JP2004209669A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット式記録装置の印刷処理量を向上すること。
【解決手段】液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、液体の消費に関する値を算出する算出手段と、カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、検出手段を駆動する検出駆動手段とを備え、検出駆動手段は、算出手段が算出する値が、検出手段が液面の変化を検出する可能性のある検出範囲内にある場合、検出範囲外に値がある場合よりも高い頻度で、検出手段を駆動する。これにより、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体噴射装置に関する。特に本発明は、液体収容カートリッジ内の液体残量又は液体消費量を検出する液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の一例として、インクジェット式記録装置は、記録ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出することにより記録用紙に印刷する。インクカートリッジは、インクジェット式記録装置に装着され、インクジェット式記録装置にインクを供給する。インクカートリッジ内にほとんどインクが残っていない状態で、インクが記録ヘッドに供給されると、インクカートリッジ内の空気が記録ヘッドに供給され、記録ヘッドを故障させる原因となる。そこで、インクカートリッジ内のインク残量が、定期的に検出される。
【0003】
従来、インクカートリッジのインク消費の管理方法として、記録ヘッドによって吐出されるインク滴のカウント数と、記録ヘッドのメンテナンス工程で吸引されたインク量とをソフトウエアにより積算し、計算上でインク消費を管理する方法や、インクカートリッジに直接液面検出用の圧電素子を取付けることによって、実際にインクが予め定められた量消費された時点を検知することでインク消費を管理する方法などが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−146029号公報(第5−6項、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ソフトウェアによりインク滴の吐出数や吸引されたインク量を積算してインク消費を計算上で管理する方法は、使用環境により、例えば使用室内の温度や湿度の高低、インクカートリッジの開封後の経過時間、ユーザサイドでの使用頻度の違いなどによって、インクカートリッジ内の圧力やインクの粘度が変化してしまい、計算上のインク消費量と実際の消費量との間に無視できない誤差が生じてしまうという問題があった。
【0006】
一方、圧電素子等の検出手段によりインクカートリッジ内の所定の場所にインクがあるか否かを検出する方法は、インク消費のある一点の実量を検出できるため、インク残量を高い信頼性で管理できる。しかしながら、検出手段を使用した場合、検出手段を駆動して検出結果を見に行く工程に時間がかかるので、インクジェット式記録装置の印刷処理量や印刷処理速度が低下した。
【0007】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる液体噴射装置及び液体収容カートリッジを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、液体噴射装置は、液体の消費に関する値を算出する算出手段と、カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、検出手段を駆動する検出駆動手段とを備え、検出駆動手段は、算出手段が算出する値が、検出手段が液面の変化を検出する可能性のある検出範囲内にある場合、検出範囲外に値がある場合よりも高い頻度で、検出手段を駆動する。これにより、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0009】
また、検出駆動手段は、消費に関する値が検出範囲内にある場合には、第1の検出タイミング及び第2の検出タイミングにおいて検出手段を駆動し、消費に関する値が検出範囲外にある場合には、少なくとも第1の検出タイミングにおいて検出手段を駆動し、少なくとも第2の検出タイミングにおいて検出手段を駆動しないことが好ましい。更に、検出駆動手段は、第1の検出タイミングとして、液体噴射装置の電源投入時及びカートリッジの交換時に検出手段を駆動し、第2の検出タイミングとして、液体噴射装置に新たなターゲットを設置するときであって、前回の検出時における消費に関する値に基づいて算出された液体残量又は液体消費量とターゲット設置時における消費に関する値に基づいて算出された液体残量又は液体消費量との差が、予め定められた量以上であるときに、検出手段を駆動することが好ましい。検出手段を駆動するタイミングを限定することにより検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0010】
本発明の第2の形態によると、液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、液体噴射装置は、カートリッジ内の液体の残量を算出する算出手段と、カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、検出手段を駆動する検出駆動手段とを備え、検出駆動手段は、検出手段が液体有りを検出する可能性のある最小値である下側異常基準値よりも小さい値に算出手段の液体残量があり、かつ検出手段が液体有りを検出した場合には、異常であると判断して液体噴射装置を停止する。これにより、記憶手段の異常動作等を検出することができる。
【0011】
検出駆動手段は、検出手段が適正な補正を行うことができる最大の値である検出上限基準値と検出手段が適正な補正を行うことができる最小の値である検出下限基準値との間の値に、算出手段の液体残量がある場合、検出手段を駆動し、検出手段の検出結果に基づいて液体残量を補正する。これにより、液体の残量を減らし、実使用量を増加させることができる。
【0012】
算出手段の液体残量が、下側異常基準値よりも大きく、検出下限基準値よりも小さい値である場合は、検出手段の検出結果にかかわらず液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことが好ましい。これにより、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0013】
