JP2004207925A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラインバッファメモリの容量を削減でき、コストを低減できる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画素数LのCDDラインイメージセンサ31で、原稿を読み取り、AFE回路32でアナログ増幅し、A/D変換器33で多値ディジタル変換し、シェーディング補正回路34でシェーディング補正した原稿画像読み取りデータを、容量をL/4画素数に設定したラインバッファメモリ35を用いて拡大処理する。データを拡大すべき拡大率に応じた周期のリードイネーブル信号reをre発生回路40で発生し、このリードイネーブル信号reにより、ラインバッファメモリ35のデータを読み出す。
【選択図】 図2
【解決手段】画素数LのCDDラインイメージセンサ31で、原稿を読み取り、AFE回路32でアナログ増幅し、A/D変換器33で多値ディジタル変換し、シェーディング補正回路34でシェーディング補正した原稿画像読み取りデータを、容量をL/4画素数に設定したラインバッファメモリ35を用いて拡大処理する。データを拡大すべき拡大率に応じた周期のリードイネーブル信号reをre発生回路40で発生し、このリードイネーブル信号reにより、ラインバッファメモリ35のデータを読み出す。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写装置、ファクシミリ装置、複写機能・ファクシミリ機能等の多機能を有する複合機等の画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ファクシミリ装置等で採用される画像読取装置として、ラインイメージセンサからの出力画像信号をA/D変換して、シェーディング補正し、2ラインのラインバッファメモリに保持した後、ガンマ補正、2値化処理を施す画像読取装置が知られている。このラインバッファメモリは拡大処理に用いられ、2ライン、すなわちラインイメージセンサの画素数と同じだけの画素データ(1画素に対する濃淡データ)を格納する容量を取っていた。拡大処理では、ラインイメージセンサから出力される信号の速度に比べて、拡大処理を実施する速度の方を遅くする必要があり、ラインバッファメモリに一旦保持していた。このとき、1ライン分を書き込み用、1ライン分を読み出し用とし、ライン毎にこれらを交互に切り換えて使用していた。
【0003】
一方、読み取りの解像度は年々高くなって行くので、ラインバッファメモリの容量も増大し、コストが上昇する問題点があった。これまで、ラインバッファメモリに限らず、画像データのバッファメモリの容量を削減する要求はあり、画像データを圧縮して格納する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−65114号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1記載の技術では、画像データを圧縮して格納する必要があり、回路が煩雑化し、コストの低減を実現できないという問題があった。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、ラインバッファメモリの容量を削減でき、コストを低減できる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る画像読取装置は、ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するラインバッファメモリとを備えた画像読取装置において、読み取り幅の画素数をLとした場合、ラインバッファメモリは、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定している。
【0008】
ラインバッファメモリでは、1画素毎にデータを書き込み必要な画素を読み出すが、倍率Xで読み取り幅をLとした場合、必要な画素数はL/Xである。L/X(X:変倍率)画素数の画像データが入力された時点で、変倍処理され、ラインバッファメモリから読み出された画素データの画素数はL/X2 である。そこで、ラインバッファメモリ内に残っている画素データの数、すなわち、必要なラインバッファメモリの容量は、
f〔X〕=(L/X)−(L/X2 )であり、Xとf(X)の関係を図示すると、図5の通りとなる。f(X)を微分すると、f’(X)=−(L/X2 )+2×(L/X3 )となり、f(X)が最大値を取るのは、X=2のときである。したがって、任意のXに対して、必要なラインバッファメモリの画素数は、X=2の時のL/4に設定しておけば、すべての倍率に対しても画像データのオーバーフローを起こすことがなくなる。そのため、ラインバッファメモリの容量はL/4の画素数分となり、従来のラインバッファメモリの容量よりも削減でき、コストを下げることができる。以上の計算による説明で、ラインバッファメモリの容量は、L/4の画素数とすれば良いが、実際には、ラインメモリにせよ、ページメモリにせよ、メモリ容量を正確にL/4にすることができないことがあり得る。一般にメモリの容量は2のベキ乗ビットの容量を持つ。そのため、この発明では、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量以上に設定すれば良い。
【0009】
また、請求項2に係る画像読取装置は、請求項1に係るものにおいて、前記画像をX倍に拡大して読み取る場合、前記ラインバッファメモリにL/X画素数の画素データを書き込み、L画素数の画像データを読み出す書き込み/読み出し制御回路を備えている。
【0010】
また、この発明の請求項3に係る画像読取装置は、ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するバッファメモリとを備えた画像読取装置において、バッファメモリは、1ページの画像データの画素数Nに対して、実質的にN/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定する。
