JP2004212440A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004212440A JP2002378966A JP2002378966A JP2004212440A JP 2004212440 A JP2004212440 A JP 2004212440A JP 2002378966 A JP2002378966 A JP 2002378966A JP 2002378966 A JP2002378966 A JP 2002378966A JP 2004212440 A JP2004212440 A JP 2004212440A
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Toshiharu Nakai
俊治 中井
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Abstract

【課題】原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,前記原稿台に載置された原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,形成される画像の歪みやブレ等を防止し,高品質な画像を取得し得る画像形成装置を提供すること。
【解決手段】原稿台5上の原稿が停止していること検出する検出手段と,前記検出手段により前記原稿が停止していることが検出されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段と,を具備する画像形成装置Xとして構成する。
或いは,前記原稿台5の近傍に設けられる原稿サイズ検出SW6が操作されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段を具備する画像形成装置Xとして構成する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置に係り,詳しくは,前記原稿台に載置された前記原稿が停止していることを前提に所定の画像形成処理を行うよう構成することで,画像形成される画像の歪みやブレ等を防止し得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された複写装置(画像形成装置の一例)を利用する利用者は,前記原稿台よりも大きなサイズの原稿(例えばA0,A1サイズの原稿等)を複写する,或いは,ブック原稿を複写する状況においては,前記原稿台に対して開閉自在に設けられる原稿カバーにより原稿を押さえる(固定する)のではなく,原稿を自らの手で押さえた状態で複写作業を行う場合が多い。
そのような使用状況下においては,複写を開始させるべく該複写装置の前面部等に設けられる開始ボタン(操作表示部)を操作する際に,一旦前記原稿台上に載置された原稿から手を離す必要があるため,前記原稿台上に載置された原稿が所定位置からズレてしまい,結果として,最終的に形成される画像がズレた画像となる不都合な状況が散見された。
このような不都合な状況を回避する技術としては,例えば,特許文献1により開示された技術がある。
特許文献1により開示された技術とは,前記原稿台に載置された原稿から画像データを読み取る際に,該原稿の傾き(ズレ)量を検出し,検出された傾き量に応じて該画像データを補正することで,形成される画像をズレの無いものにする技術である。
この技術を用いることで,前記原稿台上に載置された原稿を手で押さえた状態で複写することを所望する利用者が,開始ボタンを操作するために原稿を押さえた手を離したことで,該原稿がズレた場合にも,そのズレ量に応じた画像処理が施されるため,ズレの無い画像を複写することが可能であり,ズレた画像が複写されることによる記録紙或いはトナー等の消耗品の浪費,更には利用者の作業効率の低下を防止し得る。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−251387号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,特許文献1により開示された技術が適用された画像形成装置では,以下のような問題が生じ得る。
前述したように,当該画像形成装置を利用する利用者は,前記原稿台に載置された原稿を自らの手で押さえた状態でコピーすることを所望する場合,コピーを開始させるためには,一旦,原稿から手を離し,開始ボタン等の所定の操作器を操作する必要がある。
そのため,前記原稿台上の原稿から画像データを読み込む際に原稿にズレ(動き)が生じる可能性を否定できず,ズレが生じた場合には,取得した前記画像データはブレのある画像データとなり,原稿のズレを補正したとしても最終的に画像形成される画像としては,ブレのある画像品質の低い画像とならざるを得ない。