検出手段が液体無しを検出する可能性のある最大の値である上側異常基準値よりも大きい値に算出手段の液体残量があり、かつ検出手段が液体無しを検出した場合には、異常であると判断して液体噴射装置を停止し、液体残量が、上側異常基準値よりも少なく、検出上限基準値よりも大きい値である場合は、検出手段の検出結果にかかわらず液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことが好ましい。これにより、記憶手段の異常動作等を検出することができる。更に、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0014】
本発明の第3の形態によると、液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、液体噴射装置は、カートリッジ内の液体の消費量を算出する算出手段と、カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、検出手段を駆動する検出駆動手段とを備え、検出駆動手段は、検出手段が液体有りを検出する可能性のある最小値である下側異常基準値よりも大きい値に液体消費量があり、かつ検出手段が液体有りを検出した場合には、異常であると判断して液体噴射装置を停止する。これにより、記憶手段の異常動作等を検出することができる。
【0015】
検出駆動手段は、検出手段が適正な補正を行うことができる最大の値である検出上限基準値と検出手段が適正な補正を行うことができる最小の値である検出下限基準値との間の値に相当する値に、算出手段の液体消費量がある場合、検出手段を駆動し、検出手段の検出結果に基づいて液体消費量を補正することが好ましい。これにより、液体の残量を減らし、実使用量を増加させることができる。
【0016】
また、液体消費量が、下側異常基準値よりも小さく、検出下限基準値よりも大きい値である場合は、検出手段の検出結果にかかわらず液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことが好ましい。これにより、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0017】
検出手段が液体無しを検出する可能性のある最大の値である上側異常基準値よりも小さい値に相当する値に算出手段の液体消費量があり、かつ検出手段が液体無しを検出した場合には、異常であると判断して液体噴射装置を停止し、液体消費量が、上側異常基準値よりも大きく、検出上限基準値よりも小さい値である場合は、検出手段の検出結果にかかわらず液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことが好ましい。これにより、記憶手段の異常動作等を検出することができる。更に、検出手段の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置の印刷処理量を向上することができる。
【0018】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求項にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0020】
図1は、インクジェット式記録装置10の斜視図である。本実施形態のインクカートリッジは、インクカートリッジ内のインク残量を検出する回数を減少させることによりインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することを目的とする。更に、インク残量を記憶する記憶手段170の異常動作等により記憶手段170に記憶されているインク残量が不正確になった場合であっても、空気が記録ヘッドに送られることを防止することにより、記録ヘッドの故障を防止することを目的にする。ここで、インクジェット式記録装置10は、液体噴射装置の一例である。また、インクジェット式記録装置10の記録ヘッドは、液体噴射装置の液体噴射ヘッドの一例である。記録ヘッドに設けられる吐出口は、液体噴射ヘッドの噴射口の一例である。また、記録用紙11は、ターゲットの一例である。
【0021】
しかしながら、本発明はインクジェット式記録装置に限られない。液体噴射装置の他の例としては、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置がある。この場合、カラーフィルタ製造装置の色材噴射ヘッドは、液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例としては、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置がある。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)噴射ヘッドは、液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例としては、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置がある。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッド及び精密ピペットしての試料噴射ヘッドは、液体噴射ヘッドの一例である。本発明の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。
【0022】
インクジェット式記録装置10は、印刷部40、クリーニング機構161、及びプラテン52を備える。印刷部40は、インクカートリッジ100を載置するキャリッジ42、キャリッジ42の記録用紙11に対向する面に設けられた記録ヘッド44、キャリッジ42に設けられた係合部46、及び係合部46に係合し、キャリッジ42を給送方向に対して略垂直な方向にスライド可能に支持するガイド48を有する。なお、記録ヘッド44は、記録用紙11の給送方向に沿って配列された複数の吐出口を有する。印刷部40は、更にタイミングベルト402、キャリッジモータ404、ブラックインクカートリッジ406及びカラーインクカートリッジ408等のインクカートリッジ100を有する。
【0023】
キャリッジモータ404がタイミングベルト402を駆動することにより、キャリッジ42は、ガイド軸48に案内されて記録用紙11の給送方向に対し略直角の走査方向に往復移動する。キャリッジ42の記録用紙11に対向する側には、ブラックインク用吐出口及びカラーインク用吐出口を含む記録ヘッド44が搭載される。キャリッジ42の上部には、記録ヘッド44にインクを供給するブラックインクカートリッジ406及びカラーインクカートリッジ408が着脱可能に装着されている。プラテン52は、記録用紙11を印刷部40へ給送し、印刷された記録用紙11に排出方向の動力を伝える。
【0024】
クリーニング機構161は、記録ヘッド44を清掃する。クリーニング機構161は、記録ヘッド44のノズル形成面を払拭するワイパ80及び記録ヘッド44から排出されたインクを搬送するインク搬送部70を備える。インク搬送部70は、記録ヘッド44の吐出口を封止するキャップ72と、吐出口がキャップ72に吐出したインクを搬送するチューブ75と、チューブの一部を弾性変形させ、チューブ内部のインクを搬送するポンプ76と、ポンプ76が搬送したインクを蓄積する廃液ボックス79とをインクの搬送方向においてこの順に有する。インク搬送部70は、印刷領域(記録用紙11の給送経路)外の非印刷領域(ホームポジション)に配置されている。ワイパ80は、弾性を有しており、キャップ72の印刷領域側の端部近傍に配置される。
