JP2004208523A - ボトル栽培植物の刈り取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトルで栽培されて当該ボトルの口部から生える植物を自動的に刈り取ることができるボトル栽培植物の刈り取り装置を提供する。
【解決手段】ボトルBの口部から上方に生えた植物を側方から把持する把持手段100と、把持手段100を搬入,刈り取り,搬出の各ステーションへと順次間欠的に移送して循環させる移送手段200と、搬入,搬出ステーションのそれぞれに設けられて、把持手段100を開閉作動させて植物を把持あるいは解放させる開閉作動手段300と、刈り取りステーション10に設けられて把持されている植物を口部の近傍で切断する切断手段400と、把持手段100に把持された植物の下部に吊り下がるボトルの姿勢を鉛直に矯正する姿勢矯正手段600と、植物切断後のボトルを支持するボトル支持手段500とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトルで栽培した植物を刈り取るボトル栽培植物の刈り取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エリンギなどのキノコ類に代表されるように、植物を培養土の充填されたボトル内にて栽培し、温度や湿度、投光量等を最適な条件の下に管理して合理的に育成することにより、短期間で効率よく大量にしかも廉価に生産することが行われている。
そして、このようなボトル栽培植物の刈り取りにあたっては、ボトルの口部から植物が上方に延びて十分に成長して収穫期に至ったボトルを、逐次に刈り取り作業用のコンベアに載せて収穫作業エリアに搬送し、当該収穫作業エリアにて当該植物を人為的に手作業で引き抜いたり、あるいは切断したりして刈り取り、この刈り取った植物は包装装置のコンベアに移載する一方、刈り取り後のボトルは回収コンベアに移載して、洗浄処理等を施した後に再利用するようにしている。
【0003】
ところで、上記刈り取り作業を人為的な手作業で行うと、多くの人手を要して当該刈り取り作業に人件費が嵩んでしまい、これが出荷コストを高騰させる要因となってしまう。このため、ボトルにて栽培した植物を刈り取る装置として、従来、次のようなものがあった。
▲1▼ キノコ類がトレーに入ったままの状態で切断作業が行われ、切断されたキノコ類をそのまま品受用コンテナ等に落下させるもの(特許文献1)。
▲2▼ ビン(ボトル)を下向きとし、かつビンを回転させながらキノコに刃物を揺動させながら当接させて切断するもの(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特公平5−42889号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平8−33421号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼,▲2▼の装置ではいずれもキノコ側を保持せずに切断するので、各ボトル毎にその口部からの生え方がまちまちになっているキノコを、これに損傷を与えずに無駄を生じさせることなく切断するのが困難であるという問題があった。
【0007】
この発明は以上の様な事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボトルで栽培されて当該ボトルの口部から生える植物を無駄を生じさせずに自動的に刈り取ることができるボトル栽培植物の刈り取り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明では、ボトル内で栽培した植物を刈り取るボトル栽培植物の刈り取り装置を以下のように構成する。
【0009】
請求項1の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、ボトルの口部から上方に生えた植物を側方から把持する把持手段と、該把持手段を支持して、該把持手段を搬入ステーション、刈り取りステーション、搬出ステーションへと順次間欠的に移送して循環させる移送手段と、該搬入ステーションと搬出ステーションとのそれぞれに設けられて、該把持手段を開閉作動させて植物を把持あるいは解放させる開閉作動手段と、該刈り取りステーションに設けられ、把持されている植物を口部の近傍で切断する切断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
当該構成によれば、ボトルで栽培した植物を口部の近傍で切断して刈り取り、その刈り取った植物を包装装置のコンベア等が設けられた搬出端から搬出するといった作業を自動的に行える刈り取り装置を提供できる。
また、植物を把持手段で側方から把持しつつ、切断手段で切断して根をボトルに残して刈り取るので、ボトル毎に口部から延びる植物の生え方の姿勢がまちまちであっても、植物に与える損傷を可及的に防止しながら口部の近傍で無駄なく均質に切断できるとともに、当該ボトルに残存させた根を別途に行うボトル洗浄工程等で一緒に処理することが可能で、刈り取り装置において根の回収を行う必要がなくなる。
【0011】
請求項2の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記移送手段は、水平方向に直線状に延びる平行な往路と復路とを有して前記把持手段を循環させる環状の周回路を備え、前記把持手段は該往路では水平方向を指向するように該移送手段に支持されて設けられているともに、該往路に前記搬入ステーションと刈り取りステーションとが設けられている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、把持手段は搬入ステーションと刈り取りステーションとの両ステーションで水平状態に維持されるから、搬入ステーションでの植物の把持に際して、植物が生えた自然のままの状態で側方から容易に把持することができるとともに、把持後に植物の下部に吊り下がった状態となるボトルの荷重が植物に無理な力となって加わって、商品としての当該植物に損傷を与えてしまうことを可及的に防止できる。
【0012】
請求項3の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がるボトルの底部に当接して、該植物切断後の該ボトルを支持するボトル支持手段が昇降移動可能に設けられている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、植物切断後のボトルの落下を防止して下方に待避させることができる。
【0013】
請求項4の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がる前記ボトルの姿勢を鉛直に矯正する姿勢矯正手段が昇降移動可能に設けられていることを特徴とする。
当該構成によれば、植物の下部に吊り下がって当該植物の生え方に応じて姿勢がまちまちとなるボトルを鉛直に矯正でき、しかも植物とボトルとを保持して切断手段による切断箇所の両側を拘束するから切断手段での突っ切りが容易になり、安定して確実な切断が行えるようになる。
【0014】
請求項5の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記姿勢矯正手段が上部側に拡開する錐状面を有した案内筒と、該案内筒を昇降移動させて該案内筒を下方からボトルの外周面に係合させる昇降移動手段とからなる、ことを特徴とする。
当該構成によれば、上部に拡開した錘状面を有した案内筒を、吊り下がり状態のボトルの下方から上昇させて外周面に係合させるから、錘状面を滑らせつつボトル底部を係止して、円滑に姿勢の矯正を行うことができ、しかも案内筒と昇降移動手段だけで簡易に構成することができる。
