JP2000083473A - 人工栽培茸取り出し装置 - Google Patents

人工栽培茸取り出し装置

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JP2000083473A
JP2000083473A JP10260306A JP26030698A JP2000083473A JP 2000083473 A JP2000083473 A JP 2000083473A JP 10260306 A JP10260306 A JP 10260306A JP 26030698 A JP26030698 A JP 26030698A JP 2000083473 A JP2000083473 A JP 2000083473A
Authority
JP
Japan
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container
mushroom
carrying
swing
holding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10260306A
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English (en)
Inventor
Takakazu Miyahara
隆和 宮原
Terumasa Miyahara
照昌 宮原
Masazumi Munakata
正純 宗像
Hiroshi Toda
浩 十田
Yasutaka Tani
靖孝 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Elm Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Elm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工栽培された茸を容器から機械的、自動的
に取り出し、容器と茸とを分けて搬出する人工栽培茸取
り出し装置を提供すること。 【解決手段】 茸栽培容器2を収納した受け皿状コンテ
ナ3を搬送するコンテナ搬入用コンベヤ1と、このコン
テナ搬入用コンベヤ1上の前記コンテナ3から茸栽培容
器2を把持して取り出すとともに茸抜き取り作業位置P
1に搬入する容器搬入手段4と、前記茸抜き取り作業位
置P1に搬入された容器2から茸6を抜き取る茸抜き取
り手段5と、抜き取った茸6を搬出する茸搬出用コンベ
ヤ7と、この茸搬出用コンベヤ7上に抜き取った茸6を
移載する茸搬出手段8と、コンテナ搬出用コンベヤ9
と、茸が抜き取られた容器2を前記茸抜き取り作業位置
P1から搬出して前記コンテナ搬出用コンベヤ9上の空
コンテナ3に収納する容器搬出手段10とを備えた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に充填され
たおが屑などから成る栽培床を利用してえのきやしめじ
などの茸を人工栽培する設備において、栽培された茸の
収穫のために前記容器から茸を取り出す装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】前記のような茸の人工栽
培設備において、栽培された茸の収穫のために前記容器
から茸を取り出す作業は、例えばコンベヤにより搬送さ
れる栽培容器を作業者が1本づつ手に取って手作業で茸
を引き抜く方法で行うのが一般的であった。このような
従来の手作業による方法では作業能率が悪く、しかも多
大のコストがかかる欠点があったため、栽培容器から茸
を機械的、自動的に取り出すことのできる実用的な装置
が要望されているが、真に実用的なものは提供されるに
至っていないのが現状である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る人工栽培茸取り出し装置を提供
することを目的とするものであって、その手段を後述す
る実施形態の参照符号を付して示すと、茸栽培容器2を
収納した受け皿状コンテナ3を搬送するコンテナ搬入用
コンベヤ1と、このコンテナ搬入用コンベヤ1上の前記
コンテナ3から取り出された茸栽培容器2を茸抜き取り
作業位置P1に搬入する容器搬入手段4と、前記茸抜き
取り作業位置P1に搬入された容器2から茸6を抜き取
る茸抜き取り手段5と、抜き取った茸6を搬出する茸搬
出用コンベヤ7と、前記コンテナ3の搬出用コンベヤ9
とを備えた構成となっている。
【0004】上記構成の本発明装置を実施するに際し、
茸6が抜き取られた容器2を前記茸抜き取り作業位置P
1から搬出して前記コンテナ搬出用コンベヤ9上の空コ
ンテナ3に収納する容器搬出手段8を設けることができ
る。
【0005】前記茸抜き取り手段5は、茸抜き取り作業
位置P1に搬入された茸栽培容器2を垂直姿勢に把持す
る容器把持手段37と、この容器把持手段37で把持さ
れた容器2から突出する茸6の根元付近を把持する茸根
元把持手段38と、当該茸根元把持手段38と前記容器
把持手段37とを、茸6の根元付近を中心に当該茸6と
容器2とを左右横方向に相対往復屈曲運動させるように
相対揺動させる相対揺動駆動手段39と、前記茸根元把
持手段38と前記容器把持手段37とを、茸6を容器2
から引き抜くように上下方向に相対移動させる相対昇降
駆動手段40とから構成することができる。
【0006】前記相対揺動駆動手段39は、容器2と茸
6とを左方へ相対屈曲運動させるときの相対揺動中心が
容器口部2aの左側辺付近またはその外側にあり、容器
2と茸6とを右方へ相対屈曲運動させるときの相対揺動
中心が容器口部2aの右側辺付近またはその外側にある
ように構成することができる。
【0007】前記相対昇降駆動手段40は、前記相対揺
動駆動手段39による相対揺動駆動中に稼働されるよう
に構成することができる。また、前記相対揺動駆動手段
39及び相対昇降駆動手段40は、茸根元把持手段38
で把持された茸6に対して、前記容器把持手段37で把
持された容器2を往復屈曲運動及び引下げ運動させるよ
うに構成したり、あるいは茸根元把持手段38で把持さ