【0025】
以上の構成において、インクジェット式記録装置10が印刷を行わない場合に、キャリッジ42は、印刷領域から非印刷領域へ移動する。キャリッジ42に設けられた記録ヘッド44がキャップ72の直上に移動してきた場合に、キャップ72は、キャリッジ42側に上昇し、記録ヘッド44の吐出口を有する面を封止する。ここで、この封止状態において、ポンプ76が、記録ヘッド44とキャップ72により形成される内部空間の空気を吸引することにより、記録ヘッド44の吐出口からインクが強制的に吸引排出され、吐出口のクリーニングを行うことができる。
【0026】
更に、キャップ72は、記録ヘッド44の吐出口を有する面を封止することにより、吐出口の乾燥を抑えることができる。また、キャップ72は、記録ヘッド44からインク滴を吐出させるフラッシング時に、吐出されたインクを受け取る。このフラッシングは、印刷とは関係のない駆動信号を記録ヘッド44に印加して行い、印刷に使用されないノズル部の乾燥を防ぐ。キャリッジ42は、非印刷領域から印刷領域に戻る場合、まずキャップ72から離脱する。さらにキャリッジ42が非印刷領域側に移動するのに伴い、ワイパ80が記録ヘッド44の移動経路上に進出して記録ヘッド44のノズル形成面のインクを払拭する。
【0027】
図2は、インクジェット式記録装置10の内部構成の一例を示すブロック図である。インクジェット式記録装置10は、検出駆動手段800、インク残量補正部802、インク残量算出部804、ドットカウンタ806、及び印刷動作制御部808を更に備える。また、本実施形態においてインクジェット式記録装置10に装着されるインクカートリッジ100は、検出手段500及び記憶手段170を有する。検出手段500は、インクカートリッジ100内の基準位置にインクがあるか否かを検出する。また、記憶手段170は、インクの噴射回数及びクリーニング回数に基づいたインクカートリッジ100内のインク残量を記憶する。インク滴が記録ヘッドから吐出された回数に基づいて算出されたインクジェット式記録装置10のインク使用量を、記憶手段170は記憶してもよい。
【0028】
ドットカウンタ806は、インク滴が記録ヘッド44から吐出された回数を計測する。インク残量算出部804は、ドットカウンタ806が示す吐出回数及び記録ヘッド44のメンテナンス工程で吸引されたインク量とをソフトウエアによって積算することによりインクカートリッジ100内のインク残量を算出する。また、インク残量算出部804は、算出したインク残量を検出駆動手段800および記憶手段170に出力する。記憶手段170は、予め記憶されたインクカートリッジ100内のインク残量を、インク残量算出部804が算出したインク残量に書き換える。
【0029】
検出駆動手段800は、インク残量算出部804により算出されたインク残量に基づいて検出手段500を駆動するか否かを判断する。更に、検出駆動手段800は、インクカートリッジ100の検出手段500を駆動してインクカートリッジ100内の検出位置にインク液面があるか否かを検出する。検出駆動手段800は、インク残量算出部804の算出結果と、検出手段500の検出結果とが矛盾する場合に、印刷動作制御部808に指示してインクジェット式記録装置10を停止するか、又はインク残量補正部802に指示してドットカウンタ806のカウント数及び記憶手段170に格納されたインク残量を補正する。インク残量補正部802は、検出駆動手段800が得た検出結果に基づいてドットカウンタ806の値を補正する。印刷動作制御部808は、検出駆動手段800の指示に基づいてインクジェット式記録装置10を停止する。
【0030】
また、他の形態として、インクカートリッジ100は、検出駆動手段800を有してもよい。例えば、記憶手段170が集積回路のチップで構成される場合に、集積回路内に、検出駆動手段800の機能を果たすプログラムが格納されていてもよい。この場合、インクカートリッジ100は、算出されたインク残量を判断するための予め定められた基準値を記憶手段170に格納する。更に、インクカートリッジ100は、検出駆動手段800及び検出手段500を用いてインクの有無を検出する。更にインクカートリッジ100は、検出手段500の検出結果に基づいて、インク残量の補正を指示する信号又はインクジェット式記録装置10を停止することを指示する信号を出力する。この形態の場合、インクジェット式記録装置10の内部構成を簡略化することができるので、インクジェット式記録装置10の製造コストを減少することができる。
【0031】
図3は、本実施形態によるインクカートリッジ100を斜め上方からみた正面斜視図である。図4は、図3のインクカートリッジ100を斜め下方からみた背面斜視図である。
【0032】
インクカートリッジ100は、一側面が開口した略筐体形状のカートリッジ本体120と、このカートリッジ本体120において開口した一側面(図6で示す側面のほぼ全域)を覆うように貼り付けられるフィルムとを備える。カートリッジ本体120とこれに貼り付けられるフィルムとが、インクを収容する略閉空間としてのインク収容室110を形成する。インクカートリッジ100はさらに、フィルムを覆うように、カートリッジ本体120の開口側からカートリッジ本体120に取り付けられる蓋体140をさらに備える。蓋体140は、例えば熱カシメによりカートリッジ本体120に取り付けられる。
【0033】
インクカートリッジ100はさらに、インク収容室110に収容されたインクを保持し、更にインク収納室110と、インクジェット式記録装置10へインクを供給するインク供給部との差圧を用いて選択的にインクをインクジェット式記録装置10へ供給するインク供給制御手段150を備える。しかしインクを保持する手段はこれに限られず、インク収容室110の内部に、多孔質材を封止することによりインクを保持してもよい。
【0034】
インクカートリッジ100はさらに、インクカートリッジ100が装着されるキャリッジ42のインク供給針が挿入され、インク収容室110に収容されたインクをインクジェット記録装置10の記録ヘッド44へ供給するインク供給部160を下面に備える。
【0035】
インクカートリッジ100はさらに、正面の下方に配される記憶手段170を備える。記憶手段170は、インクカートリッジ100の識別情報として、インクカートリッジの種類及びインクカートリッジが保持するインクの色の情報ならびにインクの現存量等の情報を記憶する。記憶手段170の一例は、接触式のICチップである。接触式のICチップは、基板と、基板の表側に露出された複数の接続端子からなる接続電極部と、基板の裏側に設けられたEEPROM等の半導体記憶素子からなるメモリ(記憶素子)とを有する。ICチップは、接続端子と記録装置側の接続電極が接触して電気的に接続されることにより、メモリ内の情報データが読み出されたり、書き換えられたりする。本実施形態において、記憶手段170は接触式であり、外部に露出された複数の接続端子172を含む接続電極部176を有する。なお、図3に示す実施形態において、7つの接続端子172が2列千鳥状に配置している。また、接続電極部176がカートリッジ本体120の正面に設けられると共に、例えばフレキシブルプリントサーキット(FPC)で引き回されて、記憶手段170のメモリの部分がカートリッジ本体120の他の側面等に設けられてもよい。さらに、記憶手段170は、接触式に限られず、磁気又は無線通信等を利用した非接触式であってもよい。
