JP2004203565A - 物品搬送設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グループ化された3個の物品▲1▼を、それぞれ走行用レール24上を走行する搬送車両25により、所定の順番で且つ所定の物品移載用ステーションS9に搬送する際に、1号機の搬送車両25AがHPに帰還する必要が生じた場合に、搬送動作に関わる全ての搬送車両25を一旦停止させるとともに、まだ積載していない3号機の搬送車両25Cに係る物品▲1▼3については搬送禁止の状態下に置き、そして帰還の原因が無くなり搬送動作が再開された際に、搬送に関わる搬送車両25を全てHPに帰還させて、再度、指定された順番に、搬送先の移載用ステーションS9に物品▲1▼を搬送させるものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環状走行経路に沿って走行自在にされて物品移載用ステーション同士間で物品を搬送する搬送車両を備えた物品搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷物搬出場において、特定のグループの荷物(物品)を、例えば店舗別または地域別にトラックに積み込む際に、そのグループの荷物は、荷物搬出場へ連続して出庫されるようにしている。すなわち、グループの荷物は連続して、自動倉庫などの荷物保管設備から荷物搬送設備の搬送車両によって、荷物搬出場に設けられたグループごとの搬出用コンベヤ装置に搬送されている。
【0003】
このグループごとに荷物を出庫する作業には、荷物の出庫順序にこだわらない「グループ出庫」と、トラックに荷物を積み込む順序が決まっている「順序出庫」とがある。この順序出庫とは、一台のトラックに複数の店舗の荷物を積み込み、これら複数の店舗を回って荷物を搬送するときに適用される。
【0004】
上記グループ出庫または順序出庫を実行する荷物搬送設備の一例を、図3に基づき説明する。
図3において、51はフロア52にループ状に設置された一対の走行用レールであり、53はこの走行用レール51に案内されて矢印で示す所定方向(一定方向)へ自走し、荷物を搬送する4輪の搬送車両で、通常、複数台(図面上では3台)配置されている。上記走行用レール51は荷物保管設備Jの複数の入庫用コンベヤ装置54および出庫用コンベヤ装置55、さらに荷物搬出場Kに荷物を搬送する複数の搬出用コンベヤ装置56に沿って敷設されている。また、走行用レール51に沿って荷物保管設備Jの最も下流の出庫用コンベヤ装置55に対応する位置が、搬送車両53より制御装置57へ通過を報告する最終通過報告位置Xとされている。
【0005】
制御装置57は搬送車両53を統括して制御することにより荷物の搬送を制御するものであり、各搬送車両53に対して、「荷物を受け取る出庫用コンベヤ装置(搬送元)」のデータと、「荷物を降ろす搬出用コンベヤ装置(搬送先)」のデータから構成される搬送指令を出力する。
【0006】
例えば、搬送車両53は、搬送指令を受け取ると、まず荷物を受け取る出庫用コンベヤ装置55まで自走し、到着するとこの出庫用コンベヤ装置55上の荷物を持ち上げ(掬い上げ)、続いて荷物を降ろす搬出用コンベヤ装置56まで自走し、到着するとこの搬出用コンベヤ装置56へ荷物を降ろす機能を有している。
また、搬送車両53は走行経路の基準位置(以下、HPと称す)からの走行距離を計測する機能を有し、また各コンベヤ装置54,55,56におけるHPからの距離およびHPからの最終通過報告位置Xまでの距離を記憶しており、搬送指令に指定されたコンベヤ装置54,55,56の基準位置からの距離を目標値とし、計測した走行距離をフィードバックしながら走行制御を行い、さらに通過報告位置Xを通過するとその通過信号を制御装置57へ出力する機能を有している(特許文献1参照)。
【0007】
上記構成に基づき、グループ出庫時と順序出庫時の動作を説明する。
「グループ出庫」
図3に示す搬出用コンベヤ装置56(D)へグループ”1”の荷物を出庫するものとする。
【0008】