れた茸6と前記容器把持手段37で把持された容器2の
両方を、その両者がくの字形に屈曲するように往復屈曲
運動させるとともに、両者が互いに上下方向に離間移動
するように昇降運動させるように構成することもできる
が、前記容器把持手段37で定位置に把持された容器2
に対して、茸根元把持手段38で把持された茸6を往復
屈曲運動及び引上げ運動させるように構成するのが好ま
しく、この場合、前記茸根元把持手段38が取り付けら
れた揺動フレーム50a,50bを前記相対揺動駆動手
段39で揺動駆動し、この揺動フレーム50a,50b
を支持する昇降フレーム62を前記相対昇降駆動手段4
0で昇降駆動するように構成することができる。
【0008】さらに具体的には、前記揺動フレーム50
a,50bは、相対揺動駆動手段39の駆動用クランク
アーム65a,65bに押し引きロッド66a,66b
を介して連結するとともに、前記昇降フレーム62側に
設けられたカム58,59に係合する左右一対のカム従
動ローラー60,61を設け、このカム従動ローラー6
0,61とカム58,59とにより前記揺動フレーム5
0a,50bの左右揺動経路が決定されるように構成す
ることができる。
【0009】茸抜き取り手段5で容器2から抜き取った
茸6を茸搬出用コンベヤ7上に移載する茸搬出手段が必
要であるが、この茸搬出手段8は、前記茸抜き取り手段
5における茸根元把持手段38で兼用させることもでき
る。即ち、前記茸抜き取り手段5における茸根元把持手
段38で把持して容器2から引き抜いた茸6を、当該茸
根元把持手段38を利用して茸搬出用コンベヤ7上へ移
送し、当該茸根元把持手段38の開放により把持してい
る茸6を茸搬出用コンベヤ7上へ移載することができる
が、前記茸抜き取り手段5における茸根元把持手段38
とは別に搬出用茸根元挟持具70を設け、前記茸根元把
持手段38で根元付近が把持された茸6の根元を前記搬
出用茸根元挟持具70により把持して受け継ぐように構
成するのが望ましい。
【0010】上記のように構成する場合、前記容器把持
手段37を、容器2を左右両側から挟持する左右一対の
容器挟持体41,42から構成し、片側の容器挟持体4
2は、水平横向き姿勢と下向き姿勢との間で上下揺動自
在に支承するとともに、当該片側の容器挟持体42上
に、他方の容器挟持体41との間で把持された容器2の
口部2aと略同一レベルで、前記茸搬出手段8の搬出用
茸根元挟持具70を配設し、容器2から引き抜かれた状
態で前記茸抜き取り手段5の茸根元把持手段38により
把持されている茸6の根元を前記搬出用茸根元挟持具7
0で挟持し、前記片側の容器挟持体42の下向き姿勢へ
の揺動と前記搬出用茸根元挟持具70の開放とにより、
前記茸搬出用コンベヤ7上に茸6を水平横向きで落とす
ように構成することができる。
【0011】前記容器搬入手段4、茸抜き取り手段5、
茸搬出手段8、及び容器搬出手段10は、前記コンテナ
3内の横一列分の複数本の茸栽培容器2とその各容器2
の茸6を同時一体に取り扱うように構成するのが望まし
い。
【0012】また、前記容器搬入手段4は、前記コンテ
ナ搬入用コンベヤ1上のコンテナ3内の茸栽培容器2を
把持して、前記茸抜き取り作業位置P1の下方の容器受
渡し位置P2まで搬送する容器把持搬送具17と、前記
容器受渡し位置P2の下方の茸抜き取り済み容器搬出位
置P3と前記茸抜き取り作業位置P1との間で昇降する
昇降支持台18とから構成し、前記容器搬出手段10
は、前記昇降支持台18と、当該昇降支持台18上の容
器2を前記茸抜き取り済み容器搬出位置P3において横
側方へ押し出す容器押し出し具19と、押し出された容
器2をコンテナ搬出用コンベヤ9上の空コンテナ3内に
導く容器案内具20〜22とから構成することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1において、1はコンテ
ナ搬入用コンベヤであって、茸栽培容器2を収納した受
け皿状コンテナ3を搬送する。4は容器搬入手段であっ
て、前記コンテナ搬入用コンベヤ1上の前記コンテナ3
から茸栽培容器2を把持して取り出すとともに茸抜き取
り作業位置P1に搬入する。5は茸抜き取り手段であっ
て、前記茸抜き取り作業位置P1に搬入された容器2か
ら茸6を抜き取る。7は茸搬出用コンベヤであり、8は
茸搬出手段であって、前記茸抜き取り手段5で容器2か
ら抜き取った茸6を前記茸搬出用コンベヤ7上に移載す
る。9はコンテナ搬出用コンベヤであり、10は容器搬
出手段であって、茸6が抜き取られた容器2を前記茸抜
き取り作業位置P1から搬出して前記コンテナ搬出用コ
ンベヤ9上の空コンテナ3に収納する。
【0014】コンテナ搬入用コンベヤ1には、昇降コン
ベヤ11を介してコンテナ搬送用コンベヤ12が接続さ
れている。昇降コンベヤ11は、昇降移動によりコンテ
ナ搬送用コンベヤ12とコンテナ搬入用コンベヤ1とに
択一的に接続するもので、コンテナ搬送用コンベヤ12
で搬送されてきたコンテナ3をコンテナ搬入用コンベヤ
1へ送り込む。13はコンテナ搬送用コンベヤ12の終
端位置に設けられた出退自在なストッパーであり、昇降
コンベヤ11がコンテナ搬送用コンベヤ12に接続して
いないとき、コンテナ3をコンテナ搬送用コンベヤ12
の終端位置で停止させる。14,15は昇降コンベヤ1
1の左右両側それぞれの前後2箇所を支持する昇降駆動
用チェンであり、図2に示すモーター16で駆動するこ
とにより、昇降コンベヤ11が水平姿勢を保って昇降移
動する。
【0015】前記コンテナ搬入用コンベヤ1とコンテナ
搬出用コンベヤ9とは、直列状に接続されていて、それ
ぞれコンテナ3を正逆任意の方向に移送し、所定位置で
コンテナ3を停止させ得るように構成されている。しか
して、前記コンテナ搬入用コンベヤ1上で茸栽培容器2
が全て取り出された後の空コンテナ3が前記コンテナ搬
出用コンベヤ9に移載される。
【0016】前記容器搬入手段4は、前記コンテナ搬入
用コンベヤ1上のコンテナ3内の茸栽培容器2を把持し
て、前記茸抜き取り作業位置P1の下方の容器受渡し位
置P2まで搬送する容器把持搬送具17と、前記容器受
渡し位置P2の下方の茸抜き取り済み容器搬出位置P3
