JP2004204530A - シャッタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガイドレール16を両側に有するシャッタ枠体9がシャッタケース13側の端部を中心に回転可能であり、前記ガイドレールと躯体間にガイドレールの傾斜を保持する突出しアーム21が設けられると共に前記ガイドレールが躯体側に密着した状態で該ガイドレールを固定する施錠手段27が設けられた。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、ビル等の窓、出入口等の開口部に設けられるシャッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅、ビル等の窓、出入口等の開口部、例えば窓に設けられるシャッタには単に開口部を開閉するだけでなく、閉状態で採光、換気ができる等、開閉機能以外の機能が付加されたものがある。例えば、採光、換気が行えるものとして、シャッタカーテンのスラットにスリット孔を穿設したものがある。
【0003】
或は、特許文献1に示される様に、開状態でシャッタカーテンにより庇が形成される様にしたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特許第2717580号公報(第1図から第5図及び第6図及び第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したスラットにスリット孔を穿設して採光、換気ができる様にしたものでは、スラット個々に複数のスリット孔を穿設しなければならず、スラットの加工が複雑となり、コストが高くなる。
【0006】
又、特許文献1には、シャッタカーテンにより庇を形成する為、ガイドレールが複数のガイドレール基体に分割された構造(特許文献1の第1図から第5図、及び第6図参照)のものとなっており、構造が複雑になると共に上下のガイドレール基体が入れ子式となっている為、上方に位置するガイドレール基体程大型化し、収納スペースが大きくなる。或は風圧を考慮すると、ガイドレール基体同士の連結部は頑丈にしなければならない等、コスト高となる。
【0007】
又、特許文献1には、シャッタカーテンにより庇を形成する為、ガイドレールを屈曲可能な構造(図7参照)としなければならないので、やはり構造が複雑になり、コスト高となる等の虞れがあった。
【0008】
本発明は斯かる実情に鑑み、簡単な構造で、而も充分な換気機能を有するシャッタを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガイドレールを両側に有するシャッタ枠体がシャッタケース側の端部を中心に回転可能であり、前記ガイドレールと躯体間にガイドレールの傾斜を保持する突出しアームが設けられると共に前記ガイドレールが躯体側に密着した状態で該ガイドレールを固定する施錠手段が設けられたシャッタに係り、又前記施錠手段は、前記躯体から突出するラッチ受け金具と前記シャッタ枠体に設けられ、前記ラッチ受け金具と係合離脱可能なラッチを具備するシャッタに係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1〜図5は、本発明が窓用シャッタとして実施された場合を示している。
【0012】
図中、1は躯体の壁、2は開口部であり、該開口部2にはサッシ枠が設けられる。以下、特に図4、図5を参照して説明する。又、図4、図5中では、サッシ上枠3、サッシ下枠4が示されている。前記サッシ上枠3には、窓用引戸の上レール5が形成され、前記サッシ下枠4には窓用引戸の下レール6が形成されている。
【0013】
サッシの側枠(図示せず)の外面にシャッタ側枠7,7(一方は図示せず)が固着されている。前記下レール6の外面にはシャッタ下枠8が配設され、該シャッタ下枠8の両端と、後述するガイドレール16の下端とが連結され、該ガイドレール16と前記シャッタ下枠8とで凹字状のシャッタ枠体9が構成される。
【0014】
前記サッシ上枠3の両端部外面には蝶番11,11(一方は図示せず)が前記シャッタ側枠7を介して固着され、該シャッタ側枠7に沿って前記ガイドレール16が配設され、該ガイドレール16の上端が前記蝶番11に固着されている。
【0015】
前記開口部2の上側部分の前記壁1の外面にシャッタケース台枠12が取付けられ、該シャッタケース台枠12にシャッタケース13が取付けられている。該シャッタケース13の下面の前記壁1側には、該壁1に沿って形成された下面口15が形成されている。
