JP6250241B1 - 回転電機のウェッジ打撃装置および回転電機のウェッジ検査システム - Google Patents

回転電機のウェッジ打撃装置および回転電機のウェッジ検査システム Download PDF

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Abstract

回転電機のウェッジ緩み検査では、特に打撃入力を測定するセンサを設けると、回転電機の回転子と固定子との間の隙間に挿入できなくなる問題があった。本発明は、回転電機の回転子(6)と固定子(4)の隙間に挿入されて回転電機のウェッジ(3)を打撃する回転電機のウェッジ打撃装置(10)において、回転電機のウェッジを打撃し、打撃した打撃力を計測する打撃力測定部を持つ打撃部(20)と、打撃部に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部(40)と、打撃部に与えられるエネルギを抑制する吸収部(50)と、打撃部が配置され、打撃部が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕(30)とを備え、打撃腕は、隙間で打撃する際に長手方向が回転子の回転軸に平行となるように配置され、打撃部、エネルギ供給部および吸収部は、打撃腕の長手方向に沿って並列に配置されるものである。

Description

この発明は、回転電機の回転子を引き抜かずにウェッジ緩み検査を行うために、ウェッジを打撃するウェッジ打撃装置およびこの装置を用いたウェッジ検査システムに関する。
従来の回転電機のウェッジ打撃装置は、エアシリンダの駆動力によりリンク機構を介して搖動し、楔表面を瞬時に叩くことが開示されている(例えば特許文献1)。
特開平2−241340
従来の回転電機のウェッジ打撃装置は、打撃入力波形を計測する計測器を付けた上で、回転子と固定子との間の隙間に挿入して、回転電機のウェッジを十分に打撃するように構成することは困難であった。具体的には、検査対象の回転電機によっては、装置が回転子と固定子との間の隙間に入らない、十分な打撃力が得られない、または打撃がウェッジに十分届かないなどの問題があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、回転電機の回転子と固定子間との隙間に挿入でき、十分な打撃力が得られ、かつ打撃入力を計測できる回転電機のウェッジ打撃装置を得るものである。
この発明に係る回転電機のウェッジ打撃装置は、回転電機の回転子と固定子の隙間に挿入されて回転電機のウェッジを打撃する回転電機のウェッジ打撃装置において、回転電機のウェッジを打撃し、打撃した打撃力を計測する打撃力測定器を持つ打撃部と、打撃部に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部と、打撃部に与えられるエネルギを抑制する吸収部と、打撃部が配置され、打撃部が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕とを備え、打撃腕は、隙間で打撃する際に長手方向が回転子の周方向に対して垂直となるように配置され、打撃部、エネルギ供給部および吸収部は、打撃腕の長手方向に沿って並列に配置されていることを特徴とするものである。
この発明は、回転電機の回転子と固定子間との隙間に挿入できる形態でありながら、打撃入力波形を計測でき、十分な打撃力を得ることができる効果を有する。
回転電機の固定子の構造を示す図である。 回転電機の回転子と固定子との間にウェッジ打診装置を挿入した際の概念図である。 この発明の実施の形態1によるウェッジ打撃装置の構成の断面図である。 この発明の実施の形態1によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2によるカムの形状を示す図である。 この発明の実施の形態2によるカムの形状を示す図である。 この発明の実施の形態2によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3によるウェッジ打撃装置の動作を示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるウェッジ打撃装置のカム移動時の動作を示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるウェッジ打撃装置の打撃腕移動時の動作を示す断面図である. この発明の実施の形態4によるウェッジ打撃装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5による回転電機のウェッジ検査システムを示すブロック図である。 この発明の実施の形態5によるウェッジ振動検出装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5によるウェッジ打撃装置とウェッジ振動検出装置と駆動装置を組み合わせた構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の検査対象となる回転電機の固定子の構造を示す図である。回転電機は、回転する回転子6と、回転子6に対して動かない固定子4とを含む。図において、コイル1は、リップルバネ2を介し、固定子4の溝の開口部に設置されたウェッジ3によって、固定子4に押し付けるように拘束される。これによって、コイル1は、固定子4溝内部に保持される。
回転電機製作時点のリップルバネ2によるコイル1の拘束力の強さは、リップルバネ2のたわみ量によって決定される。さらに、コイル1の拘束力の強さは、挿入するシム5の厚みによって調整される。
コイル1の拘束力は、回転電機の経年劣化、稼働時の熱的ストレスなどによって、低下する。これは、経年劣化、熱的ストレスによって、コイル1の絶縁層が、徐々に枯れ、ウェッジ3とコイル1との間の隙間が拡大することによって、ウェッジ3が緩むため、コイル1の拘束力が低下する。
コイル1の拘束力が弱くなると、コイル1が自身の電磁力、機器の機械的振動などの原因で振動し、コイル1の絶縁層は、急激に摩耗する。結果、コイル1の電気的絶縁が十分に保てずに、固定子4とコイル1とが短絡することによって、回転電機の停止、損傷、事故などが起きる可能性がある。
上述の問題を未然に防ぐため、大型の回転電機では、定期的にウェッジ3の緩みの検査が行われる。検査で緩み箇所が判明すれば、ウェッジ3を打ち直すなどの対応を行い、常にコイル1が、十分な拘束力で固定されているようにしている。
上記のウェッジ3の緩み検査を行うには、ウェッジ3を打撃するとともに、打撃波形を計測し、振動波形を計測して、打撃波形と振動波形とからウェッジ3の緩みがないかを検査する。ここでは、回転電機の回転子6を引き抜かずに、検査をするために、回転電機の回転子6と固定子4の隙間に挿入して、ウェッジ打撃、振動波形計測をする装置を考える。本実施の形態では、この検査においてウェッジ3を打撃するウェッジ打撃装置10について説明する。
図3は、この発明の実施の形態1による回転電機のウェッジ打撃装置10の構成の概念図である。図において、ウェッジ打撃装置10は、回転電機のウェッジ3を打撃する打撃部20と、打撃部20に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部40と、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する吸収部50と、打撃部20が設けられて打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕30とを備える。
