JP6287783B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、原稿給送部によって給紙された原稿を読み取る原稿読み取り装置を有する画像形成装置に関する。
近年、熱を加えて所定の温度まで加熱することで透明になって消色される消色インクが開発され、この消色インクを用いたボールペンがよく使われるようになっている。
特開2009−260590号公報 特開2013−64859号公報
しかしながら、消色インクを用いたボールペンと消えないインクを用いた通常のボールペンとは、使用感において差異がほとんどないため、使用者は、消えないインクを用いた通常のボールペンで記入しなければならない文書に対して、消色インクを用いたボールペンを誤って使ってしまうことがある。例えば、契約書の署名など重要な書類において、消色インクを用いたボールペンを誤って使用した場合、改ざんなどされる虞や、経時的もしくは、視覚的にインクが消えてしまう虞があるという問題点があった。
なお、消色インクの特性を利用した画像形成装置として、特許文献1及び特許文献2が提案されているが、いずれも上記問題点を解決するものではない。
特許文献1では、原稿の部分的な画像加工のため、消色インクで識別子を記載し、原稿読み取り後に熱処理を行い原稿に記載された識別子を消す原稿読み取り装置が提案されている。
また、特許文献2では、記録媒体に記録媒体の特性情報などを予め消色インクで記載しておき、熱定着部をもつ画像形成装置において、記録媒体から読み取った情報から、印刷に適した画像形成を行うというもので、定着によりその印刷後不要な記録媒体の識別子を消す画像形成装置が提案されている。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを簡単に検証することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、原稿給送部によって給紙された原稿を読み取る原稿読み取り装置を有する画像形成装置であって、前記原稿読み取り装置は、前記原稿を読み取って元画像データを取得する第1読み取り手段と、前記原稿に熱を加える加熱処理を行って消色インクを消色させる加熱手段と、該加熱手段による加熱処理後の前記原稿を読み取って加熱後画像データを取得する第2読み取り手段と、を備え、前記原稿に記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを検証する消色インク検出動作を指示する消色インク検出指示を受け付ける操作手段と、前記消色インク検出指示を受け付けた後に前記原稿の読み取りが指示されると、前記消色インク検出動作として前記第1読み取り手段と前記第2読み取り手段とによってそれぞれ取得した前記元画像データと前記加熱後画像データとを比較する画像データ比較手段と、該画像データ比較手段による比較結果を通知する比較結果通知手段と、前記元画像データに基づいて前記加熱後画像データとの不一致箇所を示す元原稿印刷データを生成する元原稿印刷データ生成手段と、該元原稿印刷データ生成手段によって生成された前記元原稿印刷データを出力する出力手段と、を具備し、前記画像データ比較手段による比較で前記元画像データと前記加熱後画像データとが一致しない場合、比較結果通知手段によって消色インクの検出を通知すると共に、前記出力手段によって前記元原稿印刷データを出力して前記消色インク検出動作を終了させ、前記画像データ比較手段による比較で前記元画像データと前記加熱後画像データとが一致した場合、比較結果通知手段によって消色インクの不検出を通知して前記消色インク検出動作を終了させることを特徴とする
さらに、本発明の画像形成装置において、前記加熱手段から前記原稿に伝達される熱量を変更する加熱量変更手段を具備しても良い。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記加熱手段は、前記第1読み取り手段及び第2読み取り手段によって読み取られる前記原稿の読み取り面側から前記原稿を加熱しても良い
らに、本発明の画像形成装置において、前記元原稿印刷データ生成手段は、前記加熱後画像データとの不一致箇所を強調処理した前記元原稿印刷データを生成しても良い。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記元原稿印刷データ生成手段は、不一致箇所の前記強調処理として、線幅を太くする太字処理、拡大する拡大処理、色を変更する色変更処理、線等のマーキング処理のいずれかもしくは複数を行っても良い。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記元原稿印刷データ生成手段は、不一致箇所の前記強調処理として、不一致箇所を切り出して箇条書きすると共に、縮小した前記加熱後画像データを用い、識別記号で不一致箇所が記入されていた場所をそれぞれ明示した前記元原稿印刷データを生成しても良い。
