JP3318838B2 - 壁面の衝撃検査機 - Google Patents

壁面の衝撃検査機

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JP3318838B2
JP3318838B2 JP2000051042A JP2000051042A JP3318838B2 JP 3318838 B2 JP3318838 B2 JP 3318838B2 JP 2000051042 A JP2000051042 A JP 2000051042A JP 2000051042 A JP2000051042 A JP 2000051042A JP 3318838 B2 JP3318838 B2 JP 3318838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面を打撃して、
これの破損状況によって壁面強度を検査するようにした
壁面の衝撃検査機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリートの劣化等によりトン
ネル内での剥がれが大きな問題となっている。このた
め、既存のコンクリート壁面の検査が必要となってくる
が、このような壁面検査は、従来では作業者がテストハ
ンマーを用いて比較的強く壁面を打撃し、その時の打撃
音や壁面の剥がれ状況から補修箇所の特定を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のコンクリート壁面の検査は人手によるものである
ため多くの労力を必要とし、特に、テストハンマーで壁
面を強く打撃するため作業者の疲労が大きく、どうして
も長時間の連続作業が不可能となって作業能率が悪いも
のとなってしまう。また、実質的な壁面検査を作業者の
聴覚や視覚等の感覚で判断することになり、作業者に高
い熟練度が要求されるとともに、個々人間で判断むらが
生じ易くなって画一化した精度良い結果を得ることがで
きないという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたもので、壁面の打撃検査の機械化を可能とし
て、その検査を作業者の感覚に頼ることなく画一化した
正確な結果を得ることができる壁面の衝撃検査機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の壁面の衝撃検査機10を添付図面の符号を
用いて述べると、往復動アクチュエータ13と、この往
復動アクチュエータ13によって進退し、その前進動に
よって壁面32,53aを打撃するハンマー18と、該
ハンマー18と上記往復動アクチュエータ13との間に
設けられ、ハンマー18の打撃によって発生する衝撃力
を検出する検知手段30と、該検知手段30で検出した
検査データを記録する記録手段31とを備え、上記検知
手段30と上記往復動アクチュエータ13との間の衝撃
力入力経路16に緩衝部材24,26を介在させた壁面
の衝撃検査機において、上記往復動アクチュエータ1
3、上記ハンマー18、上記検知手段30、上記記録手
段31、上記緩衝部材24,26から成る壁面の衝撃検
査機10は、上記ハンマー18の進退方向に沿って出没
自在に設けられるガイドローラ60を備えて成り、上記
ガイドローラ60の突出量によって上記ハンマー18と
壁面32,53aとの間隔Sを所定の間隔に保持するこ
とにより、常時一定した打撃力を壁面32,53aに対
して加えられるように成されていることを特徴とする壁
面の衝撃検査機である。
【0006】この構成によれば、往復動アクチュエータ
13によってハンマー18を進退動し、その前進動によ
り検査しようとする壁面32,53aの表面を打撃する
ようになっている。従って、壁面32,53aの打撃を
機械的に行うことができるため、作業員の労力に依るこ
となく壁面の衝撃検査を行うことができる。また、ハン
マー18の前進動によって壁面32,53aを打撃した
衝撃力は、検知手段30で検出して記録手段31によっ
て記録されるため、作業員の熟練度にかかわりなく画一
化した精度の良い判断結果として得ることができる。
【0007】更に、上記検知手段30と上記往復動アク
チュエータ13との間の衝撃力入力経路16に緩衝部材
24,26を介在することにより、ハンマー18で打撃
した際の衝撃力が往復動アクチュエータ13に入力され
るのを緩和し、該往復動アクチュエータ13の破損を防
止することができる。また、このように緩衝部材24,
26を設けた場合にも、該緩衝部材24,26は検知手
段30より往復動アクチュエータ13側に配置され、ハ
ンマー18の衝撃力が検知手段30に伝達される際の障
害とはならないため、その検査結果が悪化することはな
い。
【0008】また、壁面32,53aとハンマー18と
の間隔Sを適正に保持するガイドローラ60を設けるこ