【0011】
また、この発明の請求項4に係る画像読取装置は、請求項3に係るものにおいて、前記画像をX倍に拡大して読み取る場合には、前記バッファメモリにN/X画素数の画素データを書き込み、N画素数の画素データを読み出す、書き込み/読み出し制御回路を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の画像読取装置の一実施形態である複合機(コピー機能、ファックス機能、読み取り機能等の多機能を有する)の構成を示す。
【0013】
この実施形態複合機は、MPU1と、NCU2と、MODEM3と、ROM4と、RAM5と、画像メモリ6と、画像読取部7と、操作部8と、表示部9と、通信用CODEC10と、CODEC11と、イメージメモリ12と、プリンタ13と、システムバス14と、イメージバス15とを備えている。
【0014】
MPU1は、この実施形態複合機の全体を制御する機能を有する。このMPU1には、NCU(Network Control Unit)2、MODEM3が接続されている。NCU2は、MPU1によって制御されて、回線16と当該複合機との接続を制御するとともに、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有する。なお、回線16は、一般公衆回線網(PSTN)に接続されている。
【0015】
MODEM3は、送信データの変調及び受信データの復調、具体的にはデジタル信号である送信データをアナログの音声信号に変調して、NCU2を介して回線19に送出し、また逆に、回線16からNCU2を介して、受信したアナログの音声信号をデジタル信号に復調する。ROM4は、この複合機全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶してある。RAM5は、MPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。画像メモリ6は、画像読取部7で読み取った画像データを記憶し、または外部から回線16とMODEM3を介して、受信した画像データを記憶する。
【0016】
画像読取部7は、シェーディング板や原稿画像を光電変換して読み取る。画像読取部7は、CCDラインイメージセンサで読み取った画像データにつき、種々の処理を実行する。
【0017】
操作部8は、スタートキー、コピーモード・ファクシミリモード等のモードを切り換えるモード切換キー、電話番号やファクシミリ番号等の数字を入力するためのテンキー、ワンタッチキー、短縮キー、その他種々の動作を指示するためのキーを有する。表示部9は、操作部8の操作により入力された電話番号、ファクシミリ番号、プリンタのトナー残量等の種々の情報を表示する。
【0018】
通信用CODEC10は、画像データを送信するために、MH、MR、MMR方式等により、符号化(エンコード)し、受信画像データを記録するために復号(デコード)する。CODEC11は、読み取った原稿画像データを送信又は記憶するために符号化する。イメージメモリ12は、記録すべき画像のイメージデータを記憶する。プリンタ13は、イメージメモリ12に記憶されたイメージ画像データを記録する。
【0019】
画像読取部7は、図2に示すように、CCDラインイメージセンサ31と、AFE(アナログフロントエンド)回路32と、A/D変換器33と、シェーディング補正回路34と、ラインバッファメモリ35と、主走査方向拡大回路36と、ガンマ補正回路37と、2値化回路38と、直/並(S/P)変換回路39と、re(リードイネーブル信号)発生回路40とを備えている。
【0020】
CCDラインイメージセンサ31は、原稿画像の読み取りを行い、アナログのラインデータを出力する。AFE回路32は、CCDラインイメージセンサ31からの画像データをアナログ増幅し、出力する。A/D変換器33は、AFE回路32からのアナログ画像データを多値ディジタルデータに変換する。シェーディング補正回路34は、原稿読み取り時のA/D変換器33よりの出力を、内蔵のシェーディングRAMに記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。
【0021】
ラインバッファメモリ35は、拡大処理等を行うためのバッファメモリであり、ここではL/4の画素数の容量に設定してある。このラインバッファメモリ35には、we(ライトイネーブル信号)が入力される。主走査方向拡大回路36は、主走査方向に対するデータ拡大を行うための回路である。ガンマ補正回路37は、例えば所定のガンマ補正特性を有し、シェーディング補正後、拡大処理後の画像データにガンマ補正を行う。ガンマ補正回路37は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路38は、所定のしきい値でガンマ補正回路37の出力を2値化する。2値化された画像データは、直/並変換回路39で並列データに変換して、イメージバス15に出力される。re発生回路40は、設定された拡大率に応じたre信号を発生し、ラインバッファメモリ35に入力する。
【0022】
次に、この画像読取部7のラインバッファメモリ35への拡大時のデータの書き込み(Write)及び出力(read)について説明する。図4に示すように、ラインバッファメモリ35には、書き込みクロック信号W−clk、書き込みデータW−data、ライトイネーブル信号We、水平周期信号H−sync、リードイネーブル信号re、及び読み出しクロック信号r−clkが入力され、読み出しデータr−dataが出力される。
【0023】