このように,特許文献1により開示されている従来公知の技術においては,前記原稿台上に載置されている原稿を,利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況において生ずる不都合を完全に解決し得るものではなかった。
そこで,本発明は,前記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,前記原稿台に載置された原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,形成される画像の歪みやブレ等を防止し,高品質な画像を取得し得る画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第1の本発明は,原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,前記原稿台上の原稿が停止していること検出する検出手段と,前記検出手段により前記原稿が停止していることが検出されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成される。
このように構成することによって,本発明によれば,前記原稿台に載置された原稿が確実に停止しているときにのみ所定の画像形成処理が行われるため,前記原稿台に載置された前記原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,前記原稿が動くことで,読み込まれる画像データがブレた画像となることを防止することが可能となり,結果として,無駄なコピー作業が行われることによる消耗品の浪費や作業効率の低下を防止することができる。
【0006】
前記目的を達成するための第2の本発明は,原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,前記原稿台の近傍に設けられる所定のスイッチが操作されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成される。
このような構成によれば,前記原稿台に載置された前記原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,該原稿を確実に押さえたまま,前記所定のスイッチを押下することが可能である。
その結果,前述した形態同様に,そのような状況においても,前記原稿台に載置された原稿が確実に停止しているときにのみ所定の画像形成処理が行われるため,前記原稿が動くことで,読み込まれる画像データがブレた画像となることを防止することが可能である。
尚,前記所定のスイッチの一例としては,前記原稿台上の原稿カバーの開閉をを検出するスイッチが考えられよう。
このように,従来より存在するスイッチを兼用すれば,新たなスイッチを設けることによる製造コストの押し上げを防止することが可能であり,コスト面で優れる。
【0007】
更には,前記原稿台に載置された前記原稿を利用者が自ら固定した状態で前記記録紙上に画像を記録再現させる所定の運転モードを選択する運転モード選択手段を更に具備する場合を考えると,前記運転モード選択手段により,前記所定の運転モードが選択されていることを前提に,前記制御手段による画像の形成が行われることが望ましい。
このような形態によれば,前記運転モード選択手段により前記所定の運転モードが選択されている場合にのみ,前述した機能が有効となって所定の画像形成処理が行われるため,誤検知や誤操作を防止することが可能であり,更に,消耗品の浪費や作業効率の低下を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施形態に係る複写装置の概略構成を示す側断面図,図2は原稿の複写処理の流れを示すフローチャート,図3は原稿の動き検出の流れを示すフローチャート,図4は原稿サイズ検出SWを操作して複写作業を行う状況を説明する図である。
【0009】
本発明の実施形態に係る画像形成装置は,図1に示す如く具現化される。
ここに,図1は,本発明の実施形態に係る複写装置Xの概略構成を示す側断面図である。
該複写装置Xは,下方に複数の記録紙収納部31を有し,その上方に両面ユニット32が配置され,その上方には画像形成部33と定着装置3が設けられている。更にその上部には原稿台(コンタクトガラス)5上に載置された原稿の画像データを読み取る画像読み取り装置35と,該原稿台5に対して読み取り原稿を順次搬送する自動原稿搬送装置(ADF)36が取り付けられている。