とにより、ガイドローラ60による間隔S保持で常時一
定した打撃力を壁面32,53aに加えることができ
る。
【0009】更にまた、上記往復動アクチュエータ1
3、上記ハンマー18、上記検知手段30、上記記録手
段31、上記緩衝部材24,26から成るとともに、出
没自在に設けられたガイドローラ60を備えて成る壁面
衝撃検査機10を、上下傾斜角を調節可能にして移動
台56に設置するとともに、該移動台56を昇降自在、
かつ、左右移動自在にして作業台車50に搭載すること
により、打撃検査しようとする壁面32,53aへの追
従性を向上することができる。
【0010】また、上記往復動アクチュエータ13、上
記ハンマー18、上記検知手段30、上記記録手段3
1、上記緩衝部材24,26から成る壁面の衝撃検査機
10を複数並列配置又はW字状に複数配置することによ
り、複数のハンマー18によって一度に広範囲の打撃検
査を行うことができ、作業能率の向上を図ることができ
るとともに、複数のハンマー18によって壁面32,5
3aを打撃することにより各種検査を行い、より緻密な
検査結果を得ることができ、衝撃検査機10による壁面
32,53aの検査性能が向上される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明
の壁面の衝撃検査機の一実施形態を示し、図1は壁面の
衝撃検査機の正面図、図2は同壁面の衝撃検査機の作動
状態を示す正面図、図3は図1中A部の拡大断面図であ
る。
【0012】本発明の壁面の衝撃検査機10は、壁面3
2の機械的な衝撃検査を可能とするもので、その基本と
する構造は、往復動アクチュエータ13と、この往復動
アクチュエータ13によって進退し、その前進動によっ
て壁面32を打撃するハンマー18と、該ハンマー18
と上記往復動アクチュエータ13との間に設けられ、ハ
ンマー18の打撃によって発生する衝撃力を検出する検
知手段30と、該検知手段30で検出した検査データを
記録する記録手段31とを備えて構成することにある。
【0013】即ち、本実施形態の壁面の衝撃検査機10
は、図1に示すように平板状の基盤11上に構成され、
該基盤11にブラケット12を介して往復動アクチュエ
ータとしてのエアシリンダー装置13が該基盤11と平
行に取付けられ、該エアシリンダー装置13のピストン
ロッド14にカップリング15を介してバット16が同
軸に取付けられる。バット16は、ブラケット17を介
して基盤11に軸方向移動を可能に支持され、該バット
16の先端部にハンマー18が取付けられる。また、上
記ブラケット17のバット16挿通部分にはそれぞれス
ラストベアリング17aが設けられ、該バット16の往
復動が滑らかに行われるようになっている。
【0014】上記エアシリンダー装置13のシリンダー
本体20は、ピストン21によって第1,第2シリンダ
ー室20a,20bが画成され、それぞれのシリンダー
室20a,20bにはエア給排口20c,20dが設け
られる。これらエア給排口20,20には切り換え
バブル22を介して圧縮空気が選択的に供給される。そ
して、圧縮空気をボトム側のエア給排口20cから第1
シリンダー室20aに供給することにより、ピストン2
1は先端側のエア給排口20dから第2シリンダー室2
0b内のエアを排出しつつ、図2に示すようにピストン
ロッド14をシリンダー本体20から突出させる方向に
移動させる。
【0015】このとき、該ピストンロッド14は、圧縮
空気を勢い良く注入することにより、バット1先端部
のハンマー1を高速で前進させるようになっている。
また、上記ハンマー1を前進させた後、切り換えバル
ブ22を切り換えて、先端側のエア給排口20dから圧
縮空気を供給することにより、ピストンロッド14は図
1の初期位置に復帰されてハンマー18が後退される。
【0016】上記カップリング15は、上記ピストンロ
ッド14の先端部にクレビス23を介して取付けられる
第1フランジ15aと、上記バット16の基端部に一体
に結合される第2フランジ15bとを備え、これら第
1,第2フランジ15a,15bは、両者間に緩衝部材
としてのゴムワッシャー24を介在してボルト25,ナ
ット25a結合される。
【0017】上記クレビス23は、図3に示すように先
端部に緩衝部材としてのゴムブッシュ26の外筒26a
が取付けられるとともに、該ゴムブッシュ26の内筒2
6bは、これに挿通されるボルト27を介して上記第1
フランジ15aから一体に突設される1対の支持片28
に取付けられる。また、上記ボルト27の先端部はナッ
ト27aによって支持片28に締め付け固定されるとと
もに、上記クレビス23の基端部にはピストンロッド1
4の先端部が嵌合されてピン29結合される。
【0018】また、上記ハンマー18が取付けられるバ
ット16は、ハンマー18からの衝撃が入力される衝撃