ここで拡大率X=2とすると、図3に示すように、(c)のwrite−clk信号が順次入力されるにしたがい、図3の(a)に示すようにデータ1、2、……、L/2、L/2+1、……、の順で書き込まれる。ラインバッファメモリ35の内部データは、図3の(e)に示すように、図3の(d)に示すwe信号がハイで、write−clkが立ち上がる時に、図3の(a)に示すデータより、1ビットセル遅れたタイミングでストアされる。拡大率Xが2の場合には、図3の(g)に示すように、リードイネーブル信号reの周期が、図3の(c)に示す書き込みクロック信号write−clkの2倍となり、図3の(h)に示すように出力データread−dataは、内部データの2倍の周期で読み出される。
【0024】
なお、上記実施形態ではラインバッファメモリに、画像データを格納できる容量を設定する場合について説明したが、この発明は、ラインバッファに限ることなく、例えば図1に示すイメージメモリ12などのページメモリ等にも適用できる。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、画素数Lのラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像を格納するラインデータを格納するラインバッファメモリ又は他のバッファメモリとを備えた画像読取装置において、ラインバッファメモリ等のバッファメモリは、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定しており、すべての倍率に対しても、画像データのアンダーフロー、オーバーフローを起こすことはない。したがって、従来に比し、装置に組み込むラインバッファメモリの容量を削減でき、コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像読取装置の一実施形態である複合機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態複合機の画像読取部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部の読み取りデータの書き込み、読み出しを説明するためのタイムチャートである。
【図4】同画像読取部のラインバッファメモリへの入出力信号を説明する図である。
【図5】同画像読取部のラインバッファメモリの拡大率と必要記憶セルとの関係を示す図である。
【符号の説明】
7 画像読取部
31 CCDラインイメージセンサ
32 AFE回路
33 A/D変換器
34 シェーディング補正回路
35 ラインバッファメモリ
36 主走査方向拡大回路
37 ガンマ補正回路
38 2値化回路
39 直/並変換回路
40 re発生回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写装置、ファクシミリ装置、複写機能・ファクシミリ機能等の多機能を有する複合機等の画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ファクシミリ装置等で採用される画像読取装置として、ラインイメージセンサからの出力画像信号をA/D変換して、シェーディング補正し、2ラインのラインバッファメモリに保持した後、ガンマ補正、2値化処理を施す画像読取装置が知られている。このラインバッファメモリは拡大処理に用いられ、2ライン、すなわちラインイメージセンサの画素数と同じだけの画素データ(1画素に対する濃淡データ)を格納する容量を取っていた。拡大処理では、ラインイメージセンサから出力される信号の速度に比べて、拡大処理を実施する速度の方を遅くする必要があり、ラインバッファメモリに一旦保持していた。このとき、1ライン分を書き込み用、1ライン分を読み出し用とし、ライン毎にこれらを交互に切り換えて使用していた。
【0003】
一方、読み取りの解像度は年々高くなって行くので、ラインバッファメモリの容量も増大し、コストが上昇する問題点があった。これまで、ラインバッファメモリに限らず、画像データのバッファメモリの容量を削減する要求はあり、画像データを圧縮して格納する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−65114号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1記載の技術では、画像データを圧縮して格納する必要があり、回路が煩雑化し、コストの低減を実現できないという問題があった。
【0006】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、ラインバッファメモリの容量を削減でき、コストを低減できる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る画像読取装置は、ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するラインバッファメモリとを備えた画像読取装置において、読み取り幅の画素数をLとした場合、ラインバッファメモリは、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定している。
【0008】
ラインバッファメモリでは、1画素毎にデータを書き込み必要な画素を読み出すが、倍率Xで読み取り幅をLとした場合、必要な画素数はL/Xである。L/X(X:変倍率)画素数の画像データが入力された時点で、変倍処理され、ラインバッファメモリから読み出された画素データの画素数はL/X2 である。そこで、ラインバッファメモリ内に残っている画素データの数、すなわち、必要なラインバッファメモリの容量は、
f〔X〕=(L/X)−(L/X2 )であり、Xとf(X)の関係を図示すると、図5の通りとなる。f(X)を微分すると、f’(X)=−(L/X2 )+2×(L/X3 )となり、f(X)が最大値を取るのは、X=2のときである。したがって、任意のXに対して、必要なラインバッファメモリの画素数は、X=2の時のL/4に設定しておけば、すべての倍率に対しても画像データのオーバーフローを起こすことがなくなる。そのため、ラインバッファメモリの容量はL/4の画素数分となり、従来のラインバッファメモリの容量よりも削減でき、コストを下げることができる。以上の計算による説明で、ラインバッファメモリの容量は、L/4の画素数とすれば良いが、実際には、ラインメモリにせよ、ページメモリにせよ、メモリ容量を正確にL/4にすることができないことがあり得る。一般にメモリの容量は2のベキ乗ビットの容量を持つ。そのため、この発明では、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量以上に設定すれば良い。
