JP2004207438A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Hisaaki Tominaga
久昭 冨永
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Abstract

【課題】従来構造において、さらなる高出力化、低飽和電圧化を図るには、エミッタ面積を拡大しなければ成らず、チップサイズの増大を招くため、コストアップが生じる。
【解決手段】基板を縦方向にエッチングしてトレンチを形成し、そのトレンチの内壁にそってベース領域を形成し、トレンチ内壁のベース領域表面にエミッタ領域を形成する。エミッタ拡散源となるポリシリコンをトレンチに埋設してエミッタ電極の一部として活用することで、縦方向でのエミッタ領域の面積を増やすことができ、チップサイズを増大させずに低飽和電圧化および高出力化を実現できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置およびその製造方法に係り、特にエミッタ領域の面積を向上させ、高出力化、低飽和化を図る半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯機器のDC−DCコンバータ回路やインバータ回路、ストロボ回路及び充電回路などには、低消費電力化および小型化を実現するために、動作時のコレクタ−エミッタ間飽和電圧を低減した低飽和バイポーラトランジスタが多く使用される。
【0003】
図11に従来のトランジスタの断面図を示す。なお、ベースパッド電極とエミッタパッド電極は省略してある。
【0004】
このトランジスタは、半導体基板21と、ベース領域26と、エミッタ領域31およびベースコンタクト領域32と、エミッタ電極33と、ベース電極34とから構成される。
【0005】
半導体基板21はN型半導体基板にN型エピタキシャル層を積層してコレクタ領域とする。ベース領域26は、半導体基板21に、P型のボロン(B)をイオン注入して形成する。エミッタ領域31はエミッタ拡散源29bを介して高濃度の砒素(As)をイオン注入後、ベース領域26表面に拡散して形成し、ベース領域26上で等間隔で複数配置される。ベースコンタクト領域32はベース領域26とベース電極34の接触抵抗を下げるために高濃度のボロン(B)をイオン注入後、ベース領域26表面に拡散して形成する。ベースコンタクト領域32は、ベース領域26上でエミッタ領域31と交互に複数配置される。
【0006】
エミッタ拡散源29bはポリシリコンをエミッタ領域31上に堆積後、エッチングして形成し、窒化膜23上に広がって設けられる。エミッタ電極33はエミッタ拡散源29b上に金属をスパッタ後、ミリングによりエッチングして電極を形成し、エミッタパッド電極(図示せず)まで延在される。ベース電極34はベースコンタクト領域32上に金属をスパッタ後、ミリングによりエッチングして電極を形成し、ベースパッド電極(図示せず)まで延在される。
【0007】
図12および図13に従来の半導体装置の製造方法を示す。
【0008】
図12はN型半導体基板21にN型エピタキシャル層を積層してコレクタ領域とし、全面に酸化膜22を形成し、予定のベース領域に窒化膜23を堆積する。その後窒化膜23をマスクとしてLOCOS酸化膜25を形成する(図12(A)。その後、予定のベース領域上の酸化膜22および窒化膜23を除去して半導体基板21を露出させ、再度酸化膜22を生成し、全面にP型のボロン(B)をイオン注入し(12(B))、全面に保護のために窒化膜23を1000Å程度堆積させて、熱処理によりボロンイオンを半導体基板21表面に拡散して、P型のベース領域26を形成する(図12(C))。
【0009】
図13は、エミッタ領域を形成する。まず、べース領域26上の予定のベースコンタクト領域および予定のエミッタ領域上の酸化膜22および窒化膜23を複数本エッチングして半導体基板21を露出させる。このとき予定のエミッタ領域と交互に予定のベースコンタクト領域となるようにコンタクト孔27を形成する。予定のベースコンタクト領域上には半導体基板21が後の工程でエッチングされるのを防ぐストッパーを形成する。その後、全面に例えばヒ素などのN型不純物を含むポリシリコン29aを堆積する(図13(A))。予定のエミッタ領域のみポリシリコンが残るようにレジスト層PRでマスクをしてパターニングし、エミッタ拡散源29bを形成する。その後、レジスト膜PRを残したまま例えばボロンなどP型のイオンを全面に注入する(図13(B))。
【0010】
更に、エミッタ拡散源29b上のレジスト膜PRを除去して、熱拡散することによりエミッタ拡散源29b中の砒素イオンをベース領域26表面に拡散してエミッタ領域31を形成する。この熱拡散で同時に予定のベースコンタクト領域上のボロンイオンをベース領域26に拡散してベースコンタクト領域32を形成する(図13(C))。
【0011】