また,該複写装置Xの本体前面には,LCDその他により構成される表示操作部4が配置され,利用者は,該表示操作部4の操作によって,画質モード選択や記録紙収納部31の有する複数の記録紙カセットのいずれを使用するかの選択,画像読み取りの開始操作等の各種操作を行う。
前記画像形成部33には,感光体ドラム40の周囲に,帯電装置41,現像装置42,クリーニング装置43が配置された作像ユニット44が設けられており,下方には感光体ドラム40に対向して転写装置45が配置されている。
前記感光体ドラム40は,例えば直径84mmのアルミ円筒の表面に感光層が形成されており,図1において時計方向に回転駆動される。
前記帯電装置41は回転する前記感光体ドラム40の表面をコロナ放電により数百Vに帯電させる。
前記感光体ドラム40表面の帯電装置41よりも回転方向下流側では,レーザ発振器38から出射されたレーザビームが照射されて静電潜像が形成される。このレーザ発振器38のレーザビーム出力の制御に用いられる画像データは,画像処理部30から入力される。
具体的には,前記画像読み取り装置35から複数のミラーにより導かれた前記原稿台5上に載置された原稿からの原稿画像光は,イメージセンサ37に入射され,ここでA/D変換されてデジタル画像データ(画像データ)として画像処理部30に入力される(図中には,原稿反射光の経路を仮想線により示す)。更に,入力された原稿画像データは,該画像処理部30において,所定の画像処理が施され,しかる後に,画像処理後の画像データとしてレーザ制御部38aに入力され,該レーザ制御部38aにより,画像処理後の画像データに従ったレーザビームが出射されるようにレーザ発振器38が制御される。また,前記レーザ制御部38aは,入力される画像データに応じて,前記パルス発振器38への出力パルス信号のパルス幅を多段階に変調するパルス幅変調機能を備えている。このパルス幅変調により,前記感光体ドラム40上に形成される静電潜像の画素(出力画素)の大きさが多段階に調節(多値化)される。
【0010】
前記現像装置42では,現像ローラが回転して,現像ローラ表面に形成された磁気ブラシが前記感光体ドラム40表面に接触し,静電潜像に対して帯電したトナーを付着させてトナー画像を形成する。前記感光体ドラム40表面上に形成されたトナー画像は,転写装置45において,前記記録紙収納部31から所定搬送路に沿って搬送されてきた記録紙上に転写される。具体的には,前記感光体ドラム40の周速と同じ速度で移動する転写ベルト46との間に挟持される記録紙が,搬送されながら帯電されることで,トナー画像が記録紙上に転写される。
前記転写装置45の下流側には,クリーニング装置43が配置されており,前記感光体ドラム40の表面上に残留したトナーや他の付着物が除去される。尚,当該複写装置Xにおける転写装置45は,転写ベルトを用いたものが採用されているが,これを転写ローラに置き換えることも可能である。
前記転写装置45によってトナー像が転写された記録紙は,その搬送方向下流側に設けられた前記定着装置3に運ばれ,該定着装置3の定着ローラ1とこれに対向する加圧ローラ2の間を通り,記録紙上のトナーが内部にヒータを備えた定着ローラ1の熱によって溶融定着される。前記加圧ローラ2は,記録紙を前記定着ローラ1に押し付けて,トナーの定着を確実にするためのものである。
以上説明したような概略構成を有する複写装置自体は従来公知のものである。しかしながら,本発明の実施形態に係る複写装置Xは,前記原稿台に載置された原稿が停止していることを検出する検出手段と,該検出手段により前記原稿が停止していることが検出されたことを前提に,前述の如く各部を制御して該原稿の画像データに基く画像を記録紙上に形成する制御手段とを具備する点,及び/又は,前記原稿台5の近傍に設けられ,前記ADFの閉止に応じて押下されることで,該記ADF36の開閉を検出する原稿サイズ検出スイッチ(SW)6(図1には不図示であり,図4参照)が押下されたことを前提に,前述の如く各部を制御して該原稿の画像データに基く画像を記録紙上に形成する制御手段とを具備する点,で異なる。
これら特徴点(差異)により,本発明の実施形態に係る前記複写装置Xによれば,いずれの場合であるにせよ,前記原稿台5上に載置された前記原稿が確実に停止(静止)しているときにのみ所定の画像形成処理が行われるため,前記原稿台5上に載置された前記原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,前記原稿の読み取り時に前記原稿が動くことを防ぐことで,原稿が画像読取領域から外れるようなズレが生じさせることなく画像データを取得可能であり,更には,画像データの読み込みの際に原稿が動くことで読み込まれる画像データがブレた画像となることを防止可能であり,結果として,常に,利用者が所望する画像領域の画像を高品質な画像として記録再現可能であり,記録紙やトナーといった消耗品の浪費を抑制すると共に,利用者の作業効率の低下を防止し得る。
