JP2004205216A - トンネル覆工コンクリートの打音検査装置 - Google Patents

トンネル覆工コンクリートの打音検査装置 Download PDF

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博義 笠
Manabu Shimizu
学 清水
Shunichiro Seki
俊一郎 関
Yasushi Taniguchi
裕史 谷口
Yoshiteru Kawakami
義輝 川上
Nobutaka Sugita
信隆 杉田
Kazuhiro Koizumi
和広 小泉
Masaharu Inagaki
正晴 稲垣
Hiroharu Shin
弘治 新
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Abstract

【課題】検査精度の向上、障害物の容易な回避をなし得るトンネル覆工コンクリートの打音検査装置の提供。
【解決手段】トンネルの軸方向へ走行する走行体に搭載されるポストと、ポストの上端部にトンネルの軸方向と直交する水平なアーム軸を介し一端部付近が軸着され、付勢手段により他端部がトンネル覆工コンクリートの表面に接近付勢されたアームと、アームの他端部にアーム軸と平行に軸支された第1支持軸と、第1支持軸の中間部にそれと直交する方向へ貫通して軸支された第2支持軸と、第2支持軸の両端部にそれと平行に延在させて装着された支持プレートと、支持プレートに第2支持軸を中間にした平行な2列にして装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を転動する両列複数の車輪を有する間隔保持車輪と、間隔保持車輪の両列間に位置して支持プレートに装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を打撃する1本のハンマーとを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル覆工コンクリートの剥落につながるような欠陥の有無を打音に基づいて検査するトンネル覆工コンクリートの打音検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置としては、特開2001−249117号公報記載のコンクリートの剥離診断装置が知られている。
このコンクリートの剥離診断装置は、フレームに複数のハンマーを回動自在且つ一列に枢着し、複数のハンマーを往復駆動するカム軸及びカム軸駆動モータを設け、各ハンマーの近傍にマイクロホンを設けた打撃・集音装置と、打撃・集音装置をトンネル覆工コンクリートの表面に接近するようにばね付勢して搭載し、前後両端に従動車輪を有する横行台車と、コンクリートトンネルの横断面曲率と近似の曲率の台車ガイドレールとからなるコンクリートの剥離診断装置であって、台車ガイドレールを昇降式高所作業車に搭載し、台車ガイドレール上の横行台車に打撃・集音装置を、打撃・集音装置の複数のハンマーが台車走行方向と直交する配列となる向きに搭載し、横行台車をトンネルの周方向へ走行させつつ、打撃・集音装置の複数のハンマーにより覆工コンクリートの表面を打撃し、その打音を打撃・集音装置のマイクロホンにて集音し、集音した打音を音響解析装置により解析することにより打撃箇所の剥離を検出できるように構成されている。
そして、一列に横並び配置した複数のハンマーをモータにて駆動してトンネルの覆工コンクリートを打撃し、その打音をマイクロホンにて拾い、音響解析装置によりその打音を解析して剥離しているか否かを診断するので、人的労力が著しく軽減されるとともに正確なデータをリアルタイムに収集でき、コンクリートの剥離検査の効率と正確度の向上に効果を奏する、というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置では、打撃・集音装置が、台車ガイドレールに沿ってトンネルの周方向へ走行する横行台車に、トンネル覆工コンクリートの表面に接近するようにばね付勢して搭載されているものの、横行台車の下部フレームと打撃・集音装置を搭載した横行台車の上部テーブルがパンタグラフ式リンクによって連結され、打撃・集音装置と横行台車の間隔が両者平行状態で変動するため、トンネル覆工コンクリートの表面に周方向で凹凸がある場合には、前後いずれかの従動車輪が、又、トンネル覆工コンクリートの表面に軸方向で凹凸がある場合には、左右いずれかの従動車輪が浮くこととなり、トンネル覆工コンクリートの表面とハンマーの打撃始動位置との間隔がまちまちとなって、検査精度の低下を招来する不具合がある。
又、トンネル覆工コンクリートの表面に障害物がある場合には、昇降式高所作業車等を操作して打撃・集音装置を下降しなければならず、障害物回避が面倒な不具合もある。