【0016】
前記シャッタケース13には巻取シャフト(図示せず)が回転可能に収納され、シャッタカーテン14は前記巻取シャフトに巻取られて前記シャッタケース13に収納される様になっている。前記シャッタカーテン14の下端には幅木17が取付けられている。
【0017】
上記した様に、前記ガイドレール16,16の下端には前記シャッタ下枠8が掛渡され連結されて前記シャッタ枠体9が構成され、該シャッタ枠体9は前記蝶番11を介して回動可能となっている。前記シャッタ枠体9が前記シャッタ側枠7に当接した状態で、前記ガイドレール16の上端は前記下面口15に正対する様になっている。
【0018】
前記シャッタ側枠7の所要高さ位置(図4では略中間位置)に、躯体側ブラケット18が固着され、前記ガイドレール16の下端部寄りにはガイドレール側ブラケット19が固着され、前記躯体側ブラケット18に突出しアーム21の一端が枢着され、該突出しアーム21の他端は前記ガイドレール側ブラケット19に枢着される。前記突出しアーム21は入れ子式に伸縮可能となっている基部材22と先部材23を具備し、前記基部材22には長手方向に延びるガイド孔24が穿設され、前記先部材23の基端にはスライドピン25が突設され、該スライドピン25は前記ガイド孔24を摺動自在となっている。
【0019】
前記突出しアーム21の所要位置にはロック手段26が設けられ、該ロック手段26は例えば回転により、前記基部材22と前記先部材23との間に挿入される楔の様な固定部材(図示せず)を具備しており、前記基部材22より突出する凸部26aを回転させることで、前記固定部材を前記基部材22と前記先部材23との間に挿入することができ、前記突出しアーム21を所要の長さでロックできる様になっている。
【0020】
前記シャッタ枠体9の下端と前記シャッタ側枠7の下端との間には、施錠手段27が設けられている。
【0021】
図6を参照して該施錠手段27について説明する。尚、該施錠手段27は前記シャッタ枠体9の両端で同様な構成となっているので、以下は片側(図6中では右側)だけについて説明する。
【0022】
前記シャッタ側枠7の下端部にラッチ受け金具28を固着する。該ラッチ受け金具28は板材を屈曲して成形したものであり、水平方向に突出し、先端部が外側にテーパ状に曲げられている。又、前記ラッチ受け金具28には先端部の屈曲位置より前記サッシ下枠4寄りにラッチ嵌合孔29が穿設されている。
【0023】
前記シャッタ下枠8の躯体に対向する面には前記ラッチ受け金具28が挿入自在な孔が穿設され、該孔に臨接し前記ラッチ受け金具28に対向するラッチガイド金具31が前記シャッタ下枠8に固定されている。
【0024】
該シャッタ下枠8内部には、該シャッタ下枠8と平行に支持され、水平方向に摺動自在なロックロッド32が設けられており、該ロックロッド32の先端にはラッチ33が設けられている。該ラッチ33は前記ラッチガイド金具31に水平方向に摺動自在にガイドされ、先端部は斜面が躯体側となる様な片刃形状となっている。
【0025】
前記シャッタ枠体9が前記シャッタ側枠7に密着した状態では、前記ラッチ受け金具28は前記シャッタ下枠8内に挿入され、前記ラッチ33は前記ラッチガイド金具31より突出して前記ラッチ受け金具28の前記ラッチ嵌合孔29に嵌合する。
【0026】
前記シャッタ下枠8の所要位置に解錠機構部34が設けられており、前記ロックロッド32は前記解錠機構部34を貫通している。該解錠機構部34は回転可能な解錠レバー35を具備し、又内部にリンク機構、カム機構等により前記解錠レバー35の回転を前記ロックロッド32の軸心方向の動きに変換する動作伝達機構を具備している。
【0027】
尚、図6中、36はサッシ側枠を示している。
【0028】
以下、作動について説明する。
【0029】
図2、図4は前記シャッタ枠体9が前記シャッタ側枠7に密着した状態であり、通常使用の状態を示している。
【0030】
採光、或は換気、通風を必要とする場合は、屋内側より前記解錠レバー35を回転、例えば手前に倒す。前記解錠機構部34の動作伝達機構により、前記ロックロッド32が中心側に変位される。前記ラッチ33が前記ラッチ受け金具28より抜脱し、前記ラッチ33と前記ラッチ受け金具28との係合が解かれる。
【0031】
前記シャッタ枠体9の下端部を屋外側に押すと、該シャッタ枠体9は前記蝶番11を中心に回転する。前記シャッタ枠体9の回転により、前記突出しアーム21は回転しつつ伸長する。最大の回転角度は前記スライドピン25が前記ガイド孔24の端に到達した状態である。