【0015】
請求項6の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記刈り取りステーションには、前記ボトル支持手段に支持されて下方に降下されてくる前記ボトルを側方に押し出すボトル排出手段と、該ボトル排出手段によって側方に押し出されるボトルが載置されて回収するボトル回収コンベアとが設けられている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、植物刈り取り後のボトルに損傷などを与えることなく回収して刈り取り装置外に自動的に排出することができ、もってボトルの再利用効率の向上を図ることができる。
【0016】
請求項7の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記移送手段がチェーンコンベアでなり、該チェーンコンベアはその周回路の平面が、水平レベルに対して前記往路と復路とに直交する方向を45度傾斜されて配置されるとともに、前記把持手段は該チェーンコンベアのチェーンにその周回路の平面に対して45度の角度をなして側方に突出されて取り付けられて、該往路では水平方向を指向する一方、該復路では鉛直方向を指向し、該復路に前記搬出ステーションが設けられている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、搬入時に鉛直に把持した植物の姿勢を水平方向に変更しつつ向きを揃えて搬出ステーションから搬出することができ、もって包装装置等の次工程への搬送手段上等への移載が容易に行えるようになる。
【0017】
請求項8の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記把持手段が、前記移送手段に取り付けられて循環移動される基板と、該基板に開閉自在に軸支されて設けられた一対の揺動アームと、該揺動アームを閉方向に付勢する付勢手段と、該各揺動アームの先端にそれぞれ中央部が回転自在に軸支されて設けられて前記植物に両側から当接して把持する対向配置された一対のくの字状を呈した把持爪と、該把持爪の先端側を開方向に付勢する付勢手段と、からなることを特徴とする。
当該構成によれば、揺動アームの先端に回動自在に設けた把持爪を介して植物を把持するので、様々な形状で生えてくる植物の外周側面に把持爪を習わせて確実な把持を行うことができる。また、把持爪は付勢手段によって先端側が大きく開くように付勢されているので、植物の把持爪間への挿入を容易にかつ確実に行える要になる。
【0018】
請求項9の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記把持爪には、軟質な樹脂で形成された保護カバーが被せられ、かつ該保護カバーには把持爪の長手方向に沿って厚み方向に突出する弾性変形性に富んだ突出片が一体形成されている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、突出片を有した保護カバーの広い面積で植物を挟んで把持できるとともに、突出片の弾力性でしなやかに植物を掴むことができ、もってエッジ部等で植物を傷つけることなく保護しつつ把持し得て、植物に損傷を与えてしまうことを可及的に防止することができる。
【0019】
請求項10の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記ボトルの口部には縮径された首部が設けられており、前記刈り取りステーションには、把持された植物の下部に吊り下がるボトルの首部に向けてフックが進退して該首部に係脱自在に係合するとともに昇降移動して、該ボトルを下方に押し下げて把持した植物をボトル内部から引き上げるボトル押し下げ手段が設けられている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、ボトルを押し下げてボトル底部を確実に姿勢矯正手段の案内筒内の下部まで係合させることができるとともに、植物を相対的に上昇させて半抜き状態にすることができ、もって切断手段による植物の切断箇所を可及的に根本近くにすることができる。
【0020】
請求項11の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、前記フックが、ボトル首部の傾斜に習って揺動する首振り機構を備えている、ことを特徴とする。
当該構成によれば、フックをボトル首部に係合させる際に首部が傾斜していても当該首部の傾斜に習ってフックが揺動するので、フックを円滑かつ容易に首部に係合させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置の側面図であり、図2は栽培植物が生えたボトルを刈り取り装置に供給する供給コンベアと刈り取った後のボトルを回収するボトル回収コンベアとを示す平面図、図3は刈り取り装置に供給コンベアが接続されている搬入ステーション部分を示す側断面図、図4は刈り取り装置にボトル回収コンベアが接続されている刈り取りステーション部分を示す側断面図、図5は図2中のa−a線部の矢視断面図、図6は供給コンベアの後端部分の側面図である。
【0022】
図1〜図6に示すように、ボトル栽培植物の刈り取り装置2には、栽培植物Pの生えたボトルBを供給するボトル供給コンベア4と、栽培植物Pを刈り取った後のボトルBを回収するボトル回収コンベア6とが接続されており、両コンベア4,6は隣接して並列に設けられている。つまり、刈り取り装置2はそのボトル供給コンベア4の接続部位が搬入ステーション8となっており、ボトル回収コンベア6の接続部位が刈り取りステーション10となっていて、搬入ステーション8のすぐ隣に刈り取りステーション10が位置している。
【0023】
上記供給コンベア4には、図2に示すように、栽培植物Pの生えたボトルBを縦横に4列ずつ整列させて計16個を収納したトレイ12が、上流側に設けられた搬送コンベア14から搬送されてきて乗り移るようになっている。当該供給コンベア4の上流端の上方には、図示していないが、それら16個のボトルBを一括して持ち上げるためのボトルリフターが設けられている。このボトルリフターは、トレイ12上に整列した4列の各ボトルBの口部に拡径形成されているフランジの下方に側方から進入して係合するフォークを有しており、このフォークを側方から差し込んで上昇させることで、各ボトルBを一括してトレイ12の上方に持ち上げて離間させる。
【0024】
そして、各ボトルBが上昇されている間に、供給コンベア4の搬送方向側方に設けられているプッシャー16が、トレイ12を回収コンベア6側に押し出して排除し、爾後、ボトルリフターはボトルBを供給コンベア4の搬送面上に再度載置し直すようになっている。つまり、供給コンベア4上にはボトルBが4列で載置され、刈り取り装置2の搬入ステーション8に対して一度に4個ずつのボトルBを供給するようになっている。また、当該供給コンベア4上には搬送する4列のボトルBの間隔を徐々に広げていって、刈り取りステーション8への搬入時のボトル間隔を所定のピッチに調整するガイド部材(図示せず)が設けられている。
【0025】
また、供給コンベア4の搬送方向後端側は刈り取り装置2の搬入ステーション8内に延びており、当該搬入ステーション8には、刈り取り装置2の搬入位置にボトルBを当接させて係止するストッパー20が設けられている。そして、このストッパー20に当接して係止されたボトルBは、その口部から上方に生えて延びている植物Pが所定のタイミングで、刈り取り装置2の把持手段100に把持されるとともに、間欠作動する移送手段200によってその側方に隣接して配置されされている刈り取りステーション10へと移送されるようになっている。
【0026】