【0004】
そこで、本発明は、検査精度を向上し得ると共に、トンネル覆工コンクリート表面の障害物回避を容易かつ短時間になし得るトンネル覆工コンクリートの打音検査装置を提供することを主課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置は、トンネルの軸方向へ走行する走行体に搭載されるポストと、ポストの上端部にトンネルの軸方向と直交する水平なアーム軸を介して一端部付近が軸着され、付勢手段により他端部がトンネル覆工コンクリートの表面に接近するように付勢されたアームと、アームの二股状をなす他端部に前記アーム軸と平行に軸支された第1支持軸と、第1支持軸の中間部にその長手方向と直交する方向へ貫通して軸支された第2支持軸と、第2支持軸の両端部にそれと平行に延在させて装着された支持プレートと、支持プレートに前記第2支持軸を中間に位置させてそれと平行な2列に配列して装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を転動する両列複数の車輪を有する間隔保持車輪と、間隔保持車輪の両列間に配置して前記支持プレートに装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を打撃する1本のハンマーとを備えることを特徴とする。
【0006】
一方、前記ポストは、伸縮可能であることが好ましい。
又、前記ポストは、軸線回りに回動可能であることが好ましい。
更に、前記ポストは、トンネル軸方向の水平なポスト軸を介して下端部を軸着されると共にポスト軸回りに傾動可能であることが好ましい。
他方、前記付勢手段は、付勢力を調整可能であることが好ましい。
又、前記付勢手段は、アームの一端部に装着したウエイトであることが好ましい。
更に、前記付勢手段は、エアシリンダーであってもよい。
【0007】
【作用】
本発明のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置においては、2列の間隔保持車輪が、トンネル覆工コンクリートの表面の軸方向での凹凸に対しては第1支持軸回りの回動によって、又、トンネル覆工コンクリートの表面の周方向での凹凸に対しては第2支持軸回りの回動によってトンネル覆工コンクリートの表面の凹凸に追従して接触し、トンネル覆工コンクリートの表面とハンマーの打撃始動位置との間隔が常に一定に保持される。
又、アームの一端部の僅かな上下動に伴って、アームの他端部が大きく上下動する。
【0008】
一方、ポストが伸縮可能であることにより、間隔保持車輪やハンマー等の高さ位置が調整可能となる。
又、ポストが軸線回りに回動可能であることにより、間隔保持車輪やハンマー等のポストを中心とする円周上の位置調整が可能となる。
更に、ポストがトンネル軸方向のポスト軸を介して下端部を軸着されると共にポスト軸回りに回動可能であることにより、ポストのトンネル周方向への傾動が可能となる。
他方、付勢手段が付勢力を調整可能であることにより、アームの他端部をトンネル覆工コンクリートの表面に接近させる力、すなわち、間隔保持車輪をトンネル覆工コンクリートの表面へ押し付ける力の調整が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2、図3、図4及び図5は、本発明に係るトンネル覆工コンクリートの打音検査装置の実施の形態の一例を示す正面図、側面図、図1の部分拡大図、図3に於けるIV方向矢視図及び図2の部分拡大図である。
【0010】
図中1はトンネルの軸方向(図1においては左右方向)へ走行する図示しない走行体、例えば、荷台を持つ2tトラック等の一般車両に搭載されるポストで、このポスト1は、基板2と、基板2に軸受ブラケット3を介して軸支されたトンネル軸方向のポスト軸4と、ポスト軸4に下端部を軸着された外筒5と、軸受ブラケット3からポスト軸4と直角方向へ離隔して基板2に立設した螺子杆支持ポスト6の上端部にポスト軸4と平行なピンク7を介して枢支されたナット部材8と、ナット部材8に螺入されると共に、外筒5をポスト軸4回りに傾動可能とすべく、一端(図2においては右端)を外筒5と枢着し、他端(図2においては左端)にハンドル9を取り付けた螺子杆10と、外筒5に上下動かつ回動可能に嵌挿されると共に、外筒5に螺入した固定ボルト11により所要位置に固定される内筒12と、内筒12の上端に固着した正面視逆L字状を呈する二股状のアームブラケット13とから構成されている。
