JP2003254948A - コンクリートの打音検査用打撃装置 - Google Patents
コンクリートの打音検査用打撃装置Info
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Abstract
ンマーの数を低減し得るコンクリートの打音検査用打撃
装置の提供。 【解決手段】 ベースプレートした植設した支軸3を介
して中間部を枢支されたレバー4と、レバーの一端部に
装着され、ハンマー本体5cがベースプレートの周縁の
一部から突出するハンマー5と、ベースプレートに立設
したブラケット8に基端部を移動自在に支持され、レバ
ーの一端部の回動軌跡の所要の接線上を所定範囲で往復
動して先端がレバーの一端部と当接可能なレバー打出し
ロッド9と、このロッドの先端部とブラケットの間に介
装された圧縮コイルばね15と、このばねの蓄勢と瞬時
の放勢を可能とすべく、ベースプレートに軸着したカム
軸16にそれぞれ偏心させて固着された少なくとも2枚
の半円板状のセグメント17aからなり、レバーの他端
部と当接可能な板カム17と、カム軸を駆動する回転駆
動装置18とを備える。
Description
クリート等のコンクリートを打音検査する際に用いられ
る打撃装置に関する。
用打撃装置としては、特開2001−249117号公
報記載の打撃装置が知られている。この打撃装置は、上
面が開放された箱型フレームに複数のハンマーが上下回
動自在に枢着され、各ハンマーは、トンネルの軸方向へ
一定間隔で一列に配列されていて、箱型フレームの左右
の側板に架設したカム軸がハンマー軸の列の上方に位置
しており、カム軸には、各ハンマーに個別に対応する複
数のカムが嵌着されている一方、各ハンマーは、カムよ
りハンマー本体側に配置した引張りコイルばねによって
上方へ付勢され、ハンマー軸をカムへ弾接して構成され
ている。そして、カム軸に連結したカム軸駆動モータを
回転駆動することにより、ハンマーをカムで下方へ回動
して引張コイルばねを蓄勢し、かつ、その放勢によって
ハンマーが覆工コンクリートの表面を打撃する、という
ものである。
リートの打音検査用打撃装置では、引張りコイルばねを
蓄勢するカムが引張りコイルばねとハンマーの枢着点と
の中間に配置されているので、カム軸を回転駆動するカ
ム軸駆動モータが過大な動力を必要とする不具合があ
る。又、カム軸の一回転で、ハンマーによる一回の打撃
しか行えず、広大な面積の打音検査に際し、多数のハン
マーを必要とする不具合がある。
駆動装置の動力及びハンマーの数を低減し得るコンクリ
ートの打音検査用打撃装置を提供することを主課題とす
る。
め、本発明の第1のコンクリートの打音検査用打撃装置
は、ベースプレートに植設した支軸を介して中間部を枢
支されたレバーと、レバーの一端部に装着され、ハンマ
ー本体がベースプレートの周縁の一部から突出するハン
マーと、ベースプレートに立設したブラケットに基端部
を移動自在に支持され、レバーの一端部の回動軌跡の所
要の接線上を所定範囲で往復動して先端がレバーの一端
部と当接可能なレバー打出しロッドと、レバー打出しロ
ッドと前記ブラケットの間に介装された圧縮コイルばね
と、圧縮コイルばねの蓄勢と瞬時の放勢を可能とすべ
く、ベースプレートに軸着したカム軸にそれぞれ偏心さ
せて固着された少くとも2枚の半円板状のセグメントか
らなり、レバーの他端部と当接可能な板カムと、前記カ
ム軸を駆動する回転駆動装置とを備えることを特徴とす
る。
装置は、第1の装置において、前記レバーの他端部に装
着されたバランスウエイトを備えることを特徴とする。
とが好ましい。
装置においては、レバーにおける支軸から圧縮コイルば
ねまでと板カムまでの長さがほぼ等しくなると共に、カ
ム軸の一回転で、ハンマーによる二回以上の打撃が行わ
れる。
においては、第1の装置による作用の他、レバーにおけ
るハンマーを含む一端部側と他端部側の回転モーメント
をほぼ等しくすることが可能となる。
り、ハンマーの交換が可能となる。
は、圧縮コイルばねが密着高さとなる位置と、ハンマー
がコンクリートの表面を打撃する前にハンマー打出しロ
ッドの先端がレバーの一端部から離れた状態となる位置
との間が望ましく、このようにすることにより、反発に
よるハンマーの2度叩きを防止できる。又、バランスウ
エイトは、着脱可能であることが望ましく、このように
することにより、レバーのハンマーを含む一端部側と他
端部側の回転モーメントのバランスをとることができ
る。更に、ハンマーは、レバーの長手方向へ移動可能で
あることが望ましく、このようなすることにより、バラ
ンスウエイトと相俟って、レバーの一端部側と他端部側
の回転モーメントのバランスをとることができると共