制御装置57は、まずグループ”1”を形成する荷物▲1▼を出庫する出庫用コンベヤ55を確認し、これらにそれぞれ最も近く上流に位置する搬送車両53を割り当て、割り当てた搬送車両53に対して、上記出庫用コンベヤ装置(搬送元)55と目的の搬出用コンベヤ装置(搬送先)56(D)からなる搬送指令(搬送データ)を出力する。この搬送指令を受け取った各搬送車両53は荷物▲1▼を搬送する。そして、荷物▲1▼を載せた全ての搬送車両53が通過報告位置Xを通過し、その通過信号を入力すると、グループ”1”を形成する荷物▲1▼の搬送作業が完了したと判断し、次のグループ”2”を形成する荷物▲2▼の搬送を開始する。
「順序出庫」
図3に示す搬出用コンベヤ装置56(D)へグループ”1”の荷物を出庫するものとする。
【0009】
制御装置27は、まずグループ”1”を形成する荷▲1▼1〜▲1▼4(添字は搬送する順番を示す)を出庫する出庫用コンベヤ装置55を確認し、最初の順番の荷物を出庫する出庫用コンベヤ装置55に近い上流の搬送車両53に対して、出庫用コンベヤ装置(搬送元)55と目的の搬出用コンベヤ装置(搬送先)56(D)からなる搬送指令(搬送データ)を出力する。この搬送指令を受け取った搬送車両53は荷物▲1▼1を搬送する。そして、この荷物▲1▼1を載せた搬送車両53が通過報告位置Xを通過し、その通過信号が入力されると、次の順番の荷物を出庫する出庫用コンベヤ装置55に近い上流の搬送車両53に対して、出庫用コンベヤ装置(搬送元)55と目的の搬出コンベヤ装置(搬送先)56(D)からなる搬送指令を出力する。この搬送指令を受け取った搬送車両53は荷物▲1▼2を搬送する。これを繰り返し、最後の順番の荷物▲1▼4を載せた搬送車両53が通過報告位置Xを通過し、その通過信号が入力されると、グループ”1”を形成する荷物▲1▼の搬送作業が完了したと判断し、次のグループ”2”を形成する荷物▲2▼の搬送作業を開始する。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−2904号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の荷物搬送設備において、「順序出庫」を行っている最中に、何らかの原因で、例えば1番目の荷物を載せている搬送車両53がHPに戻る必要が生じた場合、この搬送車両53は降ろし先である搬送先を通過し、後から来る2番目の荷物を載せている搬送車両53が先に搬送先に搬送することになり、積み込む荷物の順番、すなわち荷物の出庫順序が入れ替わってしまうという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、順序出庫を行っている最中に、或る搬送車両がそのHP位置に戻る必要が生じた場合でも、出庫の順序が変更されないような制御機能を有する物品搬送設備を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る物品搬送設備は、途中に制御用の基準位置が設けられた環状走行経路に沿って所定方向に走行自在にされるとともに、当該環状走行経路に沿って複数箇所に配置された物品移載用ステーションとの間で物品の移載を行うことにより物品を搬送するようにされた搬送車両が複数台具備された物品搬送設備であって、
所定の物品移載用ステーションに対して他の複数の物品移載用ステーションからの物品をそれぞれ搬送車両により所定の順番で搬送する際に、
その搬送の最中において、所定の搬送車両を基準位置に戻す必要が生じた際に、搬送動作中の搬送車両に対して搬送作業の停止指令を出すようにしたものである。
【0014】
また、請求項2に係る物品搬送設備は、請求項1に記載の搬送設備において、搬送作業の再開時に、搬送作業の停止指令が出された搬送車両に基準位置への帰還指令を出し、且つ物品未積載の搬送車両については、搬送指令を取り消すとともに当該搬送指令に係る物品の取り扱いを禁止させるようにしたものである。
【0015】
また、請求項3に係る物品搬送設備は、請求項2に記載の搬送設備において、物品を積載している搬送車両が基準位置に帰還した後、搬送動作を続行させるようにしたものである。
【0016】
