JP2004203159A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転盤装置(2)を構成するアッパベース(7)を円形の中央開口を有する方形とし、その両側に直線(16)に沿ってボルト挿通孔(17,18,19)を穿設する。中間と後方のボルト挿通孔(18,19)を近接して後方へ配す。クッションサイドフレーム(9)はその水平部(11)がボルト挿通孔(17,18,19)に通すボルト(22)によりアッパベース(7)とホルダー部材(8)の重なり合う部分に固定される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の床(フロア)面に対して回転自在にシートを配するための車両用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のシートの向きを乗員の好みの方向に変更可能とさせたり、乗員の乗降を容易にさせたりするために、シートを車両の床(フロア)に対して回転自在とすることは知られている。そのための構成の一例が特開2002−67751号公報に開示される。
【0003】
公知の車両用シート装置は、床に固定される環状のロアベースと、ロアベースに対し、第1の転動部材を介して回動自在に配される環状のアッパベースと、アッパベースに固定されかつ第2の転動部材を介してロアベースに対し回動自在なホルダー部材とを備え、ホルダー部材とアッパベースとが重なり合う平坦な環状の取付部に、シートのクッションサイドフレームをボルト止めさせる構成となっている。
該ボルト止めのためのボルト挿通孔は、アッパベースの回転中心を中心とする円周上に穿設されている。
【0004】
クッションサイドフレームは、シートクッションの両側にシートクッションに沿って配されかつ断面略L字状の形状を有す。即ち、クッションサイドフレームは水平部と垂直部よりなり、水平部がアッパベースとホルダー部材にボルト止めされ、垂直部がバックフレームに固定される。
【0005】
クッションサイドフレームの水平部を環状のアッパベースの平坦な取付部に重ね合わせるため、前方のボルト挿通孔と後方のボルト挿通孔は、クッションサイドフレームの垂直部から側方へと離れた(オフセット)位置となる。特に、後方のボルト挿通孔の位置の垂直部からのオフセット量は大となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−67751号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した如き従来のシートの回転装置は、車両の衝突時の如き大きな外力がシートバックに作用すると、該外力を、シートバックフレーム及びクッションサイドフレームを介して、アッパベースに伝達させる。
前述した公知構成において、クッションサイドフレームの垂直部とその水平部をアッパベースに固定するボルトの位置、特に後方のボルトの位置との間のオフセットが大きいことから、シートバックに車両の衝突時の如き大きな外力が作用すると垂直部を捩るモーメントが生じる。このため、クッションサイドフレームの垂直部がシートバックフレームともどもシートの中央部側へと捩られて変形し、シート装置の変形量が大きくなる。この変形量を抑えるためには、クッションサイドフレームを構成する板材を厚くする必要から、重量が増加するものであった。
【0008】
それ故に、本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解決するために、基本的には、アッパベースの複数個のボルト挿通孔をクッションフレームの垂直部に沿う形の略直線上(直線上を含めて)に配する技術的手段を採用する。
【0010】
この手段の採用は、クッションフレームの垂直部(バックフレームとの結合部)と、その水平部とアッパベースとの固定部との間の寸法を小さくさせ、車両の衝突によりシートバックに作用する大きな外力に基因する前記垂直部の捩れを防止する。
【0011】
さらに、この手段の採用によって、車両の衝突によりシートバックに作用する大きな外力に対して、クッションフレームを構成する板材の厚さを増加させることなく、軽量にすることができる。
【0012】
具体的には、本発明は、車両の床側に固定されるロアベースと、該ロアベースに対して回動自在に支持されたアッパベースとホルダー部材とを有し、アッパベースにシートのクッションサイドフレームが固定されるようになっている回転盤装置を備える車両用シート装置において、アッパベースが中央部に円形の開口を有する略方向のプレートからなり、その両側部にその中心が直線上に略位置する複数のボルト挿通孔を有することを特徴とする車両用シート装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による車両用シート装置の好ましい一例を図1と図2に示す。