と前記茸抜き取り作業位置P1との間で昇降する昇降支
持台18とから構成され、前記容器搬出手段10は、前
記昇降支持台18と、当該昇降支持台18上の容器2を
前記茸抜き取り済み容器搬出位置P3において横側方へ
押し出す容器押し出し具19と、押し出された容器2を
コンテナ搬出用コンベヤ9上の空コンテナ3内に導く容
器案内具20〜22により構成されている。
【0017】容器把持搬送具17は、図1〜図3に示す
ように、左右両側それぞれの前後2箇所を駆動用チェン
23,24に支持された可動体25の先端部上に挟持片
26a,26bを配設したものであって、前記駆動用チ
ェン23,24を図2に仮想線で示すモーター27で正
逆駆動することにより、コンテナ搬入用コンベヤ1上の
容器把持位置P4を下降限とする昇降経路部28aと、
当該昇降経路部28aの上昇限から前記容器受渡し位置
P2までの水平経路部28bとから成るL形経路を、容
器把持搬送具17が水平姿勢を保って往復移動する。
【0018】前記容器把持搬送具17の挟持片26a,
26bは、栽培容器2の口部2aを把持するもので、コ
ンテナ3内に縦横各複数本づつ配列収納された栽培容器
2の内、横一列分の複数本(図示例では4本)の栽培容
器2に対応して、複数組が並設されており、各組の挟持
片26a,26bは、図2及び図3に示すように、前記
可動体25上に支軸29a,29bにより開閉自在に支
承されるとともに、各挟持片26aの後端部を連動連結
するリンク30aと、各挟持片26bの後端部を連動連
結するリンク30bとの間にシリンダーユニット31が
介装され、当該シリンダーユニット31の伸縮駆動によ
り、各組の挟持片26a,26bが連動して開閉するよ
うに構成されている。26cは、各組の挟持片26a,
26b間に位置するように可動体25上に付設されたス
トッパーであって、その両側辺で挟持片26a,26b
の開動限を規制するとともに、先端で、挟持する容器2
の口部2aを位置決めする。
【0019】前記容器搬出手段10の昇降支持台18
は、図1、及び図4〜図6に示すように、前記容器把持
搬送具17が把持する横一列の複数本の栽培容器2を受
け継いで支持する横長のもので、前記容器把持搬送具1
7がある側の後側辺に低い立ち上がり側壁部18aを備
えるとともに、左右両端近傍部に容器列両端の位置決め
用案内板32a,32bが立設されている。しかして当
該昇降支持台18は、左右両端部が昇降ガイドレール3
3a,33bにそれぞれガイドローラーユニット34
a,34bを介して係合するとともに、当該左右両端部
に互いに連動する昇降駆動用ベルト35a,35bがそ
れぞれ結合され、これら両昇降駆動用ベルト35a,3
5bをモーター36により正逆回転駆動することによ
り、昇降支持台18が水平姿勢を保って前記茸抜き取り
作業位置P1と茸抜き取り済み容器搬出位置P3との間
で昇降する。
【0020】茸抜き取り手段5は、図7〜図12に示す
ように、茸抜き取り作業位置P1に搬入された横一列の
複数本(図示例は4本)の茸栽培容器2を垂直姿勢に把
持する容器把持手段37と、この容器把持手段37で把
持された各容器2から突出する茸6の根元付近を把持す
る茸根元把持手段38と、当該茸根元把持手段38と前
記容器把持手段37とを、茸6の根元付近を中心に茸6
と容器2とを左右横方向に相対往復屈曲運動させるよう
に相対揺動させる相対揺動駆動手段39と、前記茸根元
把持手段38と前記容器把持手段37とを、茸6を容器
2から引き抜くように上下方向に相対移動させる相対昇
降駆動手段40とから構成されている。
【0021】具体的に説明すると、前記容器把持手段3
7は、茸抜き取り作業位置P1に搬入された横一列の複
数本の茸栽培容器2を左右両側から挟持する左右一対の
容器挟持体41,42を備え、各容器挟持体41,42
は、出退駆動用シリンダーユニット43,44のピスト
ンロッド43a,44aに取り付けられて水平方向に出
退駆動されるもので、容器搬入手段4の容器把持搬送具
17がある側の容器挟持体41の出退駆動用シリンダー
ユニット43は固定フレーム45に水平状に固定されて
いるが、他方の容器挟持体42の出退駆動用シリンダー
ユニット44は、固定フレーム46に取り付けられた回
転駆動用シリンダーユニット47の回転駆動軸47aに
取り付けられて、図1に実線で示す水平横向き姿勢と図
1に仮想線で示す下向き姿勢とに切り換えられる。な
お、図12に示すように、一方の容器挟持体41は、横
一列の複数本の容器2に対接する側辺が直線状のもので
あるが、他方の容器挟持体42は、横一列の複数本の容
器2に対接する側辺に、各容器2の胴部が各別に嵌入す
る円弧形凹入部42aを備えたものである。
【0022】前記茸根元把持手段38は、図8に示すよ
うに、横一列の各茸6に対応して円弧形凹入部48a,
49aを備えた左右一対の茸挟持体48,49から成
り、各茸挟持体48,49の両端は、前後一対の揺動フ
レーム50a,50bにそれぞれ水平支軸51,52を
介して左右揺動自在に軸支された前後一対の揺動アーム
53a,53b及び54a,54bの下端に結合されて
いる。しかして、揺動アーム53a,54a間、及び揺
動アーム53b,54b間には、開閉駆動用シリンダー
ユニット55,56が介装され、当該シリンダーユニッ
ト55,56の伸縮駆動により揺動アーム53a,53
b及び54a,54bが水平支軸51,52の周りに左
右互いに逆方向に揺動して、左右一対の茸挟持体48,
49が開閉動作する。
【0023】前記相対揺動駆動手段39は、前記揺動フ
レーム50a,50bと揺動駆動機構57とから成り、
前記揺動フレーム50a,50bは、それぞれ左右一対
のカム58,59とこれに係合するカム従動ローラー6
0,61とを介して昇降フレーム62に支持されてい
る。しかして前記カム58,59は、各揺動フレーム5
0a,50bに隣接するように昇降フレーム62に付設
された前後一対のカムプレート63a,63bに形成さ
れた長孔状のもので、各カム58,59の左半分の領域
58a,59aは、図9に示すように側面視において、
茸抜き取り作業位置P1にあって前記容器把持手段37