さらに、請求項4に係る物品搬送設備は、請求項3に記載の搬送設備において、物品を積載している搬送車両による搬送動作が完了した後、物品未積載の搬送車両に係る物品の取扱い禁止の状態を解除するとともに、その搬送指令を再度当該搬送車両に出して搬送動作を行わせるようにしたものである。
【0017】
上記の各構成によると、グループ化された複数の物品を、それぞれ搬送車両により所定の順番で且つ所定の物品移載用ステーションに搬送する際に、いずれかの搬送車両が基準位置に帰還する必要が生じた場合、搬送動作に関わる全ての搬送車両を停止させた後、搬送車両に積載されていない物品については搬送禁止の状態下に置き、そして帰還の原因が無くなり搬送動作が再開された際に、搬送に関わる搬送車両を全て基準位置に帰還させて、再度、指定された順番に、搬送先の移載用ステーションに物品を搬送させるようにしたので、搬送動作の途中でHPへの帰還指令がかかった場合でも、物品の出庫の順番が変わってしまうのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る物品搬送設備を、図1および図2に基づき説明する。
【0019】
図1に示すように、この物品搬送設備1は、物品(荷物)を多数保管する物品保管設備2と物品をトラックに積み込むための物品搬出場(出荷場ともいう)3との間に配置されて、上記物品保管設備2に保管された物品を、コンピュータシステムからなる中央管理装置(図示せず)からの指令により、例えば店舗別または地域別に分けてトラックに積み込むためのものである。
【0020】
先に、物品保管設備2および物品搬出場3について説明する。
物品保管設備2には、多数の物品をそれぞれ保管する複数の保管棚11と、これら保管棚11と後述する物品移載用ステーション(後述する)との間で物品を搬入出する搬入出装置(スタッカクレーンともいう)12とが具備されている。
【0021】
また、物品搬出場3には、物品をトラックなどに積み込む際に一時的に預けるための物品載置台13が物品移載用ステーションに応じて複数箇所に設けられている。
【0022】
上記物品搬送設備1は、各保管棚1に対応して配置された物品の入庫用コンベヤ装置21および出庫用コンベヤ装置22と、物品搬出場3に配置された物品載置台13に対応して配置された物品の搬出用コンベヤ装置23と、これら各コンベヤ装置21〜23に対応する位置で且つループ状(環状)に配置された走行用レール(環状走行経路の一例で、2本のレールにより構成される)24と、この走行用レール24に沿って上記各コンベヤ装置21〜23同士間で物品を載せて搬送する複数台(例えば、4台)の搬送車両25と、これら設備全体を管理する中央管理装置からの指示に基づき、上記各コンベヤ装置21〜23と各搬送車両25との間で物品Wの受け渡しの指示、各搬送車両25における物品を受け取る出庫用コンベヤ装置(搬送元)22、物品を降ろす搬出用コンベヤ装置(搬送先)23を示すデータからなる搬送指令を出力するための制御装置(地上側コントローラともいう)26とから構成されている。
【0023】
なお、上記入庫用コンベヤ装置21、出庫用コンベヤ装置22および搬出用コンベヤ装置23により、物品移載用ステーション(以下、移載用ステーションと称し、場合によっては、このステーションに物品載置台を含めてもよく、さらに物品載置台を設けずに、搬出用コンベヤ装置23をステーションと物品搬出場との両方の機能を兼用させるようにしてもよい。)が構成され、以下、物品の移載位置を強調する場合には、移載用ステーションS(S1〜S10)という語句を使用する。
【0024】
ところで、上記走行用レール24上での搬送車両25の位置を把握するための、すなわち搬送車両25の制御用の基準位置(以下、ホームポジションともいい、HPにて表す)が設定されるとともに、搬送車両12の搬送作業の状態を把握するために最終通過報告位置LPおよび途中通過報告位置Pが設定されている。
また、上記搬送車両25は、走行用レール24上を所定方向(一定方向)、図1上では右回り(矢印にて示す)に走行するようにされており、各搬送車両25においては、HPからの累積走行距離が計測されるとともに記憶されており、この累積走行距離から、途中通過報告位置P(1箇所だけ示しているが、複数箇所に設けてもよい)および最終通過報告位置LPの通過・非通過が検出される。