【0032】
前記シャッタ枠体9を回転し、所望の開度が得られたら、前記凸部26aを回転し、前記突出しアーム21の長さを固定する。
【0033】
尚、前記シャッタ枠体9を傾斜させた状態でも、前記シャッタカーテン14の開閉は可能であるので、更に所要量該シャッタカーテン14を開け、採光と通風を確保することができる。
【0034】
更に、日照角度に対応して、前記シャッタカーテン14の開度を選択する等すると、効果的な日除装置として使用することができる。
【0035】
前記シャッタ枠体9を閉じる場合は、前記ロック手段26を開放し、前記シャッタ枠体9の支えを解除すると、該シャッタ枠体9、シャッタカーテン14の自重により閉じられる。前記ラッチ受け金具28が前記シャッタ下枠8内に挿入され、前記ラッチ33が前記ラッチ嵌合孔29に嵌合し、前記シャッタ枠体9は躯体側に固定される。前記ラッチ33は屋外側からは解錠できない。尚、2重の施錠として、前記ロック手段26を利用して前記突出しアーム21を固定してもよい。
【0036】
又、該突出しアーム21のロック手段26としては、前記スライドピン25にナットを螺合し、該ナットの螺合により前記突出しアーム21をロックする様にしてもよい。
【0037】
尚、開度が一定でよい場合は、前記突出しアーム21の代りに、前記シャッタ下枠8とサッシ下枠4間につっかい棒の様な突出しアームを掛渡す様にしてもよい。
【0038】
又、前記シャッタ枠体9を回転自在に支持するものとして前記蝶番11を使用したが、ピンにより支持し、直接前記ガイドレール16の上端を軸支してもよい。
【0039】
更に、本発明は水平引き式や引上げ式のシャッタでも実施可能であることは言う迄もない。
【0040】
更に又、上記実施の形態では前記解錠レバー35の回転で前記ラッチ33を軸心方向に変位させたが、押しボタンにより前記ラッチ33を軸心方向に変位させる様にしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、ガイドレールを両側に有するシャッタ枠体がシャッタケース側の端部を中心に回転可能であり、前記ガイドレールと躯体間にガイドレールの傾斜を保持する突出しアームが設けられると共に前記ガイドレールが躯体側に密着した状態で該ガイドレールを固定する施錠手段が設けられる構成であるので、前記ガイドレールは回転可能に支持するだけの簡単な構造であり、而も開度の調整、ガイドレールの傾斜角度、或はシャッタカーテンの開閉の調整等多様な状態が選択できる等の種々の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体正面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図3】本発明の実施の形態での作用を示す全体側面図である。
【図4】図1のA−A矢視図である。
【図5】本発明の実施の形態の作用を示す図1のA−A矢視図である。
【図6】図4のB−B矢視図である。
【符号の説明】
1 壁
2 開口部
7 シャッタ側枠
8 シャッタ下枠
9 シャッタ枠体
11 蝶番
13 シャッタケース
14 シャッタカーテン
16 ガイドレール
21 突出しアーム
26 ロック手段
27 施錠手段
28 ラッチ受け金具
31 ラッチガイド金具
32 ロックロッド
33 ラッチ
34 解錠機構部
35 解錠レバー
Claims (2)
- ガイドレールを両側に有するシャッタ枠体がシャッタケース側の端部を中心に回転可能であり、前記ガイドレールと躯体間にガイドレールの傾斜を保持する突出しアームが設けられると共に前記ガイドレールが躯体側に密着した状態で該ガイドレールを固定する施錠手段が設けられたことを特徴とするシャッタ。
- 前記施錠手段は、前記躯体から突出するラッチ受け金具と前記シャッタ枠体に設けられ、前記ラッチ受け金具と係合離脱可能なラッチを具備する請求項1のシャッタ。
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- 2002-12-25 JP JP2002374181A patent/JP3973030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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