により把持された容器2の口部2aの左側辺付近に中心
を有する円弧形であり、各カム58,59の右半分の領
域58b,59bは、図10に示すように側面視におい
て、茸抜き取り作業位置P1にあって前記容器把持手段
37により把持された容器2の口部2aの右側辺付近に
中心を有する円弧形である。カム従動ローラー60,6
1は、前記長孔状のカム58,59に遊嵌するもので、
各揺動フレーム50a,50bの下辺側の左右両端付近
に軸支されている。
【0024】前記揺動駆動機構57は、昇降フレーム6
2に架設された水平駆動軸64の両端に取り付けられた
前後一対のクランクアーム65a,65bと、各クラン
クアーム65a,65bと同一側の揺動フレーム50
a,50bとを連動連結する押し引きロッド66a,6
6b、及び前記水平クランク軸64の一端に伝動ベルト
67を介して連動連結され且つ昇降フレーム62に支持
されたモーター68から構成され、当該モーター68を
稼働してクランクアーム65a,65bを回転駆動する
ことにより、それぞれ左右一対のカム従動ローラー6
0,61を介して昇降フレーム62(カムプレート63
a,63b)側のカム58,59に支持されている揺動
フレーム50a,50bが、押し引きロッド66a,6
6bにより押し引き駆動され、左右に揺動する。
【0025】前記相対昇降駆動手段40は、前記昇降フ
レーム62と、この昇降フレーム62と固定フレーム4
6,69との間に介装された複数の昇降駆動用シリンダ
ーユニット90とから構成されている。
【0026】前記茸搬出手段8は、図6、図11、及び
図12に示すように、前記茸抜き取り手段5における茸
根元把持手段38とは別の搬出用茸根元挟持具70を備
えている。この搬出用茸根元挟持具70は、前記容器把
持手段37の左右一対の容器挟持体41,42の内、回
転駆動用シリンダーユニット47によって上下揺動駆動
される側の容器挟持体42の上側に、他方の容器挟持体
41との間で把持された容器2の口部2aと略同一レベ
ルで挟持片71a,71bを配設したものである。
【0027】この挟持片71a,71bは、茸根元把持
手段38によって容器2から引き抜かれた茸6の当該茸
根元把持手段38から下方に突出する根元(容器2の口
部2a内から引き抜かれた部分)を把持するもので、茸
根元把持手段38によって把持される横一列の複数本の
各茸6に対応して、複数組が並設されており、各組の挟
持片71a,71bは、容器挟持体42の上側に付設さ
れた基板72上に支軸73a,73bにより開閉自在に
支承されるとともに、各挟持片71aの後端部を連動連
結するリンク74aと、各挟持片71bの後端部を連動
連結するリンク74bとの間にシリンダーユニット75
が介装され、当該シリンダーユニット75の伸縮駆動に
より、各組の挟持片71a,71bが連動して開閉する
ように構成されている。71cは、各組の挟持片71
a,71b間に位置するように基板72上に付設された
ストッパーであって、その両側辺で挟持片71a,71
bの開動限を規制するとともに、先端で、挟持する茸6
の根元を位置決めする。
【0028】前記茸搬出用コンベヤ7は、図11及び図
12に示すように、前記容器挟持体42の下向き姿勢へ
の揺動と前記搬出用茸根元挟持具70の開放とにより、
水平横向き姿勢で落とされる横一列の複数本の茸6を搬
送方向に並列する状態で受け取る位置に配設されてお
り、当該茸搬出用コンベヤ7の終端に直角状に接続する
ように、当該コンベヤ7から送り出される各茸6を搬送
方向に直列する状態で受け継いで搬送する茸搬出用コン
ベヤ76が配設されている。
【0029】図13に示すように、前記容器搬出手段1
0の容器案内具20〜22は、横一列の複数本の容器2
の列全長に及ぶ板状体から成るもので、容器案内具20
は、容器押し出し具19で押し出された容器列を受け止
める位置に垂直姿勢に固定され、容器案内具21は、前
記固定容器案内具20の下端から垂下するもので、その
上端が水平支軸77により前後揺動自在に支承されると
ともに、駆動用シリンダーユニット78により、実線で
示す垂下作用姿勢と仮想線で示す退避姿勢との間で上下
揺動駆動される。しかして、垂下作用姿勢にある容器案
内具21の下端は、その下側のコンテナ搬出用コンベヤ
9上で搬送されるコンテナ1の上端より若干上側にあ
り、退避姿勢にある容器案内具21は、コンテナ搬出用
コンベヤ9上で搬送されるコンテナ1内の茸抜き取り済
み容器2の上端より若干上側にある。
【0030】容器案内具22は、前記容器案内具20,
21に沿って落下する茸抜き取り済み容器2が、コンテ
ナ搬出用コンベヤ9上のコンテナ1内で前記容器案内具
21から離れる方向に倒れるのを防止するもので、当該
コンテナ1内に遊嵌するように配置され、当該コンテナ
1から上方に突出する上端部が水平支軸79により前後
揺動自在に支承されるとともに、駆動用シリンダーユニ
ット80により、実線で示す垂下作用姿勢と仮想線で示
す退避姿勢との間で上下揺動駆動される。しかして、垂
下作用姿勢にある容器案内具22はコンテナ搬出用コン
ベヤ9上のコンテナ1内に遊嵌しており、退避姿勢にあ
る容器案内具22は、コンテナ搬出用コンベヤ9上で搬
送されるコンテナ1の上端より若干上側にある。
【0031】なお、前記容器搬出手段10の容器押し出
し具19は、出退駆動用シリンダーユニット81のピス
トンロッド81aに直接取り付けられ、当該シリンダー
ユニット81の伸縮駆動により、図13に実線で示すよ
うに昇降支持台18の昇降経路の外側の退避位置と、図
13に仮想線で示すように容器案内具20との間に押し
出した容器2の落下経路を形成する進出位置との間で出
退移動する。
【0032】以上のように構成された本発明装置の使用
方法及び作用について説明すると、茸栽培容器2が収納
されたコンテナ1は、例えばコンテナ搬送用コンベヤ1
2上において、手作業や自動機械により茸6に被せられ
ている袋が取り除かれた状態で、当該コンテナ搬送用コ
ンベヤ12から昇降コンベヤ11を経由してコンテナ搬
入用コンベヤ1に搬入し、当該コンテナ搬入用コンベヤ
1の終端位置まで搬送して停止させる。この状態で容器
搬入手段4の容器把持搬送具17を、駆動用チェン2