本発明によれば、原稿に消色インクによって情報が記入されていた場合、加熱手段による加熱処理で消色インクが消色される。従って、元画像データと消色インクが消色される加熱後画像データとを比較することで、記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを簡単に検証することができるという効果を奏する。
本発明に係る画像形成装置の実施の形態の内部構成を示す概略模式側断面図である。 図1に示す原稿読み取り部及び原稿給送部の内部構成を示す概略模式側断面図である。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態における消色インク検出動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態における消色インク検出動作を説明する説明図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の画像形成装置は、複写機1であり、図1を参照すると、原稿読み取り部2と、原稿給送部3と、本体部5と、操作部6とを備えている。原稿読み取り部2は、本体部5の上部に配設され、原稿読み取り部2と本体部5との間には、記録紙排出トレイ51が形成されている。原稿給送部3は、原稿読み取り部2の上部に配設されている。また、原稿給送部3は、可倒式に構成され、原稿給送部3を上方に開くことで、原稿読み取り部2の上面を開放させることができる構成になっている。操作部6は、複写機1の手前側に配設されている。なお、本件の画像形成装置は、複写機1で説明したが、スキャナー、複合機等が含まれるのは、言うまでもない。
操作部6には、液晶表示部61、操作ボタン62が設けられている。ユーザーは操作部6を操作して指示を入力することで、複写機1の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。液晶表示部61は、複写機1の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示したり、タッチパネルとして、両面印刷や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。操作ボタン62としては、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、複写機1の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン、テンキー等が設けられている。
原稿読み取り部2は、図1及び図2を参照すると、第1スキャナー21と、第1原稿読み取りスリット22と、加熱ローラー23と、第2スキャナー24と、第2原稿読み取りスリット25と、プラテンガラス26とを備える。スキャナー21は、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)センサー等から構成され、原稿給送部3による原稿の給送方向に移動可能に構成されている。第1原稿読み取りスリット22は、原稿給送部3による原稿MSの原稿給送方向と直交方向に形成された隙間である。加熱ローラー23は、ヒーター等の発熱手段が内蔵されたローラーであり、第1原稿読み取りスリット22よりも原稿給送方向の下流側に配置され、原稿MSに対して熱を加える。第2スキャナー24は、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)センサー等から構成され、第2原稿読み取りスリット25と対向する位置に固定されている。第2原稿読み取りスリット25は、加熱ローラー23よりも原稿給送方向の下流側に配置され、原稿給送方向と直交方向に形成された隙間である。プラテンガラス26は、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。
