JP2002088209A - インナーライナー用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

インナーライナー用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ

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JP2002088209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐空気透過性、耐屈曲疲労性及び加工性が良
好で、かつ低温時の耐久性が改良された空気入りタイヤ
を与えると共に、タイヤの軽量化を可能とするインナー
ライナー用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
を提供すること。 【解決手段】 (A)ハロゲン化ブチルゴム40重量%
以上を含むブチルゴム65〜95重量%と、エピクロロ
ヒドリンゴム5〜25重量%と、共役ジエン系ゴム0〜
30重量%とからなるゴム成分、及び(B)層状又は板
状無機充填剤を含むインナーライナー用ゴム組成物、並
びにこのゴム組成物をインナーライナーに用いてなる空
気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーライナー
用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関す
る。さらに詳しくは、本発明は、空気入りタイヤのイン
ナーライナー用に用いられ、耐空気透過性、耐屈曲疲労
性及び加工性が良好で、かつ低温時の耐久性が改良され
た空気入りタイヤを与えると共に、インナーライナーの
薄ゲージ化によるタイヤの軽量化を可能とするインナー
ライナー用ゴム組成物、及びこのゴム組成物をインナー
ライナーに用いた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤの内面には、空気
漏れを防止しタイヤ空気圧を一定に保つために、ハロゲ
ン化ブチルゴムなどの低気体透過性ゴムからなるインナ
ーライナー層が設けられている。しかし、ブチルゴムの
含有量を多くすれば、未加硫ゴムの強度は低下し、ゴム
切れやシート穴空きなどを生じ易く、特にインナーライ
ナーを薄ゲージ化する場合には、タイヤ製造時に内面の
コードが露出し易いという問題を生じる。一方、近年の
省エネルギーの社会的な要請に伴い、自動車タイヤの軽
量化を目的として、インナーライナー層を薄ゲージ化す
るための手法が提案されている。例えば、特開平7−4
0702号公報や特開平7−81306号公報には、ナ
イロンフィルム層や塩化ビニリデン層をインナーライナ
ー層を従来のブチルゴムの代わりに用いる手法が開示さ
れている。また、特開平10−26407号公報には、
ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性
樹脂とエラストマーとのブレンドからなる組成物のフィ
ルムを用いることが開示されている。
【0003】しかし、これらのフィルムを用いる方法
は、タイヤ軽量化はある程度可能であるとしても、マト
リックス剤が結晶性の樹脂材料であるために、特に5℃
以下の低温での使用時における耐クラック性や耐屈曲疲
労性が通常用いられるブチルゴム配合組成物層の場合よ
り劣るという欠点があり、また、タイヤ製造も複雑とな
る。一方、従来ハロゲン化ブチルゴムなどのブチルゴム
を含有するゴム組成物に、カーボンブラックやアスペク
ト比の小さい(例えば、アスペクト比が5未満)無機充
填剤を多量配合すると、低温における硬さが増大するた
め、低温時の耐久性が悪化すると共に、精練及び圧延工
程での作業性を著しく悪化させることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、空気入りタイヤのインナーライナー用に用い
られ、耐空気透過性、耐屈曲疲労性及び加工性が良好
で、かつ低温時の耐久性が改良された空気入りタイヤを
与えると共に、インナーライナーの薄ゲージ化によるタ
イヤの軽量化を可能とするインナーライナー用ゴム組成
物、及びこのゴム組成物をインナーライナーに用いた上
記特性を有する空気入りタイヤを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ハロゲン化ブ