3,24により、図1の仮想線と図2に示すようにコン
テナ搬入用コンベヤ1上の容器把持位置P4まで下降さ
せ、当該容器把持搬送具17の各組の挟持片26a,2
6bが開いている状態でコンテナ搬入用コンベヤ1を逆
転駆動してコンテナ1を後退移動させ、容器把持搬送具
17の各組の挟持片26a,26b間に、コンテナ1内
の端にある横一列の複数本の容器2の各口部2aを嵌入
させる。
【0033】次に、容器把持搬送具17の各組の挟持片
26a,26bを閉動させて、各組の挟持片26a,2
6bで容器2の口部2aを挟持させた後、駆動用チェン
23,24により容器把持搬送具17を、前記容器把持
位置P4から上昇限位置まで上昇移動させるとともにさ
らに水平に前進限まで移動させて、図1に実線で示す容
器受渡し位置P2まで横一列分の容器2を搬送する。こ
の後、茸抜き取り済み容器搬出位置P3で待機している
昇降支持台18を昇降駆動用ベルト35a,35bによ
り上昇移動させ、容器受渡し位置P2で容器把持搬送具
17により把持されている横一列の各容器2の底面に昇
降支持台18が近接するレベルで一旦当該昇降支持台1
8の上昇を停止させる。係る状態で、前記容器把持搬送
具17の各組の挟持片26a,26bを開き、把持して
いた横一列の各容器2を昇降支持台18上に移載した
後、当該容器把持搬送具17を駆動用チェン23,24
により後退移動させる。
【0034】次に再び昇降支持台18を昇降駆動用ベル
ト35a,35bにより上昇移動させ、当該昇降支持台
18で支持している横一列の各容器2を、図1の仮想線
で示す茸抜き取り作業位置P1まで搬送する。このと
き、茸抜き取り手段5の茸根元把持手段38における左
右一対の茸挟持体48,49は、図1に示すように開い
ている。茸抜き取り作業位置P1に横一列の各容器2が
到着したならば、図6及び図7に示すように、容器把持
手段37の左右一対の容器挟持体41,42を出退駆動
用シリンダーユニット43,44により接近移動させ、
昇降支持台18上の横一列の各容器2の胴部を容器挟持
体41,42により挟持させる。このとき、図5及び図
6に示すように、片側の容器挟持体42の上側に付設さ
れている茸搬出手段8の搬出用茸根元挟持具70(各組
の挟持片71a,71b)は開いており、この内側に容
器挟持体41,42が挟持する各容器2の口部2aが遊
嵌する。
【0035】上記のように茸抜き取り作業位置P1で横
一列の各容器2が容器把持手段37により垂直姿勢に把
持されたならば、図1に示すように開いた状態の、茸抜
き取り手段5の茸根元把持手段38における左右一対の
茸挟持体48,49を、図7及び図8に示すように開閉
駆動用シリンダーユニット55,56により閉動させ
て、当該茸挟持体48,49により横一列の各容器2か
ら突出している各茸6の根元付近を把持させる。このと
き、当該茸根元把持手段38を支持している揺動フレー
ム50a,50bは左右揺動範囲の中央位置(中立位
置)にあって、カム従動ローラー60,61は、長孔状
のカム58,59の円弧中心が異なる2つの領域58
a,58b及び59a,59bの中間位置にあり、各茸
挟持体48,49を下端に備えた揺動アーム53a,5
3b及び54a,54bは略垂直な姿勢にある。また、
昇降フレーム62は下降限位置にある。
【0036】係る状態で、図9に示すように揺動駆動機
構57のクランクアーム65a,65bを回転させて、
押し引きロッド66a,66bにより揺動フレーム50
a,50bを中立位置から左方へ揺動駆動させると、当
該揺動フレーム50a,50bと一体に左方に揺動する
茸根元把持手段38(茸挟持体48,49)により根元
付近が把持されている各茸6が、容器把持手段37によ
り垂直姿勢に把持されている各容器2に対し左方へ屈曲
されるが、このとき、当該揺動フレーム50a,50b
(茸根元把持手段38)が容器口部2aの左側辺付近を
支点に左方へ揺動するので、茸根元把持手段38(茸挟
持体48,49)により把持されている茸6の根元付近
の左側辺部が容器2の内側に向かって圧縮されることが
なく、反対の右側辺部は容器2から引き抜かれるように
なる。引続きクランクアーム65a,65bを回転させ
て、押し引きロッド66a,66bにより揺動フレーム
50a,50bを左方揺動限から中立位置を越えて右方
へ揺動駆動させると、左方揺動限から中立位置までは左
方への揺動経路と同一経路上で右方へ揺動することにな
るので、一旦容器2から引き抜かれた茸6の根元付近の
右側辺部が再び容器2内に押し込まれるようになり、中
立位置から右方揺動限までは、揺動フレーム50a,5
0b(茸根元把持手段38)が容器口部2aの右側辺付
近を支点に右方へ揺動するので、茸6の根元付近の左側
辺部が容器2から引き抜かれるようになる。
【0037】従って、揺動フレーム50a,50bを左
右に往復揺動させることにより、茸根元把持手段38
(茸挟持体48,49)により把持されている茸6の根
元付近の左右両側辺部が交互に容器2から引き抜かれる
ように引上げ力を受けることになり、容器2内の栽培床
から切り離される傾向にはなるが、茸6と容器2内の栽
培床とを確実に切り離すためと、茸6の根元付近の左右
両側辺部が交互に容器2内に押し戻されることを無くす
ために、図9に示すように揺動フレーム50a,50b
を左方揺動限まで揺動させた後、当該揺動フレーム50
a,50bの右方への揺動が開始されると同時に、図1
0に示すように昇降フレーム62を昇降駆動用シリンダ
ーユニット90により上昇移動させる。この結果、茸根
元把持手段38(茸挟持体48,49)により把持され
ている各茸6は、容器把持手段37により垂直姿勢に把
持されている各容器2に対して確実に引き抜かれ、しか
も、根元付近を支点とする左右往復屈曲運動時に容器2
側へ押し込まれるように圧縮力を受けることもない。
【0038】なお、図10に仮想線で示す容器2は、容
器把持手段37により垂直姿勢に把持されているときの
容器2に対する揺動フレーム50a,50bの右方への
揺動中心位置を説明するためのものであり、現実には、
容器把持手段37により把持されている容器2が図示の
ように上昇移動することはない。