【0011】
次に,図2及び図3を参照しつつ,当該複写装置Xにおいて,利用者が,前記原稿台5上に載置された前記原稿を手で押さえた状態で複写作業を行う状況における処理の流れについて説明する。
ここに,図2は原稿の複写処理における全体の流れを示すフローチャートであり,図3は複写処理における原稿の動き(ズレ)検出に関する処理(図2ではステップS3に該当)の流れを示すフローチャートである。以下,S1,S2,・・,は処理手順(ステップ)の番号を示し,図2及び図3の番号を対応するものである。
【0012】
ここでは,図2を参照しつつ,当該複写装置Xを用い,前記原稿台5に載置された原稿を利用者が手で押さえた状態で複写処理が行われる場合の処理の流れついて,その処理の流れに沿って説明する。
(S1)
先ず,当該実施形態に係る前記複写装置Xにおいて,該複写装置Xを利用する利用者は,先ず,前記表示操作部4に対し,所定の操作(例えば,操作ボタン或いはタッチパネルの操作等)を行うことにより,前記原稿台5に載置された原稿を手で押さえた状態で複写作業を行う所定の運転モード(以下,略して静止コピーモードという)の選択を行う。
そのため,このステップS1では,前記表示操作部4に対して,所定の操作(静止コピーモードの選択)がなされたかどうかの判定処理が行われる。
(S2)→(S4)
前記ステップS1の判定処理により,静止コピーモードが選択されたと判定された場合,前記複写装置Xにおいては,続いて,前記原稿台5近傍に設けられ,前記ADF36の開閉を検出する開閉検出スイッチを兼ねる前記原稿サイズ検出SW6(図4参照)が押下されたかどうかの判定処理が行われる。
ここで,前記原稿サイズ検出SW6が押下されたと判定された場合(図2においては,このステップS2におけるYesに該当)には,その処理がステップS4に移行され,前述した如く各部が統合的に制御されることにより,前記原稿台5上に載置された原稿の複写処理が行われる。
ここで,前記原稿サイズ検出SW6の押下により通常の複写処理を実行させる意図は,後述説明するように,該原稿サイズ検出SW6は前記原稿台5の近傍に設けられた操作器であるため,静止コピーモードが選択された状態で,該原稿サイズ検出SW6が操作されたことは,前記原稿台5上の原稿が確実に停止している状態であると見なし得ることによる。
このような制御思想に則り,静止コピーモードが選択された状態で前記原稿サイズ検出SW6が押下された場合(図2では,このステップS2におけるYesに該当)には,前記原稿台5上に載置された原稿に対して,上述した通常の複写処理が施すことで,その原稿を画像読取領域に静止させた状態で画像データを正確に読み取り,該画像データに基づく高品質な画像を記録紙上に記録再現することができる。
(S2)→(S3)→(S4)
一方,前記ステップS2において,前記原稿サイズ検出SW6の押下がなされていないと判定された場合(図2においては,前記ステップS2におけるNoに該当)には,その処理がステップS3に移行される。そして,該ステップS3において,前記原稿台5上の原稿が確実に静止していると検出された(その検出処理については後述する)場合には,処理が前記ステップS4へと移行され,前述した前記原稿サイズ検出SW6が操作された場合と同様,各部が統合的に制御されることで,前記原稿台5上に載置された原稿の複写処理が行われる。
このように,前記ステップS2において前記原稿サイズ検出SW6が押下されていない場合には,前記原稿台5上の原稿が停止している状態かどうかは不定であるため,前記ステップS3において,前記原稿台5上に載置された原稿が確実に静止していることを検出した後に,前記原稿台5上に載置された原稿の複写処理が行うことで,その原稿を画像読取領域に静止させた状態で画像データを正確に読み取り,しかる後に,該画像データに基づく高品質な画像を記録紙上に記録再現することができる。
以上の如く,本実施形態に係る前記複写装置Xによれば,利用者によって静止コピーモードが選択され,前記原稿台5上に載置した原稿を手で押さえた状態で複写することを所望する状況において,前記原稿サイズ検出SW6の操作(前記ステップS2におけるYesに該当),或いは,該原稿が静止しているとの検出結果(前記ステップS3に該当)に応じて,所定の画像形成処理が実行されるため,その画像形成処理により形成される画像は歪み(ズレ)やブレの無い,高品質な画像とすることが可能である。
【0013】
次に,図3を参照しつつ,前述説明した前記ステップS3において,前記原稿台5上に載置された原稿が静止しているかどうかを検出する処理(図2においては,S3:「原稿静止検出」により示す)の流れついて,その処理の流れに沿って説明する。