ポスト1のアームブラケット13には、アーム14の一端部(図1においては左端部)付近が、アームブラケット13の屈曲部に軸止したトンネルの軸方向と直交する水平なアーム軸15を介して軸着されており、このアーム14の一端部には、他端部がアーム軸15より上方においてトンネル覆工コンクリートCの表面に接近するように付勢する付勢手段としてのウエイト16が、重量及び/又はアーム14の長手方向の装着位置を変更可能になして装着されていると共に、他端部をトンネル覆工コンクリートCの所要位置に位置させるべく一端部を移動するためのハンドル17が設けられている。
【0011】
アーム14における平面視二股状をなす他端部14aの先端には、第1支持軸18が前記アーム軸15と平行に軸支されており、この第1支持軸18の中間部には、第2支持軸19が第1支持軸18の長手方向と直交する方向へ貫通して軸支されている。
第2支持軸19の両端部には、第1支持軸18の遊挿及び第2支持軸19の回動を許容する透孔20設けた支持プレート21が、第2支持軸19と平行に上下方向へ延在させて装着されている。
【0012】
支持プレート21の上端には、車輪装着プレート22が、支持プレート21の前後の両面側(図5においては左右両面側)のスチフナー23,24を介して支持プレート21と相俟って側面視T字状をなすようにして取り付けられており、この車輪装着プレート22には、後述するハンマーの打撃始動位置とトンネル覆工コンクリートCの表面との間隔を保持する2列の間隔保持車輪25が装着されている。
間隔保持車輪25は、前記第1支持軸18と平行にして車輪装着プレート22上に取り付けた支持杆26と、前記第2支持軸19を中間に位置させてそれと平行をなすようにして支持杆26の両端に固着されたチャンネル状の2列の車輪支持部材27と、両車輪支持部材27に支持杆26と平行なピン28を介して軸着され、トンネル覆工コンクリートCの表面を転動する両列複数の車輪29とから構成されている。
【0013】
一方、支持プレート21には前記間隔保持車輪25の両列間においてトンネル覆工コンクリートCの表面を打撃する1本のハンマー30を構成要素の一部とする打撃機構31が装着されている。
すなわち、支持プレート21には、前記透孔20の下方に植設した支軸32を介して中間部を枢支されたレバー33が、前面側に装着されている。
レバー33の一端部(図3においては右端部)には、レバー33の長手方向と同方向の貫通孔を有するハンマー取付け部33aが上方へ突設されており、このハンマー取付け部33aには、その貫通孔に移動自在に挿入される棒状のハンマー軸30a、ハンマー軸30aの一端(図3においては右端)に連設した弾力性のある首部30b、及び首部30bに連設した球状のハンマー本体30cからなる前記ハンマー30が、ハンマー本体30cを支持プレート21の周縁から突出するようにしたハンマー軸30aのハンマー取付け部33aの貫通孔への任意の突出長さでの挿入、及びハンマー取付け部33aに螺入したハンマー固定ねじ(図示せず)によるハンマー軸30aの固定により、レバー33に着脱可能に設けられている。
又、レバー33の一端部には、後述するレバー打出しロッドの先端との当接を円滑にするため、ロッド当接車輪34が支軸32と平行なピンを介し下方へ突出させて後面側に軸着されている。
一方、レバー33の他端部(図3においては左端部)には、ハンマー30を含む一端側と他端側の回転モーメントのバランスをとるため、バランスウエイト部33bが前面側に一体形成されており、又、後述するカムとの当接を円滑にするため、カム当接車輪35が支軸32と平行なピンを介して下方へ突出させて後面側に軸着されている。
なお、バランスウエイトは、重量を変えて着脱可能に設けるようにしてもよく、このようにすることにより、ハンマー30の重量や突出長さの変更に伴う回転モーメントの変化に対処することができる。
【0014】
又、支持プレート21におけるレバー33の一端部と対向する下方の前面には、有底円筒状の上下方向のロッドホルダー36が、後述するばねの付勢力を調整すべく上下位置調整可能に取り付けられており、このロッドホルダー36には、レバー33の一端部の回動軌跡の所要の接線(図3においては上下方向の直線)上を往復移動して上端(図3においては上端)が、前記ロッド当接車輪34と当接可能なレバー打出しロッド37が、ロッドホルダー36の底部を貫通して支持されている。
そして、レバー打出しロッド37の下端部には、このレバー打出しロッド37が上方へ抜け出るのを防止すると共に、その上方への突出量、すなわち、打出しストロークを調整するストローク調整ナット38が螺合されている一方、レバー打出しロッド37の上端に取り付けたばね受け39とロッドホルダー36の底部の間には、レバー打出しロッド37を常時上端側へ付勢する圧縮コイルばね40が介装されている。
【0015】
更に、支持プレート21における支軸32の下方には、減速機支持プレート41が支持プレート21と相俟って平面視ほぼT字状をなすように取り付けられており、この減速機支持プレート41には、搭載したモータ42の回転を適宜に減速して出力する減速機43が取り付けられている。