【0036】
インクカートリッジ100はさらに、キャリッジ200と係合する係合部材180を備える。係合部材180は、カートリッジ本体120の背面の上部に、カートリッジ本体120と一体的に成形される。
【0037】
図5は、図4に示したカートリッジ本体120の一側面の平面図であり、図6は図5を反対側から見た、カートリッジ本体120の他方の側面の平面図である。以下、説明のために図5をカートリッジ本体120の表側、図6を裏側と呼ぶ。
【0038】
カートリッジ本体120は、例えばポリプロピレン(PP)を用いて一体的に形成される。カートリッジ本体120は、大気と連通する大気側通路210と、大気側通路210の端部に配される大気弁部250と、大気弁部250により選択的に大気側通路210と連通するインク側通路230と、インク側通路230と連結する大気側収容室270と、大気側収容室270と連通する供給側収容室290とを有する。供給側収容室290は、インク供給制御手段150により選択的にインク供給部160と連通部302及び304を介して連通する。大気側収容室270及び供給側収容室290は、インク収容室110を形成する。
【0039】
大気側収容室270は、カートリッジ本体120の垂直方向の略中央において略水平方向に延出する壁272より下方に設けられる。供給側収容室290は、壁272よりも上方に設けられる。供給側収容室290は、連通部274を介して大気側収容室270と接続され、垂直方向に長い第1収納室292を有する。供給側収容室290はさらに、大気側収容室270よりも上方に配される第2収容室294を有する。第2収容室294は、その下方に配された連通部276を介して、第1収容室292と接続される。供給側収容室290はさらに、第2収容室294に周りを囲まれるように配される第3収容室296を有する。第3収容室296は、その下方に配された連通部278を介して、第2収容室294と接続されるとともに、通路298を介してインク供給制御手段150に接続する。圧電素子等により形成された検出手段500は、第2収容室294のインクカートリッジ100の正面側(図6の右側)の上部に設けられる。検出手段500は、インクカートリッジ100内の検出位置にインク液面があるか否かを検出する。
【0040】
検出手段500の一例である圧電素子は、例えば振動現象を利用することにより、インクカートリッジ100内の検出位置にインク液面があるか否かを検出する。図6に示す検出手段500は、インクと接する側に形成された振動板502と、この振動板502上に形成された圧電体層を、上下電極により挟むように形成された圧電素子504とを有する。上下電極に電圧を印加することにより、圧電素子502は励起して振動する。圧電素子502を用いてインクカートリッジ100内のインク液面を検出する方法としては例えば以下の方法がある。
【0041】
例えば、圧電素子502がインクカートリッジ100の内部に対して弾性波を発生して、インク液面あるいは対向する壁から反射された反射波を受波することにより、インクカートリッジ100内の検出位置にインク液面があるか否かを検出する方法がある。
【0042】
他の方法として、振動する物体の振動特性から音響インピーダンスの変化を検知する方法がある。この方法の場合、圧電素子502を振動させて、圧電素子502を振動させた後に圧電素子502に残留する残留振動によって生ずる逆起電力を測定する。更に、測定された逆起電力から共振周波数または逆起電力波形の振幅を検出することにより音響インピーダンスの変化を検知する。
【0043】
また、検出手段500として圧電素子502以外の手段を用いてもよい。例えば、インクカートリッジに2本の液面検出用の電極を装着して、2本の電極間における導電性を測定することにより、2本の電極間にインクが存在するか否かを検出してもよい。
【0044】
供給部160は、キャリッジ42のインク供給針と係合して摺動する供給弁13と、インク供給針が挿入される挿入口26を有するシール部材12と、供給弁13をシール部材12に向けて付勢する付勢部14とを有する。
【0045】
以上の構成を有するインクカートリッジ100において、インク収容室110に収容されるインクが消費される動作を説明する。まず、インクカートリッジ100がインクジェット式記録装置10のキャリッジ42に装着されると、キャリッジ42の一部が大気弁部250に当接することにより、大気弁部250が大気側通路210とインク側通路230とを連通する。また、インクジェット式記録装置10のインク供給針がインク供給部160のシール部材12の挿入口26に挿入されることにより、供給弁13が付勢部14の付勢力に抗して摺動し、インク供給制御手段150のインク供給部側が記録ヘッド44と接続される。
【0046】
この状態において、記録ヘッド44のインクが消費されると、インク供給制御手段150のインク供給部側の圧力が、インク供給制御手段150のインク収容室側よりも低くなる。この圧力差が予め定められた値以上になると、インク供給制御手段150がインク収容室110をインク供給部160と連通すべく動作する。これにより、インク供給制御手段150と接続される第3収容室296のインクがインク供給部160に供給される。この時、大気側収容室270はインク側通路230を介して大気と連通しているので、第3収容室296から供給されるインクの量に対応した大気を引き込む。よって、大気側収容室270の液面が下がる。
【0047】
さらにインク収容室110からインクが供給されると、大気側収容室270に収容されたインクが供給側収容室290に移動して、空気が充填される。この状態からさらにインク収容室110からインクが供給されると、大気側収容室270と供給側収容室290の第1収容室292との連通部274を通じて、空気が第1収容室292に導入され、第1収容室292の液面が下がる。
【0048】
さらにインク収容室110からインクが供給されると、第1収容室292に収容されたインクが第2収容室294に移動して、空気が充填される。第1収容室292の空気が充填されて連通部276に達した後に、さらにインク収容室110からインクが供給されると、空気は連通部276を通じて第2収容室294に導入される。
【0049】