【0009】
また、請求項2に係る画像読取装置は、請求項1に係るものにおいて、前記画像をX倍に拡大して読み取る場合、前記ラインバッファメモリにL/X画素数の画素データを書き込み、L画素数の画像データを読み出す書き込み/読み出し制御回路を備えている。
【0010】
また、この発明の請求項3に係る画像読取装置は、ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するバッファメモリとを備えた画像読取装置において、バッファメモリは、1ページの画像データの画素数Nに対して、実質的にN/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定する。
【0011】
また、この発明の請求項4に係る画像読取装置は、請求項3に係るものにおいて、前記画像をX倍に拡大して読み取る場合には、前記バッファメモリにN/X画素数の画素データを書き込み、N画素数の画素データを読み出す、書き込み/読み出し制御回路を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の画像読取装置の一実施形態である複合機(コピー機能、ファックス機能、読み取り機能等の多機能を有する)の構成を示す。
【0013】
この実施形態複合機は、MPU1と、NCU2と、MODEM3と、ROM4と、RAM5と、画像メモリ6と、画像読取部7と、操作部8と、表示部9と、通信用CODEC10と、CODEC11と、イメージメモリ12と、プリンタ13と、システムバス14と、イメージバス15とを備えている。
【0014】
MPU1は、この実施形態複合機の全体を制御する機能を有する。このMPU1には、NCU(Network Control Unit)2、MODEM3が接続されている。NCU2は、MPU1によって制御されて、回線16と当該複合機との接続を制御するとともに、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有する。なお、回線16は、一般公衆回線網(PSTN)に接続されている。
【0015】
MODEM3は、送信データの変調及び受信データの復調、具体的にはデジタル信号である送信データをアナログの音声信号に変調して、NCU2を介して回線19に送出し、また逆に、回線16からNCU2を介して、受信したアナログの音声信号をデジタル信号に復調する。ROM4は、この複合機全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶してある。RAM5は、MPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。画像メモリ6は、画像読取部7で読み取った画像データを記憶し、または外部から回線16とMODEM3を介して、受信した画像データを記憶する。
【0016】
画像読取部7は、シェーディング板や原稿画像を光電変換して読み取る。画像読取部7は、CCDラインイメージセンサで読み取った画像データにつき、種々の処理を実行する。
【0017】
操作部8は、スタートキー、コピーモード・ファクシミリモード等のモードを切り換えるモード切換キー、電話番号やファクシミリ番号等の数字を入力するためのテンキー、ワンタッチキー、短縮キー、その他種々の動作を指示するためのキーを有する。表示部9は、操作部8の操作により入力された電話番号、ファクシミリ番号、プリンタのトナー残量等の種々の情報を表示する。
【0018】
通信用CODEC10は、画像データを送信するために、MH、MR、MMR方式等により、符号化(エンコード)し、受信画像データを記録するために復号(デコード)する。CODEC11は、読み取った原稿画像データを送信又は記憶するために符号化する。イメージメモリ12は、記録すべき画像のイメージデータを記憶する。プリンタ13は、イメージメモリ12に記憶されたイメージ画像データを記録する。
【0019】
画像読取部7は、図2に示すように、CCDラインイメージセンサ31と、AFE(アナログフロントエンド)回路32と、A/D変換器33と、シェーディング補正回路34と、ラインバッファメモリ35と、主走査方向拡大回路36と、ガンマ補正回路37と、2値化回路38と、直/並(S/P)変換回路39と、re(リードイネーブル信号)発生回路40とを備えている。
【0020】
CCDラインイメージセンサ31は、原稿画像の読み取りを行い、アナログのラインデータを出力する。AFE回路32は、CCDラインイメージセンサ31からの画像データをアナログ増幅し、出力する。A/D変換器33は、AFE回路32からのアナログ画像データを多値ディジタルデータに変換する。シェーディング補正回路34は、原稿読み取り時のA/D変換器33よりの出力を、内蔵のシェーディングRAMに記憶してあるシェーディング補正データにより、シェーディング補正し、出力する。
【0021】
ラインバッファメモリ35は、拡大処理等を行うためのバッファメモリであり、ここではL/4の画素数の容量に設定してある。このラインバッファメモリ35には、we(ライトイネーブル信号)が入力される。主走査方向拡大回路36は、主走査方向に対するデータ拡大を行うための回路である。ガンマ補正回路37は、例えば所定のガンマ補正特性を有し、シェーディング補正後、拡大処理後の画像データにガンマ補正を行う。ガンマ補正回路37は、一般的に画質調整用に使用される。2値化回路38は、所定のしきい値でガンマ補正回路37の出力を2値化する。2値化された画像データは、直/並変換回路39で並列データに変換して、イメージバス15に出力される。re発生回路40は、設定された拡大率に応じたre信号を発生し、ラインバッファメモリ35に入力する。