ここで、打撃腕30は、長手方向が、回転電機の回転子6と固定子4の隙間でウェッジ3を打診する際に、打撃部が打撃する方向に垂直な方向になるように配置される。また、打撃部20、エネルギ供給部40、および吸収部50は、打撃腕30に接触し、打撃腕30の長手方向に沿って並列に配置される。なお、打撃腕30は、打撃腕30が筐体11の底面と平行な状態で、長手方向が、打撃部が打撃する方向に垂直な方向になるように配置される。
また、打撃部20には、打撃部20がウェッジ3を打撃する打撃力を測定する打撃力測定器22が設けられている。好ましくは、打撃力測定器22は、打撃部20が、ウェッジ3と接触する点の打撃方向の延長線上に設けられ、打撃腕30に固定される。ウェッジ3と接触する点には、打撃部材21が設けられる。
エネルギ供給部40のエネルギ源として、電磁石を用いた電磁力、バネなどの弾性力、これらの組合せを用いることができる。具体的には、エネルギ供給部40は、電磁石を用いたアクチュエータ、バネまたはこれらを組合せて構成することができる。
打撃腕30は、エネルギ供給部40がエネルギを蓄え、エネルギ供給部40が放出するエネルギを受けて、打撃部20がウェッジ3を打撃するように動作する。
打撃腕30は、打撃部20にてウェッジ3を打撃した後、反力で跳ね返り、元の状態に戻る方向に動く。吸収部50は、打撃腕30が再度エネルギ供給部40から力を受け、ウェッジ3を打撃しないように、打撃力の余剰エネルギを抑制して調整するように構成される。さらに具体的には、吸収部50は、打撃腕30がウェッジ3を打撃した衝撃で、ウェッジ3が変位する。この際に、打撃腕30が再度エネルギ供給部40から力を受け、ウェッジ3を打撃しないように、吸収部50が、衝突後の打撃力を抑制するように構成される。余剰エネルギは、最初の衝突後に打撃腕30が有する運動エネルギである。すると吸収部50は、打撃部20がウェッジ3を打撃した際の余剰エネルギを吸収するといえる(以後の実施の形態でも同様)。
例えば、吸収部50は、ばねや衝撃吸収材等の弾性体で構成される。このようにすることで、打撃部20が、2度以上ウェッジ3を打撃または接触することを防ぎ、打撃力が一度の波形となり、振動出力波形を正しく判断できる。
また、打撃腕30が、打撃方向に動くように、動作を規定する直動ガイド32を設けてもよい。
上記のように、本実施の形態のウェッジ打撃装置10は、回転電機の回転子6と固定子4との隙間でウェッジ3を打診する際に、打撃腕30の長手方向が回転子6の回転軸に平行となるように配置される。このようにすることで、ウェッジ打撃装置10全体の長手方向も打撃腕30の長手方向となり、ウェッジ打撃装置10全体が、回転子6と固定子4との隙間に入りやすくなる。これは、回転電機の回転子6が回転する周方向に、長尺物を配置できないところ、ウェッジ打撃装置10を回転子6と固定子4との隙間に挿入する際に、回転電機の周方向より、回転子6の回転軸方向に長くなり挿入しやすくなるからである。
また、上記のように、本実施の形態のウェッジ打撃装置10は、打撃部20、エネルギ供給部40、および吸収部50は、打撃腕30に接触し、打撃腕30の長手方向に沿って並列に配置される。このようにすることによって、ウェッジ打撃装置10の構成部品が、回転電機の回転子6が回転する回転の半径方向に重なることが無く、回転電機の半径方向の長さを短くすることができる効果がある。これにより、ウェッジ打撃装置10を回転子6と固定子4との隙間に挿入しやすくなる。
次に、さらに具体的な構成例を説明する。
図4は、本実施の形態におけるウェッジ打撃装置10を示す構成図である。図において、ウェッジ打撃装置10は、ウェッジ3を打撃する部材となる打撃部材21と、これに接続する打撃力測定器22と、打撃部材21及び打撃力測定器22(合わせて打撃部20)を一方の端部に保持する打撃腕30と、本体に固定されて打撃腕30を回動自由(回転可能)に保持する回動支持部33と、打撃腕30の打撃部20が保持される端部とは他方の端部に接するカム62と、カム62を回転させるモータ61と、打撃部20に打撃エネルギを与えるエネルギ供給部40である打撃用弾性体42と、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する吸収部50である二度叩き防止用弾性体51とを備える。ここで、本体とは、ウェッジ打撃装置10の筐体を意味する。
ここで、打撃腕30は、回転電機の回転子6と固定子4の隙間でウェッジ3を打診する際に、長手方向が回転子6の回転軸に平行となるように配置される。また、打撃部20、エネルギ供給部40、および吸収部50は、打撃腕30に接触し、打撃腕30の長手方向に沿って並列に配置され、筐体11に取り付けられている。ここで、筐体11は、回転電機のウェッジ打撃装置10の筐体である。この例では、打撃部20、エネルギ供給部40、回動支持部33の支点、吸収部50、カム62、モータ61の順に打撃腕30の長手方向に沿って配置される。また、打撃部20、エネルギ供給部40、回動支持部33の支点、吸収部50、カム62、モータ61と打撃腕30とが接触する点も、この順に長手方向に沿って並ぶ。
打撃部材21及び打撃力測定器22は、打撃部20を構成する。打撃部20は、打撃力測定器22の上に打撃部材21を設けても良い。打撃部材21は、打撃部20がウェッジ3に接するのが局所的になるように設けられ、打撃力が打撃力測定器22に伝わりやすいように構成すれば良い。
カム62は、板カムであり、打撃腕30が従節となる。カム62のカム曲線(カムプロファイル)は、高さが徐々に増していき、急激に減少する部分を含む。カム62の輪郭形状は、回転軸まわりに、徐々に半径が増加し、急激に減少する部分がある。カム62およびモータ61は、エネルギ供給部40である打撃用弾性体42のエネルギの蓄積から放出までを制御することになる。
ここでは、カム62およびモータ61は、回転軸が打撃腕30の長手方向に垂直、かつ打撃方向に垂直になるように配置されている。
したがって、カム62は、打撃腕30と少なくともいずれかの位置で接するように位置決めされる。カム62は、モータ61が回転することによって、徐々に打撃腕30を回動支持部33の支点を中心に動かして、エネルギ供給部40である打撃用弾性体42にエネルギを蓄える。その後、打撃腕30は、カム曲線が急激に減少する部分で、急激に回動支持部33の支点周りに回動自由になり、打撃用弾性体42に蓄えられたエネルギが放出され、一気に打撃腕30が動く。この動きによって、打撃腕30の端部にある打撃部20が、ウェッジ3に打撃を与える。
図4では、エネルギ供給部40である打撃用弾性体42は、打撃腕30の長手方向の位置関係でみると、回動支持部33の支点を挟んで打撃部20と逆側に配置されている。また、打撃腕30の長手方向と垂直な打撃方向の位置関係では、打撃用弾性体42は、打撃部20と同じ側に配置されている。
また、吸収部50である二度叩き防止用弾性体51は、打撃腕30の長手方向の位置関係でみると、回動支持部33の支点を挟んで打撃部20と逆側に配置されている。また、打撃腕30の長手方向と垂直な打撃方向の位置関係では、二度叩き防止用弾性体51は、打撃部20と逆に配置されている。
図4の配置のほか、図5のように打撃用弾性体42および二度叩き防止用弾性体51を配置しても良い。図において、打撃用弾性体42は、打撃腕30の長手方向の位置関係でみて、回動支持部33の支点を挟んで打撃部20と同じ側に配置されている。また、打撃腕30の長手方向と垂直な打撃方向の位置関係では、打撃用弾性体42は、打撃部20と逆側に配置されている。また、二度叩き防止用弾性体51は、図4と同様な位置に配置されている。