チルゴムをある値以上に含むブチルゴムとエピクロロヒ
ドリンゴムを特定の割合で含有するゴム成分に、層状又
は板状無機充填剤、特に所定の範囲の大きなアスペクト
比を有する層状又は板状無機充填剤を配合してなるゴム
組成物により、その目的を達成し得ることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、(A)ハロゲン化ブチルゴム40
重量%以上を含むブチルゴム65〜95重量%と、エピ
クロロヒドリンゴム5〜25重量%と、共役ジエン系ゴ
ム0〜30重量%とからなるゴム成分、及び(B)層状
又は板状無機充填剤を含むことを特徴とする空気入りタ
イヤのインナーライナー用ゴム組成物を提供するもので
ある。また、本発明は、前記ゴム組成物をインナーライ
ナーに用いたことを特徴する空気入りタイヤをも提供す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物においては、
(A)成分のゴム成分として、ハロゲン化ブチルゴム4
0重量%以上を含むブチルゴムと、エピクロロヒドリン
ゴムを必須成分として含有するものが用いられる。前記
ハロゲン化ブチルゴムとしては、塩素化ブチルゴム、臭
素化ブチルゴム、その変性ゴムなどが含まれる。例えば
塩素化ブチルゴムとしては「EnjayButyl H
T10−66」(エンジェイケミカル社製、商標)があ
り、臭素化ブチルゴムとしては「ブロモブチル225
5」(エクソン社製、商標)がある。また、変性ゴムと
してイソモノオレフィンとパラメチルスチレンとの共重
合体の塩素化又は臭素化変性共重合体を用いることがで
き、例えば「Expro50」(エクソン社製、商標)
などとして入手可能である。このようなハロゲン化ブチ
ルゴムは耐空気透過性に優れており、本発明において
は、このハロゲン化ブチルゴムを40重量%以上、好ま
しくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上
を含むブチルゴムが用いられる。
【0007】一方、エピクロロヒドリンゴムとしては、
エピクロロヒドリン単独重合ゴム、エピクロロヒドリン
とエチレンオキシドとの共重合ゴム、エピクロロヒドリ
ンとアリルグリシジルエーテルとの共重合ゴム、エピク
ロロヒドリンとエチレンオキシドとアリルグリシジルエ
ーテルとの三元共重合ゴムなどがあり、本発明において
は、いずれも用いることができる。このエピクロロヒド
リンゴムは、低温耐久性を損なうことなく、耐空気透過
性及び耐屈曲疲労性を向上させると共に、精練及び圧延
工程での作業性を改善するために用いられるものであ
る。本発明においては、(A)成分として、前記のハロ
ゲン化ブチルゴム40重量%以上を含むブチルゴム65
〜95重量%と、エピクロロヒドリンゴム5〜25重量
%と、共役ジエン系ゴム0〜30重量%とからなるゴム
成分が用いられる。該エピクロロヒドリンゴムの含有量
が5重量%未満では耐空気透過性、耐屈曲疲労性及び作
業性の向上効果が充分に発揮されず、また、25重量%
を超えると耐低温クラック性が低下する。この点から、
このエピクロロヒドリンゴムの含有量は10〜20重量
%の範囲が好ましい。
【0008】一方、ハロゲン化ブチルゴム40重量%以
上を含むブチルゴムの含有量が65重量%未満では充分
な耐空気透過性が発揮されず、また95重量%を超える
とエピクロロヒドリンゴムの含有量が5重量%未満とな
り、本発明の効果が充分に発揮されない。該ブチルゴム
の好ましい含有量は70〜90重量%の範囲である。ゴ
ム成分中の該ブチルゴムとエピクロロヒドリンゴムとの
合計含有量は70〜100重量%である。このゴム成分
中に、30重量%以下の割合で配合し得る共役ジエン系
ゴムとしては、例えば天然ゴム,イソプレン合成ゴム
(IR),シス1,4−ポリブタジエン(BR),シン
ジオタクチック−1,2−ポリブタジエン(1,2B
R),スチレンブタジエンゴム(SBR),アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR),クロロプレンゴム
(CR)などが挙げられ、これらは単独で用いてもよ
く、二種以上を組み合わせてもよい。
【0009】本発明のゴム組成物においては、(B)成
分として層状又は板状無機充填剤が用いられる。この層
状又は板状無機充填剤は、アスペクト比が5以上30未
満のものが好ましい。ここで、アスペクト比は、無機充