【0025】
上記HPおよび各通過位置P,LPについて詳しく説明すると、上記走行用レール24の物品保管設備2側の最上流側の移載用ステーションS1から上流側に少し離れた位置が搬送車両25のHPにされ、また物品保管設備2の最下流側の移載用ステーションS6に対応する位置が最終通過報告位置LPにされており、それより上流側の例えば4番目の移載用ステーションS4が途中通過報告位置Pにされている。そして、搬送車両25がこれらの通過報告位置を通過した際にその旨を検出し得るように、これらの位置には磁気信号を発生させ得る磁石体(図示せず)が配置されるとともに、各搬送車両25側には、上記磁石体からの磁気信号を検出し得る磁気センサが設けられている。なお、搬送車両25は、HPでは停止するものではなく、移載用ステーションSで停止するようにされている。
【0026】
次に、上記搬送車両25について詳しく説明する。
各搬送車両25は、上記磁気センサの他に、図2に示すように、平面視が矩形状にされるとともに下面に駆動車輪31および従動車輪32がそれぞれ2個づつ配置された車体33と、上記駆動用車輪31を回転させる電動機34と、例えば上記駆動用車輪31の回転数を検出する回転数検出計(図示しないが、例えばロータリエンコーダが用いられる)と、上記車体33の上面に配置された移動側物品受渡用コンベヤ(物品受渡装置の一例で、具体的には、ローラコンベヤまたはチェーンコンベヤが用いられる)35と、車体33側に配置されて制御装置26との間で無線にて信号の授受を行うための無線通信装置36とから構成されている。
【0027】
上記搬送車両25の無線通信装置36からは、所定時間間隔でもって、当該搬送車両25を特定する識別情報、搬送元、搬送先、および上記通過報告位置P,LPを通過した際の通過信号(検出信号である)が発信されており、これらの通過信号は、制御装置26側に設けられた無線通信装置にて受信される。勿論、制御装置26には、中央管理装置からの指示に基づき、走行用レール24上の搬送車両25の搬送元、搬送先などの搬送指令を出力する搬送指令出力部が具備されている。
【0028】
次に、上記物品搬送設備での搬送作業を図1に基づき説明する。
ところで、この物品搬送設備においては、従来技術の箇所にて説明したように、出庫動作には、「グループ出庫」と「順序出庫」とがあるが、本発明の要旨は、「順序出庫」に関係するものであるため、この部分にだけ着目して説明する。
【0029】
まず、「順序出庫」について、簡単に説明しておく。
例えば、HP側から2番目(図1の左から2番目)の搬出用コンベヤ装置23、すなわち移載用ステーションS9(B)へグループ”1”の物品を出庫するものとして説明する。
【0030】
制御装置26は、まずグループ”1”を形成する3個の物品▲1▼1〜▲1▼3(添字は搬送する順番を示す)を出庫する出庫用コンベヤ装置22を確認し、最初の順番の物品を出庫する出庫用コンベヤ装置22に近い上流の搬送車両25に対して、搬送元の出庫用コンベヤ装置22および搬送先の搬出用コンベヤ装置23(S9)を示す搬送指令(搬送データ)を出力する。この搬送指令を受け取った搬送車両25は物品▲1▼1の搬送動作を開始する。
【0031】
そして、この物品▲1▼1を載せた搬送車両25が通過報告位置Pを通過しこの通過信号が制御装置26に入力されると、制御装置26は、次の順番の物品▲1▼2を出庫する出庫用コンベヤ装置22に近い上流の搬送車両25に対して、搬送元の出庫用コンベヤ装置22と搬送先の搬出用コンベヤ装置23(S9)を示す搬送指令を出力する。この搬送指令を受け取った搬送車両25は物品▲1▼2の搬送動作を開始する。
【0032】
そして、最後の順番の物品▲1▼3を載せた搬送車両25から、通過報告位置Pを通過した旨の通過信号が制御装置26に入力されると、グループ”1”を形成する物品▲1▼の搬送作業が完了したと判断し、次のグループ”2”を形成する物品▲2▼の搬送作業を開始する。
【0033】