に、打撃装置とコンクリートの表面の間隔の変化に対応
することができる。更に又、レバー打出しロッドの先端
部にローラを設けることが望ましく、このようにするこ
とにより、レバー打出しロッドの先端とレバーの一端部
の当接を円滑にすることができる。又、レバーの他端部
には、カムとの当接を円滑にするため、カムガイドロー
ラを設けることが望ましい。
て図面を参照して説明する。図1、図2及び図3はそれ
ぞれ本発明に係るコンクリートの打音検査用打撃装置の
実施の形態の一例を示す正面図、平面図及び右側面図で
ある。図中1はほぼ方形状のベースプレートで、このベ
ースプレート1は、その下側縁に設けた取付け座2を介
して走行台車に搭載したスライド装置(共に図示せず)
に取り付けられるものである。ベースプレート1の上側
縁部には、その中央部に植設した支軸3を介して中間部
を枢支されたレバー4が装着されている。レバー4の一
端部(図1においては右端部)の上部には、レバー4の
長手方向の貫通孔を有するハンマー取付け部4aが突設
されており、このハンマー取付け部4aには、その貫通
孔に移動自在に挿入されるステンレス鋼製の棒状のハン
マー軸5a及びハンマー軸5aの一端(図1においては
右端)に合成樹脂等からなる弾力性のある首部5bを介
して装着したステンレス鋼製の球状のハンマー本体5c
からなるハンマー5が、ハンマー本体5cがベースプレ
ート1の上側縁及び右側縁から突出するようにしたハン
マー軸5aのハンマー取付け部4aの貫通孔への挿入及
びハンマー取付け部4aに螺入したハンマー固定ねじ6
によるハンマー軸5aの固定により、着脱可能に設けら
れている。一方、レバー4の他端部(図1において左端
部)には、ハンマー5を含む一端部側と他端側の回転モ
ーメントのバランスをとるため、バランスウエイト部4
bが前後の側部に一体形成されていると共に、後述する
カムの当接を円滑にするため、カムガイドローラ7が下
面から突出させて設けられている。なお、バランスウエ
イトは、着脱可能であってもよく、このようにすること
により、ハンマー5の変化やその取付け位置の変更によ
る回転モーメントの変化に対処することができる。
部と対向する下方の前面には、水平に延在するブラケッ
ト8が立設されており、このブラケット8には、レバー
4の一端部の回動軌跡の所要の接線(図1においては上
下方向の直線)上を往復動して先端(図1においては上
端)がレバー4の一端部と当接可能なレバー打出しロッ
ドド9の基端部(図1におけいては下端部)が移動自在
に支持されている。レバー打出しロッド9の基端には、
このレバー打出しロッド9がブラケット8から上方へ抜
け出るのを防止する抜止め用ナット10が螺合されてい
る一方、レバー打出しロッド9の先端には、レバー4の
一端部の下面との当接を円滑にするローラ11が装着さ
れており、そのローラ軸12は、ベースプレート1側へ
延伸されると共に、ベースプレート1に設けた上下方向
の長孔13に遊嵌されている。長孔13は、レバー打出
しロッド9の往復動をガイドすると共に、その往復動範
囲を、後述する圧縮コイルばねの密着高さ位置と、ハン
マー5がコンクリートの表面を打撃する前にローラ11
がレバー4の一端部の下面から離れた状態となる位置と
の間に制限するためのものである。又、レバー打出しロ
ッド9の先端部には、ばね受け14が嵌装されており、
このばね受14と前記ブラケット8の間には、圧縮コイ
ルばね15が介装されている。
の他端部と対向する下方には、カム軸16が前方へ突出
して軸着されている。このカム軸16には、圧縮コイル
ばね15の蓄勢と瞬時の放勢を可能とすべく、半円板状
の2枚のセグメント17aをそれぞれ偏心させてカム軸
16に固着してなる、換言すると、半円板状の2枚のセ
グメント17aを、対称となるようにそれぞれの弦の端
部側を介してカム軸16に固着してなる板カム17が設
けられており、この板カム17の円弧状をなすカム面
は、レバー4の他端部に設けたカムガイドローラ7に当
接されるものである。そして、カム軸16は、ベースプ
レート1の後面に搭載したブレーキ付きギャードモータ
等の回転駆動装置18と連動連結されている。
19dは、それぞれベースプレート1の前面及び後面お
いて取付け座2との間に介装したスチフナー、20は取
付け座2に設けたレバー打出しロッド用逃げ孔、21は
圧縮コイルばね15の座屈を防止すべくブラケット8に
立設した座屈防止部材で、レバー打出しロッド9のガイ
ドと、ばね受け14と協働して圧縮コイルばね15の密
着高さ以下の圧縮防止をも兼ねるものである。
置によりコンクリートを打撃するには、先ず、レバー4
及びハンマー5が図1において実線で示す待機位置、す
なわち、圧縮コイルばね15が自由高さにある状態か
ら、回転駆動装置18の駆動により板カム17を第1図