力入力経路となり、該バット16の先端部には振動や衝
撃を検出する検知手段30が取付けられる。該検知手段
30で検出された信号は記録手段31に出力され、該記
録手段31によって検査データが記録される。
【0019】そして、上記構成になる衝撃検査機10
は、図1に示したようにハンマー18が、検査対象物と
なるコンクリート壁面32の打撃面に直角に対向する
ように配置される。このとき、ハンマー18とコンクリ
ート壁面32との間には、ピストンロッド14のスト
ロークの範囲内で所定の間隔Sが設けられる。
【0020】かかる構成になる壁面の衝撃検査機10に
あっては、エアシリンダー装置13のエア給排口20c
から第1シリンダー室20aに圧縮空気を供給すること
により、図2に示したようにピストンロッド14ととも
にバット16は突出し、該バット16先端部のハンマー
18が高速前進してコンクリート壁面32を打撃す
る。このとき、ハンマー18による打撃力は、コンクリ
ート壁面32に剥離部分が存在する場合は、これを破
損する程度の大きなエネルギー、例えば1t〜2t程度
の衝撃度を付加するように動作されるものとする。
【0021】そして、ハンマー18によりコンクリート
壁面32が打撃され、これが破損される状況が検知手
段30を介して記録手段31に検査データとして記録さ
れる。このときの、検査データは振動や衝撃力として得
られ、記録手段31には信号記録やグラフ若しくは数値
として記録されるようになっている。この検査によりコ
ンクリート壁面32の剥離、劣化、腐食などを的確に
検出できる。
【0022】従って、本実施形態の壁面の衝撃検査機1
0では、ハンマー18をエアシリンダー装置13によっ
て前進動させることにより、機械的にコンクリート
面32の表面を打撃することができる。従って、テスト
ハンマーを用いた重労働の打撃検査から作業者を解放
ることができるとともに、省力化を達成することができ
る。また、ハンマー18の前進動によってコンクリート
壁面32を打撃した衝撃力は、検知手段30で検出し
て記録手段31によって記録されるため、検査員の熟練
度にかかわりなく適正な判断結果として得ることができ
る。従って、衝撃検査の結果は、誤差がほとんど無くて
精度の高い、かつ信頼性の高いものとなる。
【0023】また、本実施形態ではピストンロッド14
とバット16との間に配置されるカップリング15およ
びクレビス23に、緩衝部材としてのゴムワッシャー2
4およびゴムブッシュ26を介在したので、ハンマー1
8で打撃した際の衝撃力がエアシリンダー装置13に入
力されるのを緩和し、該エアシリンダー装置13の破損
を防止することができる。また、このように衝撃力が入
力される経路に緩衝部材としてのゴムワッシャー24お
よびゴムブッシュ26を設けた場合にも、これらの緩衝
部材としてのゴムワッシャー24およびゴムブッシュ
6は検知手段30よりエアシリンダー装置13側に配置
されるため、ハンマー18の衝撃力が検知手段30に伝
達される際の障害となることはなく、その検査結果が悪
化することはない。
【0024】ところで、本実施形態の衝撃検査機10で
は、1組のエアシリンダー装置13およびハンマー18
を同軸に連結して概略構成されるが、この1組のエアシ
リンダー装置13およびハンマー18を、図4の平面図
に示すように並列に複数組(例えば、後述する図8に示
すようにW字状に配置される5組)を設けて壁面の衝撃
検査機10aを構成することもできる。また、この実施
形態では、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付
して示してある。勿論、このように複数組のエアシリン
ダー装置13およびハンマー18を設けた場合にも、各
組に検知手段30や記録手段31および緩衝部材として
ゴムワッシャー24やゴムブッシュ26がそれぞれ設け
られることになる。
【0025】従って、この実施形態ではエアシリンダー
装置13およびハンマー18を複数並列配置し、それぞ
れに上記検知手段30および上記記録手段31を設ける
ことにより、複数のハンマー18によってコンクリート
壁面32を打撃することにより、より緻密な検査結果
を得ることができる。
【0026】ところで、前記各実施形態では検知手段3
0はバット16の先端部に設けた場合を開示したが、こ
れに限ることなくハンマー18とカップリング15との
間に設けることもできる。また、緩衝部材としてゴムワ
ッシャー24とゴムブッシュ26を設けたが、これに限
ることなくこれら緩衝部材はいずれか1つ、若しくは上
記検知手段30とエアシリンダー装置13との間であれ
ば3箇所以上を設けることもできる。
【0027】ところで、前記各実施形態では往復動アク
チュエータとしてエアシリンダー装置13を用いた場合
を開示したが、該往復動アクチュエータはハンマー18