この時、ボトルBは把持された植物Pの下部に吊り下げられた状態で刈り取りステーション10へと移送されるので、当該移送時にボトルBの底部が供給コンベア4の搬送面上に載ったままであると、ボトルBの底部が供給コンベア4の搬送面に引っかかって円滑な移送が阻害されることになるので、これを防止するために図6に示すように、供給コンベア4の後端部には、その搬入位置部位の搬送面を移送手段200の間欠作動のタイミングに合わせて降下させるための昇降プーリー22が設けられている。
【0027】
一方、回収コンベア6は図5に示すように、その搬送面の高さが供給コンベア4よりも低く設定されており、供給コンベア4上から回収コンベア6側に押し出されて排除される空のトレイ12は、その排除時に当該トレイ12の開口周縁に形成されているフランジ12aがその側方の回収コンベア6の上方に昇降移動可能に設けられているトレイリフター18に支持されて回収コンベア6上に降ろされるようになっている。このトレイリフター1には、押し出されてくるトレイ12の開口部周縁に形成されたフランジ12aを係止するための溝部を形成する係合片18aが下方に向けて開閉作動可能に設けられていて、当該係合片18aは上昇位置でトレイ12を受け取る際には閉じられてコ字状の溝部を形成し、下降位置で開かれてトレイ12を回収コンベア側に載置して解放するようになっている。
【0028】
刈り取り装置2は、ボトルBの口部から上方に生えた植物Pを側方から把持する把持手段100と、この把持手段100を支持して当該該把持手段100を搬入ステーション8,刈り取りステーション10及び搬出ステーション20(図1参照)へと順次間欠的に移送して循環させる移送手段200とを備えている。
【0029】
図7は移送手段を示す平面図であり、図8は図7中のa−a線矢視断面図、図9は図8中のb−b線矢視断面図、図10は移送手段への把持手段の取付部分を示す要部拡大ある。これら図7〜図10に示すように、移送手段200は、水平方向に直線状に延びて平行に配置される往路202aと復路202bとを有して環状に形成される周回路202を備えており、当該移送手段200に支持される把持手段100は当該無端状の周回路202を循環移動される。また、把持手段100は当該往路202aでは水平方向を指向するように移送手段200に支持されいて、当該往路202aに搬入ステーション8と刈り取りステーション10とが設けられている。
【0030】
ここで、本実施形態にあっては、前記移送手段200にはチェーンコンベア204が用いられている。このチェーンコンベア204は、無端状のチェーン208が両端のスプロケット206,206に巻回されて掛け渡されて長円状の周回路202を形成しており、チェーン208の両側にはその全周に亘って当該チェーン208の走行を案内するガイドレール210が配設されている。また、一方のスプロケット206に近接する位置には、往路202aと復路202bとのそれぞれにおいてチェーン208に対して外側から噛み合う駆動スプロケット212及びその駆動モータ214が設けられている。そして、当該チェーンコンベア204はその周回路202の平面が水平レベルに対して傾斜配置されていて、往路202aと復路202bとに直交する方向が45度傾斜されて刈り取り装置2の基枠24に取り付けられている。
【0031】
チェーンコンベア204に支持される把持手段100は、図10及び図11に示すように、チェーン208のピンリンク216に取り付けられて当該チェーンに一体的に組み込まれて設けられたブラケット218に、ステー220を介して取り付けられる。また、把持手段100はチェーン208の全周に亘って所定の等ピッチで多数設けられる。上記ブラケット218は断面L字状をなして斜め下方に45度の角度で突出し、この突出部分の外面にステー220がボルトで固定されて直角に延びている。把持手段100はそのステー220の延出端に取り付けられて、周回走行するチェーン208の周回路202の平面に対して45度の角度をなして側方に突出するように設けられる。即ち、把持手段は往路202aでは水平方向を指向する一方、復路202bでは鉛直方向下方を指向する。そして、把持手段100下方を指向することになる当該復路202bに搬出ステーション20が設けられている、
把持手段100は、図12〜図14にも拡大して示すように、前記移送手段200のチェーン208から延びるステー220に取り付けられて循環移動される基板102と、この基板102に開閉自在に軸支されて設けられた一対の揺動アーム104と、これら揺動アーム104を閉方向に付勢する付勢手段106とを有する。上記一対の揺動アーム104はL字形状をなし、その短辺側の先端部が基板102に立設された回動軸108に回転自在に軸支されていて、互いに対称に対向配設されている。これら両揺動アーム104にはその屈曲部に近接した長辺側部分にスプリング支持ボルト110が立設されていて、当該スプリング支持ボルト110,110間に上記付勢手段としての引っ張りコイルスプリング106が両端を係止されて設けられていて、両揺動アーム104,104は閉方向に常時付勢されている。また、両揺動アーム104の上記回動軸108部には、それらの開閉角度を均等にするための機構として、相互に噛み合うギヤ112が形成されたプレート114が各揺動アームに一体的に設けられている。
【0032】
両揺動アーム104の先端には、前記植物Pを挟み込んで両側方から当接して把持するための“く”の字状を呈した一対の把持爪116が対向されて設けられている。この把持爪116はそれぞれその屈曲した中央部が、各揺動アーム104の先端に立設された支持軸118に回転自在に軸支されて設けられている。また、これら両把持爪116,116にも、基板102側に延出する後端部にスプリング支持軸120が立設されていて、これらのスプリング支持軸120間には、両把持爪116,116の先端側を常時開方向に弱い力で付勢する引っ張りスプリング122が両端を支持されて設けられている。ここで、把持爪116は各揺動アーム104に対してこれを両側から挟むように2枚1組の把持爪片116a,116bで構成されており、これら2枚1組の把持爪片116a,116bは上記スプリング支持軸118によって一体化されている。
【0033】
そして、上記2枚1組の把持爪片116a,116b間に挟まれて、両把持爪116にはその対向面を被覆する保護カバー122が設けられている。この保護カバー122は把持する植物の損傷を防止するためのものであり、把持爪片116a,116b間に圧入されて挟持される基部122aと、この基部122aから厚み方向の両側に延びて一体的に突出形成された弾性変形性に富んだ被覆部122bとを有し、把持爪片116の長手方向のほぼ全長に亘って設けられて被覆部122bで把持爪片116a,116bの内側面を覆っており、ゴムなどの軟質な弾力性に富んだ樹脂材で形成されている。
【0034】
また、両揺動アーム104,104にはその屈曲部の外側の隅角部に位置して、カムフォロワー124が設けられている。このカムフォロワー124は、搬入ステーション8と搬出ステーション10とにおいて、当該両揺動アーム104を開閉作動させて植物Pを把持あるいは解放させるるべく設けられたもので、搬入ステーション8と搬出ステーション10とにそれぞれ設けられている開閉作動手段300によって作動されるようになっている。
【0035】
この開閉作動手段300について、搬入ステーション8に取り付けられたもので説明すると、図10に示すようになっている。即ち、開閉作動手段300は作動ロッド302を往復動させる電磁ソレノイドや流体シリンダ等からなるアクチュエータ304と、このアクチュエータ304の先端に取り付けられたベースプレート306と、このベースプレート306の下部に取り付けられて下方に延びるカムホルダー308と、このカムホルダー308の延出端に取り付けられたカム310とからなる。