において左回りに回転すると、板カム17の一方のセグ
メント17aによる他端部の押上げによって、レバー4
が右回りに回転し、レバー打出しロッド9を押し下げる
と共に、圧縮コイルばね15を密着高さまで圧縮して蓄
勢する。この際、ハンマー5は、二点鎖線で示す下段の
ばね最短位置となる。なお、レバー4の一端部とレバー
打出しロッド9の先端との当接は、ローラ11により、
又、レバー4の他端部と板カム17の一方のセグメント
17aとの当接は、カムガイドローラ7により、それぞ
れ円滑に行われる。
aが第1図において二点鎖線で示すように、レバー4の
他端部から外れると、圧縮コイルばね15の瞬時の放勢
によって、レバー4及びハンマー5が図1において二点
鎖線で示す中段の基準位置を通過し、図1において二点
鎖線の上段の限界打撃位置で、ハンマー5のハンマー本
体5cがコンクリート(図示せず)の表面を打撃して打
音を発生させる。なお、レバー4及びハンマー5が上記
基準位置に達すると、ローラ軸12が長孔13の上端に
当接して圧縮コイルばね14の伸長が停止されると共
に、レバー押出しロッド9の上動が停止されてローラ1
1がレバー4の一端部から離れている一方、板カム17
の他方のセグメン17aによるレバー4の他端部の押し
上げが開始されるので、ハンマー5の反発によるコンク
リートの表面の2度打ちは生じない。次いで、板カム1
7の他方のセグメント17aによるレバー4の他端部の
押し上げが完了するまでの間に、打撃装置を前述したス
ライド装置によって、次の打音検査位置に素早く移動
し、同様にハンマー5のハンマー本体5cによってコン
クリートの表面を打撃して打音を発生させる。以下同様
にして打撃装置と移動を繰り返し、カム軸16の一回転
でハンマー5による二回の打撃を行う。
面の打撃に際し、コンクリートの性状あるいは打撃装置
とコンクリートの表面との間隔が変化した場合には、ハ
ンマー5を変更したり、ハンマー5をレバー4の長手方
向へ移動したりする。
ンマー5を着脱かつ移動可能に設ける場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、ハンマー5を
レバー4と一体的に設けるようにしてもよい。又、ハン
マー5のハンマー本体5cは、球状に限らず、コンクリ
ートの表面との接触面積を大きくするため、楕円体状等
の形状にしてもよい。更に、バランスウエイト部4c
は、レバー4と一体形成する場合に限らず、回転モーメ
ントの変化に対応可能とするため、着脱可能に設けるよ
うにしてもよい。更に又、板カムのセグメントは、2枚
に限らず、3枚以上としてもよい。
ンクリートの打音検査用打撃装置によれば、レバーにお
ける支軸から圧縮コイルばねまでと板カムまでの長さが
ほぼ等しくなるので、従来に比べてカム軸を駆動する回
転駆動装置の動力を格段に低減することができると共
に、カム軸の一回転で、ハンマーによる二回以上の打撃
が行われるので、打撃装置を素早く移動させることによ
って、ハンマーの数を大幅に低減することができる。
装置によれば、第1の装置による作用効果の他、レバー
におけるハンマーを含む一端部側と他端部側の回転モー
メントをほぼ等しくすることが可能となるので、レバー
の回動を円滑にすることができる。
り、ハンマーの交換が可能となるので、コンクリートの
性状等に対応させることができる。
置の実施の形態の一例を示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベースプレートに植設した支軸を介して
中間部を枢支されたレバーと、レバーの一端部に装着さ
れ、ハンマー本体がベースプレートの周縁の一部から突
出するハンマーと、ベースプレートに立設したブラケッ
トに基端部を移動自在に支持され、レバーの一端部の回
動軌跡の所要の接線上を所定範囲で往復動して先端がレ
バーの一端部と当接可能なレバー打出しロッドと、レバ
ー打出しロッドの先端部と前記ブラケットの間に介装さ
れた圧縮コイルばねと、圧縮コイルばねの蓄勢と瞬時の
放勢を可能とすべく、ベースプレートに軸着したカム軸
にそれぞれ偏心させて固着された少くとも2枚の半円板
状のセグメントからなり、レバーの他端部と当接可能な
板カムと、前記カム軸を駆動する回転駆動装置とを備え
ることを特徴とするコンクリートの打音検査用打撃装
置。 - 【請求項2】 前記レバーの他端部に装着されたバラン
スウエイトを備えることを特徴とする請求項1記載のコ
ンクリートの打音検査用打撃装置。 - 【請求項3】 前記ハンマーが、着脱可能であることを
特徴とする請求項1又は2記載のコンクリートの打音検
査用打撃装置。
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