を進退させてコンクリート壁面32を打撃する装置で
あれば良く、例えば、他の流体圧シリンダーや磁力また
はリンクを利用した機構としても構成することができ
る。
【0028】図5〜図9は上記衝撃検査機10aの使用
例を示し、この衝撃検査機10aは図5の側面図に示す
ように作業台車50の荷台51に設置した昇降台52に
搭載され、図6の断面図に示すようにトンネル53の内
側の壁面53aを下方から天井まで検査できるようにな
っている。上記昇降台5はパンタグラフ54を用いて
昇降駆動されるとともに、該昇降台5の上面にレール
55が取付けられる。該レール55には図7の側面図に
示すように移動台56がローラ57を介して移動自在に
設置され、かつ、該移動台56に上記衝撃検査機10a
が傾斜自在に取付けられる。
【0029】即ち、上記衝撃検査機10aは、複数組の
エアシリンダー装置13およびハンマー18を設けて構
成されるが、この実施形態では上記基11に代えて箱
状に形成したハウジング58を設け、図8の正面図に示
すように該ハウジング58に5組のエアシリンダー装置
13およびハンマー18が、上下方向に所定間隔をもっ
てそれぞれが左右方向に交互に配置されるW字状態で取
付けられる。そして、それぞれのハンマー18がハウジ
ング58の前面から進退可能となっている。
【0030】また、該ハウジング58の前面の四隅部分
には、油圧シリンダー59によってコンクリート壁面
32に当接されるガイドローラ60が出没自在に設けら
れ、該ガイドローラ60の突出量によって上記ハンマー
18とコンクリート壁面32との間の間隔Sが適正に
保持されるようになっている。更に、ハウジング58の
前面の中央部には、図8に示したようにハンマー18に
よる壁面32の打撃状態をカメラ撮影するための開口部
61が設けられ、この開口部61は風防ガラスによって
閉止される。更にまた、上記ハウジング58の前面に
は、適宜箇所にコンクリート壁面32を照射するため
の照明62が設けられる。
【0031】上記ハウジング58は、図7に示したよう
に後端中央部が、移動台56上に突設される支持台63
に回動自在に枢着され、該ハウジング58は当該枢着点
を中心として油圧シリンダー64によって上下に回転駆
動され、該ハウジング58の迎角を任意に調節できるよ
うになっている。
【0032】そして、この実施形態では図9の平面図に
示すように1つの作業台車50に2基づつの衝撃検査機
10aを搭載して、その作業台車50を2台用意し、合
計4基の衝撃検査機10aによってトンネル53の内壁
面53aを打撃検査するようになっている。また、これ
ら2台の作業台車50は機関車65によって牽引される
とともに、最後尾に連結された操作台車66からオペレ
ータが各衝撃検査機10aを操作しつつ、上記機関車6
5は微速走行される。
【0033】上記2台の作業台車50に分載した4基の
衝撃検査機10aは、それぞれのレール55に対する移
動位置および迎角を異ならせることにより、図6に示し
たように正面視でトンネル53の片側内壁53aを
覆うように配置することができ、この状態でトンネル5
3内の軌道67上を走行しつつ各衝撃検査機10aを作
動することにより、一度の片道走行でトンネル53の片
面を検査できるとともに、重複した2度打ちを防止でき
るため、作業能率を著しく高めることができる。また、
トンネル53内を走行する際、ガイドローラ60を内壁
面53aに摺接させることにより、ハンマー18の打撃
ストロークを適正化して安定した作業を遂行することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の壁面の衝撃
検査機にあっては、往復動アクチュエータによって進退
するハンマーによって壁面を打撃し、該ハンマーの打撃
によって発生する衝撃力を検知手段で検出して、このデ
ータを記録手段で記録するようにしたので、検査しよう
とする壁面の大きさに関係なく打撃することができるた
め、実際の壁面打設形態での試験が可能となる。また、
ハンマーの打撃による衝撃力は、検知手段で検出して記
録手段によって記録されるため、検査員の熟練度にかか
わりなく適正な判断結果として得ることができる。
【0035】更に、上記検知手段と上記往復動アクチュ
エータとの間の衝撃力入力経路に緩衝部材を介在させる
ことにより、ハンマーで打撃した際の衝撃力が往復動ア
クチュエータに入力されるのを緩和し、該往復動アクチ
ュエータの破損を防止することができる。
【0036】また、壁面とハンマーとの間隔を適正に保
持するガイドローラを設けることにより、ガイドローラ
による間隔保持で常時一定した打撃力を壁面に加えるこ
とができ、検査精度の向上を達成することができる。
【0037】更にまた、上記往復動アクチュエータ、上
記ハンマー、上記検知手段、上記記録手段、上記緩衝部
材から成るとともに、出没自在に設けられたガイドロー