【0039】上記の揺動フレーム50a,50bを左右
に揺動させて行う茸抜き取り作用は、クランクアーム6
5a,65bの1回転で終了する。即ち、揺動フレーム
50a,50b(茸根元把持手段38)は、中立位置か
ら左方へ揺動し、左方揺動限から中立位置を越えて右方
へ揺動した後、右方揺動限から中立位置に戻って終了す
る。勿論、一例として、揺動フレーム50a,50bの
左方への揺動から茸抜き取り作用を開始するように説明
したが、右方への揺動から茸抜き取り作用を開始しても
良い。また、場合によっては、揺動フレーム50a,5
0bの揺動開始時点から昇降フレーム62の上昇移動を
開始させることも可能である。
【0040】上記の茸抜き取り作用が終了したとき、昇
降フレーム62は上昇限に達しているので、当該昇降フ
レーム62を昇降駆動用シリンダーユニット90により
下降限まで下降させることにより、茸根元把持手段38
で根元付近が把持され且つ容器2から引き抜かれた茸6
を元のレベルまで下降復帰させるのであるが、このと
き、下降する茸6の根元が容器2の口部2a内に押し込
まれることがないよう、昇降フレーム62の下降開始と
同時、または容器2から茸6が引き抜かれた後の適当時
期に、図10に示すように、容器把持手段37の一方の
容器挟持体41のみを出退駆動用シリンダーユニット4
3により元の位置まで後退移動させるとともに、容器2
を支持している昇降支持台18を昇降駆動用ベルト35
a,35bにより茸抜き取り作業位置P1から下降させ
る。この結果、茸6が引き抜かれた後の横一列の各容器
2が昇降支持台18とともに下降する。
【0041】上記のように茸抜き取り作業位置P1から
容器2を下降させるとともに、昇降フレーム62の下降
により、茸根元把持手段38で根元付近が把持され且つ
容器2から引き抜かれた茸6を元のレベルまで下降復帰
させると、図11に示すように、当該茸根元把持手段3
8の茸挟持体48,49から下方に突出する茸6の根元
部分(容器口部2a内に入っていた部分)が、容器把持
位置に進出した状態のままである容器挟持体42の上側
に付設されている搬出用茸根元挟持具70の開いている
挟持片71a,71b間に遊嵌することになる。この状
態で図12に示すように、搬出用茸根元挟持具70の各
組の挟持片71a,71bをシリンダーユニット75に
より閉動させて各茸6の根元を挟持させ、次に茸根元把
持手段38の茸挟持体48,49を、図11に仮想線で
示すようにシリンダーユニット55,56により開動し
て、茸6の根元を開放する。
【0042】横一列の各茸6を、茸抜き取り手段5の茸
根元把持手段38から茸搬出手段8の搬出用茸根元挟持
具70に移し変えたならば、図11に仮想線で示すよう
に、容器把持手段37の容器挟持体42を回転駆動用シ
リンダーユニット47により90度下方へ回動させて、
搬出用茸根元挟持具70に垂直姿勢で把持されている各
茸6を茸搬出用コンベヤ7の真上まで移動させるととも
に、水平横向きの姿勢に変え、当該搬出用茸根元挟持具
70の各組の挟持片71a,71bをシリンダーユニッ
ト75により開動させて、把持していた各茸6を茸搬出
用コンベヤ7上に落下移載させることにより、図12に
仮想線で示すように、当該茸6を、茸搬出用コンベヤ7
とこれに接続された茸搬出用コンベヤ76とにより所定
場所へ搬出することができる。
【0043】搬出用茸根元挟持具70から茸6を茸搬出
用コンベヤ7上へ落下移載した後は、容器把持手段37
の容器挟持体42を回転駆動用シリンダーユニット47
により90度上方へ回動させるとともに、出退駆動用シ
リンダーユニット44により容器挟持体42を元の位置
まで後退復帰させることにより、図1に示す状態、即
ち、茸抜き取り手段5が次の茸抜き取り作用の準備完了
状態となる。
【0044】一方、茸6が引き抜かれた後の横一列の各
容器2を支持した状態で下降する昇降支持台18を、図
1及び図13に示すように、茸抜き取り済み容器搬出位
置P3まで下降させて停止させたならば、図示のように
コンテナ搬出用コンベヤ9上に空のコンテナ1を、その
搬出方向側の端部側壁が垂下作用姿勢にある容器案内具
21の真下に位置するように配置準備するとともに、容
器案内具22を退避姿勢からシリンダーユニット80に
より垂下作用姿勢に切り換えてある容器受入れ準備の完
了状態において、容器押し出し具19を出退駆動用シリ
ンダーユニット81により進出限位置まで進出させるこ
とにより、昇降支持台18上の各容器2は、当該昇降支
持台18上から横側方へ押し出されるとともに、固定の
容器案内具20と容器押し出し具19との間から空のコ
ンテナ1内の搬出方向側の端部に横一列状に収納され
る。このとき、垂下作用姿勢の容器案内具21は、落下
する容器2がコンテナ1の搬出方向側の側壁上に衝突す
るのを防止し、垂下作用姿勢の容器案内具22は、コン
テナ1内に落下した反動で当該コンテナ1の搬出方向側
の側壁から遠ざかる側へ転倒するのを防止する。
【0045】コンテナ1の搬出方向側の端部に横一列状
に茸抜き取り済み容器2を収納したならば、垂下作用姿
勢にある容器案内具21をシリンダーユニット78によ
り退避姿勢に切り換えた後、コンテナ搬出用コンベヤ9
により前記コンテナ1を搬出方向へ容器の横一列分だけ
移動させることにより、先に収納された横一列の容器2
と垂下作用姿勢にある容器案内具22との間に次の横一
列の容器を受入れることができる。そして、最後の横一
列の容器を受け入れるためにコンテナ搬出用コンベヤ9
によりコンテナ1を搬出方向へ容器の横一列分だけ移動
させるのに先立って、垂下作用姿勢にあってコンテナ1
内に遊嵌している容器案内具22を、シリンダーユニッ
ト80により退避姿勢に切り換えておく。そしてコンテ
ナ1内に所要列(図示例では4列)の茸抜き取り済み容
器2の収納が完了したならば、コンテナ搬出用コンベヤ
9と、図示省略している他の搬出手段とを利用して、容
器収納済みコンテナ1を所定場所まで搬出することがで
きる。
【0046】なお、上記実施形態では、容器把持搬送具
17を構成する複数組の挟持片26a,26b、及び茸
搬出手段8の搬出用茸根元挟持具70を構成する複数組