このように、打撃腕30の長手方向の位置関係でみて、回動支持部33の支点を挟んで打撃部20と同じ側に打撃用弾性体42を、逆側に二度叩き防止用弾性体51を配置し、打撃腕30の長手方向と垂直な打撃方向の位置関係で、打撃部20と逆側に打撃用弾性体42を、逆側に二度叩き防止用弾性体51を配置する。このように構成することによって、モータ61も含めて、打撃腕30を駆動する要素である打撃用弾性体42、及び二度叩き防止用弾性体51が、打撃腕30の長手方向と垂直な位置関係でみて、打撃部20と逆側で全て同じ側に配置できるため、装置の薄型化のための効率良い配置を実現できる。なお、打撃用弾性体42及び二度叩き防止用弾性体51のバネの変位方向は、同じであり、いずれも打撃方向である。したがって、エネルギの供給、吸収の面でも効率が良い。
エネルギ供給部40である打撃用弾性体42は、例えば、バネで構成できる。バネの自由長は、カム62のカム曲線が急激に減少する部分に打撃腕30が接触する打撃腕30の位置において、バネが打撃腕30とちょうど接触する長さ、またはわずかに短い程度にすると良い。
吸収部50である二度叩き防止用弾性体51は、例えば、バネで構成できる。二度叩き防止用弾性体51のバネの自由長は、カム62のカム曲線が急激に減少する部分に、打撃腕30が接触する打撃腕30の位置において、既にバネが打撃腕30によって、ある程度縮められている長さ程度にすると良い。
打撃腕30が、ウェッジ3に接触する前の打撃腕30の位置において、打撃用弾性体42のバネの自由長、および二度叩き防止用弾性体51のバネは、予圧状態になる関係にすると良い。
次に、ウェッジ打撃装置10の作用について、説明する。モータ61が回転すると、モータ61の回転軸に固定されたカム62が、回転する。カム62の径は、回転するに従って、打撃腕30と接触する部分の半径が、徐々に増加する。すると、カム62に接触する打撃腕30は、回動支持部33の支点を中心に回動する。打撃用弾性体42は、打撃腕30が徐々に回動するのに従って、縮み、弾性エネルギが蓄えられる。
さらに、モータ61およびカム62が回転して、カム62のカム曲線が急激に変化する箇所が、打撃腕30に接する瞬間に、カム62の径が突如短くなる。このとき、打撃用弾性体42を抑えていた力が無くなり、打撃用弾性体42に蓄えられた弾性エネルギが急激に開放される。すると、打撃用弾性体42は、回動支持部33の支点を中心に、打撃腕30をそれまでの回動方向とは逆方向に急速に押し出し、打撃部20が、ウェッジ3を打撃する。これは、カム62の形状が、回転駆動部(モータ61)の回転に応じて打撃腕30を回転させることによって、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一次に放出して打撃腕30を回転させる形状であることを意味する。具体的には、カム62の径は、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄える際(蓄積開始時)の打撃腕と接触する部分の径よりも、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)がエネルギを放出する際(放出直前)に接触する部分の径の方が大きい。
この際、打撃腕30が、吸収部50である二度叩き防止用弾性体51に接触して、二度叩き防止用弾性体51を縮ませる。すると、二度叩き防止用弾性体51は、打撃腕30を元の姿勢に戻す方向に力を与え、打撃力測定器22はウェッジ3から離れる方向に動き、元の位置に戻る。
さらに、カム62が回転して、回動支持部33の支点を中心に打撃腕30を回動させることによって、上記動作を繰り返すことができる。以上の動作は、モータ61を回転させることによって行われるため、モータ61の回転を停止すれば、動作も停止でき、任意の時点でモータ61を回転開始すれば、再度、動作できる。特にウェッジ緩み検査においては、1か所でウェッジ3を打撃して打診した後、回転子6の回転軸方向に移動して別の位置でウェッジ3を打撃して打診することを繰り返すことになる。したがって、1か所で打診後に、別の位置に移動する間は、モータ61の回転を停止すると良い。
また、打撃部20が、ウェッジ3を打撃するときの打撃腕30の姿勢は、筐体11と平行な姿勢、または、打撃部20がウェッジ3寄りになる姿勢、または打撃部20がウェッジ3から離れる姿勢であっても良い。打撃腕30のウェッジ3を打撃するときの姿勢は、ウェッジ打撃装置10とウェッジ3との距離、および打撃部20の打撃腕30からの高さによって調整される。
この発明の実施の形態1の回転電機のウェッジ打撃装置10によれば、打撃部20、エネルギ供給部40、および吸収部50が、打撃腕30に接触し、打撃腕30の長手方向に沿って並列に、かつ、打撃腕30の長手方向は、回転子6の回転軸に平行となるように配置されるから、主要構成部品が打撃方向とは垂直な方向に並び、装置の打撃方向の厚さを薄くできる。さらに、主要構成部品が回転子6の回転軸に平行に並ぶので、回転子6の周方向のウェッジ打撃装置10の寸法を小さく抑えることができる。
また、本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10は、端部に打撃部20を備えた打撃腕30が、回動支持部33で支持され、支点を中心に回動可能であるから、打撃部20と、打撃力を供給、制御する部品を打撃方向と異なる方向に大きくずらすことができる。また、直動ガイド32のような厚み方向に無駄なスペースに通じる部品を排除できる。よって、部品点数が少ない単純な構造であって、打撃に必要な部品が、厚さ方向(打撃方向)に並ばないから、従来よりも装置を薄型に構成できる。
また、本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10は、打撃腕30の片側の面に、エネルギ供給部40、吸収部50、カム62、モータ61を配置すると、無駄な空間を有効活用して装置の薄型化が可能である。
また、本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10は、モータ61,カム62と打撃用弾性体42を組み合わせるから、大きな力を発生させやすく、ウェッジ3の緩み判定精度をより高く確保することができたり、広範囲な回転電機を対象とできたりする。
また、本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10は、二度叩き防止用弾性体51から回動支持部33の支点までの距離よりも、打撃部20から回動支持部33の支点までの距離の方が長い。また、ウェッジ打撃装置10は、打撃用弾性体42から回動支持部33の支点までの距離よりも、打撃部20から回動支持部33の支点までの距離の方が長い。このようにすると、打撃部20の打撃ストロークを長くできる。これによって、二度叩き防止用弾性体51による打撃腕30の押し戻し量(または押し戻し角)が同じでも、打撃部20をウェッジ3からより遠くに離れるようになるため、二度叩きを抑えの効果が高まる。
また、打撃部20の打撃ストロークを長くできるから、打撃部20が打撃する時の打撃用弾性体42による加速距離を増やすことができるため、打撃方向の厚みを増加させることなく、打撃力を大きくできる効果がある。また、打撃用弾性体42と回動支持部33の距離を長くすることによっても、打撃用弾性体42の収縮量を大きくし、弾性力を大きく確保できる。このことから、打撃用弾性体42と回動支持部33の距離を長くすることで打撃方向の厚みを増加させることなく、打撃力を大きくできる効果がある。例えば、二度叩き防止用弾性体51から回動支持部33の支点までの距離よりも、打撃用弾性体42と回動支持部33の距離を長くすると良い。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2における回転電機のウェッジ打撃装置10を示す構成図である。上述の実施の形態とは、打撃腕30の回動軸と、カム62およびモータ61の回転軸との位置関係が異なり、互いに垂直な関係となっている点が異なる。特に断らない限り、上述の実施の形態と同じ符号を付しているものは、同じものを表す。
