JP2004210081A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Naoya Amino
直也 網野
Yasuhiro Ishikawa
泰弘 石川
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】空気入りタイヤの更なる軽量化と耐屈曲性の向上をはかる。
【解決手段】特定のガスバリア指数を有するサイドウォールをビードトゥ部からベルト端部まで延在せしめ、そして特定のガスバリア指数を有する気体透過防止性シートをタイヤトレッド部のベルトとカーカスの間に延在せしめて成り、前記サイドウォールが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部を含むゴム組成物から構成され、そしてベルトとカーカス間に延在する前記気体透過防止性シートが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部と天然ゴム80〜40重量部とを含むゴム組成物から構成される空気入りタイヤ。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤに関し、更に詳しくは気体透過防止能を有し、耐屈曲疲労性及び耐外傷性の良好なゴム組成物のシートをサイドウォールとしてビードトゥ部からベルト端部まで延在せしめかつ気体透過防止能を有するゴム組成物のシートをトレッド部のベルトとカーカスとの間に延在せしめた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ軽量化の目的で、熱可塑性樹脂フィルムなどを使った気体透過防止層を有する空気入りタイヤが開発されているが(例えば特許文献1など参照)、空気入りタイヤの耐久性の改良及び更なる軽量化が要求されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−278409号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、気体透過防止能力に加え、耐屈曲疲労性や耐外傷性を備えたゴム組成物を、サイドウォール及びタイヤトレッド部のカーカス層の外側でベルトの下部に使用した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、60℃で測定した気体透過係数をPa(mm ・mm/mm ・sec ・MPa)、部材の最小厚さをt(mm)とした時に、Pa/tで表されるガスバリア指数が0.1×10−6 〜1.0×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)であるサイドウォールをビードトゥ部からベルト端部まで延在せしめ、そしてガスバリア指数Pa/tが0.1×10−6 〜1.0×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)である気体透過防止性シートをタイヤトレッド部のベルトとカーカスの間に延在せしめて成り、前記サイドウォールが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部を含むゴム組成物から構成され、そしてベルトとカーカス間に延在する前記気体透過防止性シートが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部と天然ゴム80〜40重量部とを含むゴム組成物から構成される空気入りタイヤが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気入りタイヤの構造には特に限定はなく、従来から知られている任意の構造の空気入りタイヤとすることができ、要はサイドウォール及びトレッド部のベルトとカーカス層との間に挿入する気体透過防止性シートを前記構成のものとすればよい。
【0007】
以下、その一例を添付図1を参照して説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤの典型例の断面説明図である。図1において、本発明の空気入りタイヤ1は、左右一対のビード部5とこれらビード部5に連結する左右一対のサイドウォール4とこれらサイドウォール4の間に配されるトレッド部2からなり、更に左右一対のビード部5にはカーカス層6が装架されており、トレッド部2においては、この外周を取り囲むようにベルト層9が配置され、その外側に必要に応じカバー層(図示せず)が配置されている。なお、3はトレッドゴム、7はビードコア、8はビードフィラーである。
【0008】
ところで、本発明に従えば、前述の如く、サイドウォール4を特定のゴム組成物から構成し、そしてトレッド部のベルト層9とカーカス層6との間に特定のゴム組成物からなる気体透過防止性シート10を挿入延在させる。これらのサイドウォール4及び気体透過防止性シート10を除けば他の構成部材は従来通りであり、その製造プロセスの大幅な変更を伴なうものでない。
【0009】
本発明の空気入りタイヤのサイドウォール4及び気体透過防止性シート10は、それぞれ、60℃で測定した気体透過係数をPa(mm ・mm/mm ・sec ・MPa)、部材の最小厚さをt(mm)とした時に、Pa/tで表されるガスバリア指数が0.1×10−6 〜1.0×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)、好ましくは0.1×10−6 〜0.8×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)であるゴム組成物から構成される気体透過防止性シートをタイヤサイドウォール4としてビードトゥ部5からベルト9の端部まで延在せしめ、そしてベルト9とカーカス層6の間に挿入延在せしめる。前記気体透過防止性シートからなるサイドウォール4は、ハロゲン化(好ましくは臭素化)ブチルゴム又はイソオレフィン(例えばイソブチレン)にパラメチルスチレンを反応させて得られる共重合体をハロゲン化(好ましくは臭素化)してなるゴム20〜60重量部、好ましくは25〜55重量部を含んでなり、ベルト9とカーカス6との間に挿入延在せしめる気体透過防止性シート10は、ハロゲン化(好ましくは臭素化)ブチルゴム又はイソオレフィン(例えばイソブチレン)にパラメチルスチレンを反応させて得られる共重合体をハロゲン化(好ましくは臭素化)してなるゴム20〜60重量部、好ましくは25〜55重量部と天然ゴム40〜80重量部、好ましくは45〜75重量部とから構成する必要がある。