【0022】
次に、この画像読取部7のラインバッファメモリ35への拡大時のデータの書き込み(Write)及び出力(read)について説明する。図4に示すように、ラインバッファメモリ35には、書き込みクロック信号W−clk、書き込みデータW−data、ライトイネーブル信号We、水平周期信号H−sync、リードイネーブル信号re、及び読み出しクロック信号r−clkが入力され、読み出しデータr−dataが出力される。
【0023】
ここで拡大率X=2とすると、図3に示すように、(c)のwrite−clk信号が順次入力されるにしたがい、図3の(a)に示すようにデータ1、2、……、L/2、L/2+1、……、の順で書き込まれる。ラインバッファメモリ35の内部データは、図3の(e)に示すように、図3の(d)に示すwe信号がハイで、write−clkが立ち上がる時に、図3の(a)に示すデータより、1ビットセル遅れたタイミングでストアされる。拡大率Xが2の場合には、図3の(g)に示すように、リードイネーブル信号reの周期が、図3の(c)に示す書き込みクロック信号write−clkの2倍となり、図3の(h)に示すように出力データread−dataは、内部データの2倍の周期で読み出される。
【0024】
なお、上記実施形態ではラインバッファメモリに、画像データを格納できる容量を設定する場合について説明したが、この発明は、ラインバッファに限ることなく、例えば図1に示すイメージメモリ12などのページメモリ等にも適用できる。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、画素数Lのラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像を格納するラインデータを格納するラインバッファメモリ又は他のバッファメモリとを備えた画像読取装置において、ラインバッファメモリ等のバッファメモリは、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定しており、すべての倍率に対しても、画像データのアンダーフロー、オーバーフローを起こすことはない。したがって、従来に比し、装置に組み込むラインバッファメモリの容量を削減でき、コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像読取装置の一実施形態である複合機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態複合機の画像読取部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同画像読取部の読み取りデータの書き込み、読み出しを説明するためのタイムチャートである。
【図4】同画像読取部のラインバッファメモリへの入出力信号を説明する図である。
【図5】同画像読取部のラインバッファメモリの拡大率と必要記憶セルとの関係を示す図である。
【符号の説明】
7 画像読取部
31 CCDラインイメージセンサ
32 AFE回路
33 A/D変換器
34 シェーディング補正回路
35 ラインバッファメモリ
36 主走査方向拡大回路
37 ガンマ補正回路
38 2値化回路
39 直/並変換回路
40 re発生回路
Claims (4)
- ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するラインバッファメモリとを備えた画像読取装置において、
前記ラインイメージセンサの読み取り幅の画素数をLとした場合、ラインバッファメモリは、実質的にL/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定したことを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像をX倍に拡大して読み取る場合は、前記ラインバッファメモリにL/X画素数の画素データを書き込み、L画素数の画像データを読み出す書込み/読み出し制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- ラインイメージセンサと、このラインイメージセンサからの画像データを格納するバッファメモリとを備えた画像読取装置において、
バッファメモリは、1ページの画像データの画素数Nに対して、実質的にN/4の画素数の画像データを格納できる容量に設定したことを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像をX倍に拡大して読み取る場合には、前記バッファメモリにN/X画素数の画素データを書き込み、N画素数の画素データを読み出す、書き込み/読み出し制御回路を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002373432A JP2004207925A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002373432A JP2004207925A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004207925A true JP2004207925A (ja) | 2004-07-22 |
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JP2002373432A Pending JP2004207925A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 画像読取装置 |
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2002
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