填剤を電子顕微鏡で観察し、任意の粒子50個について
長径と短径を測定し(図1に単位粒子の模式図とその長
径と短径を示す。)、その平均長径aと平均短径bとよ
り、a/bとして求められる。このようなアスペクト比
をもつ層状又は板状無機充填剤を、前記(A)成分であ
るゴム成分に配合することにより、通常のカーボンブラ
ックや無機充填剤よりも少ない配合量で、耐空気透過性
を向上させることが可能となる。その結果、従来のカー
ボンブラックや無機充填剤に比べて、低温時における硬
さの増大を抑えることができるので、低温時の耐久性を
改善することができる。このアスペクト比が5未満では
耐空気透過性の向上効果が充分に発揮されないおそれが
あり、また30以上の場合は、ゴム成分への分散が悪く
なり、むしろ耐空気透過性が悪くなる傾向がある。この
点から、より好ましいアスペクト比は7〜20の範囲で
ある。このようなアスペクト比を有する層状又は板状無
機充填剤としては、天然品及び合成品のいずれであって
もよく、特に制限されず、例えばカオリン、クレイ、マ
イカ、長石、シリカ及びアルミナの含水複合体などが挙
げられる。これらの中ではカオリン質クレー及びセリサ
イト質クレーが好適である。また、この層状又は板状の
無機充填剤は、その平均粒子径が大きすぎると耐屈曲疲
労性が低下するおそれがあるので、平均粒子径は30μ
m以下が好ましい。本発明においては、該(B)成分の
層状又は板状の無機充填剤は、一種を単独で用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】本発明のゴム組成物においては、前記
(A)成分100重量部当たり、さらに(C)カーボン
ブラック0〜40重量部、好ましくは5〜35重量部及
び(D)分散改良剤0〜5重量部を含有させることがで
きる。上記(C)成分のカーボンブラックの種類は特に
制限はなく、従来ゴムの補強用充填剤として慣用されて
いるものの中から任意のものを適宜選択して用いること
ができ、例えばFEF,SRF,HAF,ISAF,S
AF,GPFなどが挙げられる。これらの中では窒素吸
着比面積(N2 SA)が26〜170m2 /gのものが
好ましい。なお、N2 SAはASTMD3037−88
に準拠して測定される。また、分散改良剤は、ゴム成分
中への層状又は板状無機充填剤やカーボンブラックの分
散を向上させ、耐屈曲疲労性などを向上させるために用
いられるものであり、この分散改良剤としては、例えば
シランカップリング剤、ジメチルステアリルアミン,ト
リエタノールアミンなどを挙げることができる。これら
は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0011】本発明のゴム組成物においては、(A)成
分であるゴム成分100重量部当たり、(B)成分の層
状又は板状無機充填剤を30〜180重量部の割合で含
み、かつこの(B)成分と(C)成分のカーボンブラッ
クとを合計で30〜200重量部の割合で含むことが好
ましい。上記(B)成分の含有量が30重量部未満では
該(B)成分を配合した効果が充分に発揮されないおそ
れがあり、また180重量部を超えると硬さが増大し、
耐低温クラック性が低下する原因となる。この点から、
該(B)成分のより好ましい含有量は40〜150重量
部の範囲である。また、(B)成分と(C)成分との合
計含有量は、50〜160重量部の範囲が物性バランス
の点からより好ましい。さらに、本発明のゴム組成物に
おいては、前記のカーボンブラックを配合した場合に
は、ナフテン系オイル又は、パラフィン系オイルを、
(A)成分であるゴム成分100重量部当たり、 1重量
部以上、特に3〜20重量部の割合で含有させることが
好ましい。ここで、ナフテン系オイルは環分析による%
N が30以上のものが好ましく、パラフィン系オイル
は%CP が60以上のものが好適である。本発明のゴム
組成物は、加硫ゴムにおける−20℃での0.1%動的
弾性率が、通常800MPa以下、好ましくは600M
Pa以下である。また、本発明のゴム組成物には、所望
により、有機短繊維を含有させた場合には、インナーラ
イナーの薄ゲージ化してタイヤを製造する際に生じる内
面コード露出を抑制することができる。この有機短繊維
は、平均径1〜100μmで、平均長が0.1〜0.5mm
程度であるものが好ましい。この有機短繊維は、FRR
(短繊維と未加硫ゴムとの複合体)として配合してもよ