(S10)
前記原稿台5上の原稿が静止しているかどうかを検出するにあたり,先ず,このステップS1では,原稿の画像データをメモリに格納する処理が行われる。
具体的には,原稿の先端部分,或いは原稿先端から所定距離離れた部分の画像データが,前記複数ラインに亘って前記イメージセンサ37により読み取られ,読み取られた画像データが入力される前記画像処理部30に設けられるメモリに格納される。尚,該メモリとしては,シェーディング補正用メモリ,ビットマップメモリの一部,または画像処理用ラインメモリ等のメモリと兼用することにより,新たなメモリを増設することなく実現可能である。
(S11)
前記ステップS10による画像データの取得が完了すると,このステップS11においては,所定時間(例えば,0.1Sec程度でよい)が経過するまで待機する。
(S12)
前記ステップS11において所定時間が経過したと判定された後に,処理はステップS12に移行され,再度,前記ステップS10同様の処理,つまりは,原稿の画像データをメモリに再度格納する処理が行われる。
(S13)
そして,ステップS13において,前記ステップS10により格納された画像データと,前記ステップS12により再度格納された画像データとを比較する処理が行われる。
ここでいう比較処理とは,両画像データが同一かどうかを比較するため,両者の画素値をライン(画素)毎に比較する処理である。
(S14)
前記ステップS13において両画像データが同一であると判定された場合(図3では前記ステップS13におけるYesに該当)には,前記原稿台5上に載置されている原稿は静止している状態であると認識され,原稿動き検出に関する処理は終了する(つまり,図2におけるS3が終了し,S4に処理が移行する)。一方,前記ステップS13において両画像データが同一でないと判定された場合(図3では前記ステップS13におけるNoに該当)には,前記原稿台5上に載置されている原稿が動いている(ズレている)状態であると認識され,処理は再び,前記ステップS10に戻される。
このように,図3に示す一連の処理(図2においては,S3:「原稿静止検出」により示す)を実行することで,前記原稿台5上に載置された原稿が静止しているかどうかを正確に判定可能であり,静止していると判定されない限り,その原稿に対する複写処理(図2における前記ステップS4に該当)が行われないため,ズレた画像やブレた画像が形成してしまうといった無用な消耗品の浪費を防止し得る。
尚,前述説明並びに図3においては,画像データの比較を2つの画像データを比較することで判定する形態について説明しているが,更に多くの(3つ以上)の画像データ取得し,比較(判定)する形態であってもよい。
更には,前述説明並びに図3においては,前記原稿台5上の原稿が静止するまで処理を繰り返す形態について説明しているが,例えば,この判定処理を行い得る許容時間を予め設定しておき,その許容時間以内に原稿が静止している(つまりは,前記ステップS13におけるYesに該当)と判定されなかった場合には,前記表示操作部に対して「原稿を動いているためコピーできない」旨を示すエラーメッセージを表示させると共に,その処理を一旦中止させるような形態も考えられる。
【0014】
最後に,図4を参照しつつ,静止コピーモードが選択された状態で,前記原稿サイズ検出SW6が押下された場合(図2では,前記ステップS2におけるYesに該当)の処理について説明する。
ここに,図4(a)は,当該実施形態に係る前記複写装置Xの前記原稿台5にブック原稿Bが載置された状況を示す斜視図であり,図4(b)は,その状況下での前記複写装置X(前記原稿台5)の平面図である。
図4(a)に示す如く,一般的な複写装置には,前記原稿台5に対して前記ADF(つまりは,原稿カバー)36は揺動(開閉)自在であり,更に,該ADF36の揺動軸側には,該ADF36が所定の開度まで閉止された場合に押下される原稿サイズ検出SW6が配置されている。
このような構成により,当該複写装置Xを利用する利用者が,前記原稿台5に所定の原稿を載置し,前記ADF(つまりは,原稿カバー)を閉止するに当たり,該ADFが閉止位置近傍まで揺動された時点で,前記原稿サイズ検出SW6が押下される。
従って,当該複写装置Xにおいては,前記原稿サイズ検出SW6の押下(検出結果)に応じて,前記原稿台5上に載置された原稿の原稿サイズを検知する原稿サイズ検出機構を有効に機能させることで,該原稿サイズ検出機構にとって最適なタイミングで検知処理を機能させ得る。ここでいう,原稿サイズ検出機構とは,前述した前記画像読み取り装置35あるいはイメージセンサ37等を利用して実現されるものであるが,広く知られたものであるため,ここでは,説明を省略する。