図において、ウェッジ打撃装置10は、回転電機のウェッジ3を打撃する打撃部20と、打撃部20に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部40と、打撃部20がウェッジ3を打撃した際の余剰エネルギを吸収する吸収部50と、打撃部20が設けられて打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕30とを備える。ここで、吸収部50は、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する。また、エネルギ供給部40は、打撃用弾性体42でも良い。
また、打撃腕30は、打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する。打撃腕30は、回転電機の回転子6と固定子4の隙間で打撃する際に、長手方向が回転子6の周方向に対して垂直となるように配置される。打撃部20、エネルギ供給部40および吸収部50は、打撃腕30の前記長手方向に沿って並列に配置されている。また、打撃部20、エネルギ供給部40および吸収部50と打撃腕30とが接触する点は、打撃腕30の長手方向に一直線上にあるように構成しても良い。この場合、打撃腕30にかかるねじり力が少なく、打撃腕30を薄くできる効果がある。
また、ウェッジ打撃装置10は、打撃部20が打撃腕30の端部に設けられる。また、ウェッジ打撃装置10の筐体11に設けられて、打撃腕30を回動可能に支持する回動支持部33を備える。さらに、回動支持部33の支点と打撃部20との間の距離は、回動支持部33の支点とエネルギ供給部40との間の距離および支点と吸収部50との間の距離よりも長い。
また、ウェッジ打撃装置10は、回動支持部33の支点回りに、打撃腕30を回動させるカム62と、カム62を回転させる回転駆動部(モータ61)とを備える。ここで、回転駆動部(モータ61)の回転軸は、打撃腕30の回動軸に垂直に配置される。
図6では、モータ61およびカム62は、打撃腕30の長手方向の位置関係でみて、一方の端部に設けられた打撃部20とは、逆側の他方の端部に設けられている。モータ61およびカム62の回転軸は、打撃腕30の回動軸と垂直になるように配置される。図においては、打撃用弾性体42がエネルギを蓄積しない状態で、打撃腕30の長手方向とモータ61およびカム62の回転軸とが平行となるように配置されている。また、モータ61およびカム62の回転軸は、打撃用弾性体42がエネルギを蓄積しない状態での打撃腕30よりも、打撃方向とは反対側に位置する。
また、カム62は、径が変化する単純な板カムではなく、カム62の回転軸の方向にも径が変化する。具体的には、打撃腕30が接触する位置で局所的に見ると円錐または円錐台形状になっている。このような径の変化は、打撃腕30の最大の傾きを実現するのに必要な打撃腕30の回動支持部33からの距離に依存した押し上げ量を最大値として、カム62の一周で同じ割合で変化するようにしている。
カム62の形状を説明する上で、まず、打撃時の打撃腕30の姿勢から、エネルギ供給部40に最大にエネルギを蓄えて打撃直前の打撃腕30の姿勢までの打撃腕30の動作範囲を滑らかに移動する間に、カム62が同期して1回転させるように仮定する。さらに、カム62の形状は、各回転位置にて、打撃腕30とカム62と接触させると、線接触となるように、カム62の形状が打撃腕30の位置と形状に倣うように決められる。
図7は、カム62の形状の例を示したものである。図7(a)は、カムプロファイルで、図7(b)は、カム62の回転軸に垂直な断面図およびカム62の回転軸に平行で回動支持部33の回動軸に垂直な断面図である。図7(a)(b)ともに、左側(AA)は、カム62の回動支持部33の支点に近い方の断面を示し、右側(BB)は、遠い方の断面を示す。図7(b)の真ん中の列は、カム62の回転軸に平行で回動支持部33の回動軸に垂直な断面図である。
図7(a)は、カム62のカムプロファイルをあらわす。このうち、0度は、打撃腕30が打撃時したときに姿勢に対応するカム位置を、360度は、エネルギ供給部40に最大にエネルギを蓄えて打撃直前の打撃腕30の姿勢に対応するカム位置を表す。カム62は回転して、打撃腕30との接触部のプロファイルが、0度から360部へ変化していき、1回転すると0度に戻る。ここで、360度のときが、カムプロファイルが最大で、0度のときが最小となっている。エネルギ供給部40は、カム62がカムプロファイル360度のときにエネルギ供給部40に最大にエネルギを蓄える。さらに回転してカムプロファイル0度のときに、打撃腕30への拘束が開放され、エネルギ供給部40に蓄積されたエネルギが打撃腕30に伝わり、結果打撃部20の打撃力となる。本来、0度と360度は、同じ位置である。ここでは、360度まで回転したのちさらに0度まで回転すると、急激にプロファイルが下がることを表現している。これは、カム62の形状が、回転駆動部(モータ61)の回転に応じて打撃腕30を回転させることによって、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一次に放出して打撃腕30を回転させる形状であることを意味する。カム62の径は、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄える際(蓄積開始時)の打撃腕と接触する部分の径よりも、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)がエネルギを放出する際(放出直前)に接触する部分の径の方が大きい。
上述の実施の形態のカム62も、板カムで同様のカムプロファイルとなるが、本実施の形態のカム62は、カム62の回動支持部33の支点に近い方と遠い方との、カムプロファイルが異なることに特徴がある。これは、各回転位置にて、打撃腕30とカム62と接触させると、線接触となるように、カム62の形状が打撃腕30の位置と形状に倣うように決められることに因る。
まず、カム62のプロファイルの360度の位置であるときを考える。このときは、エネルギ供給部40に最大にエネルギを蓄えるため、エネルギ供給部40が縮んだ状態になるように、打撃腕30は、回動支持部33の支点のカム62側(または打撃部20と逆側)が、打撃する方向に移動するような姿勢となっている。これが、打撃直前の打撃腕30の姿勢である。
このとき、打撃腕30の姿勢は、回動支持部33の支点から遠いほど、カム62の回転軸から遠くなる。この姿勢に倣うように、カム62のカムプロファイルは、回動支持部33の支点に近い方のカムプロファイルよりも、遠い方のカムプロファイルの方が、大きくなる。
カム62が回転して、0度の位置であるときを考える。このときは、エネルギ供給部40が伸び、打撃腕30は、打撃方向に最も回動した状態になる。このときの打撃腕30の姿勢は、打撃部20が最も打撃方向に移動し、逆に、回動支持部33の支点のカム62側(または打撃部20と逆側)が、打撃する方向と逆側に移動するように回動する。これが、打撃時の打撃腕30の姿勢である。