プラテンガラス26に載置された原稿MSを読み取る場合には、第1スキャナー21は、プラテンガラス26に対向する位置に移動され、プラテンガラス26に載置された原稿MSを走査しながら原稿MSを読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部5に出力する。また、原稿給送部3により給送された原稿MSを読み取る場合には、第1スキャナー21は、第1原稿読み取りスリット22と対向する位置に移動され、第1原稿読み取りスリット22を介し、原稿給送部3による原稿MSの給送動作と同期して原稿MSを読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部5に出力する。さらに、加熱ローラー23は、第1原稿読み取りスリット22(第1スキャナー21)を通過した原稿MSに対して表面、すなわち読み取り面側から熱を加える。さらに、第2スキャナー24は、第2原稿読み取りスリット25を介し、原稿給送部3による原稿MSの給送動作と同期して原稿MSを読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部5に出力する。
原稿給送部3は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿載置部31と、原稿排出トレイ32と、原稿給送機構33とを備えている。原稿載置部31に載置された原稿MSは、原稿給送機構33によって、1枚ずつ順に繰り出されて第1原稿読み取りスリット22、加熱ローラー23及び第2原稿読み取りスリット25に対向する位置へ給送され、その後、原稿排出トレイ32に排出される。
原稿給送機構33は、図2を参照すると、ピックアップローラー34と、原稿給送ローラー35と、レジストローラー36と、原稿読み取り部2の第1原稿読み取りスリット22に対向して配置された第1原稿押圧部37と、原稿読み取り部2の加熱ローラー23に対向して配置された原稿押圧ローラー38と、原稿読み取り部2の第2原稿読み取りスリット25に対向して配置された第2原稿押圧部39と、原稿排出ローラー40とを備えており、各ローラーは、図示しないステッピングモーターによって回転駆動される。
原稿載置部31に画像面を上向きにセットされた複数枚の原稿MSは、1次給紙動作として、ピックアップローラー34によって上段の1枚が原稿給送ローラー35に送られる。原稿給送ローラー35に送られた原稿は、レジストローラー36に向けて搬送される。レジストローラー36の原稿搬送方向手前側には、原稿給紙センサーが配置されている。原稿給送ローラー35及びピックアップローラー34は、原稿給紙センサーによって原稿MSの先端が検出されてから所定の距離だけその原稿MSを搬送した後、回転駆動が停止され、1次給紙動作が終了される。1次給紙動作の終了時には、原稿MSの先端がレジストローラー36のニップ部に当接された状態となる。なお、原稿給紙センサーとしては、例えば、搬送される原稿MSに向けて光を照射し、その反射光を受光する光センサーを用いることができる。
1次給紙動作が終了してから所定時間経過後、2次給紙動作が開始され、原稿給送ローラー35、レジストローラー36、原稿押圧ローラー38及び原稿排出ローラー40が回転駆動される。これにより、原稿MSは、原稿読み取り部2の第1原稿読み取りスリット22と第1原稿押圧部37との間の第1原稿読み取り位置と、原稿読み取り部2の加熱ローラー23と原稿押圧ローラー38との間の原稿加熱位置と、原稿読み取り部2の第2原稿読み取りスリット25と第2原稿押圧部39との間の第2原稿読み取り位置とを経て原稿排出ローラー40に向けて給送された後、原稿排出ローラー40によって原稿排出トレイ32に排出される。
本体部5は、記録部7を備えると共に、給紙部52と、記録紙搬送路53と、記録紙搬送ローラー54と、記録紙排出ローラー55とを備えている。給紙部52は、複数の給紙カセット52a1〜52anと、給紙カセット52a1〜52anから記録紙を1枚ずつ記録紙搬送路53に繰り出す記録紙給紙ローラー52b1〜52bnとを備えている。記録紙給紙ローラー52b1〜52bn、記録紙搬送ローラー54及び記録紙排出ローラー55が記録紙搬送部として機能し、記録紙が搬送される。記録紙給紙ローラー52b1〜52bnによって記録紙搬送路53に繰り出された記録紙は、記録紙搬送ローラー54によって記録部7に搬送される。そして、記録部7によって記録が施された記録紙は、記録紙排出ローラー55によって記録紙排出トレイ51に排出される。
記録部7は、感光体ドラム71と、露光部72と、画像形成部73と、転写部74と、定着部75とを備えている。露光部72は、レーザー装置やミラー等を備えた光学ユニットであり、画像データに基づいてレーザー光を出力して感光体ドラム71を露光し、感光体ドラム71の表面に静電潜像を形成する。画像形成部73は、トナーを用いて感光体ドラム71に形成された静電潜像を現像する現像ユニットであり、静電潜像に基づいたトナー像を感光体ドラム71上に形成させる。転写部74は、画像形成部73によって感光体ドラム71上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる。定着部75は、転写部74によってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる。