ところで、搬送作業を開始した後で、搬送車両25が何らかの理由で、HPに帰還する必要が生じた場合、各搬送車両25での搬送動作が停止され、その後、搬送動作が再開された際に、その搬送順序が正しくなるように(狂わないように)、制御が行われる。なお、上記の理由として、例えば搬送車両25が自分の位置を認識することができなくなったとき、搬送車両の制御装置26が遠隔操作モードから上位の中央管理装置による制御に戻ったとき(搬送車両の制御が制御装置26により行われている状態から、中央管理装置側に移ったとき)、搬送車両による搬送動作が失敗したとき(物品を移載用ステーションに降ろせなかったとき)、いずれかの搬送車両を退避させるかまたは復帰させたときなどがある。
【0034】
以下、搬送車両25が何らかの理由で、HPに帰還する必要が生じた場合の制御について説明する。
この説明においては、3台の搬送車両により、グループ”1”に係る3個の物品▲1▼を所定の順番で、物品搬出場3における最下流側から上流側に向って2番目の移載用ステーションS9に搬送する場合について説明する。なお、このときの搬送車両25の制御については、中央管理装置により行われるが、以下の説明ではその旨を省略する。また、この説明では、3台の搬送車両25を、1号機(一番目に出庫する物品▲1▼1を搬送する搬送車両)、2号機(二番目に出庫する物品▲1▼2を搬送する搬送車両)、3号機(三番目に出庫する物品▲1▼3を搬送する搬送車両)と称する。
【0035】
グループ”1”の物品▲1▼を移載用ステーションS9に搬送する搬送指令が出されている最中に、何らかの理由で、1号機25AにHPに帰還させる必要が生じた場合、1号機25Aを含めて当該1号機25Aと同じ搬送先に物品を搬送中の2号機25Bおよび同じグループの物品を受け取ろうとしている3号機25Cに、搬送動作の停止信号が出力される。すなわち、現時点で、同じグループの物品▲1▼の搬送に関わっている全ての搬送車両(1号機〜3号機)25がその位置で、一旦、停止される。
【0036】
そして、搬送動作を停止させる理由(原因)が無くなると、搬送動作を再開する指令が出力されて、物品▲1▼を積載した1号機25Aおよび2号機25BがHPに戻され、物品▲1▼を受け取っていない3号機25Cについては、その受け取り動作がキャンセルされるとともに、その物品▲1▼については、搬送禁止の状態下に置かれる。このとき、3号機25Cについては停止された状態であるが、他の号機に係る搬送車両25の走行に邪魔になる場合には、移動(追い出し動作ともいう)が行われる。
【0037】
1号機25AがHPまで帰還すると、再度、載せて(積載して)いる物品を、その搬送先である移載用ステーションS9に搬送する動作が開始される。
そして、この1号機25Aが、再度、搬送動作を開始した後、引き続いて2号機25BがHPに帰還したときに、1号機25Aによる移載用ステーションS9に対する物品▲1▼1の搬送動作が完了している場合には、2号機25Bによる物品▲1▼2の搬送動作が開始される。なお、2号機25BがHPに帰還したときに、1号機25Aが物品▲1▼1を降ろしていない場合には、当該2号機25Bは、さらにHPへの帰還動作が行われる(もう1周させる)。勿論、このとき、3号機25Cおよび他の号機25については、追い出し動作が行われている。
【0038】
1号機25Aおよび2号機25Bによる移載用ステーションS9への物品の搬送動作が完了すると、3号機25Cに対応する(割り当てられた)物品▲1▼3に対する搬送の禁止状態を解除した後、再度、3号機25Cに物品▲1▼3の搬送指令が出力されて、当該物品▲1▼3が移載用ステーションS9に搬送される。
【0039】
ところで、上記実施の形態においては、1号機に対して帰還の指令が出された場合について説明したが、2号機に帰還の指令が出された場合、1号機の搬送動作が完了していれば、当該1号機については停止指令の対象にはならないが、搬送動作中であれば、停止指令の対象となる。すなわち、帰還指令が出た時点で、搬送作業の対象であるグループ”1”の物品▲1▼の搬送に関わっている搬送車両25以外の号機については、停止指令は出されない。したがって、他のグループの物品の搬送作業が行われている場合にも、その号機については停止指令は出されない。
【0040】