い。このような有機短繊維の含有量は、(A)成分10
0重量部当たり、0.3〜15重量部が好ましい。0.3重
量部未満では内面コード露出の解消効果は少なく、15
重量部を超えれば加工性に悪影響を及ぼすことがある。
有機短繊維の材質には特に制限はなく、例えばナイロン
6,ナイ66などのポリアミド、シンジオタクチック−
1,2−ポリブタジエン、アイソタクチックポリプロピ
レン、ポリエチレンなどを挙げることができるが、これ
らの中ではポリアミドが好ましい。また、有機短繊維配
合ゴムのモデュラスを増大させるためにはヘキサメチレ
ンテトラミンやレゾルシンなどのゴムと繊維との接着向
上剤をさらに配合することができる。本発明のゴム組成
物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、前記の配
合剤以外に、通常ゴム工業界で用いられる各種薬品、例
えば加硫剤,加硫促進剤,老化防止剤,スコーチ防止
剤,亜鉛華,ステアリン酸などを配合させることができ
る。
【0012】このようにして得られた本発明のゴム組成
物は、タイヤのインナーライナー用ゴム組成物として用
いられる。また、本発明の空気入りタイヤは、前記のゴ
ム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すな
わち、必要に応じて、上記のように各種薬品を含有させ
た本発明のゴム組成物が未加硫の段階でインナーライナ
ー用部材として押出し加工され、従来の製造工程によ
り、インナーライナーが薄ゲージ化されたタイヤを容易
に製造することができる。図2は、本発明の空気入りタ
イヤの一例を示す部分断面図であって、該タイヤは、ビ
ードコア1の周りに巻回されてコード方向がラジアル方
向に向くカーカスプライを含むカーカス層2と、カーカ
ス層のタイヤ半径方向内側に配設されたインナーライナ
ー層3と、該カーカス層のクラウン部のタイヤ半径方向
外側に配役された2枚のベルト層4を有するベルト部
と、ベルト部の上部に配設されたトレッド部5と、トレ
ッド部の左右に配置されたサイドウォール部6から構成
されている。このような構成の空気入りタイヤにおい
て、上記インナーライナー層3に、前述の本発明のゴム
組成物が使用される。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、加硫ゴムの物性は下記の方法に
従って測定した。 (1)耐空気透過性 JIS K7126「プラスチックスフィルム及びシー
トの気体透過度試験方法」のA法(差圧式)により測定
し、比較例1を100とする指数値で示した。この値が
大きいほど耐空気透過性は良好である。 (2)耐屈曲疲労性 デマッチャー試験法により、室温、40mmストローク
の条件下でサンプルが破断するまでの回数を測定し、比
較例1を100とする指数値で示した。この値が大きい
ほど耐屈曲疲労性は良好である。 (3)0.1%動的弾性率(−20℃) 動的貯蔵弾性率は、東洋精機製作所製スペクトロメータ
ーを用いて、試料片として厚さ2.0mm、幅5.0m
m、長さ20mmのものに、静的初期荷重150gを与
え、平均歪振幅0.1%、周波数32Hzの条件によ
り,試験温度−20℃にて測定した。また、未加硫ゴム
モジュラスは、下記の方法に従って測定した。 (4)未加硫ゴムモジュラス JIS 5号形(リング状試験片)を用いJIS K6
301−1995に従って引張速度のみ100±5mm
/分として50%伸長時の引張応力(M50)を測定し、
比較例1を100とする指数値で示した。この値が大き
いほどモジュラスは大きい。
【0014】実施例1〜9及び比較例1〜6 第1表に示す種類と量の配合剤及び亜鉛華2重量部,加
硫促進剤NS〔大内新興化学工業(株)製 商標(N−
t−ブチル−2−ベンゾチアジスルフェンアミド〕1重
量部及び硫黄1重量部を配合してゴム組成物を調製し
た。この配合物を180℃、10分間の条件で加硫し、
得られた各試験片ゴムについて、耐空気透過性(60
℃)、耐屈曲疲労性(室温スタート)及び0.1%動的
弾性率(−20℃)を測定すると共に、未加硫ゴムモジ
ュラスを測定した。その結果を第1表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】〔注〕 1)エピクロロヒドリンゴム:日本ゼオン社製「Gec