図3には、複写機1の概略構成を示すブロック図が示されている。上述の原稿読み取り部2、原稿給送部3、搬送部(記録紙給紙ローラー52b1〜52bn、記録紙搬送ローラー54、記録紙排出ローラー55)、操作部6及び記録部7は、制御部8に接続され、制御部8によって動作制御される。また、制御部8には、画像処理部9と、記憶部10とが接続されている。
制御部8は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータ等の情報処理部である。ROMには複写機1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。制御部8は、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、制御プログラムをRAMに展開させることで、操作部6から入力された所定の指示情報に応じて装置全体の制御を行う。
コピー等の通常モードにおいて、原稿給送部3の原稿載置部31に原稿MSが載置された状態で、操作部6の操作ボタン62のスタートキーが操作されると、制御部8は、原稿読み取り部2に対して通常動作での読み取りを指示する。通常動作での読み取りが指示されると、原稿読み取り部2は、第1スキャナー21のみを用いて原稿MSを読み取って画像データを取得し、加熱ローラー23による原稿MSの加熱をオフする。通常動作において、加熱ローラー23と原稿給送部3の原稿押圧ローラー38とは、原稿MSを搬送する原稿給送ローラーとしてのみ機能する。
ユーザーによる消色インク検出指示の入力を操作部6によって受け付けると、制御部8は、消色インク検出モードに設定する。そして、消色インク検出モードにおいて、原稿給送部3の原稿載置部31に原稿MSが載置された状態で、操作部6の操作ボタン62のスタートキーが操作されると、制御部8は、原稿読み取り部2に消色インク検出動作での読み取りを指示する。消色インク検出動作での読み取りが指示されると、原稿読み取り部2は、第1スキャナー21を用いて原稿MSを読み取って画像データを取得すると共に、加熱ローラー23による原稿MSの加熱をオンし、第2スキャナー24を用いて加熱後の原稿MSを読み取って画像データを取得する(以下、消色インク検出動作において、第1スキャナー21を用いて読み取った画像データを元画像データと称すると共に、第2スキャナー24を用いて読み取った画像データを加熱後画像データと称する)。
また、制御部8は、消色インク検出動作において、元画像データと加熱後画像データとを比較する画像データ比較部81として機能する。画像データ比較部81は、元画像データと加熱後画像データとを比較し、比較結果を操作部6の液晶表示部61に表示させ、ユーザーに通知する。
さらに、制御部8は、元画像データと加熱後画像データとが一致しない場合には、元画像データに基づく元原稿印刷データを生成する元原稿印刷データ生成部82として機能する。元原稿印刷データ生成部82は、元画像データに基づいて元原稿印刷データを生成し、生成した元原稿印刷データを記録部7によって記録紙に印刷する。
画像処理部9は、画像データに対して所定の画像処理を行う手段であり、例えば、拡大縮小処理や、階調調整、濃度調整等の画像改善処理が行われる。
記憶部10は、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段であり、原稿読み取り部2によって原稿MSを読み取ることで取得された画像データが記憶されると共に、各種の管理情報が記憶されている。
次に、本実施の形態の複写機1における消色インク検出動作について図4及び図5を参照して詳細に説明する。
制御部8は、ユーザーによる消色インク検出指示の入力を操作部6によって受け付けると(ステップA1)、消色インク検出モードに設定する(ステップA2)。そして、制御部8は、スタートキーの操作による読み取り指示の入力を待機する(ステップA3)。ユーザーは、例えば、名前、住所等の各種情報が記入された各種申込書や履歴書等の書類を受け付ける際に、記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを検証するために消色インク検出指示を行う。そして、ユーザーは、消色インクによって行われたものか否かを検証する書類を原稿MSとして原稿載置部31に載置し、スタートキーを操作して読み取り指示を入力する。