【0036】
アクチュエータ304は搬入ステーション8で停止した把持手段100の上方に位置されて、チェーンコンベア204のフレーム等に取り付け固定されていて、作動ロッド302はチェーン208の周回平面と平行な面内を当該チェーン208の往路202aに直交する方向に往復直線移動して、ベースプレート306とカムホルダー308とカム310とを一体的に作動させる。
【0037】
カムホルダー308の先端に取り付けられたカム310は、作動ロッド302の伸長状態では、把持手段100の揺動アーム104に取り付けられたカムフォロワー124の斜め上方に位置し、作動ロッド302がチェーン208側に向けて短縮作動されることでカムフォロワー124に当接してチェーン208側に引き寄せ、一対の揺動アーム104,104を開方向に揺動させて開閉させるようになっており、カムフォロワー124に当接するカム面はカムフォロワー124の揺動軌跡に合わせた曲面のプロフィールに形成されている。なお、搬出ステーション20に設けられる開閉作動手段100も全く同一構成のものであり、取付向きが異なるだけである。
【0038】
図15〜図17は、刈り取りステーション10に設けられている主要な機構部を拡大して示したものである。即ち、当該刈り取りステーション10には把持手段100(なお、図15においては図面が錯綜することから把持手段の描写は省略してある。)に把持されている植物PをボトルBの口部の近傍で切断する切断手段400が設けられているとともに、前記把持手段100に把持された植物Pの下部に吊り下がるボトルBの底部に当接して、植物切断後のボトルBを支持するボトル支持手段500が昇降移動可能に設けられている。
【0039】
また、刈り取りステーション10には、前記把持手段100に把持された植物Pの下部にまちまちな姿勢で吊り下がることになるボトルBの姿勢を鉛直に矯正する姿勢矯正手段600が昇降移動可能に設けられている。
【0040】
更には、把持された植物の下部に吊り下がったボトルBの首部B2に係合するとともに昇降移動して、当該ボトルBを下方に押し下げて把持した植物PをボトルB内部から相対的に引き上げるボトル押し下げ手段800、並びに前記ボトル支持手段500に支持されて下方に降下されてくるボトルBを側方に押し出すボトル排出手段700とが設けられている。
【0041】
ここで、本実施形態では前述したように、ボトルは供給コンベア4によって搬入ステーション8には4列で搬入されるようになっており、これに対応して、搬入ステーション8では4つの把持手段100で4個のボトルBに生えた植物を同時に把持し、移送手段200はその4個ずつを一組にして間欠作動して、刈り取りステーション10、排出ステーション20へと順次移送する。このため、刈り取りステーション10に設けられる前記各種手段400,500,600,700,800はそれぞれ4個のボトルBに対応し得るように設けられている。以下に上記各種手段について、順次説明する。
【0042】
先ず、姿勢矯正手段600から説明する。この姿勢強制手段600は、上部側に拡開する錐状面602aを有した案内筒602と、この案内筒602を昇降移動させて当該案内筒602を下方からボトルの外周面に係合させるための昇降移動手段604とからなり、この昇降移動手段604には油圧シリンダなどが用いられる。
【0043】
本実施形態では、ボトルBには円形ボトルが採用されているため上記案内筒602も円筒形をなし、錘状面602aは円錐面となっている。図18の平面図にも示すように、案内筒602は底を有さずに貫通形成されており、下部側の等径部分の内周面はボトルBの外径に合わせて若干大きく形成されていて、もってボトルBは案内筒602内を通り抜け可能となっている。
【0044】
案内筒602は、その4つが連結板606の上面に固定されて一体的に繋がれており、連結板606にもボトル挿通孔606aが開口形成されている。また、4つの案内筒602はその相互間のピッチが把持手段100ピッチに一致されていて、かつ当該把持手段100の停止位置の直下に案内筒602の軸芯位置が一致されて鉛直に配置されている。
【0045】
連結板602はチェーンコンベア204に近接する側が突出しており、この突出部の両側に昇降移動手段604の連結竿608が一対で結合されている。一対の連結竿608は鉛直に下方に延び、その途中が基枠24に設けられたガイドスリーブ612に摺動自在に支持されている。両連結竿608の下端部はクロスロッド614で繋がれており、このクロスロッド614の中央部には、基枠24の下端部に鉛直に固定されて立設された油圧シリンダ610の作動ロッド610aが連結されている。また、油圧シリンダ610は案内筒を昇降させて3つのポジションで停止させるようになっている。即ち、吊り下がったボトルBの下方に位置する中間高さの待機ポジションと、ボトルBに係合する最上昇位置の係合ポジション、及びボトルBの排出時に降下する最下端位置の排出ポジションである。
【0046】
ボトル支持手段500は、前記各案内筒602の軸芯部に同軸に配置されて鉛直に延びる4本の昇降竿502と、これら4本の昇降竿502を一体に昇降駆動する昇降駆動手段504とからなる。昇降竿502は前記連結竿608と同様に、途中が基枠24に設けられたガイドスリーブ506に摺動自在に支持されている。各昇降竿502の下端部はやはりクロスロッド508によって一体的に繋がれており、このクロスロッド508の中央部に昇降駆動手段504の作動側が連結されている。本実施形態では、昇降駆動手段504にはリニアモータが採用されて、基枠24の下端部に鉛直に立設されたおり、作動側となるスライダー504aがクロスロッド508に連結されている。また、昇降竿502はスライダー504の作動によって上端位置と下端位置との2つのポジションで停止され、上端位置では案内筒602内の下部に若干入り込むが、把持手段100から吊り下がったボトルBの底部には当接しない高さとされ、下端位置では排出手段700によるボトルBの側方への排出高さ位置よりも下方の高さとされて、降下時には待避するようになっている。
【0047】
ボトル押し下げ手段800は、図19と図20にも示すように、把持手段100の下方に吊り下がっているボトルBに対し、その口部B1が設けられている縮径された首部B2に向けて水平に進退移動して当該首部B2に係合するフック802と、このフック802を進退移動させる進退移動手段804と、当該フック802を昇降移動させる昇降移動手段806とを有する。なお、説明の便宜上、図19では4連で設けられるフックのうち、図示する左側は非係合位置の状態を示してあり、右側は係合位置の状態を示してある。また、図20では左側の2つのフック及び当該2つのフックを進退移動させる進退移動手段は省略してある。
【0048】
昇降移動手段806は、基枠24にガイドスリーブ808を介して鉛直方向に摺動自在に設けられた一対の昇降ロッド810と、両昇降ロッド810の上端部間と下端部間とをそれぞれ繋ぐクロスロッド812及びクロスプレート813とによって矩形に形成されている昇降枠体815、並びに上端部の基枠24に設けられて上側のクロスロッド812の中央部に作動ロッド816aが当接する油圧シリンダ816とからなり、油圧シリンダ816の作動ロッド816aの鉛直方向への伸縮作動により昇降枠体815が上下に昇降する。
【0049】
進退移動手段804は昇降枠体815の下側のクロスプレート813の下面に2つ並設されている。この進退移動手段804は油圧シリンダでなり、その作動ロッド804aの両側には安定した作動を行わせるためのガイドロッド820が設けられている。作動ロッド818とガイドロッド820とは先端部が連結プレート822で繋がれており、この連結プレート822にフック取付ブラケット824が設けられている。このフック取付ブラケット824は連結プレート822よりも大きく、その両側部が連結プレート822の端部からさらに側方に突出しており、当該突出部がフック802の取付部になっている。