車両用シート装置1は、回転盤装置2を有する。回転盤装置2は、車両の床3側に固定されるロアベース4、ロアベース4に対して転動部材5,6を介して回動自在に支持されるアッパベース7とホルダー部材8とを有する。
車両用シートの対の離間したクッションサイドフレーム9は、縦壁部としての垂直部10と横壁部としての水平部11とからなるスチール板のプレス加工品である。クッションサイドフレーム9の水平部11がアッパベース7に固定され、その垂直部10の後方部がバックフレーム12の下方部に結合される。
【0014】
回転盤装置2のロアベース4は、環状の平坦な取付部13と、取付部13の外側に一体に成形されかつ断面略逆U字状の環状保持部14とからなる。15は取付部13を床3側に固定させるためのボルト挿通孔を示す。
アッパベース7は、円形の中央空間を有する方形のプレートからなり、その両側部は、クッションサイドフレーム9の水平部11と重なり合い、水平部11の長手方向に沿う略直線16上にボルト挿通孔17,18,19を穿設する。
【0015】
ボルト挿通孔17,18,19が略直線16上(直線16上を含めて)に位置するので、ボルト挿通孔17,18,19とクッションサイドフレーム9の垂直部10との間の寸法が従来に比し、小さくなる。これにより、車両の衝突時にシートバックに作用する外力によるクッションサイドフレーム9の捩れが防止される。
【0016】
ホルダー部材8は、環状の断面U字状の摺動部20とその側外方に一体に成形されかつアッパベース7の下面と重なり合う重合部21とからなる。摺動部20の向かい合う側壁部間にロアベース4の外側壁部が位置し、保持部14と摺動部20との間に転動部材6を配す。
ホルダー部材8の重合部21をアッパベース7にスポット溶接し、保持部14とアッパベース7の内側部との間に転動部材5を配す。転動部材5,6は、アッパベース7とホルダー部材8とのロアベース4に対する回動を円滑に行わせるのに役立つ。
【0017】
クッションサイドフレーム9のアッパベース7への固定は、ボルト22を用いて行う。
前方のボルト挿通孔17に対し、中間と後方のボルト挿通孔18,19を前方のボルト挿通孔17に対して離間して配し、中間と後方のボルト挿通孔18,19をアッパベース7の両側の後方部に配す。これにより、衝突時シートバックに作用する外力を、近接する対のボルト挿通孔18,19に挿入したボルト22,22が分担して受けることになる。かくして、衝突時のクッションサイドフレーム9の捩れ変形は防止される。
加えて、ロアベース4の保持部14に対して、平坦なアッパベース7が直交する形で配され、アッパベース7に作用するシートの重量を断面U字状の保持部14で支えることになり、高負荷に耐える回転盤装置2とすることができる。
尚、図示例ではクッションフレームとして、サイド部分を独立して設けているが、サイド部分をクッションフレーム全体と一体に形成したものにも本発明は適用され得る。
【0018】
以上から明らかなように、クッションサイドフレーム9の水平部11とアッパベース7との固定部即ちボルト22の位置を略直線16に沿って配し、ボルト22の位置とクッションサイドフレーム9の垂直部10との間の寸法を小さくしたことにより、車両衝突時のクッションサイドフレーム9の捩れ変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の分解斜視図である。
【図2】図1の矢視II−IIより見た断面図である。
【符号の説明】
2 回転盤装置
3 床
4 ロアベース
5,6 転動部材
7 アッパベース
8 ホルダー部材
9 クッションサイドフレーム(クッションフレーム)
10 垂直部
11 水平部
13 取付部
14 保持部
16 直線
17,18,19 ボルト挿通孔
20 摺動部
Claims (4)
- 車両の床側に固定されるロアベースと、該ロアベースに対して回動自在に支持されたアッパベースとホルダー部材とを有し、アッパベースにシートのクッションフレームが固定されるようになっている回転盤装置を備える車両用シート装置において、アッパベースが中央部に円形の開口を有するプレートからなり、その両側部にその中心が直線上に略位置する複数のボルト挿通孔を有することを特徴とする車両用シート装置。
- ボルト挿通孔が前方、中間、後方に夫々配され、中間と後方のボルト挿通孔がアッパベースの両側の後方部に近接して配される請求項1記載の車両用シート装置。
- ボルト挿通孔が断面で少なくとも垂直部と水平部を有するクッションフレームの該垂直部に近接しかつ沿うように該水平部に穿設されている請求項1記載の車両用シート装置。
- ロアベースが断面略逆U字状の環状保持部を有し、平坦なアッパベースの一部が該保持部と直交するよう対向する請求項2又は3記載の車両用シート装置。
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