その後、金属(例えばTi/Pt/Au積層構造、またはAl系金属積層構造)を蒸着またはスパッタリングし、ミリングあるいはエッチングにより所望の電極が残るように除去して、アロイにより特性を安定化してエミッタ拡散源29b上にエミッタ電極33を、ベースコンタクト領域32上にベース電極34を形成する。その後外部からの汚染を防ぐパッシベーション膜35を形成し、裏面にはコレクタ電極36を形成して図11に示す最終構造を得る。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−43324号公報 (第2−3頁 第11図−18図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
トランジスタのコレクタ−エミッタ間飽和電圧(VCE(sat))は、消費電力の低減や、スイッチとしての動作領域を大きくとることによる高出力化を図るため、その低減が要求される。コレクタ−エミッタ間飽和電圧(VCE(sat))は、トランジスタのドライブ条件(コレクタ電流およびベース電流)や電流利得、エミッタ抵抗、コレクタ抵抗に起因する。特にエミッタ抵抗やコレクタ抵抗はその値が直接的にコレクタ−エミッタ間飽和電圧(VCE(sat))に関与するため、これらの低減がコレクタ−エミッタ間飽和電圧(VCE(sat))の低減には効果的である。
【0014】
特にエミッタ抵抗については、エミッタ領域の面積を大きくすることで低減できる。これはエミッタ領域の面積を大きくすることで電流容量が大きくできるためである。しかし、従来構造においてエミッタ面積を拡大すると、チップサイズの増大を招くため、コストアップの原因となってしまう問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1に、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板と、前記基板の一部に設けられたトレンチ形状を有する逆導電型のベース領域と、前記ベース領域の一部に設けられたトレンチ形状の一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域に接続するベース電極と、前記エミッタ領域に接続するエミッタ電極と、前記コレクタ領域に接続するコレクタ電極とを具備することにより解決するものである。
【0016】
第2に、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板と、該基板に設けたトレンチと、該トレンチ内壁および前記基板表面に連続して設けられた逆導電型のベース領域と、前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に設けられた一導電型のエミッタ領域と、前記トレンチに埋設されたエミッタ拡散源と、前記エミッタ領域と接続するエミッタ電極と、前記ベース領域と接続するベース電極と、前記基板裏面に設けられたコレクタ電極とを具備することにより解決するものである。
【0017】
また、前記ベース領域は、不純物拡散領域であることを特徴とするものである。
【0018】
また、前記ベース領域は、エピタキシャル層であることを特徴とするものである。
【0019】
第3に、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成する工程と、前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成する工程と、前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に一導電型のエミッタ領域を形成する工程とを具備することにより解決するものである。
【0020】
第4に、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成する工程と、前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成する工程と、前記トレンチに埋設したエミッタ拡散源より前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に一導電型の不純物を拡散してエミッタ領域を形成する工程と、前記エミッタ領域に接続するエミッタ電極を形成し、前記基板表面の前記ベース領域にコンタクトするベース電極を形成し、前記基板裏面にコレクタ電極を形成する工程とを具備することにより解決するものである。
【0021】
また、前記ベース領域は前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のエピタキシャル層を成長させて形成することを特徴とするものである。
【0022】
また、前記ベース領域は、前記トレンチ内壁および前記基板表面に一導電型不純物を拡散して形成することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1から図9を用いて本発明の実施の形態をNPN型トランジスタを例に詳細に説明する。
【0024】
図1に本発明のトランジスタの断面図を示す。このトランジスタは、半導体基板1と、トレンチ4と、ベース領域6と、エミッタ領域11と、エミッタ拡散源9bと、エミッタ電極13と、ベース電極14と、コレクタ電極16とから構成される。
【0025】