また、物品の搬送動作がキャンセルされた3号機および搬送作業に関係のない号機については、他の号機の邪魔になる場合には、追い出し動作が行われ、また他の搬送作業(移載用ステーションS9以外への搬送作業)がある場合、その搬送作業については搬送動作が行われる。
【0041】
このように、グループ化された複数の物品を、それぞれ搬送車両25により所定の順番で且つ所定の移載用ステーションSに搬送する際に、いずれかの搬送車両25がHPに帰還する必要が生じた場合に、その物品の搬送動作に関わっている搬送車両25を全て一旦停止させるとともに、搬送車両25に積載されていない物品(未積載の物品)については搬送禁止の状態下に置き、そして帰還の原因が無くなったとき、搬送に関わっている搬送車両25を全てHPに帰還させ、再度、指定された順番に、搬送先の移載用ステーションに物品を搬送させるようにしたので、従来のように、搬送動作の途中でHPへの帰還指令がかかった場合でも、物品の出庫の順番が変わってしまうのを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明の物品搬送設備の構成によると、グループ化された複数の物品を、それぞれ搬送車両により所定の順番で且つ所定の物品移載用ステーションに搬送する際に、いずれかの搬送車両が基準位置に帰還する必要が生じた場合に、搬送動作に関わる全ての搬送車両を停止させた後、搬送車両に積載されていない物品については搬送禁止の状態下に置き、そして帰還の原因が無くなり搬送作業が再開された際に、搬送に関わる搬送車両を全て基準位置に帰還させ、再度、指定された順番に、搬送先の移載用ステーションに物品を搬送させるようにしたので、従来のように、搬送動作の途中で基準位置への帰還指令がかかった場合でも、物品の出庫の順番が変わってしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品搬送設備の概略構成を示す平面図である。
【図2】同物品搬送設備における搬送車両を示す要部平面図である。
【図3】従来例の荷物搬送設備における制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 物品搬送設備
2 物品保管設備
3 物品搬出場
11 保管棚
12 搬入出装置
13 物品載置台
21 入庫用コンベヤ装置
22 出庫用コンベヤ装置
23 搬出用コンベヤ装置
24 走行用レール
25 搬送車両
26 制御装置
Claims (4)
- 途中に制御用の基準位置が設けられた環状走行経路に沿って所定方向に走行自在にされるとともに、当該環状走行経路に沿って複数箇所に配置された物品移載用ステーションとの間で物品の移載を行うことにより物品を搬送するようにされた搬送車両が複数台具備された物品搬送設備であって、
所定の物品移載用ステーションに対して他の複数の物品移載用ステーションからの物品をそれぞれ搬送車両により所定の順番で搬送する際に、
その搬送の最中において、所定の搬送車両を基準位置に戻す必要が生じた際に、搬送動作中の搬送車両に対して搬送作業の停止指令を出すようにしたことを特徴とする物品搬送設備。 - 搬送作業の再開時に、搬送作業の停止指令が出された搬送車両に基準位置への帰還指令を出し、且つ物品未積載の搬送車両については、搬送指令を取り消すとともに当該搬送指令に係る物品の取り扱いを禁止させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の物品搬送設備。
- 物品を積載している搬送車両が基準位置に帰還した後、搬送動作を続行させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の物品搬送設備。
- 物品を積載している搬送車両による搬送動作が完了した後、物品未積載の搬送車両に係る物品の取扱い禁止の状態を解除するとともに、その搬送指令を再度当該搬送車両に出して搬送動作を行わせるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の物品搬送設備。
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