このような構成を有する前記複写装置Xを用いて,利用者が,前記原稿台5上に載置した原稿を手で押さえた状態で複写する状況を所望する状況を説明する図が図4(b)である。尚,同図中には,仮想線Hにより,利用者の手を示す。
同図から,前記原稿台5上に載置された原稿(図中ではブック原稿B)を手で押さえた状況においては,利用者はその手を,その原稿から離すことなく,前記原稿サイズ検出SW6を操作することが可能であることが理解される。
つまり,この状況でおいては,原稿は利用者によって確実に前記原稿台5上に押さえつけられた(固定された)状態であるため,図3を用いて前述説明したように前記原稿台5上の原稿の動きを検出せずとも,該原稿台5上の原稿は静止しているものと判定(仮定)することが可能である。
そのため,本実施形態では,前述説明したように,静止コピーモードが選択された状態で前記原稿サイズ検出SW6が押下された場合(図2では,このステップS2におけるYesに該当)においては,前記原稿台5上に載置された原稿が静止しているものとして,通常の複写処理が施すように構成している。
これにより,例えば,利用者が急いで複写処理を行いたい場合等には,前記原稿サイズ検出SW6を用いて即時的に複写処理(手動コピー)を行うといった使用が可能であり,より利用者のニーズに沿った複写処理を実現することができる。
尚,当該実施形態では,前記原稿サイズ検出SW6を兼用して,静止コピーモードにおける手動コピーを実現する形態について説明しているが,これは一例であって,前記原稿台5近傍で且つ,利用者が原稿を押さえたままで操作可能な位置に設けられる操作器であれば,異なる操作器を兼用することも可能であり,新たな(独立した)操作器を設けることも無論可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,前記原稿台に載置された原稿を利用者が手で押さえた状態で複写作業を行う状況であっても,形成される画像の歪みやブレ等を防止し,高品質な画像を形成することが可能であり,消耗品の無用な浪費や作業効率の低下を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写装置の概略構成を示す側断面図。
【図2】原稿の複写処理の流れを示すフローチャート。
【図3】原稿の動き検出の流れを示すフローチャート。
【図4】原稿サイズ検出SWを操作して複写作業を行う状況を説明する図。
【符号の説明】
B…ブック原稿
H…利用者(手)
X…複写装置
1…定着ローラ
2…加圧ローラ
3…定着装置
4…表示操作部
5…原稿台(コンタクトガラス)
6…原稿サイズ検出SW
30…画像処理部
31…記録紙収納部
32…両面ユニット
33…画像形成部
35…画像読み取り装置
36…自動原稿搬送装置(ADF)
37…イメージセンサ
38…レーザ発振器
38a…レーザ制御部
40…感光体ドラム
41…帯電装置
42…現像装置
43…クリーニング装置
44…作像ユニット
45…転写装置
46…転写ベルト
S1,S2,,…処理手順(ステップ)の番号

Claims (4)

  1. 原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,
    前記原稿台上の原稿が停止していること検出する検出手段と,
    前記検出手段により前記原稿が停止していることが検出されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段と,
    を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿台上に載置された原稿の画像データを読み込み,読み込まれた前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成するよう構成された画像形成装置において,
    前記原稿台の近傍に設けられる所定のスイッチが操作されたことを前提に前記記録紙上に画像を形成させる制御手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記所定のスイッチが,前記原稿台上の原稿カバーの開閉を検出するスイッチである請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記原稿台に載置された前記原稿を利用者が自ら固定した状態で前記記録紙上に画像を記録再現させる所定の運転モードを選択する運転モード選択手段を更に具備し,
    前記運転モード選択手段により,前記所定の運転モードが選択されていることを前提に,前記制御手段による画像の形成が行われてなる請求項1〜3に記載の画像形成装置。
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