制御部8は、ステップA3で読み取り指示の入力を受け付けると、原稿給送部3に原稿MSの給送を指示すると共に、原稿読み取り部2に消色インク検出動作での読み取りを指示する。消色インク検出動作での読み取りが指示されると、原稿読み取り部2は、第1スキャナー21を用いて原稿MSを読み取って元画像データを取得する(ステップA4)と共に、加熱ローラー23による原稿MSの加熱をオンして原稿MSに熱を加える加熱処理を行い(ステップA5)、第2スキャナー24を用いて加熱後の原稿MSを読み取って加熱後画像データを取得する(ステップA6)。
ステップA5での加熱処理は、原稿MSの表面(読み取り面)に消色インクで記入された情報を消色させるための処理であり、加熱ローラー23によって原稿MSの表面温度が、消色インクが消色される温度以上になるまで原稿MSを加熱する。なお、消色インクの種類によって消色される温度が異なる。そこで、操作部6からの入力によって加熱ローラー23の発熱温度を変更可能にし、加熱ローラー23から原稿MSに伝達される熱量を調整可能に構成すると好適である。この場合には、消色インクの種類に応じて加熱ローラー23による加熱で到達する原稿MSの表面温度を変更できる。また、加熱ローラー23の発熱温度が同じであっても、原稿給送部3による原稿MSの給送速度によって加熱ローラー23から原稿MSに伝達される熱量が変化する。従って、操作部6からの入力によって原稿給送部3による原稿MSの給送速度を変更可能にし、加熱ローラー23から原稿MSに伝達される熱量を調整可能に構成しても良い。さらに、本実施の形態では、加熱ローラー23によって原稿MSの表面(読み取り面)側から加熱するように構成されている。従って、加熱ローラー23による加熱で到達する温度は、原稿MSの表面温度(読み取り面の温度)の方が原稿MSの裏面温度(読み取り面の反対面の温度)に比べて高くなる。これにより、加熱ローラー23の発熱温度や原稿給送部3による原稿MSの給送速度を、消色インクの種類や原稿MSの紙質に応じて適宜設定することで、原稿MSの表面温度を消色インクが消色される温度以上とし、原稿MSの裏面温度を消色インクが消色される温度未満とすることができ、原稿MSの裏面に消色インクが記入された情報を残した状態で、原稿MSの表面に消色インクが記入された情報を消色させることができる。
次に、制御部8は、画像データ比較部81として機能し、ステップA4で取得した元画像データとステップA6で取得した加熱後画像データとを比較し(ステップA7)、元画像データと加熱後画像データとが一致するか否かを判断する(ステップA8)。
ステップA8で元画像データと加熱後画像データとが一致する場合には、画像データ比較部81は、比較結果として、原稿MSの表面に消色インクで記入された情報がないことを知らせるメッセージを操作部6の液晶表示部61に表示させ、消色インクの不検出をユーザーに通知し(ステップA9)、消色インク検出動作を終了する。
ステップA8で元画像データと加熱後画像データとが一致しない場合には、画像データ比較部81は、比較結果として、原稿MSの表面に消色インクで記入された情報があって、この情報を消色させたことを知らせるメッセージを操作部6の液晶表示部61に表示させ、消色インクの検出をユーザーに通知する(ステップA10)。ステップA4で取得された図5(a)に示す元画像データにおいて、住所欄91に記入された住所と氏名欄92に記入された氏名とが消色インクを用いたものである場合には、ステップA5での加熱処理によって住所欄91に記入された住所と氏名欄92に記入された氏名とが消色され、ステップA6では、図5(b)に示すように住所欄91と氏名欄92が空欄となった加熱後画像データが取得される。これにより、ステップA8で元画像データと加熱後画像データとが不一致となり、原稿MSの表面に消色インクで記入された情報があったことが検出される。なお、ステップA9及びステップA10での比較結果の通知は、音声出力手段を用いて音で通知するようにしても良い。
次に、制御部8は、元原稿印刷データ生成部82として機能し、元画像データに基づく元原稿印刷データを生成し(ステップA11)、生成した元原稿印刷データを記録部7によって記録紙に印刷して(ステップA12)、消色インク検出動作を終了する。