ラを備えて成る壁面の衝撃検査機を、上下傾斜角を調節
可能にして移動台に設置するとともに、該移動台を昇降
自在、かつ、左右移動自在にして作業台車に搭載するこ
とにより、打撃検査しようとする壁面への追従性を向上
して作業効率の能率化を達成することができる。
【0038】また、上記往復動アクチュエータ、上記ハ
ンマー、上記検知手段、上記記録手段、上記緩衝部材か
ら成る壁面の衝撃検査機を複数並列配置又はW字状に複
数配置し、複数のハンマーによって壁面を交互に打撃
し、また、同時に打撃して各種検査を行って、より緻密
な検査結果を得ることができ、衝撃検査機による壁面の
検査性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す壁面の衝撃検査機の
正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す壁面の衝撃検査機の
作動状態の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す図1中A部の拡大断
面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す壁面の衝撃検査機
の平面図である。
【図5】本発明の衝撃検査機を搭載する作業台車の側面
図である。
【図6】本発明の衝撃検査機による検査状況を示すトン
ネルの断面図である。
【図7】本発明の衝撃検査機の搭載例を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態を示す衝撃検査機の正面
図である。
【図9】本発明の衝撃検査機を搭載した作業台車の連結
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10,10a 壁面の衝撃検査機 13 エアシリンダー装置 16 バット 18 ハンマー 24 ゴムワッシャー 26 ゴムブッシュ 30 検知手段 31 記録手段 32,53a 壁面 50 作業台車 56 移動台 60 ガイドローラ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動アクチュエータ13と、この往復
    動アクチュエータ13によって進退し、その前進動によ
    って壁面32,53aを打撃するハンマー18と、該ハ
    ンマー18と上記往復動アクチュエータ13との間に設
    けられ、ハンマー18の打撃によって発生する衝撃力を
    検出する検知手段30と、該検知手段30で検出した検
    査データを記録する記録手段31とを備え、上記検知手
    段30と上記往復動アクチュエータ13との間の衝撃力
    入力経路16に緩衝部材24,26を介在させて成る壁
    面の衝撃検査機において、 上記往復動アクチュエータ13、上記ハンマー18、上
    記検知手段30、上記記録手段31、上記緩衝部材2
    4,26から成る壁面の衝撃検査機10は、上記ハンマ
    ー18の進退方向に沿って出没自在に設けられるガイド
    ローラ60を備えて成り、上記ガイドローラ60の突出
    量によって上記ハンマー18と壁面32,53aとの間
    隔Sを所定の間隔に保持することにより、常時一定した
    打撃力を壁面32,53aに対して加えられるように成
    されていることを特徴とする壁面の衝撃検査機。
  2. 【請求項2】 上記往復動アクチュエータ13、上記ハ
    ンマー18、上記検知手段30、上記記録手段31、上
    記緩衝部材24,26から成るとともに、出没自在に設
    けられたガイドローラ60を備えて成る壁面の衝撃検査
    機10を、上下傾斜角を調節可能にして移動台56に設
    置するとともに、該移動台56を昇降自在、かつ、左右
    移動自在にして作業台車50に搭載したことを特徴とす
    る請求項1に記載の壁面の衝撃検査機。
  3. 【請求項3】 上記往復動アクチュエータ13、上記ハ
    ンマー18、上記検知手段30、上記記録手段31、上
    記緩衝部材24,26から成る壁面の衝撃検査機10を
    複数並列配置して成ることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の壁面の衝撃検査機。
  4. 【請求項4】 上記往復動アクチュエータ13、上記ハ
    ンマー18、上記検知手段30、上記記録手段31、上
    記緩衝部材24,26から成る壁面の衝撃検 査機10を
    W字状に複数配置して成ることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の壁面の衝撃検査機。
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