このようにして、第2収容室294のインクも第3収容室296を介してインク供給部160へ供給され、第2収容室294に空気が充填される。第2収容室294にインクが充填されており、検出手段500の周囲にインクが存在する場合、検出手段500が駆動されると、検出手段500は、検出手段500の周囲にインクが有ることを検出する。一方、第2収容室294のインクが消費され、検出手段500の周囲に空気が充填された場合、検出手段500が駆動されると、検出手段500は、検出手段500の周囲にインクが無いことを検出する。第2収容室294に空気が充填されて、第3収容室296との連通部278に達した場合に、インクカートリッジ100のインクが消費されたとして、インクの供給が停止される。第3収容室296にインクを残存させた状態でインクの供給が停止されることにより、記録ヘッド44への空気の混入を防ぎ、記録ヘッド44の破壊を防ぐことができる。
【0050】
図7は、ドットカウンタ806によるインク残量とインクの実使用量との関係を示す。記録ヘッド44から吐出されるインク滴の累積吐出回数が増加すると、ドットカウンタ806のカウンタの値が増加してインク残量算出部804により算出されるインク残量が減少する。インクの粘度等による誤差が生じない場合、図7の一点鎖線に示すように、ドットカウンタ806によるインク残量が低下するにつれ、インクの実使用量が反比例して増加する。
【0051】
しかし、インクの温度変化等によりインクの粘性が変化すると、ドットカウンタ806の値から算出されたインク残量とインクカートリッジ100内に実際に収容されているインク残量とがずれる。そこで、インクジェット式記録装置10は、検出手段500を駆動することによりインクカートリッジ100内の検出手段500が配された箇所におけるインクの有無を検出する。インクジェット式記録装置10は、ドットカウンタ806の値から算出されたインク残量が検出手段500の検出結果と一致するようにドットカウンタ806を補正する。例えば、図7に示すようにドットカウンタ806によるインク残量によれば検出手段500付近にインクが存在するべきなのに、検出手段500がインク無しを検出した場合には、実使用量に対するドットカウンタ806によるインク残量の関係を、実線で示す上側の方、すなわちインク残量が大きい側へずらして補正する。
【0052】
一方、検出手段500を駆動する場合、検出手段500を駆動するために時間が費やされるので、インクジェット式記録装置10の印刷の処理速度が低下する。そこで、本実施形態の検出駆動手段800は、ドットカウンタ806によるインク残量に基づいて検出手段500を駆動するタイミングを限定するので、検出手段500の駆動回数が減少する。これにより、本実施形態のインクジェット式記録装置10は、印刷処理速度を向上することができる。
【0053】
ドットカウンタ806によるインク残量が、図7の右端に示す4つの基準値で区分された5つの領域のいずれの範囲にあるかによって、検出駆動手段800は、それぞれ異なる動作を行う。検出駆動手段800は、インク残量が多い順番に、上側異常基準値、検出上限基準値、検出下限基準値、及び下側異常基準値の4つの基準値を使用する。上側異常基準値は、検出手段500がインク無しを検出する可能性のあるドットカウンタ806によるインク残量の最大値である。ドットカウンタ806によるインク残量が、上側異常基準値より大きい値を示す領域を第1異常検出領域とする。
【0054】
検出上限基準値は、適正な補正を行うことができるドットカウンタ806によるインク残量の最大値である。ドットカウンタ806によるインク残量が、上側異常基準値より少なく、検出上限基準値より大きい値の領域を、第1ドットカウンタ使用領域とする。検出下限基準値は、適正な補正を行うことができるドットカウンタ806によるインク残量の最小値である。ドットカウンタ806によるインク残量が、検出上限基準値と検出下限基準値との間の領域を補正領域とする。補正領域は、インクカートリッジ100内のインク液面が検出位置よりも低くなったことを検出手段500が検出する可能性のある検出範囲である。
【0055】
下側異常基準値は、検出手段500がインク有りを検出する可能性のあるドットカウンタによるインク残量の最小値である。ドットカウンタ806によるインク残量が、検出下限基準値より少なく、下側異常基準値より大きい値の領域を第2ドットカウンタ使用領域とする。更に、ドットカウンタ806によるインク残量が、下側異常基準値より小さい値を示す領域を第2異常検出領域とする。
【0056】
ドットカウンタ806によるインク残量が、上側異常基準値より大きい値を示す第1異常検出領域にある場合、検出駆動手段800は、少なくとも第1のタイミングにおいて検出手段500を駆動し、少なくとも第2のタイミングにおいて検出手段500を駆動しない。第1の検出タイミングは、インクジェット式記録装置10の電源投入時及びインクカートリッジ100の交換時である。また、第2の検出タイミングは、インクジェット式記録装置10に新たな記録用紙11を設置する時、例えば記録用紙11の改ページ時であって、前回の検出時におけるインク残量と改ページ時におけるインク残量との差が、予め定められた量以上であるときである。すなわち、この場合、検出駆動手段800は、改ページ時において検出手段500を駆動しない。これにより、検出手段500の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0057】
ドットカウンタ806によるインク残量が、上側異常基準値より大きい値を示す第1異常検出領域にあるにもかかわらず、検出手段500が液体無しを検出した場合、検出駆動手段800は、異常が発生していると判断してインクジェット式記録装置10を停止する。ドットカウンタ806によるインク残量が第1異常検出領域にある場合に検出手段500が液体無しを検出する場合としては、例えば工場出荷時にインクカートリッジ100にインクを充填する工程において、インクの充填量が不足した場合がある。これにより、インクカートリッジ100内にインクが無い状態でインクを空打ちしてインクの代わりに空気を記憶ヘッド44に供給することを防ぐ。
【0058】
ドットカウンタ806によるインク残量が、上側異常基準値より少なく検出上限基準値より大きい値を示す第1ドットカウンタ領域の範囲内にある場合、インクジェット式記録装置10は、ドットカウンタ806によるインク残量を使用し、検出手段500の検出結果を使用しない。すなわち、インクジェット式記録装置10は、検出手段500の検出結果にかかわらず、インクジェット式記録装置10を停止せずに記録動作を実行する。これにより、検出手段500の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0059】
また、ドットカウンタ806によるインク残量が、検出上限基準値から検出下限基準値までを示す補正領域にある場合、検出駆動手段800は、第1の検出タイミング及び第2の検出タイミングにおいて検出手段500を駆動してインクカートリッジ100内の検出位置にインクがあるか否かを検出する。
【0060】