元原稿印刷データ生成部82は、元画像データに基づいて、加熱後画像データとの不一致箇所を強調処理した元原稿印刷データを生成する。図5(c)には、加熱後画像データとの不一致箇所である住所欄91に記入された住所と氏名欄92に記入された氏名との線幅を太くする太字処理によって強調処理を行った元原稿印刷データAが示されている。なお、強調処理として、太字処理に限ることなく、不一致箇所を拡大する拡大処理や、不一致箇所の色を変更する色変更処理や、下線等のマーキング処理等を行うようにしても良い。また、不一致箇所の強調処理として、図5(d)に示す元原稿印刷データBのように、不一致箇所を切り出して箇条書きするようにしても良い。この場合には、図5(d)に示す元原稿印刷データBのように、縮小した加熱後画像データを用い、識別記号(連番等)で不一致箇所が記入されていた場所をそれぞれ明示すると好適である。
以上説明したように本実施の形態は、原稿給送部3によって給紙された原稿MSを読み取る原稿読み取り装置(原稿読み取り部2)であって、原稿MSを読み取って元画像データを取得する第1読み取り手段である第1スキャナー21と、原稿MSに熱を加える加熱処理を行って消色インクを消色させる加熱手段である加熱ローラー23と、加熱ローラー23による加熱処理後の原稿MSを読み取って加熱後画像データを取得する第2読み取り手段である第2スキャナー24と、元画像データと加熱後画像データとを比較する画像データ比較手段である画像データ比較部81と、画像データ比較部81による比較結果を通知する比較結果通知手段である操作部6(液晶表示部61)とを備えている。
この構成により、原稿MSに消色インクによって情報が記入されていた場合、加熱ローラー23による加熱処理で消色インクが消色される。従って、元画像データと消色インクが消色される加熱後画像データとを比較することで、記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを簡単に検証することができる。
さらに、本実施の形態は、加熱ローラー23から原稿MSに伝達される熱量を変更する加熱量変更手段を備えることもできる。加熱ローラー23から原稿MSに伝達される熱量の変更は、例えば、操作部6からの入力によって加熱ローラー23の発熱温度を変更可能に構成する。また、操作部6からの入力によって原稿給送部3による原稿MSの給送速度を変更可能に構成しても良い。
この構成により、消色インクの種類に応じて加熱ローラー23による加熱で到達する原稿MSの表面温度を変更できる。
さらに、本実施の形態において、加熱ローラー23は、第1スキャナー21及び第2スキャナー24によって読み取られる原稿MSの読み取り面側から原稿MSを加熱するように構成されている。
この構成により、加熱ローラー23による加熱で到達する温度を、原稿MSの表面温度(読み取り面の温度)よりも原稿MSの裏面温度(読み取り面の反対面の温度)を低くすることができる。これにより、加熱ローラー23の発熱温度や原稿給送部3による原稿MSの給送速度を、消色インクの種類や原稿MSの紙質に応じて適宜設定することで、原稿MSの裏面に消色インクが記入された情報を残した状態で、原稿MSの表面に消色インクが記入された情報を消色させることができる。
さらに、本実施の形態は、原稿読み取り部2を有する複写機1であって、画像データ比較部81による比較で元画像データと加熱後画像データとが一致しないと判断されると、元画像データに基づいて加熱後画像データとの不一致箇所を示す元原稿印刷データを生成する元原稿印刷データ生成手段である元原稿印刷データ生成部82と、元原稿印刷データ生成部82によって生成された元原稿印刷データを出力する出力手段である記録部7を備えている。
この構成により、元原稿印刷データを参照することで、消色インクが消色された原稿MSへの再記入を容易に行うことができる。
さらに、本実施の形態において、元原稿印刷データ生成部82は、加熱後画像データとの不一致箇所を強調処理した元原稿印刷データを生成するように構成されている。
この構成により、消色インクが消色された場所及び内容を容易に把握することができ、消色インクが消色された原稿MSへの再記入をさらに容易に行うことができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
例えば、本実施の形態では、原稿MSを読み取って元画像データを取得する第1スキャナー21と、加熱処理後の原稿MSを読み取って加熱後画像データを取得する第2スキャナー24との2つのスキャナーを用いたが、加熱処理後の原稿MSを循環させ、第1スキャナー21によって加熱処理後の前記原稿を読み取って加熱後画像データも取得するようにしても良い。すなわち、第1スキャナー21と第2スキャナー24とを同一のスキャナーで構成することができる。
