JP2004204896A - カムフォロア - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2240/00—Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
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Abstract
【解決手段】ころ15の外周面に形成するクラウニング量を85%に設定したことにより、直線部の軸方向長さを55%〜60%としたクラウニング大のものや、直線部の軸方向長さを100%としたクラウニングなしの場合に比べて、フリクションを低下させることができ、例えば、自動車エンジンのトルクを抑えて、燃費を向上させることができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッカアームなどのカムフォロアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロッカアームなどのカムフォロアにおいて、カムに当接するローラの外周面に形成するクラウニングの軸方向の長さ、あるいは径方向の落差を規定してローラタペットのミスアライメント時の回転を防止する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は、上記従来のカムフォロアにおけるローラ50の部分拡大図であり、軸方向の断面外形は、中央頂部bの曲率半径Bが1500〜5000mmで、肩部aの曲率半径Aが600〜1500mmの略凸面状をなし、肩部aの落差cがそれぞれ15〜30μmに設定されている。このような構成を有したローラ50によって、ローラタペットのミスアライメント時の回転を防止するものである。
【0004】
【特許文献1】
実開平5−36005号(第7頁,第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、カムに当接するローラ50の外周面に形成するクラウニングの軸方向の長さ、あるいは径方向の落差を規定してローラタペットのミスアライメント時の回転を防止する技術は存在するが、ころのクラウニング量、換言すれば直線部の長さを規定して軸受部分のフリクションの低下を図る技術はなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるカムフォロアは、ローラの内周面を外輪軌道面とし軸体の外周面を内輪軌道面として複数個のころが軸体回りに転動自在に設けられ、前記ローラの外周面にカムが転接されることでローラが軸心回りに回転自在に構成され、前記各ころにおける軸方向のころ有効長さ内の外周面が、両側に、所定の長さに振分けられて外周面にクラウニング加工が施されたクラウニング部と、これらクラウニング部間に形成されて外周面が軸心に実質平行に形成された直線部とから形成され、この直線部の軸方向長さが、前記ころ有効長さの75%〜95%、好ましくは85%の割合に設定されている。
【0007】
このように、直線部が占める割合が、ころ有効長さの75%〜95%、好ましくは85%に設定したことによれば、直線部の軸方向長さを55%〜60%(クラウニング部の軸方向長さは40%〜45%)としたクラウニング大のものや、直線部の軸方向長さを100%としたクラウニングなしの場合に比べて、軸受部分でのフリクションを低下させることができる。
【0008】
そして、カムフォロアにおいてころが転動する際のフリクションの低下が実現できたことによれば、例えば、自動車エンジンのトルクを抑えることができ、燃費を向上させることができる。
【0009】
特に、保持器を有しない総ころタイプの軸受部分とすることにより、従来の総ころタイプの軸受部に発生するフリクションを総量的に、大幅に低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るカムフォロアを、ロッカアームを例に図面に基づいて説明する。図1はロッカアームの全体側面図、図2はロッカアームの概略断面図、図3はころの単体拡大図、図4はころのクラウニング量とトルクの関係を示すグラフ図である。
【0011】
本発明の実施の形態に係るカムフォロアとしてのロッカアーム1は、車両のエンジンにおけるOHC動弁機構の所定の場所に配置される。符号2は、エンジン動弁機構の所定の場所に配置されるカムを示し、ロッカアーム1は、カム2が当接して転動するローラ3と、このローラ3を介して対向する一対の対向壁4,5とを備えている。
【0012】
この対向壁4,5と、これら対向壁4,5どうしを長手方向両側で連設する連接壁6,7とで胴体8が形成されている。一方の連接壁6は、ラッシュアジャスタ9の上端部が当接するピボット受け部として用いられ、他方の連接壁7は、バルブステム10の上端部が嵌入するバルブステム受部として用いられる。
【0013】
両対向壁4,5には、それぞれ長手方向中間部位に、支持孔11,12が同心に形成されている。両対向壁4,5間に前記ローラ3が配置され、このローラ3には、その径方向中心部位でかつ軸方向に貫通する側面視円形の軸挿通孔13が形成されている。なお、カム2が転接するローラ3の外周面は単なる円筒面であって、クラウニングは形成されていない。
【0014】
前記支持孔11,12に、両端部14aが非回転に支持されるように軸体14が渡されている。この軸体14は、中実断面に形成されている。
【0015】
図2に示すように、軸体14は、両支持孔11,12に挿通して渡された状態で各端部14aが径方向に拡大するようかしめられ、これにより、支持孔11,12の周壁に対して圧接されて対向壁4,5に非回転に支持されている。
【0016】
ローラ3の内周面を外輪軌道面3aとし軸体14の外周面を内輪軌道面14bとして複数個のころ15が軸体14回りに転動自在に設けられ、ローラ3の外周面にカム2が転接されることでローラ3が軸心回りに回転する。軸受部分は、保持器を有しない総ころタイプである。
【0017】
上記ロッカアーム1では、クランク軸の回転に連動するカム2の回転によって、このカム2が当接しているローラ3が軸体14回りに回転するとともに胴体8がピボット受け部を中心に揺動されて、不図示のシリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作する。
【0018】
図3に示すように、各ころ15における軸方向のころ有効長さL内の外周面に、両側に所定の長さ、すなわち実質的に均等な長さに振分けられて外周面にクラウニング加工が施されたクラウニング部25と、これらクラウニング部25間に形成されて外周面が円筒面、すなわち軸心に実質的に平行に形成されたころ直線部(以下単に「直線部」と称す)26とが設けられている。直線部26が占める軸方向長さLaの割合は、ころ有効長さLの85%に設定されている。なおクラウニング部25は、軌道輪ところ15との接触部における応力集中、すなわちエッジロードを防止するために形成されるものである。