また、インク残量が、検出下限基準値より小さく、下側異常基準値より大きい値を示す第2ドットカウンタ使用領域にある場合、検出駆動手段800は、検出手段500を駆動しない。この場合、インクジェット式記録装置10は、ドットカウンタ806によるインク残量を使用する。また、検出駆動手段800が、検出手段500を駆動したとしても、インクジェット式記録装置10は、検出手段500の検出結果を使用しない。すなわち、インクジェット式記録装置10は、検出手段500の検出結果にかかわらず、インクジェット式記録装置10を停止せずに記録動作を実行する。これにより、検出手段500の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0061】
また、ドットカウンタ806によるインク残量が、下側異常基準値より小さい値を示す場合、すなわちインク残量が第2異常検出領域にある場合、検出駆動手段800は、少なくとも第1のタイミングにおいて検出手段500を駆動し、少なくとも第2のタイミングにおいて検出手段500を駆動しない。すなわち、この場合、検出駆動手段800は、改ページ時において検出手段500を駆動しない。従って、ドットカウンタ806によるインク残量が補正領域にあるときよりも、検出するタイミングが少ない。これにより、検出手段500の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0062】
インク残量が第2異常検出領域にあるにもかかわらず、検出手段500がインク有りを検出した場合には、異常が発生したと判断してインクジェット式記録装置10を停止する。インク残量が、第2異常検出領域にあるにもかかわらず検出手段500がインク有りを検出する場合としては、例えば、検出手段500の周囲にインクが付着しているとき、または記憶手段170が故障している場合である。この場合、インクカートリッジ100が正常な状態でないので、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10を停止してインクジェット式記録装置10を安全な状態に保つ。
【0063】
上記のように、本実施形態のインクジェット式記録装置10は、検出手段500を駆動するタイミングを限定する。すなわち、ドットカウンタ806によるインク残量が補正領域である検出手段500の検出範囲を示す場合には、ドットカウンタ806によるインク残量が検出範囲以外の範囲を示す場合よりも高い頻度で検出手段500を駆動する。検出手段500を駆動する回数が減少するので、インクジェット式記録装置10の印刷処理量が向上する。更に、本実施形態のインクジェット式記録装置10は、異常を検出して停止することによりインクの空打ち等を防止することができる。
【0064】
図8は、検出駆動手段800が行う動作のフローチャートを示す。まず、検出駆動手段800は、記憶手段170又はドットカウンタ806からインクカートリッジ100のインク残量を取得する(S100)。電源投入時及びインクカートリッジ100を交換する時には、ドットカウンタ806に積算されたカウント値はリセットされてしまうので、検出駆動手段800は、記憶手段170からインク残量を取得する。一方、インクジェット式記録装置10の使用時には、検出駆動手段800は、ドットカウンタ806からインク残量を取得する。
【0065】
次に、検出駆動手段800は、ドットカウント806によるインク残量が、上側異常基準値より大きい値を示すかどうかを判断する(S110)。ドットカウント806によるインク残量が、上側異常基準値より大きい値を示す場合(S110、YES)、検出駆動手段800は、処理1を実行する(S112)。ドットカウント806によるインク残量が、上側異常基準値より小さい場合(S110、NO)、検出駆動手段800は、ドットカウント806によるインク残量が、検出上限基準値と検出下限基準値との間の値を示すかどうかを判断する(S114)。
【0066】
ドットカウント806によるインク残量が、検出上限基準値と検出下限基準値との間の値を示す場合(S114、YES)、検出駆動手段800は、処理2を実行する(S116)。ドットカウント806によるインク残量が、検出上限基準値と検出下限基準値との間の値を示さない場合(S114、NO)、検出駆動手段800は、ドットカウント806によるインク残量が、下側異常基準値より小さい値を示すかどうかを判断する(S118)。
【0067】
ドットカウント806によるインク残量が、下側異常基準値より小さい値を示す場合(S118、YES)、検出駆動手段800は、処理3を実行する(S120)。ドットカウント806によるインク残量が、下側異常基準値より小さい値を示さない場合(S118、NO)、検出駆動手段800は、処理を終了する。処理1(S112)、処理2(S116)、及び処理3(S120)は、それぞれ検出手段500を駆動する動作を実行する。処理1(S112)、処理2(S116)、及び処理3(S120)以外の処理を実行するときには、インクジェット式記録装置10は、検出手段500を駆動しない。すなわち、ステップS110、ステップS114、及びステップS118の条件を満たさない場合には、インクジェット式記録装置10は、検出手段500を駆動しない。従って、検出手段500の駆動回数が減少するのでインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0068】
図9は、検出駆動手段800が処理1(S112)において行う動作の一例を示すフローチャートである。まず、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10の電源投入時であるかを判断する(S122)。電源投入時である場合(S122、YES)、または、インクカートリッジ100の交換時である場合(S123、YES)、検出駆動手段800は、検出手段500を駆動する(S124)。次に、検出駆動手段800は、検出手段500がインク無しを検出したかどうかを判断する(S126)。検出手段500がインク無しを検出した場合(S126、YES)、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10を停止する(S128)。一方、検出手段500がインク無しを検出しない場合(S126、NO)、検出駆動手段800は、処理1(S112)を終了する。電源投入時でなく(S122、NO)、かつインクカートリッジの交換時でない場合(S123、NO)、検出駆動手段800は、処理1(S112)を終了する。
【0069】
従って、本来インク有りが検出されるべき第1異常検出領域において、検出手段500がインク無しを検出したときに、検出駆動手段800は、異常が発生したと判断してインクジェット式記録装置10を停止することができる。従って、インクジェット式記録装置10は、インクの空打ちを防止することができる。
【0070】
図10は、検出駆動手段800が処理2(S116)において行う動作の一例を示すフローチャートである。まず、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10の電源投入時であるかを判断する(S130)。電源投入時である場合(S130、YES)、検出駆動手段800は、検出手段500を駆動してインクの有無を検出し(S136)、検出手段500の検出結果に基づいて記憶手段170に記憶されているインク残量及びドットカウンタ806のカウント値を補正する(S138)。電源投入時でない場合(S130、NO)、検出駆動手段800は、インクカートリッジ100の交換時であるかを判断する(S132)。