【0050】
フック802は首振り機構830を有し、当該首振り機構830を介して取付ブラケット824に取り付けられている。この首振り機構830は把持手段100から吊り下がって姿勢がまちまちに傾斜しているボトルBの首部B2に習わせてフック802を揺動傾斜させて容易に係合し得るようにするためのものであり、鉛直に立つフック支承板832と、このフック支承板832を取付ブラケット824に固定する支持ステー834、フック支承板832に立設されてフック802を揺動自在に軸支する支持軸836、この支持軸836に軸支されたフック802とフック支承板832との間に掛け渡されて左右一対で設けられ、当該フック802を揺動回転の中立位置に位置決めして保持するように付勢する直立維持用スプリング838とからなる。
【0051】
フック802は略L字状に屈曲形成されていて、垂直板部802aと水平板部802bとを有する。垂直板部802が支承板832の支持軸836に回転自在に嵌合軸支されていて、水平板部802bが支持軸836を中心に揺動する。水平板部802bにはボトル首部B2の外径よりも大きな係合溝部802cが設けられて二又のフォーク状に形成されている。
【0052】
また、フック802の垂直板部802aと支承板832とには、それぞれ支持軸836を挟んで左右対称な位置に各々スプリング固定軸840が立設されていて、このスプリング固定軸840に両端を固定されて上記直立維持用スプリング838が上下方向に配設されている。
【0053】
切断手段400は、図20〜図22にも示すように、上記押し下げ手段800で押し下げられたボトルBの口部B1直上の高さ位置に設けられる回転歯402と、この回転歯402を回転駆動させる回転歯駆動手段404、これら回転歯402とその駆動手段404とを上方の基枠24から垂下して支持するとともにボトルB側に向けて水平に進退移動可能に設けられる水平移動フレーム406、この水平移動フレーム406を水平移動可能に基枠24上に支持するリニアガイド408、水平移動フレーム406を進退移動させる進退駆動機構410とを有する。
【0054】
水平移動フレーム406はコ字状をなして基枠24を跨いで設けられ、側板部406bが下方に垂下している。上板部406aは基枠24上に固定されたリニアガイド408のスライダー408aに取り付けられていて、これにより把持手段100から吊り下がるボトルB側に向けて水平に進退移動移動可能となっている。両側板部406bの下端には、クロスプレート406cが取付られていて、このクロスプレート406c上に回転歯駆動手段404の駆動モータ412が取り付けられるとともに、この駆動モータ412の回転軸412aが突出する下面に回転歯ハウジング414が取り付けられている。この回転歯ハウジング414の上面には回転歯402の回転軸402aが突出してハウジング414に回転自在に軸支され、駆動モータ412の回転力は各軸に取り付けられたプーリー416とこれに巻回された駆動ベルト418とを介して伝達されるようになっている。
【0055】
また、進退駆動機構410には、梃子クランクスライダー機構が採用されている。即ち、基枠24に取り付けられたモータ420と、このモータ420の回転軸420aに取り付けられた旋回アーム422と、旋回アーム422の先端に立設されたクランクピン424に一端が回動自在に連結されるとともに、他端が水平移動フレーム406の上部板406aにおけるリニアガイド真上位置に立設されたピン426に回動自在に連結された連接棒428とから構成されていて、旋回アーム422の旋回運動に伴い水平移動フレーム406がリニアガイド408上を往復移動して進退するようになっている。ここで、回転歯402は二枚設けられていて、一枚の回転歯402で二つのボトルBのから生えている植物Pを切断するようになっている。
【0056】
ボトル排出手段700は、前記ボトル支持手段500によって下降されてくるボトルBを受け止める受け板702と、この受け板702上に受け止められて載置されたボトルBを側方に押し出す押し出し手段704とからなり、受け板702の側方には押し出し手段700によるボトル押し出し方向側に回収コンベア4がその搬送面を受け板702の上面に揃えられて配置されている。
【0057】
受け板702は基枠24に支持されて設けられている。この受け板702には、図23に示すように、ボトル支持手段500の昇降竿502が挿通される4つの挿通孔702aと、姿勢矯正手段600の連結竿608が挿通される2つの挿通溝702bとが形成されている。
【0058】
ボトル押し出し手段704は、受け板702上に載せられたボトルBの胴部B3に当接して押し出すフック体706と、このフック体706を往復進退移動させる往復駆動機構712とからなる。フック体706には、図23に示すように、ボトル胴部B3の外径に合わせて形成された半円状の凹部708が設けられるとともに、この凹部708に連通してボトル支持手段500の昇降竿502との干渉を回避するための長溝710が設けられている。
【0059】
往復駆動機構712は、ガイドロッド715を備えた油圧シリンダ714と、この油圧シリンダ714の作動ロッド714a先端部とフック体706後端部とを繋ぐ連結プレート716とからなり、油圧シリンダ714は受け板702の下方に位置して基枠24上に設けられている。
【0060】
以降に、上述のように構成された刈り取り装置2の動作について説明する。 移送手段200のチェーンコンベア204は適宜間欠的に周回作動されて、1回の間欠作動で4つの把持手段100を移送する。そして、搬入ステーション8に移動されてきた各把持手段100は、先ず開閉作動手段300によって開放状態とされる。即ち、開閉作動手段300のアクチュエータ304がONされて、作動ロッド304aが引き込まれることにより、カム310が把持手段100の一対の揺動アーム104上の各カムフォロワー124に係合して当該揺動アーム104を揺動させ、その先端側の間隔を大きく押し開く。そして、揺動アーム104の先端が開かれていくと、当該揺動アーム104の先端部に取り付けられている把持爪116はその後端部間がコイルスプリング120の引っ張り力で常時近接する方向に付勢されているので、先端側が揺動アーム104よりも更に大きく開かれることになる。
【0061】
供給コンベア4上に4列で並べられたボトルBは、移送手段200の間欠作動に同期して、逐次この大きく開かれた把持爪116間に植物Pが入り込まされて搬入ステーション8の搬入位置に運ばれてくる。このとき、把持爪116の付勢スプリング120は弱い力でその先端側を開放させるように付勢しているだけなので、当該把持爪116間に植物Pが挿入されてくると、把持爪116は植物Pの外側部に沿うように揺動回転して軽く当接する。
【0062】
そして、ボトルBがストッパーに当接して搬入位置に停止すると、開閉作動手段300が閉作動されて一対の揺動アーム104がその付勢スプリングのバネ力によって閉じていき、把持爪116を介して植物Pの側部が挟まれて把持される。すると搬入位置に停止したボトルBの底部部分が載っている供給コンベア4の搬送面が下方に下げられ、ボトルBの底部が搬送面から離間して、ボトルBは把持手段100に把持された植物Pの下部に吊り下がった状態となる。爾後、このボトルBが吊り下がった状態で移送手段200が作動して、4個のボトルBを隣の刈り取りステーション10へと移送する。このとき、ボトルBの底部は供給コンベア4の搬送面から離間しているので、側方の刈り取りステーション10への移動の際に底部が供給コンベア4の搬送面と干渉せず、円滑な移送が行える。
【0063】