また、本実施の形態では、元原稿印刷データ生成部82によって生成された元原稿印刷データを記録紙に印刷して出力するように構成したが、元原稿印刷データは、液晶表示部61や接続されたディスプレイ装置に表示して出力するようにしても良い。
1 複写機
2 原稿読み取り部
3 原稿給送部
5 本体部
6 操作部
7 記録部
8 制御部
9 画像処理部
10 記憶部
21 第1スキャナー
22 第1原稿読み取りスリット
23 加熱ローラー
24 第2スキャナー
25 第2原稿読み取りスリット
26 プラテンガラス
31 原稿載置部
32 原稿排出トレイ
33 原稿給送機構
34 ピックアップローラー
35 原稿給送ローラー
36 レジストローラー
37 第1原稿押圧部
38 原稿押圧ローラー
39 第2原稿押圧部
40 原稿排出ローラー
51 記録紙排出トレイ
52 給紙部
52a1〜52an 給紙カセット
52b1〜52bn 記録紙給紙ローラー
53 記録紙搬送路
54 記録紙搬送ローラー
55 記録紙排出ローラー
61 液晶表示部
62 操作ボタン
71 感光体ドラム
72 露光部
73 画像形成部
74 転写部
75 定着部
81 画像データ比較部
82 元原稿印刷データ生成部
91 住所欄
92 氏名欄

Claims (6)

  1. 原稿給送部によって給紙された原稿を読み取る原稿読み取り装置を有する画像形成装置であって、
    前記原稿読み取り装置は、
    前記原稿を読み取って元画像データを取得する第1読み取り手段と、
    前記原稿に熱を加える加熱処理を行って消色インクを消色させる加熱手段と、
    該加熱手段による加熱処理後の前記原稿を読み取って加熱後画像データを取得する第2読み取り手段と、を備え、
    前記原稿に記入された情報が消色インクによって行われたものか否かを検証する消色インク検出動作を指示する消色インク検出指示を受け付ける操作手段と、
    前記消色インク検出指示を受け付けた後に前記原稿の読み取りが指示されると、前記消色インク検出動作として前記第1読み取り手段と前記第2読み取り手段とによってそれぞれ取得した前記元画像データと前記加熱後画像データとを比較する画像データ比較手段と、
    該画像データ比較手段による比較結果を通知する比較結果通知手段と、
    前記元画像データに基づいて前記加熱後画像データとの不一致箇所を示す元原稿印刷データを生成する元原稿印刷データ生成手段と、
    該元原稿印刷データ生成手段によって生成された前記元原稿印刷データを出力する出力手段と、を具備し、
    前記画像データ比較手段による比較で前記元画像データと前記加熱後画像データとが一致しない場合、比較結果通知手段によって消色インクの検出を通知すると共に、前記出力手段によって前記元原稿印刷データを出力して前記消色インク検出動作を終了させ、
    前記画像データ比較手段による比較で前記元画像データと前記加熱後画像データとが一致した場合、比較結果通知手段によって消色インクの不検出を通知して前記消色インク検出動作を終了させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記加熱手段から前記原稿に伝達される熱量を変更する加熱量変更手段を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置
  3. 前記加熱手段は、前記第1読み取り手段及び第2読み取り手段によって読み取られる前記原稿の読み取り面側から前記原稿を加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置
  4. 前記元原稿印刷データ生成手段は、前記加熱後画像データとの不一致箇所を強調処理した前記元原稿印刷データを生成することを特徴とする請求項1乃至3記載の画像形成装置。
  5. 前記元原稿印刷データ生成手段は、不一致箇所の前記強調処理として、線幅を太くする太字処理、拡大する拡大処理、色を変更する色変更処理、線等のマーキング処理のいずれかもしくは複数を行うことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記元原稿印刷データ生成手段は、不一致箇所の前記強調処理として、不一致箇所を切り出して箇条書きすると共に、縮小した前記加熱後画像データを用い、識別記号で不一致箇所が記入されていた場所をそれぞれ明示した前記元原稿印刷データを生成することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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