【0071】
インクカートリッジ100の交換時である場合(S132、YES)、検出駆動手段800は、上記のステップS136及びステップS138を実行する。インクカートリッジ100の交換時でない場合(S132、NO)、検出駆動手段800は、改ページ時であって、前回の検出時におけるドットカウンタ806によるインク残量と改ページ時におけるドットカウンタ806によるインク残量との差が予め定められた量以上であるかどうかを判断する(S134)。上記のステップS134の条件を満たす場合(S134、YES)、検出駆動手段800は、上記のステップS136及びステップS138を実行する。
【0072】
上記のステップS134の条件を満たさない場合(S134、NO)、検出駆動手段800は、処理2(S116)を終了する。図7で説明したように、インク残量が検出上限基準値から検出下限基準値までを示す補正領域にある場合(S114)、検出駆動手段800は、第1の検出タイミング及び第2の検出タイミングにおいて検出手段500を駆動してインクの有無を検出する。図10の電源投入時(S130)及びインクカートリッジ100の交換時(S132)は、第1の検出タイミングに相当する。また、図10の改ページ時(S134)は、第2の検出タイミングに相当する。
【0073】
上記のように、検出駆動手段800は、電源投入時(S130)、インクカートリッジ100の交換時(S132)、及び改ページ時(S134)の限定されたタイミングにおいて検出手段500を駆動する。従って、検出手段500の駆動回数を減少することによりインクジェット式記録装置10が実行すべき工程を減少することができるので、インクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。
【0074】
図11は、検出駆動手段800が処理3(S120)において行う動作の一例を示すフローチャートである。まず、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10の電源投入時であるかを判断する(S140)。電源投入時である場合(S140、YES)、検出駆動手段800は、検出手段500を駆動することにより(S144)検出手段500がインク有りを検出したかどうか判断する(S146)。検出手段500がインク有りを検出した場合(S146、YES)、検出駆動手段800は、インクジェット式記録装置10を停止(S148)して処理3(S120)を終了する。一方、検出手段500がインク有りを検出しなかった場合(S146、NO)、検出駆動手段800は、処理3(S120)を終了する。
【0075】
一方、電源投入時でない場合(S140、NO)、検出駆動手段800は、インクカートリッジ100の交換時かどうか判断する(S142)。インクカートリッジ100の交換時である場合(S142、YES)、検出駆動手段800は、上記のステップS144及びステップS146を実行する。ステップS146でインク有りを検出した場合(S146、YES)、インクジェット式記録装置10を停止する(S148)。インクカートリッジの交換時でない場合(S142、NO)、検出駆動手段800は、処理3(S120)を終了する。
【0076】
従って、インク残量が、下側異常基準値より小さい値を示す場合は、図10で説明した第1のタイミングにおいて検出手段500を駆動し、第2のタイミングにおいて検出手段500を駆動しない。すなわち、図10の場合とは異なり、改ページ時には検出手段500を駆動しない。従って、検出手段500の駆動回数を減少することによりインクジェット式記録装置10の印刷処理量を向上することができる。更に、本来インク無しが検出されるべき第2異常検出領域において検出手段500がインク有りを検出したときに、検出駆動手段800は、異常が発生したと判断してインクジェット式記録装置10を停止することができる。従って、空打ち等により記録ヘッド44が破損することを防ぐことができる。
【0077】
なお、上述の実施例においては、ドットカウンタによりインク残量をカウントする態様を説明したが、図12に示すようにインク消費量をカウントする態様でも同様に適用できる。この場合、検出手段500が液体無しを検出する可能性のある最大の値である上側異常基準値よりも小さい値に相当する値に、算出手段の一例であるインク残量算出部804が算出した液体消費量があり、かつ検出手段500が液体無しを検出した場合には、異常であると判断してインクジェット式記録装置10を停止する。
【0078】
更に、液体消費量が、上側異常基準値よりも大きく、検出上限基準値よりも小さい値である場合は、検出手段500の検出結果にかかわらずインクジェット式記録装置10を停止せずに噴射を行う。更に、検出駆動手段800は、検出手段500が適正な補正を行うことができる最大の値である検出上限基準値と検出手段500が適正な補正を行うことができる最小の値である検出下限基準値との間の値に相当する値に、算出手段の一例であるインク残量算出部804が算出した液体消費量がある場合、インクジェット式記録装置10は、検出手段500を駆動し、検出手段500の検出結果に基づいて液体消費量を補正する。
【0079】
更に、液体消費量が、下側異常基準値よりも小さく、検出下限基準値よりも大きい値である場合は、インクジェット式記録装置10は、検出手段500の検出結果にかかわらずインクジェット式記録装置10を停止せずに噴射を行う。更に、検出駆動手段800は、検出手段500が液体有りを検出する可能性のある最小値である下側異常基準値よりも大きい値に液体消費量があり、かつ検出手段が液体有りを検出した場合には、異常であると判断してインクジェット式記録装置10を停止する。
【0080】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式記録装置10の斜視図である。
【図2】インクジェット式記録装置10を示すブロック図である。
【図3】インクカートリッジ100を斜め上方からみた正面斜視図である。
【図4】インクカートリッジ100を斜め下方からみた背面斜視図である。
【図5】カートリッジ本体120の一側面の平面図である。
【図6】カートリッジ本体120の他方の側面の平面図である。
【図7】インク残量とインクの実使用量との関係を示す。
【図8】検出駆動手段800が行う動作のフローチャートを示す。
【図9】処理1(S112)で行う動作を示すフローチャートである。
【図10】処理2(S116)で行う動作を示すフローチャートである。
【図11】処理3(S120)で行う動作を示すフローチャートである。
【図12】インク残量とインクの実使用量との関係を示す。
【符号の説明】