半導体基板1はN型半導体基板1aにN型エピタキシャル層1bを積層してコレクタ領域とする。
【0026】
トレンチ4は、エミッタ電極13が配置される基板に複数設けられる。トレンチ4には不純物を含むポリシリコン等の導電材料を埋設してエミッタ拡散源9bとし、更に、エミッタ拡散源9b上には例えばTi/Pt/Au系金属積層構造、またはAl系金属積層構造によるエミッタ電極13が設けられる。
【0027】
ベース領域6は、トレンチ4内壁および基板1表面に連続して設けられ、P型不純物拡散領域またはP型不純物を含むエピタキシャル層である。また、エミッタ電極13間に配置されるベース電極14とのコンタクト部分のベース領域6表面には高濃度のP型不純物領域からなるベースコンタクト領域12が設けられる。
【0028】
エミッタ領域11は、トレンチ4内壁のベース領域6表面に設けられたN型不純物領域であり、すなわちトレンチ形状を有する。エミッタ領域11はトレンチ4に埋設されたエミッタ拡散源9bとコンタクトし、エミッタ電極13に接続する。
【0029】
エミッタ電極13は、エミッタ拡散源9bと重畳して設けられる。エミッタ拡散源9bは、エミッタ電極13の一部として利用される。また、ベース電極14は、ベースコンタクト領域12とコンタクトし、両電極は例えば櫛歯形状等で交互に配置される。更に、基板1裏面にはコレクタ電極16が設けられる。
【0030】
図2から図9を用いて本発明の半導体装置の製造方法を説明する。
【0031】
本発明の半導体装置の製造方法は、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成する工程と、トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成する工程と、トレンチに埋設したエミッタ拡散源よりトレンチ内壁のベース領域表面に一導電型の不純物を拡散してエミッタ領域を形成する工程と、エミッタ領域に接続するエミッタ電極を形成し、基板表面のベース領域に接続するベース電極を形成し、基板裏面にコレクタ電極を形成する工程とから構成される。
【0032】
本発明の第1の工程は、図2の如く、コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成することにある。
【0033】
図2(A)は、N型半導体基板1aにN型エピタキシャル層1bを積層してコレクタ領域とした基板1を準備し、全面に酸化膜2を形成し、予定のベース領域に窒化膜3を堆積する。その後、窒化膜3をマスクとしてLOCOS酸化膜5を形成する。その後図2(B)の如く予定のベース領域上の酸化膜2および窒化膜3を除去し、複数のトレンチ4を形成する。トレンチ4は、等間隔で複数形成して例えば櫛歯形状にパターニングされる。
【0034】
本発明の第2の工程は、図3から図5の如く、トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成することにある。
【0035】
まず、図3にベース領域形成の第1の実施形態を示す。すなわち、基板全面にP型不純物入り液体ドーパントソース20を塗布する(図3(A))。スピンコートなどにより、基板1表面およびトレンチ4内壁に均一に液体ドーパントソース20が塗布される。その後熱処理を施し、表面に形成されたグラス層(不図示)をウェットエッチングにより除去し、再び、熱酸化を施して基板1表面およびトレンチ4内壁にP型不純物を拡散する。これによりトレンチ4内壁と基板1表面に連続するベース領域6が形成され、表面には酸化膜2が形成される。その後表面保護のため窒化膜3を形成する(図3(B))。
【0036】
液体ドーパントソース20はスピンコートにより基板表面およびトレンチ4内壁に均一に形成されているため、不純物の拡散が均一となり、バラツキのないベース領域6が形成できる。
【0037】
また、図4に示す第2の実施形態の如く、ベース領域6をイオン注入により形成しても良い。即ち、トレンチ4形成後、露出した基板1表面にP型不純物(例えばB)をイオン注入する(図4(A))。その後熱処理により不純物を拡散し、トレンチ4内壁および基板1表面に連続するベース領域6を形成する。この熱拡散により、全面に酸化膜2が形成される。その後表面保護のため窒化膜3を形成する。
【0038】
更に、図5に示す第3の実施形態の如く、基板1およびトレンチ4表面にP型エピタキシャル層を成長させてベース領域6を形成してもよい。この場合は、ベース領域6となるP型エピタキシャル層の成長分を考慮して、第1および第2の実施形態のトレンチ4よりも開口幅の広いトレンチ4を形成する(図5(A))。その後、P型のエピタキシャル層を所望の厚みに成長させて、ベース領域6を形成する。表面には、酸化膜2が形成され、表面保護のため窒化膜3を全面に形成する。
【0039】
これにより、図に示す如くトレンチ内壁と基板表面に連続したベース領域が形成される(図5(B))。以降の工程は全て同様であるので、図3に続く工程図を用いて説明する。
【0040】
本発明の第3の工程は、図6から図9の如く、トレンチに埋設したエミッタ拡散源よりトレンチ内壁のベース領域表面に一導電型の不純物を拡散してエミッタ領域を形成することにある。