【0010】
前記ハロゲン化ブチルゴム及びイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体のハロゲン化物は公知のポリマーで、例えば前者はBayer製 Bromobutyl X2,日本ブチル製 BROMOBUTYL 2255として、後者もEXXON化学製 EXXPRO MDX90−10,MDX96−4として、それぞれ市販されている。
【0011】
本発明に従ったサイドウォール4及び気体透過防止性シート10を構成するゴム組成物には、前記必須成分に加えて、汎用の未加硫ゴム(例えば天然ゴム、SBRゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム)や汎用の加硫配合剤(例えば加硫剤、加硫促進剤、カーボンブラック、老化防止剤、充填剤など)を常法に従って配合したゴム配合物から構成することができ、従来の汎用製造法に従って空気入りタイヤとすることができる。なお、ベルト9とカーカス6との間の空気透過防止性シート10は、例えばタイヤ製造時にベルト9とカーカス6との間に挿入する。
【0012】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
【0013】
標準例、実施例1及び比較例1〜3
表Iに示す配合(重量部)に基づいて標準及びA〜Dのゴム組成物を先ず硫黄及び加硫促進剤を除いてバンバリーミキサーにて4分間混合し、得られたゴム組成物を、表IIに示す組合せで、空気入りタイヤ(サイズ:205/65R15)のサイドウォール及びトレッド部のベルト層とカーカス層との間の気体透過防止性シートのコンパウンドとして用いて常法に従って空気入りタイヤを作製し、タイヤの評価を行なった。結果を表IIに示す。
【0014】
【表1】
Figure 2004210081
【0015】
表I脚注
RSS#3:天然ゴム
NIPOL 1220:日本ゼオン(株)製BR
EXXPRO 90−10:EXXON化学製イソブチレンとパラメチルスチレンとの共重合体を臭素化したポリマー
Br−IIR,X2:BAYER製ブロモブチルゴム
DIA−E:三菱化学(株)製FEF級カーボンブラック
SANTOFLEX 6PPD:FLEXSIS製老化防止剤
サンノック:大内新興化学製ワックス
酸化亜鉛3種:正同化学工業(株)製
ステアリン酸:日本油脂(株)製
アロマオイル:富士興産(株)製
SANTOCURE NS:FLEXSIS製加硫促進剤
Vultak 5:Pennwalt製加硫促進剤
サンセラーDM:三新化学(株)製加硫促進剤
硫黄:(株)軽井沢精練所製
【0016】
【表2】
Figure 2004210081
【0017】
評価試験方法
最小厚さt(mm):タイヤの周方向に対して垂直に切り出した断面からサイド及び空気透過防止性シートの最小の厚さを測定
ガスバリア指数(×10 ):以下の方法で測定した気体透過係数Paと上で測定した最小厚さtとから計算
気体透過係数(mm ・mm/mm ・sec ・MPa):JISK7126に準拠して測定した。
タイヤ重量(指数):標準例のタイヤ重量を100として指数で示した。数字が小さい程、重量が小さく良好。
ドラム耐久試験:ドラム径1707mm,JISD−4230,JATMA Y/B 2002年版規定荷重耐久性試験終了後、荷重を20%/5hr毎加速してタイヤが破壊するまで試験を続行した。
空気漏れ試験:初期圧力200KPa、室温21℃、無負荷条件にて3ヶ月間放置する。3ヶ月後の内圧の低下度を測定した。
外観:日の当たる室内に1ヵ月間放置して外観の変化を調べた。
○:変色、色むらがほとんどない。×:変色、色むらが認められる。
【0018】
【発明の効果】
本発明に従えば、インナーライナーの機能である空気透過防止能を、空気入りタイヤのサイドウォール及びトレッド部のベルトとカーカス層との間に配することにより、実質的にインナーライナーが不要となり、タイヤの大幅な軽量化が可能である。また空気入りタイヤのサイドウォールには老化防止剤やワックス等の配合剤を配合する必要がないので、タイヤの外観も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの典型例の断面説明図である。
【符号の説明】
1…空気入りタイヤ
2…トレッド部
3…トレッドゴム
4…サイドウォール
5…ビードトゥ部
6…カーカス層
7…ビードコア
8…ビードフィラー
9…ベルト層
10…気体透過防止性シート
CL…センターライン

Claims (2)

  1. 60℃で測定した気体透過係数をPa(mm ・mm/mm ・sec ・MPa)、部材の最小厚さをt(mm)とした時に、Pa/tで表されるガスバリア指数が0.1×10−6 〜1.0×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)であるサイドウォールをビードトゥ部からベルト端部まで延在せしめ、そしてガスバリア指数Pa/tが0.1×10−6 〜1.0×10−6 (mm /mm ・sec ・MPa)である気体透過防止性シートをタイヤトレッド部のベルトとカーカスの間に延在せしめて成り、前記サイドウォールが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部を含むゴム組成物から構成され、そしてベルトとカーカス間に延在する前記気体透過防止性シートが、ハロゲン化ブチルゴム又はイソオレフィンとパラメチルスチレンとの共重合体をハロゲン化してなるゴム20〜60重量部と天然ゴム80〜40重量部とを含むゴム組成物から構成される空気入りタイヤ。
  2. 熱可塑性樹脂又はエラストマーを含む熱可塑性樹脂のフィルムを気体透過防止性シートとして用いる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126437A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ及びその製造方法

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