刈り取りステーション10で停止された各ボトルBは把持手段100に把持された植物Pの下部に吊り下がった状態であるから、植物Pの生え方に応じて、個々にその姿勢はまちまちに傾斜している。このため、刈り取りステーション10では、先ず、この姿勢を鉛直に矯正する。即ち、姿勢矯正手段600の案内筒602が下方の待機位置から上昇作動されてボトルB下部の外周面に係合される。このとき案内筒602の上部側の内周面は上方に拡開する円錐面602aとなっているため、ボトルBはその底部の角部が当該円錐面602aに当接して滑りながらその傾いた姿勢を矯正されていく。ここで、案内筒602はその円錐面602aの下端部分がボトルBの底部付近に到達する高さで停止される。
【0064】
案内筒602の上昇が停止すると、ボトル支持手段500の昇降竿502が上昇して案内筒602内の下部に若干入り込んだ高さで停止する。なお、この昇降竿502の上昇作動タイミングは案内筒602と同時であっても、あるいは先行していてもかまわない。
【0065】
昇降竿502が上昇位置で停止すると、次にボトル押し下げ手段800が作動する。即ち、先ず進退移動手段804が作動されてフック802がボトルBの首部B2に向けて前進する。このとき、ボトルBが未だ傾斜していたとしても、フック802は首振り機構830が機能して首部B2の傾斜に習って揺動するので、容易にかつ確実に係合していく。次に昇降移動手段604が下降移動されフック802はボトル首部B2の下部に連なった拡径する肩部B4に当接して当該ボトルBを下方に押し下げる。これにより、ボトルBは底部が案内筒602の下端部まで押し込まれて等径部分に確実に係合されると共に、ボトル支持手段500の昇降竿502の上端部に当接する。またこのとき、押し下げられるボトルBに対して、把持手段100にて把持されている植物Pは相対的に上昇されて半抜き状態となって、根本付近までが可及的にボトル口部B1から露出されることになる。
【0066】
ボトルBの押し下げが終わると、次に切断手段400によって植物Pの切断が行われる。即ち、梃子クランクスライダー機構をなす進退駆動機構410の旋回アーム422の旋回移動に伴って水平移動フレーム406が直線的に往復移動する。これにより、水平移動フレーム406の下端部に設けられた回転歯402が、押し下げられているボトルBの口部B1の直上に向けて進退して、ボトルBに生えている植物Pを切断する。このとき、植物Pはその切断部分の上側が把持手段100に把持されて拘束されている一方、下側はボトルが姿勢矯正手段600の案内筒602に係合して拘束されているので、回転している回転歯402が接触しても振られることがない。このため、植物Pをその切断面を乱すことなくきれいに、かつ確実に回転歯402で突っ切り切断することができる。また、ボトルBは底部がボトル支持手段500の昇降竿502によって支持されているので、植物Pの切断後も落下することがない。
【0067】
また、植物Pを把持手段100で側方から把持しつつ、切断手段400で切断して根をボトルBに残して刈り取るので、ボトルB毎に口部B1から延びる植物Pの生え方の姿勢がまちまちであっても、植物Pに与える損傷を可及的に防止しながら口部B1の近傍で無駄なく均質に切断できるとともに、当該ボトルBに残存させた根を別途に行うボトル洗浄工程等で一緒に処理することが可能で、刈り取り装置において根の回収を行う必要がなくなる。
【0068】
切断が終了すると、ボトルBは降下されて回収コンベア6に移載される。即ち、ボトル支持手段500の昇降竿502と姿勢矯正手段600の案内筒602とが同時に下降されて行き、ボトルBはボトル排出手段700の受け板702上に載せられる。昇降竿502はそのまま更に降下して、受け板702より下方の下端の待避位置で停止する。一方、案内筒602はボトルBが受け板702上に載ると上昇し、受け板702上のボトルBの上端部より上方の中間高さ位置に設定されている待機位置にて停止される。
【0069】
そして、案内筒602がボトルB上端部から抜けきると、ボトル排出手段700の往復駆動機構712が作動し、油圧シリンダの714の作動ロッド714aの往復動によりフック体706が側方にある回収コンベア6に向けて進退し、半円状の凹部がボトル胴部B3に当接係合して当該ボトルBを回収コンベア6上に移載する。そして、移載されたボトルBは回収コンベア6で搬送されつつガイドに案内されて、供給時とは逆にそのボトルBの間隔を詰められて回収コンベアの後端に向けて運ばれて行き、供給側にあるボトルリフターと同様のボトルリフターによって、トレイ12内に収納されて搬送コンベアで洗浄等の後処理工程に運ばれていく。
【0070】
一方、切断された植物はそのまま把持手段100に把持されて、移送手段200によって搬出ステーション20へと運ばれていき、搬出ステーション20に設けられている開閉手段300によって把持手段100が開動作されて切断された植物Pを解放する。この搬出ステーション20には、包装装置に植物Pを搬送する搬送コンベア26が設けられており、切断された植物Pは当該搬送コンベア26上に載置される。ここで、搬送ステーション20は移送手段200をなすチェーンコンベア204の復路202bに設けられており、往路202aの刈り取りステーションで切断された植物Pは、往路202aから復路202bへと移送方向が反転されると、チェーンコンベア204は45度傾斜されて配置されているので、把持手段100によって把持されている姿勢が往路202aでの鉛直方向が復路202bでは水平方向に変換されることになる。このため、搬出ステーション20での搬出コンベア26上への植物Pの移載が容易になり、またその向きも揃えて移載することができ、もって包装装置での包装も容易に行えるようになる。
【0071】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば各種手段の駆動系の機構やその支持機構、搬入,搬出ステーションの配設位置等、その主旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかるボトル栽培植物の刈り取り装置にあっては、次のような優れた効果を奏する。
【0073】
請求項1の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、ボトルの口部から上方に生えた植物を側方から把持する把持手段と、該把持手段を支持して、該把持手段を搬入ステーション、刈り取りステーション、搬出ステーションへと順次間欠的に移送して循環させる移送手段と、該搬入ステーションと搬出ステーションとのそれぞれに設けられて、該把持手段を開閉作動させて植物を把持あるいは解放させる開閉作動手段と、該刈り取りステーションに設けられ、把持されている植物を口部の近傍で切断する切断手段とを備えて構成することにより、ボトルで栽培した植物を口部の近傍で切断して刈り取り、その刈り取った植物を包装装置のコンベア等が設けられた搬出端から搬出するといった作業を自動的に行える刈り取り装置を提供できる。
また、植物を把持手段で側方から把持しつつ、切断手段で切断して根をボトルに残して刈り取るので、ボトル毎に口部から延びる植物の生え方の姿勢がまちまちであっても、植物に与える損傷を可及的に防止しながら口部の近傍で無駄なく均質に切断できるとともに、当該ボトルに残存させた根を別途に行うボトル洗浄工程等で一緒に処理することが可能で、刈り取り装置において根の回収を行う必要がなくなる。
【0074】