このとき、打撃腕30の姿勢は、回動支持部33の支点から近いほど、カム62の回転軸から遠くなる。この姿勢に倣うように、カム62のカムプロファイルは、回動支持部33の支点に遠い方のカムプロファイルよりも、近い方のカムプロファイルの方が、大きくなる。
カム62のカムプロファイルは、0度から360度まで滑らかに上昇する。上述のように、0度のときは、回動支持部33の支点から近い方が、遠い方より、大きく、360度のときは、逆に回動支持部33の支点から遠い方が、近い方より、大きくする。
上記では、カム62の回動支持部33の支点から近い方と遠い方を説明した。カム62の回動支持部33の支点から近い方と遠い方間は、基本的に直線で結んだ形状となるように構成される。これは、カム62が接触する打撃腕30の部分が平面であるからである。
曲面であれば、これに応じた接触する線の形状とする。
図7(b)は、上記のカムプロファイルのカム62の形状を断面図で表現したものである。図において、上段は、カムプロファイルの0度(打撃時)、下段は、360度(打撃直前)を示す。左側のAA断面は、カム62の回動支持部33の支点から近い方を、右側のBB断面は、カム62の回動支持部33の支点から遠い方を表す。
図のように、打撃時(0度)には、打撃腕30の打撃部20から遠い方が打撃と逆方向に移動するように回動し、図では右下がりとなっている。また、打撃直前(360度)には、打撃腕30の打撃部20から遠い方が打撃方向に移動するように回動し、図では右上がりとなっている。
なお、以上は、打撃腕30が、カム62に常に接触するように説明したが、常に接触しなくて良い。現実には、打撃腕30は、打撃後、打撃の余剰エネルギも吸収部50により吸収される。すなわち打撃腕30の運動エネルギは、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する吸収部によって吸収される。このため、打撃時(0度)以後は、打撃用弾性体42がエネルギを蓄積しない状態となり、接触する可能性のある打撃用弾性体42および二度叩き防止用弾性体51との関係で姿勢が決まる。例えば、打撃用弾性体42および二度叩き防止用弾性体51の自然長が、打撃腕30が水平のときに接触する長さにしておけば、カム62が接触するまでは、打撃腕30は、水平を保つことになる。
このため、図7(a)のカムプロファイルのなかで、打撃腕30が水平のときに接触するプロファイルの高さ以上のカムプロファイルを使い、それ以外は、ほぼ0としても良い。
本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10によれば、モータ61およびカム62は、打撃腕30の回動軸と垂直方向に回転軸が配置されるように構成するから、半径方向よりも回転軸方向に長いモータ61を打撃腕30の長手方向に並べて構成でき、回転電機の回転する周方向長さを短くできる効果がある。本実施の形態のウェッジ打撃装置10は、十分な打撃力を実現して、同様に軸方向に長い構造である回転電機の回転子6と固定子4の隙間に、容易に挿入することができる。
本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10によれば、カム62の打撃腕30の回動支持部33からの距離に応じて、打撃腕30の最大の傾きを実現する押し上げ量を求め、これを最大値として、カム62の一周に対して同じ割合で変化するようにしている。このため、カム62と打撃腕30の接触が、線接触となるから、打撃用弾性体42が強力なバネであっても、しっかりと力を伝えられる。
また、カム62と打撃腕30の間に大きな力がかかっても、カム62と打撃腕30の接触が、線接触となるため、点接触のときよりも磨耗が少なくなる。このため、カム62および打撃腕30の接触部は、磨耗による劣化が少なくなる。ひいては長期に渡り、精度良く適切な打撃力を発揮できる効果がある。
また、図7のカム62の形状は、回動支持部33の支点から遠い方の径の変化量が、前記カム62の回動支持部33の支点から支点に近い方の径の変化量よりも大きい。これは、以下の理由による。
まず、打撃腕30が回動支持部33の支点を中心に回動すると、当然、回動支持部33の支点から遠い方の移動範囲が、点から支点に近い方の移動範囲より広い。また、カム62は、回転させたときに、打撃腕30が打撃する動きになるように設定する。すなわち、カム62の形状が、打撃腕30の動きに倣い、打撃腕30と線接触するようにする。これには、カム62の径の変化量も、打撃腕30の移動範囲に合わせる必要がある。したがって、カム62の径の変化量は、打撃腕30の移動範囲に合わせ、支点から遠い方のカム62の径の変化量が、近い方のカム62の径の変化量より大きくする必要がある。
なお、上記カム62の径の変化量は、打撃用弾性体42に蓄えるエネルギが0から最大までになる変化量と考えても良い。言い換えると、カム62の径の変化量は、カム62が打撃時の打撃腕30と接触する位置の径から、次の打撃直前の打撃腕30と接触する位置の径までの変化量である。また、単位角あたりの変化量と考えても良い。
また、図8は、カム62の別の形状を示す。図8(a)は、カム62をモータ61側から見た側面図、図8(b)は、カム62の正面図、図8(c)は、カム62を回動支持部33側から見た側面図、図8(d)は、カム62の透視図である。図において、打撃部20が打撃した直後(上記カムプロファイル0度)では、カム62の径は、回動支持部33側よりもモータ61側が大きくなっている。図8のカム62を用いると、打撃腕30の打撃時の姿勢は、水平よりも打撃部20がある方の端部が、打撃用弾性体42側にある状態となる。この状態で打撃部20がウェッジ3を打撃するには、打撃部20の打撃方向高さを高くすることで、打撃部20(打撃部材21)がウェッジ3を打撃することができる。
図9は、本実施の形態における別のウェッジ打撃装置10を示す構成図である。図において、図6との例とは、打撃腕30とモータ61およびカム62の回転軸との位置関係が異なり、打撃腕30の端部の形状も異なる。
図において、カム62の回転軸は、ウェッジ打撃装置10を打撃方向から見たときに、打撃腕30の回動軸方向の中心線(長手方向と平行)上に配置される。この場合、打撃腕30の打撃部20が存在するとは逆側の端部を切欠いてカム62およびモータ61が、上記中心線上に配置されている。これを、ウェッジ打撃装置10を打撃方向からみると、打撃腕30の中心線上に、打撃部材21、エネルギ供給部40、吸収部50、およびカム62が並ぶ。すると、カム62を回転させて、打撃腕30を回動させる際に、打撃腕にねじれ力が加わるのを防ぐ効果がある。これは、打撃腕30を薄くできる効果があるため、さらにウェッジ打撃装置10を薄くすることができる。
図10は、本実施の形態2における別のウェッジ打撃装置10を示す構成図である。図において,次の点が、上記に示したものと異なるが、他の構成については、上記に示したものと同様のものである。
図10において、打撃腕30は、打撃腕30の回動軸方向に打撃腕30を見て、打撃方向と逆方向に凹部を備えるカギ線構造を持つ。その凹部に、打撃部20(打撃力測定器22)が配置される。凹部の深さは,打撃力測定器22の打撃部材21が、回動支持部33の上面とほぼ同程度もしくは必要な長さだけ突出するように設定する。
本実施の形態4の回転電機のウェッジ打撃装置10によれば、打撃力測定器22の高さ方向への突出量を抑えることによって、薄型構造とすることが可能である。したがって、十分な打撃力を実現しながら、回転子6と固定子4の隙間が狭い回転電機に、より適用が容易な構造とすることができる。また、打撃腕30と、カム62とは、線接触となるので、カム62と打撃腕30が線接触であるので、安定した動作をし、摩耗により所定の動作が変わることを防ぐことができる。
実施の形態3.
