供給源から縫製位置の間に設けられるミシンの糸繰り出し装置であって、
    糸を挿通する挿通部を備える第一と第二の糸挿通手段と、
    前記各糸挿通手段を支持する支持体と、
    ミシンモータに連動して回転する回転軸と、
    前記回転軸に固定され且つ前記各挿通部の間に配置されると共に当該各挿通部間に挿通された糸にその外縁部で摺接する回転カム板と、
    前記回転カム板の前記糸供給源側の平面部にその先端部を近接させて配置されるフック部材とを備えることを特徴とするミシンの糸繰出装置。
  2. 前記フック部材の先端部と前記回転カム板の糸供給源側の平面部との間隔調節手段を備えることを特徴とする請求項1記載のミシンの糸繰出装置。
  3. 前記回転カム板の糸供給源側の平面部に前記フック部材の先端部を侵入可能とする円周溝部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のミシンの糸繰出装置。
  4. 前記支持体が前記フック部材を支持することを特徴とする請求項1,2又は3記載のミシンの糸繰出装置。
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