請求項2の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置よれば、前記移送手段は、水平方向に直線状に延びる平行な往路と復路とを有して前記把持手段を循環させる環状の周回路を備え、前記把持手段は該往路では水平方向を指向するように該移送手段に支持されて設けられているともに、該往路に前記搬入ステーションと刈り取りステーションとが設けられているので、把持手段は搬入ステーションと刈り取りステーションとの両ステーションで水平状態に維持されるから、搬入ステーションでの植物の把持に際して、植物が生えた自然のままの状態で側方から容易に把持することができるとともに、把持後に植物の下部に吊り下がった状態となるボトルの荷重が植物に無理な力となって加わって、商品としての当該植物に損傷を与えてしまうことを可及的に防止できる。
【0075】
請求項3の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がるボトルの底部に当接して、該植物切断後の該ボトルを支持するボトル支持手段が昇降移動可能に設けられているので、植物切断後のボトルの落下を防止して下方に待避させることができる。
【0076】
請求項4の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がる前記ボトルの姿勢を鉛直に矯正する姿勢矯正手段が昇降移動可能に設けられているので、植物の下部に吊り下がって当該植物の生え方に応じて姿勢がまちまちとなるボトルを鉛直に矯正でき、しかも植物とボトルとを保持して切断手段による切断箇所の両側を拘束するから切断手段での突っ切りが容易になり、安定して確実な切断が行えるようになる。
【0077】
請求項5の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記姿勢矯正手段が上部側に拡開する錐状面を有した案内筒と、該案内筒を昇降移動させて該案内筒を下方からボトルの外周面に係合させる昇降移動手段とからなるので、上部に拡開した錘状面を有した案内筒を、吊り下がり状態のボトルの下方から上昇させて外周面に係合させるから、錘状面を滑らせつつボトル底部を係止して、円滑に姿勢の矯正を行うことができ、しかも案内筒と昇降移動手段だけで簡易に構成することができる。
【0078】
請求項6の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記刈り取りステーションには、前記ボトル支持手段に支持されて下方に降下されてくる前記ボトルを側方に押し出すボトル排出手段と、該ボトル排出手段によって側方に押し出されるボトルが載置されて回収するボトル回収コンベアとが設けられているので、植物刈り取り後のボトルに損傷などを与えることなく回収して刈り取り装置外に自動的に排出することができ、もってボトルの再利用効率の向上を図ることができる。
【0079】
請求項7の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記移送手段がチェーンコンベアでなり、該チェーンコンベアはその周回路の平面が、水平レベルに対して前記往路と復路とに直交する方向を45度傾斜されて配置されるとともに、前記把持手段は該チェーンコンベアのチェーンにその周回路の平面に対して45度の角度をなして側方に突出されて取り付けられて、該往路では水平方向を指向する一方、該復路では鉛直方向を指向し、該復路に前記搬出ステーションが設けられているので、搬入時に鉛直に把持した植物の姿勢を水平方向に変更しつつ向きを揃えて搬出ステーションから搬出することができ、もって包装装置等の次工程への搬送手段上等への移載が容易に行えるようになる。
【0080】
請求項8の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記把持手段が、前記移送手段に取り付けられて循環移動される基板と、該基板に開閉自在に軸支されて設けられた一対の揺動アームと、該揺動アームを閉方向に付勢する付勢手段と、該各揺動アームの先端にそれぞれ中央部が回転自在に軸支されて設けられて前記植物に両側から当接して把持する対向配置された一対のくの字状を呈した把持爪と、該把持爪の先端側を開方向に付勢する付勢手段とからなり、揺動アームの先端に回動自在に設けた把持爪を介して植物を把持するので、様々な形状で生えてくる植物の外周側面に把持爪を習わせて確実な把持を行うことができる。また、把持爪は付勢手段によって先端側が大きく開くように付勢されているので、植物の把持爪間への挿入を容易にかつ確実に行えるようになる。
【0081】
請求項9の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記把持爪には、軟質な樹脂で形成された保護カバーが被せられ、かつ該保護カバーには把持爪の長手方向に沿って厚み方向に突出する弾性変形性に富んだ突出片が一体形成されているので、突出片を有した保護カバーの広い面積で植物を挟んで把持できるとともに、突出片の弾力性でしなやかに植物を掴むことができ、もってエッジ部等で植物を傷つけることなく保護しつつ把持し得て、植物に損傷を与えてしまうことを可及的に防止することができる。
【0082】
請求項10の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記ボトルの口部には縮径された首部が設けられており、前記刈り取りステーションには、把持された植物の下部に吊り下がるボトルの首部に向けてフックが進退して該首部に係脱自在に係合するとともに昇降移動して、該ボトルを下方に押し下げて把持した植物をボトル内部から引き上げるボトル押し下げ手段が設けられているので、ボトルを押し下げてボトル底部を確実に姿勢矯正手段の案内筒内の下部まで係合させることができるとともに、植物を相対的に上昇させて半抜き状態にすることができ、もって切断手段による植物の切断箇所を可及的に根本近くにすることができる。
【0083】
請求項11の発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置によれば、前記フックがボトル首部の傾斜に習って揺動する首振り機構を備えているので、フックをボトル首部に係合させる際に首部が傾斜していても当該首部の傾斜に習ってフックが揺動することになり、もって当該フックを円滑かつ確実にしかも容易に首部に係合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボトル栽培植物の刈り取り装置の一実施形態を示す側断面図である。
【図2】栽培植物が生えたボトルを刈り取り装置に供給する供給コンベアと刈り取った後のボトルを回収するボトル回収コンベアとを示す平面図である。
【図3】刈り取り装置に供給コンベアが接続されている搬入ステーション部分を示す側断面図である。
【図4】刈り取り装置にボトル回収コンベアが接続されている刈り取りステーション部分を示す側断面図である。
【図5】図2中のa−a線部の矢視断面図である。
【図6】供給コンベアの後端部分の側面図である。
【図7】移送手段を示す平面図である。
【図8】図7中のa−a線矢視断面図である。
【図9】図7中のb−b線矢視断面図である。
【図10】把持手段と移送手段と開閉作動手段との関係を拡大して示す部分側断面図である。
【図11】移送手段に等ピッチで多数設けられる把持手段を示す平面図である。
【図12】把持手段を拡大して示す平面図である。
【図13】図12中のa−a線部の矢視断面図である。
【図14】移送手段のチェーンに取り付けられた把持手段を示す図であり、(a)は一部破断側面図、(b)は揺動アームと把持爪を断面にして示す側面図である。
【図15】刈り取りステーションに設けられた各種手段の位置関係を示す一部省略正面図である。
【図16】刈り取りステーションの要部を部分的に拡大して示す側断面図あって、切断手段と押し下げ手段とを主に示すものである。
【図17】刈り取りステーションの要部を部分的に拡大して示す側断面図あって、ボトル支持手段と姿勢矯正手段とを主に示すものである。
【図18】姿勢矯正手段の案内筒部を示す平面図である。