hron1000」、エピクロロヒドリン単独重合体 2)クラウンクレー:日石カルシウム社製「Crown
Clay−S」 3)カオリンクレー:J.M.Huber社製「Pol
yfil DL」、アスペクト比10 4)分散改良剤:花王社製「DM80」、ジメチルステ
アリルアミン 第1表から分かるように、実施例1〜9の本発明のもの
は、比較例のものに比べて、耐空気透過性、耐屈曲疲労
性、0.1%動的弾性率及び未加硫ゴムモジュラスの物
性バランスに優れている。
【0019】
【発明の効果】本発明のインナーライナー用ゴム組成物
は、空気入りタイヤのインナーライナー用に用いられ、
耐空気透過性、耐屈曲疲労性及び加工性が良好で、かつ
低温時の耐久性が改良された空気入りタイヤを与えると
共に、インナーライナーの薄ゲージ化によるタイヤの軽
量化を可能とするなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスペクト比を説明するための図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの一例を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1:ビードコア 2:カーカス層 3:インナーライナー層 4:ベルト部 5:トレッド部 6:サイドウォール部 7:ビードフィラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/00 C08L 21/00 C08L 21/00 23/22 23/22 71/03 71/03 C08K 5/54 Fターム(参考) 4J002 AC01Z AC03Z AC06Z AC07Z AC08Z AC09Z BB18W BB24X CH04Y DA037 DE146 DJ006 DJ016 DJ036 DJ056 ED016 EN028 EN108 EX008 FA016 FD208

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ハロゲン化ブチルゴム40重量%
    以上を含むブチルゴム65〜95重量%と、エピクロロ
    ヒドリンゴム5〜25重量%と、共役ジエン系ゴム0〜
    30重量%とからなるゴム成分、及び(B)層状又は板
    状無機充填剤を含むことを特徴とする空気入りタイヤの
    インナーライナー用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分のゴム成分中に、ブチルゴム
    とエピクロロヒドリンゴムとを、合計量で70〜100
    重量%の割合で含む請求項1記載のインナーライナー用
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分の層状又は板状無機充填剤
    が、アスペクト比5以上30未満のものである請求項1
    又は2記載のインナーライナー用ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分の層状又は板状無機充填剤が
    カオリン質クレー又はセリサイト質クレーである請求項
    3記載のインナーライナー用ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分100重量部当たり、さらに
    (C)カーボンブラック0〜40重量部及び(D)分散
    改良剤0〜5重量部を含む請求項1ないし4のいずれか
    に記載のインナーライナー用ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 (A)成分100重量部当たり、(B)
    成分30〜180重量部を含み、かつ(B)成分と
    (C)成分とを合計で30〜200重量部含む請求項5
    記載のインナーライナー用ゴム組成物。
  7. 【請求項7】 加硫ゴムにおける−20℃での0.1%
    動的弾性率が800MPa以下である請求項1ないし6
    のいずれかに記載のインナーライナー用ゴム組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のゴ
    ム組成物をインナーライナーに用いたことを特徴とする
    空気入りタイヤ。
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