【0019】
ところで、クラウニング部25の軸方向の長さLbは、一般に、直線部26の軸方向長さLaを計測し、これをころ有効長さLから減じることで求める。従って、
(直線部の軸方向長さ)/(ころ有効長さ)
で表される、直線部26が占める割合を、クラウニング量と称することとする。すなわち、
クラウニング量(%)=(直線部の軸方向長さ/ころ有効長さ)×100
であり、本発明の実施の形態の場合、クラウニング量=85%である。
【0020】
ここで下記(表1)に、クラウニング量、トルク測定値▲1▼〜▲5▼、およびそれぞれ異なったクラウニング量を有するころ15を用いた場合のトルク平均値(N・m)の関係を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
また図4は、横軸をクラウニング量(%)とし、縦軸をトルク(N・m)として、上記(表1)をグラフ化した図である。上記(表1)および図4は、ともにクラウニング量60%,85%,100%のクラウニング量を有する3獣類のころ15について行った試験の結果を示すものである。
【0023】
なおこの試験に際しては、同一の試験装置(図示せず)を用いて同一の試験条件下で、各ころ15について複数回のトルク試験を行った。この試験条件は下記(表2)に示す通りである。
【0024】
【表2】
【0025】
図4の曲線aは、上記クラウニング量60%,85%,100%の3種のクラウニング量を有するころ15のそれぞれについて複数の試験を実施し、その結果の平均値b1,b2,b3を連ねたものである。
【0026】
(表1)からもわかるように、クラウニング量60%(図4において平均値b1で示している)のころ15では試験結果のトルク数値のばらつきが大きく、ころ15の挙動が不安定である。
【0027】
クラウニング量85%(図4において平均値b2で示している)のころ15では、トルク数値のばらつきが少なく平均トルク値が低いことがわかる。
【0028】
またクラウニング量100%(図4において平均値b3で示している)のころ15では、クラウニング量85%の場合に比べて平均トルク値が大きいことがわかる。
【0029】
特に、クラウニング量85%のころ15で平均トルク値が低くなった理由は、軸受部分でのフリクションが低下したからであることは自明である。以上の試験結果から、本発明の実施の形態では、ころ15に形成するクラウニング量を85%とした。
【0030】
この実施の形態のように、ロッカアーム1においてころ15が転動する際のフリクションの低下が実現できたことによれば、実機(自動車エンジン)のトルクを抑えることができ、燃費を向上させることができる。
【0031】
特に、ロッカアーム1の軸受部分として、保持器を用いない総ころタイプの場合、全てのころ15におけるクラウニング量を85%に設定することにより、従来の総ころタイプの軸受部に発生するフリクションを、総量的に大幅に低減することができる。
【0032】
なお、上記実施の形態では、ころ15に設けるクラウニング量を最適値として85%に設定したが、本発明はこの値に限定されるものではない。すなわち、ころ15におけるクラウニング量は80%〜90%であれば、フリクションを低減できることもわかっている。
【0033】
あるいは、わずかにフリクションの低減率が劣る範囲を含むものの、クラウニング量を75%〜95%の間にすることで、軸受部分でのフリクションを従来に比べて低減でき、充分実用に供することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によれば、カムフォロワの軸受部分のフリクションを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すロッカアームの全体側面図である。
【図2】同じくロッカアームの概略断面図である。
【図3】同じくころの単体拡大図である。
【図4】同じくクラウニング量とトルクの関係を表すグラフ図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロッカアーム
2 カム
3 ローラ
4,5 対向壁
6,7 連接壁
14 軸体
14b 内輪軌道面
15 ころ
15a 転動面
25 クラウニング部
26 直線部
Claims (1)
- ローラの内周面を外輪軌道面とし軸体の外周面を内輪軌道面として複数個のころが軸体回りに転動自在に設けられ、前記ローラの外周面にカムが転接されることでローラが軸心回りに回転自在に構成されたカムフォロワにおいて、
前記各ころにおける軸方向のころ有効長さ内の外周面が、両側に、所定の長さに振分けられて外周面にクラウニング加工が施されたクラウニング部と、これらクラウニング部間に形成されて外周面が軸心に実質平行に形成された直線部とから形成され、この直線部の軸方向長さが、前記ころ有効長さの75%〜95%の割合を占めるように設定された、ことを特徴とするカムフォロア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372502A JP2004204896A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | カムフォロア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372502A JP2004204896A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | カムフォロア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004204896A true JP2004204896A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32811094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002372502A Pending JP2004204896A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | カムフォロア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004204896A (ja) |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372502A patent/JP2004204896A/ja active Pending
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