従来は、同じウェッジ打撃装置10で、回転子6と固定子4との隙間、または固定子4表面とウェッジ3との間隔が異なる回転電機の点検を行うことは困難であった。本実施の形態は、回転子6と固定子4との隙間、または固定子4表面とウェッジ3との間隔が異なる回転電機の点検も行えるウェッジ打撃装置10について説明する。
図11は、本実施の形態のウェッジ打撃装置10の構成および動作を示す断面図である。図11(a)は、特定の回転電機の回転子6と固定子4との隙間、または固定子4表面とウェッジ3との間隔などに適した打撃力、打撃ストロークを有するように設定された構成をしめす。図において、同じ符号を付したものは実施の形態2と同じものである。以下、実施の形態2と異なる点を中心に説明する。
図において、ウェッジ打撃装置10は、回転電機のウェッジ3を打撃する打撃部20と、打撃部20に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部40と、打撃部20がウェッジ3を打撃した際の余剰エネルギを吸収する吸収部50と、打撃部20が設けられて打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕30とを備える。ここで、吸収部50は、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する。
また、打撃腕30は、打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する。打撃腕30は、回転電機の回転子6と固定子4の隙間で打撃する際に、長手方向が回転子6の周方向に対して垂直となるように配置される。打撃部20、エネルギ供給部40および吸収部50は、打撃腕30の前記長手方向に沿って並列に配置されている。また、打撃部20、エネルギ供給部40および吸収部50と打撃腕30とが接触する点は、打撃腕30の長手方向に一直線上にあるように構成しても良い。この場合、打撃腕30にかかるねじり力が少なく、打撃腕30を薄くできる効果がある。
また、ウェッジ打撃装置10は、打撃部20が打撃腕30の端部に設けられる。また、ウェッジ打撃装置10の筐体11に設けられて、打撃腕30を回動可能に支持する回動支持部33を備える。さらに、回動支持部33の支点と打撃部20との間の距離は、回動支持部33の支点とエネルギ供給部40との間の距離および支点と吸収部50との間の距離よりも長い。
また、ウェッジ打撃装置10は、回動支持部33の支点回りに、打撃腕30を回動させるカム62と、カム62を回転させる回転駆動部(モータ61)とを備える。ここで、回転駆動部(モータ61)の回転軸は、打撃腕30の回動軸に垂直に配置される。
図11(a)において、カム62は、図4、図5と同様に徐々に径が変化する板形状のカムである。ここで、カム62の形状は、上記同様、回転駆動部(モータ61)の回転に応じて打撃腕30を回転させることによって、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一次に放出して打撃腕30を回転させる形状である。具体的には、カム62の径は、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)にエネルギを蓄える際(蓄積開始時)の打撃腕と接触する部分の径よりも、エネルギ供給部40(打撃用弾性体42)がエネルギを放出する際(放出直前)に接触する部分の径の方が大きい。カム62は、モータ61の回転軸の方向に移動可能に構成されている。したがって、カム62は、回動支持部33の回転の支点に対して、相対的に移動する。また、カム62が移動すると、打撃腕30がカム62と接触する位置が変化することになる。カム62の位置が、回動支持部33の回転の支点に近づく方向に移動すると、打撃腕30の動作範囲は広がり、離れる方向に移動すると、打撃腕30の動作範囲は狭くなる。打撃腕30の動作範囲が広がると、エネルギ供給部40である打撃腕駆動部41に蓄えられるエネルギが大きくなる、放出されるエネルギも増加し、打撃力が増加する。打撃腕30の動作範囲が広がると、打撃腕駆動部41に蓄えられるエネルギが小さくなる、放出されるエネルギが減少し、打撃力が減少する。なお、打撃腕駆動部41は、打撃用弾性体42でも良い。
また、後の例(図13)のように、打撃腕30は、回動支持部33の回転の支点との相対位置が、打撃腕30の長手方向に変化するように構成しても良い。この場合は、打撃部20の位置が、回動支持部33の回転の支点に対して相対的に移動する。ただし、上記のカム62が移動する場合と異なり、打撃腕30の動作範囲の角度が変化するわけではない。打撃部20の位置が、回動支持部33の回転の支点に対して相対的に移動すると、打撃部20の打撃ストロークが変化する。
打撃腕30と打撃腕駆動部41とが固定されていなければ、回動支持部33の回転の支点と打撃腕駆動部41との距離は変化せず、エネルギ供給部40である打撃腕駆動部41に蓄えられるエネルギは変化しない。打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離が変化するので、打撃部20の打撃ストロークと、打撃力が変化する。打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離が短くなる方向に打撃腕30が移動した場合には、打撃部20のストロークは小さくなり、打撃力は小さくなる。
図11(b)は、モータ61の回転軸を回転させエネルギ供給部40である打撃腕駆動部41にエネルギを蓄えた状態をしめす。また、図11(c)は、モータ61の回転軸を回転させ、エネルギ供給部40である打撃腕駆動部41からエネルギが放出され打撃部20がウェッジを打撃する状態をしめす。
図12は、図11のカム62の位置よりも、カム62が回動支持部33の回転の支点に近づく方向に移動した状態を示す。また、図12(a)は、打撃腕駆動部41にエネルギを蓄えない状態、図12(b)は、打撃腕駆動部41にエネルギを蓄えた状態、図12(c)は、打撃腕駆動部41のエネルギを放出した状態をそれぞれ示す。
図13は、図11の打撃腕30が、打撃腕30の長手方向で、打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離が短くなる方向に移動している状態を示す。また、図13(a)は、打撃腕駆動部41にエネルギを蓄えない状態、図13(b)は、打撃腕駆動部41にエネルギを蓄えた状態、図13(c)は、打撃腕駆動部41のエネルギを放出した状態をそれぞれ示す。
図12(b)(c)のカム62の状態(カム62が回動支持部33の回転の支点に近づいた状態)では、打撃腕30の動作範囲(動作角度)は大きくなる。したがって、打撃腕駆動部41に蓄積されるエネルギは、図11のカム62の状態に比べて大きくなり、打撃力も大きくなる。
図13では、打撃腕30が、打撃腕30の長手方向で、打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離が短くなる方向に移動するから、打撃部20の打撃ストロークが短くなり、打撃力が小さくなる。
図13では、カム62を単純な板カムとして説明した。図13では、打撃腕30の稼動可能な角度は、打撃腕30を移動しても変わらない。このため、実施の形態2で説明した、回転軸方向に径が変化するカム62を用いることができる。このようなカム62を用いることで、カム62と打撃腕30との接触が、線接触となり、大きな力を発揮できる。また、大きなエネルギを蓄えられる打撃腕駆動部41を用いても、カム62、打撃腕30が、磨耗せず、長期にわたり、打撃力を維持できる効果がある。
このように、カム62をモータ61の回転軸方向に移動させることによって、または、打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離を変化させることによって、打撃腕30を打撃ストローク、打撃力を変化させることができる。このことは、カム62と打撃腕30とが相対的に移動可能に構成し、相対位置が変化することによって、打撃腕30の回転範囲が変わり、打撃腕駆動部41(エネルギ供給部40、または打撃用弾性体42)が放出するエネルギ、または打撃部20の到達範囲が変化するとも言える。
本実施の形態によれば、カム62をモータ61の回転軸方向に移動させることによって、または、打撃部20と回動支持部33の回転の支点との距離を変化させることによって、打撃腕30を打撃ストローク、打撃力を変化させることができるので、個別の回転電機のウェッジ検査において、適切な打撃ストローク、打撃力に調整することができる。