【0041】
まず、図6の如く、トレンチ4内壁(側壁及び底面)の酸化膜2および窒化膜3を除去する。更に、ベース電極とのコンタクトのため、トレンチ4間のベース領域6上の酸化膜2および窒化膜3も除去してコンタクト孔7を形成し、ベース領域6表面を露出する。露出したベース領域6表面には後の工程において表面がエッチングされるのを防ぐため、エッチングストッパーが形成される。
【0042】
その後、図7の如く、全面にN型不純物(例えばP、As)を導入したポリシリコン9aを堆積する。または、ノンドープポリシリコンを堆積した後、P若しくはAsをイオン注入法によりドーピングしてもよい。ポリシリコン9aは、トレンチ4内を完全に埋め込む程度の膜厚とする。
【0043】
その後図8の如く、レジスト膜PRによりトレンチ上のみマスクしてパターニングし、トレンチ4に埋設されたエミッタ拡散源9bを形成する。また、コンタクト孔7部分では、ベース領域表面6が露出する。エミッタ拡散源9bは、後の工程で形成されるエミッタ電極13の一部として活用される。
【0044】
更に、トレンチ4上のレジスト膜PRを残したまま、ベースコンタクト領域形成のための高濃度のP型不純物(例えばB)をイオン注入する。
【0045】
その後、図9の如く、レジスト膜PRを除去し、熱処理を施す。これにより、エミッタ拡散源9bからトレンチ4内壁のベース領域6表面にN型不純物を拡散してエミッタ領域11を形成する。エミッタ領域11はトレンチ4内壁に沿って形成される。また、この熱処理により同時に、表面にイオン注入された高濃度P型不純物をベース領域6表面に拡散して、ベースコンタクト領域12を形成する。
【0046】
本発明の第4の工程は、エミッタ領域に接続するエミッタ電極および基板表面のベース領域に接続するベース電極を形成し、基板裏面にコンタクトするコレクタ電極を形成することにある。
【0047】
金属(例えばTi/Pt/Au積層構造またはAl系金属積層構造)を蒸着し、ミリングあるいはエッチングにより所望の電極が残るように除去して、アロイにより特性を安定化してエミッタ拡散源9b上にエミッタ電極13を、ベースコンタクト領域12上にベース電極14を形成する。その後外部からの汚染を防ぐパッシベーション膜15を形成し、裏面にはコレクタ電極16を形成し、図1に示す最終構造を得る。
【0048】
尚、本実施形態ではNPN型トランジスタを例に説明したが、導電型を逆にしたPNPトランジスタでも同様に実施できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明に依れば、トレンチ内にエミッタ領域を形成することにより、単位面積あたりのエミッタ領域の面積を増加できる。
【0050】
例えば図10に、従来構造および本発明の実施形態の構造を比較する斜視図を示す。図10(A)が従来構造のエミッタ領域31であり、図10(B)が本実施形態におけるエミッタ領域11である。
【0051】
ここで、従来構造のエミッタ領域31の幅(w)および本発明の実施形態におけるトレンチ4底部に形成されるエミッタ領域11の幅(w)を共に5μmとし、櫛歯に相当する1つのエミッタ領域31、11の長さ(l)を共に20μmとし、本発明の実施形態の構造におけるトレンチ4深さ(d)を1μmとした場合の、エミッタ領域31、11の面積を比較する。尚、従来構造による通常のトランジスタにおいては、エミッタ領域31の拡散深さは0.1μm程度であり、拡散によりその端部は曲率がでるため、エミッタ領域31の面積としてはほとんど影響を及ぼさない。従って、ここでのエミッタ領域31の面積の試算においても考慮しないこととする。
【0052】
これによると、従来構造におけるエミッタ領域の面積AE1は100μmであり、本発明の実施形態ではエミッタ領域の面積AE2は140μmとなる。
【0053】
つまり、本実施形態によれば、従来と同じセル幅であっても、縦方向にエッチングされたトレンチ4の側壁をエミッタ領域11として利用でき、エミッタ領域11の面積(AE2)を向上できる。従って、エミッタ電流容量が増加するため、エミッタ抵抗が低減できる。これにより、飽和電圧を低減できるため、消費電力の低減に寄与できる。
【0054】
また、エミッタ電流容量の増加はエミッタ注入効率が向上することであり、トランジスタの電流増幅率hFEが向上できる。つまり、トランジスタとしての動作範囲が広くなるため、高出力化も実現できる。
【0055】
このように、チップサイズを増加させることなく、トランジスタの低飽和電圧化および高出力化を図ることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に依る半導体装置を説明する断面図である。