10 インクジェット式記録装置、11 記録用紙、52 プラテン、40 印刷部、42 キャリッジ、44 記録ヘッド、70 インク搬送部、72 キャップ、75 チューブ、76 ポンプ、79 廃液ボックス、80 ワイパ、100 インクカートリッジ、110 インク収容室、120 カートリッジ本体、130 フィルム、140 蓋体、150 インク供給制御手段、160 インク供給部、161 クリーニング機構、170 記憶手段、172 接続端子、176 接続電極部、180 係合部材、210 大気側通路、230 インク側通路、274、276、278 連通部、250 大気弁部、270 大気側収容室、272 壁、290 供給側収容室、292 第1収納室、294 第2収容室、296 第3収容室、298 通路、302、304 連通部、500 検出手段、800 検出駆動手段、802 インク残量補正部、804 インク残量算出部、806 ドットカウンタ、808 印刷動作制御部

Claims (11)

  1. 液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、
    液体の消費に関する値を算出する算出手段と、
    前記カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段を駆動する検出駆動手段と
    を備え、
    前記検出駆動手段は、
    前記算出手段が算出する値が、前記検出手段が液面の変化を検出する可能性のある検出範囲内にある場合、前記検出範囲外に前記値がある場合よりも高い頻度で、前記検出手段を駆動すること
    を特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記検出駆動手段は、
    前記消費に関する値が前記検出範囲内にある場合には、第1の検出タイミング及び第2の検出タイミングにおいて前記検出手段を駆動し、
    前記消費に関する値が前記検出範囲外にある場合には、少なくとも前記第1の検出タイミングにおいて前記検出手段を駆動し、少なくとも前記第2の検出タイミングにおいて前記検出手段を駆動しないこと
    を特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記検出駆動手段は、
    前記第1の検出タイミングとして、
    前記液体噴射装置の電源投入時及び前記カートリッジの交換時に前記検出手段を駆動し、
    前記第2の検出タイミングとして、
    前記液体噴射装置に新たな前記ターゲットを設置するときであって、前回の検出時における前記消費に関する値に基づいて算出された液体残量又は液体消費量と前記ターゲット設置時における前記消費に関する値に基づいて算出された液体残量又は液体消費量との差が、予め定められた量以上であるときに、前記検出手段を駆動すること
    を特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、
    前記カートリッジ内の液体の残量を算出する算出手段と、
    前記カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段を駆動する検出駆動手段と
    を備え、
    前記検出駆動手段は、
    前記検出手段が液体有りを検出する可能性のある最小値である下側異常基準値よりも小さい値に前記算出手段の前記液体残量があり、かつ前記検出手段が液体有りを検出した場合には、異常であると判断して前記液体噴射装置を停止すること
    を特徴とする液体噴射装置。
  5. 前記検出駆動手段は、
    前記検出手段が適正な補正を行うことができる最大の値である検出上限基準値と前記検出手段が適正な補正を行うことができる最小の値である検出下限基準値との間の値に、前記算出手段の前記液体残量がある場合、前記検出手段を駆動し、前記検出手段の検出結果に基づいて前記液体残量を補正すること
    を特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記算出手段の前記液体残量が、前記下側異常基準値よりも大きく、前記検出下限基準値よりも小さい値である場合は、前記検出手段の検出結果にかかわらず前記液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 前記検出手段が液体無しを検出する可能性のある最大の値である上側異常基準値よりも大きい値に前記算出手段の前記液体残量があり、かつ前記検出手段が液体無しを検出した場合には、異常であると判断して前記液体噴射装置を停止し、
    前記液体残量が、前記上側異常基準値よりも小さく、前記検出上限基準値よりも大きい値である場合は、前記検出手段の検出結果にかかわらず前記液体噴射装置を停止せずに噴射を行うこと
    を特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  8. 液体を収容するカートリッジ内の液体を、ターゲットに対して噴射する液体噴射装置であって、
    前記カートリッジ内の液体の消費量を算出する算出手段と、
    前記カートリッジ内の検出位置に液面があるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段を駆動する検出駆動手段と
    を備え、
    前記検出駆動手段は、
    前記検出手段が液体有りを検出する可能性のある最小値である下側異常基準値よりも大きい値に前記液体消費量があり、かつ前記検出手段が液体有りを検出した場合には、異常であると判断して前記液体噴射装置を停止すること
    を特徴とする液体噴射装置。
  9. 前記検出駆動手段は、
    前記検出手段が適正な補正を行うことができる最大の値である検出上限基準値と前記検出手段が適正な補正を行うことができる最小の値である検出下限基準値との間の値に相当する値に、前記算出手段の前記液体消費量がある場合、前記検出手段を駆動し、前記検出手段の検出結果に基づいて前記液体消費量を補正すること
    を特徴とする請求項8に記載の液体噴射装置。
  10. 前記液体消費量が、前記下側異常基準値よりも小さく、前記検出下限基準値よりも大きい値である場合は、前記検出手段の検出結果にかかわらず前記液体噴射装置を停止せずに噴射を行うことを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。
  11. 前記検出手段が液体無しを検出する可能性のある最大の値である上側異常基準値よりも小さい値に相当する値に、前記算出手段の前記液体消費量があり、かつ前記検出手段が液体無しを検出した場合には、異常であると判断して前記液体噴射装置を停止し、
    前記液体消費量が、前記上側異常基準値よりも大きく、前記検出上限基準値よりも小さい値である場合は、前記検出手段の検出結果にかかわらず前記液体噴射装置を停止せずに噴射を行うこと
    を特徴とする請求項8に記載の液体噴射装置。
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