【図19】押し下げ手段のフック部と姿勢矯正手段の案内筒部とを示す平面図である。
【図20】刈り取りステーションの切断手段と押し下げ手段とを示す正面図である。
【図21】切断手段の進退駆動機構部を示す平面図である。
【図22】切断手段の回転歯部分を示す平面図である。
【図23】排出手段の受け板の平面図である。
【図24】排出手段のフック体の平面図である。
【図25】排出手段の往復駆動機構の平面図である。
【符号の説明】
B ボトル B1 口部 B2 首部
P 植物 2 刈り取り装置 4 供給コンベア
6 回収コンベア 8 搬入ステーション 10 刈り取りステーション
12 トレイ 20 搬出ステーション 24 基枠
100 把持手段 102 基板 104 揺動アーム
106 付勢手段(引っ張りコイルスプリング) 116 把持爪
118 付勢手段(引っ張りコイルスプリング) 122 保護カバー
122b 突出片 124 カムフォロワー 200 移送手段
202 周回路 202a 往路 202b 復路
204 チェーンコンベア 206 スプロケット 208 チェーン
210 ガイドレール 212 駆動スプロケット 218 ブラケット
220 ステー 300 開閉作動手段 302 作動ロッド
304 アクチュエータ(電磁ソレノイド) 308 カムホルダー
310 カム 400 切断手段 402 回転歯
404 回転歯駆動手段 406 水平移動フレーム 408 リニアガイド
410 進退駆動機構 500 ボトル支持手段 502 昇降竿
504 昇降駆動手段 600 姿勢矯正手段 602a 錐状面
602 案内筒 604 昇降移動手段 700 ボトル排出手段
702 受け板 704 押し出し手段 706 フック体
712 往復駆動機構 800 ボトル押し下げ手段 802 フック
804 進退移動手段 806 昇降移動手段 815 昇降枠体
816 油圧シリンダ 830 首振り機構

Claims (11)

  1. ボトル内に栽培した植物を刈り取るボトル栽培植物の刈り取り装置であって、
    ボトルの口部から上方に生えた植物を側方から把持する把持手段と、
    該把持手段を支持して、該把持手段を搬入ステーション、刈り取りステーション、搬出ステーションへと順次間欠的に移送して循環させる移送手段と、
    該搬入ステーションと搬出ステーションとのそれぞれに設けられて、該把持手段を開閉作動させて植物を把持あるいは解放させる開閉作動手段と、
    該刈り取りステーションに設けられ、把持されている植物を口部の近傍で切断する切断手段と、
    を備えたことを特徴とするボトル栽培植物の刈り取り装置。
  2. 前記移送手段は、水平方向に直線状に延びる平行な往路と復路とを有して前記把持手段を循環させる環状の周回路を備え、
    前記把持手段は該往路では水平方向を指向するように該移送手段に支持されて設けられているともに、該往路に前記搬入ステーションと刈り取りステーションとが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  3. 前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がるボトルの底部に当接して、該植物切断後の該ボトルを支持するボトル支持手段が昇降移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  4. 前記刈り取りステーションには、前記把持手段に把持された植物の下部に吊り下がる前記ボトルの姿勢を鉛直に矯正する姿勢矯正手段が昇降移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2,3に記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  5. 前記姿勢矯正手段が上部側に拡開する錐状面を有した案内筒と、該案内筒を昇降移動させて該案内筒を下方からボトルの外周面に係合させる昇降移動手段とからなる、
    ことを特徴とする請求項4記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  6. 前記刈り取りステーションには、前記ボトル支持手段に支持されて下方に降下されてくる前記ボトルを側方に押し出すボトル排出手段と、該ボトル排出手段によって側方に押し出されるボトルが載置されて回収するボトル回収コンベアとが設けられている、
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  7. 前記移送手段がチェーンコンベアでなり、該チェーンコンベアはその周回路の平面が、水平レベルに対して前記往路と復路とに直交する方向を45度傾斜されて配置されるとともに、
    前記把持手段は該チェーンコンベアのチェーンにその周回路の平面に対して45度の角度をなして側方に突出されて取り付けられて、該往路では水平方向を指向する一方、該復路では鉛直方向を指向し、
    該復路に前記搬出ステーションが設けられている、
    ことを特徴とする請求項2〜6に記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  8. 前記把持手段が、
    前記移送手段に取り付けられて循環移動される基板と、
    該基板に開閉自在に軸支されて設けられた一対の揺動アームと、
    該揺動アームを閉方向に付勢するスプリングと、
    該各揺動アームの先端にそれぞれ中央部が回転自在に軸支されて設けられて前記植物に両側から当接して把持する対向配置された一対のくの字状を呈した把持爪と、
    該把持爪の先端側を開方向に付勢するスプリングと、
    からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  9. 前記把持爪には、軟質な樹脂で形成された保護カバーが被せられ、かつ該保護カバーには把持爪の長手方向に沿って厚み方向に突出する弾性変形性に富んだ突出片が一体形成されている、
    ことを特徴とする請求項8に記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  10. 前記ボトルの口部には縮径された首部が設けられており、前記刈り取りステーションには、把持された植物の下部に吊り下がるボトルの首部に向けてフックが進退して該首部に係脱自在に係合するとともに昇降移動して、該ボトルを下方に押し下げて把持した植物をボトル内部から引き上げるボトル押し下げ手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
  11. 前記フックが、ボトル首部の傾斜に習って揺動する首振り機構を備えている、
    ことを特徴とする請求項10記載のボトル栽培植物の刈り取り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101029338B1 (ko) 2008-12-29 2011-04-13 경기도농업기술원 병버섯 자동 수확장치
KR101238176B1 (ko) 2011-06-22 2013-02-28 경기도 병버섯 자동 수확장치
JP2013153701A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Pae:Kk キノコのカット装置及び一株キノコ
JP2016202126A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 有限会社新潟システム制御 茸収穫機

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