減速機43の出力軸43aは、前記第1支持軸18と平行に設けられると共に、レバー33の他端部の下方へ突出されており、この出力軸43aには、圧縮コイルばね40の蓄勢と瞬時の放勢を可能とすべく、半円板状の2枚のセグメント44aをS字状をなすようにそれぞれ対称に偏心させて固着してなる板カム44が設けられている。この板カム44の円弧状をなすカム面には、前記カム当接車輪35が当接されるものである。
【0016】
なお、図示は省略するが、アーム14の他端部14aには、打撃機構31のハンマー30によるトンネル覆工コンクリートCの表面の打撃に伴って生じる打音を集音するマイクロホンが取り付けられているものである。
又、マイクロホンによって集音された打音は、図示しない打音分析装置によって分析され、トンネル覆工コンクリートに剥落につながるような欠陥が有るか無いかが判定されるものである。
【0017】
上述したトンネル覆工コンクリートの打音検査装置によりトンネル覆工コンクリートCを打音検査するには、アーム14の一端部のハンドル17を適宜に移動操作して他端部の間隔保持車輪25をトンネル覆工コンクリートCの表面に当接した後、走行体を適宜速度でトンネルの軸方向へ走行すると共に、打撃機構31を駆動してハンマー30によりトンネル覆工コンクリートCの表面を打撃し、かつ、マイクロホンによって集音した打音を打音分析装置により分析し、トンネル覆工コンクリートCの剥落につながるような欠陥の有無を判定する。
ここで、打撃機構31によるトンネル覆工コンクリートCの表面の打撃は、モータ42の回転により板カム44が減速機43を介し減速されて回転されると、レバー33が支軸32を中心として右回りに回転されると共に、レバー33の一端部がレバー打出しロッド37を押し下げて圧縮コイルばね40を徐々に蓄勢し、レバー33の他端部のカム当接車輪35が板カム44の円弧状のカム面から外れると、圧縮コイルばね40が瞬時に放勢されてハンマー30が打撃始動してそのハンマー本体30cがトンネル覆工コンクリートCの表面を打撃することによって行われる。
又、トンネル覆工コンクリートCの表面に軸方向で凹凸がある場合には、第1支持軸18を中心として2列の間隔保持車輪25が回動し、又、トンネル覆工コンクリートCの表面に周方向で凹凸がある場合には、第2支持軸19を中心として2列の間隔保持車輪25が回動してそれぞれの車輪29がトンネル覆工コンクリートCの表面に常に接触し、トンネル覆工コンクリートCの表面とハンマー30の打撃始動位置との間隔が常に一定に保持される。
更に、トンネル覆工コンクリートCの表面に障害物がある場合には、アーム14のハンドル17を僅かな距離移動操作すると、間隔保持車輪25や打撃機構31等と障害物との干渉が容易に回避される。
更に又、トンネル覆工コンクリートCの表面の打音検査位置を変えるには、ポスト1の内筒12の高さを適宜に調整すると共に、ポスト1の内筒12を軸線回りに適宜に回動し、かつ、ポスト1の外筒5をポスト軸4回りに適宜に傾動し、間隔保持車輪25や打撃機構31等をトンネル覆工コンクリートCの表面の所望位置に持ち来たす。
【0018】
なお、上述した実施の形態においては、アーム14の付勢手段としてウエイト16を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、付勢力の調整可能なエアシリンダーやばね等をアーム14の一端部と内筒12の上端部との間、あるいはアーム14の他端部と内筒12の上端部との間に介装するようにしてもよい。
このようにすることにより、アーム14の他端部の高さがアーム軸15以下の高さとなる場合でも、アーム14の他端部をトンネル覆工コンクリートCの表面に接近するように付勢することが可能となる。
又、打撃機構31におけるハンマー30のハンマー本体30cによる打撃は、ハンマー軸30aの回動によって行う場合に限らずハンマー軸30aの軸方向への往復移動によって行うようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置によれば、2列の間隔保持車輪が、トンネル覆工コンクリートの表面の軸方向での凹凸に対しては第1支持軸回りの回動によって、又、トンネル覆工コンクリートの表面の周方向での凹凸に対しては第2支持軸回りの回動によってトンネル覆工コンクリートの表面の凹凸に追従して接触し、トンネル覆工コンクリートの表面とハンマーの打撃始動位置との間隔が常に一定に保持されるので、検査精度を格段に向上することができる。
又、アームの一端部の僅かな上下動に伴って、アームの他端部が大きく上下動するので、トンネル覆工コンクリート表面の障害物回避を容易かつ短時間に行うことができる。