の挟持片71a,71bを、一つのシリンダーユニット
31,75で開閉駆動するように構成したが、各組の挟
持片26a,26b、71a,71bを各別にシリンダ
ーユニットなどの開閉駆動用アクチュエーターで開閉駆
動させることもできる。さらに、茸根元把持手段38を
構成する一対の茸挟持体48,49により、並列する複
数本の茸根元を同時に挟持させるように構成したが、各
茸ごとに個別に開閉自在な茸挟持体を配設し、この各茸
挟持体ごとにシリンダーユニットなどの開閉駆動用アク
チュエーターを併設することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように実施し得る本発明の人工栽
培茸取り出し装置によれば、受け皿状のコンテナを利用
して搬入された茸栽培容器を当該コンテナから取り出し
て茸抜き取り作業位置に容器搬入手段により搬入し、こ
の茸抜き取り作業位置で茸抜き取り手段により容器から
茸を抜き取り、抜き取った茸は茸搬出用コンベヤにより
搬出することができるので、栽培容器からの茸の抜き取
りを機械的、自動的に行える。
【0048】なお、請求項2に記載の構成によれば、茸
が抜き取られた後の容器を再びコンテナに収納して搬出
し得るので、茸抜き取り後の作業も能率良く便利に行え
る。
【0049】請求項3に記載の構成によれば、茸の根元
付近を中心に当該茸と容器とを左右横方向に相対往復屈
曲運動させることと、茸を容器から引き抜くように上下
方向に相対移動させることとの組み合わせにより、容器
からの茸の抜き取りを容易且つ確実に行わせることがで
きる。
【0050】この場合、請求項4に記載の構成によれ
ば、茸の根元付近を中心に当該茸と容器とを左右横方向
に相対往復屈曲運動させるときに、その屈曲運動方向側
の茸根元の側辺部を容器側へ押しつけて損傷させてしま
う恐れがなくなり、茸抜き取りを機械的に能率良く行い
ながら、収穫茸の品質を落とす恐れがない。また、請求
項5に記載の構成によれば、茸の根元付近を中心に当該
茸と容器とを左右横方向に相対往復屈曲運動させなが
ら、茸を容器から引き抜くように上下方向に相対移動さ
せることができるので、茸抜き取り工程のサイクルタイ
ムを短縮し得るとともに、確実で無理のない茸抜き取り
が可能になる。
【0051】さらに、請求項6に記載の構成によれば、
茸抜き取りのために容器側を揺動させたり昇降させたり
する手段は不要であり、昇降フレームに相対揺動駆動手
段が搭載されるので、固定フレームに対しては前記昇降
フレームを昇降可能に支持するだけで良く、装置の構成
が簡単になり、安価に実施することができる。また、茸
抜き取りのための容器と茸との相対往復屈曲運動経路を
カムの構成により自在に設定することが可能になり、請
求項4に記載のような構成も簡単に実施することができ
る。
【0052】また、請求項7に記載の構成によれば、コ
ンテナ内の横一列分の複数本の茸栽培容器を1単位とし
て、能率良く茸取り出し作業を行えるとともに、装置の
構成も、1容器ごとに各手段を構成しなければならない
場合と比較して、簡単になり、安価に実施することがで
きる。
【0053】なお、請求項11に記載の構成によれば、
コンテナ内の茸栽培容器を把持して取り出す容器把持搬
送具により当該容器を直接茸抜き取り作業位置まで搬送
するように構成する場合と比較して、容器を昇降支持台
で支持して直線的に上昇させて茸抜き取り作業位置に搬
入する方が、茸抜き取り作業位置に搬入された容器や茸
の周囲にその搬入のための手段が存在しないので、茸抜
き取り手段の容器把持手段や茸根元把持手段の構成が楽
になる。しかも、茸抜き取り作業位置へ容器を搬入する
ための昇降支持台を利用して、茸抜き取り済み容器を茸
抜き取り済み容器搬出位置へ搬送することができるの
で、茸抜き取り済み容器の搬出専用の手段を別に設けな
ければならない場合と比較して、装置全体の構成が簡単
になる。
【0054】なお、上記実施形態のように、前記茸抜き
取り手段5における茸根元把持手段38とは別に搬出用
茸根元挟持具70を設け、前記茸根元把持手段38で根
元付近が把持された茸6の根元を前記搬出用茸根元挟持
具70により把持して受け継ぐように構成する場合、茸
抜き取りのための茸根元把持手段により容器から抜き取
った茸を茸搬出用コンベヤへ搬出させる場合と比較し
て、茸抜き取りのための茸根元把持手段の運動経路と、
抜き取った茸を茸搬出用コンベヤへ搬出する搬出用茸根
元挟持具の運動経路とを、互いに干渉されずにそれぞれ
の作用に最も好都合なように各別に設定して構成するこ
とができる。
【0055】上記のように構成する場合、実施形態で示
したように、前記容器把持手段37を、容器2を左右両
側から挟持する左右一対の容器挟持体41,42から構
成し、片側の容器挟持体42は、水平横向き姿勢と下向
き姿勢との間で上下揺動自在に支承するとともに、当該
片側の容器挟持体42上に、他方の容器挟持体41との
間で把持された容器2の口部2aと略同一レベルで、前
記茸搬出手段8の搬出用茸根元挟持具70を配設し、容
器2から引き抜かれた状態で前記茸抜き取り手段5の茸
根元把持手段38により把持されている茸6の根元を前
記搬出用茸根元挟持具70で挟持し、前記片側の容器挟
持体42の下向き姿勢への揺動と前記搬出用茸根元挟持
具70の開放とにより、前記茸搬出用コンベヤ7上に茸
6を水平横向きで落とすように構成することができる。
この構成によれば、茸抜き取りのための容器把持手段の
片側の容器挟持体を茸搬出手段の前記搬出用茸根元挟持
具の支持手段と駆動手段とに兼用させることができ、装
置全体の構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置全体を示す側面図である。
【図2】 コンテナ搬入用コンベヤ上に容器搬入手段の
容器把持搬送具が待機している状態を示す要部の平面図
である。
【図3】 前記容器搬入手段の容器把持搬送具が容器受
渡し位置にある状態を示す要部の平面図である。
【図4】 容器搬入手段の一部及び容器搬出手段の一部
を構成する昇降支持台と、茸抜き取り手段の茸根元把持
手段とを示す正面図である。