【図2】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図3】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図4】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図5】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図6】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図7】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図8】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図9】本発明に依る半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図10】本発明および従来技術の半導体装置を説明する斜視図である。
【図11】従来の半導体装置を説明する断面図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 トレンチ
3 酸化膜
4 窒化膜
5 LOCOS酸化膜
6 ベース領域
7 コンタクト孔
9a ポリシリコン
9b エミッタ拡散源
11 エミッタ領域
12 ベースコンタクト領域
13 エミッタ電極
14 ベース電極
15 パッシベーション膜
16 コレクタ電極
20 液体ドーパントソース
21 半導体基板
23 酸化膜
24 窒化膜
25 LOCOS酸化膜
26 ベース領域
27 コンタクト孔
29a ポリシリコン
29b エミッタ拡散源
31 エミッタ領域
32 ベースコンタクト領域
33 エミッタ電極
34 ベース電極
35 パッシベーション膜
36 コレクタ電極

Claims (8)

  1. コレクタ領域となる一導電型の半導体基板と、
    前記基板の一部に設けられたトレンチ形状を有する逆導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の一部に設けられたトレンチ形状の一導電型のエミッタ領域と、
    前記ベース領域に接続するベース電極と、
    前記エミッタ領域に接続するエミッタ電極と、
    前記コレクタ領域に接続するコレクタ電極とを具備することを特徴とする半導体装置。
  2. コレクタ領域となる一導電型の半導体基板と、
    該基板に設けたトレンチと、
    該トレンチ内壁および前記基板表面に連続して設けられた逆導電型のベース領域と、
    前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に設けられた一導電型のエミッタ領域と、
    前記トレンチに埋設されたエミッタ拡散源と、
    前記エミッタ領域と接続するエミッタ電極と、
    前記ベース領域と接続するベース電極と、
    前記基板裏面に設けられたコレクタ電極とを具備することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記ベース領域は、不純物拡散領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベース領域は、エピタキシャル層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  5. コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に一導電型のエミッタ領域を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. コレクタ領域となる一導電型の半導体基板に複数のトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のベース領域を形成する工程と、
    前記トレンチに埋設したエミッタ拡散源より前記トレンチ内壁の前記ベース領域表面に一導電型の不純物を拡散してエミッタ領域を形成する工程と、
    前記エミッタ領域に接続するエミッタ電極を形成し、前記基板表面の前記ベース領域にコンタクトするベース電極を形成し、前記基板裏面にコレクタ電極を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記ベース領域は前記トレンチ内壁および前記基板表面に逆導電型のエピタキシャル層を成長させて形成することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ベース領域は、前記トレンチ内壁および前記基板表面に一導電型不純物を拡散して形成することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100897820B1 (ko) 2007-07-26 2009-05-15 주식회사 동부하이텍 반도체 소자와 그의 제조방법
JP2017059770A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
CN109087942A (zh) * 2018-08-23 2018-12-25 盛世瑶兰(深圳)科技有限公司 一种沟槽型三极管及其制作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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