【0020】
一方、ポストが伸縮可能であることにより、間隔保持車輪やハンマー等の高さ位置の調整が可能となるので、トンネルの内空断面の高さや大きさの変化に対応させることができる。
又、ポストが軸線回りに回動可能であることにより、間隔保持車輪やハンマー等のポストを中心とする円周上の位置調整が可能となるので、走行体の走行軌跡を変えることなく、トンネル覆工コンクリートの表面の打音検査を行うことができる。
更に、ポストがトンネル軸方向のポスト軸を介して下端部を軸着されると共にポスト軸回りに回動可能であることにより、ポストのトンネル周方向への傾動が可能となるので、走行体の走行軌跡を変えることなく、トンネル覆工コンクリートの表面の打音検査を行うことができる。
他方、付勢手段が付勢力を調整可能であることにより、アームの他端部をトンエル覆工コンクリートの表面に接近させる力、すなわち、間隔保持車輪をトンネル覆工コンクリートの表面へ押し付ける力の調整が可能となるので、トンネル覆工コンクリートの表面の凹凸の多寡のみならず、トンネルの路面の凹凸の多寡にかかわらず、走行体の走行速度を上げても間隔保持車輪をトンネル覆工コンクリートの表面に常に接触させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル覆工コンクリートの打音検査装置の実施の形態の一例を示す正面図である。
【図2】図1のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置の側面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】図3におけるIV方向矢視図である。
【図5】図2の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ポスト
4 ポスト軸
5 外筒
6 蝶子杆支持ポスト
8 ナット部
10 蝶子杆
11 固定ボルト
12 内筒
14 アーム
14a 他端部
15 アーム軸
16 ウエイト
17 ハンドル
18 第1支持軸
19 第2支持軸
20 透孔
21 支持プレート
25 間隔保持車輪
26 支持杆
27 車輪支持部材
29 車輪
30 ハンマー
31 打撃機構
33 レバー
37 レバー打出しロッド
40 圧縮コイルばね
44 板カム

Claims (7)

  1. トンネルの軸方向へ走行する走行体に搭載されるポストと、ポストの上端部にトンネルの軸方向と直交する水平なアーム軸を介して一端部付近が軸着され、付勢手段により他端部がトンネル覆工コンクリートの表面に接近するように付勢されたアームと、アームの二股状をなす他端部に前記アーム軸と平行に軸支された第1支持軸と、第1支持軸の中間部にその長手方向と直交する方向へ貫通して軸支された第2支持軸と、第2支持軸の両端部にそれと平行に延在させて装着された支持プレートと、支持プレートに前記第2支持軸を中間に位置させてそれと平行な2列に配列して装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を転動する両列複数の車輪を有する間隔保持車輪と、間隔保持車輪の両列間に配置して前記支持プレートに装着され、トンネル覆工コンクリートの表面を打撃する1本のハンマーとを備えることを特徴とするトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  2. 前記ポストが伸縮可能であることを特徴とする請求項1記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  3. 前記ポストが軸線回りに回動可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  4. 前記ポストがトンネル軸方向のポスト軸を介して下端部を軸着されると共にポスト軸回りに傾動可能であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  5. 前記付勢手段が付勢力を調整可能であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  6. 前記付勢手段がアームの一端部に装着したウエイトであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
  7. 前記付勢手段がエアシリンダーであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のトンネル覆工コンクリートの打音検査装置。
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