【図5】 前記昇降支持台で容器列が搬送される状態を
示す要部の平面図である。
【図6】 前記昇降支持台上の容器列が容器把持手段で
把持された状態を示す要部の平面図である。
【図7】 茸抜き取り手段の茸根元把持手段とその駆動
機構を示す平面図である。
【図8】 茸抜き取り工程の第一段階を示す要部の側面
図である。
【図9】 茸抜き取り工程の第二段階を示す要部の側面
図である。
【図10】 茸抜き取り工程の第三段階を示す要部の側
面図である。
【図11】 抜き取られた茸の搬出工程の第一段階を示
す要部の側面図である。
【図12】 図11の要部を示す平面図である。
【図13】 茸抜き取り済み容器の搬出状態を示す要部
の側面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ搬入用コンベヤ 2 茸栽培容器 2a 容器口部 3 受け皿状コンテナ 4 容器搬入手段 5 茸抜き取り手段 6 茸 7 茸搬出用コンベヤ 8 茸搬出手段 9 コンテナ搬出用コンベヤ 10 容器搬出手段 17 容器把持搬送具 18 昇降支持台 19 容器押し出し具 20〜22 容器案内具 23,24 容器把持搬送具の駆動用チェン 26a,26b 容器把持搬送具の挟持片 35a,35b 昇降支持台の昇降駆動用ベルト 37 容器把持手段 38 茸根元把持手段 39 相対揺動駆動手段 40 相対昇降駆動手段 41,42 容器挟持体 43,44 容器挟持体の出退駆動用シリンダーユニッ
ト 47 片側の容器挟持体の回転駆動用シリンダーユニ
ット 48,49 茸挟持体 50a,50b 揺動フレーム 53a〜54b 揺動アーム 55,56 揺動アームの開閉駆動用シリンダーユニッ
ト 58,59 カム 60,61 カム従動ローラー 62 昇降フレーム 65a,65b クランクアーム 66a,66b 押し引きロッド 70 搬出用茸根元挟持具 71a,71b 搬出用茸根元挟持具の挟持片 90 昇降フレームの昇降駆動用シリンダーユニット P1 茸抜き取り作業位置 P2 容器受渡し位置 P3 茸抜き取り済み容器搬出位置 P4 容器把持位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 照昌 鹿児島県加世田市武田15248番地11 株式 会社エルム内 (72)発明者 宗像 正純 鹿児島県加世田市武田15248番地11 株式 会社エルム内 (72)発明者 十田 浩 鹿児島県加世田市武田15248番地11 株式 会社エルム内 (72)発明者 谷 靖孝 東京都港区芝2丁目3番3号 芝東京海上 ビル 株式会社ダイフク内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】茸栽培容器を収納した受け皿状コンテナを
    搬送するコンテナ搬入用コンベヤと、このコンテナ搬入
    用コンベヤ上の前記コンテナから取り出された茸栽培容
    器を茸抜き取り作業位置に搬入する容器搬入手段と、前
    記茸抜き取り作業位置に搬入された容器から茸を抜き取
    る茸抜き取り手段と、抜き取った茸を搬出する茸搬出用
    コンベヤと、前記コンテナの搬出用コンベヤとを備えて
    いる、人工栽培茸取り出し装置。
  2. 【請求項2】茸が抜き取られた容器を前記茸抜き取り作
    業位置から搬出して前記コンテナ搬出用コンベヤ上の空
    コンテナに収納する容器搬出手段を備えている、請求項
    1に記載の人工栽培茸取り出し装置。
  3. 【請求項3】前記茸抜き取り手段は、茸抜き取り作業位
    置に搬入された茸栽培容器を垂直姿勢に把持する容器把
    持手段と、この容器把持手段で把持された容器から突出
    する茸の根元付近を把持する茸根元把持手段と、当該茸
    根元把持手段と前記容器把持手段とを、茸の根元付近を
    中心に当該茸と容器とを左右横方向に相対往復屈曲運動
    させるように相対揺動させる相対揺動駆動手段と、前記
    茸根元把持手段と前記容器把持手段とを、茸を容器から
    引き抜くように上下方向に相対移動させる相対昇降駆動
    手段とから構成されている、請求項1または2に記載の
    人工栽培茸取り出し装置。
  4. 【請求項4】前記相対揺動駆動手段は、容器と茸とを左
    方へ相対屈曲運動させるときの相対揺動中心が容器口部
    の左側辺付近またはその外側にあり、容器と茸とを右方
    へ相対屈曲運動させるときの相対揺動中心が容器口部の
    右側辺付近またはその外側にあるように構成されてい
    る、請求項3に記載の人工栽培茸取り出し装置。
  5. 【請求項5】前記相対昇降駆動手段は、前記相対揺動駆
    動手段による相対揺動駆動中に稼働されるようにした、
    請求項3または4に記載の人工栽培茸取り出し装置。
  6. 【請求項6】前記相対揺動駆動手段及び相対昇降駆動手
    段は、前記容器把持手段で定位置に把持された容器に対
    して、茸根元把持手段で把持された茸を往復屈曲運動及
    び引上げ運動させるもので、前記相対揺動駆動手段は、
    前記茸根元把持手段が取り付けられた揺動フレームを備
    え、この揺動フレームは、相対揺動駆動手段の駆動用ク
    ランクアームに押し引きロッドを介して連結されるとと
    もに、前記昇降フレーム側に設けられたカムに係合する
    左右一対のカム従動ローラーを備え、このカム従動ロー
    ラーとカムとにより前記揺動フレームの左右揺動経路が
    決定されるように構成され、前記相対昇降駆動手段は、
    前記揺動フレームを支持する昇降フレームを備えてい
    る、請求項3〜5の何れかに記載の人工栽培茸取り出し
    装置。
  7. 【請求項7】前記容器搬入手段、茸抜き取り手段、茸搬
    出手段、及び容器搬出手段は、前記コンテナ内の横一列
    分の複数本の茸栽培容器とその各容器の茸を同時一体に
    取り扱うようにした、請求項1〜6の何れかに記載の人
    工栽培茸取り出し装置。
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