また、上記の移動は、手動で行えるようにしても良いし、遠隔で調整できるようにしても良い。遠隔に調整できるようにすると、ウェッジ打撃を行って、打撃力の大きすぎる、小さすぎる、ストロークが大きすぎる、小さすぎる場合に、調整して適切な打撃を与えることができる。また、これは異なる回転電機でウェッジ検査をする場合に、固定子4の表面からウェッジ3までの距離が異なるなどが考えられ、同じウェッジ打撃装置10で調整できるので有効である。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4における回転電機のウェッジ打撃装置10を示す構成図である。本実施の形態のウェッジ打撃装置10は、回転電機のウェッジ3を打撃する打撃部20と、打撃部20に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部40と、打撃部20がウェッジ3を打撃した際の余剰エネルギを吸収する吸収部50と、打撃部20が設けられて打撃部20が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕30とを備える。ここで、吸収部50は、打撃部20に与えられるエネルギを抑制する。
ただし、本実施の形態は、上述の図4などの実施の形態と異なり、打撃腕30は、回動支持部33に支持されず、並行移動の動作を行う。
図14において、打撃腕30である打撃板31は、打撃部20に含まれる打撃力測定器22の力を測定可能な方向に直動可能なように、打撃腕30の動きを並行移動に拘束する直動ガイド32に取り付けられる。
また、その直動方向に駆動可能なように打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40が取り付けられている。すなわち、打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40の駆動方向は、打撃方向と同じであり、打撃腕30に垂直になる。また、エネルギ供給部40は、打撃腕30の長手方向に2個設けても良く、この場合、打撃部20は、2個のエネルギ供給部40の間に配置しても良い。打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40は、例えば、ボイスコイルモータ、ソレノイドコイル、ピエゾアクチュエータで構成できる。なお、エネルギ供給部40は、打撃用弾性体42でも良い。
吸収部50である二度叩き防止用弾性体51は、ウェッジ打撃装置10を搭載する筐体11側に取り付けられる。以下、二度叩き防止用弾性体51の設定について説明する。打撃板31が、二度叩き防止用弾性体51に対して、ウェッジ3を打撃する程度の距離まで近づかなければ、二度叩き防止用弾性体51は打撃板31に接触しない。このため、二度叩き防止用弾性体51は、打撃板31がウェッジ3を打撃する程度の距離まで近づかなければ、打撃板31に力が与えられない仕組みになっている。
次に、ウェッジ打撃時の動作について説明する。打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40が、打撃板31をウェッジ3に向けて押し出すように力を与えると、打撃部20(打撃力測定器22を含む)が、ウェッジ3を打撃する。
この時、打撃板31が、二度叩き防止用弾性体51を縮ませる。このため、二度叩き防止用弾性体51は、打撃板31を元の位置に戻す方向に力を与える。これによって、打撃部20(打撃力測定器22)は、ウェッジ3を二度叩きすることなく、ウェッジ3から離れる。その後、打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40によって、打撃板31を元の位置に戻す。打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40が再度打撃板31を押しだすことで、上記動作を繰り返す。
本実施の形態のウェッジ打撃装置10は、打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40が、ボイスコイルモータ、ソレノイドコイル、ピエゾアクチュエータなどで構成される。このため、打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40は、電流のオン、オフで、駆動、解除が可能であり、この電流を制御する制御部によって、打撃部20の打撃タイミングを制御できる。また、供給電流の調整により打撃ストローク、打撃力、またはその両方を変更することもできる。
本実施の形態の回転電機のウェッジ打撃装置10によれば、打撃部20と,打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40と,二度叩き防止用弾性体51の打撃に関与する要素部品を装置の厚み方向と直交方向に並べて配置する。また、打撃部20の移動方向、打撃板駆動手段であるエネルギ供給部40の駆動方向および二度叩き防止用弾性体51の変位方向をすべて打撃方向としている、これによって、装置の厚みを薄くする効果がある。
また、十分に強い力でウェッジ3を打撃しなければ、ウェッジ3の緩み判定精度が低下するところ、本実施の形態の構成を採ることで、回転電機のウェッジ打撃装置10の厚みを薄くでき、エネルギ供給部40である打撃腕駆動部41に用いる装置の寸法制限が緩和されて、より強力な装置を構成できる効果がある。
実施の形態5.
図15は、上述の実施の形態のいずれかのウェッジ打撃装置10を用いた、回転電機のウェッジ緩み判定システムを示すブロック図である。本実施の形態のウェッジ検査システム110は、ウェッジ打診装置120と、ウェッジ緩み分析判定部130と、記録表示部140とから構成される。ここで、ウェッジ打撃装置10は、上述の実施の形態のいずれかの打撃部20、打撃腕30、エネルギ供給部40および吸収部50を備える。さらに、ウェッジ打撃装置10は、上述のカム62、回転駆動部(モータ61)を備えても良い。
ウェッジ打診装置120は、ウェッジ3を打撃した時の打撃力波形を検出するための打撃力測定器22を備える、ウェッジ3を打撃するためのウェッジ打撃装置10と、ウェッジ打撃装置10が、ウェッジ3を打撃したことによるウェッジ3の振動を検出するウェッジ振動検出装置70とを備える。
ウェッジ緩み分析判定部130は、ウェッジ打診装置120から得られる打撃力波形及びウェッジ振動波形の周波数特性をそれぞれ分析する打撃波形の周波数分析部131および振動波形の周波数分析部132と、分析結果の各周波数特性を統合した後、予め設定された判定基準と比較評価し、判定結果を定量化する統合評価部133とを含んでいる。
記録表示部140は、データを格納記憶するメモリ141と、結果を表示する出力部142を含んでいる。
まず、ウェッジ打診装置120は、ウェッジ3に打撃を与え、その打撃力情報、及びウェッジ振動情報をウェッジ緩み分析判定部130に送る。打撃力情報とは、打撃力測定器22で測定した打撃力波形である。ウェッジ振動情報とは、ウェッジ振動検出装置70で測定したウェッジ振動波形である。
次に、ウェッジ緩み分析判定部130において、打撃波形の周波数分析部131は、前記打撃力情報を受け取り、周波数成分を分析して打撃力の周波数特性を得る。また、振動波形の周波数分析部132は、ウェッジ振動情報を受け取り、周波数成分を分析して、ウェッジ振動の周波数特性を得る。統合評価部133は、打撃波形の周波数分析部131および振動波形の周波数分析部132によって得られた、打撃力周波数特性及びウェッジ振動周波数特性から、ウェッジ3への打撃入力から振動出力までの打診モデルの周波数特性を求める。ここで、予め設定された判定基準と、現れるピークの周波数とを比較評価する。
記録表示部140は、ウェッジ緩み分析判定部130にて得られた比較評価結果を受け取り、メモリ141への格納が行なわれる。この時、回転電機の種類に応じて、スロット数及び各スロットでのウェッジ数が異なるため、予め入力しておく。また、各評価結果に合わせて、自動的に対応するスロット及びウェッジ番号を同時に記録することが望ましい。出力部142では、メモリ141に記録された結果を参照し、画面に表示する。
図16は、図15のウェッジ振動検出装置70を示す構成図である。振動測定部71を搭載した接触具72は、振動測定用弾性体73を介して振動測定用支持部74に取り付けられている。振動測定用弾性体73が縮んだ状態でウェッジ3に接触すると、接触具72が、ウェッジ3に押しつけられ、ウェッジ3の振動が接触具72を介して、振動測定部71に伝達される。
なお、ウェッジ3の振動を測定するのは、接触式の振動センサや加速度センサに限らず、ウェッジ3の振動を検出できさえすればよい。例えば、集音マイクや変位センサ等も挙げられる。非接触で、ウェッジ3の振動を検出する場合には、図16の様な構成を必要とせず、振動測定部71をウェッジ打撃装置10の近傍やウェッジ3近傍等に配置しさえすればよい。なお、振動測定部71をウェッジ打撃装置10の一部と見做すこともできる。さらに、振動測定部71とウェッジ打撃装置10とを含めてウェッジ打診装置120とすることもできる。
図17は、この発明の本実施の形態による回転電機のウェッジ検査システム110を回転電機に適用するための構成の例である。回転電機のウェッジ検査システム110は、上記実施の形態のいずれかのウェッジ打撃装置10と、ウェッジ振動検出装置70と、駆動部80とを備える。さらに、回転電機のウェッジ検査システム110は、ウェッジ緩み分析判定部130および記録表示部140を有する信号処理部を備える。
駆動部80は、回転電機の回転子6及び固定子4間の隙間を走査するための走行機能を有する。さらに、駆動部80は、ウェッジ打撃時に、十分にウェッジ打撃装置10、またはウェッジ打撃装置10および振動測定部71をウェッジ3に押しつけ、且つウェッジ打撃時の反力に耐えるための吸着機能を備える必要がある。前者は、例えば、車輪81やクローラ82などが、後者は、例えば、磁石やエアー吸引などが挙げられる。ウェッジ打撃装置10及びウェッジ振動検出装置70は、駆動部80に搭載され、駆動部80によって、回転電機内を進むことで、任意の位置でのウェッジ緩み検査を実現する。また、これらウェッジ打撃装置10と、ウェッジ振動検出装置70とが、駆動部80に搭載されたものをウェッジ打診装置120とすることもできる。
また、駆動部80は、回転電機の固定子4の全周にわたって検査するため、ウェッジ打撃装置10、またはウェッジ打撃装置10および振動測定部71をウェッジ3に押し付ける。これによって、ウェッジ打撃装置10またはウェッジ打撃装置10および振動測定部71が、垂直や逆さになり、水平方向や鉛直上方などを打撃し、振動を計測することができる。
この発明の本実施の形態のウェッジ検査システム110によれば、打撃に関与する要素部品を装置の厚み方向と直交方向に並べて配置することによって、打撃入力波形を検出する測定器を備えた装置を薄くできる。これにより、ウェッジ緩み検査において、回転電機の回転子6を引き抜くことなく、ウェッジ打撃時の打撃入力から、ウェッジ振動までを包括した一つの打診モデルとして扱う。その打診モデルにおける周波数特性を分析する手法を採ることが可能となる。よって、状況や環境の変化に対する打撃の大きさや周波数特性の変化の影響を加味できるため、ロバストな緩み評価を実現できる。
また、十分な強さの打撃力を確保することによって、緩み判定精度及び信頼性を高めながら、回転電機の回転子6と固定子4の隙間に本装置を挿入した点検を可能とすることで、回転電機の回転子引き抜き、再挿入及び調整の工程を排除できるため、点検工期を大幅に短縮することができる。
1 コイル、2 リップルバネ、3 ウェッジ、4 固定子、5 シム、6 回転子、10 ウェッジ打撃装置、11 筐体、20 打撃部、21 打撃部材、22 打撃力測定器、30 打撃腕、31 打撃板、32 直動ガイド、33 回動支持部、40 エネルギ供給部、41 打撃腕駆動部、42 打撃用弾性体、50 吸収部、51 二度叩き防止用弾性体、61 モータ、62 カム、70 ウェッジ振動検出装置、71 振動測定部、72 接触具、73 振動測定用弾性体、74 振動測定用支持部、80 駆動部、81 車輪、82 クローラ、110 ウェッジ検査システム、120 ウェッジ打診装置、130 ウェッジ緩み分析判定部、131 打撃波形の周波数分析部、132 振動波形の周波数分析部、133 統合評価部、140 記録表示部、141 メモリ、142 出力部。

Claims (8)

  1. 回転電機の回転子と固定子の隙間に挿入されて前記回転電機のウェッジを打撃する回転電機のウェッジ打撃装置において、
    前記回転電機のウェッジを打撃し、打撃した打撃力を計測する打撃力測定器を持つ打撃部と、
    前記打撃部に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部と、
    前記打撃部が配置され、前記打撃部が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕と、
    前記打撃腕に接するカムと、
    前記カムを回転させる回転駆動部と
    前記打撃部に与えられるエネルギを抑制する吸収部と
    を備え、
    前記回転駆動部の回転軸は、前記打撃部の打撃方向に垂直に配置され、
    前記打撃腕は、本体に固定された支点を中心に回転可能に支持され、
    前記カムは、前記回転駆動部の回転に応じて前記エネルギ供給部にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一時に放出させる形状であり、
    前記支点と前記打撃部との間の距離は、前記支点と前記エネルギ供給部との間の距離および前記支点と前記吸収部との間の距離よりも長いことを特徴とする回転電機のウェッジ打撃装置。
  2. 回転電機の回転子と固定子の隙間に挿入されて前記回転電機のウェッジを打撃する回転電機のウェッジ打撃装置において、
    前記回転電機のウェッジを打撃し、打撃した打撃力を計測する打撃力測定器を持つ打撃部と、
    前記打撃部に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部と、
    前記打撃部が配置され、前記打撃部が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕と、
    前記打撃腕に接するカムと、
    前記カムを回転させる回転駆動部と
    を備え、
    前記エネルギ供給部は、前記打撃腕を回転させ前記打撃部で前記ウェッジを打撃するエネルギを発生する打撃用弾性体を有し、
    前記回転駆動部の回転軸は、前記打撃部の打撃方向に垂直に配置され、
    前記打撃腕は、本体に固定された支点を中心に回転可能に支持され、
    前記カムは、前記回転駆動部の回転に応じて前記エネルギ供給部にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一時に放出させる形状であり、
    前記カムの径は、前記打撃用弾性体にエネルギの蓄積開始時に前記打撃腕と接触する部分より前記打撃用弾性体がエネルギを放出する直前に前記打撃腕と接触する部分の方が大きいことを特徴とする回転電機のウェッジ打撃装置。
  3. 前記カムは、前記回転駆動部が回転する周方向及び回転軸方向に径が変化し、
    前記打撃腕と前記カムとは、線接触することを特徴とする請求項に記載の回転電機のウェッジ打撃装置。
  4. 前記カムの前記支点に遠い方の径の変化量は、前記カムの前記支点に近い方の径の変化量よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の回転電機のウェッジ打撃装置。
  5. 前記カムと前記打撃腕とは、相対的に移動可能に構成され、
    前記カムと前記打撃腕との相対位置が変化することによって前記打撃腕の回転範囲が変わり前記打撃用弾性体の放出するエネルギまたは前記打撃部の到達範囲が変化することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の回転電機のウェッジ打撃装置。
  6. 回転電機の回転子と固定子の隙間に挿入されて前記回転電機のウェッジを打撃する回転電機のウェッジ打撃装置において、
    前記回転電機のウェッジを打撃し、打撃した打撃力を計測する打撃力測定器を持つ打撃部と、
    前記打撃部に打撃用エネルギを与えるエネルギ供給部と、
    前記打撃部が配置され、前記打撃部が打撃する方向に垂直な方向に長手方向を有する打撃腕と、
    前記打撃腕に接するカムと、
    前記カムを回転させる回転駆動部と、
    を備え、
    前記回転駆動部の回転軸は、前記打撃部の打撃方向に垂直に配置され、
    前記カムは、前記回転駆動部の回転に応じて前記エネルギ供給部にエネルギを蓄えさせ、蓄えたエネルギを一時に放出させる形状であり、
    前記エネルギ供給部は、前記打撃腕の前記長手方向に2個設けられ、
    前記打撃部は、前記打撃腕の前記長手方向の2個の前記エネルギ供給部の間に配置されることを特徴とする回転電機のウェッジ打撃装置。
  7. 前記打撃部が前記ウェッジを打撃した際の前記ウェッジの振動波形を計測する振動測定部を備えた請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機のウェッジ打撃装置。
  8. 請求項に記載の回転電機のウェッジ打撃装置を備え、
    前記回転電機のウェッジ打撃装置の前記打撃力測定器で得られる打撃入力波形および前記振動波形を用いて前記ウェッジの検査を行う回転電機のウェッジ検査システム。
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